JPS623506A - 自動車用アンテナ装置 - Google Patents

自動車用アンテナ装置

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JPS623506A
JPS623506A JP60143093A JP14309385A JPS623506A JP S623506 A JPS623506 A JP S623506A JP 60143093 A JP60143093 A JP 60143093A JP 14309385 A JP14309385 A JP 14309385A JP S623506 A JPS623506 A JP S623506A
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JP
Japan
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frequency
pickup
trunk hinge
high frequency
frequency pickup
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Application number
JP60143093A
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Inventor
Junzo Oe
準三 大江
Hiroshi Kondo
近藤 弘志
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE8686304853T priority patent/DE3685272D1/de
Priority to CA000512346A priority patent/CA1266915A/en
Priority to US06/878,778 priority patent/US4821042A/en
Priority to DK306486A priority patent/DK306486A/da
Publication of JPS623506A publication Critical patent/JPS623506A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動車用アンテナ装置、特に自動車の車体で受
信した放送波を効果的に検出して車載された各種受信機
に検出信号を供給する改良された自動車用アンテナ装置
に関するものである。
[従来の技術] 各種の放送波例えばラジオ、テレビあるいは電話等の放
送通信波を自動車内に設けられた受信機にて確実に受信
するために自動車にはアンテナ装置が不可欠であり、ま
た自動車と他局との通信を行う例えば市民バンド電波の
送受信にもこの種のアンテナ装置が極めて重要であり、
今後の自動車における標準装備された通信機能に対して
主要な役割を果す。
従来における一般的なアンテナ装置はボールアンテナと
して知られており、車体から突出したアンテナはその受
信特性の上では好ましい性能を示すが、車体デザインの
面においては常に邪魔もの扱いされるという宿命を有し
ていた。
また、このようなボールアンテナは実際の使用状態にお
いても折れ、曲り等の破損を受けやすく、またいたずら
あるいは盗難の対象となり、更に高速走行時において不
快な風切り音を発生する等種々の問題を有しており、従
来において、なんとかこれを除去したいという要望が多
かった。
特に、近年のごとく、自動車の内部で受信する放送波あ
るいは通信波の周波数帯域が拡大すると、各周波数帯域
に応じた多数本のアンプノーを■Iる必要があり、自動
車の外観に対プる美的コンセプトを無銭に破壊してしま
い、またこれら各種のアンテナ間における電気的な相互
干渉によってそれらの受信性能を著しく劣化させるとい
う問題があった。
従来において、前述したボールアンテナを除去しあるい
は外から見えないように隠蔽する幾つかの努力がなされ
ており、例えばリセウインドシールドにアンテナ細線を
貼付けること等が実用化されている。
従来における他の解決手段として、放送波によって車体
自体に誘起する表面電流を検出づ”ることが提案されて
きた。このような車体に流れる電流を利用することは一
見最も確実でありまた効率も良い手段であると考えられ
るが、従来における実験はこのような期待を完全に裏切
る結果を示し続けた。
