JPS62287099A - 小物部品の整列電解処理方法ならびにそのための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は小物部品、特に金属製小物部品を連続的に整列
させながら、立体螺旋ｉ１１：行１１Ｐｉに沿って一定
速度で上昇進行させる間に、電解処理を行ない、次工程
へ供給するための、小物部品の整列電解処理方法ならび
にその装置に関する。

（従来技術） 小物部品を整列供給するための装置は整列供給機として
知られ、一般に小物部品を収容するボウル形状容器と、
その下部の振動装置とから構成され、ボウル容器内壁に
は螺旋状進行路が設けられていて、部品は振動装置で振
動を付与されて進行路に沿って整列しながら一定速度で
上昇させられ、最上部出口に到達し、１個ずつ次工程に
連続的に供給されるようになっている。

ところで、このような小物部品が金属製の場合、整列供
給機での作業工程の前に、電解研摩や電解脱脂等の電解
処理を受けることが多い。

本発明者は、このような整列供給機を利用して、電解処
理工程と整列供給工程とを一つにして、効率化を図る可
能性について種々検討した。しかるに整列供給機中で電
解処理を行なうために、ボウル部内に電解処理液を満た
し、電極を装着して実施するときは、螺旋進行路上を進
行中の部品は互いに前後で接触しているために、それら
大量の部品が一括して通電されてしまうので、特に各部
品の接触面などが未処理のままに残されたり、むらが生
じたりして、均一な電解処理を施すことが困難であった
。また大量の部品を均一に処理するための、一定した条
件の管理も困難であった。

（発明が解決すべき問題点） 本発明は小物部品の電解処理にあたって、それら各表面
の全体に亘り均一に処理することができ、また電解処理
をすることができると同時に連続的に整列供給すること
ができる、効率的な小物部品の整列電解処理方法ならび
にそのための装置を提供しようとするものである。

更に又、小物部品の電解処理条件を一定に管理すること
が容易であって、その結果安定的に均一な処理を行ない
うる電解処理方法並びにそのための装置を提供すること
をも目的とする。

（問題点を解決する手段） 本発明による小物部品の整列電解処理方法は、電解処理
液中に多数個の金属製小物部品を入れ、それらを円錐螺
旋又は円筒螺旋状進行路に沿って整列させながら順次上
昇、進行させていき、連続的に供給するにあたり、その
進行過程の途中で、前記部品を、部品と同極の、進行路
上電極板と逆極性電極との間を通過させて、その間を通
過中の部品グループとその他の部品グループとの間で通
電を遮断することにより、通過中にある小物部品グルー
プのみを電解処理していくことを特徴とする。

また本発明に係わる小物部品の整列電解処理装置はボウ
ル電解部とその下部に位置する振動装置とから構成され
ており、前記ボウル電解部はその容器が非電導性樹脂製
であるか又はその内壁に絶縁コーティングされており、
その内壁に沿って、下部登り口から螺旋状に上昇して最
上部出口に至る進行路が形成されていて、進行路の一部
分に部品金属と同極の電極板を装着しかつそれと対向し
て平行に逆極性電極を配置してなり、しかも前記螺旋進
行路には、その上の電極板と隣接して少なくとも１個の
段差が設けられていることを特徴とする。

好ましい実施態様として、螺旋進行路は前記進行路上電
極板の前後に２ケ所段差を有してもよい。また或いは、
進行路上電極板はその途中に進行路に対して斜めに反転
のための１又は複数個の段差を有してもよい。

このような装置によって、電解処理液で満たされたボウ
ル電解部内において、小物部品は進行路上電極板と、対
向する逆極性電極との間を通過させられて、この電極板
上を通過する時のみ通電により電解処理を受けて、順次
整列進行させられて、最終的に最上部出口から連続的に
次工程に供給されることになる。

（作用） 本発明の小物部品の整列電解処理方法と装置によれば、
進行路上の電極板部分とその他の進行路部分とが段差に
より断絶させられているので、電極板部分上にある部品
グループのみが通電されて、その他の部品は通電を遮断
されているので、電極板上にある部品のみが均一な電解
処理を受けることができる。また、電極板途中に反転段
差があるときは、部品同志の接触面が変化することにも
なり、より一層均−な処理が達成できる。

