JPS62263370A - 布帛の清掃方法 - Google Patents

布帛の清掃方法

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JPS62263370A
JPS62263370A JP10220186A JP10220186A JPS62263370A JP S62263370 A JPS62263370 A JP S62263370A JP 10220186 A JP10220186 A JP 10220186A JP 10220186 A JP10220186 A JP 10220186A JP S62263370 A JPS62263370 A JP S62263370A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透過性布帛から異物と液体を除去する方法並
びに装置に関する。
〔従来の技術〕
パルプ及び紙工業においては、紙製造用フェルト、特に
圧縮フェルトの清掃が製紙機械の効率的な操業のために
重要である。年々製紙機械の速度は増加し、エネルギ等
の製造因子のコストは増加するので、製紙機械の圧縮工
程で使用されるフェルトの清掃、コンディショニング及
び除水の更に効率的な方法を見出すことが肝要となって
きた。
現在、フェルトの清掃のために二つの方法が採用されて
いる。両方性共、フェルト上の物質を緩めるために、水
のスプレィと一緒に用いられる。
第1の方法においては、フェルトは静止のサクションボ
ックスの上を通過させられ、その時に媛められた汚れと
水はフェルトから吸い出される。第2の方法においては
、フェルトは輪又は絞りプレスを通過させられる。この
場合、プレス又は輪を含むロールはその中にサクション
ボックスを組み込まれていてもいなくてもよい。
静止サクションボックスを利用する方法においては、フ
ェルトはボックスの面を横切って牽引され、その際に生
じる摩擦によって、かなりのエネルギ量がフェルトを駆
動するモータによって消費され、又、必要な真空を提供
するのにも余分なエネルギが消費される。フェルトとサ
クションボックスのカバーの摩耗もかなりのものである
ことは周知の通りである。輪や絞りプレスを利用する方
法は、プレス/サクションロールが回転するので、エネ
ルギの効率はより良好である。しかし、必要な装置はよ
り精巧で高価であり、又プレス作用はフェルトの有効性
を減少させることが知られている。
以下余白 〔問題点を解決するための手段〕 従って、本発明の目的は、比較的効果的で且つエネルギ
消費の少ない態様で、透過性布帛から異物と水分を除去
する方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、パルプ及び製紙工業において、フ
ェルトの除水とコンディショニングシステムのための方
法と装置を提供することにあり、これによって、異物と
水分を効率的に除去し、製紙機械のプレス領域を離れる
紙の乾燥状態を改善し、祇の乾燥に要するエネルギを減
少させるものである。
本発明の一態様によれば、透過性布帛から液体を除去す
る方法であって、布帛の表面に気体物質の巾の狭い噴射
流を作用させ、該気体物質が、該噴射流の少なくとも一
方の側にある表面に低圧域を生じさせるのに充分な力と
速度を以て、該表面に衝突するようになし、これによっ
て布帛中の液体をこの低圧域の方向に流出させるステッ
プを含む方法が提供される。
液体を含有する透過性布帛から液体を除去するための装
置であって、布帛を所望の位置に支持する手段、気体供
給手段、該気体供給手段に接続され、布帛の表面に圧縮
された気体の巾の狭い噴射流を指向させ、気体物質が該
表面に衝突して、噴射流の少なくとも一方の側に低圧域
を生じさせ、布帛内の液体をこの低圧域の方向に流出さ
せるようになされた噴射及び制御手段を含んでなる装置
