JPS62272928A - 農業用マルチフイルム - Google Patents

農業用マルチフイルム

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JPS62272928A
JPS62272928A JP10783487A JP10783487A JPS62272928A JP S62272928 A JPS62272928 A JP S62272928A JP 10783487 A JP10783487 A JP 10783487A JP 10783487 A JP10783487 A JP 10783487A JP S62272928 A JPS62272928 A JP S62272928A
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JP
Japan
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film
flying
aphids
visible light
soil temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP10783487A
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English (en)
Inventor
邦彦 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikado Chemical MFG Co
Original Assignee
Mikado Chemical MFG Co
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Publication date
Application filed by Mikado Chemical MFG Co filed Critical Mikado Chemical MFG Co
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  • Protection Of Plants (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は農業用プラスチックフィルムに関し、特に有翅
アブラムシ等ウィルス病媒介に関与する吸汁性昆虫の飛
来を防止する農業用ポリエチレンフィルムに関する。
農作物栽培に当たってウィルス病の被害は軽視出来ない
。この植物ウィルス病を媒介するのは、アブラムシ、ウ
ンカ、ヨコバイ等、吸汗口を持った吸汁性昆虫であるこ
とが知られている。特にモモアカアブラムシ、ダイコン
アブラムシ、ニセダイコンアブラムシの有翅虫はウィル
ス病媒介の代表的なものとされている。
これらアブラムシの防除は植物体に着生して吸汗口を植
物体に刺し込んだ後では意味を成さない。
要するに植物体に飛来着生することを防止しなくては、
この虫媒伝染を未然に防ぐことは出来ない。
ところが、これらのアブラムシ類は、黄、緑の色彩に強
く誘引されることから、有翅アブラムシの発生予察に黄
色水盤が用いられている。これと反対に、これら黄色帯
の周辺にアルミ箔等の強い光反射帯を設けると、これら
有翅アブラムシの飛来数を減少せしめ、ウィルス病被害
を最少限度に防止することを可能とすることが知られて
いる。
(従来の技術とその問題点) 従来、アブラムシのこの習性を利用して、最近では強い
反射能を持ったアルミ箔を初めとして、プラスチックフ
ィルムにアルミを真空蒸着せしめたもの、アルミ粉末の
高濃度層をポリエチレンフィルムに両面からサンドイン
チ状にした3層構造を持ったフィルム、又はアルミ粉末
を1.5%以上混入して混練成形した所謂シルバーポリ
エチレンフィルム(厚さ30〜50−)等で地面被ff
1(マルチ栽培)することによって、アブラムシの飛来
を防止し、ウィルス病予防に寄与することが立証され、
実用化されている。
ところが、これらのフィルム資材はいずれも強い光反射
を求める余りに、特に太陽光中の近赤外線(波長0.8
〜3.OAIm)の熱線部分をも強く反射してしまうた
め、当然の結果として地温を低める作用が働き、高温期
の生育障害を除去すると同時に、アブラムシの飛来防止
に役立てることが可能であり、高温期の地温の過上昇防
止による作物保護との併用利用に限定されるものである
しかしながらマルチ栽培の多くは、秋から冬、春から初
夏にかけての期間の利用が大部分である。
この時期に最も求められる条件は地温の上昇効果であり
、且つ、前記昆虫類によるウィルス病の感染予防も軽視
出来ない。従って、地温の上昇を妨げずに、且つ、低コ
ストでアブラムシの飛来を防止し得る資材の開発は極め
て重要である。
このために、光反射剤として現在量も一般的に使用され
ている無機粉末の酸化チタンを混練した乳白色フィルム
が地温低下を目的に反射マルチフィルムとして市販され
ているが、この種のフィルムはアブラムシの忌避効果は
極めて低く、場合によっては、裸地栽培区よりも飛来頭
数の多いことが認められている。
この理由は、酸化チタンは可視光線や近赤外線の反射性
は高いが、紫外線の吸収性が高く、乳白色フィルムの反
射光の中に紫外線の含有量が極めて低いことに起因する
ことが今回の調査で明確になった。従って、アブラムシ
の光忌避要素中、紫外線の反射が極めて重要であること
が判明した。
本発明は上述の問題を解決して、地温上昇とアブラムシ
の飛来防止効果とが両立するマルチフィルムを提供する
ことを目的とする。
(問題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、農業用マルチフィルムと
してポリエチレンのフィルム基材1に紫外線反射能の高
い金属粉末又は無機粉末を反射剤2としてフィルム1r
rf当たり10〜100■の範囲に含有又は塗布せしめ
、近赤外線及び可視光線を50%以上透過させて地温上
昇効果を確保すると共に、紫外線を可視光線と同等に反
射させて有翅アブラムシ等ウィルス病媒介に関与する吸
汁性昆虫の飛来を防止する特性を持たせたものである。
(作用) 上述のように、本発明のマルチフィルムは近赤外線及び
可視光線の透過率を50%以上確保して地温上昇効果が
維持可能であり、更に従来より考えられていた反射膜よ
りも極めて低い反射能、つまり肉眼的には識別困難な程
度の反射能を持たせるための少量の反射剤の混入により
、波長0.4IIm以下の紫外線を可視光線(波長0.
