JPS6227483Y2 - - Google Patents

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JPS6227483Y2
JPS6227483Y2 JP1984176664U JP17666484U JPS6227483Y2 JP S6227483 Y2 JPS6227483 Y2 JP S6227483Y2 JP 1984176664 U JP1984176664 U JP 1984176664U JP 17666484 U JP17666484 U JP 17666484U JP S6227483 Y2 JPS6227483 Y2 JP S6227483Y2
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JP
Japan
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pressure
valve
brake
inlet
outlet
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/18Safety devices; Monitoring
    • B60T17/22Devices for monitoring or checking brake systems; Signal devices
    • B60T17/226Devices for monitoring or checking brake systems; Signal devices using devices being responsive to the difference between the fluid pressions in conduits of multiple braking systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、乗物の複式液圧ブレーキ装置に組込
まれる装置に関する。前輪にデイスク型のブレー
キ、後輪にドラム型のブレーキをもつ複式液圧ブ
レーキ装置を備える自動車その他の乗物において
は、前輪及び後輪にほゞ同時に、前後輪に対して
適正な(過大でない)制動力及びトルクを適用す
ることが必要である。何故ならば、前後輪のいず
れかに早く制動力及びトルクが適用され、いずれ
かが早くロツクする場合は車輌の方向安定性に影
響がある。
前輪ロツクはブレーキ・トルク配分が前効きの
時に生じ、前輪の方が早くロツクされる場合であ
る。万一曲線走行中であれば乗物は接線方向に投
出される。しかし直進時であれば乗物はそれまで
進行した方向を維持して停止出来る。
後輪ロツクは逆にブレーキ・トルク配分が後効
きの場合で、後輪がさきにロツクされる。前輪が
転動している限りは操縦性は残つているので、こ
の点では有利であるとも言えるが、乗物の後部が
横にふれて急旋回する尻振りを生ずる。このよう
な危険なスキツド状態を阻止するためには前輪及
び後輪にほぼ同時に、それぞれ適正な制動力及び
トルクを適用する必要があるが、空荷の場合及び
積荷時、走行条件、道路条件を問わずこのことを
満足させるのは困難であり、前輪又は後輪が先に
ロツクすることがある。
いずれの場合も危険を伴い好ましくはないが、
アメリカでは比較的前輪ロツクを、ヨーロツパで
は後輪ロツクをきらう傾向がみられ、また乗用車
系では尻振りを防止する意味で前輪のロツクが後
輪より先に起こるようにし、貨物自動車、トレー
ラなどではジヤツクナイフ現象を避けて逆に後輪
の効きをよくしてある。
また、複式液圧ブレーキ装置に組込まれる装置
においては、前輪又は後輪ブレーキの故障が生じ
たことを乗物の運転者に指示することが望まし
い。
今日、多くの型の乗物において標準になつてい
る如く、前輪ブレーキがデイスクブレーキで、後
輪ブレーキがドラムブレーキである乗物において
は、通常垂直な計量弁組立体が設けられている。
このような計量弁はマスターシリンダとデイスク
ブレーキシリンダとの間に介在せしめられ、マス
ターシリンダ圧力が予め決定されたレベルに到達
するまでペダルの適用中デイスクブレーキシリン
ダへの流体圧力の送給をおくらせる。
デイスクブレーキが適用されるときに、デイス
クブレーキは液圧がその系統に生ずるとすぐに制
動トルクを生ずるが、ドラムブレーキは制動トル
クを生ずる前にその系統内に相当の液圧を必要と
する。ドラムブレーキは比較的強い戻りスプリン
グを用いており、そのスプリングの力はブレーキ
シユーがドラムに接触する前に克服されなければ
ならないが、デイスクブレーキは戻りスプリング
を用いないか又は非常に弱い戻りスプリングしか
用いていない。いずれの場合においても、デイス
クブレーキはその作動を生ずるためにそれぞれの
ブレーキシリンダに比較的小さい圧力を必要とす
るに過ぎない。従つて前輪及び後輪にほゞ同時に
制動力及びトルクを適用するためには機構及び設
定圧力の異なるデイスクブレーキとドラムブレー
キとの間で制動開始時点を調節する必要がある。
更に、一列に並べられて乗物が組立てられる生
産ラインにおいては、すべての乗物に対して標準
の車台、ブレーキ装置、デイスクブレーキキヤリ
パその他が用いられる場合があり、乗物の重量又
は用途に関係なくすべての乗物に対して適用でき
る単一のブレーキ装置を提供することが必要であ
る。この問題は、貨物自動車その他の大きい乗物
の製造において、生産上その他の目的のために或
るラインのすべての型式に対して前輪に単一寸法
及び型のデイスクブレーキを用いることが望まし
いことがある。貨物自動車の生産ラインにおける
種々の型式の自動車は相当の範囲にわたる寸法及
び重量をもつているので、単一寸法及び型のデイ
スクブレーキとして最も大きい、最も重い型式の
自動車に適正な制動力を与えるような大きな寸法
及び型のデイスクブレーキを用いることが必要で
ある。しかしながら、このような大きなデイスク
ブレーキを、同じ生産ラインのより小さい、より
軽い自動車に装着し、制動力を適用する場合には
