JPS62227309A - 可撓性ウエブ材料をデイスペンスする方法およびデイスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は可撓性ウェブ材料の複数のロールから該ウェブ
材料を分与するディスペンサおよびディスペンスする方
法に関し、特にトイレットペーパのディスペンサに関す
る。

〈従来の技術〉 従来　Ｑｉ−の又は複数のロールを処理してウェブ材料
をディスペンス可能とするための研究の成果として多種
のトイレットペーパのディスペンサが提案されている。

これらのうち市販されて好評を得たものとそうでないも
のとがある。

これらのディスペンサで取扱うトイレットペーパのロー
ルは通常円筒形の中空の芯、一般的には一体の円筒形の
芯の上に可撓性のウェブ材料すなわちトイレットペーパ
が巻かれたものである。ある例ではロールの芯支持用ス
ピンドルが円筒形の芯の両端部に挿入されて、可撓性ウ
ェブ材料のロールの両端から外方に突出する芯支持部を
形成する。米国特許第：３，５７２，６００号は複数の
ロールを使用し、ウェブ材料が一体の円筒形の芯に巻か
れたディスペンサを例示している。

ロールが一体の中空の円筒形の芯を持っている従来の多
くのディスペンサではウェブ材料が実質的になくなった
ときに芯がディスペンサから落下するようになされてい
る。複数のロールを有するこれらのディスペンサでは、
対向する通路に収容され案内される予備のロールが本来
のロール芯支持スピンドル上に落下する。下方のロール
からディスペンスされているときは該下方のロール上に
予備ロールは休止しており、中空の芯が落下すると予備
ロールは下方のロールに従ってディスペンス位置に運動
する。

上述したディスペンサにおいては特にウェブ材料がトイ
レットペーパの場合、ディスペンサからロールの芯が落
下するときある量のトイレットペーパが芯に残っている
ことが多い。このことはトイレノ１〜ペーパが不当に消
費されるだけでなく。

芯が完全にディスペンサから落下除去されないことによ
る詰り状態が発生しやすいという問題点がある。これは
米国特許第３，５７２，６００号に示すように剛性の内
部支持中空芯を使用するディスペンサの場合特に顕著で
ある。

第２の形式のトイレットペーパ用多数ロールディスペン
サとしてディスペンス位置にあるロールと予備ロール位
置にあるロールとが接触しないように保持されるものが
提案されている。予備ロールは下方のロールからウェブ
材料がディスペンスされているときそのロールに接触し
ない。この形式のディスペンサでは２つのロールに係合
するレバー装置を使用するものが多い。レバー装置はデ
ィスペンス位置にあるロールが殆どまたは完全に１−イ
レットペーパをディスペンス完了したことをレバー装置
が検知するまで、またはロール支持スピンドル又はマン
ドレルがディスペンス位置から除かれたことをレバーが
検知するまで上方のロールを予備位置に保持する。これ
ら多数ロール用ディスペンサにおいてはディスペンス位
置にある下方ロールの芯（スピンドル）が予備ロールの
解放前に完全にディスペンス位置から排出されるか、ま
たは剛性のスピンドル又はマンドレルがディスペンサに
設けられていて予備ロールの解放時には人力で移動せし
められるようになされている。

米国特許第３，７７０，２２２号は予備ロールがレバー
装置によってディスペンサのハウジングの上方に保持さ
れて作動中のロールに接触しない形式を例示している。

このディスペンサにおいてはその支持スピンドル上の芯
が予備ロールをディスペンス位置に落すためにレバーを
解放する以前に完全にディスペンサのハウジングから離
れるが、または予備ロールがディスペンス位置に動くた
めに解放される以前にディスペンサ内の廃棄物収容部に
スピンドルが収容される。

〈発明が解決しようとする問題点〉 従来技術による多数ロール用のディスペンサには多くの
欠点、問題点があった。予備ロールがトイレットペーパ
がディスペンスされている下方のロールに乗っているも
のではトイレットペーパが使用されているときに両方の
ロールが回転する傾向がある。また、トイレットペーパ
のロールは１輸送時にいくらか軸方向に長くなる傾向が
あり、正しく巻かれたロールに比較して長さが長くなり
、ハウジングの側板に接触することがある。これらは過
大な摩擦を生じトイレットペーパに過大の張力が作用す
る。