も提供される。
更に詳細に言うと、本発明方法と装置は、液体を含んだ
布帛と共に使用されることを企図しており、該布帛から
少なくとも液体の一部を除去するものである。本発明の
適用される布帛のタイプは数多くある。主たる応用は製
紙に使用されるフェルトの除水とコンディショニングに
あるが、本発明方法と装置を利用して含有している物質
を除去するのに適した透過性布帛はその他にも多く存在
する。布帛は透過性であり、除去すべき液体を含有する
一定の多孔性を具えているとだけ言えば充分であろう、
同様に、本発明は、主として液体含有布帛から液体を除
去することに利用されるが、気体の除去にも好適に利用
し得る。布帛のドライクリーニング等の操作を含む数多
くの商業的可能性が考えられる。
本発明は、支持された布帛の表面に対して巾の狭い気体
噴射流を指向させ、布帛上に低圧域を生じるのに充分な
力と速度を以て気体を布帛表面に衝突させ、それによっ
て噴射流の少なくとも一方の側において、布帛から液体
/物質が流出するように作用する。ここで”低圧”とは
布帛の内部に存在する圧力よりも少ない圧力のことを称
する。
通常、この布帛内部の圧力は大気圧であり、”低圧”は
負圧である。ここに生じる現象は”ベルヌーイ効果”と
して知られている。
本発明の実施において最大の効果を挙げるには、気体物
質の噴射流の速度を、気体が布帛を貫通して他方の側に
脱出しない程度に調節する必要がある。本発明を効率よ
く作動させるためには、大部分の気体は布帛を貫通すべ
きでなく、所望の効果を生じるように噴射流の側に留ま
っていなければならない。当然、特定の、場合に用いら
れる特定の速度は布帛の空隙率、布帛の負荷、気体物質
及びその他の公知の因子に応じて決められる。関係を有
するその他の因子は、気体噴射ノズルと布帛との距離、
該ノズルの巾、気体物質の速度、気体物質の影響を受け
る布帛表面の部分の位置、布帛と噴射流との相対速度等
である。
本発明の最大の効率を得るためには、特に非常に空隙の
多い布帛を使用する場合には、布帛に対する気体の貫通
を防止するか又は少なくともその量を最小にする最適な
噴射流速度を実験的に求めることが必要である。これは
、例えば噴射流が作用する側と反対側の布帛面に気体運
動センサを設置する等の、周知の監視装置を用いて実施
することができる。通常、製紙用フェルトは非常に緻密
であり、布帛を通じての空気の漏洩は、800〜160
0フイ一ト/秒の範囲の空気速度を使用する限りは問題
とならない。しかし、非常に空隙の多い布帛の場合には
、これよりもずっと低い速度が必要である。一般に、本
発明においては、10%以下の空気漏洩であれば許容さ
れ、充分に機能する。
フェルトを清掃するためにこれに空気を吹きつけて貫通
させる数多くの特許が知られていることに注意すべきで
ある。これらは、通常、液体をフェルトから同一方向に
振り切るために遠心力との組み合わせで使用される。こ
の例としては、米国特許第3279977号、第334
7740号。
第4116762号、第4270978号等がある。こ
れらの先行発明の空気圧は、布帛を貫通して液体を(遠
心力の補助の下に、又は補助なしに)他方の側に押しや
るのに必要な程度である。本発明においては、二つの気
体圧が利用され、一方の圧力は、高速気体を布帛表面に
吹きつけて、ベルヌーイ効果によって、高速噴射流が衝
突した布帛表面の直前と直後に低圧域が生じるようにす
る気体噴射流のそれである。衝突が生じたのと同じ側に
おいて布帛から液体を吸い出すのは、この低圧域である
。このようにして、布帛からの液流は、前述の先行技術
に開示されたのとは反対の方向に流れ、液体−は吹き飛
ばされずに布帛から吸い出される。
使用される気体は、用途に応じて適宜に選択される。多
くの場合、そして製紙工業で行われているように、フェ
ルトのコンディショニングが必要な場合には、空気が適