種々の問題を生ずる。このような小型の自動車に
対しては、前輪デイスクブレーキが該自動車の必
要ブレーキ力に対してブレーキは過大な実ブレー
キ力とトルクを発生し、これはしばしば乗物の安
全制御に対して非常に危険なものとなる。その結
果、前輪ブレーキはロツクアツプ(錠止)する傾
向をもち、おそらく危険なスキツド状態を生ずる
ことになろう。最も小さい貨物自動車に対して大
きなキヤリパデイスク型のブレーキを前輪に用い
る場合には、その前輪ブレーキの作用を制限し、
望ましくない非常に危険な高い制動トルクが早期
に生じないようにする必要があり、且つ前輪及び
後輪間の制動力をバランスさせることが必要であ
る。本考案はこのような問題を解決し、前輪のデ
イスクブレーキと後輪のドラム型ブレーキとをほ
ぼ同時に制動させ、且つより小さい、より軽い自
動車に装着された大型の前輪デイスクブレーキに
その自動車に対して適正な実ブレーキ力を発生さ
せ、かつブレーキ装置の故障警告指示を提供する
ものである。
貨物自動車その他の重い路上乗物の前輪に適用
される圧力を制限することは、ブレーキ適用中に
生ずる重量移動と相容れない何ものをも生ぜさせ
ない。
より小さい、より軽い型の貨物自動車において
は、最も大きな貨物自動車に充分な前輪制動を与
える大きな、強力デイスクブレーキはより小さ
い、より軽い型の乗物に対しては過大な制動トル
ク及び過大な制動力を与える。このような場合、
作動圧力の低い前輪ブレーキを前効きの条件で使
用することは危険であり、その結果、前輪ブレー
キはロツクアツプする傾向をもち、おそらくスキ
ツド状態を生ずることになろう。
より大きい、より重い型の貨物自動車において
は、貨物自動車自身の付加的重量によつて後輪が
スキツドしないように十分な重量が与えられる。
更に、貨物自動車が或る程度負荷されれば、その
負荷はほゞ後車軸上に集中され、後輪に付加的な
下向きの力を与える。
本考案の目的、特徴及び利点は添付の図面と相
まつて以下の記述及び実用新案登録請求の範囲か
ら明らかになるであろう。
本考案の計量及び配分弁機構を含むブレーキ系
統装置20は、第1図に示されるように標準の乗
物制動系統内に介在されるようになつている。装
置20は、ブレーキ装置と共に用いられ、このブ
レーキ装置は前輪14及び後輪16のブレーキへ
制動圧力流体を給送するようにブレーキペダル1
2によつて動作される複式マスターシリンダ10
を備えている。後輪16への加圧流体は、導管1
8を介して装置20へ、そして導管24及び26
を介して1対の後輪ブレーキシリンダ22へ給送
される。また、マスターシリンダ10からの加圧
流体は、導管30を介して装置20へ、そして導
管34及び36を介して1対の前輪ブレーキシリ
ンダ32へ伝達される。
第2図に示すように、装置20はハウジング4
0を備え、このハウジングは故障指示組立体42
及び計量及び配分弁機構である流体圧力制限弁組
立体44を備える。流体圧力はマスターシリンダ
10から該ハウジング40の故障指示組立体42
の一側を通つて後輪ブレーキシリンダ22へ伝達
される。同時に、マスターシリンダ10からの流
体圧力は、故障指示組立体42の他側を通つて、
そしてハウジング40内の計量及び配分弁機構4
4を通つて前輪ブレーキ組立体32へ伝達され
る。
ハウジング40は導管30と連通し、マスター
シリンダ10から組立体42及び44へ加圧流体
を供給する入口開口50を備える。この入口開口
50は、導管30をハウジング40へ固定するた
めに(鎖線で示された)ねじ付きナツト54を受
入れる拡大ねじ付き外端部52を備える。導管3
0の下端30′は入口開口50内に位置づけられ
る管座56の傾斜上面55に整合するように外方
に張出されている。この管座56は、制動流体と
好ましからざる反応をしないいずれかの金属で作
られているが、真ちゆうで作られるのが望まし
い。
入口開口50は管座56を位置決めするために
拡大径部分58及び60を備える。傾斜面62
は、管座56の対応傾斜下面64と整合するよう
に部分58及び62間に設けられる。
管座56、導管30(その張出し下端部30′
を含む。)、ナツト54並びに入口開口50の種々
の寸法及び形状部分の組合せによつて、マスター
シリンダ10からハウジング40への加圧流体の
通路に対して流体密な密封が与えられる。もし必
要なら、Oリングのようないずれかの通常の型の
密封部材が別個に又は管座と組合されて用いられ
てよく、これによつて制動流体が入口開口50か
ら洩れないようにすることができる。
ハウジング40は、導管18と連通し、マスタ
ーシリンダ10から組立体42へ加圧流体を供給
する第2の入口開口68を備える。更に、ハウジ
ング40は幾つかの出口開口を備える。出口開口
70は、室72内の加圧流体を導管24へ、そし
て後輪ブレーキシリンダ22へ連通する。出口開
口78及び80は、計量及び配分弁機構44へそ
して該弁機構を通過する加圧流体を導管34及び
36へ、そして前輪ブレーキシリンダ32へ連通
する。
入口開口68並びに出口開口70,78,80
は、入口開口50に関して上述したと同じ態様で
密封されるのが望ましい。この目的のために、管
座82,84,86がそれぞれ開口68,78及
び80に設けられ、導管18,34,36は外側
に張出された下端部をもつて提供される。出口開
口70に、以下に更に詳述される安全ストツプ
(止め)90が設けられる。このストツプ90の
外端部は、管座と同様の機能を提供し、開口70
を有効に密封する。導管24の張出し端部24′
はこのストツプ90と整合し、図示されていない
ねじ付きナツトによつてそこに保持される。
前輪又は後輪ブレーキ装置のいずれかが故障し
た場合には、乗物の運転者に警告信号を提供する
のが望ましい。この作用は、ブレーキ故障指示組
立体42によつて行なわれる。この警告弁組立体
42は、米国特許第3480333号に示されるものと
同じ型のものであるのが好ましく、この特許の開
示は参考としてこの明細書の記載と組合される。
故障指示組立体ないし装置42は、ブレーキ装
置の1方が故障するや否や警告信号を運転者に提
