JPS62236710A - ハニカム構造体成型用ダイス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はハニカム構造体成型用ダイスに係り、特にセラ
ミックス、プラスチック等の材料から、特に押出成型法
により蜂の巣状構造の成型体を形成する装置のダイス構
造に関するものである。

（従来の技術） 蜂の巣状（ハニカム）構造体は、排ガス中の窒素酸化物
除去用触媒体として、あるいは低カロリーガス燃料を燃
焼させたり、未燃分の出ない燃焼を行なう際の燃焼促進
用触媒体として近年広く採用されるようになった。

このようなハニカム構造体を押出成型法により製造する
際に使用するダイスとしては、特公昭５５−４１９０８
号、特公昭５７−６１５９２号の発明が知られている。

そのダイスを第１１〜１３図により説明する。第１１〜
１２図においてダイス１０１は入口面１０７に複数個の
丸孔の独立した送給通路１０３を有し、出口面１０８に
は縦横に直交する基盤目状の排出溝１０４を有している
。

送給通路１０３と排出溝１０４とはダイス内部の１６０
で連通している。丸孔の送給通路と排出溝の連通状況を
第１３図に示す。すなわち、排出溝の縦方向および横方
向の溝の交差部１０４ａの一つおきの交差部において送
給通路１０３と連通している。各送給通路に供給された
ハニカム材料は、通路末端１６０において排出溝交差部
に達するが、第１３図に示すように交差部の排出溝通過
断面禎が送給通路１０３の断面積より小さく、１０４ｂ
部がハニカム材料の排出溝出口方向への流出の障害とな
っている。したがって、ハニカム材料は図の矢印で示す
ように、送給通路に直接連通していない交差部に向かっ
て縦横方向の溝内に流出する。

この結果、排出溝内を流動している間に、ハニカム材料
は互いに連通圧着して、完全に充実した基磐目状の壁を
有するハニカム構造体を形成してダイス出口面１０８か
ら排出される。

（発明が解決しようとする問題点） 先述した従来技術においては、送給通路末端部１６０お
よび排出溝１０４における、ハニカム材料の流動に対す
る抵抗を大きくして、その結果流動時の圧力損失を大き
くしなければ、排出溝から流出する材料どうしが十分に
圧着し連通したハニカム構造体を形成することができな
い。すなわち、圧力損失が小さすぎると十分に材料が圧
着しないで、ひも状物を押出すことになる。一方、上記
したダイス先端部の圧力損失が大きすぎると押出成型で
きない状態となる。

このため、ハニカム材料の流動性を適性なある範囲内に
保ち、しかも押出しダイス内部の圧力を数十ｋｇ　／　
ｃｄの高い圧力に保持する必要がある。このハニカム材
料の流動性の調整が種々の材料により異なり、また、良
好に押出すためには、送給通路末端部および排出溝部の
押出し圧力を各材料により調整する必要があり、特に新
しい材料を押出す場合などは、条件の設定に多大の労力
を要している。以上述べたように従来技術はハニカム材
料の押出しと圧着という２つの技術課題を同時に満足す
る必要があるため、材料の押出し条件の調整が難しく、
また、圧着が不十分となるという問題があった。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点をなくし、ハニカ
ム材料の押出しおよび圧着が容易で、かつ確実なハニカ
ム形状に成形することができるハニカム構造体成型用ダ
イスを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記従来技術の問題点を解決するために、所
定の出口面形状（例えば四角形、六角形など）を有する
ダイス要素を、複数個一定間隙をもって同じ数だけ板状
部材の長さ方向に沿って配列固定して形成した構成体を
、枠体内に所定間隔（望ましくは前記ダイス要素の配列
間隙に等しくする）をもって複数個配列充填して保持す
るとともに、上記各ダイス構成体の間隔を保持するため
の支持部材で、各ダイス構成体を固定支持するようにし
たものである。

（実施例） 第１図は本発明になるダイス１の全体構造を示す斜視図
である。ハニカム材料は送給開口部３のほうからダイス
１に供給され、ダイス１を通過し排出側の溝部４を通る
ことにより蜂の巣構造に成形される。ダイス１は、複数
個の精密に加工されたダイス構成体を適切な間隔でセッ
トしたものを枠体６で保持することにより構成される。

ダイス構成体について説明する。第６図に示すように、
厚さＳの板状部材３１を幅Ｗだけ残して、先端部７に向
かって先細状に切削すると、板状部材の断面はポーリン
グゲームで使うピン状のようになる。この板状部材３１
で切削しなかった厚さＳの部分３２について、その幅Ｗ
を少し越える深さまでスリット溝ｌＯを一定間隔ｄごと
に設けていくと、四角柱状の先端をもったダイス要素２
５が、一定間隙をもって板状部材３１の一側面に並ぶこ
とになる。さらにこのスリット溝の奥部において板状部
材３１の厚さ方向に貫通する連絡孔１１を開孔する。ス
リット溝および連絡孔を設けた板状部材３１の両端には
、板状部材３１を枠体６内にセットし保持するための保
持部材（ホルダ）５を固着す゛るか、あるいは、板状部
材３１と一体的に形成する。ホルダ５の厚さＴは板状部
材３１の厚さＳより所定量、例えばスリット溝１０の幅
寸法だけ太き（しておく。このように構成された板状部
材３１とその両端のホルダ５からなるものがダイス構成
体５５である。同一寸法に形成されたこの構成体を枠体
６内に、ホルダ５が互いに密着するように所定数セット
していくと第１図に示すようなダイス１が完成する。ホ
ルダ５に比し板、状部材３１の厚さが小さいので、枠体
６内にセットされた各ダイス構成体のダイス要素２５の
間にはＴ−３の隙間１２が形成される。この隙間１２と
スリット溝１０の幅を等しくしておけば、ダイス出口の
溝幅は縦横とも等しくなる。