一般的な車体の放送波による表面電流が利用できなかっ
た第1の理由は予期したほど表面電流値が大きくないと
いうことであり、従来の表面電流は車体のフロントルー
フを主として対象としていたが、これによっても、充分
に利用するに足るレベルの検出出力を得ることはできな
かった。
従来の第2の問題は表面電流内に極めて大きな割合いで
ノイズが混入することであり、このようなノイズは主と
してエンジンの点火系及びバッテリ充電用のレギュレー
タ系統から発生し、エンジンが活動している限りこれら
のノイズが車体に漏れ出し、側底実用できる鮮明な放送
波受信作用を行うことができなかった。
このような不利な条件の中でも、従来において幾つかの
提案がなされた。放送波によって車体に誘起された電流
を利用する従来のアンテナ装置として特公昭53−22
418が知られでおり、車体の?ftft流部中部気的
な絶縁部を形成し、この絶縁部両端間における電流が直
接センサによって検出される。確かに、この従来装置に
よれば、SN比の優れた実用可能な検出信号を得ること
が示唆されたが、そのピックアップ構造は車体の一部に
切欠を設けることを必要とする等側底通常のW産される
自動車に適用することは不可能であった。
従来の他のI置として実公昭53−34826が知られ
ており、車両のピラーに流れる電流をピックアップコイ
ルで検出するアンテナが提案された。この従来装置はア
ンテナを車体内に内蔵しでしまうという開発方向を示す
ために有益であったが、実際上、ピラーの近傍にその長
手方向に直交するピックアップコイルを設けることは実
際的でなく、またこのようなピックアップ配置では実用
的なアンテナ出力を得ることができず、単なる思いつき
に過ぎないものと考えられていた。
[発明が解決しようとする問題点] 従来技術の問題点 7以上のように、従来において、放送波によって車体に
誘起される電流を検出するアンテナ装置は必ずしも成功
していなかった。
特に、従来においては、前述した従来の主要な課題であ
る、車体に流れる電流を効果的に検出するためのピック
アップ構造及び実用可能なSN比を得るためのピックア
ップ配置とが正しく解決されておらず、むしろ各種の実
験結果は車体電流を利用したアンテナ装置が原理的に使
用できないのではないかという方向を指し示していた。
発明の目的 本発明は上記従来の課題に鑑み為されたものであり、そ
の目的は、放送波によって車体に誘起される電流を効果
的に検出して車載された受信機に伝達することのできる
改良された小型自動車用アンテナ装置を提供することに
ある。
[問題点を解決するための手段] 従来におけるアンテナ装置は、その時代的な背円から主
としてΔM波の受信を意図してい1=が、このために、
車体電流を検出するアンテナは対象とづる放送波の波長
が大きすぎることによって良好な受信特性が得られない
という結果になっており、本発明者らはこの周波数依存
性に着目し、本発明において受信の対象とする放送波を
FM周波数帯域以上の通常の場合50HIIz以上とす
ることによって、従来不可能とされていた車体電流から
の受信を極めて効果的に行うことを可能とした。
また、本発明においては、このような^周波車体電流も
その電流値が車体各部で著しく異なる分布特性を有する
ことを着目し、ノイズを拾いにくくかつ放送波により誘
起された電流の密度が高い部分に高周波ピックアップを
設けたことを特徴とし、本発明においては、このような
条件を満足する設置個所として車体のトランクヒンジ及
びフロントルーフが選ばれている。
ずなわら、本発明においては、前述した周波数特性の高
周波電流を確実に検出するために、第1の高周波ピック
アップをトランクヒンジの表面に沿わせて配置し、また
2の高周波ピックアップを前記第1の高周波ピックアッ
プと同じ側に位置するよう前記フロントルーフ周縁部に
配置したことを特徴とし、これら第1及び第2の高周波
ピックアップの受信信号を切替え使用するという空間ダ
イバシティ方式を採用したことを特徴とするものである
ここにおいて、前記第1の高周波ピックアップ及び第2
の高周波ピックアップを、車両の右側に配置した場合に
は、前記第1の高周波ピックアップのFM帯域指向特性
は右斜め前方と側方にディップを有し、第2の6周波ピ
ックアップは上記第1の高周波ピックアップのディップ
方向に対して高い感度をもつ指向特性を有する。
また、前記第1の高周波ピックアップ及び第2の高周波
ピックアップを共に車体の左側に設けた場合には、第1