供し、ブレーキの実際の適用前に運転者が予備策
を講じられるようにする。また、装置42は、両
制動系統内の圧力が正常に戻るや否やそれ自身を
自動的に再設定するので、他の種の警告指示装置
にしばしばみられる手動再設定のための時間の浪
費がなく、価額高をまねくこともない。
ハウジング40は、ほゞ中央縦方向にのびる孔
100を有し、この孔はその長さ方向に沿つて
種々の段付き直径を有する。孔100は故障指示
組立体42の一端に小径部分102を有する。孔
100は、孔部分104,106,108,70
によつて示されるように、組立体42の他端方向
に向けて段付態様で径を増大する。
孔部分102に隣接して弁組立体44内へのび
る孔部分103があり、これは部分102よりも
直径がやゝ大きい。孔部分102及び103は共
に室75を形成し、この室は入口開口50と直接
連通する。孔部分102,103は後述されるよ
うに弁組立体44と共に作用する。孔部分10
2,103は、組立体44及び組立体42の一端
(第2図の左側)へのマスターシリンダ入力圧力
の指示を与える。
孔部分106及び108は共に室72を形成
し、入口開口68と直接連通する。入口開口68
は組立体42の一端(第2図の右側)へのマスタ
ーシリンダ圧力の指示を与える。止め部材(時と
して可動シヤトルピストンとも呼ばれる。)11
0が孔部分102及び104内に摺動自在に位置
決めされていて、これは電気スイツチ116のプ
ランジヤ114を受入れる環状の溝112を有す
る。電気スイツチは、第2図に示されるように、
プランジヤ114が十分にのびたとき減勢される
ようになつている。この位置において、スイツチ
116は乗物の運転者に何の信号も与えない。ス
イツチ116として用いられる電気スイツチは公
知であるから、その内部構造及び動作をこゝに記
載する必要はない。しかしながら、いずれのこの
ようなスイツチであつても、図面に示された伸張
位置にプランジヤ114を通常戻しておくために
内部にスプリングその他の弾性部材を備えるのが
好ましい。
前輪又は後輪ブレーキ系統のいずれかの故障に
応じて右又は左のいずれかへシヤツトル部材、す
なわち止め部材110が動くと、プランジヤ11
4は溝112の外に上方に動かされ、スイツチ1
16を付勢する。スイツチ116が付勢される
と、可視又は音響信号のような指示が乗物の運転
者に提供される。
シヤツトル部材110は、一端にピストン部分
120をもち、反対端にピストン部分122をも
つ。部分120の直径は、以下に記述される通
り、自己センタリング(中心位置決め)をするよ
うに部分122の直径よりも小さくなつている。
ピストン部分120は、環状のブツシユ124
により摺動自在に支持され、該ブツシユは孔部分
106内に摺動自在に位置決めされている。ブツ
シユ124の直径はピストン部分122の直径よ
りも大きい。また、ブツシユ124は孔部分10
4を部分的におゝうように径方向内側にのびてい
て、後述される目的のためにシヤツトル部材11
0と係合する。
室72内、従つて孔部分106内の圧力は、通
常孔部分104,106の接続部により画定され
る肩126と係合するようにブツシユ124を維
持する。ピストン部分120のOリング128は
孔部分104,106間の密封を与える。ピスト
ン部分120の溝130は装置20の幾つかの内
部部品を容易に組立てられるようにするだけのも
のである。
安全ストツプ90は室72の右端部に位置づけ
られる。孔94を取巻く円筒形胴部(shell)9
2がストツプ90上に設けられる。孔94は次の
ような直径及び深さを有する。すなわち、ピスト
ン部分120が後輪ブレーキ系統の故障の場合に
変位したときに、ピストン部分120が該孔内に
容易に摺動し得るような直径及び深さである。ま
た、ストツプ90の基部からのびる複数の間隔を
隔てた指として構成できる胴部92は孔部分10
8内へのびている。胴部(又は指)92の一端に
は、Oリング128がピストン部分120の長さ
よりも遠くまで変位されるような場合に該Oリン
グ128に対する「止め」を提供する。
中央孔96がストツプ90の基部に設けられて
いて、制動流体が室72から導管24を通つて後
輪へ容易に通過できるようにする。従つて、いつ
でもマスタシリンダ10から後輪ブレーキシリン
ダ22への加圧制動流体に対して自由な通路が提
供される。
Oリング140がピストン部分122の溝12
4内に設けられる。このOリング140は孔部分
102,104間の密封を与える。Oリング12
8及び140の組合せによつて、前輪ブレーキ系
統(孔102内)の流体及び後輪ブレーキ系統
(孔106及び108内)の流体間に流体密な密
封が与えられる。
スプリング150が計量及び配分弁機構44の
一部をなす弁キヤツプ部材152とピストン部分
122との間に位置決めされる。スプリング15
0からのばね圧は小さいもので、シヤトル部材1
10の作用に影響を与えない。
室75及び72内、従つて孔部分102及び1
06内の圧力は通常実質的に等しい。ピストン部
分122の面積はピストン部分120の面積より
も大きいので、第2図の右方向への正味の力が発
生せしめられる。この力は、室72内の圧力によ
り肩126及び部材110に対して着座せしめら
れるブツシユ124により反対される。従つて、
部材110はその位置にしつかりと保持され、動
かない。後輪ブレーキ系統の故障(導管18及
び、又は24内の圧力の損失)の場合に、室75
内の圧力は室72内の圧力を超える。その結果、
ピストン部分122及びシヤトル部材110並び
にブツシユ124及びピストン部分120は右へ
変位してスイツチ116を作動し、乗物の運転者
に故障指示を与える。
前輪ブレーキ系統の故障(導管30,34及
び、又は36内の圧力の損失)の場合には、室7
2内の圧力は室75内の圧力を越える。その結
果、ピストン部分120及びシヤトル部材110
は左へ変位してスイツチ116を作動し、乗物の
運転者へ故障指示を与える。
前述したように、故障指示装置は故障状態の修
正の時(又は望ましくない作動を生ずる過度状態
の終了の時)に自動的に再設定される。後輪ブレ
