JPS6223392Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、短かい棒状化粧品を付設させた化粧品
保持筒と、該保持筒を着脱自在に装着させるホル
ダーとからなる化粧用具に係る。

最近の化粧方法では、複数本の棒状化粧品を使
用することが多い。しかし例えばコンパクト中に
収納できる棒状化粧品数は限られるため、又コン
パクトも携帯等の便宜上大きさに限度があるた
め、従来大きさの棒状化粧品を複数用意すること
は面倒であつた。このため短かい棒状化粧品を付
設させた化粧品保持筒を複数設けておき、該保持
筒とは別に、該保持筒を着脱自在に装着させるホ
ルダーを設けて必要に応じホルダーへの化粧品保
持筒をつけかえて使用することが考えられてい
る。

本案用具はこの種用具に係るもので、ホルダー
に対する保持筒の装着が確実であると共に、該保
持筒の交換も容易であるよう設けたものである。

以下図面について説明すると、１は化粧品保持
筒である。該保持筒は、第１筒部２下端内に、上
端部を嵌着させて短棒状化粧品３を垂設させてい
る。第１筒部の下部内面には中壁４が横設させて
あつて、該中壁と第１筒部の下部とが短棒状化粧
品嵌着用の皿部を形成している。第１筒部の上端
面には第１磁気吸引手段５が固着させてある。こ
れは後述の第２磁気吸引手段との磁気的吸着が可
能とするもので、その一方が磁石、他方が磁性材
料でもよく、両方が磁石でもよい。

６は、上記化粧品保持筒を装着させるホルダー
である。該ホルダーは、上記第１筒部外面に嵌合
可能に形成させた下端面開放の第２筒部７を有す
る。又該第２筒部の上部内面には、上記嵌合時に
第１磁気吸引手段５と吸着する第２磁気吸引手段
８が固着させてある。図示例では第２筒部の上部
内に、縦断面Ｈ形状の内部材９が固着させてあ
り、その横設板１０の中心に透孔を穿設させ、内
部材下半に、逆Ｕ字形状で頂壁中心に透孔を穿設
させたヨーク１１を固着させ、該ヨーク内にリン
グ状磁石１２が固定させてある。これ等ヨークと
磁石とが、第２磁気吸引手段８を形成する。又第
２筒部の上部には、該第２筒部の軸線方向に貫通
させて押下げ杆１３を設ける。該押下げ杆は、中
間部やや上方に第２筒部の頂壁裏面に接して外向
きフランジ１４を有し、該フランジと内部材横設
板との間に装着させたコイルスプリング１５によ
つて上方へ付勢されている。押下げ杆下部は、上
記内部材の横設板と、ヨーク頂壁と、リング状磁
石の各透孔内に下降可能に挿入させてあり、又押
下げ杆上部は、第２筒部の頂壁を貫通して上方へ
突出させてあり、該押下げ杆上端部の押下げによ
り押下げ杆下端がヨーク下端面よりも下方まで下
降するよう設けてある。即ち、第１図が示す化粧
品保持筒１装着状態から、押下げ杆１３を押下げ
ると、第１磁気吸引手段５が押下げられることで
第２磁気吸引手段８から引離され、化粧品保持筒
１が下降するから、該状態から化粧品保持筒を取
外すことが出来る。又化粧品保持筒外面に、ホル
ダーの第２筒部を嵌合させることで、上記第１、
第２磁気吸引手段５，８が吸着して両者は確実に
連結される。

化粧品保持筒１は、同一形状、同一大きさのも
のを複数設け、例えば第３図が示す容器本体２２
内に収納させ、ホルダー６はその本体内側方に収
納させるようにするとよい。該容器本体は、第２
図が示すように底壁１６から、複数の縦割り溝１
７…を有する収納筒１８を複数起立させてあり、
該収納筒上半部は大内径部として該大内径部内に
化粧品保持筒下半を嵌合できるよう設けている。
該大内径部の下部内面には係合突条１９が周設さ
せてあり、化粧品保持筒嵌合時に、該保持筒の下
部外面に周設された凹溝２ａ内に係合突条１９が
嵌合するよう設けてある。容器本体周壁２０の上
下方向中間部には、中間壁２１が横設させてあ
り、該中間壁の収納筒上方部分には、ホルダーの
第２筒部７を挿入可能な透孔２３が穿設させてあ
る。化粧用具使用の際は、第２図が示すようにホ
ルダーを化粧品保持筒の上方へ移動させ、ホルダ
ーを押下げて該保持筒の第１筒部外面にホルダー
の第２筒部を嵌合させる。該嵌合の際、第２筒部
の嵌合によつて収納筒上部は拡開する。嵌合によ
つて既述第１、第２磁気吸引手段が吸着するホル
ダーを引き上げることで化粧品保持筒も共に抜き
出され、収納筒は弾性復帰する。装着状態で使用
し、使用後は再びホルダー装着状態のまま化粧品
保持筒を容器本体２２の収納筒内に嵌合させる。
該状態から押下げ杆上端部を押下げ乍らホルダー
を引き上げれば、上記第１、第２磁気吸引手段の
吸着状態が解放されてホルダーを取外すことが出
来る。このようにして任意の短棒状化粧品を使用
することが出来る。使用終了後は容器蓋体を閉塞
しておく。

本案は上記構成とするもので、化粧品保持筒の
第１筒部外面に、ホルダーの第２筒部を嵌合させ
ることで両者に設けた第１、第２磁気吸引手段が
吸着するよう設けたからホルダーに対する化粧品
保持筒の装着が容易で迅速に行うことが出来、又
ホルダーの第２筒部上部を貫通させて押下げ杆を
設けたから該押下げ杆上端部を押下げするだけで
上記第１、第２磁気吸引手段を離すことが出来、
よつて容易にホルダーから化粧品保持筒を外すこ
とが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案用具の縦断面図、第２図は化粧品
保持筒を別に設けた容器の収納筒内に嵌合させて
おき、化粧品保持筒上方にホルダーを位置させた
状態での縦断面図、第３図は本案用具を分解し
て、上記容器内に収納させた状態を示す斜視図で
ある。 １……化粧品保持筒、５……第１磁気吸引手
段、６……ホルダー、８……第２磁気吸引手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１筒部２下端から短棒状化粧品３を垂設させ
   ると共に、該筒部上端面に第１磁気吸引手段５を
   固着させた化粧品保持筒１と、上記第１筒部外面
   に嵌合可能に形成させた下端面開口の第２筒部７
   を有し、該第２筒部嵌合時に上記第１磁気吸引手
   段と吸着する第２磁気吸引手段８を該第２筒部の
   上部内面に固着させ、又該第２筒部の上部には、
   該第２筒部の軸線方向に貫通させて、かつ上方へ
   付勢させて押下げ杆１３を、第２筒部頂壁から上
   方へ突出させた該押下げ杆上端部の押下げによ
   り、該押下げ杆下端が第２磁気吸引手段から第１
   磁気吸引手段を引離して化粧品保持筒１を押下げ
   可能に、装着させたホルダー６とからなる化粧用
   具。