JPS6228551B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6228551B2 JPS6228551B2 JP55013165A JP1316580A JPS6228551B2 JP S6228551 B2 JPS6228551 B2 JP S6228551B2 JP 55013165 A JP55013165 A JP 55013165A JP 1316580 A JP1316580 A JP 1316580A JP S6228551 B2 JPS6228551 B2 JP S6228551B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheathed heater
- metal pipe
- nitride
- heating wire
- sheathed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Resistance Heating (AREA)
Description
本発明は家庭用・工業用等に広く用いられてい
るシーズヒータに関し、簡単な構造にしてすぐれ
た寿命特性が得られるようにすることを目的とす
る。 従来のシーズヒータは金属パイプ内に酸化マグ
ネシウムを介してコイル状の電熱線を収納した構
造になつている。このヒータは絶縁性に優れてお
り、寿命も長く、加工が容易である等、多くの長
所を有しており、広く使用されているが、近年、
赤熱状態の高温で使用される機会が増すにつれて
シーズヒータの寿命終了時点において安全性の面
で問題のあることが判明した。すなわち長期間の
使用により最終的には電熱線が断線するに至る
が、この断線時に断線部分が白熱し、金属パイプ
が溶融することがある。また、電熱線の径やコイ
ルのピツチ条件によつては、白熱部分は温度が
2000℃にも達し、数分間高温を持続しながら金属
パイプに沿つて移動し、パイプの溶融部分が数十
センチメートルにもなることがある。この現象は
安定性の面からシーズヒータの大きな欠点であ
り、電熱線の断線時に白熱状態が起らず、金属パ
イプが溶融状態とならないシーズヒータが望まれ
ていた。 発明者らは、上記の白熱状態や金属パイプの溶
融が起らないシーズヒータを開発するため、この
現象の原因を明らかにした。電熱線は長期間の使
用により、部分的に線径が細くなる等の原因で抵
抗値に不均一が生じ、通電を行うと温度の不均一
が起る。この不均一が拡大してゆくと高温部分に
おいて電熱線が溶融し、遂には断線するに至る。
断線時にはアーク放電が発生し断線部近傍の酸化
マグネシウムが溶融状態となる。固態では絶縁物
である酸化マグネシウムも溶融状態ではイオン伝
導性が著しく、10-1〜10-2Ωcmの電気の良導体と
なる。従つて電熱線の断線後も通電が持続し、酸
化マグネシウムの溶融状態の部分でのジユール熱
により、金属パイプが溶融し白熱状態となる。 以上に述べた原因から、断線に発生する熱によ
り高温になつた場合でも、電気の良導体とならな
い物質が充填されておれば、酸化マグネシウム充
填の場合のように断線時に金属パイプの溶融や白
熱が起こることはないと考えられる。 一方、シーズヒータの充填材としては、熱伝導
度が大であり、絶縁性の高いことが要求される。 発明者らは、種々の無機絶縁物につき検討を行
なつた結果、チツ化物に有望な材料をいくつか見
い出した。すなわち、チツ化ホウ素,チツ化ケイ
素チツ化アルミニウムであるが、各々次に示すよ
うな問題点がある。 チツ化ホウ素は熱伝導、絶縁性が共に優れた特
性を示し、結晶の硬度もモース硬度で2と柔らか
く、金属パイプの径縮小時に電熱線を傷つけるこ
ともないのでシーズヒータ用の絶縁物としては望
ましい材料であるが、高価であり、特殊用途のシ
ーズヒータ以外では使用できない状況にある。 チツ化ケイ素は熱伝導、絶縁性が共に優れてお
り、低廉な絶縁物であるが、硬度がモース硬度で
9以上という硬い物質であるため、上記径縮小時
に加わる力で電熱線を傷つけやすい。こうした傷
は長時間使用するシーズヒータにおいては寿命の
長短を左右する要因になつている。 チツ化アルミニウムは、熱伝導が大きく、硬度
もモース硬度で5程度と柔らかく電熱線の傷も問
題にならないが、絶縁抵抗が前二者と比べて低く
高温用のシーズヒータに単独では使用しえない。 以上に述べたようにチツ化物の絶縁材は、シー
ズヒータに用いた場合、断線時に前述の金属パイ
プが溶融するという現象が引起さないにもかかわ
らず、各々問題点があるため単独では使用し得な
い。 そこで、チツ化ケイ素とチツ化ホウ素あるいは
チツ化アルミニウムの混合物を絶縁材に用いたと
ころ以下に示すように望ましい結果が得られた。
図に示すように両端に端子棒1が接続され金属パ
イプ2内に収納されたコイル状の電熱線3のまわ
りに、チツ化ケイ素,チツ化ホウ素,チツ化アル
ミニウムを各々混入したものを充填して絶縁材層
4とし、封口部材5により金属パイプ2の両端を
封口し、この後圧延等により金属パイプ2の管径
を縮小してシーズヒータを作成し、加速条件下で