別の形式のディスペンサにおいて、トイレットヘ−ハが
実質的に消費されたときにそのロールがディスペンサか
ら落下除去されるものは未使用の１〜イレツトペーパが
そのロールに残っていてトイレットペーパが無駄になる
という問題点がある。

別の形式のディスペンサではディスペンス位置にあるロ
ールの芯またはスピンドルがディスペンス位置から移動
したことに応答して予備ロールをディスペンス位置に移
動させるための複雑、高価な機構を備えている。本発明
はこれら従来技術による１−イレットペーパ用ディスペ
ンサの問題点を解決することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明による。容易に変形可能な中空の芯に巻かれたロ
ールから可撓性ウェブ材料をディスペンスする方法によ
れば、その容易に変形可能な中空の芯を物理的に変形さ
せないで第１のロールをロールディスペンス位置に該位
置から移動しないように保持する。第１のロールの中空
の芯の両端の上方に該芯を下方に曲げる傾向をもつ軸方
向力を作用せしめる。中空の芯は第１のロールからウェ
ブ材料が４’ｆ費されるまでは露出しないので、本発明
によれば該中空の芯がロールディスペンス位置にあるこ
とを利用して材料の第２のロールを予備ロール位置に保
持する。

第１のロールからウェブ材料が消費されて中空の芯が露
出すると、その上方部分に作用する軸方向力に加えて該
中空の芯を下方に物理的に変形せしめ、これによって芯
をディスペンス位置に保持されている状態から取除くこ
とを可能とする。露出した中空の芯を物理的に変形せし
めてディスペンス位置から除く作用によって、第２のロ
ールを予備ロール位置から解放してディスペンス位置に
移動せしめる。

上述方法を実施するディスペンサは概略的に、各ロール
の中空の芯の両端から突出する芯支持部をディスペンサ
のハウジング内で収容案内するためロールディスペンス
位置からその上方の予備ロール位置に延びる１対の対向
する通路の、下端を閉じる上方に面する担持部を有して
いる。通路の下端を閉じる上方に面する担持部を設ける
ことによって芯支持部は通路のロールディスペンス位置
に配置され、ディスペンス位置にあるロールの芯支持部
をこのディスペンス位置から下方に移動しないように保
持する。芯支持部と担持部との間の支持点は中空の芯の
両端の上方部分に作用する軸方向力の作用点より軸方向
外方にあり、これによって芯を下方に曲げる方向の曲げ
モーメントが発生する。

ばね偏倚手段がハウジング内に設けられ、ロールディス
ペンス位置にあるロールの中空の芯の一方端の上方部分
に上述軸方向力を作用させる。レバーがハウジング内に
ピボット的に設けられ、その下方端がロールディスペン
ス位置にあるロールの中空の芯の存在を検知する。レバ
ーの上方端はその下方端がロールディスペンス位置にあ
るロールの中空の芯の存在を検知しているとき、ハウジ
ングの上方端付近において平行な通路の一方を妨げるよ
うに配置されている。上方端はロールディスペンス位置
にあるロールの中空の芯の存在が検知されている間、予
備ロールを予備ロール位置に保持する。レバーはばね偏
倚されてその下方端がロールディスペンス位置にあるロ
ールの中空の芯の他方端の上方部分に軸方向力を作用せ
しめるようになされている。

レバーの下方端が、中空の芯の両端部に作用する軸方向
力に補助されて物理的に変形せしめられて中空の芯が取
除かれたときに、該レバーが取付けられているハウジン
グの側壁から内方に運動すると、予備ロールは解放され
て、平行な通路は予備ロールのディスペンス位置への下
方運動を案内する。

く作　用〉 本発明の、容易に変形する中空の芯に巻かれた可撓性シ
ート材料の複数のロールのためのディスペンサにおいて
は、第１および第２のロールがレバー装置によって接触
しないように保持され、レバー装置は中空の芯の両端部
の上方部分に作用する軸方向力に補助されて物理的に変
形せしめられて人力的に変形せしめられるまでロールデ
ィスペンス位置に保持されている中空芯の取り除きが可
能となされたときにのみ解放される。