当な物質である。
気体噴射用のノズルは種々の形状のものが使用でき、実
際、ノズルは単にパイプの一部を切断したスリットであ
ってもよい。布帛の命中をカバーするために複数のノズ
ルを採用することもできる。
前述のように、簡単な1例においては、フェルトの命中
をカバーするように複数のスリット又は一つの長いスリ
ットを設けた一部のパイプを利用している。圧力低下を
最小にするために、気体は一端又は両端又は中間部から
供給されてもよい。
パルプ・製紙工業においては、フェルトは液体を撒布さ
れ、これによって内部の異物が緩められる。引き続いて
気体がフェルトに向かって噴射され、これに含有されて
いる異物と液体とを除去する。本発明の適用によって、
異物の除去は非常に効率的に行われ、フェルトの良好な
性能維持が可能であることが判った。
〔実施例〕
図面に示す好適実施例に基づいて、本発明を更に詳細に
説明する。
第1図は、本発明を適用して布帛から異物と液体を除去
し、特に製紙機械の湿潤圧縮フェルトのコンディショニ
ングを行うための装置の側面図である。システム全体に
は数多くの湿潤圧縮装置が存在している。第1図は、本
発明が適用される個所を示す全体のシステムの小部分を
図示している。
装置によって抽出された水の収集と排出に便利なので、
フェルト走行経路の下降部が選ばれることが好ましい。
しかし、設計によっては水平経路が便利な場合もある。
第1図には、湿潤圧縮フェルトの走行部の一部が示され
ている。一対のフェルトガイドローラ10.12が設け
られ、該ローラ10.12は適宜な支持部材(図示しな
い)上に枢支され、矢印14.16で示されるように回
転している。シャワーパイプ18が設けられ、該パイプ
18は、フェルトにスプレィを施して異物の詰まりを緩
めるための水又は適宜な液体源(図示しない)に接続さ
れている。符号20は後述する孔あき空気噴射ノズル又
はブローパイプを示す。フェルトから抽出され、空気噴
射流によって吹き飛ばされた水を捕捉するために、トレ
ー22が設けられている。
湿潤圧縮フェルト24は、ガイドローラio、12を通
り矢印26によって示される方向に進行させられる。
第2図はノズル20の詳細図である。ノズル20はパイ
プの一部であり、狭いスリット28が設けられている。
スリットの長さはフェルトの巾に略等しく、又スリット
の巾は後述する幾つかの因子によって決められる。気体
供給源に連通ずる接続部30が設けられている。圧力低
下を最小にし且つ不均一な空気噴射を避けるために、パ
イプの長さと径に応じて、空気を両端(中間点からも)
からパイプ内に供給することが望ましい。これとは別に
、又はこれと共にパイプにテーパを付けてもよい。必要
に応じて、空気孔の局部的な巾を調節し、空気噴射流が
スリット28を通過する際の長手方向の均一な速度分布
を維持するために、一連の円形クランプ32を設けても
よい(この調節は、先端がパイプの外壁に当接している
小さなセットねじ34によって行われる)。
第3図は考えられるパラメータを示す。これらのパラメ
ータと、噴射流が衝突する布帛表面に生じる圧力(負圧
)との関係は第4図及び第5図に示されている。第4図
は距離りと噴射流が衝突する布帛表面の空気圧状態との
関係を示す。第5図は距離りとこの距離に沿う地点での
空気圧(又は負圧)との関係を示す。
第3.4.5図から判るように、Wはスリットの巾であ
り、そこから吹き出される噴射流の速度はJであり、そ
のエネルギ源はパイプノズル内の空気圧Pである。スリ
ット(又は噴射流の出口)の布帛からの距離はDで表さ
れ、スリットから噴射流の影響を受ける布帛表面部分ま
での距離はしてあり、該部分の圧力(又は負圧)は布帛
が噴射流に対して速度Sの相対速度で移動している時に
測定されたものである。
第4図に示された関係は、絶対値ではない。なぜならば
これらの値は噴射流の速度Jによって(及び成る程度は