の高周波ピックアップは左斜め前方と側方にディップを
有し、第2の高周波ピックアップは前記第1の高周波ピ
ックアップのディップ方向に対し高い感度をもつ指向特
性を有する。
このように、前記2つの高周波ピックアップのFM帯域
指向特性は、互いに相手型のディップを補完しあい、し
かもお互いに空間的に前後の隔りがあるため、これら各
高周波ピックアップの受信信号を明石え使用することに
より、良好な空間ダイバシティ効果を得ることが可能と
なる。
なお、前記各高周波ピックアップとしては、車体電流に
て生ずる磁束を電磁的に検出するためのループアンテナ
型あるいは車体との間に静電容量を形成して高周波信号
を静電的に検出可能な電極型とし、これらによって効率
の良い検出作用が得られている。
[実施例] 以下、本発明に係る自動車用アンテナ装置の好適な実施
例を図面に基づき説明する。
高周波ピックアップの設置位置 第4〜9図には高周波電流の分布特性を調べて最も効率
の良いアンテナ設置位置を求めるための工程が説明され
ている。
第4図には放送波等の外来電波Wが金属導体から成る車
体Bを通過する際にその電磁波の強さに応じた表面電流
Iが車体各部に誘起されることを示しており、本発明に
おいては、これらの電波のうち比較的高周波数帯域に属
する50811Z以上のFM波、テレビ波等に用いられ
る周波数帯域のみを対象とする。
そして、本発明においては、このような特定の高周波帯
域において、車体の誘起電流分布を測定し、表面電流密
度が高くかつノイズの少ない部分にピックアップを設置
することを特徴とする。
表面電流分布を知るために計算機によるシュミレーショ
ン及び実際の電流強度を各点において測定することが行
なわれ、本発明においては、後述する所望の車体部分に
設けられる高周波ピックアップと同様の原理に基づくプ
ローブが使われ、このプローブを車体の表面全域にわた
って各点毎に方向を変えながら全域に動かして表面電流
の測定が行なわれた。
第5図にはこのような後述する高周波ピックアップとほ
ぼ同様の原理に基づいて作成されたプローブPの概略構
成が示されており、外部からの電波の混入を避けるため
に131体からなるケース10の内部にループコイル1
2が固定され、前記ケース10の一部には開口10aが
設けられ、ループコイル12の一部をこの間口10aか
ら外部・に露I11させ、このループコイル12の露出
部を車体Bの表面に近接させて車体表面電流から生じる
磁束をループコイル12で検出する構成からなる。
ループコイル12の一部は短絡線14によってケース1
0に接続されており、また出力端16が同軸ケーブル1
8の芯線20に接続されている。またループコイル12
の一部にはコンデンサ22が設けられており、ループコ
イル12の周波数を所望の被測定周波数に共振させピッ
クアップ効率を上界させることができる。
以上のようにして、プローブPを車体Bの表面に沿って
移動させ、また各測定点においてその角度を回転さゼる
ことにより車体表面の表面電流分布及びその方向を正確
に求めることが可能となり、第5図において、プローブ
Pの出力は高周波電圧増幅器24にて増幅され、高周波
電圧測定326によって出力電圧が測定される。このコ
イル出力電圧は測定器26のメータ指示値で読取られる
とともに、このメータ指示値に対応した電圧はXYレコ
ーダ28にて車体各部における表面電流分布として記録
される。XYレコーダ28にはポテンショメータ30か
ら車体の各位置を示す信号が入力されており、各位置に
おける高周波表面電流を知ることが可能となる。
第6図には、高周波表面電流Iと前記ピックアップのル
ープコイル12との偏角θを示し、図示のごとく、電流
■による磁束φはループコイル12と鎖交することによ
ってループコイル12に検出電圧■を発生させ、第7図
で示すごとく、θがOすなわち表面電流Iとピックアッ
プのループコイル12とが平行なときに最大電圧が得ら
れ、各測定点においてプローブPを回転させ最大電圧が
得られるときの表面電流■の向きを知ることができる。
第8図及び9図には、前述したプローブPによる測定結
果及び計算機によるシュミレーションの両者から求めら
れた80Hllzの周波数における車体各部に生じる高
周波表面電流の大きさとその向きを示しており、第8図
から明らかなように、表面電流の大きさは車体平面部分
の端縁に沿った部分で高密度となり平板部分の中央部に
おいて極めて低密度となる分布を示す。
また第9図の電流の方向に示されるように各電流は車体
