JPS6222583A - たばこ煙用フイルタ− - Google Patents

たばこ煙用フイルタ−

Info

Publication number
JPS6222583A
JPS6222583A JP15930785A JP15930785A JPS6222583A JP S6222583 A JPS6222583 A JP S6222583A JP 15930785 A JP15930785 A JP 15930785A JP 15930785 A JP15930785 A JP 15930785A JP S6222583 A JPS6222583 A JP S6222583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
liquid
smoke
tobacco
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15930785A
Other languages
English (en)
Inventor
玉置 昭道
伸一郎 田中
和生 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP15930785A priority Critical patent/JPS6222583A/ja
Publication of JPS6222583A publication Critical patent/JPS6222583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、改良されたたばこ煙用フィルター、詳しくは
、フィルタープラグ中の繊維束にたばこ煙の香喫味改善
作用を有する液体を密封保持させ、喫煙に際してプラグ
の両端に形成されたシール材を指圧で破壊することによ
り、たばこ煙を繊維束に保持された遊離液体に接触させ
るようにしたたばこ煙用フィルターに関する。
〔従来の技術〕
一般にたばこの喫煙に伴なって発生する煙は、粒子相成
分と蒸気相成分に大別される。粒子相成分はタール(テ
ルペン類、フェノール類などの化学成分を含む)、ニコ
チンを主体とするアルカロイド等からなり、又、蒸気相
成分はアクロレイン、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、イソプレン、アセトン、トルエン等からなる。こ
れらの成分中には喫煙上望ましくないとされる成分も多
く含まれている。
たばこ煙用フィルターは、これらの望ましくないとされ
ている成分を濾過あるいは除去するものであり、上記粒
子相成分は従来、主としてアセテート繊維、パルプ不織
布などをtUtとした繊維層からなるフィルターにより
吸着濾過され、一方、蒸気相成分は、主としてフィルタ
ー中に添着又は充填した活性炭等の添加物により吸着さ
せている。
しかしながら、アセテート繊維やパルプ不織布を素材と
したフィルターでは、蒸気相成分は殆ど吸着除去される
ことがなく、又、活性炭に代表される添加物では、粒子
相成分は殆ど除去されないという問題がある。
これに対して、たばこ煙が水の中を通過した場合には、
親水性、親油性など煙中成分固有の性質により多少の量
的差異は認められるものの、粒子相、蒸気相成分に無関
係にその除去効果が極めて大きいことが知られている。
すなわち、イ)従来より喫煙に際して煙を水中に通過さ
せることによって、たばこ煙の喫味がまろやかになるこ
とが一部の国の人達には経験的に知られており、ガラス
製や陶器製の水パイプが実用されてきた。また、口)綿
の繊維層に水を含ま       ゝせたものをプラス
チックホルダー内に充填し、このホルダーの両端に蓋を
して水の蒸発を防止し、使用時に両端の蓋を外し、紙巻
たばこをホルダーに挿入して喫煙するシガレットホルダ
ー(アメリカンドラグCo、商品名:アクアフィルター
)が市販されている。また、ハ)水を封入したカプセル
をホルダー内の吸収剤中に分散させた喫煙用フィルター
(特開昭47−1348号公報、同47−1349号公
報)、二)多層フィルターの一部に水その他の湿潤剤を
含有したカプセルとカプセルの破壊によって生ずる液体
の吸着部分を介在させたたばこ煙フィルター(USP:
3635226号公報)などが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記イ)〜ハ)の水保持手段はいずれもパイプ
又はホルダー等を使用するもので、紙巻たばこと一体化
されていない上に、イ)の水パイプは壊れ易く、機構上
大きなものとなり携帯に適さないなどの欠点を有し、口
)のホルダーは喫煙時に両側の蓋を外し余分な水を吹き
出してから紙巻たばこを挿着して喫わなければならない
上に、一本のホルダーで何本もの紙巻たばこを喫うとき
は、前の喫煙時のタール臭が繊維層に残存して、後に喫
煙するたばこの喫味を大きく阻害し、さらに高価格であ
るなどの欠点を有している。
また、ハ)のホルダーは水を封入したカプセルを活性炭
あるいはスポンジ内に埋込む方式のため、カプセルを破
って水を放出させた後、カプセル皮膜が活性炭の粒子間
やスポンジの孔を塞ぎ、通気抵抗を高めて喫い難くなる
こと、カプセルに含有される水の量が少なく、活性炭あ
るいはスポンジに吸収された水による濾過作用は極めて
不十分と考えられ、煙成分の除去に大きな効果が期待で
きない。又、二)のたばこ煙フィルターの場合も、カプ
セルに封入された水その他の液体を、カプセルを破って
放出させ、カプセルに隣接して配置された紙に吸収させ
るものであるため、ハ)の場合と同様煙成分の除去に大
きな効果が期待できないという問題点がある。その他、
中空管に水を密封するアイディアなども提案されている
が、フィルタープラグの製造が困難であり、実用的でな