電熱線3が断線に至る寿命と800℃における絶縁
抵抗値のそれぞれについて調べた結果を第1表、
第2表に示す。
るシーズヒータに関し、簡単な構造にしてすぐれ
た寿命特性が得られるようにすることを目的とす
る。 従来のシーズヒータは金属パイプ内に酸化マグ
ネシウムを介してコイル状の電熱線を収納した構
造になつている。このヒータは絶縁性に優れてお
り、寿命も長く、加工が容易である等、多くの長
所を有しており、広く使用されているが、近年、
赤熱状態の高温で使用される機会が増すにつれて
シーズヒータの寿命終了時点において安全性の面
で問題のあることが判明した。すなわち長期間の
使用により最終的には電熱線が断線するに至る
が、この断線時に断線部分が白熱し、金属パイプ
が溶融することがある。また、電熱線の径やコイ
ルのピツチ条件によつては、白熱部分は温度が
2000℃にも達し、数分間高温を持続しながら金属
パイプに沿つて移動し、パイプの溶融部分が数十
センチメートルにもなることがある。この現象は
安定性の面からシーズヒータの大きな欠点であ
り、電熱線の断線時に白熱状態が起らず、金属パ
イプが溶融状態とならないシーズヒータが望まれ
ていた。 発明者らは、上記の白熱状態や金属パイプの溶
融が起らないシーズヒータを開発するため、この
現象の原因を明らかにした。電熱線は長期間の使
用により、部分的に線径が細くなる等の原因で抵
抗値に不均一が生じ、通電を行うと温度の不均一
が起る。この不均一が拡大してゆくと高温部分に
おいて電熱線が溶融し、遂には断線するに至る。
断線時にはアーク放電が発生し断線部近傍の酸化
マグネシウムが溶融状態となる。固態では絶縁物
である酸化マグネシウムも溶融状態ではイオン伝
導性が著しく、10-1〜10-2Ωcmの電気の良導体と
なる。従つて電熱線の断線後も通電が持続し、酸
化マグネシウムの溶融状態の部分でのジユール熱
により、金属パイプが溶融し白熱状態となる。 以上に述べた原因から、断線に発生する熱によ
り高温になつた場合でも、電気の良導体とならな
い物質が充填されておれば、酸化マグネシウム充
填の場合のように断線時に金属パイプの溶融や白
熱が起こることはないと考えられる。 一方、シーズヒータの充填材としては、熱伝導
度が大であり、絶縁性の高いことが要求される。 発明者らは、種々の無機絶縁物につき検討を行
なつた結果、チツ化物に有望な材料をいくつか見
い出した。すなわち、チツ化ホウ素,チツ化ケイ
素チツ化アルミニウムであるが、各々次に示すよ
うな問題点がある。 チツ化ホウ素は熱伝導、絶縁性が共に優れた特
性を示し、結晶の硬度もモース硬度で2と柔らか
く、金属パイプの径縮小時に電熱線を傷つけるこ
ともないのでシーズヒータ用の絶縁物としては望
ましい材料であるが、高価であり、特殊用途のシ
ーズヒータ以外では使用できない状況にある。 チツ化ケイ素は熱伝導、絶縁性が共に優れてお
り、低廉な絶縁物であるが、硬度がモース硬度で
9以上という硬い物質であるため、上記径縮小時
に加わる力で電熱線を傷つけやすい。こうした傷
は長時間使用するシーズヒータにおいては寿命の
長短を左右する要因になつている。 チツ化アルミニウムは、熱伝導が大きく、硬度
もモース硬度で5程度と柔らかく電熱線の傷も問
題にならないが、絶縁抵抗が前二者と比べて低く
高温用のシーズヒータに単独では使用しえない。 以上に述べたようにチツ化物の絶縁材は、シー
ズヒータに用いた場合、断線時に前述の金属パイ
プが溶融するという現象が引起さないにもかかわ
らず、各々問題点があるため単独では使用し得な
い。 そこで、チツ化ケイ素とチツ化ホウ素あるいは
チツ化アルミニウムの混合物を絶縁材に用いたと
ころ以下に示すように望ましい結果が得られた。
図に示すように両端に端子棒1が接続され金属パ
イプ2内に収納されたコイル状の電熱線3のまわ
りに、チツ化ケイ素,チツ化ホウ素,チツ化アル
ミニウムを各々混入したものを充填して絶縁材層
4とし、封口部材5により金属パイプ2の両端を
封口し、この後圧延等により金属パイプ2の管径
を縮小してシーズヒータを作成し、加速条件下で
電熱線3が断線に至る寿命と800℃における絶縁
抵抗値のそれぞれについて調べた結果を第1表、
第2表に示す。
【表】
【表】
第1表、第2表からそれぞれ明らかなように、
チツ化ケイ素にチツ化ホウ素をまた同じくチツ化
ケイ素にチツ化アルミニウムをそれぞれ加えてい
つたものを絶縁材層4に用いると寿命が長くな
る。ここでチツ化ホウ素とチツ化アルミニウムの
寿命に及ぼす効果を比較すると、前者の方が幾分
秀れるが、一方、後者は廉価にして入手し得るの
でシーズヒータを低コストで製造する上で有用で
ある。なお、第2表に示したように、チツ化アル
ミニウムを加えた場合には、絶縁抵抗が低下する
が、この程度の低下は実用上支障ない。一方、第
1表に示したようにチツ化ホウ素を加えた場合に
は絶縁抵抗は変らない。 さらに、チツ化ケイ素にチツ化ホウ素とチツ化
アルミニウムの混合物を加えた場合には、第1表
と第2表に示した特性の中間程度の特性を示し
た。 以上のように本発明によれば、シーズヒータの