の端縁部に平行な方向あるいは各平面部の連結部に沿っ
た向きに集中していることが理解される。
第8図において、車体を縦断する鎖線に沿って前述した
重体金属部に誘起される電流分布を詳細に検討すると、
第10〜12図に示されるごどき分布特性が得られる。
第10図は前記縦断線AからBまでのトランク蓋体に沿
った表面電流分布を示し、図から明らかなごとく、その
両端位置にて最も大きな電流が流れ、この両端から蓋体
の中央に向かって電流値が低下する分布特性を示す。
従って、第10図から、トランク蓋体に関し、その周縁
部近傍、例えばトランクヒンジ等に高周波ピックアップ
を配置すればこの周縁部近傍での集中的に流れる電流を
検出することが可能となる。
同様に、第11図においては車体のフロントルーフに沿
った分布がまた第12図には重体のエンジン蓋体に沿っ
た電流分布が示され、同様に、それぞれのフロントルー
フ及びエンジン蓋体の両端部で最も大きな電流が流れ、
その中心部に向かって?!f流値が低下することが理解
される。
従って、本発明において、車体の各部における周縁部近
傍において良好な感度で放送波をピックアップ可能であ
ることが理解される。
もちろん、本発明において、高周波ピックアップの!i
9!位置は、前記トランクヒンジあるいはフロントルー
フに限らず、ピラー及びフェンダに対しても同様に適用
可能である。
更に、本発明において、前記高周波ピックアップの設置
は各車体周縁部に近接してその周縁部に沿って例えばル
ープアンテナの長手方向を配置するが、このときに実用
上極めて良好な感度を得るために、縁部からのピックア
ップ設置範囲を放送波の搬送周波数に依存した範囲に設
定することが好適である。
第10〜12図の分布特性は808H7のFM放送周波
数に対する車体の電流であり、各車体端部あるいは縁部
からの離隔距離に従って、前述したように表面電流値は
低下し、実際に良好な感度を得ることのできる6dB以
下の電流低下範囲を考えると、各特性において、縁部か
ら4.5cm以内であれば極めて良好な感度を得ること
が理解される。
従って、本発明において、808H7の搬送周波数に対
して高周波ピックアップを車体の周縁部から4、5cm
以内に配置すれば、実用上充分なアンテナ装置を得るこ
とができる。
そして、この実用可能な離隔距離はコンピュータによる
シミュレーシミン結果及び各種実験結果によって搬送周
波数に依存することが明らかとなり、周波数の増加とと
もに実用可能な離隔距離が減少することが認められた。
従って、前述した80HHzの搬送周波数における実用
可能な離隔距離4.5cmと周波数に逆比例するという
ことから、本発明において、車体の金属平面縁部から高
周波ピックアップの設置範囲を、12x 10−3 c
/f(lI・) 以内に設ければ、各搬送周波数に応じて良好な受信作用
が得られることとなる(上式において、C=光速、f=
搬送周波数である)。
以上のごとく、本発明によれば、高周波ピックアップは
各金属車体の縁部に近接して設【プられ、また好ましく
は縁部から前述した離隔距ffi以内に設けられ、これ
によって良好な受信作用が得られる。
本発明において、実際上前記離隔距離は周波数に依存す
るので、例えば搬送周波数100HH7においては、車
体の縁部から3.6c++以内に高周波ピックアップを
設ければよいこととなり、搬送周波数fが増加するに従
い、高周波ピックアップの設置位置は縁部に極めて近接
した狭い領域に限定されるこことなる。
ところで、このように車体の各部における周縁部近傍に
おいて、高周波ピックアップを近接配置し放送波を受信
すると、各高周波ピックアップのアンテナとしての指向
特性はそれぞれ異なる。
本発明の特徴的事項は、このような指向特性の異なる高
周波ピックアップを組合せてダイバシティ受信方式を採
用し、常に良好な状態で放送波の受信を行うことを可能
としたことにあり、このため、本発明においては、自動
車の一側に位置するトランクヒンジにその長手方向に沿
って近接配置されたg51の高周波ピックアップと、前
記トランクヒンジと同じ側に位置するようフロントルー
フの周縁部に沿って近接配置されてなる第2の高周波ピ
ックアップとを含み、これら第1及び第2の高周波ピッ
クアップを用いてダイバシティ型自動車アンテナ装置を
形成している。
第1実施例 第1図には本発明のアンテナ装置の好適な実施例が示さ
れており、本実施例の特徴的事項は、第1の高周波ピッ
クアップ32を車体の右側に位置するトランクヒンジ3
