JPS6226215B2 - - Google Patents

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JPS6226215B2
JPS6226215B2 JP8558579A JP8558579A JPS6226215B2 JP S6226215 B2 JPS6226215 B2 JP S6226215B2 JP 8558579 A JP8558579 A JP 8558579A JP 8558579 A JP8558579 A JP 8558579A JP S6226215 B2 JPS6226215 B2 JP S6226215B2
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JP
Japan
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signal
frame
pulse
timing
input
Prior art date
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JP8558579A
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English (en)
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JPS5610756A (en
Inventor
Toshitsune Hotsuta
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
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Publication of JPS5610756A publication Critical patent/JPS5610756A/ja
Publication of JPS6226215B2 publication Critical patent/JPS6226215B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/02Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception
    • H04L1/06Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception using space diversity

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、時分割多元接続通信(以下
「TDMA」という。)方式で、スペースダイバシ
チ方式を使用した場合に、複数の受信信号の間に
生じる到着時間差を圧縮する装置に関するもので
ある。特に、スペースダイバシチ用の空中線距離
が数十Kmある場合にも、安定にしかも経済的に同
期をとることのできる装置を提供するものであ
る。
TDMA方式は、複数の地球局が、通信衛星に
塔載された1個の中継器を時分割的に共用して相
互に通信を行う通信方式である。この方式は周波
数分割による通信と比較すると、衛星中継通信方
式の場合に多くの長所を有するため、今後の衛星
通信の分野で大きな役割を果たすものと期待され
ている。
TDMA方式では、各地球局から送信される信
号はバーストと呼ばれる周期的な断続信号の形で
送信され、衛星中継器で、各地球局から到着した
バースト状信号が相互に重ならないように、各送
信局において送信時刻が制御される。このため、
基準局に定められた1個の地球局から送信される
特別な同期信号(以下「SUW」と略記する。)を
基準として、TDMAフレームを定義し、各地球
局から送信するバーストの配列をこのTDMAフ
レームに対して割当て、各バーストに含まれる同
期信号(以下「DUW」と略記する。)の位置を監
視制御することによつて上記の制御を実現してい
る。
すなわち、信号の送信にあたつては、各地球局
と衛星との距離は衛星の運動により時々刻々変化
するので、各地球局は自局が送信するバーストの
DUWとSUWの相対関係を監視し、これが決めら
れた関係になるように常に送信タイミングを制御
する。このために、各地球局はSUWを受信し
て、信号受信の基準となる受信フレームカウンタ
をこれに同期させ、このフレームカウンタの値と
各バーストのDUWにもとづいて信号の受信を行
う方式が一般的である。
一方、TDMA方式による衛星通信方式では、
地球局にスペースダイバシチ方式が用いられるこ
とが多い。スペースダイバシチ方式は、通信の信
頼性を上げるため、1つの地球局が複数の送受信
アンテナを持ち、同じ衛星から送信された信号を
複数のアンテナで受信し、受信された信号の品質
を比較し最も品質のよいものを受信信号として処
理し、同様に自局の送信信号を最も通信状態のよ
いアンテナから送信する方式である。アンテナの
数については、必要に応じて任意の数を持つシス
テムを考えることができるが、3個以上の場合
も、2個の場合から容易に類推できるので以下の
説明ではアンテナは2個あるものとする。また送
信信号の処理については本発明とは直接関係がな
いので受信信号のみについて説明し、送信信号の
説明は省略する。
通信の信頼性を損なう原因として通常考えられ
ているものは降雨による電波減衰であり、これを
克服するため、降雨強度の相関が十分小さくなる
ようにアンテナを設置するためには、2つのアン
テナは10〜30Km離さねばならない。ところが、ア