更に、本発明の、容易に変形する中空の芯に巻かれた可
撓性シート材料の複数のロールのためのディスペンサに
おいては、中空の芯はその両端部の上方部分に作用する
軸方向力に補助されて物理的に変形せしめられてロール
ディスペンス位置における保持装置からの該中空の芯の
取り除きが可能となされるまで移動しないようにロール
ディスペンス位置に保持される。

さらに１本発明は、容易に変形する中空の芯に巻かれた
ロールから可撓性シート材料をディスペンスする方法に
おいては、ディスペンス位置にあるロールの中空の芯の
両端部の上方部分に軸方向力を作用せしめ、これによっ
て芯が下方に変形する傾向を生ゼしぬ、該ロールからウ
ェブ材料が消費されてロールが露出したときにのみ該軸
方向力に補助されて芯が物理的に変形せしめられる。

上述およびその他の本発明の目的および効果は添付図面
に関連して示す本発明の望ましい実施例についての説明
により明らかとなされる。

く実　施　例〉 本発明の実施例を添付図面について説明するが、特に第
１図においては１通常設けられているカバーは構造を明
示するため省略されている。米国特許第３，４３７，３
８８号は通常形式のカバーを例示しており、第１図に示
すディスペンサ１０の作動部品のための基台を構成する
ハウジング１２にカバーがピボット的に取付けられる態
様を示す。

用語に関して述べれば、容易に変形する中空の芯に巻か
れた可撓性ウェブ材料のロールという用語において、容
易に変形する中空の芯とは、例えば第６図に示すように
薄いボール紙製の管状または円筒形のもので容易に変形
可能のもの、第３図の断面図に示すように両端部の中間
位置に刻み目その他を設けて容易に変形可能としたもの
を含む。

トイレットペーパの形式の可撓性材料はこの容易に変形
する中空の芯に通常のように巻かれて、プラスチック成
形品として作られ円筒形の芯に挿入されてロールの両端
部から突出するロール芯支持スピンドルを形成する端部
キャップとともにロールを形成する。

第１図のディスペンサ１０において、ハウジング１２は
、第１の側壁１４と、第２の側壁１６と、後壁１８とを
有する。ディスペンサ１０の使用時には、ディスペンサ
の作動部品のための基台を構成するハウジング１２は、
壁の所望の位置に取付けられる。ハウジングの後壁１８
には図示しない適当な孔が設けられて壁の所望の位置に
ディスペンサを取付けるためのファスナを収容する。

前述のようにハウジング１２とともにディスペンサの外
箱を形成するカバーは図示しない。側壁１４．１６には
整合する孔２０が設けられ、これらは米国特許第３，４
３７，３８８号に示すようなカバーのためのピボット点
として役立つ。

ハウジングの側壁１４には内方に面する溝２２が設けら
れている。同様に反対側の側壁１６には内方に面する溝
２４が設けられている。第３図、第４図に示すようにこ
れら１対の内方に面する溝２２．２４はロールの芯の一
部をなすスピンドルを収容案内する通路を構成し、スピ
ンドルはロールがディスペンサ１０に取付けられるとき
ロールの両端部から突出してロールの芯の支持部として
作用する。

望ましくは溝２２．２４は異なる幅のものとして該ディ
スペンサ１０に取付けられるロールの芯の支持部を形成
する異なる径のスピンドルに適合するようにする。異な
る幅の溝が異なる直径のロール芯支持部スピンドルと係
合して正しいペーパ引出し方向とロールをディスペンサ
１ｏに取付けるときのロールの方向性を確実にする。併
し、ディスペンサ１０に取付けられた１対のロールが互
いに接触しないで保持される構造については後述するが
、ディスペンサの作動時のロールの回転方向は作動に無
関係である。

