JPS62249635A

JPS62249635A - 食器洗浄機のノズル体構造

Info

Publication number: JPS62249635A
Application number: JP9337886A
Authority: JP
Inventors: 神野　洋彰; 修永田
Original assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Current assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date: 1986-04-24
Filing date: 1986-04-24
Publication date: 1987-10-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ａ、産業上の利用分野本発明は、食器洗浄機のノズル体構造に関し、特に、噴
射角度を小さくすると共に、噴射効率を向上させ、効率
的な洗浄を行うための新規な改良に関するものである。

ｂ、従来の技術従来、用いられていたこの種の食器洗浄機のノズル体構
造としては、種々の構成が提案され、採用されているが
、その中で代表的な構成について述べると、第３図にて
示す実公昭５０−２４０４９号公報の構成が挙げられる
。

すなわち、第３図の構成において、符号１で示されるも
のは、図示しない本体に固定され、洗浄配管２に接続さ
れた外管であり、この外管１内には、すすぎ配管３に接
続された内管４が設けられている。

この内管４の上端に形成されたねじ部５には、第１鍔部
６を有する保持体７が螺合して装着されており、この保
持体７の中心に形成された通路８と内管４とは連通ずる
と共に、この保持体７の上端には、栓体９が螺合して設
けられている。

前記保持体７の外周位置における前記第１鍔部６及び栓
体９間には、棒状をなすと共に噴射口１０を有するすす
ぎノズル体１１が軸受体１２を介して回転自在に保持さ
れている。

前記外管１の外周には第２鍔部１３が形成され、この外
管１の外周における第１鍔部６と第２鍔部１６との間に
は、全体が棒状をなす洗浄ノズル体１４が回転自在に設
けられ、この洗浄ノズル体１４の中心に形成された軸孔
１５が前記外管１の外周に回転自在に保持されている。

前記洗浄ノズル体１４は、その表部材１４ａ及び裏部材
１４ｂとが互いに一体状に接合部１６を介して接合して
構成され、この表部材１４ａには噴射口１７を有する半
球状の突起部１８が形成されていると共に、この裏部材
１４ｂは平坦な面部１９を有しているのみである。

従来の食器洗浄機のノズル体構造は、前述したように構
成されており、以下に、その動作について説明する。

第３図の状態において、内管４に供給されたすすぎ水は
、すすぎノズル体１１の噴射口１０から上方に噴射され
、すすぎ工程が行われる。

又、洗浄工程においては、外管１に供給された洗浄水が
、洗浄ノズル体１４内に送られ、噴射口１７から上方に
洗浄水の噴射が行われる。

Ｃ６発明が解決しようとする問題点従来の食器洗浄機のノズル体構造は、以上のように構成
されているため、次のような種々゛の問題点を有してい
た。

（１）第４図は第３図における突起部１８を拡大して示
すものであり、例えば、流速ωで洗浄水が矢印の方向に
流れた場合、流速ωが速ければ速いほど、噴射口１７か
ら噴射する洗浄水は角度θにおいて噴射される。従って
、上方に配設された食器に対して、常に角度θでもって
洗浄水が当ることになるので、食器を載置するためのラ
ックの中心付近は、洗浄水が当りにくくなる。

さらに、噴射口１７から噴射する洗浄水は、扉等に当る
ことになり、食器の洗浄とは関係がなくなって洗浄効率
が極めて低下すると云う問題点があった。

（２）食器に対しては、洗浄水が垂直ではなく、斜めか
ら当るので、洗浄水が食器に到達するまでの距離及び時
間が長くなっていた。

従って、噴射口における洗浄エネルギーは、距離が長く
なる程、時間が経過する程、運動エネルギー及び位置エ
ネルギー等に変換していき、低下することになる。つま
り、噴射口１７から噴射した洗浄水は、できるだけ早く
食器に到達した方が高エネルギーで洗浄することが出来
るが、前述の従来構成では、洗浄効率が極めて悪化して
いた。

（３）前述の従来例における洗浄ノズル体１４における
噴射口１７及び突起部１８の構造は、ベルヌーイの定理
を応用したものである。

このベルヌーイの定理とは、流動する流体の運動圧力及
び位置の各エネルギー内の関係を表わす定理であって、
第５図に示すように、１本の流線管の途中に任意の二個
の第１及び第２断面部２０及び２１を考え、Ａ、Ｚ、Ｐ
、（７Ｊ。