ーキ系統の故障の場合に、止め部材110は右へ
動くので、ピストン部分120及びブツシユ12
4も右へ動く。故障状態の修正の時及びブレーキ
ペダル12の次の適用の時に、孔部分102及び
106内の流体圧力は再び実質的に同じになる。
シヤトル部材110を右へ押圧するピストン部分
122に対する力はピストン部分122の面積の
効果によつてのみ決定される。しかしながら、シ
ヤトル部材110を左へ押圧する該シヤトル部材
上の力はピストン部分120の面積の効果のみな
らず、ブツシユ124の面積の効果によつて決定
される。ブツシユ124に対する余分な力は、該
ブツシユ124が肩126と係合し、部材110
がその中心位置に戻るまで部材110を左へ動か
す。この位置において、スイツチ116は減勢さ
れる。
同様の動作が前輪ブレーキ系統の故障及び修理
のときに生ずる。このような故障の場合には、ピ
ストン部材ないし部分120,122と共にシヤ
トル部材110は左へ動き、スイツチ116を付
勢する。ブツシユ124は肩126に対して衝合
する位置にとどまる。故障状態の修正の時(又は
過度状態によつて生ずる誤指示の修正の時)及び
ブレーキペダル12の次の適用の時に、孔部分1
02,106内、従つて室72,75内の流体圧
力は再び実質的に同じになる。部材110を左へ
押圧するピストン部分120に対する力はピスト
ン部分120の面積の効果によつて決定され、シ
ヤトル部材110を右へ押圧する該シヤトル部材
の力はピストン部分122の面積の効果によつて
決定される。部分122の直径は部分120の直
径よりも大きいので、従つて流体に露出される面
積が大きいので、部材110はブツシユ124と
係合するまで右へ動かされる。この点において、
部材110はその中心位置に戻され、スイツチ1
16を減勢する。
故障指示組立体42は、シヤトル部材110、
ピストン部分120及びピストン部分122が一
片構造の一体ユニツトの一部をなすものとして説
明されているが、これらの3つの部材ないし部分
は別個の部分であつてもよいことを理解された
い。ブレーキ系統の故障及び修理の場合の組立体
42の動作は全く同じである。また、実質的に同
じ直径のピストン部分120,122も提供する
ことができ、部材110の左端に隣接して孔10
2内に環状のブツシユを設けることもできる。こ
のような装置は、米国特許第3480333号に開示さ
れている。この場合においても組立体42の動作
は同じである。
計量及び配分弁機構44は前輪ブレーキシリン
ダ32への流体圧力の給送をおくらせ、制限する
ために用いられる。今日、多くの型の乗物におい
て標準になつている如く、前輪ブレーキがデイス
クブレーキで、後輪ブレーキがドラムブレーキで
ある乗物においては、通常垂直な計量弁組立体が
設けられている。このような計量弁はマスターシ
リンダとデイスクブレーキシリンダとの間に介在
せしめられ、マスターシリンダ圧力が予め決定さ
れたレベルに到達するまでペダルの適用中デイス
クブレーキシリンダへの流体圧力の給送をおくら
せる。
デイスクブレーキが適用されるときに、デイス
クブレーキは減圧がその系統に生ずるとすぐに制
動トルクを生ずるが、ドラムブレーキは制動トル
クを生ずる前にその系統内に相当の液圧を必要と
する。ドラムブレーキは比較的強い戻りスプリン
グを用いており、そのスプリングの力はブレーキ
シユーがドラムに接触する前に克服されなければ
ならないが、デイスクブレーキは戻りスプリング
を用いないか又は非常に弱い戻りスプリングしか
用いていない。いずれの場合においても、デイス
クブレーキはその作動を生ずるためにそれぞれの
ブレーキシリンダに比較的小さい圧力を必要とす
るに過ぎない。
もし、乗物が後輪にドラムブレーキをもち、前
輪にデイスクをもち、デイスクブレーキに対して
計量弁が用いられないとすれば、デイスクブレー
キは軽い制動の適用中に大きな制動トルクを生ず
ることになる。その結果、デイスクブレーキのシ
ユーのライニングは早く摩耗することになろう。
計量弁がデイスクブレーキへ流体の給送を許す
レベルは、ドラムブレーキの戻りスプリングの力
が克服される圧力に等しいか、これよりも大きい
のが好ましい。従つて、デイスクブレーキの不注
意な適用は阻止される。かゝる計量弁組立体は、
例えば再発行米国特許第28253号に開示されてい
る。
貨物自動車その他の大きい乗物の製造におい
て、生産上その他の目的のために或るラインのす
べての型式に対して前輪に単一寸法及び型のデイ
スクブレーキを用いることが望ましいことがあ
る。貨物自動車の生産ラインにおける種々の型式
の自動車は相当の範囲にわたる寸法及び重量をも
つているので、適正な制動力が最も大きい、最も
重い型式の自動車に与えられるように大きな寸法
及び型のデイスクブレーキを用いることが必要で
ある。しかしながら、このような大きなデイスク
ブレーキは、同じ生産ラインのより小さい、より
軽い型式の自動車に関して種々の問題を生ずる。
このような型式のものに対しては、ブレーキは過
大な量のトルクを発生し、これはしばしば乗物の
安全制御に対して非常に大きなものとなる。その
結果、前輪ブレーキはロツクアツプ(錠止)する
傾向をもち、おそらく危険なスキツド状態を生ず
ることになろう。
このような乗物の場合には、前輪及び後輪に対
するトルク及び制動力をバランスさせる必要があ
る。ここに開示される計量及び配分弁機構44は
この目的を達成する。
上述のように、マスターシリンダ10からの流
体圧力は導管30及び入口開口50を介して室7
5へ給送される。機構44は出口開口78,8
0、従つて前輪デイスクブレーキシリンダ32へ
の流体圧力の給送を計量し配分する役目をする。
また、単一出口、従つて機構44から前輪ブレー
キシリンダへのこのような単一出口から単一の導
管のみを備えるようにも構成することができる。
入口開口50は、ほゞ円筒形の孔103,16
0を介して出口開口78,80と連通する。一般
に数字162で指示される圧力応答弁組立体は孔
103及び160間に形成される肩164に隣接
して配列されており、これは入口50及び出口7
