JPS62267553A - 気化器用摺動絞り弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、可変ベンチュリ式気化器に用いられる１習動
絞り弁に関し、特に製作性を向上すべく改良された気化
器用摺動絞り弁に開方る。

〈従来の技術〉 広い運転範囲に回る良好なエンジン性能を発揮させるこ
とができ、しかも小型軽量化し１ｑることから、アマル
型と呼ばれる可変ベンチュリ式気化器が自動二輪車の気
化器として一般的に用いられている。

この型式の気化器は、吸気道を横切って設けられた（言
動絞り弁を、直接アクセルレバ−なとで操作することに
よりペンヂュリロ径を可変とするものであり、）Ｗ動絞
り弁の底部に吸気流量に応じて燃料油の吐出ｍを調整す
べく、メイン燃料ノズルに挿通するメータリングニード
ルを備えている。

メータリングニードルは摺動絞り弁の底部から浮動的に
吊下げられているが、従来、メータリングニードルの基
端部に、例えばＥ型止め輪などを嵌着して摺動絞り弁よ
りのニードルの抜は止めをなすと共に、このＥ型止め輪
を摺動絞り弁の内側から外側に向けて押圧すべく、セッ
トプレートがビスを用いて１習勅絞り弁の底壁内面に固
着されていた。

従って、セットプレートを固定すべく、ねじ部品やねじ
加工が必要であり、しかも摺動絞り弁の比較的狭い筒内
にてねじ締め作業を実施せねばならず、その上、例えば
スロットルレバーなどと連結するためのリンク機構をも
組込まねばならないことから、組立工程が煩雑化しがち
でおった。

また、上記のような摺動絞り弁は、気化器本体に内股さ
れたガイド孔と常時１習接するものであり、比較的高い
耐摩耗性を要求される。

従来、このような摺動絞り弁は、アルミニウム材を母材
とし、硬質アルマイト処理後にテフロンコーティングを
施すという、二層の表面処理を行なうことにより耐摩耗
性と撥水性とを得るようにしており、特にテフロンコー
ティングは膜厚の高度な均一性が求められることから、
コストが高セしがらである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、製作性に優れた気化器用摺動絞り弁を提供すること
にある。また、本発明の第二の目的は、耐摩耗性に富み
、表面処理を施す必要のない摺動絞り弁を提供すること
におる。

〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、気化器本体に内股
されたガイド孔内に摺動可能なように保持されると共に
、その底部にメータリングニードルを垂設してなる気化
器用摺動絞り弁であって、１習動絞り弁本体をなす中空
な第１の部分と、該第１の部分の内側に嵌合する第２の
部分とを有し、前記第２の部分の底部に前記メータリン
グニードルの基端部に当接し得るセットプレートが形成
されると共に、上部にスロットル操作装置を連結すべく
ピン軸を嵌入する孔がＵ肘２されていることを特徴とす
る気化器用摺動絞り弁を提供することにより達成される
。特に、前記第１の部分が耐摩耗性に富む合成樹脂から
なり、前記第２の部分が弾性に富む合成樹脂からなるよ
うにすると良い。

く作用〉 このようにすれば、スロットル操作装置に対する連結部
とメータリングニードルのためのセットプレートとを一
体成形した第２の部分を、気化器本体に摺合する第１の
部分に１■込むことにより、所謂ワンタッチで摺動絞り
弁を組立てることが可能となり、組付作業性を大幅に向
上さけることができる。

また、第１の部分を耐摩耗性に富む合成樹脂により形成
すれば、何ら表面処理を施す必要がなり、。

第２の部分を弾性に富む合成樹脂により形成すれば、別
工程を要さずに、第１、第２の両部会を材料自体の弾発
力により一体化することが可能となる。

〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図は本発明に基づく摺動絞り弁が適用された気化器
の全体を示しており、気化器本体１の内部には、第１図
に於ける左右方向に延在する吸気道２が設けられている
。吸気道２は、その吸気方向Ａに沿う上流端に、上流側
に向けて滑らかに湾曲して拡開したエアホーン２ａを有
し、図示されないエアクリーナに接続されて清浄空気を
導入し１ｑるようにされている。

吸気道２の略中央部には、吸気流線と略直交する方向に
ガイド孔３が形成されており、該ガイド孔３内には、ピ
ストン型の１習動絞り弁４が開動自在なように設けられ
ている。摺動絞り弁４は、気化器本体１の上部に形成さ
れたリンク全５に回勅自在に枢支されたスロットル軸６
に設けられた連結機構７との係合により、図示されない
スロットルレバーを介して遠隔操作し得るようにされて
いる。そしてリンク至５の上部開口部は、カバ一部材８
により閉塞されている。

