JPS622577Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来のナイロン糸枠付き眼鏡は金属枠の各端に
ナイロン糸挿通用孔を２個宛設け、この各端の孔
にナイロン糸の各端を挿通して金属枠とナイロン
糸にてレンズを保持する様に形成されている。

然しこの種眼鏡に於てはレンズの大きさに適応
する様予めナイロン糸の長さを調節してレンズを
嵌めるのであるが、調節したナイロン糸の長さが
長過ぎてレンズが外れたり、或は短か過ぎてレン
ズが嵌まらない場合がある。この様な場合には再
びナイロン糸の長さを調節してレンズを嵌めなけ
ればならず、レンズを嵌めるのに手間取る。

本考案は従来の前記の眼鏡の様にナイロン糸の
長さを予め調節しておくのでなく、ナイロン糸に
てレンズを締付け、然る後このナイロン糸を固定
する様にして調節を繰返す必要を無からしめたも
のである。

本考案はレンズを嵌める上方の縁及び内方の縁
を一連の金属枠にて形成し、レンズの下方の縁及
び外方の縁をナイロン糸にて支持する様にした眼
鏡に於て、金属枠の内方の縁１の下端部にナイロ
ン糸挿通用孔２を２個互に近づけてレンズ嵌込用
みぞに開口する様設け、金属筒体３の内面にねじ
を設け、この筒体の端部に孔を横切る様ナイロン
糸挿通用孔４を設け、筒体３にねじ込むビス５の
ねじ棒６を先端がこのナイロン糸挿通用孔４より
前方に突出する様な長さに形成し、この金属筒体
３をその上部に突片７を設け、この突片７を金属
枠の上方の縁８の端部の上面にろう付けする等し
て、上方の縁８に固着したことを特徴とするレン
ズ枠付き眼鏡に関するもので、９はナイロン糸、
０は渡りで、その内面に金属枠の上方の縁がろう
付けしてある。

本考案は眼鏡は金属枠の内方の縁１の下端部に
設けたナイロン糸挿通用孔２の下方の孔に内面よ
りナイロン糸の端を挿通し、外面に出た部分を上
方の孔に挿通して先端をレンズ嵌込用みぞに向う
様突出せしめて、ナイロン糸の端を内方の金属枠
１に固定し、他端を筒体３のナイロン糸挿通用孔
４に下面より挿通し、ナイロン糸１０と金属枠間
にレンズを嵌めナイロン糸の上面に突出した部分
を引張つてレンズを締付け、この時点で更にビス
をねじ込んでナイロン糸をビスの先端にて筒体３
の孔壁に押付けて固定する。

上記の様に本考案に於てはレンズを金属枠及び
ナイロン糸の間に嵌め、ナイロン糸の筒体３より
突出した部分を引張つてレンズを締付けるのでレ
ンズを確実に締付けることが出来、締付けた時点
でビスをねじ込めばその締付けた状態が維持され
る。従つて従来のこの種眼鏡の様にナイロン糸の
長さを調節して嵌め直す必要なく、又レンズを嵌
める特殊の器具をも必要としないので、業者でな
くても嵌めることが出来る。特に夏季気温の高い
時にはナイロン糸が伸びてレンズが外れることが
あるが、構造簡単なのでこの様な時に素人でもビ
スをねじ戻してナイロン糸を引張つてレンズを締
付け、ビスをねじ込んでナイロン糸を固定するこ
とが出来るので非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は眼鏡前枠の背面図、第２図は金属筒体の断面図
である。 １……金属枠の内方の縁、２……内方の縁のナ
イロン糸挿通用孔、３……金属筒体、４……上方
の縁のナイロン糸挿通用孔、５……ビス、６……
ねじ棒、７……金属筒体に設けた突片、８……金
属枠の上方の縁、９……ナイロン糸、１０……渡
り。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レンズを嵌める上方の縁及び内方の縁を一連の
   金属枠にて形成し、レンズの下方の縁及び外方の
   縁をナイロン糸にて支持する様にした眼鏡に於
   て、金属枠の内方の縁１の下端部にナイロン糸挿
   通用孔２をレンズのみぞに向う様２個設け、金属
   筒体３の内面にねじを設け、この筒体３の端部に
   ナイロン糸挿通用孔４を設け、筒体３にねじ込む
   ビス５のねじ棒６を先端がこのナイロン糸挿通用
   孔４より前方に突出する様な長さに形成し、金属
   筒体３を金属枠の上方の縁８の端部に固着してな
   るナイロン糸枠付き眼鏡。