噴射流の形状によって)、更にはテストされる布帛表面
の位置、即ちスリットの中心からテストされる布帛表面
部分までの距離りに応じて変化するからである。しかし
、与えられた速度Jに対して、負圧として最大値■とな
る特定の距離りが存在することは明らかであり、この点
において最大の効率が得られる。一般に、最適負圧■に
対する距離りの値は、Jが変化しても僅かしか変わらな
い。この特定値りに噴射流出口を置き且つ維持する必要
はなく、噴射流はこの値の近傍に存在すればよいので、
フェルトは少し位は移動しても構わない。圧と負圧との
バランスが保たれれば、フェルトは自動的にこの特定距
離を占めるようになるであろう。最適負圧に対する値り
は通常2重−以下のオーダーにある。最大値■に対する
この特定値りにおいて、本出願人はLが変化すると■も
変化することを見出した。実際、第3図に示すように、
噴射流が布帛表面に対して直角になっている場合には、
噴射流の地点及びその真上に圧力域が形成される。そし
てその両側に負圧域が形成され、その強度はLの値が増
加するにつれて均等に減少する。これを第5図に示す。
負圧ピークの大きさは圧力ピークの略半分程度であり、
該圧力ピークは次第にパイプ内の圧力Pに近づく。
Lが約2.51mの場合、負圧のピークが生じる。成る
場合には、噴射流を布帛に対して直角に作用させること
が好ましいことが判っているが、その他の場合には噴射
流を布帛に対して種々の角度で作用させることが好まし
い。例えば、布帛が噴射流を横切って比較的高速で移動
する場合には、噴射流を進入して来るフェルトの方に若
干傾斜させる(即ちフェルトの走行に対面するように傾
斜させる)ことが望ましいことが判明した。これによっ
て吸引効果が増大する。
一般に、Jの値が増加するとVの値も増加する。
そして■は、空気の量よりもJの値に対して敏惑なので
、少ない空気量で噴射流を形成し、ノズルの狭いスリッ
トを利用して最適な■のために必要な高速を得ることが
経済的に有利である。0.015インチ以下の巾を有す
るスリットが製紙用フェルトのためには有効であること
が判明した。布帛速度SZ噴射流速度Sとの間には幾つ
かの実用的な関係が存在するが、その中では、Sがかな
り大きい場合のみが重要である。即ち、布帛表面近傍に
おける負圧は布帛速度には無関係であるけれども、布帛
が非常に急速に移動している場合には、負圧が布帛に影
響を及ぼして布帛内部の空隙に入り込んだ水を抽出する
だめの時間が短過ぎることは明らかである。パイプ内の
空気圧PとJとの関係は勿論固定されたものであり、速
度係数によってのみ影響を受ける(該係数はオリフィス
のタイプ及びその他の作動条件に応じて変化する)。前
述の議論から明らかなように、上述のパラメータに託さ
れた値は本発明の使用条件及び経済的観点から選択され
るべきである。前述のように、布帛またはフェルトは自
動的に噴射流から所望の距離の位置を占めるであろう。
しかし、フェルトの大きなはためき振動を防止するため
に、従来型のフェルトの走行の場合には使用されないガ
イドローラ10 (第1図)がこの問題を防止するであ
ろう。
必要ならば、特定の条件の下で更に多くのガイドローラ
を追加してもよい。
本発明の作用効率に影響を与えるその他の重要なエレメ
ントは、空気噴射流が布帛から跳ね返されこれと平行に
流れ始める1際の面積/表面/容量である。例えば、布
帛が走行する平坦面内に埋入されたノズルから噴出する
噴射流を可視化することができる。このような装置は一
般に平坦面の巾によっては満足すべきものではないこと
が判明している。その理由は、一つには、脱出の際、布
帛から抽出された気体−液体混合物は、布帛とノズルの
平坦面とによって規定される薄い空間を通過しなければ
ならないからである(この空間の高さは実質的に一定で
21である)。気体(空気)を布帛から引き離し、湾曲