ロールの芯支持スピンドルを異なる直径のものとし、そ
れに適合するように案内通路の幅を異なる寸法とするこ
とは米国特許第３，４３７，３８８号に記載されている
。

ハウジング１２の側壁１４．１６の案内通路溝２２．２
４の下端には担持部材が設けられており。

溝２２の下端で数字２６として、溝２４の下端で数字２
８としてそれぞれ示される。ハウジング１２の下端は数
字３０として示すように開いており、ディスペンサ１０
の下部のロールディスペンス位置に保持されたロールＤ
は第３図、第５図に示すように開いた底部３０から突出
しており、使用者の手が届くようになっている。

第３図を参照して本発明のディスペンサ１０に使用され
る可撓性ウェブ材料のロールを例示するロールＤについ
て説明する。ロールＤは管状の中空の芯Ｃに巻かれた可
撓性ウェブ材料を有する。

第３図、第４図に示すように芯Ｃはその両端部の中間位
置に設けた一連の間隔をおかれた円周方向の刻み線Ｓに
よって容易に変形可能となされている。巻かれたウェブ
材料が消費されたとき芯を容易に変形可能とする別の方
法を適用可能である。

第６図は別の形式の容易に変形可能な中空の芯Ｃ′を示
す。芯Ｃ′は薄い材料から作られ、第３図、第４図の容
易に変形可能の芯のように刻み目線Ｓを設ける必要なし
に、芯を物理的に変形させて後述するように容易に取外
し可能である。

芯ＣまたはＣ′のための支持部として端部キャップＥが
一方端に、端部キャップＦが他方端にそれぞれ挿入され
る。第３図には、芯支持スピンドルとしての端部キャン
プＥが溝２２の底部で担持部材２６に係合し、芯支持ス
ピンドルとしての端部キャップＦが溝２４の底部で担持
部材２８に係合して、ロールＤをディスペンサ１０のハ
ウジング１２内のロールディスペンス位置に保持するこ
とを示している。ロールＤのトイレフ１〜ペーパはハウ
ジング１２の開いた底部３０から下方に延びている。

図示するように、開いた底部３０はハウジング１２の側
壁１４．１６および後壁１８内に限定され、これらの壁
は担持部材２６．２８より下方に延びている。例えば１
前述米国特許第３，４３７，３８８号に示すような図示
しないカバーがハウジング１２に関連して取付けられる
。その場合ロールＤのトイレノ１−ベーパは底部３０か
ら延びる。第３図、第４図に部分的に示すロールＲはハ
ウジング１２の多値ロール位置に保持され、ロールＤと
ほぼ同様な構造を有する。

ハウジング１２に取付けられた２つのロールＤおよびＲ
の作動制御は制御レバー４０によって行われる。レバー
は側壁１４の溝２２にピボットピン４２によって取付け
られる。ピン４２は単に溝２２の側部を貫通し、制御レ
バー４２のピボット支持を行う。

レバー４０は中空の芯Ｃの存在を検知する下方の検知端
４４を有する。この下方端は中空の芯Ｃの」三方部分に
軸方向力ＦＬ（第４図）を後述するように作用させる。

第３図に示すように第１のロールＤがハウジング１２内
のロールディスペンス位置にあると、その中空の芯Ｃの
存在が検知される。ピボット的に取付けられたレバー４
０の上方支持端４６は、同じく第３図に示すようにロー
ルＲとして示す第２のロールをハウジング１２内の予備
ロール位置に保持する。

数字５０として示す位置に溝２２の外壁に鋲どめされた
板ばね４８が制御レバー４０を第２図に示す位置に偏倚
する。ばね４８の偏倚力はレバー４０の検知端４４をハ
ウジング１２内のロールディスペンス位置に押しつける
。これによってレバー４０の支持端４６は第２図に示す
ようにハウジング１２内の予備ロール位置から離れる方
向に押しつけられる。重要なことは、ばね４８が中空の
芯Ｃの上方部分に軸方向力ＦＬを作用せしめることであ
る。

制御レバー４０の上方支持端には図示実施例において逆
方向折曲げ部が形成され、ハウジング１２の第１の側壁
１４の平面に対して内方に傾斜する面５６を有する。こ
の傾斜した面５６が第３図、第４図に示すようににディ
スペンサ１０のハウジング１２内の予備ロール位置に保
持されるロールＲの芯支持スピンドルと物理的に係合す
る。