γ及びＱをそれぞれ各断面部２ｏ及び２１の面積、基準
水平面ｏ−０′からの高さ、各断面部２０及び２１を通
る流体の圧力、平均流速、流体の単位体積重量及び流量
とした時、但し、ｇは重力加速度この（１）式はベルヌーイの方程式であり、この（１）
式を第６図に適用して考えると、基準面０−０７からの
高さは、ほぼ同じと考え、２１キ２２とすると、となる。今、第６図における流量Ｑは、断面部２０及び
２１とも同等であるが、それぞれの各断面積の関係はＡ
、）Ａ２であるので、流速定）よりＢ　＞　Ｐ２　＜γ
は一定）となる。従って、γ　　　γ 突起部１８のある第１断面部２０の方が、第２断面部２
１よりも圧力が高いと云うことになる。すなわち、表部
材１４２Ｌに突起部１８を設け、この突起部１８に噴射
口１７を設けた方が高い噴射エネルギーを持つと云うこ
とになる。しかし、実際には、管路抵抗その他による損
失により、十分な効果を得ることができなかった。

（４）前述の洗浄ノズル体１４の場合、表部材１４ａと
裏部材１４ｂの形状が互いに異なるため、裏部材１４ｋ
ｌの成形型が余分に必要となり、それによりコストアッ
プとなる。又、部品の数が増加するため、管理の複雑化
、又は、型の組み換え工数の増加となり、付帯業務の増
加による生産性の低下となっていた。

（５）　　前述の洗浄ノズル体１４の場合、裏部材１４
ｂが平坦形状であるため、この洗浄ノズル体１４を、食
器洗浄機の上部ノズル体に用いた場合、洗浄ノズル体１
４の外周面に付着した汚物や洗剤等が残留し、洗浄後、
上方から落下し、極めて不衛生であった。

（６）従って、（５）項の問題点における汚物や洗剤が
残留し、付着した場合には、洗浄ノズル体１４を除去し
て掃除をする必要があった。

本発明は、以上の問題点を速やかに除去し、噴射角度が
小さく、洗浄効率が高く、かつ極めて衛生的な食器洗浄
機のノズル体構造を得ることを目的とする。

ｄ８問題点を解決するための手段本発明による食器洗浄機のノズル体構造は、その中心に
軸孔を有すると共に複数の第１突起部を形成した表部材
と、その中心に軸孔を有すると共に、前記第１突起部に
対応して形成された複数の第２突起部を有する裏部材と
、前記第１突起部に形成された噴射口とを備えた構成で
ある。

００作用本発明による食器洗浄機のノズル体構造においては、表
部材と裏部材に形成された各突起部がほぼ対称的に形成
されているため、この突起部内での流速が極めて遅くな
り、噴射口から噴射される洗浄水の角度は、流速が遅く
なった分だけ小さくなり、洗浄水が食器に対して垂直に
当ると共に、ラックの中心付近も確実に洗浄される。さ
らに、洗浄水が食器に当るまでの距離と時間の短縮化に
もなり、噴射口における洗浄エネルギーの運動エネルギ
ーへの変換等による減少が最小域に抑えられ、高い洗浄
エネルギー状態で食器を洗浄することにより、高効率の
洗浄を行うことができる。

さらに、噴射口から噴射する洗浄水も扉等に当ることな
く、有効に食器洗浄に使われる。

又、各突起部の流速が急減することにより、ベルヌーイ
の定理によれば、各突起部における部分の圧力が他部よ
り高くなり、食器に対して高圧力の洗浄を行うことがで
き、高効率の洗浄が得られる。

又、洗浄ノズル体の裏部材の各突起部の裏面には、球面
状の傾斜部が形成されるので、上部ノズル体として用い
た場合、洗剤、汚物及び異物等の混った洗浄水の残渣は
、裏部材に残留することなく下方に滴下し、極めて衛生
的である。