面に沿わせて移動させるので、湾曲面とすることは非常
に好ましい。この表面の0最適形状は噴射流の速度、容
量等の変数によって変化する。製造上の見地から、通常
のパイプを使えるので、円形の湾曲が最も好ましい。
同じ理由で、小径パイプのノズルの方が大径のものより
も好ましい。それ故、直径をできるだけ小さくし、パイ
プ内を流れる気体の圧力低下を最小にするために、必要
な数個所からパイプ内に気体を供給することが好ましい
。他方の端部には、細長いオリフィスの側面が垂直で真
直ぐな、即ち布帛に対して垂直なノズルを利用すること
ができる。
中間部の設計としては、側面は真直ぐで、布帛の表面に
対して成る角度をなして傾斜している。
第1図に示された湿潤圧縮フェルトのコンデインイニン
グのための応用においては、ノズル2゜が正しくセット
され、空気噴射流と水スプレーとが作用した後に、次の
ことが観察された。水のシャワーがフェルトを貫通して
これに含まれた異物を緩め、フェルト表面を水で飽和し
、一方、空気噴射流はかなりの量の水(及び異物)をフ
ェルトから吸引し、次いで吹き付は段階に入り、第2の
吸引作用が始まる(第5図参照)。これの結果、重いス
プレーの形の水(及び異物)がフェルト表面から飛び出
し、トレー22に集められて運び出される。この急激且
つ突然の負圧と、空気噴射流が二つの流れに分割される
ための吹き付けと吸引作用(従来の真空吸引ボックスの
場合は単一の吸引作用のみである)によって、フェルト
の表面はより吸収性となり、湿潤工程において紙から水
を除去することが容易となる。例えば、フェルトの表面
の毛羽は平らに寝た状態でなく立ち上がる回向を示した
。この装置の利点の一つは、この清掃及びコンディショ
ニング作用を行うのに要するエネルギが少なくて済むこ
とにある。例えば、100インチ巾のフェルトをコンデ
ィショニングするのに通常タイプの10インチHg負圧
の吸引を2000cfmで行うと、約100馬力を必要
とするが、本発明のノズルを使用すればより少ないエネ
ルギ消費で同じ作用をすることができる。その上、フェ
ルトが空気クッションの上に載っているので、フェルト
を吸引域を通過させるのに殆どエネルギを要しない。し
かし、従来の吸引ボックスにおいては、フェルトを通過
させる場合、多大の摩擦が生じ、多くのエネルギが必要
となる。又、固体表面と接触しないので、粘着物がフェ
ルト表面に塗りつけられ、又フェルト内部に入り込んで
吸収性能を低下させる機会は殆どない。
第2図はノズルの構造を示し、パイプに長手方向のスリ
ットが設けられている。長いパイプの場合、これは困難
な作業であり、又、スリットは振動して笛のような作用
をするので、第6図に断面図で示すような構造が好まし
い。パイプ36の断面には概略の寸法のスリット38が
設けられ、その巾は最終的なオリフィスの巾の数倍であ
り、少なくとも同じ長さを有している。ノズルのこの領
域は、該ノズルの外面に取り付けられた2つの帯状体4
0のための支持として働き、該帯状体によって噴射オリ
フィスが規定される。この帯状体は適宜な材料で作られ
るが、均一な且っきちんとしたオリフィスを形成できる
と共に、如何なる腐食性物質がフェルトからオリフィス
を通って吸引されてもこれに耐えられる材料、例えば高
密度ポリエチレン、ステンレススチール等が好ましい。
これらのオリフィス用帯状体は、予めパイプの曲率に合
わせて成形されるか、これに順応する充分な可撓性を有
している。これらはパイプ36にねじ44によって取り
付けられる。このねじ用の孔を用いて帯状体は調節可能
になされている。オリフィスが長い場合には、噴射孔の
巾を安定させることが必要であり、テンションロッド4
6を用いて、パイプの長手方向に適宜の間隔で機械的補
強を行ってもよい。ねじ山とナツト(ガスケット)48
が両端に設けられ、これによって張力(及びオリフィス
