JPS6228997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は振り子式のゴルフ用リズム形成器に関
するものである。

ゴルフのナイスシヨツトには良いリズムが必要
であるといわれている。シヨツト前の素振りや正
しいグリツプ、目標に向つての正しいスタンスそ
して良いリズム等いずれも重要であるけれども、
ボールを目の前にして緊張すると力が入り、その
分スイングが早まることとなる。リズムがくずれ
ると長いクラブの場合トツプが決らず体重の移動
ができないためスライス、ダフリ、ヘツドアツプ
を引き起し、また短いクラブ特にアプローチの場
合ダフリの原因となる。従来、特公昭51−11983
号、又は特公昭45−16620号の公報に記載されて
いるようにスイングのタイミング練習装置は公知
であるが、リズムをきざむ部材が非常に小さく、
メトノロームのような機能を発揮するに過ぎない
ため、それらのリズムを身体で実感することが著
しく困難である。

本考案は前述の知見に基づいて、練習者が振り
子杆に対向して練習できることにより、良いリズ
ムを習得しやすく、もつて効果的にミスシヨツト
を克服する目的でゴルフ用リズム形成器を提供す
るものである。

前記目的を達する本考案は、上端に支点１を有
する多段伸縮管構造の振り子杆２の下端に、クラ
ブヘツドを模した形状を有する重り３を設け、前
記支点１を架台４の上端に設けた吊り杆７に振れ
止環８を介して吊下し、前記架台４は振り子杆２
と略等長以上の長さの伸縮柱１８によつて形成し
たことを特徴とするゴルフ用リズム形成器であ
る。

而して目標とするリズムは経験則によつて探し
出し、これを任意にセツトする。例えば初心者の
場合レツスンプロから教わつたリズムにセツト
し、アベレージゴルフアー以上の者は自分の調子
の良いときのリズムをセツトし、或いはテレビ等
により自分のリズムに合うプロゴルフアーのリズ
ムをセツトし、そのリズムを練習により身につけ
るようにする。

図示の実施例のものは、異なるリズムの調整を
伸縮自在に形成した振り子杆２自体の長さを変え
ることにより行なう構成である。該振り子杆２は
釣竿或いはカメラ用三脚の如く短杆２ａ，２ｂ，
２ｃを伸縮自在に連結して成る公知の多段伸縮管
構造を有し、これがリズム調整機構を構成してい
るもので前面に支点１からの長さによつて相違す
る周期、換言すればリズムの緩急を表わす目盛５
…が設けてあり、上端の支点１を有する逆Ｕ字形
支持部６によつて吊り杆７の上面に設けた支点穴
７ａに支持させてある。８，８は吊り杆７に嵌挿
した振れ止環で、前記支持部材６の前後両面がぶ
れた場合その揺動を正常にする。尚、振り子杆２
の上端と逆Ｕ字形支持部材６とは、振り子杆２の
目盛５…或いはリズム報知手段を正面を向けるた
め向き調整可能に接続されている。重り３は、振
り子杆２の下端に固定したクラブヘツドを模した
形状を有し、フエイス９を有する。またその上面
に収容孔１０を設け、該孔１０に豆電球１１と電
池１２を組込み点灯させるもので、１３は電球カ
バーを示す。また１４は、水平な筒１５の中に小
球１６を収容した発音体、１４ａは収容孔１０に
設けた溝１０ａと係合する回り止めで、小球１６
は振り子運動により打音を発する。これらはリズ
ム報知手段として光或いは音によりリズムを知ら
せるもので、リズムがより把握しやすくかつ夜間
でも支障なく練習することができる。尚図中、１
７は前記吊り杆７を支持する架台４の脚で、伸縮
柱１８を有する。

以上の構成に於いて、振り子杆２の目盛５に例
えば上から０〜５の符号を付け、０まで伸したと
きを最長とし最もゆつくりとしたリズムを刻ま
せ、また５のときを最短とし最も早く振らせるこ
ととすると、その間で緩急自由なリズムに設定す
ることができる。振り子杆２の長さの相違により
周期が変わるから、例えば３番の目盛を一流プロ
ゴルフアーのリズムに合わせ、それより遅目のリ
ズムで練習を重ね、また必要により周期を変えて
リズムをとればよい。尚、早過ぎるリズムはミス
シヨツトにつながる。

従つて本考案によれば振り子杆２を伸縮自在と
してリズム調整機構としたので、緩慢なリズムか
ら急速なリズムまでリズムを変えて練習すること
ができ、特定のリズムを正確に再現できるため練
習者にリズムを覚え込ませることができ、また調
子をくずしても早く復調でき、しかもリズム報知
手段を備えているので、光或いは音等により練習
者がより容易にリズムを把握できる効果がある。

練習の際は本案リズム形成器に練習者が対向
し、振らせておいてリズムをつかみそのリズムに
合せてスイングをするようにするのが良い。ヘツ
ドを模した重りに右利き用、左利き用を準備する
ことができるのは勿論である。

特に本考案のものは、振り子杆２も架台４も共
に伸縮可能であるから、振り子杆２の長さを変え
ても重り３の位置をほぼ一定の低い位置におくこ
とができ、従つて練習者のクラブヘツド通過位置
と至近の位置で重り３がリズムを作り、それがヘ
ツド形のため、これと対向して練習することによ
り、恰も鏡に向つている如くそのリズムを練習者
が身体で感じやすく、非常に効果的な練習を行な
うことができる。

また振り子杆２は、吊り杆７に振れ止環８を介
して吊下してあるため、前後に揺れることなく綺
麗な振り子運動をし、かつそうして形成されるリ
ズムをクラブヘツド近くにおいて光又は音を発す
ることにより報知するなどの作用効果も期待でき
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るゴルフ用リズム形成器の実施
例を示すもので第１図は全体斜視図、第２図は支
点部分の斜視図、第３図はリズム報知手段の斜視
図、第４図、第５図は報知手段の例を示す斜視図
である。 １……支点、２……振り子杆、３……重り、４
……架台、７……吊り杆、８……振れ止環、１８
……伸縮柱。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上端に支点１を有する多段伸縮管構造の振り
   子杆２の下端に、クラブヘツドを模した形状を
   有する重り３を設け、前記支点１を架台４の上
   端に設けた吊り杆７に振れ止環８を介して吊下
   し、前記架台４は振り子杆２と略等長以上の長
   さの伸縮柱１８によつて形成したことを特徴と
   するゴルフ用リズム形成器。 (2) 重り３は、上面に、光又は音を発するリズム
   報知手段を有する実用新案登録請求の範囲第１
   項記載のゴルフ用リズム形成器。