JPS6224095A - 保温配管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し発明の技術分野］ 本発明は、高速増殖炉等の冷却系統配管等に配置される
保温配管に関する。

し発明の技術的背景とその問題点］ 一般に高速増殖炉の冷却系統配管等には、配管本体内に
高温の流体を流通するため、配管本体の外側を保温板で
覆われ、この保温板の外側を保温板金で覆われた保温配
管が配置される。

しかしながら、このような従来の保温配管では、配管本
体はステンレス鋼等の金属で構成されているため熱膨張
率が大きく、これに比べて保温板の熱膨張率が小さいた
めに高温の流体が流通される場合は、配管本体の熱伸縮
による軸方向の伸長が、保温板の熱伸縮による軸方向の
伸長を上回り、このため保温板と保温板の軸方向の間に
間隙が生じ、配管本体の熱を外部に逃し熱エネルギーの
損失を１Ｂくという問題と、保温配管の外周を覆う保温
板金が加熱され安全性が損われるという問題がおる。

［発明の目的コ 本発明はかかる従来の事情に対処してなされたもので、
熱伸縮により配管本体を覆う保温板と保温板との間に間
隙が生じることを防止して、熱エネルギーの損失および
保温板金の加熱を抑制し、安全性の確保と熱エネルギー
の有効な利用を行うことができる保温配管を提供しよう
とするものである。

［発明の概要コ すなわち本発明の保湿配管は、流体を流通する配管本体
と、この配管本体の外側を覆い径方向に複数の層をなし
軸方向に複数に分割された保温板と、これらの保温板の
軸方向の間隙部に介挿されて前記保温板の軸方向端部を
押圧し前記配管本体の軸方向の熱伸縮に従って前記保温
板を軸方向に移動させる弾性体と、前記間隙部に充填さ
れた伸縮性に富む保温材とを備えたことにより、安全性
の確保と熱エネルギーの有効な利用を行うことのできる
ようにしたものである。

［発明の実施例］ 以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。

第１図は本発明の一実施例の保温配管を示すもので、高
速増殖炉に配置される高温ナトリウム配管を示している
。この図において符号１は内部に高温ナトリウムを流通
するステンレス鋼からなる配管本体を示しており、この
配管本体１の外側は筒状の内側保温板２で覆われ、この
内側保温板２の外側は筒状の外側保温板３で覆われ、こ
の内側保温板２と外側保温板３とは外側保温板３の外側
を覆う保温板金４によって保持されている。また内側保
温板２は軸方向に間隔を持って分υ１されており、この
分割された内側保温板２と内側保温板２との間には、配
管本体１に固着された複数の内側固定板５に固着され、
内側保温板２と同様な径方向厚みを持ち、軸方向長さの
短い固定保温板６が常温時にその軸方向両端面が内側保
温板２の軸方向端面に接するように配置されている。固
定保温板６の配置された部位の外周部に配置された外側
保温板３は、固定保温板６の軸方向長さより長く、その
軸方向中心に対して対称をなす間隔を隔てて分割されて
おり、この空間には、外側保温板３と同様な厚みを有し
、軸方向に２等分されてこの中間に外側へ向かって押圧
する弾性力を有するコイルスプリング７と繊維状の保温
材８とが配置されたスライド保温板９が配置されでいる
。このスライド保温板９の外側はスライド保温板９が配
置された空間の軸方向長さと同様の空間を隔てて保温板
金４が分割されてあり、この部分には外側固定板１０が
配置され、内側固定板５に固着され、固定保温板６を貫
通しスライド保温板９に配置されたボルトスペース１１
を貫通するボルト１２によって固定されている。また、
外側固定板１０と保温板金４との継部外周は、保温バン
ド１３により覆われている。

このように構成された保温配管では、常温時は、第２図
に示すようにコイルスプリング７が縮んだ状態で各保温
板の間には、間隙か生じない。一方配管本体１内に高温
の金属ナトリウムが流通されると、第３図に示すように
配管本体１が熱伸縮により軸方向に伸長し内側保温板２
の端部と内側保温固定板５との間には間隙１４が生じる
が、外側保温板３とスライド保温板９との間は、スライ
ド保温板９がコイルスプリング７の弾性力によって配管
本体１の伸長方向に移動するため、間隙が生じることは
なく、熱伸縮によって生じた間隙１４の外側はスライド
保温板９によって覆われている。

すなわらこの実施例の保温配管では、熱伸縮による配管
本体の軸方向の伸長に対して、あらかじめ予測される伸
長長さににってコイルスプリング７およびスライド保温
板９の移動距離を選び、この実施例に示した機構を１ま
たは複数個配設することによって、内側を覆う保温板の
間に間隙か生じても、その外側を覆う保温板の間に間隙
が生じることを防ぎ、内側の保温板間に生じた間隙１４
の外側を常に外側を覆う保温板で覆うことができるので
、熱が直接外側へ漏出することを防止することができ、
保温板金４が加熱されることも防止することができる。

また、このときスライド保温板つとスライド保温板９と
の間隔は広くなるが、伸縮性にとむ、たとえば繊維状の
保温材８が配設されているため、保温性の悪化を招くこ
とはない。

また、保温板金４と外側固定板１０との間に生じる間隙
１５も保温バンド１３により覆うことによって、外気等
の侵入を防止することができる。

なおこの実施例では、保温板を二層とし、スライド保温
板９を配管中間部に配設したが、本発明はかかる実施例
に限定されるものではなく、保温板を三層、四層等とし
てもよく、スライド保温板９を配管端部に配設しても良
いことはもらろんて必る。

し発明の効果］ 以上述べたように本発明の保温配管では、熱膨張により
配管本体を覆う保温板と保温板との間に間隙が生じるこ
とを防止することができ、熱エネルギーの損失および保
温板金４の加熱を抑制して、安全性の確保と熱エネルギ
ーの有効な利用を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の保温配管の一実施例である高速増殖炉
のす１ヘリウム配管を示す一部切欠斜視図、第２図は第
１図に示す保温配管の常温状態を示す縦断面図、第３図
は第２図に示す保温配管の高温状態を示す縦断面図であ
る。 １・・・・・・・・・配管本体 ２・・・・・・・・・内側保温板 ３・・・・・・・・・外側保温板 ６・・・・・・・・・固定保温板 ７・・・・・・・・・コイルスプリング８・・・・・・
・・・保温材 ９・・・・・・・・・外側スライド保温板代理人弁理士
　　則　近　憲　佑 同　　三俣弘文

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）流体を流通する配管本体と、この配管本体の外側
   を覆い径方向に複数の層をなし軸方向に複数に分割され
   た保温板と、これらの保温板の軸方向の間隙部に介挿さ
   れて前記保温板の軸方向端面を押圧し前記配管本体の軸
   方向の熱伸縮に従って前記保温板を軸方向に移動させる
   弾性体と、前記間隙部に充填された伸縮性に富む保温材
   とを備えたことを特徴とする保温配管。