隣合うダイス構成体５５の間隔を一定に保持し、板状部
材３１の変形を防止するために第１図に示すように、ダ
イス構成体の入口側に近いところに、支持部材９を所定
間隔で設け、ダイス構成体５５と固着させる。ダイス構
成体を入口側７を上にして立てたときの状態の一部斜視
図を第２図に示す。

ハニカム材料が上方から供給されると、スリット溝ＩＯ
に材料が流入するが、連絡孔１１が設けられているので
材料の流入が容易に行なわれる。

第３図はダイス構成体５５を複数個組合わせたときの状
態を、ダイス出口面８のほうから見たときの裏面図であ
る。隣合った構成体間は所定間隔の隙間が支持部材９に
より保持されている。第４図はダイス構成体５５を保持
枠体６に組込んだときのダイス上下方向断面を示す図で
ある。ダイス構成体５５の外形寸法および保持枠体６の
内寸法は精度よく仕上げられており、蜂の巣構造体は精
度よく形成される。第５図は第３図のＡ−Ａ面で切断し
たダイス構成体５５の一断面図である。連絡孔１１は流
動抵抗の少なくなるように加工される。なお、第７図は
第１図に示したダイス１の入口側から見た平面図である
。

本発明の他の実施例を第８図に示す。本実施例において
は、直六面体１３２の一つの面上に四角錐１４１を付け
たダイス要素２５と、ダイス要素２５を連結し保持する
縦保持板１０９と横保持板１３１およびこれらを全体と
して保持する保持枠体（図示せず、第１図参照）からダ
イスは構成される。ポーリングゲームで使われるピン形
状をしたダイス構成要素２５の角錐部１４１には縦保持
板および横保持板と結合するためのスリ７）状の溝１５
が切られており、この溝に保持板１０９と１３１を挿入
固着することにより、各ダイス要素２５はその位置寸法
を保持しダイス１０１を形成する。すなわち、多数のダ
イス要素２５を間隙１０を保って横保持板１３１に固着
したダイス構成体１５５を、各構成体のダイス要素出口
隙間１２（望ましくは隙間１０と等しくする）を保って
縦保持板１０９で結合するとともに、各ダイス要素２５
の直六面体部１３２は、ダイス要素の位置関係を保持す
るために、連結棒２０９で相互に強固に連結されている
。第８図はダイスの入口面１０７、第９図はダイスの出
口面１０８を示す図面である。

（発明の効果） 本発明によれば、ダイスにおけるハニカム材料の送給部
と排出溝部との間において不連続部分がないので、排出
溝の狭い隙間内でハニカム材料を圧着する必要がなく、
したがってハニカム材料の押出しに要する圧力は従来例
の約半分ですみ、しかも確実なハニカム形状でもって押
出すことができるので、材料の流動性や押出し圧力の調
整が容易である。また、ダイス構成体の数を適当に選定
することにより、ハニカム成型体の寸法を自由に変える
ことができ、また、ダイス構成体の寸法を外部から測定
ができるので、修正や取替えなどが自由にできるという
利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すダイスの斜視図、第
２図は、第１図に示したダイスを構成するダイス構成体
の一部斜視図、第３図は、第２図のダイス構成体を複数
個組合わせて枠体内にセントしたときの出口面から見た
裏面図、第４図は、ダイス構成体を枠体内にセットした
ときの上下方向断面図、第５図は、第３図におけるＡ−
Ａ面断面図、第６図は、第１図の実施例におけるダイス
構成体の製作手順の説明図、第７図は、第１図に示した
ダイスを入口側から見た平面図、第８〜１０図は、本発
明の他の実施例であるダイスの説明図、第１１〜１３図
は、従来技術になるダイスの概要を説明する図である。 １・・・ダイス、３・・・ハニカム材料送給開口部、４
・・・ダイスの排出溝、５・・・ホルダ、６・・・枠体
、７・・・ダイス入口面８・・・ダイス出口面、９・・
・支持部材、１０・・・ダイス要素間隙、１１・・・連
絡孔、１２・・・ダイス構成体間隔、２５・・・ダイス
要素、３１・・・板状部材、３２・・・板状部材中のダ
イス要素を製作する部分、５５・・・ダイス構成体、１
０１・・・ダイス、１０９・・・縦保持板、１３１・・
・横保持板、１３２・・・ダイス要素の直六面体部、２
０９・・・直六面体部の連結棒。 代理人　弁理士　川　北　武　長 第１図 ５５：ダイス！成体 第３図 第４図 第５図 第９図　　第１Ｏ図 入口側　　　　　　　　出口側 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ハニカム構造体成型用ダイスにおいて、所定の出
   口面形状を有するダイス要素を、複数個一定間隙をもっ
   て板状部材の長さ方向に配列固定してなるダイス構成体
   を、枠体内に所定間隔をもって複数個配列充填して保持
   するとともに、上記各ダイス構成体の間隔を保持するた
   めの支持部材により各ダイス構成体を固定支持したこと
   を特徴とするハニカム構造体成型用ダイス。