JPS6223503Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は足の筋肉を強化する足の筋肉強化具
に係り、更に詳述すれば定位置で足の筋肉を段階
を経て強化し得る足の筋肉強化具に関するもので
ある。

足の筋肉やくるぶしを強化するためにはジヨギ
ングや、跳躍、兎跳等が利用されているが、これ
らはたしかに足の筋肉の強化にはなるが体力の消
耗を伴ない長続きしにくい。他の腹筋の強化を行
なう器具でくるぶしの強化も可能であるが強化し
ようとする部分以外の個所をも強制的に鍛えるこ
とになるため苦痛が伴ない長続きしない。更にこ
の場合自分の体重がそのまま利用されるため段階
を経て強化することが出来ないと云うような欠点
がある。

この考案は上述した従来の欠点を除去し利用者
に大きい負担を強いらないで強化を可能にし得る
ようにしたもので、その特徴とするところは板状
のベース部材上に支持部材で該ベース部材より一
定の高さ持上げられた位置にヒンジを介して板状
のシーソ部材を揺動自在に設け、該シーソ部材の
ヒンジ取付位置近傍に板状の足載せ板を回動なら
びにその長さ方向に取付位置を可変し得るように
それぞれ取付け、前記シーソ部材の一端に重錘取
付け用ボルトを配設し、前記足載せ板上に載せた
足で重錘を取付けたシーソ部材を揺動させるよう
にした足の筋肉ならびにくるぶしの強化具を提供
するものである。以下この考案を図に示す一実施
例について詳述する。

この考案の足の筋肉強化具は第１図および第２
図に示すように木材またはアルミニウム等の軽量
金属板で構成された板状のベース部材１の一面
に、同様に木材または軽量金属板の複数枚を例え
ば45゜の傾斜角度で取付け、その端部を接合した
屋根状の支持部材２を設け、この支持部材の頂点
３にヒンジ４を介して前記材料からなる板状のシ
ーソ部材５を揺動自在に取付ける。このシーソ部
材５上には皮または合成樹脂等で作られた足掛け
紐６を取付け、長手方向の長孔７を設けた足載せ
板８を締付けボルト９でシーソ部材５上で回動な
らびに締付位置を足載せ板の長さ方向に可変出来
るように取付ける。シーソ部材５はその一端に金
属製のボルト１０が取付けられ中心に前記ボルト
が挿通する孔を明けた重錘１１を複数個重ねて取
付け得るようになつている。尚シーソ部材５の揺
動の中心は全長の1/3の個所に位置し、ボルト取
付端は非使用時ベース部材１の上面に接するよう
になつており、使用時の衝突を緩和するため支持
部材をなす一方の板状部材の上面にスポンジを貼
着し、シーソ部材５のボルト取付位置近傍の下面
とベース部材１の上面との間に緩衝ならびに重錘
と共にシーソ動作の負荷を兼ねる弾条１２が取付
けられている。

この考案の足の筋肉強化具Ａは以上のように構
成されており、使用例を第３図ａ〜ｄについて説
明する。

まず１個当りの重量が1.5Kgの重錘１１を強化
開始よりの時間、回数等に応じて１個あるいは複
数個ボルト１０に通して取付ける。次に足載せ板
８を締付けボルト９をゆるめてシーソ部材５上で
の位置を決めてから再び締付ける。第３図ａはシ
ーソ部材５と足載せ板８は平行でこの上に載せる
際足の踵側が重錘取付位置と逆向きに、第３図ｂ
は同じ方向に向くよう載せた例を示す。また第３
図ｃはシーソ部材５と足載せ板８は直交するよう
に取付けられ、右足を載せた例を、第３図ｄは左
足を載せた例を示すものである。

ここで一例として第３図ａに示す状態で使用者
は左足を足載せ板８の足掛け紐６を利用して素足
または運動靴をつけたまま載せ、シーソ部材５が
水平になるまで重錘取付け側を持上げる動作を繰
返し行なう。次に足を替え右足でも同様の動作を
行ない、強化するに従つて重錘の量を１個から２
個、２個から３個と云うように増加させることに
より足の筋肉に急激な無理を強ることなく徐々に
筋肉を強化することができる。

尚前記した強化具は支持部材２をベース部材１
上に固定した例を示したが２枚の板状部材２１，
２２の一端をヒンジ４で折曲げ自在に連結し、一
方の板状部材２１の他端をベース部材１にヒンジ
２３を介して取付け、他方の板状部材２２の他端
をベース部材１に取付けた係止板２４に掛けるこ
とにより第２図に示す場合と同様に屋根状に立て
るようにすれば非使用時支持部材２、シーソ部材
５、足載せ板８をベース部材１上に重合でき持運
びならびに収納時コンパクトになる。

以上述べたようにこの考案は、板状のベース部
材上に支持部材で該ベース部材より一定の高さ持
上げられた位置にヒンジを介して板状のシーソ部
材を揺動自在に設け、該シーソ部材のヒンジ取付
位置近傍に板状の足載せ板を回動ならびにその長
さ方向に取付位置を可変し得るようにそれぞれ取
付け、前記シーソ部材の一端に重錘取付用ボルト
を配設し、前記足載せ板上に載せた足で重錘を取
付けたシーソ部材を揺動させ得るようにしたの
で、限られた個所で足の筋肉の強化を徐々に無理
なく強化でき、しかも筋肉を複数の足首動作で強
化することが出来ると共に、強化具の構成が簡単
である等の効果を有する。またこの考案は特にブ
ラケツトを２枚に分離して一方の板状部材の他端
をベース部材にヒンジを介して取付け、他方の板
状部材の他端をベース部材に取付けた係止板に掛
ける構成となしたのでコンパクトに折畳むことが
できしたがつて収納時や運搬に当り誠に便利であ
るという卓効がある。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもの
で、第１図は足の筋肉強化具の平面図、第２図は
同じく断面図、第３図ａ〜ｄは使用状態の説明図
である。 １……ベース部材、２……支持部材、３……頂
点、４……ヒンジ、５……シーソ部材、６……足
掛け紐、７……長孔、８……足載せ板、９……締
付けボルト、１０……ボルト、１１……重錘、Ａ
……筋肉強化具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板状のベース部材１上に支持部材２で該ベー
   ス部材１より一定の高さ持上げられた位置にヒ
   ンジ４を介してシーソ部材５を揺動自在に設
   け、該シーソ部材５のヒンジ４の取付位置近傍
   に板状の足載せ板８を回動ならびにその長さ方
   向に取付位置を可変し得るようにそれぞれ取付
   け、前記シーソ部材５の一端に重錘取付け用ボ
   ルト１０を配設し、前記足載せ板８上に載せた
   足で重錘１１を取付けたシーソ部材５を重錘１
   １の重力に抗して揺動させ足の筋肉の強化を行
   ない得るようにした足の筋肉強化具において、
   支持部材２がヒンジ４で連結した２枚の板状部
   材２１，２２で構成されていることを特徴とす
   る足の筋肉強化具。 (2) 前記実用新案登録請求の範囲第１項記載のも
   のにおいて、前記重錘１１の代りにベース部材
   １とシーソ部材５間に弾条１２を取付けたこと
   を特徴とする足の筋肉強化具。