吸気道２に於ける摺動絞り弁４の下流側には、蝶型弁９
が回動自在なように軸支されている。この！！ｉ！型弁
９は、前記した連結機構７と機械的に連動連絡されてお
り、例えば２輪車のスロットルグリップ（図示せず）の
回動角度が初期段階に於ては蝶型弁９のみが開き、スロ
ットルグリップの回動角度が成る一定角度以上に達する
と蝶型弁９ば全開状態となり、以後は摺動絞り弁４によ
り吸気流邑の調節を行なうようにされている。

１習動絞り弁４の下端と、これに対向する主吸気道２の
内壁との間には、可変ベンチュリ部１０が構成されてお
り、スロットル操作より摺動絞り弁４を上下させること
により、ベンチュリ流速を調節し得るようにされている
。

可変へンチュリ部１０に臨む主吸気道２の内部には、メ
イン燃料ノズル１１が設けられており、該ノズル１１内
には、テーパ形状をなすメータリングニードル１２が挿
入されている。メータリングニードル１２は、前記した
ｔｉ勅絞り弁４の成品に連結され、！習勅絞り弁４の運
動に応じてメイン燃料ノズル１１に対して出没し１ｑる
ようにされており、これにより可変ベンチュリ部１０の
口径の増減に対応させてメイン燃料ノズル１１のジェッ
ト径を変化させ、燃料の吐出量を調面し得るようにされ
ている。

メイン燃料ノズル１１の下方には、エアブリード管１３
が接続されている。エアブリード管１３の端部は、気化
器本体１の下部に形成されたフロート至１４の燃料油面
下に突出しており、その開口端には、燃料流量を計量す
るメイン燃料ジェット１５が形成されている。エアブリ
ード管１３には、多数の小孔が開設され、気化器本体１
内部に形成されたメインエア導入通路から導入された空
気と、メイン燃料ジェット１５から吸引された燃料油と
を混合し、エマルジョン化した混合気をメイン燃料ノズ
ル１１に送出する。

フロート至１４の内部には、メイン燃料ジェット１５と
略平行にスロージェット１６が並設されている。このス
ロージェット１６は、メイン燃料ジェット１５と同様に
エアブリード管を有しており、燃料油に空気を混入する
。スロージェット１６は、蝶型弁９の直前に設けられた
バイパスポート１７、及び蝶型弁９の下流側に設けられ
たパイロットアウトレット１８からなる低速系の燃料油
吐出口にスロー燃料通路１９を介して連通しており、軽
負荷低速運転時の燃料を供給する。またパイロットアウ
トレット１８に設けられたパイロットスクリュー２０の
ねじ込み量により、アイドル運転時の燃料油吐出口の調
節が行ない得るようにされている。更に、フロート至１
４の内部には、フロート２１が揺動自在なように懸吊さ
れており、フロート弁２２と連動して燃料曲面を常時一
定に保つようにされている。

尚、固動絞り弁４の最下降時に於て、可変ベンチュリ部
１０には、所定の開口面積を有する１次ベンチュリが形
成されている。

第２図に良く示されるように、１習動絞り弁４は、概ね
有底筒状をなす第１の部分としての外側部材３１と、該
外側部材３１の内面に嵌合する円筒部を有する第２の部
分としての内側部材３２とからなっている。

外側部材３１は、軸線方向」法の略中間位置に、対角方
向に一対の孔３３が穿設され、また底壁中央には内向き
のボス３４が形成されている。そしてボス３４の中心部
に穿通された孔には、その基端部１２ａに嵌着された止
め輸３５をもって突出方向への扱は止めがなされたメー
タリングニードル１２が挿通されている。

内側部材３２は概ね円筒形をなし、上方の開放端の対角
位置から一対の延長部３６が、軸線方向にそって延設さ
れ、また該延長部３６に対して略９０’の角度をおいて
一対のスリット３７が切設されている。両延長部３３の
付根の部分には、孔３８が穿設され、該孔３８の直下に
は、外側部材３１の孔３３に係合し得る突起３つが突設
されている。

内側部材３２の下方の開放端からは、中心に向けてセッ
トプレート４０が延設されている。このセットプレート
４０の中心には、メータリングニードル１２の基端部１
２ａは通過しくηるが、その止め輪３５は通過し得ない
ような孔４１が設けられている。

連結は構７は、その基端部をスロットル軸６に固着され
た駆動リンク４２と、該駆動リンク４２の遊端部に連結
ピン４３を介して一端が連結された連結リンク４４と、
該連結リンク４４の細端部に枢＠されたピン軸４５とか
らなっている。