8,80間の連通を制御する。
組立体162の一部を構成する弁キヤツプ部材
152は孔103内に可動に配置される。キヤツ
プ部材152は、ほゞ孔103内の中央に位置決
めされていて、該孔103内に液圧流体の通過の
ための十分な間隙を提供する寸法となつている。
また、このキヤツプ部材152はほゞ円筒形であ
つて、押棒170の端部上に位置決めされるよう
に中心孔166を備えている。上述のように、ス
プリング部材150がキヤツプ部材152とピス
トン部分122との間に位置決めされる。このス
プリング部材150は部材152の肩172に衝
合し、軽いばね圧を提供して部材152を押棒1
70上に維持する。
押棒170は、キヤツプ部材152が通常弁板
180と係合しないように十分な長さとされる。
キヤツプ部材152はブレーキペダル12が作動
され、そして(後述する如き)或る圧力状態にな
る迄は弁板180と係合しない。
弁板180は、ほゞ「帽子形」であつて、キヤ
ツプ部材152から離れる方向に押棒170の長
さ方向に沿つて下方にのびる円筒形突出部又は胴
部182を備える。突出部182はそこに複数の
溝又はスロツトを備えていて、室75から室19
0へ及び出口開口78,80への流体の通過を容
易にする。これに関して、スロツト付きの胴部1
82の代りに複数の指又は突起を有する弁板18
0とすることもできる。環状の突起その他の突出
部192が押棒170上に設けられて組立中に弁
板180及び押棒170を共に保持する役目をす
る。1以上の内側にのびる捕捉ないし錠止部材1
85が同じ目的で胴部(又は指)182の一端に
設けられる。
押棒170は弁板180の中央開口194及び
胴部182の内部に摺動自在に受入れられる。十
分な間隙が押棒170と開口しない通路194の
壁との間に維持されて流体が通路194を通つて
自由に流れるようにする。押棒170はまたワツ
シヤないしダイヤフラム補強板198に形成され
た中央開口196内に摺動自在に位置決めされ
る。このワツシヤ198はキヤツプないしプラグ
202の内部に形成された孔200内に位置決め
される。プラグ202は、ハウジング40の一端
にねじで固定され、適所にワツシヤ198を保持
する。可撓性のちりよけキヤツプないしブーツ2
04がプラグ202の減径端部206及び押棒1
70の外端を取巻いている。このブーツ204は
ごみ、油その他の異物が開口196内へ入ること
を防止する。
ダイヤフラム210は孔200内に位置決めさ
れる。このダイヤフラム210は外側フランジ端
部212、内側フランジ端部220、軸方向部分
230及び径方向部分232を備える。外側フラ
ンジ部分212は、孔200の壁と補強板198
の減径内端部分216との間に形成された環状溝
214内にしつかりと位置決めされる。フランジ
端部212はシールを形成し、流体がワツシヤ1
98の外周を通つて流れることを阻止し、また孔
200内にダイヤフラム210を位置決めする役
目をする。内側フランジ端部220は径方向内側
にのびていて、押棒170を把握するようにその
上にぴつたりとはまつて位置決めされている。こ
のフランジ部分220は割りクランプ224によ
つて径方向の肩222に隣接して押棒170上の
適所に保持される。環状の突起ないし突出部22
8が押棒170上に設けられていて組立中に弁組
立体44の部分を適所に保持する役目をする。突
記228は、また押棒170上の適所にフランジ
部分220を保持することを助ける。間に設けら
れる軸方向及び径方向部分230及び232は、
それぞれフランジ部分212及び220よりも
やゝ薄く、より可撓性を有する。ダイヤフラム2
10は塑性加工された可撓性ゴムその他の適当な
材料で形成されていてよく、第2図に示された形
状のものを形成するために塑性加工その他の適当
な方法が用いられる。ダイヤフラム210は通常
第2図に示された位置に押棒170を保持し、従
つて弁キヤツプ部材152は弁板180と間隙の
ある関係をもつて維持される。この態様におい
て、中央通路194は開に保たれる。しかしなが
ら、孔200内の流体圧力がダイヤフラム210
に対して作用すると、径方向部分232はワツシ
ヤ198に対して動き、押棒170は、キヤツプ
部材152がスプリング150の作用によつて弁
板180方向に動くときに(或る状態のもとでは
係合する)、孔200内へ動く。弁の入口側と出
口側の圧力差が除去されると、弾性ダイヤフラム
210はその中立形状に戻り、部品は第2図に示
された位置をしめる。
大気口240がプラグ202とハウジング40
の端部との間に設けられる。この大気口240
は、ごみ、油その他の異物又は流体がプラグ20
2及びハウジング40により形成される接続部に
入らないようにOリングその他の適当な部材によ
り密封される。大気口240があるために、ほゞ
環状の室244及び246は大気圧に保持され
る。
金属リテーナ247がダイヤフラム210に隣
接して孔200内に位置決めされ、組立中に計量
及び配分弁機構44の幾つかの部品(例えばスプ
リング270及びスプール250)を保持する役
目をする。径方向にのびるフランジ248がリテ
ーナ247の一端に設けられていて、ダイヤフラ
ム210のフランジ212に隣接して位置決めさ
れる。また、リテーナ247は中央開口249を
もち、これを通つて押棒170が摺動自在に位置
決めされる。開口249は、それを通して液圧流
体が自由に流れ、ダイヤフラム210に作用する
ような十分な寸法になつている。また、多くの他
の孔、スロツトその他(図示せず。)をリテーナ
247の体部に設けて加圧流体が自由にダイヤフ
ラム210上に作用するようにすることもでき
る。
摺動部材ないしスプール250がダイヤフラム
210及び弁板180間の孔160及び200内
に摺動自在に位置決めされる。このスプール25
0はほゞカツプ形であつて、一端に軸方向にのび
るフランジ252と、他端にやゝ大きい、より厚
い径方向にのびるフランジ254を備える。複数
の溝又は突起255がフランジ254からのびて
いて、以下に説明されるようにスプール250が