4aに沿って近接配置するとともに、第2の高周波ピッ
クアップ138をフロントルーフ132の右側周縁端部
に沿って近接配置したことにある。
第2図には、右側のトランクヒンジ34aに取付けられ
た第1の高周波ピックアップ32のFM指向特性が示さ
れており、同図からも明らかなように、この第1の高周
波ピックアップ32は右斜め前方と側方にディップが存
在することが理解される。
また、第3図には、フロントルーフ132の右側周縁部
に近接配置された第2の高周波ピックアップ138のF
M指向特性が示されており、同図からも明らかなように
、この第2の高周波ピックアップ138は前記第2図に
示す第1の高周波ピックアップのディップ方向に対し高
い感度を有する。
従って、前記第1の高周波ピックアップ32及び第2の
高周波ピックアップ138を組合せ、ダイバシティ受信
システムを採用することにより、指向特性を互いに補完
しあい、良好なFM波の受信を行うことが可能となる。
更に、これら第1の高周波ピックアップ32及び第2の
高周波ピックアップ138は、車体の前後方向に対し約
2m程度間隔を置いて設置されており、FM波の波長が
4m程度である点からFM帯での空間ダイバシティとし
ての効果が極めて大であることが理解される。
尚、前記第1図に示す実施例においては、第1の高周波
ピックアップ32と第2高周波のピックアップ138と
を車体の右側に!iQ置した場合を例にとり説明したが
、本発明は、これに限らず、前記両ピックアップ32及
び138を供に車体の左側のトランクヒンジ32b及び
フロントルーフ132に同様にして設置することも可能
である。
この場合は、前記第1及び第2の高周波ピックアップ3
2及び138は、前記第2図及び第3図に示す指向特性
と左右が全く逆の特性を示すこととなり、従って、この
場合においても、これ゛ら両ピックアップ32及び13
8は互いにその指向特性を補完し合い良好な空間ダイバ
シティ受信アンテナ装置を構成することが理解される。
次に、第1図に基づき、第1の高周波ピックアップ32
と第2の高周波ピックアップ138の内、受信感度の良
好な方を自動的に選択して放送波を受信する回路構成を
説明する。
第1図において、山高周波ピックアップ32及び138
の各出力を導く同軸ケーブルはスイッチ回路40を介し
て高周波増幅回路42へ人力される。
ここで、前記スイッチ回路40は後述するT型フリップ
フロップ44からの出力により切替わり、スイッチ回路
40の切替えで高周波ピックアップ32又は13Bの出
力のいずれかが選択的に高周波増幅回路42へ入力され
、該受信波の出力は局部発振回路46が接続される中間
周波増幅回路48を経て検波回路50により音声信号だ
けが取出される。
その後、この音声信号は、マルチプレクサ52を介して
右出力と左出力とに分離され、左右の増幅機54し及び
54Rを経てそれぞれ左右のスピーカ56L及び56R
から再生される。
ところで、中間周波増幅回路48からの出力信号は比較
器58でその信号の閾値と比較されるものであり、該比
較器58には、山高周波ピックアップ32及び138に
よる受信感度が所定値以下に下がったとぎに、T型フリ
ップフロップを反転させるトリガ出力を出すための、中
間周波増幅回路48から出力される信号の閾値が設定さ
れている。
該比較P!i58は、この閾値と、山高周波ピックアッ
プ32及び138のいずれかで放送波を受信していると
きに中間周波増幅回路48から出力される信号とを比較
し、閾値以下となった場合に下方フリップフロップ44
にトリガ信号が送られ、該T型フリップフロップ44の
出力を反転させる。
この出力反転により、スイッチ回路40が切替わり受信
状態が良好な方の高周波ビックアップ32又は138の
いずれかに切替られる。
従って、車両のトランクヒンジ34aに設けられた第1
の高周波ピックアップ32とフロントルーフの周縁部に
設けられた第2の高周波ピックアップ138とで指向特
性が互いに補完し合う空間ダイパシテイ受信アンテナ装
置を構成し、常に受信感度の良好なアンテナに自動的に
切替えられるようになっている。
1の高 “ピックアップ 第13図〜第15図には、本実施例において第1の高周
波ピックアップ32のトランクヒンジ32aへの設置状
態の1例が示されている。一般にFM周波数帯域におい
て、トランクヒンジには他の部分と同等もしくはそれ以
上の高密度の表面電流が流れ、この傾向は周波数が上昇
するに従い著しくなり、従来のAM帯ではほとんど考え