の輪郭)が調節される。ノズル全体の支持のため、及び
これを真直ぐに維持するために、公知の種々の技術が用
いられる。その一つの方法は、後述するようにスプレー
/ミスト収集装置を具えてもよい。
高速の噴射流の場合、フェルトから分離された水は非常
に細かい霧状になり、作業領域内に侵入するので、成る
用途においては好ましくないことが判明した。第7図は
このミストとスプレーを収集する装置を示し、更にパイ
プを支持し且つ調節して、全長にわたって一定の高さを
維持するようになす手段を提供するものである。勿論、
これは長いパイプの場合には重要なことであり、もし両
端でのみ支えられている場合にはパイプは垂れ下がる傾
向にある。長手方向の独立した支持手段も成る場合には
可能であるが、一般的に頑丈な断面特性を有するものを
用いることが望ましい。
第7図において、36はノズルを示しくその詳細は第6
図参照)、52は作業領域を透過したミストとスプレー
を保持するための樋状容器である。
保持ブラケット54は容器52の長手方向に沿って適宜
の間隔で設けられ、容器52に剛性を与えている。ロッ
ド56はブラケット54に螺合され、ロッド56の他端
はブラケット58に一対のナツトによって取り付けられ
、強度を増加すると共にノズル36を支持している。小
径のロッド又はバイブロ?が設置され、その上を布帛が
走行する。
ロッド62の上面は実質的にノズル36の上面と同じ高
さにある。布帛が鋭い縁に接触するのを防止するために
、その他のシーリング部材を使用することもある。樋状
容器は、公知の技術によって両端をシールされ、状況に
応じて、若干の加圧又は負圧を受けるように構成されて
もよい。前述のように、ノズル36が長くて深刻な圧力
低下が生じ場合には、ノズル36の直径は小さい方が好
ましいので、樋状容器の下部は、ノズル36に所望の気
体を供給する大径の気体供給管路用に利用することが可
能である。種々のシーリング領域を通過してあまり多く
の霧が漏洩しないように、樋状容器内のミストは安価な
ファン排出機によって連続的に取り除かれ、又、棲の底
に溜まった液体は適宜なトラップを通じて排出される。
実際には、ミストを排出した後、気体(空気)はノズル
内の圧力を所定値に維持するためのブロワを通じてノズ
ルに再循環される。次に製紙用の湿潤フェルトについて
の実施例を説明する。
ノズルは約16インチの長さの第2図に図示されたのと
同じものが使用された。気圧は15psigに維持され
、これは約1000fpsの噴射流速度Jに相当するも
のである。オリフィススリットの巾(W)は0.010
インチであった(第3図参照)。Dは2mm(0,07
9インチ)であった。
従来型の製紙用湿潤フェルトが最新の新聞印刷機に組み
込まれたコンディショナ(静止吸引ボックス付き)の作
用を受けた後に、本発明がこのフェルトに対して適用さ
れた。本発明のオリフィススリ・ノドの上を通過する前
と後におけるフェルトの水分を測定することによって、
本発明装置がIM当たり10〜20gの水分を除去した
ことが見出された。その作用を最適化する何らの試みも
行われていなかったことから、本発明の除水効率は先行
技術に比して大きいことは明らかであった。
その上、フェルトの清浄度も向上し、紙の乾燥状態も改
善された。このテストの結果、フェルトから抽出された
水のサンプルの固体含有率と抽出物質の性質とが試験さ
れた。これらのテストによって、固体含有率は0.65
%であり、主に木材の破砕物と硫化パルプの破片及びフ
ェルトの毛羽の痕跡であることが判明した。従って本発
明の清浄化効率は、先行技術のものよりも大きいことが
判った。
以上の説明から、本発明においては噴射流又は少なくと
もその大部分は布帛を貫通して反対側に脱出することは
ないことと言える。従って、布帛の空隙性を維持するた
めには、噴射流の速度を、それが布帛を貫通しないで所