弁板180と接触し、同時に液圧流体が室190
から通路286を通つて出口78,80へ流れる
ことを可能にする。開口ないし通路256がスプ
ール250の中心に設けられる。この通路256
は、弁板180の胴部182がその中に自由に位
置決めされ、該通路を通つて流体が流れることが
できるような十分な直径のものとされる。Oリン
グ258その他の適当な密封部材がフランジ25
2の溝260内に設けられる。このOリング25
8はプラグ202の孔200に対して支持され、
従つて室244,246及び大気から室190及
びその内の液圧流体を密封する。Oリング262
その内の適当な密封部材がフランジ252の溝2
64内に設けられる。このOリング262は孔1
60に対して支持され、Oリング258と実質的
に同じ目的を有する。
圧縮スプリング270がリテーナ247のフラ
ンジ248とスプール250のフランジ252の
一端272との間に位置決めされる。このスプリ
ングは、リテーナ247に対して押付けられ、該
リテーナを適所にしつかりと保持する。これによ
つて、ダイヤフラムも適所にしつかりと保持され
る。また、スプリング270の力はスプール25
0を弁板180方向に押し、溝又は突起255が
弁板と接触し、肩(又は弁座)164に対して弁
板をしつかりと保持する。
弁板180はその上端及び内端に形成された凹
所ないし溝280を有する。環状シール282が
この溝280内に位置決めされる。第2図に示さ
れた位置に部品が位置決めされることによつて、
シール282は肩164に係合し、そこを通つて
流体が流れるのを阻止する。
ブレーキペダル12の作動前においては、弁組
立体44の部品は第2図に示された位置にある。
ダイヤフラム210は弁キヤツプ152に対して
押棒170を保持し、従つて通路194は開かれ
ている。よつて、マスターシリンダ10から入口
50へ入る流体は室75を通り、弁キヤツプ15
2をまわり、通路194を通り、室190又は胴
部182のスロツトを通り、前輪ブレーキシリン
ダへ作用する出口78,80へ自由に流れる。
ブレーキペダル12が初めに作動されたとき、
流体は導管30を通つてマスターシリンダ10か
ら入口開口50へ給送される。こゝから流体は通
路194を通つて室190内へ流れてダイヤフラ
ム210に作用して、フランジ220を下方に偏
倚し、径方向部分232を補強板198に対して
偏倚する。これによつて、或るマスターシリンダ
圧力レベルにおいて弁キヤツプ152から離れる
方向に押棒170が動かされ、この時スプリング
150の力がシール282に対してキヤツプ15
2を動かす。マスターシリンダ圧力のこの第1の
レベルは、ブレーキシリンダ32を作動するには
不十分なものである。この位置に径方向部分23
2が配置されると、弁162は閉じられ、入口5
0及び出口78,80間、従つてマスターシリン
ダ10及び前輪ブレーキシリンダ32間の流体連
通は阻止される。
マスターシリンダ圧力がペダル圧力によつて更
に増大するにつれて、これは弁キヤツプ152及
び弁板180に対して作用し、それらを動かそう
とする。この力はスプリング270及び弁キヤツ
プ152がシール282に対して着座したときに
室190(孔160及び200)内にとらえられ
た小量の流体によつて弁板180に与えられる力
によつて反対される。この時点において室190
内にとらえられた流体により与えられる力は、ス
プリング270の力に比較して比較的小さいの
で、こゝでは無視することができる。スプリング
270の力はほゞ一定なので、弁板180が肩1
64から離れるように動かされ弁162を開く迄
にはマスターシリンダ圧力は第2の予め定められ
たレベルに達していなければならない。弁162
が開かれると、加圧流体は入口50から孔103
を介して直接に出口78,80へ流れることがで
きる。次に流体は導管34,36に流れ、前輪ブ
レーキシリンダ32を加圧する。これが前輪ブレ
ーキシリンダの最初の作動時点であつて、これは
スプリング270の力を克服するに必要な入口5
0のマスターシリンダ圧力により決定される。こ
の第2のマスターシリンダ圧力レベル(時として
「カツトイン(cut−in)」圧力と呼ばれる。)は、
後輪ドラムブレーキに用いられる強い戻りスプリ
ングの力を克服するに必要な圧力に少くとも等し
いか、これよりも大きい。従つて、早過ぎる前輪
デイスクブレーキの付勢は阻止され、少くとも制
動トルクが後輪ドラムブレーキに生ずるまでデイ
スクブレーキに制動トルクは生じない。
上述のように弁162が開かれると、マスター
シリンダ圧力ないし入口50における圧力はスプ
リング270の力を克服するに丁度十分な力を弁
キヤツプ152及び弁板180上に及ぼす。とこ
ろが、弁162が開くと、流体はマスターシリン
ダ10から室190に入り、その中の圧力を増大
し弁の出口側の圧力が入口側の圧力と等しくな
る。この出口側圧力はスプリング270を助力す
る方向に弁板180に作用し、シール282を着
座せしめ弁162を閉じるように肩164方向に
弁板180を戻す傾向にある。
また、スプール250は、スプリング270を
助力し、弁162を閉じる力を与える。第2図に
示されるように、孔200の直径は孔160の直
径よりも大きい。従つて、室190内の加圧流体
に露出されたスプール250の左側(出口側)の
面積(A3)は流体圧力に露出されたスプール25
0の右側(入口側)の面積(A2)よりも大きく、
弁板180を着座せしめるように作用する力が発
生する。弁162が閉じられた後、室75内の流
体圧力がマスターシリンダ10により再度増大せ
しめられると、この増大したレベルの流体圧力が
シール282の平均密封直径に等しい直径をもつ
有効円形面積にわたつて弁板180に対して作用
する。(なお、上述の直径は孔103の直径と実
質的に同じであつて、上述の有効面積はA1とし
て第2図に示されている。)これは、弁162を
再び開いて少くともこの増大した流体圧力の一部
を出口78,80に給送する傾向をもつ力を弁板
180上に生ぜしめる。出口78,80に給送さ
れるこの増大した流体圧力は弁板180の反対側