ンテナの位置にこれだけの差があると、それぞれ
のアンテナまでの伝播遅延時間には、無視できな
い時間差が生じる。また、衛星の運動による伝播
遅延時間の変化もそれぞれのアンテナでは違つた
量をとることになる。
例えば、南北に±0.5゜、東西に±1.0゜動く静
止衛星が、0゜E、0゜N(東経0度、北緯0
度、以下同様に表示する。)にあるとして、40゜
E、50゜Nにあるアンテナと、これと直線距離で
30Km離れたアンテナとの間の伝播遅延時間の差
は、固定差が0〜22.5Km分、すなわち0〜75μ
secに加えて、変動分として最大値が±570m分す
なわち±1.9μsecに相当する量となる。現在、
種々のTDMAで採用されているビツトレート
は、30MHz〜120MHzであり、上述の遅延時間差
をデイジタル的に補正する場合には、固定差を補
正する固定遅延として 75×10-6sec ×120×106Hz=9000ビツト が必要であり、変動分を補正する可変遅延として 2×1.9×10-6sec ×120×106Hz=456ビツト が必要となる。これは、ICメモリを用いたデイ
ジタル回路で実現することができる。ここではこ
の固定遅延、可変遅延および可変遅延を制御して
2個のアンテナで受信した信号のタイミングを合
せるための制御回路を総括して「受信ルート長等
化装置」と呼ぶ。
第1図は従来例の受信ルート長等化装置の基本
的なブロツク図を示す。2個のアンテナから入力
される受信信号をそれぞれルート1、ルート2と
する。ルート1から受信された受信信号41およ
び再生されたバースト・クロツク42は、エラス
テイツク・クロツク・コンバータ10に入力され
連続なシステムクロツクに読換えられる。エラス
テイツク・クロツク・コンバータ10は変換動作
時の遅延時間を各バースト毎に一定値以内とする
ため、リセツトパルス発生回路13により各バー
ストのDUWの直前でメモリの状態がリセツトさ
れる。こうして連続なクロツクに読換えられた受
信データは固定遅延回路11に入力され、ルート
1およびルート2の伝播遅延時間の固定差が補償
された後に、SUW検出回路12および切換スイ
ツチ31に入力される。
一方ルート2から受信された受信信号51およ
びバースト・クロツク52は、エラステイツク・
クロツク・コンバータ20に入力され、連続なシ
ステムクロツクに読換えられる。エラステイツ
ク・クロツク・コンバータ20は、リセツトパル
ス発生回路23により、各バーストのDUWの直
前でメモリの状態がリセツトされる。こうして連
続なクロツクに読換えられた受信データは、可変
遅延回路21に入力され、ルート1およびルート
2の伝播遅延時間の変動分を補償された後に、
SUW検出回路22および切換スイツチ31に入
力される。
2個のSUW検出回路12および22は、それ
ぞれルート1、およびルート2を通つて受信され
たデータ44、54からSUWを検出し、検出パ
ルス43、53をビツト位相差検出回路30に入
力する。SUWの検出にあたつては、データに含
まれるSUWと等しいパターンによる誤り検出を
避けるため、一旦SUWが検出された後はここか
ら1フレームづつ離れたタイミングを中心とし
て、この前後±3ビツトの7ビツト幅のゲートを
通つたSUW検出信号だけを正しいSUW検出信号
とする。この7ビツト幅のゲートを「アパーチ
ヤ」と呼ぶ。システムによつては、このアパーチ
ヤの幅は7ビツトではなく若干違つた値が用いら
れることもある。ビツト位相差検出回路30は、
入力された2個のパルスの間隔をシステムクロツ
クCLに従つて計数し、これを打ち消すように可
変遅延回路21の遅延量を増減して、44および54
が±1ビツト以内の誤差で切換スイツチ31に入
力するように制御する。また両方のルートで
SUWが検出されない場合には、可変遅延回路は
その時の遅延量に固定するように制御する。
この従来例装置では、可変遅延回路を入れない
ルート1の受信が長時間に渡つて不可能になつた
後に、再び受信が可能になつたとき、この間に生
じた両ルートの伝播遅延時間差がアパーチヤとし
て許されたビツト数以上であると同期はずれが起
る。すなわちこのようなとき再び受信が可能にな
ると、可変遅延回路はアパーチヤとして許された
ビツト数以上の修正を行うことになり、修正を行
つた次のフレームで可変遅延回路を入れたルート
2のSUWは、アパーチヤから外れてしまい、フ
レーム同期外れが起る。このため、ルート2のデ
ータが数フレーム分だけ失われてしまう。また、
システム立上げの際ルート1の受信がルート2よ
り遅れて可能になつた場合にも、同様の現象が起
る。このような現象が起ると、通常受信がやつと
可能になつたルート1の受信状態は、ルート2に
比べて状態が悪いにもかかわらず、受信ルートを
ルート2からルート1に切換えなければならない
欠点がある。
また、ルート1の受信が再開されたときにルー
ト1およびルート2のタイミング差が大きいと、
上記の切換により、受信フレームの基準点が大き
く変わるため、直接地上の連続デイジタル伝送系
に接続する受信装置(TIM)を使用している場
合には、データの欠落または不要データの挿入、
位相ロツク・ループ発振回路(PLL)の同期はず
れなどが起り、無瞬断で切換えることができない
欠点がある。
従つてこのような従来の方式は、ルート2の方
は予備的なものとして取扱わなければならず、ダ
イバーシチの効果が十分に上がらない。
なお、従来方式は「衛星通信TDMAスペース
ダイバーシチにおける同期」(電子通信学会技術
研究報告CS76−101、1976年9月28日)を参照の
こと。
本発明はこれらの欠点を改良するもので、ダイ