ることができなかったトランクヒンジからの電流検出を
可能としている。
また、トランクヒンジはエンジンから遠く離れており、
車体からのノイズの影響を受けにくく、検出された電流
はSN比の優れた良好な検出値を与えることができる。
実施例における第1の高周波ピックアップ32は電磁結
合型ピックアップからなり、前述した車体の表面の電流
分布を知るために用いたループコイルを含むプローブと
類似した構成からなる。
トランクヒンジ34は一端が本体に軸支されており、他
端がトランクリッド60に固定され、トランクリッド6
0の回動輪支部を形成している。
また、トランクヒンジ34の軸支側にはトーションバー
62が設けられており、トランクリッド60の開放時の
位置決め節度作用を行う。周知のごとく、トランクリッ
ド60と車体との間には水密用のウェザストリップ64
が設けられており、リアガラス66からの雨水の浸入を
防止している。
実施例において、第1の高周波ピックアップ32はトラ
ンクヒンジ34の長手方向に沿った外側すなわちトラン
クルーム側に固定されており、その内部に設けられてい
るループアンテナ68はその長手方向がトランクヒンジ
34の長手方向と一致するように配設され、本発明にお
いて、トランクヒンジ34に流れる表面電流を確実に高
効率でループアンテナ68によって捕捉することができ
る。
高周波ピックアップ32は導電体からなるケース70を
含み、このケース70内に前述したループアンテナ68
及びプリアンプ等を含む回路部72を内蔵し、その開口
側がトランクヒンジ34に向かって対向している。そし
て、ケース70の開口両端部においてL金具74.76
が固定され、両り金具74.76の一端がトランクヒン
ジ34に強固にネジ締め固定されている。従って、ケー
ス70の内部にはトランクヒンジ34に流れる高周波表
面電流から誘起された磁束のみが捕捉され外部からの磁
束はケース70によって確実にシールドされることが理
解される。
前記ループアンテナ68はトランクヒンジ34に沿って
設けられ、またヒンジ34の曲率に合せた形状とするこ
とが好適である。
前述した回路部72には回路を制御するための電源及び
信号がケーブル78から供給され。またループアンテナ
68によって取出された高周波検出信号が同軸ケーブル
80から外部に取出され、前述した表面電流分布で用い
たと同様の回路によって処理される。
前記ループアンテナ68は単巻きアンテナからなりトラ
ンクヒンジ34と電気的に絶縁された状態でかつ密着し
て配置されるように、コイルに絶縁被覆を施し、これを
ヒンジ34に押付ける構造からなり、表面N流から生じ
る磁束を効率良くループアンテナに鎮交させることがで
きる。
以上のようにして、本発明によれば、従来において車体
表面電流の検出とは無縁なトランクヒンジから高周波ピ
ックアップによって表面電流を検出することとしたので
、アンテナ装置を全く外部に露出することなく、高周波
帯域での受信を確実に行うことが可能となり、自動車用
アンテナとして極めて有益である。
第15図には第1の高周波ピックアップ32の他の取付
は方法が示されており、第13図とほぼ同様であるが、
トランクヒンジ34の裏側に高周波ピックアップを配置
したことを特徴とし、第1の高周波ピックアップ32は
電磁結合型ピックアップからなり、その内部にループア
ンテナ68及び回路部72を内蔵しており、し金具74
.76によってトランクヒンジ34の裏側に強固に固定
されている。
この実施例によれば、高周波ピックアップ32がトラン
クヒンジ34からトランクルーム側に突出することがな
く、トランク内に収納される荷物その他に接触したり傷
を付けることがないという利点を有する。
・、2の 0波ピックアップ 次に、車体のフロントルーフ周縁に設けられた第2の高
周波ピックアップ138の具体的な構成を以下に詳述す
る。
第16〜18図には本発明において、高周波ピックアッ
プがフロントルーフのフロントルーフ周縁部に沿って近
接配置された実施例が示されている。
第16図において、フロントルーフ132がむき出しの
状態で示され、この金属性フロントルーフ132はフロ
ントウィンドフレーム134をその周縁端としてフロン
トガラス136に接続されている。
第17図に詳細に示されるように、前記高周波ピックア
ップ138は外部からの磁束をシールする金属性のケー
ス140を含み、その内部にループアンテナ142を含
み、電磁結合型ピックアップを形成し、前述した車体の
表面電流分布を知るために用いたループコイルを含むプ