（実施例） 以下、本発明を添付の図面により具体的に説明する。

第１図の整列電解処理装置Ａは下部の電源・振動装置部
（１）と、その上のボウル電解部（２）とから構成され
ている。

電源・振動装置部（１）は公知の整列供給機と同様であ
って、図示されないが、ボウル電解部（２）を支える板
バネと電磁石から構成されていて、電磁石とボウル容器
との断続時の板バネの屈曲、伸張運動により振動が付与
されるようになっている。

本発明の要部をなすボウル電解部（２）は容器（２゛）
が金属製または非電導性合成樹脂製であって、前者の場
合はその′内壁に絶縁樹脂コーティングが施されている
。

ボウル容器（２゛）の内壁に沿っては、逆円錐螺旋状の
進行路（３）が設けられており、下部登り口（８）から
螺旋状に上昇して、最上部の出口（９）まで延在してい
る。

ボウル容器（２”）の形状は第２ｂ図に図示のように外
壁の外径が段階的に増大する切頭円錐体であってもよい
し、または第３ｂ図に図示のように外壁は円筒体であっ
てもよい。

第４，５図に図示されるように、螺旋進行路（３）の途
中には少なくとも１個の段差（４）が設けられていて、
その段差部（４）に隣接して進行路上の一部の長さにわ
たり部品と同極の電極板（５）と、それと隔離対向して
逆極性電極（７）とが装着されている。この段差（４）
の数は部品のサイズ、数量により適宜選択される。

進行路（３）の各種態様の概念は第６図に直線的に図示
されている。即ち（ａ）は進行路上電極板（５）の直前
に１個段差（４）を設けた場合であって、この段差（４
）の存在により、電極板上にある小物部品（１０）はそ
れ以外のものとの間で通電が遮断され、前者のみが通電
される。

（ｂ）は電極板（５）の直前と直後に２ケ所段差を設け
た場合であって、真中の電極板上にある小物部品のみ通
電される。（Ｃ）は電極板の途中に進行方向に対し斜め
に更に段差（６）を設けることによって、部品（１０）
を反転させるものである。この段差（６）は１個または
複数個設けてもよい。この場合も電極板上にある部品が
通電されるが、反転により、部品の姿勢、部品同志の接
触面が変化するので処理効果が一層増大する。

螺旋進行路（３）を上昇進行する小物部品（１０）の動
きは第２ａ図、第３ａ図に矢示する通りである。

螺旋進行路（３）上の電極板（５）は、部品を陽極側で
処理する場合、不溶性陽極例えば白金又は白金合金を使
用し、対向配置される陰極（７）は通電可能で、電解処
理に悪影響のないものならば何でもよい。また部品を陰
極側で処理する場合、電極板（５）は通電性の良い金属
板を使用し、対する陽極（７）には不溶性陽極を使用す
る。

逆極性電極板（７）は、その真上の進行路に取り外し可
能に取り付けることができる。

本発明の整列電解処理装置１Ａには、さらに付属装置と
して、進行路」二電極板（５）と逆極性電極（７）とが
夫々リード線（５″）と（７゛）とを通じて接続されて
いる電源・制御部Ｂと、装置へで処理後、出口（９）か
ら逐次供給される部品を受は入れるための受は皿Ｃとが
設置されている。

電極板（５）、（７）と前記リード線（５”）。

（７゛）とは各々ボルト締めされた後、ポリウレタンな
ど絶縁樹脂で密閉されている。

このようにして構成された本発明の整列電解処理装置へ
において、小物部品を電解処理するにあたっては、先ず
ボウル電解部（２）に目的とする電解処理液（］１）を
満たし、小物部品（１０）をボウル容器（２°）底部に
入れる。そして振動袋Ｎ（１）を作動し、振動を与えつ
つそれらを登り口（８）から進行路（３）に沿って整列
させて、一定速度で矢示方向に上昇進行させる。このと
き電極板（５）上と逆極性電極（７）との間を通過する
部品グループのみが他の進行路１−のものと接触を断た
れているので通電され、電解処理が行なわれる。そして
一定の移動速度では一定時間、一定量の電解を受けるこ
とになり、すべての部品が同じ条件で処理されるので、
一定した、均一な処理が可能となる。又管理上も極めて
有利である小物部品は処理後更に進行させられ、出口（
９）に到達し、次工程に供給される。