バーシチの切換に伴い位相はずれや瞬断が生じる
ことがなく、全てのダイバーシチルートを同等に
扱い利用することができ、ダイバーシチの効果を
十分に発揮することができるとともに、経済的な
装置を提供することを目的とする。
本発明は、可変遅延回路の修正量を毎フレーム
Nビツト、ただし 1≦N≦1/2Ap、Apはアパーチヤ幅 に固定し、ルート1とルート2との間に大きなタ
イミング差が生じたときにはこの毎フレームNビ
ツトの修正を繰り返すことにより、可変遅延回路
の修正のためルート2のSUWがアパーチヤの外
に出てルート2のフレーム同期を外すことなく、
ルート1とルート2との間のタイミング差をとり
除くことを特徴とする。
本発明により従来予備的なものと考えざるを得
なかつたルート2をルート1と同等のものとして
取り扱うことができるようになる。
また本発明は毎フレームの修正量をNビツトと
固定するため、従来必要であつたルート1とルー
ト2との間のビツト位相差検出回路の代りに、ル
ート2の受信タイミングが、ルート1の受信タイ
ミングに比べてNビツト以上進んでいるか、Nビ
ツト以上遅れているかを検出する回路を用いるこ
とができ、従来より簡単な改良された回路を提供
するものである。
本発明を用いた場合残留するタイミング差は±
Nビツトであり追随できる遅延量変化率の最大値
ΔDVnaxは次式から求めることができる。
ΔDVnax(ビツト/秒) =N(ビツト)/T(秒) ……(1) ただしN:タイミング差検出しきい値 1≦N≦1/2Ap、Apはアパーチヤ幅 TF:TDMAフレーム長 また、初期条件として、±Nビツト以上のタイ
ミング差が存在した場合これを±Nビツト以下の
タイミング差に圧縮するまでに要する時間をTs
とすると、Tsは下式で表わされる。
ただしDVs:初期タイミング差(ビツト) (dD/dt):伝播遅延時間の変化量 (ビツト/秒) 通信衛星としては、静止軌道の衛星が用いられ
ることが多い。この場合、伝播遅延時間の変化は
ほぼ24時間周期の正弦波状の変化となる。この振
幅が前述の例のように456ビツトであるとする
と、伝播遅延時間Dvは Dv=228sin2πt/86400+228 ……(3) となり、変化率dD/dtは dD/dt=228×2π/86400−cos2πt/
86400 ≒0.0166cos2πt/86400 ≦0.0166ビツト/秒 ……(4) となる。
一方TDMAのフレーム長は通常12.5μsecの整
数倍に選ばれ、ほとんどの場合750μsec以下の値
が用いられる。TDMAフレーム長TFが750μsec
で、タイミング差検出しきい値Nを1に選んだ場
合本発明の装置で追随できる遅延量変化率の最大
値ΔDVnaxは、(3)式に上記の値を代入し ΔDVnax=1/750×10−6 =13331/3ビツト/秒 …(5) となる。これは、(4)式の値に比べ十分大きな値で
ある。また、初期条件として、伝播遅延時間の変
化量の最大値456ビツトの誤差があつたとして、
これを±N(=±1)ビツト以下のビツト位相誤
差に圧縮するまでに要する時間Tsは(2)式より となりこの値は実用上十分小さいといえる。従つ
てNは通常1に決めることができる。衛星の運動
量が大きくN=1では、伝播遅延時間の変化に追
随できない場合には、Nはアパーチヤ幅Apの1/2を 超えない整数まで大きくすることができる。
次に第2図ないし第13図を用い本発明の一実
施例を説明する。第2図は本発明を用いた改良さ
れた受信ルート長等化装置のブロツク図である。
ルート1から受信され復調器で復調されデイジタ
ル信号となつた受信データ131およびバース
ト・クロツク132は、エラステイツク・クロツ
ク・コンバータ101に入力される。このような
バースト・クロツクは、バーストが存在しない区
間では消失する可能性があり、デイジタル的に正
確な遅延を行うためには不都合があるので、これ
はここで連続なシステムクロツクに読換えられ
る。また、エラステイツク・クロツク・コンバー
タ101の入力データ131と出力データ133
の遅延量の変化を一定の値以下に抑えるため、リ
セツトパルス発生回路102が、各バーストの
DUWの直前でリセツトパルス140を入力し、
エラスチツク・クロツク・コンバータの入出力の
関係をイニシヤライズするよう構成されている。
連続のシステムクロツクに読換えられた受信デ
ータ133は固定遅延回路103に入力され、ル
ート1とルート2との伝播遅延時間の固定差が補
償される。この固定遅延回路の出力データ134
は、SUW検出回路104および切換スイツチ1
21に入力される。SUW検出回路104は、入
力されるデータ134とあらかじめわかつている
SUWパターンとを比較し、両者が一致すると
SUW検出パルス135をフレームカウンタ10
5に出力するよう構成されている。フレームカウ
ンタは、TDMAフレーム長のlビツトの2進フ
イードバツクカウンタを持ち、正しくSUW検出
パルスが入力されている場合にはこれと同じ位置
に、フレームパルス136を出力し、SUW検出
パルスが検出できなかつた場合にもTDMAフレ
ームの中の同じ位置にフレームパルス136を出
力する機能を持つ。
フレームカウンタ105は、リセツトパルス発
生回路102が、リセツトパルス140を出力す
るタイミングのよりどころとなるフイードバツク
カウンタの内容をlビツト2進数で示す信号13
9を出力する。またフレームカウンタは、SUW
検出パルスが決められた確率以上で入力され、フ
レームパルス136が正しい位相にあることを示
す同期表示信号137および2個のフレームパル
ス136、146の進みまたは遅れを判定するよ
りどころとなるゲート信号138を可変遅延制御