ローブと類似した構成からなる。
第18図には前記高周波ピックアップ138をフロント
ルーフ132に固定した横断面図が示されており、フロ
ントルーフ132はルーフパネル144を含み、前述し
たフロントウィンドフレーム134がこのルーフパネル
144の一端に固定されており、またルーフパネル14
4にはファスナ146及びダム148を介して前記フロ
ントガラス136が固定され、前記ファスナ146とダ
ム148とは接着材150によって気密に付着されてい
る。また、ルーフパネル144とフロントガラス136
との間にはモール152が固定されている。
更に、前記フロントルーフ132におけるフロントウィ
ンドフレーム134の内側(車体内側)にはルーフガー
ニッシュ164が前記ルーフパネル144 に固定されており、このルーフガーニッシュ164と前
記フロントウィンドフレーム134との一側端部にはエ
ツジモール166が固着されている。
そして、このエツジモール166を取付けるためのエツ
ジモール取付用リテーナ168が前記フロントウィンド
フレーム134とルーフガーニッシュ164との間に配
置されている。このリテーナ168は、スペーサ170
.172によって前記フロントウィンドフレーム134
とは別体に分離されている。
本実施例において、前記高周波ピックアップ138のル
ープアンテナ42を前記リテーナ168の周縁部に対向
配置するため、まず前記フロントウィンドフレーム13
4にはその一部に間口134aが設けられ、この間口1
34aに高周波ピックアップ138のケース140が挿
入配置される。
すなわち、本実施例の特徴的なこと喀よ、前記リテーナ
168の周縁部近傍に、その長手方向に沿い前記高周波
ピックアップ138のループアンテナ142が近接配置
されていることである。
前記リテーナ168は、その長手方向長さがFM放送波
帯域に対して約半波長程度である。
このとき、前記高周波ピックアップ138のケース14
0には第18図に詳細に示されるように、前記ループア
ンテナ142の艮手方向辺が露出する開口140aが設
けられており、このようにして1ff1体からなるケー
ス140から露出したループアンテナ142の一部がエ
ツジモール取付用リテーナ168の端縁部と対向近接配
置されることとなる。
従って、ケース140の内部で、前記リテーナ168の
周縁部に流れる高周波表面電流から誘起された磁束はル
ープアンテナ142によって確実に捕捉され、またケー
ス140によって外部からの磁束は確実にシールドされ
るので、車体に誘起されたN流を感度良く高周波ピック
アップ138によって検出することが可能となる。
前記高周波ピックアップ138のケース140を確実に
エツジモール取付用リテーナ168に対して位置決め固
定するため、第17図に示されるように、ケース140
の両端にはL型ブラケット154.156がボルト等で
結合されており、このプ゛ラケット154,156を前
記フロントウィンドフレーム134にネジ固定している
また、高周波ピックアップ138のケース146内には
前述したループアンテナ142と接続される回路部15
8が内蔵されており、該回路部158に設けられている
ブフロントンプ等で検出された信号が処理される。更に
、このようにして得られた高周波検出信号は同軸ケーブ
ル160から外部に取出され、前述した表面電流分布測
定で用いたと同様の回路によって処理される。前記回路
部158には回路制御するための電源及び信号がケーブ
ル162から供給されている。
前記ループアンテナ142は単巻アンテナからなり、エ
ツジモール取付用リテーナ168と電気的に絶縁された
状態でかつ密着して配置されるようにコイルに絶縁被覆
を施し、これを前記リテーナ168の端面に押しつける
構造からなり、表面電流から生じる磁束をより強くルー
プアンテナ142に鎮交させることができる。
本実施例において、ループアンテナ142のケース14
0から露出した辺は前記リテーナ168のR部から4.
5cm以内に配置され、これによって、放送帯域周波数
(特に50〜3008H2)の放送波をリテーナ168
の周縁部に流れる車体表面電流から確実に検出すること
ができ、このときの車体表面電流の向きは第9図から明
らかなごとくその周縁部に沿って流れているので、本実
施例においては前記ループアンテナ146をその長手方
向が前記リテーナ168の周縁部に沿って配置されてい
る。
他の実施例 以上の実施例においては、高周波ピックアップとして?