以下に、本発明による小物部品の整列電解処理方法を実
施例に基ずき説明する。

実施例　１ 第１図に図示された小物部品の整列電解処理装置Ａのボ
ウル電解部（２）に、電解研摩液として電解研摩剤「マ
ジンクス」　（大和特殊株式会社製）３０ｍρ／１２と
カセイソーダ５０ｇ／ρとを満たし、その溶液中でベリ
リウム−銅合金製コネクターの電解研摩を行なうために
、ボウル部装着電極板（５）として、チタン−白金合金
陽極を用い、陰極（７）として、鉄板を用いて、処理条
件：室温、１５Ａ／ｄｍ２．’１分間にて行なった。

この条件で４０００個の小物部品が連続的に整列供給さ
れた。処理後の部品はパリが完全に除去されていた。

実施例　２ ステンレス製ネジの電解脱脂を行なった。

即ち第１図に図示された整列電解処理装置Ａのボウル容
器（２゛）内に電解脱脂剤１５０　ｇ／Ｑを満たし、ボ
ウル内壁装着電極板として鉄板陰極を使用し、対向する
陽極にはチタン−白金合金を使用し、作業条件：５０°
Ｃ，２０Ａ／ｄｍ２．２分にて電解脱脂処理を行なった
。このとき投げ込みヒーターと温度調節器で加温した。

処理後部品は付着油分が完全に除去されていた。

全部で２５００個の処理部品が連続的に整列ｍ給された
。

（発明の効果） 本発明の整列電解処理装置によれば、部品の移動速度、
進行路の螺旋ピッチ、電極板のにさ、段差の数、電極板
の反転段差の数等を適宜選択することにより、目的に応
じて広＠［■の小物部品を効率良く、均一な品質で電解
処理し、整列供給することが可能である。

本発明方法によれば、電解処理工程と整列供給工程とを
合わせて、一つの工程として実施しうるので工程短縮と
いうメリットがある。また処理に当たっては極板上を通
過するときの部品のみに通電が行なわれるので、通電量
、通電時間、移動速度などの要因の適当な選択により、
電解処理の一定した管理を行なうことが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の小物部品の整列電解処理装置の１例を
示す斜視図である。 第２ａ図、第２ｂ図は夫々本発明のボウル電解部のボウ
ル容器の１例を示す概略平面図並びに縦断面図である。 第３ａ図、第３ｂ図は同じくボウル容器の他の例を示す
概略平面図ならびに縦断面図である。 第４図は本発明装置の要部をなすボウル電解部の概略図
である。 第５図は同じくボウル電解部のボウル容器を一　１２一 部切欠いて図示した斜視図である。 第６図は本発明装置における螺旋進行路の各種態様を模
式的に直線で図示した概念図である。 ２・・・ボウル電解部 ３・・・螺旋進行路 ４・・・段差 ５・・・進行路上電極板 ６・・・反転段差 ７・・・逆極性電極板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）電解処理溶液中において、多数の金属小物部品を
   螺旋状進行路に沿って整列させながら順次上昇進行させ
   ていき、連続的に次工程に供給するにあたり、整列進行
   過程の途中で、前記部品を部品金属と同極の進行路上電
   極板と、逆極性電極との間を通過させ、通過途上の小物
   部品グループと、残りの小物部品グループとの間で通電
   を遮断することにより、通過中にある小物部品グループ
   のみを所定時間電解処理することを特徴とする、小物部
   品の整列電解処理方法。
2. （２）金属製小物部品を連続的に整列供給し、電解処理
   液を満たすためのボウル電解部と、その下部の振動装置
   とから構成されており、前記ボウル電解部はその容器が
   非電導性樹脂製であるか又はその内壁が絶縁コーティン
   グされていて、その内壁に沿って、下部登り口から円錐
   螺旋状又は円筒螺旋状に上昇して上縁部出口に至る進行
   路が延在しており、前記螺旋進行路はその途中に少なく
   とも１個の段差を有しており、そして段差部に隣接する
   進行路上の一部に、前記部品金属と同極の電極板が装着
   され、かつそれと隔離対向して逆極性電極が配設されて
   いることを特徴とする、小物部品の整列電解処理装置。
3. （３）前記螺旋進行路上に、前記進行路上電極板の前後
   に段差を設けてなることを特徴とする、特許請求の範囲
   第２項記載の装置。
4. （４）前記螺旋進行路上の、前記電極板は、その途中に
   進行方向に対して斜めに１個又は複数個の反転のための
   段差を有することを特徴とする、特許請求範囲第２項記
   載の装置。