絶縁物として、チツ化ケイ素にチツ化ホウ素およ
びチツ化アルミニウムの少なくとも一方を加えた
ものを主成分として用いているため、シーズヒー
タの断線時には、金属パイプが溶融したり白熱を
起こすことなく断線を行なわせることができ、ま
た主成分であるチツ化ケイ素に熱伝導度が大き
く、かつ硬度の小さいチツ化ホウ素またはチツ化
アルミニウムを添加しているため、長寿命のもの
が得られ、しかもチツ化ケイ素を主成分としてい
るため、実用上充分な高い絶縁抵抗値を維持する
ことができるシーズヒータを提供し得るものであ
る。
チツ化ケイ素にチツ化ホウ素をまた同じくチツ化
ケイ素にチツ化アルミニウムをそれぞれ加えてい
つたものを絶縁材層4に用いると寿命が長くな
る。ここでチツ化ホウ素とチツ化アルミニウムの
寿命に及ぼす効果を比較すると、前者の方が幾分
秀れるが、一方、後者は廉価にして入手し得るの
でシーズヒータを低コストで製造する上で有用で
ある。なお、第2表に示したように、チツ化アル
ミニウムを加えた場合には、絶縁抵抗が低下する
が、この程度の低下は実用上支障ない。一方、第
1表に示したようにチツ化ホウ素を加えた場合に
は絶縁抵抗は変らない。 さらに、チツ化ケイ素にチツ化ホウ素とチツ化
アルミニウムの混合物を加えた場合には、第1表
と第2表に示した特性の中間程度の特性を示し
た。 以上のように本発明によれば、シーズヒータの
絶縁物として、チツ化ケイ素にチツ化ホウ素およ
びチツ化アルミニウムの少なくとも一方を加えた
ものを主成分として用いているため、シーズヒー
タの断線時には、金属パイプが溶融したり白熱を
起こすことなく断線を行なわせることができ、ま
た主成分であるチツ化ケイ素に熱伝導度が大き
く、かつ硬度の小さいチツ化ホウ素またはチツ化
アルミニウムを添加しているため、長寿命のもの
が得られ、しかもチツ化ケイ素を主成分としてい
るため、実用上充分な高い絶縁抵抗値を維持する
ことができるシーズヒータを提供し得るものであ
る。
図は本発明によるシーズヒータの断面図であ
る。 2……金属パイプ、3……電熱線、4……絶縁
材層。
る。 2……金属パイプ、3……電熱線、4……絶縁
材層。
Claims (1)
- 1 熱良導体よりなる管状体内に絶縁物を介して
電熱線を収納したシーズヒータにおいて、上記絶
縁物がチツ化ケイ素にチツ化ホウ素およびチツ化
アルミニウムの少なくとも一方を加えたものを主
成分として含むことを特徴とするシーズヒータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1316580A JPS56109484A (en) | 1980-02-05 | 1980-02-05 | Sheathed heater |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1316580A JPS56109484A (en) | 1980-02-05 | 1980-02-05 | Sheathed heater |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56109484A JPS56109484A (en) | 1981-08-29 |
| JPS6228551B2 true JPS6228551B2 (ja) | 1987-06-20 |
Family
ID=11825553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1316580A Granted JPS56109484A (en) | 1980-02-05 | 1980-02-05 | Sheathed heater |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56109484A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02503778A (ja) * | 1988-04-04 | 1990-11-08 | エヌシーアール インターナショナル インコーポレイテッド | プリント装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50145942A (ja) * | 1974-05-14 | 1975-11-22 |
-
1980
- 1980-02-05 JP JP1316580A patent/JPS56109484A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02503778A (ja) * | 1988-04-04 | 1990-11-08 | エヌシーアール インターナショナル インコーポレイテッド | プリント装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56109484A (en) | 1981-08-29 |
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