望の負圧/吸引効果を生じるのに充分な工矛ルギを有す
る程度まで減速させればよい。本発明の別の実施例によ
れば、布帛の片側における直線的な吹きつけ作用と、他
方の側における本発明との組み合わせを含んでいる。即
ち、制御された低圧が布帛の一方の側で使用され、同時
に本発明の噴射流の直接反対側の布帛面に噴射流が衝突
して布帛を貫通し、この二つの噴射流の力(及び位置)
を制御することによって、一方の噴射流(低圧を生じさ
せるものの反対側の)は液体を他方の側に押しやり、他
方の側で低圧効果によって液体の抽出を行い、これをス
プレー/ミストに変えるのである。同様に、布帛がかな
り厚い場合には、本発明の噴射流は、同時に布帛の両面
で低圧効果を生じるのに使用されこともできる。本発明
をその内部に、又は連続工程の一部として利用するその
他の組み合わせも可能である。
本発明は高い除水/清掃効率を有するので、この装置は
連続的に作動させる必要はない。従って、フェルトの命
中にわたるノズルの場合には、間歇的又は適宜なサイク
ルで行われればよい。短いノズルの場合には、これを収
集室の内部で適宜の速度/サイクルでフェルトの巾方向
に往復動させるか、又はスリット自体は命中に設け、噴
射流の短い領域自体をフェルトに沿って移動させてもよ
い。
−木の長いスリットの使用はパイプ(ノズル)を弱くす
るので、複数のスリット(即ち、スリットの間L2強強
化間を設けて)を用い、パイプを横断方向に充分に揺動
するように構成し、それによって噴射流が孔の開いてい
ないノズル領域の布帛もカバーするようになすこともで
きる。製紙機械上の湿潤フェルト布帛の除水/清掃の他
に、本発明は同じく製紙機械に利用されるワイヤ布帛の
清掃にも使用することができ、これによって高圧の揺動
ニードルやファンジャワを置き換えることができる。そ
の他、綱撚り機械のワイヤ布帛やドライヤフェルトの清
掃にも応用できる。叙上の実施例は単なる例示であり、
本発明の精神と範囲を逸脱することなく改変を行うこと
が可能なことは当然である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の除水装置の側面図、 第2図はノズルの側面図、 第3図は第1図の除水装置の一部の詳細断面図、第4図
は布帛とノズルとの距離と布帛表面の圧力との関係を示
すグラフ、 第5図は布帛の特定領域内の圧力とその効果との関係を
示すグラフ、 第6図はノズル装置の断面図、 第7図はノズルを支持し、布帛から除去された水分を収
集するための装置の側面図である。 10.12−・・ガイドローラ 18−・−ジャワパイプ 20−・ノズル 22・・−トレー 24・−フェルト 28−スリット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、透過性布帛から液体を除去する方法であって、布帛
    を支持し、該布帛の表面に気体物質の巾の狭い噴射流を
    作用させ、該気体物質が、該噴射流の少なくとも一方の
    側にある表面に低圧域を生じさせるのに充分な力と速度
    を以て、該表面に衝突するようになし、これによって布
    帛中の液体をこの低圧域の方向に流出させるステップを
    含む方法。 2、前記布帛を支持するステップが、布帛を前記噴射流
    の一方の側の所定の地点で支持し、該噴射流の指向する
    領域を前記布帛が自由に走行可能にするステップを含ん
    でなる特許請求の範囲第1項に記載された方法。 3、前記布帛が実質的に平坦面をなす両面を有するシー
    ト材料である特許請求の範囲第1項に記載された方法。 4、前記噴射流を前記平坦面の両方に指向させるステッ
    プを含んでなる特許請求の範囲第3項に記載された方法
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