回路116に出力する。
同様にルート2の受信データ141およびバー
スト・クロツク142はエラステイツク・クロツ
ク・コンバータ111に入力され、連続システム
クロツクに読換えられ、可変遅延回路113に入
力される。可変遅延回路は入力されたデータ14
3を可変遅延制御回路116が出力するlビツト
2進数の遅延制御信号148で指定された量だけ
遅延させ、データ144として出力する。データ
144は、SUW検出回路114および切換スイ
ツチ121に入力される。
SUW検出回路114は、入力されるデータ1
44と、あらかじめわかつているSUWパターン
とを比較し一致すると、SUW検出パルス145
をフレームカウンタ115に出力する。
フレームカウンタ115は、フレームカウンタ
105と同様に、SUW検出パルス145に同期
したフレームパルス146を可変遅延制御回路1
16および切換スイツチ121に出力するととも
に、フレームパルス146が正しい位相にあるこ
とを示す同期表示信号147を可変遅延制御回路
116に出力する。
可変遅延制御回路116は、2進アツプダウン
カウンタを持ち、このアツプダウンカウンタの出
力が、lビツト2進数の遅延制御信号148とし
て可変遅延回路113に出力される。また、可変
遅延制御回路116は、フレームカウンタ105
が出力するゲート信号138をよりどころとし
て、フレームパルス136とフレームパルス14
6のタイミングを比較し、フレームパルス146
がフレームパルス136に比べ進んでいる場合に
は、アツプダウンカウンタを1だけカウントアツ
プし可変遅延回路の遅延量を1ビツト増し、逆に
フレームパルス146がフレームパルス136に
比べ遅れている場合には、アツプダウンカウンタ
を1だけカウントダウンし可変遅延回路の遅延量
を1ビツト減らす。
この操作により、フレームパルス136とフレ
ームパルス146は±1ビツト以内のタイミング
誤差となるように保たれる。これは受信データ1
34と受信データ144のタイミング誤差が±1
ビツト以内に保たれていることを意味する。
このようにルート1のデータ134およびフレ
ームパルス136と、ルート2のデータ144お
よびフレームパルス146とが±1ビツトのタイ
ミング誤差で切換スイツチ121に入力されてい
る状態では、簡単に必要に応じてルート1とルー
ト2のデータおよびフレームパルスを無瞬断で切
換えて、デスクランブリング信号の分離または復
号等を簡単に行うことができる。信号の切換につ
いては本発明とは直接関係がないのでこれ以上の
説明は省く。
3個以上のアンテナからの信号を受信する場合
はそれぞれの受信信号について第2図中の二点鎖
線内の回路が追加される。
次に第3図および第4図を用いて、エラステイ
ツク・クロツク・コンバータ101を説明する。
第3図はエラステイツク・クロツク・コンバータ
101のブロツク図である。第4図はエラステイ
ツク・クロツク・コンバータ101の動作を示す
タイミング図である。第3図201は8段のシフ
トレジスタ、202は8ビツトのDタイプフリツ
プフロツプ、203は、ロードが「1」の場合に
クロツクCの立上がりでP0〜P7のデータを並列入
力しロードが「0」の場合にクロツクCの立上が
りでデータをシフトする8段のシフトレジスタ、
204、205はリセツト入力Rを持つ3段2進
カウンタである。201および202はともにデ
ータをクロツクCの立上がりで読込む。
第3図のデータ210は、第2図に示すデータ
131、141に、バースト・クロツク211は
第2図に示すバースト・クロツク132、142
に、リセツト212は第2図に示すリセツトパル
ス140、150に、データ216は第2図に示
すデータ133、143に、システムクロツク2
13、217は第2図中CLおよびで示される
システムクロツクにそれぞれ相当する。入力され
るデータ210およびバースト・クロツク211
を第4図1および2に示す。バースト・クロツク
は、バーストが途切れている間は、消失すること
もあるが、バーストの先頭から、DUWの直前ま
でには十分立上がつていて、バーストの終りまで
連続するクロツクとして存在する。
データ210は、8段シフトレジスタ201に
バースト・クロツク211を反転したクロツクで
読込まれ、シフトレジスタの出力Q0〜Q7はそれ
ぞれ1ビツトづつ遅れたデータを出力する。一例
として出力Q0およびQ7の内容を第4図3および
4に示す。2進カウンタ204はクロツク211
を反転したクロツクで動かされ、2進カウンタ2
05はシステムクロツクで動作する。2つのカウ
ンタ204および205の値は、バーストの先頭
では、バーストクロツクの乱れにより不定である
が、第4図5,6,10に示す通りリセツトパル
ス212にリセツトされることにより同じ値
「0」にリセツトされ、以後は、ほぼ同じ値で動
作する。
カウンタ204および205の位相差は、バー
スト・クロツクとシステムクロツクの初期位相差
として存在する最大1ビツトおよびバースト・ク
ロツクとシステムクロツクの周波数差により次第
に増大する位相差の和となる。
TDMAのクロツク発振周波数は最大で120MHz
であり通常±1×10-6以上の精度をもち、2つの
カウンタのリセツトの間隔は最大1TDMAフレー
ム長すなわち750μsecとなるから、この間に生じ
る位相誤差は、 ±1×10-6×1.20×108(Hz) ×7.50×10-4(sec) =9.00×10-2(ビツト) ……(7) で計算される。
従つて、カウンタ204および205は、バー
ストの終りで1.09ビツト以上の位相差となること
はない。
シフトレジスタ201の出力Q0〜Q7は、2進