これらの図から明らかのように、レバー４０の上方支持
端４６の表面５６が内方に傾斜しているので、ロールＲ
の重量はレバー４０の上方支持端４６を通路２２に対し
て外方に偏倚する。従ってロールＲの重量はレバー４０
の下方端４４が芯Ｃの上方部分を内方に偏倚する作用を
強化し、つニブ材料が消費されたとき容易に変形可能な
芯Ｃを潰すように作用する偏倚力を強化する。

ハウジング１２の第２の側壁１６にばばね偏倚されたラ
ッチ６０が設けられ、これは溝２４の外壁に数字６２で
示すように鋲どめされ、溝２４内に位置決めされる。ラ
ッチ６０の下端６４は、溝２４の下端の担持部材２８か
ら上方に間隔をおかれている。従って中空の芯Ｃの端部
キャップＦのスピンドルは第３図、第４図に示すように
ラッチ６０の端部６４のの下方で担持部材２８に担持さ
れる。

端部キャップＦのスピンドルが案内通路溝２４に沿って
下方に動くときスピンドルはラッチ６０を押し、ラッチ
の端部６４の下方まで達する。この位置で案内通路２４
に沿う上方への運動はラッチ６０により阻止される。こ
の阻止作用はロールＤの右端（第３図）がディスペンサ
ＩＯのハウジング１２内で持ち上げられることを阻止し
、ディスペンサ１０から全部または一部のトイレフ１〜
ペーパのロールが抜き取られることを防止する。なお、
ロールＤの左端が同様に溝２２内で持ち上げられること
を防止するため、レバー４０の下方の検知端４４が第３
図、第４図に示すように端部キャップＥのスピンドル上
に位置している。

ハウジング１２の第２の側壁１６にも偏倚板ばね７０が
設けられている。ばね７０の上方端は側壁１６に数字７
２として示すように鋲どめされる。

ばね７０はハウジング１２のロールディスペンス位置に
隣接して配置され、内方に突出して２つの作用を行う。

第３図に示すようにロールＤが大きい直径を持っている
ときばね７０はロールディスペンス位置にあるロールＤ
の一端に摩擦抵抗を与える。ばねのこの作用はロールデ
ィスペンス位置にあるロールＤの回転を遅くし、自由な
回転を防止し、トイレットペーパなどのウェブ材料がデ
ィスペンサ１０から大量に引き出されることを防止する
。更に、板ばね７０は中空のロールの芯Ｃの一端部の上
方部分に軸方向力ＰＲ（第４図）を作用せしめる。

上述したディスペンサ１０の作動について述べる。第１
図においてディスペンサのハウジング１２は空虚すなわ
ちロールを取付けていない状態を示す。第２図はロール
を取付けている状態を示しており、その芯支持スピンド
ル（図示しない）が、溝通路２２．２４に係合し案内さ
れてハウジング１２の下端のディスペンス位置に向かっ
て下降している。

第３図においてロールＤの中空の芯Ｃの支持スピンドル
は溝２２．２４の担持部材２６．２８と係合している。

このときロールの一部はハウジングの開いた底部３ｏか
ら露出しており、使用者トイレットペーパに容易に手が
届く。第３図において第２のすなわち予備ロールＲがそ
のスピンドルをそれぞれ溝２２．２４の上端から入れる
ことによって取付けられる。

ロールＤがディスペンス位置にあるのでレバー４０の上
端４６が溝２２内に動いて第２のロールのためのストッ
パを形成している。第３図に示すようにロールＲの左の
スピンドルがレバー４０の上方の支持端４６の傾斜した
而５６と係合する。

ロールＤが下降運動をするとき（第１図）、ばね７０は
圧縮されてロールＤの回転を遅くする摩擦抵抗を与える
。ロールＤのスピンドルが下降運動して担持部材２６．
２８に係合するとき、端部キャップＦのスピンドルはラ
ッチ６０のラッチ端部６４の下方に動く。ロールＤの左
のスピンドルがレバー４０の検知端部４４の下方に位置
し、ロールＤの右のスピンドルがラッチ６０のラッチ端
部６４の下方に位置するので、ロールを持ち上げようと
してもロールの両端の芯支持スピンドルの上に存在する
これら両部材によって効果的に阻止される。