4〜0.71rm)と同等に反射可能である。
(実施例) 第1図は本発明のマルチフィルムの一実施例の拡大断面
図である。このフィルムはポリエチレンのフィルム基材
1に紫外線反射能の高い金属粉末、又は無機粉末等の反
射剤2をフィルム1rd当たりlO〜100■の範囲に
混練して成形したもの、又は透明フィルムに上記比率の
反射剤を塗布したもので、マルチ栽培用に使用されるも
のである。
フィルム基材1としては、マルチフィルム用としての品
質、価格等の点からポリエチレンを使用した。
反射剤2としてはアルミ、銅等の金属粉末類が良好で、
特にアルミ粉末は反射能が高く、価格も安いので実用上
最適である。又鉛白、酸化マグネシウム等の無機粉末類
の白色顔料も使用可能である。
次に本発明のフィルムと従来のフィルムをアブラムシの
飛来防止効果について試験した結果について記述する。
(1)供試フィルム 1)従来フィルムA (厚さ0.02m、@ 95 c
mの市販のポリエチレンフィルム) 2)従来フィルムB  (厚さ0.03mm、幅95c
1+1の市販のアルミ箔マルチフィルム) 3)従来フィルムC(厚さ0.02mm、幅95c+a
の市販のアルミ蒸着マルチフィルム) 4)従来フィルムD (厚さ0.03mm、幅95aa
の市販の3層シルバーフィルムで、フィルム1d当りア
ルミ粉末含有量は1300ayr)5)従来フィルムE
 (厚さ0.03m、幅95aaの市販のアルミ顔料濃
度2%であるアルミ粉末混線フィルムで、フィルム1d
当アルミ粉末含有量552■) 6)従来フィルムF (厚さ0.03mm、幅95cm
の市販の酸化チタン濃度14%である酸化チタン混練乳
白フィルム) 7)本発明フィルムG (透明ポリエチレンフィルム(
例えば三菱油化製ユカロンYK30で、以下同じ)にア
ルミ粉末(例えば市販ポリエチレン用アルミ粉末マスタ
ーバッチで、以下同じ)を0.4%含有した厚さ0.0
2 鶴、幅95cmのフィルムで、フィルム1d当りア
ルミ粉末含有量74■)8)本発明フィルムH(透明ポ
リエチレンフィルムにアルミ粉末0.2%含有した厚さ
0.02鶴、幅95aaのフィルムで、フィルム1−当
りアルミ粉末含有137■) 9)本発明フィルムI   (i3明ポリエチレンフィ
ルムにアルミ粉末001%含有した厚さ0.02 m、
幅95aaのフィルムで、フィルム1−当りアルミ粉末
含有量18■) 10)本発明のフィルムJ  (透明ポリエチレンフィ
ルムにアルミ粉末0.8%含有した厚さ0.01mm、
幅95cmのフィイレムで、フィルム1を当りアルミ粉
末含有量74■) 本発明のフィルムG〜Jの成形は通常のインフレーショ
ン法により厚さ0.01〜O,Ohnに製膜したもので
ある。
(2)従来フィルムA−Fと本発明フィルムG〜Jをア
ブラムシの飛来調査結果について可視光線及び近赤外線
の平均透過率、紫外線吸収の有無、フィルムlr/当り
アルミ粉末(吸汁性昆虫飛来防止反射剤)含有量、平均
地温等のフィルム特性と共に示すと第1表の通りである
第1表 注、モモアカ;モモアカアブラムシ ダイコン:ダイコンアブラムシ ニセダイ:ニセダイコンアブラムシ フィルム種類:A〜Fは従来フィルム G−Jは本発明フィルム なお、第1表中の可視光線及び近赤外線の平均透過率の
測定は日立製分光光度計を使用した。地温測定は198
0年4月12日〜4月14日の3日間行った。平均地温
は地下5c+++の所の最高、最低地温を最高最低温度
計により測温し、その平均値を更に上記期間(3日間)
で平均して求めた。
又、試験区設定条件及び調査方法は次の通りである。
当社農場(千葉県市原市)に床幅50cm、高さ120
、長さ10n+の畦を作り、畦面にそれぞれの供試フィ
ルムを密着するように被覆した。60cmの畦間隔を設
けて5畦をもって1供試フイルムの試験区とした。各供
試フィルム試験区の間には、3I11の空間地を設けて
隣接フィルムの影響を避けるようにした。5畦の中央畦
上に内径22cm、深さg c+++の黄色ポリエチレ
ン製膜に水深5 cmの氷雪3個を−定間隔に配置して
トラップとした。毎日午前9時に収集して、浮遊する虫
を吸引採集し、70%アルコール液にて固定、検鏡観察
によって測定、飛来頭数の調査を行った。
第1表の調査結果を図表化したものが第2図及び第3図
で、第3図は第2図の横軸に近い部分を拡大したもので
ある。これらの図より明らかなように、本発明フィルム
を用いた時は、現行一般市場に光反射によるアブラムシ
飛来防止効果を標傍して市販されている各種の従来フィ
ルムの1710以下のアルミ粉末含有率をもって充分な
飛来防止効果のあることが確認された。これは前記従来
フィルムD、Eならびに透明フィルム(新品から僅かな