カウンタ204の内容が「1」となつたときに出
力されるパルス214で、8ビツトのDタイプフ
リツプフロツプ202に読込まれ、8ビツトの並
列信号に変換される。このうち一例としてフリツ
プフロツプ201の出力Q0を第4図8に示す。
信号215は、カウンタ205の内容が「5」
になつたとき「1」が出力される信号で、これが
シフトレジスタ203のLOAD端子に接続されて
いるため、フリツプフロツプ202の出力Q0
Q7は、第4図11に示すタイミングでシフトレ
ジスタ203に並列に入力され、以後システムク
ロツク217によりシフトされ、第4図12に示
す出力信号を得る。こうしてシステムクロツク2
17に読換えられたデータ216を得る。
次に第5図を用いリセツトパルス発生回路の動
作を説明する。第5図で301は各バーストの
SUWまたはDUWの数ビツト前のタイミングを、
フレームの先頭の方から順番に0番地から記憶し
たメモリである。302は入力Aと入力Bの値が
一致した場合に端子MATCHが1となるlビツト
の比較回路である。303は2進演算回路であ
る。304はメモリ301のアドレスカウンタ
で、クロツクの立上がりでカウント・アツプし、
リセツトが「1」になつた場合に「0」にリセツ
トされる2進カウンタである。303は演算回路
で、入力AとBを2進加算し、加算した値が
TDMAフレーム長をTFとするとき、TF-1より小
さい場合はそのままCに313として出力し、T
F-1に等しいか大きい場合には、加算した値から
F-1を減じた値をCに313として出力する。
また、313に出力する値が「0」の場合には、
信号線312に「1」を出力しカウンタ304を
リセツトする。
なお第5図の信号311は第2図の信号139
または149に、第5図の信号316は第2図の
信号140または150に、第5図の信号148
は第2図の信号148にそれぞれ相当する。ま
た、リセツトパルス発出回路102では、信号1
48に相当する信号は、固定遅延回路103に設
定された遅延量をTDMAフレーム長TFで除した
剰余に相当する値が内部で設定される。
演算回路303には、後述の通り各ルートの固
定または可変遅延回路の出力でSUWが検出され
たタイミングで「0」になり、カウント・アツプ
するタイミング信号311および固定または可変
遅延の値により決まる信号148が入力されてい
る。演算回路は、この信号311および148を
加算し、TDMAフレーム長をTFとして、TF-1
り小さい場合は、その加算結果を信号線313に
出力しTF-1と等しいか大きい場合には、TF-1
減じた信号を信号線313に出力する。すなわち
信号313は、タイミング信号311より信号1
48に入力されたビツト数だけ進んだタイミング
を示す信号となる。この信号313が「0」を示
すとき、すなわち、固定または可変遅延回路の入
力でSUWが検出されるタイミング(フレームの
先頭)でメモリ301のアドレスカウンタ304
はリセツトされる。このとき出力314は「0」
となるのでメモリ301は0番地の内容、すなわ
ちフレームの先頭に最も近いリセツトパルスを出
力するタイミングを信号線315に出力する。
信号313と信号315とが一致したとき、リ
セツトパルス316は「1」となる。1ビツト後
には信号313は変化するため立下がる。ここで
アドレスカウンタ304はカウント・アツプし信
号線314にに「1」が出力され、メモリ301
は次のリセツトパルスを出力するタイミングを信
号線315に出力する。こうして順次1ビツト幅
のパルス316が必要なタイミングに生成され
る。
次に第6図および第7図を用い、遅延回路につ
いて説明する。第6図は遅延回路のブロツク図、
第7図は遅延回路の動作を示すタイミング図であ
る。この遅延回路は第2図の固定遅延回路103
および可変遅延回路113を構成する回路であ
る。回路の遅延量を決める遅延制御信号417を
外部から制御した場合には、可変遅延回路として
動作し、これを内部で固定した値に設定した場合
には固定遅延回路として動作する。
第6図で401は1ビツト2lワードのランダム
アクセスメモリ(以後「RAM」と略記する。)、
402はlビツトの2進カウンタ、404はlビ
ツトの2進加算器、403はA/Bが「1」のと
きA入力をQに出力しA/Bが「0」のときB入
力をQに出力するlビツトのデータセレクタ、4
05はDタイプフリツプフロツプである。第6図
の410は第2図の133および143、第6図
の411は第2図の161、162、171、1
72、第6図の416は第2図の134、14
4、第6図の417は第2図の148にそれぞれ
相当する。第2図の103では第6図の417は
内部で固定した値に設定される。
カウンタ402はシステムクロツク411によ
りカウントダウンする。データセレクタ403は
クロツク411が「1」である部分では、入力A
を出力Qに送出する。このときRAM401の端
子W/Rも「1」であり、RAM401は書込モ
ードにある。カウンタ402がNであるとし、こ
のときの入力データ410をDNとするとDN
RAM401のN番地に書込まれることになる。
クロツクが「0」である部分では、データセレ
クタ403は入力Bを出力Qに送出する。すなわ
ちカウンタ402の示す値と遅延制御信号417
とを加算器404で加算した値をメモリ401の
アドレスとして出力する。またこのときRAM4
01の端子W/Rも「0」であり、RAM401
は読出モードとなる。遅延制御信号の示す値をM
とすると、〔N+M〕番地の内容が読出されるこ
とになる。これはとりもなおさず、Mビツト前に
書込んだデータに他ならない。