第３図に示す上述ロールＤおよびＲがそれぞれロールデ
ィスペンス位置および予備ロール位置に保持されること
はロールＤからのウェブ材料の分与すなわち使用者によ
る引出しを可能とする。このとき制御レバー４０はばね
４８の偏倚力を受けて中空のロールの芯Ｃの検知を継続
する。予備ロール位置にある第２のロールＲはロールＤ
の中空の口〜ルの芯Ｃが検知されている間その位置に保
持される。

第３図に示すようにレバー４０の長さとロール−〕およ
びｋの直径との関係は、ロールＤおよびＲが最大直径の
とき互いに接触しないように定める。

これら特定のロールとレバー４０とによってディスペン
サの作動時にロールが接触することは防止される。

ロールＤのロールの芯Ｃの検知はロールＲを予備ロール
位置に保持しかつ少なくともロールＤの芯Ｃがほぼ空虚
となっているとき２つのロールが互いに接触しないよう
に保持する。この最後の段階でロールＤおよびＲの間に
摩擦は作用しない。

ロールＤが芯だけになってもロールＲを予備ロール位置
に保持する作用が継続すること、および少なくともロー
ルＤの芯Ｃがほぼ空虚となっているとき２つのロールが
互いに接触しないように保持することが重要である。

トイレットペーパなどのウェブ材料がロールＤから完全
に引き出され消費された状態を第４図に示すが、このと
き第２のロールＲは予備ロール位置に保持されている。

レバー４０の下方の検知端４４はロールＤの芯Ｃの端部
の上方部分を軸方向に押し、芯Ｃにウェブ材料が存在し
なくなると、芯は潰れる。

容易に変形可能な中空の芯Ｃに作用する力について第４
図を参照して説明する。中空の芯Ｃに巻かれたロール（
トイレットペーパ）を支持する端部キャップＥおよびＦ
のスピンドルを有するロールＤが担持部材２６．２８上
にそれぞれ支持されている。第４図に示すようにロール
Ｄを形成するウェブ材料が消費されてしまった段階では
、芯Ｃと端部キャップＥおよびＦは担持部材２６．２８
上に支持された状態を保持する。このとき反作用力ＲＬ
とＲＲとが左右のスピンドルと担持部材との接触部に矢
印のように作用する。芯Ｃの両端部の上方部分にはレバ
ー４０の下端部と板ばね７０とによって軸方向力ＦＬと
ＦＲとが作用する。

これらの軸方向力ＦＬとＦＲとは両端の上方部分に作用
しているので、芯Ｃを下方に曲げる傾向を持っている。

この傾向は力ＦＬが端部キャップＥと反作用力ＲＬ　が
作用している担持部材２６との係合点の周りに捻りモー
メントを生ずることによって増大せしめられる。同様に
芯Ｃの反対側端部において力ＦＲが端部キャップＦと反
作用力ＲＲが作用している担持部材２８との係合点の周
りに捻りモーメントを生ずることによって増大せしめら
れる。これらの捻りモーメントは容易に変形可能の芯が
下方に曲げられる傾向を増大する。芯Ｃから該容易に変
形可能の芯を強化する作用を持つウェブ材料が消費され
終わると、軽い下方への力Ｗを人力で加えるだけで、デ
ィスペンサ１０のディスペンス位置に担持部材２６．２
８により支持されていた芯Ｃは鎖線で示すように曲げ潰
され。

容易に取り除かれる。

要約すれば第４図において軸方向力ＦＬとＦＲとは芯Ｃ
の上方部分に作用して下方への曲げ力を生ずる。さらに
、力ＦＬとＲＬおよび力ＦＲとＲｔ＋によって下方に曲
げる捻りモーメントが生じ、最小の力Ｗを芯Ｃの上部に
作用させるだけで芯Ｃおよび端部キャップＥおよびＦの
取外しが可能である。中空の芯Ｃは、通路溝２２．２４
および担持部材２６．２８から離脱し、ハウジング１２
の底部３０を通って落ちる。

