JPS62288391A - ポンプの軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） この発明は、ポンプの軸受装置に関する。

（従来技術） 従来より、実公昭５７−２０８６７号公報に開示されて
いる「マグネットポンプ」に見られるように、ポンプに
よる揚液の一部を、回転軸に摺接するブッシング内摺動
面に設けた通孔に流動させて回転軸の軸受部を潤滑、冷
却する手法、或いは実公昭５５−５０３９２号公報に開
示されている「竪型ポンプの下部メタル」に見られるよ
うに、メタル内表面に円形の凸起体を多数形成し、この
凸起体に囲まれた底面部分にスラッジを含んだ揚液を流
通させることによって、スラ・ノジの接触衝撃によるメ
タルの損耗、及び故障が生じないようにした構成の軸受
装置が提案されている。

上記するように、ポンプによる揚液の一部を回転軸の軸
受摺動面に流通させてこれを潤滑剤とする従来のポンプ
の軸受装置においては、回転軸と軸受の相互摺動面の接
触関係が、いづれもポンプ作動時に回転軸側から軸受摺
動面に作用するラジアル荷重の方向には無関係に、摺動
面を全周的に一様とする考えに基づく構成のものである
。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、渦巻きポンプ等では一般的に、そのケーシン
グ渦室の圧力分布が不均一であるため、ラジアル推力が
作用し、そのラジアル推力はポンプ吐出量によって変化
するものである。

第３図及び第４図はラジアル推力がポンプ吐出量によっ
て変化するポンプ特性を示す図である。

第３図はシングルボリュートの荷重ベクトルを示すもの
で、バルブ全開から全閉まで規則的な傾向を示しており
、約１５０度の角度範囲内でのみ作用している。

第４図はダブルボリュウトの荷重ベクトルを示すもので
、バルブ全開から全閉までは、約９０度の狭い範囲内で
のみ作用している。

これ等のポンプ特性からも明らかなように、ポンプ作動
時には、回転軸側から軸受摺動面に作用するラジアル荷
重は特定の範囲で偏ったものとなり、ポンプの長期間の
使用で、例えば、前記するメタルの内表面に対して円形
の凸起体の多数を一様に分散的に形成した構成のものに
あっては、回転軸側から作用する偏ったラジアル荷重、
並びに回転軸とメタル内表面の凸起体摺動面間に侵入す
るスラッジにより経時的に特定の範囲で凸起体摺動面が
偏摩耗を来すようになり、メタルの早期交換を余儀なく
される。

この発明は上記の点に鑑みなされたものであって、ポン
プ特性を利用し、揚液による軸受摺動面の潤滑性を向上
すると共に、軸受摺動面の摩耗を少なくして長期使用に
供し得る軸受装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するためのこの発明の要旨とするとこ
ろは、ポンプ作動時に回転軸側から軸受摺動面に対して
作用するラジアル荷重が、特定の範囲に偏り、且つ軸受
摺動面に揚液の一部を流通させて軸受潤滑液とするポン
プにおいて、軸受の前記ラジアル荷重が作用する範囲を
すべり軸受摺動面に形成し、該すべり軸受摺動面の反対
側部位に、潤滑液流通空間を設けたことを特徴とするポ
ンプの軸受装置にある。

（作用） 上記のように構成したこの発明によれば、ポンプ作動時
に軸受に部分的に形成したすべり軸受摺動面が回転軸に
対して有効な接触関係を保ち、ラジアル荷重に対する充
分な耐久性を発揮し、またこのすべり軸受摺動面の反対
側部位でラジアル荷重が掛からない部分に形成した潤滑
液流通空間には、ポンプによる揚液を積極的に多量に流
動させることにより、すべり軸受摺動面に対する潤滑性
の向上と軸受の冷却効果を高める。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明を適用した立形ポンプの部分断面図、
第２図は第１図ａ−ａ線における断面図である。

図におけるポンプは、ベッドｌ上にモータ２を配備し、
このモータ軸に連結された回転軸３がベッド１下方に伸
び、ベッドｌ下面に固着した胴管４内を経て該胴管４下
端に連設したポンプケーシング５内に延び、回転軸３下
端に羽根車６が取付けられ、回転軸３が貫通するポンプ
ケーシング５と回転軸３間に、水中軸受７を設けたもの
である。

而してこの発明では、第２図に示すように、軸受装置を
構成する軸受７と回転軸３の軸受部スリーブ８とは部分
的に相互接触関係にあるように、回転軸３側からのラジ
アル荷重が作用する範囲ですべり軸受摺動面９を形成す
ると共に、該すべり軸受摺動面９の反対側部位には、潤
滑液流通空間１０を軸方向に軸受部スリーブ８を貫通し
て設ける。

尚、上記するすべり軸受摺動面９の範囲は、第３図及び
第４図に示すポンプ特性に基づいて設定される。

図中１１は吐出管を示す。

（効果） この発明の軸受装置は上記の如く構成したことにより、
次のような効果を奏する。

（１）　　ポンプ作動時の回転軸側から軸受に作用する
ラジアル荷重は両者摺動面が単一面的接触をなすすべり
軸受摺動面に作用し、しかも回転軸の回転で、このすべ
り軸受摺動面の反対側部位に設けた潤滑液流通空間を流
動する揚液がすべり軸受摺動面に巻き込まれて常時新た
な潤滑膜を形成するから、すべり軸受摺動面の潤滑性を
向上して摩耗を軽減する。

（２）　　ポンプ作動中は、軸受内の潤滑液流通空間を
常時多量の揚液が積極的に流動するから、軸受に発生す
る熱の冷却効果も充分に発揮される。

（３）　　ポンプによる揚液にスラッジを含む場合でも
、この揚液は潤滑液流通空間を抵抗を少なくして自由に
流動出来るから、スラッジの接触衝突により軸受部が傷
付いて摩耗したり、故障したりして寿命が短くなること
はがない。

（４）従来、軸受装置が水中軸受の場合、その冷却には
、軸受部周りに設けた冷却水通路に揚液の一部を流動さ
せるための注水管を設けていたが、この発明ではこれら
注水管を設ける必要がなく構成を簡素化し、また注水管
のスラッジにより目詰まりに起因するトラブルの発生等
もない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した立形ポンプの縦断面図、第
２図は第１図ａ−ａ線における断面図、第３図及び第４
図はラジアル推力がポンプ吐出量によって変化するポン
プ特性を示す図である。 １・・・ベッド、２・・・モータ、３・・・主軸、４・
・・胴管、５・・・ポンプケーソング、６・・・羽根車
、７・・・軸受装置、８・・・軸受部スリーブ、９・・
・すべり軸受摺動面、１０・・・潤滑液流通空間、１１
・・・吐出管。 舘１　図 尾２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ポンプ作動時に回転軸側から軸受摺動面に 対して作用するラジアル荷重が、特定の範囲に偏り、且
   つ軸受摺動面に揚液の一部を流通させて軸受潤滑液とす
   るポンプにおいて、軸受の前記ラジアル荷重が作用する
   範囲をすベり軸受摺動面に形成し、該すべり軸受摺動面
   の反対側部位に、潤滑液流通空間を設けたことを特徴と
   するポンプの軸受装置。