一般にRAMは書込モードではデータの値が不
定となるものが多いので、RAM401の出力す
るデータ415をDフリツプフロツプ405でリ
タイミングし、常に安定したデータとなるように
して出力する。この結果、この回路では遅延制御
信号に示す値Mより1ビツト多い〔M+1〕ビツ
トの遅延量を持つことになるが、これは実用上全
く差しつかえない。
第6図中の信号410、411、412、41
3、414、415、416のタイミングを第7
図に示す。RAM401の前に直並列変換、RAM
401の後に並直例変換を入れることにより、
RAM401として動作速度の遅いものを使うこ
ともできる。
次に第8図によりSUW検出回路について説明
する。このSUW検出回路は第2図の検出回路1
04および114に相当する。501は、SUW
パターン長nに相当するn段のシフトレジスタ、
502はnビツトの比較回路である。第8図の5
10は第2図の134、144に、第8図の51
1は第2図の162、172に、第8図の512
は第2図の135、145にそれぞれ相当する。
データ510は、クロツク511によりシフト
レジスタ501に入力される。データはシフトレ
ジスタによりnビツトの並列信号513に変換さ
れnビツト比較回路502の入力Aに入力され
る。比較回路502のもう1つの入力Bには、n
ビツトのSUWパターンが設定されている。比較
回路502は入力Aと入力Bとが一致したとき端
子MATCHに「1」を出力する。すなわち入力A
513とSUWパターン514が一致したとき、
出力512が「1」となる。
次に第9図によりフレームカウンタを説明す
る。第9図で601はアツプカウンタで、リセツ
トに「1」が加えられたときクロツクの立上がり
で内容が「0」にリセツトされ、リセツトが
「0」の場合クロツクの立上がりでカウントアツ
プする。602は、必容なタイミング信号を作る
ためのデコーダ、603は正しい検出パルスに同
期しているかどうかを判定する同期検出回路であ
る。このフレームカウンタは第2図のカウンタ1
05および115に相当する。第9図の信号61
0は第2図の信号135および145に、第9図
の信号611は第2図のシステムクロツクCL
に、第9図の信号613は第2図の信号136お
よび146に、第9図の信号619は第2図の信
号137および147に、第9図の信号612は
第2図の信号139および149に、それぞれ相
当する。第9図の信号138、151、152は
第2図の同番号の信号に相当する。
2進カウンタ601の出力612はデコーダ6
02に入力される。定常的な動作では入力信号1
51、152は「0」であり2進カウンタが
TDMAフレーム長に相当する値になつたとき、
信号613が「1」となり2進カウンタを「0」
にリセツトする。こうして、2進カウンタ601
は外部から検出パルス610が入力されない場合
もフレム長を周期として動作する。この信号61
3はフレームパルスとして外部に出力される。こ
れと同期して、デコーダ602はカウンタ601
の内容をデコードし、TDMAフレームの半分が
「1」で半分が「0」である信号615および
TDMAフレーム周期に相当するフレームパルス
620、この信号620より1ビツト進んだ信号
621、この信号620より1ビツト遅れた信号
622、フレームパルス620の前後数ビツトが
「1」である信号623、信号623より1ビツ
ト進んだ信号624、この信号623より1ビツ
ト遅れた信号625を生成する。定常動作では信
号620がカウンタ601にフイードバツクされ
信号623が正しい検出パルスを選別するための
ゲート信号として用いられる。信号614は通常
アパーチヤと呼ばれる。これらの信号615、6
20〜625のタイミングを第10図1〜9に示
す。
同期検出回路603には、同期状態、準同期状
態、非同期状態の3つの状態がある。信号619
は同期状態で「1」その他で「0」であり、信号
618は非同期状態で「1」その他で「0」であ
る。同期状態にあるとき、618は「0」である
から検出パルス610のうちアパーチヤ614の
中に入つたものだけが信号617に出力される。
この信号617と、フレームパルス613は通常
同じ個数だけ入力される。信号617が入力され
ることなくフレームパルス613が定められた数
L個だけ入力された場合には、同期検出回路60
3は非同期状態に移る。これは、検出パルス61
0があるべき位置を示すアパーチヤ614の中に
Lフレーム連続してこなかつたことを意味する。
非同期状態では信号618は「1」となるか
ら、検出パルス610はアパーチヤ614でゲー
トされることなく信号616として2進カウンタ
601をリセツトするとともに、同期検出回路6
03に入力される。信号616に、検出パルスが
入力されると同期検出回路はその立下がりで準同
期状態に移り信号618を「0」とする。従つて
アンドゲート604を通るパルスはなくなり、検
出パルス610はアンドゲート605を通つた信
号617として、カウンタ601および同期検出
回路603に入力される。アンドゲート605で
は、アパーチヤ614とアンドがとられるから、
先に入力した信号616から1フレーム後の位置
の前後数ビツトの位置にあるパルスだけがこのゲ
ートを通過する。正しい検出信号であれば
TDMAフレームの中でほぼ同じ位置で入力され
るからこのゲートを通過する。同期検出回路は、
準同期状態で信号617がMフレーム連続して入
力されると同期状態にもどる。
準同期状態で、信号617が入力されないフレ
ームがあると再び非同期状態にもどり、ゲート6
05を閉じ、ゲート604を開く。こうしてカウ