使用日数の経過後には飛来防止効果がなくなるので、事
実上防止効果はない。)の飛来頭数より類推出来る通常
の類推曲線(第2図の曲線a)を大きく下回った第2図
の曲線す上にあり、明らかに従来フィルムでは考慮外の
範囲に属するものである。上記考慮範囲とは一般に第3
図の斜線部分と考えられるものである。
また、地温上昇効果は第4図示のように透明フィルム使
用の場合に比べてほとんど同じ程度の値を示しているこ
とが認められ、低温期にもその活用が可能である。
以上のことは人間の視感覚と昆虫の視感度の相異による
ものであって、昆虫の飛来防止を目的とする以上は、昆
虫の視感度に適合し、しかも目的とする飛来防止の効果
が得られれば良いものである。つまり、本結果にも示さ
れている如く、単純な透明ポリエチレンフィルムの膜面
反射(主にフィルム内面への結露水滴による乱反射によ
る)だけでも、裸地の1ノ3程度に減少させることが可
能であるが、単純な透明ポリエチレンフィルムは風雨に
曝しておくと、時間の経過と共に透明度が悪くなり、反
射効率が悪化して飛来防止効果が減少してしまう。この
理由は透明ポリエチレンフィルム内面の結露水滴も半月
〜2カ月で無滴化して水膜として結露するため、水滴に
よる乱反射も大幅に低下してしまう。これはフィルム内
面(上面側)が次第に親水化してくるためである。
上述の本発明フィルムはポリエチレン等のフィルム基材
1に紫外線及び可視光線を同等に反射し得る金属粉末類
、若しくは無機粉末類を微量に添加して混練製膜するか
、あるいは基材フィルム製膜後、膜面に上記金属粉末類
又は無機粉末類を霧状(微細な点状)に付着せしめる等
の処理によって得られ、フィルム基材1に僅かに光反射
能を高めるだけでアブラムシ飛来防止効果の目的を果た
し得るフィルムとするものである。
(発明の効果) 本発明のフィルムによれば、フィルム基材1に金泥粉末
又は無機粉末を反射剤2としてフィルム1d当り10〜
100■の範囲に含有せしめて可視光線及び近赤外線の
透過率を50%以上確保可能にすると共に、紫外線の反
射率も高く、この結果、必要とする程度の地温上昇効果
と紫外線反射効果を合わせ持つものであるので、有翅ア
ブラムシ等の飛来防止を低コストで達成出来るようにす
ると共に、秋から冬、春から初夏にわたる長期間のマル
チ栽培への適用が可能となる。
又、上述のように、本発明のフィルムは反射剤の使用量
もフィルム1.?当り10〜100■と少量なので、安
価に実施出来、かつ、低温期のマルチ栽培として好適で
、農業生産の安定化を容易に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明フィルムの一実施例の拡大断面図、第2
図は第1表の飛来頭数の曲線図、第3図は第2図の横軸
付近の拡大図、第4図は第1表のデータの地温曲線図で
ある。 1:フィルム基材、 2:反射剤。 箋3目

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリエチレンフィルム基材に紫外線反射能の高い金属粉
    末又は無機粉末を反射剤としてフィルム1m^2当たり
    10〜100mgの範囲に含有又は塗布せしめ、近赤外
    線及び可視光線を50%以上透過させて地温上昇効果を
    確保すると共に、紫外線を可視光線と同等に反射させて
    有翅アブラムシ等ウィルス病媒介に関与する吸汁性昆虫
    の飛来を防止することを特徴とする農業用マルチフィル
    ム。
JP10783487A 1987-04-28 1987-04-28 農業用マルチフイルム Pending JPS62272928A (ja)

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JP (1) JPS62272928A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0582256U (ja) * 1992-04-13 1993-11-09 太洋興業株式会社 反射性マルチングフィルム
JP2002189415A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Dainippon Printing Co Ltd 遮光性印刷ラベル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0582256U (ja) * 1992-04-13 1993-11-09 太洋興業株式会社 反射性マルチングフィルム
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