及びスプール250上に反対の力を生ぜしめる。
勿論この力は弁162を再び閉じる傾向をもつ。
第2図の右方向に弁162を閉じる力は面積
(A3−A2)によつて決定され、弁162を左方に
開く力は面積A1によつて決定される。弁板18
0上の反対力は該弁板を弁座164に接近した態
様で隣接して保持する傾向をもち、これによつて
入口開口50から出口開口78,80への制限さ
れた流体の流れを得ることができる。この差圧応
答機能によつて弁162は交互に開閉してブレー
キのその後の適用全体にわたつてマスターシリン
ダ圧力を増大するのと同様の態様で圧力を変調す
るが、弁162を通過し、前輪デイスクブレーキ
シリンダを付勢する圧力はマスターシリンダから
入口50に導入される圧力よりも低い速度で増大
する。
組立体44の入口対出口圧力の比は該組立体の
有効面積の関係によつて決定される。これに関し
て、次の式が出口開口78,80に存在する出口
圧力POを決定する。
O=〔F/A+A/A〕 +PR〔PI−(F/A+A/A)〕 この式において、FSはスプリング270の
力、A1はシール282の平均密封直径により定
まる面積(実質的に孔103の面積に等しい。)、
Hはホールドオフ(hold−off)圧力(弁キヤツ
プ152がシール282に対して着座する圧
力)、PIは入口圧力(入口50に存在するマスタ
ーシリンダ圧力)である。A5はA3−A2に等し
く、A3はスプール250の大きな方の(孔20
0内の)面積、A2はスプール250の小さい方
の(孔160内の)面積である。PRは配分比で
/A−Aに等しく、A4はA2−A1に等しい。なお A1,A2,A3に対応する面積は第2図に示されて
いる。従つて入口ないしマスターシリンダ圧力P
Iの与えられた増加に対して、出口圧力POの増大
は小さく、カツトイン圧力レベル以上においてデ
イスクブレーキへ給送される流体圧力はマスター
シリンダ圧力よりも低い割合で増大する。
ブレーキペダル12が解放されると、マスター
シリンダないし入力圧力PIは降下する。室75
内の入口圧力は室190内の出口圧力よりも大き
いので、入口圧力が出口圧力に等しくなる点まで
入力圧力が減少するまで弁162は閉じたまゝに
なつている。その後、弁板180上の力が弁16
2を閉じたまゝに維持するが、同時にその力は弁
キヤツプ152を弁板180に着座しないように
せしめ、出口78,80から入口50への制限さ
れない通路を開かせる。スプリング150による
軽いばね力は室190内の流体圧力により容易に
克服される。ダイヤフラムに作用して該ダイヤフ
ラムのフランジ232をワツシヤ198に対して
保持する室190内の流体圧力の結果として、ブ
レーキペダル12が解放されたときに、たとえ押
棒170が下方位置にとゞまつていたとしても、
弁キヤツプ152は押棒170に沿つて(第2図
の)右へ容易に摺動することができる。流体圧力
は出口78,80から通路286を通り室190
へ又は胴部182のスロツトを通り、通路194
を通り孔103へ、そして弁キヤツプ152をま
わり室75及び入口50へ解放される。
第3図は、本考案を実施する典型的なブレーキ
装置における前輪ブレーキシリンダ32の制動圧
力を示したグラフである。線は入口開口50の
圧力であり、後輪ブレーキシリンダ22へ(組立
体42を介して)給送される圧力でもあるマスタ
ーシリンダ圧力を示す。線は組立体44を介し
て前輪ブレーキシリンダ32に給送される圧力を
示す。
ブレーキペダル12の作動前においては、2つ
のブレーキ系統内の圧力は無視できる。これは第
3図で点Aで表わされる。ブレーキペダル12が
押下げられると、弁キヤツプ152は比較的低い
マスターシリンダ圧力でシール282に対して着
座する。この圧力は、典型的には10〜15psiのオ
ーダーであり、これはグラフで点Bで表わされて
いる。この小さい圧力を前輪ブレーキ系統に適用
できるようにすることが必要で、該系統に連通が
与えられ、該系統に生じているかも知れない熱に
よる又はその他の望ましくない力を解放する。上
述のように、マスターシリンダ圧力がダイヤフラ
ム210をたわませるに十分な程度になつて該ダ
イヤフラムを補強板198に対して動かすと、通
路194の最初の閉鎖が生ずる。これはブレーキ
ペダル12の適用の速さに関係なく生ずるので、
ゆつくりした又は軽いブレーキペダルの適用によ
つて前輪ブレーキ系統が脈動せしめられることは
ない。よつて、前輪デイスクブレーキが早過ぎる
適用となることはない。
その後、圧力が後輪ブレーキシリンダ22へ適
用されているとき、弁162は閉鎖したまゝに保
たれ、付加的な圧力が前輪デイスクブレーキに適
用されない。この段階はグラフにB−Cで表わさ
れている。マスターシリンダ10の圧力がドラム
ブレーキの戻りスプリングの力を克服するに必要
な圧力(この圧力は典型的には130〜300psiのオ
ーダーである。)に達すると、スプリング270
の力は克服され弁162は開く。これはグラフに
点Cで表わされており、「カツトイン」圧力と呼
ばれている。勿論、点Cの正確な位置は後輪ドラ
ムブレーキのスプリングの寸法及び組立体44に
用いられているスプリング270の寸法に関係す
る。この圧力において、弁162は開き、流体が
幾分か前輪デイスクブレーキシリンダ32へ給送
され、デイスクブレーキを加圧する。その後、上
述のように差圧応答機能によつて弁162は交互
に開閉せしめられ、出口78,80内、従つて前
輪デイスクブレーキへの圧力はマスターシリンダ
ないし入口圧力の増加の割合よりも小さい割合で
増大する。この段階は第3図に線C−Dで示され
ている。前輪ブレーキへの圧力の配分された割合
の増加は、ブレーキが解放されるまで(点Dま
で)続く。
ブレーキが解放されると、出口圧力は短かい期
間一定に保たれるが、入口圧力は相当に低下する
(第3図の線D−E参照。)。その後弁162は閉
じられるが、弁キヤツプ152は着座せず、2つ
のブレーキ系統内の圧力はほゞ等しく解放される
(第3図の線E−A参照。)。すべての圧力が解放
されると、ダイヤフラム210は通常の塑造され