さらに、表部材と裏部材とを同一形状としたため、製造
管理が容易で、生産性の向上に寄与できる。

ｆ、実施例以下、図面と共に本発明による食器洗浄機のノズル体構
造の好適な実施例について詳細に説明する。

尚、従来と同−又は同等部分については、同一符号を用
いて説明スル。

第１図及び第２図は、本発明による食器洗浄機のノズル
体構造を示すものであり、図において、符号１て示され
るものは、図示しない本体ζこ固定され、洗浄配管２に
接続された外管であり、この外管１内には、すすぎ配管
３に接続された内管４が設けられている。

前記洗浄ノズル体１４は、その表部材１４ａ及び裏部材
１４１）とが互いに一体状に接合部１６を介して接合し
て構成され、この表部材１４ａには噴射口１７を有する
半球状の複数の第１突起部１８が形成されていると共に
、この裏部材１４１）にも、前記各第１突起部１８と対
応して対称的に半球状の複数の第２突起部１８ａが形成
され、各突起部１８及び１８ａとにより、ほぼ球状の空
間部を構成している。尚、この第２突起部１８ａには、
噴射口は形成されていない。

前述の表部材１４ａ及び裏部材１４ｂの形状は、接合部
１６の形状が異なるのみで、同一金型により成形できる
ものである。

本発明による食器洗浄機のノズル体構造は、前述したよ
うに構成されており、以下に、その動作について説明す
る。

内管４に供給されたすすぎ水は、開口部４ａ及び１１ａ
から矢印すの経路を経てすすぎノズル体１１の噴射口１
ｏから上方に噴射され、すすぎ工程が行われる。

又、洗浄工程においては、外管１に供給された洗浄水は
、開口部１ａから矢印ａの経路を経て洗浄ノズル体１４
内に送られ、噴射口１７から上方に洗浄水の噴射が行わ
れる。

ここで、さらに具体的な動作説明を行う前に、第２図に
示す要部の拡大図における各記号について説明すると、
Ａ、、Ａ２は第１断面部２ｏ及び第２断面部２１の断面
積、Ｚ、、Ｚ２は基準水面ＯＱ／からの高さ、Ｐｊ　、
　Ｐ２は各断面部２ｏ及び２１を通る液体の圧力、ω、
ω１．ω２は各部の断面における流速である。

第２図において、洗浄水が流速ωで流れてくると、流量
は一定であるから流速ωはその断面積に影響される。前
述の断面積Ａ、とＡ２を比較すると、Ａ＋）Ａｚである
ため、流速もω１〈ω２の関係となる。

つまり、前述のベルヌーイの定理により、第１断面部２
０と第２断面部２１との間には、従来構成で述べた（１
）式が成立し、この場合は、ｚ１＝ｚ２であるから、（
２）式が成立する。従って、流速がω１くω２の関係で
あるので、圧力はＰ、＞Ｐ２となる。

つまり、噴射口１７から噴射する洗浄水は、各突起部１
８及び＋１３ａの構成により、第３図等で示す従来構成
より高圧低速の状態で噴射される。

従って、前述の状態により、噴射口１７から噴射する洗
浄水の角度０は零に近くなり、第２図で示されるように
、流速が遅くなるので、洗浄ノズル体１４の長手方向に
対して垂直状となる。つまり、洗浄水は、食器（図示せ
ず）に最短距離で到達するようになるから、噴射口１７
における洗浄エネルギーが食器に当るまでに消費するエ
ネルギー量が少なくなり、高効率の洗浄ができる。

又、噴射口１７から洗浄水が垂直に噴射することにより
、ランク中心部の洗浄ができ、洗浄ノズル体１４の先端
に位置する噴射口１７からの洗浄水も扉等に当ることな
く、高効率に食器（図示せず）を洗浄できる。

又、洗浄水を供給するための供給ポンプの能力も、より
小形の能力のものを用いても高圧の噴射を得ることがで
き、省エネ効果が得られる。

さらに、表部材１４ａと裏部材１４１）は、同一形状で
構成されているため、同一型を用いることができ、従来
と比較すると一型少なくしてノズル体を生産することが
できる。