ンタ601は、同期状態では毎フレーム同じ位置
に入力される検出パルス610と同じ位置に、フ
レームパルス613を出力することができる。
第9図で151および152は可変遅延制御回
路の制御信号であつて、フレームカウンタ1の場
合、たとえば第2図のカウンタ105の内部で常
に「0」に固定されている。フレームカウンタ2
の場合、たとえば第2図のカウンタ115の場合
には、可変遅延回路が1ビツト遅延を減少させた
とき信号線151に1フレーム幅の「1」のパル
スが入力され、可変遅延回路が1ビツト遅延を増
加させたとき信号線152に1フレーム幅の
「1」のパルスが入力される。すなわち可変遅延
回路の遅延が1ビツト減つた場合はそれまでより
1ビツト前の位置にフレームパルスおよびアパー
チヤを出力し、可変遅延回路の遅延が1ビツト増
されたときはそれまでより1ビツト後の位置にフ
レームパルスおよびアパーチヤを出力する。
第に第11図〜第13図を用い可変遅延制御回
路を説明する。可変遅延制御回路は第2図では回
路116にあたる。第11図と第2図の対応する
入出力信号は同じ数字で示している。
フレームパルス136、146、2つのフレー
ムパルスの位相を判別するために用いるゲート信
号138のタイミングを第12図1〜3に示す。
前述の通り信号136、138は同じフレームカ
ウンタで作るため、タイミングが変ることはな
い。フレームパルス146は、どのタイミングに
あつてもよいが、ここでは同期した場合のタイミ
ングを示してある。第12図中に、A〜Cで示し
たタイミングを拡大したタイミング図が第13図
である。
第11図で701、702、703はそれぞれ
クロツクCで立上りでデータDを読込むDタイプ
のシフトレジスタである。カウンタ704はUP
が「1」DOWNが「0」のときクロツクCの立
上がりでカウントアツプし、UPが「0」DOWN
が「1」のときクロツクCの立上がりでカウント
ダウンし、UPおよびDOWNがともに「1」また
はともに「0」の場合は内容が変化しない。70
7、709、710はセツトリセツトフリツプフ
ロツプ、708はDタイプフリツプフロツプであ
る。
フレームカウンタ1から可変遅延制御回路に入
力されるフレームパルス136とゲート信号13
8の詳しいタイミングを第13図1、2に示す。
この2つの信号はシステムクロツクでシフトレジ
スタに読込まれる。フレームカウンタ2から入力
するフレームパルス146はシステムクロツク
で、シフトレジスタ703に読込まれる。
フレームパルス136を2ビツトシフトしたパ
ルス720とフレームパルス146を2ビツトシ
フトしたパルス723の位相が比較されることに
なる。これは次のように行われる。フレームパル
ス136と一定のタイミングにあるゲート信号1
38は、シフトレジスタ702に入力され、フレ
ームパルスと同様に2ビツトシフトされたパルス
721および4ビツトシフトされ反転されたパル
ス722が作られる。このタイミングを第13図
6、7に示す。信号721はフレームパルス72
0の前半フレームが「1」であり、信号722は
フレームパルス720の後半フレームが「1」と
なる。信号724は、信号721、722がとも
に「1」であるとき「0」となる信号である。信
号724のタイミングを第13図8に示す。信号
137は前述の通りフレームカウンタ1が同期状
態にあるとき「1」その他で「0」であり、信号
147はフレームカウンタ2が同期状態にあると
き「1」その他で「0」となる信号である。
アンドゲート705には信号721、724、
137、147、723が加えられる。フレーム
パルス723が、フレームパルス720に比べ前
の半フレームにあり、フレームカウンタ105、
115共に同期状態にあるとき、信号線725に
パルスが出力される。これは、ルート2のSUW
がルート1のSUWに比べ進んでいることを示
す。仮に、信号723が信号720に比べ1ビツ
ト前にあつたとしたタイミング図が第13図11
Cである。このとき、アツプダウンカウンタ70
4は、第13図12の下に記した矢印の位置でカ
ウントアツプする。アツプダウンカウンタの出力
148は可変遅延回路に入力されるからこの結果
ルート2の遅延は1ビツト増える。従つて、次の
フレームでSUWは1ビツト遅い位置に移る。ま
たフリツプフロツプ709がセツトされ、信号1
52が「1」となるため次のフレームパルス72
3は1ビツト後に移動して第13図11dの位置
に移りフレームパルス720とフレームパルス7
23の位置は一致する。このフレームパルスで7
09はリセツトされ、信号線152は「0」に戻
るため、フレームカウンタは定常の周期に戻る。
この状態では、アツプダウンカウンタ704は、
同じ状態を保つルート2の信号が除々に前に移動
し、再び第13図11cの位置に至ると、信号7
25がアツプダウンカウンタ704に入力され、
ルート2の遅延は1ビツト増され、フレームパル
ス723は第13図11dの位置に移る。
一方アンドゲート706には信号722、13
7、147、723が加えられている。アンドゲ
ート706は、フレームパルス723がフレーム
パルス720に比べ遅れている場合には、出力7
26にパルスを出力する。フレームパルス723
がフレームパルス720に比べ1ビツト遅れてい
る場合のタイミングを第13図9aに示す。この
とき信号726が第13図10のように出力さ
れ、アツプダウンカウンタは第13図10の下に
記された矢印の位置で1だけカウントダウンさ
れ、ルート2の遅延は1ビツト減らされる。同時
にフリツプフロツプ710がセツトされ、出力1
51は1フレーム幅の「1」パルスを送出するた
めフレームパルス723は第13図9bの位置に