レバー４０は板ばね４８によって第２図に示す位置に動
く。この運動によってその検知端４４はロールディスペ
ンス区域に動き、その支持端４６は予備ロール位置の区
域から離れ、これによって通路溝２２は開いてロールＲ
はハウジング１２の下部のロールディスペンス位置に移
動可能となされる。

この状態のロールＲが第５図に示される。レバー４０の
下方の検知端４４はロールＲの中空の芯の存在を検知す
る。レバーのこの運動によって上方の支持端４６は通路
溝２２内に突出する。

新しいロールをハウジング１２に取付けるため、外方に
突出するロール芯支持スピンドルを対向する溝２２．２
４に入れる。ロールは溝によって案内されてその一方の
スピンドルがレバー４０の支持端４６に係合する位置ま
で下降し、その下降運動はレバー４０の支持端４６に係
合することによって阻止され、ロールは予備ロール位置
をとり、ロールディスペンス位置にあって担持部材２６
．２８に支持されているロールがディスペンスし終わる
までその位置に留まる。このロールがウェブ材料をディ
スペンスし終わると、容易に変形可能の芯の両端に作用
する芯を曲げ潰ぶす力と小さい下方に押す力Ｗとによっ
て芯は容易に物理的に変形せしめられ、芯Ｃは通路溝と
担持部材とから離脱する。

本発明の望ましい実施例について説明したが。

各種の変形、改造１代替物などを、特許請求の範囲によ
って限定され技術的に均等なものを含む本発明の範囲内
で実施可能である。

〈発明の効果〉 上述のように本発明によれば、第１および第２のロール
がレバー装置によって接触しないように保持され、レバ
ー装置は使用中の第１のロールの中空の芯がその両端部
の上方部分に作用する軸方向力に補助されて物理的に変
形せしめられるまで第１のロールをロールディスペンス
位置に保持し。

第２のロールを予備ロール位置に保持しており、第２の
ロールは第１のロールの中空の芯がその両端部の上方部
分に作用する軸方向力に補助されて物理的に変形せしめ
られてロールディスペンス位置から離脱したことによっ
て予備ロール位置から解放されロールディスペンス位置
をとる。

本発明によるディスペンサは、構造が簡単で。

作動が確実であり、予備ロール位置およびロールディス
ペンス位置に保持された各ロールはそれぞれの位置に確
実に保持され、予備ロールの予備ロール位置からロール
ディスペンス位置への移動はロールディスペンス位置に
あるロールの中空の芯が変形せしめられてその位置から
離脱したことによって自動的に確実に行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるディスペンサのハウジングの斜視
図であり、カバーを取り除いて示す。第２図はハウジン
グの上端からロールを挿入する状態を示す断面図。第３
図はＬつのロールをロールディスペンス位置に別のロー
ルを予備ロール位置において示す断面図。第４図は第３
図と同様な図であるが、ロールディスペンス位置にある
中空の芯に作用する力を示す図。第５図は新しいロール
がロールディスペンス位置をとった状態を示す図。 第６図は第４図に示す中空の芯の変形例を示す図である
。 １０：ディスペンサ　　　　１２：ハウジング１４．１
６：側壁　　　　　１８：後壁２２．２４：通路（溝）
Ｄ、Ｒ：ロール２６．２８：担持部材　　ｃ、ｃ’　　
：芯４０：制御レバー　　　Ｅ　Ｆ：端部キャップ４４
：検知端　　　　　　４６：支持端４８：板ばね　　　
　　　６０：ラッチ７０：板ばね ＶＪ１図