このように構成された本発明に基づく摺動絞り弁を組立
てるに際しては、先ず、ピンｌＮ１４．５を内側部材３
２の孔３８に挿通し、内側部材３２と連結機構７とをり
“ブアセンブリする。次にメータリングニードル１２を
外側部材３１の底壁の開通孔に挿入した後に、外側部材
３１の内部に内側部材３２を吹入する。この時、外側部
材３１の内径寸法と内側部材３２の外形寸法とは略等し
いことから、内側部材３２の外周面に突設された突起３
９゛が干渉するが、内側部材３２を、スリット３７の作
用により半径方向内向きに撓ませることにより、ある程
度の抵抗をもって内側部材３２を外側部材３１に押込む
ことができる。

外側部材３１の周壁に穿設された孔３３に突起３９が係
合すると、内側部材３２が半径方向外向きに弾発力を発
揮して、両部材３１．３２を一体的に保持することとな
る。そしてメータリングニードル１２は、セットプレー
ト４０により没入方向への扱は止めがなされる。また、
ピン軸４４の軸端は、外側部材３１の内周面に当接して
軸線方向への移動が阻止される。

上記のように組立てた摺動絞り弁４を分解するに当って
は、外側部ｖＩ３１の上部開放端から突出するようにさ
れた内側部材３２の両延長部３６の先端を、半径方向内
向きに押し縮めることにより、容易に突起３９と孔３３
との係合を解除することができ、何ら工具を用いずに外
側部材３１と内側部材３２とを分離することができる。

特に内側部材３２を弾性に富む、例えばオレフィン樹脂
により形成すれば、単に外側部材３１の内側に内側部材
３２を挿入するのみで、何等他の作業工程を要すること
なく材料自体が有する弾性により一体的に組立てること
ができる。

また、外側部材３１を、例えばアセタール樹脂により形
成すれば、何ら二次加工を要することなく高精度かつ優
れた耐摩耗性が得られる。

〈発明の効果〉 このように、本発明によれば、射出成形により容易に製
造することかでき、しかも特殊な表面処理などの二次加
工を施す必要もなく、少ない部品点数をもって極めて簡
単に１と勅絞り弁の組立てが行なえることから、摺動絞
り弁のＣ！Ａ造工程を簡略化し、コストを低減する上に
多大な効果を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明か適用された１習動絞り弁式気化器の縦
断面図である。 第２図は第１図に示で連結機構と摺動絞り弁を詳細に示
す分解斜視図でおる。 １・・・気化器本体　　　２・・・吸気道２ａ・・・エ
アホーン　　３・・・ガイド孔４・・・摺動絞り弁　　
　５・・・リンク至６・・・スロットルＩＮＩ　　　７
・・・連結機構８・・・カバ一部材　　　９・・・蝶型
弁１０・・・可変ベンヂュリ部 １１・・・メイン燃料ノズル １２・・・メータリングニードル １２ａ・・・基端部　　　１３・・・エアブリード管１
４・・・フロート至　　１５・・・メイン燃料ジェット
１６・・・スロージェット１７・・・バイパスポート１
８・・・パイロットアウトレット １つ・・・スロー燃料通路 ２０・・・パイロットスクリュー ２１・・・フロート　　　２２・・・フロート弁３１・
・・外側部材　　　３２・・・内側部材３３・・・孔　
　　　　　３４・・・ボス３５・・・止め輪　　　　３
６・・・延長部３７・・・スリット　　　３８・・・孔
３９・・・突起　　　　　４０・・・セットプレート４
１・・・孔　　　　　　４２・・・駆動リンク４３・・
・連結ビン　　　４４・・・連結リンク４５・・・ビン
軸 特　許　出　願　人　本田技研工業株式会社代　　　理
　　　人　　弁理士　大　島　陽　−第１図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）気化器本体に内設されたガイド孔内に摺動可能な
   ように保持されると共に、その底部にメータリングニー
   ドルを垂設してなる気化器用摺動絞り弁であって、 摺動絞り弁本体をなす中空な第１の部分と、該第１の部
   分の内側に嵌合する第２の部分とを有し、 前記第２の部分の底部に前記メータリングニードルの基
   端部に当接し得るセットプレートが形成されると共に、
   上部にスロットル操作装置を連結すべくピン軸を嵌入す
   る孔が開設されていることを特徴とする気化器用摺動絞
   り弁。
2. （２）前記第１の部分が耐摩耗性に富む合成樹脂からな
   り、前記第２の部分が弾性に富む合成樹脂からなること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の気化器用摺
   動絞り弁。
3. （３）前記第１の部分がアセタール樹脂からなり、前記
   第２の部分がオレフィン樹脂からなることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項並びに第２項に記載の気化器用摺
   動絞り弁。
4. （４）前記第２の部分が、弾発力により前記第１の部分
   に係合していることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   乃至第３項のいずれかに記載の気化器用摺動絞り弁。