移り、フレームパルス720と723は一致す
る。フレームパルス723が除々に前に移り、再
び第13図9aの位置まで至ると、信号726が
出力されるルート2の遅延は1ビツト減らされ、
フレームパルス723は再び第13図9bの位置
に移る。
以上2つのフレームパルスが1ビツト離れてい
る場合について説明したが、2ビツト以上離れて
いる場合には、以上の動作が繰返され、毎フレー
ム1ビツトづつルート2の遅延が修正され、フレ
ームパルス723は第13図9bまたは第13図
11dに至る。
ゲート信号724は、ゲート705、706が
同時に出力パルスを生じ、アツプダウンカウンタ
704の動作が不安定になることを防ぐためのも
のである。この724はゲート705のみに加え
られているため、フレームパルス723がこの位
置にきたときはゲート706の出力726のみが
生じる。可変遅延回路の遅延が修正された次のフ
レームでは、SUWが検出されなくともこの回路
では修正したことがフレームカウンタに直接フイ
ードバツクされているため、必ずSUWは、アパ
ーチヤの中央で受信される。
フリツプフロツプ707、708はフレームパ
ルス720と723が±2ビツト以内の位相差に
同期していることを示すための回路である。信号
728はシフトレジスタ701の出力のオアをと
ることによつて得られる。信号728と重なるタ
イミングにフレームパルス723が存在すると、
信号730にパルスが生じ、この信号730のパ
ルスはフリツプフロプ707をセツトする。フリ
ツプフロツプ707は信号729のタイミングで
リセツトされるから、出力731は第13図17
の通りとなる。第13図17の斜線は、信号73
1が斜線部のどこかでセツトされることを示す。
信号731はフリツプフロツプ708により第1
3図15の位置でサンプルされる。すなわちフレ
ームパルス723がゲート728と重なる場合に
は、信号732は「1」であり重ならない場合に
は「0」となる。こうしてフレームパルス720
と723が±2ビツト以内の位相差にあることを
知ることができる。この信号732はデータの無
瞬断切換ができる状態であることを示す信号とな
る。
以上説明したように、本発明により固定遅延回
路を入れたルート(ルート1)、あるいは可変遅
延回路を入れたルート(ルート2)のいずれで
も、受信可能なルートを用いてTDMA信号の受
信を開始し、もう一方のルートが受信可能になつ
た時点で、両ルートの伝播遅延時間が等しくなる
ように受信データのフレーム同期を外すことなく
修正して通信状態のよいルートを選択し無瞬断で
切換えることができる。本発明により、従来あつ
た可変遅延回路を入れたルートは予備的なものと
考える必要はなくなり、切換えにあたつて両ルー
トを同等に考えることができるようになつた。本
発明は、衛星通信に利用する場合は、10GHz以上
の高い周波数を利用する場合に特に大きな利用効
果が期待できる。また本発明は通信衛星以外の移
動体に対するスペースダイバーシテイを利用した
デイジタル通信にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の受信ルート長等化装置のブロ
ツク図。第2図は本発明実施例受信ルート長等化
装置のブロツク図。第3図は本発明実施例装置を
構成するエラスチツク・クロツク・コンバータの
ブロツク図。第4図は上記エラスチツク・クロツ
ク・コンバータのタイミング図。第5図は本発明
実施例装置を構成するリセツトパルス発生回路の
ブロツク図。第6図は本発明実施例装置を構成す
る遅延回路のブロツク図。第7図は上記遅延回路
のタイミング図。第8図は本発明実施例装置を構
成するSUW検出回路のブロツク図。第9図は本
発明実施例装置を構成するフレームカウンタのブ
ロツク図。第10図は上記フレームカウンタのタ
イミング図。第11図は本発明実施例装置を構成
する可変遅延制御回路のブロツク図。第12図は
フレームカウンタおよび可変遅延制御回路のタイ
ミング図。第13図は可変遅延制御回路のタイミ
ング図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 距離の異なる複数の通信路を通り受信点に到
    着する周期的に同期信号を含むデイジタル信号を
    それぞれ受信する上記複数に等しい数の受信手段
    と、この各受信手段の受信信号からそれぞれ同期
    信号を検出する手段と、上記受信信号をそれぞれ
    任意に遅延させる手段と、前記複数の通信路のう
    ちの一つの通信路を基準通信路としこの基準通信
    路を通つた受信信号から検出した同期信号のタイ
    ミングと他のそれぞれの通信路を通つた受信信号
    から検出した同期信号のタイミングとの時間差を
    検出する手段とを備えた受信ルート長等化方式に
    おいて、 上記時間差を検出する手段に、上記基準通信路
    以外の通信路を通つた受信信号から検出した同期
    信号のタイミングが上記基準通信路を通つた受信
    信号から検出した同期信号のタイミングと比べ
    て、Nビツト以上進んでいるか遅れているかを検
    出する回路を備え、 進んだ位置で同期信号を検出した通信路の遅延
    はNビツト増加させ、遅れた位置で同期信号を検
    出した通信路の受信信号の遅延はNビツト減少さ
    せるように制御する手段を備えた ことを特徴とする受信ルート長等化方式。 ただしNは、 1≦N≦1/2×(アパーチヤ幅) なる整数とする。
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