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）容易に変形可能な中空の芯に巻かれたロールから
   可撓性ウェブ材料をディスペンスする方法において、 第１のロールをその容易に変形可能な中空の芯を物理的
   に変形させないでロールディスペンス位置に該位置から
   移動しないように保持し、 該中空の芯がロールディスペンス位置にあることを利用
   して材料の第２のロールを予備ロール位置に保持し、 前記中空の芯の両端の上方に該芯を下方に曲げる傾向を
   もつ軸方向力を作用せしめ、 第１のロールからウェブ材料を消費することにより前記
   中空の芯を露出せしめ、 上方部分に作用する前記軸方向力に加えて前記中空の芯
   を下方に物理的に変形せしめ、芯をディスペンス位置に
   保持されている状態から取除くことを可能とし、 該物理的に変形せしめられた芯をディスペンス位置から
   除き、第２のロールを予備ロール位置から解放してディ
   スペンス位置に移動せしめる、各工程からなる前記方法
   。
2. （２）中空の芯をその両端部の中間の少なくとも１カ所
   において円周方向に沿って強度を弱くした特許請求の範
   囲第１項記載の容易に変形可能な中空の芯に巻かれたロ
   ールから可撓性ウェブ材料をディスペンスする方法。
3. （３）第１のロールと第２のロールとを保持するとき両
   ロールを互いに接触しないようにする特許請求の範囲第
   １項または第２項記載の容易に変形可能な中空の芯に巻
   かれたロールから可撓性ウェブ材料をディスペンスする
   方法。
4. （４）第２のロールをディスペンス位置へと解放する工
   程が、第２のロールの予備ロール位置からディスペンス
   位置への移動を案内支持することを含む特許請求の範囲
   第３項記載の容易に変形可能な中空の芯に巻かれたロー
   ルから可撓性ウェブ材料をディスペンスする方法。
5. （５）容易に変形可能な中空の芯に巻かれたロールから
   可撓性ウェブ材料をディスペンスするディスペンサにお
   いて、 各ロールの中空の芯の両端から突出する芯支持部をハウ
   ジング内で収容案内するため、ロールディスペンス位置
   からその上方の予備ロール位置に延びる対向して平行な
   通路手段を有する直立したハウジングと、 前記ロールディスペンス位置において通路手段の下端を
   閉じてロールの芯支持部がロールディスペンス位置から
   下方に移動することを防止する、上方に面する担持手段
   と、 ハウジングに設けられ前記ロールディスペンス位置にあ
   るロールの中空の芯の一方端の上方部分に軸方向力を作
   用せしめる偏倚手段と、 ハウジングにピボット的に設けられ、その下方端が前記
   ロールディスペンス位置にあるロールの中空の芯の存在
   を検知し、その上方端は前記中空の芯の存在が検知され
   たときハウジングの上方端付近において少くとも一方の
   通路手段を妨げ、前記下方端がロールディスペンス位置
   にあるロールの中空の芯の存在を検知したとき予備ロー
   ルを予備ロール位置に保持するように配置されているレ
   バー手段と、 ロールディスペンス位置にあるロールの中空の芯の他方
   端の上方部分に軸方向力を作用せしめるように前記レバ
   ー手段の下方端を偏倚せしめるばね手段とを含み、 該レバー手段の下方端は、前記軸方向力に補助されて前
   記中空の芯が物理的に変形せしめられたとき該芯が除か
   れるようにハウジングの内方に移動し、それによって予
   備ロールは解放されて平行な通路手段は予備ロールのデ
   ィスペンス位置への移動を案内するようになされている
   可撓性ウェブ材料のディスペンサ。
6. （６）前記レバー手段が、通路手段の一方内のピボット
   と、該ピボットに取付けられたレバーとを含み、ピボッ
   トはレバーの上下端の中間にあり、前記偏倚手段は対向
   する平行な通路手段の他方に隣接して設けられたばねで
   ある、特許請求の範囲第５項記載の可撓性ウェブ材料の
   ディスペンサ。
7. （７）前記ばねが、一端が前記他方の通路手段に隣接し
   て固定され他端が前記ディスペンス位置にあるロールの
   中空の芯の一端の上方部分を押圧するように突出する板
   ばねである特許請求の範囲第６項記載の可撓性ウェブ材
   料のディスペンサ。
8. （８）前記平行な通路手段が１対の内方に面する溝であ
   り、前記担持手段が該溝の下端を閉じる半円形の壁であ
   る特許請求の範囲第５項ないし第７項のいずれか１項記
   載の可撓性ウェブ材料のディスペンサ。