尚、前述の説明では、洗浄ノズル体１４について説明し
たが、すすぎノズル体１１に対しても同様に適用できる
ことは述べるまでもないことである。

ｇ２発明の効果本発明による食器洗浄機のノズル体構造は以上のような
構成と作用とを備えているため、次のような種々の効果
を得ることができるものである。

（１）表部材及び裏部材に、各々適宜間隔て、かつ、対
称的に突起部を形成したため、各突起部内では流速が小
さくなり、従来よりも垂直な状態で噴射口から噴射され
、ラックの中心等を高効率で洗浄する。さらに、ノズル
体の先端から噴射する洗浄水は、扉等に当ることなく、
有効に食器洗浄に使用される。

（２）　　（１１項の効果により、洗浄水が噴射口から
垂直に噴射されるので、洗浄水が噴射口から噴射して食
器に当るまでの距離が最短となり、噴射口での洗浄エネ
ルギーが、運動・摩擦エネルギー等で消耗される割合が
極めて少なくなり、高効率の洗浄が得られる。

（３）各突起部によるほぼ球状をなす空間部により、流
速が急減し、ベルヌーイの定理により噴射口からの噴射
圧力が高くなり、よって高洗浄エネルギーにて食器を洗
浄することができ、極めて高効率の洗浄を行うことがで
きる。

（４）従来構成に用いたポンプの能力よりも小さいポン
プ能力のポンプを用いた場合でも、相当圧力の高い噴射
を得ることができ、コス１゛の低減に寄与することがで
きる。

（５）表部材と裏部材の形状を同一としたので、成形型
の数を減らすことができ、コストの低減に寄与すること
ができる。

（６）　　（５）項の効果により、成形型の管理業務等
の付帯業務も簡素化でき、−さらに、型の組み換え工数
等が減少できるので、生産性が向上する。

（力　裏部材に半球状の突起部が形成されているため、
裏部材の裏面下部には半球状の突部が形成されており、
本発明によるノズル体構造を食器洗浄機の上部ノズル体
として用いた場合、ノズル体の裏面に、洗剤、汚物及び
異物等が付着したりすることなく突部に沿って下方に落
下し、裏面が清潔に保たれる。又、すすぎ工程終了後に
おいても、ノズル体の外面に付着しようとする液体は、
この突部に沿って効率的に下方に落下するため、従来の
ように付着して滴下することがなく、汚れた水滴が食器
の上に落下し、洗浄後の食器が汚れるようなことを完全
に避けることができる。

（８）（力項の効果により、ノズル体の裏部材を毎日清
掃する必要もなくなり、メンテナンスの観点からも、大
巾なコストダウンを達成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明による食器洗浄機のノズル
体構造を示すもので、第１図は全体構成を示す断面図、
第２図は第１図の要部の流速を示す拡大断面を用いた原
理説明図、第３図から第６図は従来構成を示すためのも
ので、第６図は断面図、第４図は第３図の要部を示す拡
大断面図、第５図はベルヌーイの定理を示す証明図、第
６図は流速等を示すための原理説明図である。１は外管、４は内管、１４は洗浄ノズル体、１４ａは表
部材、１４１）は裏部材、１５は軸孔、１７は噴射口、
１８は第１突起部、１８ａは第２突起部である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）その中心に軸孔（１５）を有すると共に複数の第
１突起部（１８）を形成した表部材（１４ａ）と、その
中心に軸孔（１５）を有すると共に、前記各第１突起部
（１８）に対応して形成された複数の第２突起部（１８
ａ）を有する裏部材（１４ｂ）と、前記第１突起部（１
８）に形成された噴射口（１７）とを備え、前記表部材
（１４ａ）及び裏部材（１４ｂ）が一体状に接合して構
成されていることを特徴とする食器洗浄機のノズル構造
。
（２）前記各第１突起部（１８）及び前記各第２突起部
（１８ａ）は、互いに対称的に配設されていることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の食器洗浄機のノズ
ル体構造。
（３）前記噴射口（１７）は、全ての前記第１突起部（
１８）に形成されていることを特徴とする特許請求の範
囲第１項又は第２項記載の食器洗浄機のノズル体構造。
（４）前記噴射口（１７）は、一部の前記第１突起部（
１８）に形成されていることを特徴とする特許請求の範
囲第１項又は第２項記載の食器洗浄機のノズル体構造。
（５）前記第１突起部（１８）及び第２突起部（１８ａ
）は、ほぼ半球面形状よりなることを特徴とする特許請
求の範囲第１項乃至第４項の何れかに記載の食器洗浄機
のノズル体構造。