[ii結合型ピックアップが用いられているが、本発明
の特徴的事項は、従来において全く考えられていなかっ
たトランクヒンジ及びフロントルーフ周縁部における表
面電流を検出して外来波を受信するアンテナ装置を得た
ことにあり、高周波ピックアップとしては、前記電磁結
合型ばかりでなく、静電結合型ピックアップも同様に使
用可能である。
静電結合型ピックアップの場合、前述した各部における
トランクヒンジ及びフロントルーフ周縁の長手方向に沿
って空気層あるいは絶縁板を介して検出電極を配置し、
これらトラックヒンジ及びフロントルーフ周縁の表面と
検出電極との間に形成される7a電要領を介して高周波
表面電流は検出電極側に取出され、これによって、所望
の帯域における高周波信号を取出すことが可能となる。
[発明の効果J 以上説明したように、本発明によれば、高周波帯域、例
えばFM波周波数帯域以上の放送波に対して車体の特定
個所、特にトランクヒンジ及びフロントルーフ周縁に発
生する高周波表面電流を用いてタイバシティ型放送波受
信用アンテナを形成したので、放送波に対して高密度で
かつノイズの少ない良質な検出作用を行うことができ、
従来にJ3ける外部に露出したボールアンテナその他を
必要とすることなく、小型で性能の良い自動車用アンテ
ナ装置を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる自動車用アンテナ装置の好適な
実施例を示す説明図、 第2図及び第3図は第1図に示す装置に用いられる高周
波ピックアップのFM指向特性図、第4図は外来波Wに
よって車体Bに生ずる表面電流Iを示す説明図、 第5図は本発明において得られる高周波ピックアップと
同様のプローブを用いて車体表面電流の分布を知るため
のプローブ及びその処理回路の説明図、 第6図は表面電流Iとピックアップループアンテナとの
MFa結合状態を示す説明図、第7図は第6図における
ルーブホテナの指向特性を示す特性図、 第8図は表面電流強度の分布特性を示す説明図、第9図
は表面電流の向きを示す説明図、第10図〜第12図は
それぞれ第8図における車体の縦断面に沿った車体表面
電流分布を示す特性図、 第13図〜第15図は第1の高周波ピックアップとして
電磁結合型ループアンテナを用いたピックアップをトラ
ンクヒンジに固定しIC状態における説明図、 第16図〜18図は第2の高周波ピックアップとして電
磁結合型高周波ピックアップを自動車フロントルーフの
フロント周縁部に取付けた状態を示す説明図である。 32 ・・・ 第1の高周波ピックアップ34 ・・・
 トランクヒンジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自動車の片側に位置するトランクヒンジにその長
    手方向に沿って近接配置された第1の高周波ピックアッ
    プと、 前記トランクヒンジと同じ側に位置する自動車のフロン
    トルーフ周縁部に沿って近接配置された第2の高周波ピ
    ックアップと、 を含み、放送波によってトランクヒンジ及びフロントル
    ーフ周縁部に誘起されて流れる高周波表面電流を前記各
    高周波ピックアップで受信し、最適受信状態にある高周
    波ピックアップの受信信号を切替使用することを特徴と
    するダイバシティ型の自動車用アンテナ装置。
  2. (2)特許請求の範囲(1)記載の装置において、第1
    の高周波ピックアップは、トランクヒンジに沿って固定
    されたループアンテナを含み、トランクヒンジに流れる
    高周波電流にて形成される磁界を前記ループアンテナに
    て電磁的に検出することを特徴とする自動車用アンテナ
    装置
  3. (3)特許請求の範囲(1)記載の装置において、第1
    の高周波ピックアップは、トランクヒンジに沿って近接
    配置された検出電極を含み、トランクヒンジに流れる高
    周波電流をトランクヒンジと検出電極との間の静電結合
    によって検出することを特徴とする自動車用アンテナ装
    置。
  4. (4)特許請求の範囲(1)〜(3)のいずれかに記載
    の装置において、 前記第2の高周波ピックアップは、フロントウインドフ
    レームと別体に分離された状態で車体フロントルーフに
    固定されかつその長手方向長さが放送波帯域の半波長に
    ほぼひとしいエッジモール取付け用リテーナの周縁部近
    傍に、その長手方向に沿いループアンテナを近接配置し
    てなることを特徴とする自動車用アンテナ装置。
JP60143093A 1985-06-28 1985-06-28 自動車用アンテナ装置 Pending JPS623506A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60143093A JPS623506A (ja) 1985-06-28 1985-06-28 自動車用アンテナ装置
EP86304853A EP0209989B1 (en) 1985-06-28 1986-06-24 Vehicle antenna system
AT86304853T ATE76225T1 (de) 1985-06-28 1986-06-24 Fahrzeugantennensystem.
DE8686304853T DE3685272D1 (de) 1985-06-28 1986-06-24 Fahrzeugantennensystem.
CA000512346A CA1266915A (en) 1985-06-28 1986-06-25 Vehicle antenna system
US06/878,778 US4821042A (en) 1985-06-28 1986-06-26 Vehicle antenna system
DK306486A DK306486A (da) 1985-06-28 1986-06-27 Antennesystem til biler

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