た形に戻り、押棒170は上方に動いて弁キヤツ
プ152を開位置に保持する。
【図面の簡単な説明】
第1図は乗物の液圧回路内における本考案の計
量及び配分弁機構を含む装置を描いた概略線図、
第2図は本考案の第1の実施例による本考案の計
量及び配分弁機構を含む装置の縦断面図、第3図
は、マスターシリンダ圧力に対してプロツトされ
た前輪制動圧力を示すグラフ。 10……マスターシリンダ、12……ブレーキ
ペダル、14……前輪、16……後輪、18……
導管、20……本考案の装置、22……後輪ブレ
ーキシリンダ、24,26,30……導管、32
……前輪ブレーキシリンダ、34,36……導
管、40……ハウジング、42……故障指示組立
体、44……計量及び配分弁機構、50……入口
開口、52……外端部、54……ねじ付きナツ
ト、55……傾斜上面、56……管座、58,6
0……拡大径部分、62……傾斜面、64……傾
斜下面、68……第2の入口開口、70……出口
開口、72……室、75……室、78,80……
出口開口、82,84,86……管座、90……
安全ストツプ、92……円筒形胴部(指)、94
……孔、96……中央孔、100……孔、10
2,103,104,106,108……孔部
分、110……止め部材(シヤトル部材)、11
2……環状溝、114……プランジヤ、116…
…スイツチ、120,122……ピストン部分、
124……ブツシユ、126……肩、128……
Oリング、130……溝、140……Oリング、
142……環状溝、150……スプリング、15
2……弁キヤツプ部材、160……孔、162…
…圧力応答弁組立体、164……肩、166……
中央孔、170……押棒、172……肩、180
……弁板、182……胴部、184……錠止部
材、190……室、192……突出部、194…
…中央開口(通路)、196……中央開口、19
8……ダイヤフラム補強板(ワツシヤ)、200
……孔、202……プラグ、204……ブーツ、
206……減径端部、210……ダイヤフラム、
212……外側フランジ端部、214……環状
溝、216……減径内端部分、220……内側フ
ランジ端部、222……肩、224……割りクラ
ンプ、228……突起、230……軸方向部分、
232……径方向部分、240……大気口、24
4,246……室、247……リテーナ、248
……フランジ、249……中央開口、250……
スプール(摺動部材)、252……フランジ、2
54……フランジ、255……突起、256……
通路、258……Oリング、262……Oリン
グ、270……圧縮スプリング、272……一
端、280……溝、282……環状シール、28
6……通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 第1の予め選択された液圧で動作するその乗物
    の必要ブレーキ力以上の実ブレーキ力を有するデ
    イスクブレーキを備える前輪ブレーキ系統及び該
    第1の予め選択された圧力を超える第2の予め選
    択された液圧で動作するドラムブレーキを備える
    後輪ブレーキ系統をもつ乗物の液圧ブレーキ装置
    用の計量及び配分弁機構において、液圧源へ接続
    された入口及び前輪ブレーキ系統へ接続された出
    口をもつ体部と、上記の第1及び第2の予め選択
    された圧力間の圧力において該入口及び出口間の
    連通を阻止し、該第2の予め選択された圧力以上
    の圧力において該入口及び出口間の連通を制限す
    るように動作する上記体部内の弁装置と、常態で
    該弁装置を開に保持するように動作し、上記の第
    1の予め定められた圧力よりも小さい上記圧力源
    からの第1のレベルの圧力において該弁装置を閉
    じるように動く差圧応答装置とを備え、上記の弁
    装置は該弁装置を開くために上記の第2の予め選
    択された圧力にほぼ等しい上記圧力源からの第2
    のレベルの圧力に応答するようになつていて、該
    弁装置と常態で接触する上記体部内の圧力応答ス
    プール装置は該弁装置を閉じるように作用する出
    口側液圧に露出された正味有効面積をもち、而し
    て該スプール装置の該正味有効面積は入口側の液
    圧に露出された該弁装置の正味有効面積より大と
    なつており、偏倚装置は上記の圧力応答スプール
    装置を該弁装置と接触させて該弁装置を閉じる方
    向に偏倚するようになつていて、而して上記の弁
    装置はキヤツプ部材及び弁板を備え、 上記の圧力応答スプール装置はピストンからな
    り、上記の偏倚装置はスプリングからなり、かつ
    該スプリングは上記の差圧応答装置のダイヤフラ
    ムとピストンとの間に位置決めされていて、該ス
    プリングは該ピストンを上記の弁板へ接触するよ
    うに押圧する様になつており、上記の第2の予め
    選択された圧力以上の圧力が該弁装置の入口側に
    加えられた時は、入口側と出口側の圧力差によつ
    て該弁装置が開き、次に両側の圧力が等しくなる
    と前記正味有効面積の差によつて該弁装置を閉じ
    る差圧応答機能によつて上記の出口への圧力流体
    の流れを制限し、後輪ドラムブレーキへの圧力よ
    りも低い割合で前輪デイスクブレーキへの圧力を
    増大するようにし、前輪のロツクアツプを防止
    し、且つ前輪ブレーキの制動開始時点を遅らせた
    ことを特徴とする計量及び配分弁機構。
JP1984176664U 1975-06-19 1984-11-22 計量及び配分弁機構 Granted JPS60111764U (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US05/588,329 US3980345A (en) 1975-06-19 1975-06-19 Metering and proportioning valve mechanism
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