い。
本発明は、上記のような従来技術の欠点あるいは問題点
に着目してなされたものであり、その目的とする所は、
たばこ煙の香喫味改善作用を有する液体を疎水性繊維束
内に遊離の状態で保持させることにより、たばこ煙との
接触を完全なものとし、それによってたばこ連中の粒子
相中及びガス蒸気相中の刺激成分、悪癖成分などを溶解
あるいは懸濁させて濾過すると共に、煙の温度を低下さ
せ、さらには煙の粒径を増大せしめてたばこの香喫味を
向上させることにある。又、本発明の他の目的は、従来
のフィルター付きたばこと同様の製造方法で、たばこ部
分と一体的に巻上げができると共に、製造過程で破壊等
を生ずることなく、かつ安価に上記の液体を保持したた
ばこ煙フィルターを提供することである。さらに他の目
的は、喫煙に際して液体を保持したプラグ部分を指で軽
(押圧することにより、プラグ両端のシール材が破壊さ
れて、たばこ煙が疎水性繊維束間に保持された液体を通
過しうるようにしたたばこ運用フィルターを提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、疎水性複合繊維からなる繊維束の周
囲を熱可塑性樹脂で被覆して形成したフィルタープラグ
中に、たばこ煙の香喫味改善作用を有する液体を保持さ
せ、該フィルタープラグの両端部を熱可塑性樹脂により
指圧で破壊可能に密封して構成されるたばこ運用フィル
ターである。
以下に本発明のたばこ運用フィルターを、その製造方法
と併せて詳細に説明する。
なお、本明細書において%は特記しない限り重量%を表
わす。
先ず、フィルタープラグ内に液体を遊離状態で保持させ
るためのフィルターロンドを次の手段で形成する。すな
わち、たばこフィルター成形装置を用いて疎水性を有す
る熱融着性複合繊維を直径5.5〜6.5鶴の円柱体か
らなるトウに集束したのち、プラスチック用押出成形機
を用いて、そのトウの周囲を熱可塑性樹脂で約0.75
〜1.25mの厚さに被覆してフィルターロンドを形成
する。
液体を遊離状態で繊維束内に保持させるに適する素材と
しては、従来フィルター用素材として用いられているク
レープ紙では、水を吸収すると共に弾性が無くなる点で
好ましくなく、又、アセテート繊維では、フィルター成
形時に可塑剤として使用されるトリアセチンあるいはト
リエチレングリコールジアセテートの繊維硬化作用が低
下すること、又1、繊維自身が水を吸収して液体の毛管
保持力が少なく、不要な煙成分の除去効果が低下するな
どの点で好ましくない。
そこで、繊維自体が疎水性で液体を吸収することがなく
、繊維束間に遊離の状態で安定に保持されると共に、可
塑剤を用いることなく適当な弾性その他の性能が得られ
、さらにフィルタープラグの成形性もすぐれた素材につ
いて種々検討を行なったところ、熱融着性の複合繊維が
最も好適であることを見出した。
この複合繊維は、融点が比較的高い重合体からなる第1
成分により紡糸した繊維と、融点が第1成分より約10
℃以上低い1種又は2種以上の重合体からなる第2成分
により紡糸した繊維とを、第2成分の繊維断面円周率が
第1成分の60〜100%とな纂ように各繊維を並列又
は鞘芯型に配し、第1成分の融点以下、第2成分の融点
以上の温度で熱処理することにより形成される。
この複合繊維において、第1成分としてはポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアミドなどが好ましく、又、第
2成分としては、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体などが好ましい。特に、ポリプロ
ピレンを第1成分とし、ポリエチレンとエチレン酢酸ビ
ニル共重合体との2成分からなる混合物を第2成分とす
る熱融着性複合繊維は、第2成分の熱融着による自己接
着にすぐれ、フィルタープラグの成形性、物性、性能上
からより望ましい素材である。
また、複合繊維の単糸繊度は、繊維束内での液体の保持
量を任意に調節することができる点を考慮して0.9〜
5デニ一ル程度が好ましく、又、総繊度は30.000
〜50.000デニ一ル程度が好ましい。
次に複合繊維を円柱状に集束した繊維トウの外周を被覆
する熱可塑性樹脂としては、喫煙衛生上問題がなく、成
形後に適度の柔軟性を有し、後ヰするフィルタープラグ
両端に形成されるシール材との接着性が良好であること
等が要求されることから、シール材との親和性が高いも
のであることが望ましく、この観点から特にエチレン酢
酸ビニル共重合体樹脂が好適である。又、被覆の厚さは
、シール材との接着強度を得るため、ある程度の接着部
面積を必要とすることから、0.75〜1.25鶴程度
とすることが望ましい。厚さが0.75龍以下では接着
部面積が不足してシール部の強度が不十分となり、又1
.25m以上では製品たばこの太さがほぼ限定されてい
ることから、内部の繊維充填量を同一とした場合は、繊
維トウが圧縮されて通気抵抗が高くなり喫い難くなるほ
か、液体の保持量も規制されるので好ましくない。
複合繊維トウの外周への熱可塑性樹脂の被覆は押出成形
機を用いて公知の方法により実施することができる。
次いで、このようにして得られた被覆フィルタープラグ
を任意の長さに切断し、フィルタープラグとする。フィ
ルタープラグの長さは、通常その前後に一般的に使、用
されるアセテートプラグを配置してたばこと一体的に巻
上げる上から、10〜20重璽程度とされる。
次に、切断された個々のフィルタープラグに液体を注入
保持せしめる。この場合、液体の注入量の多少は製品た
ばこの品質に著しい影響を及ぼし、プラグ1個当りの注
入量が150μβ未満ではたばこの香喫味の改善効果が
殆ど見られず、改善効果を得るためには少なくとも15
0μβ以上の注入量を必要とし、特に200μβ以上の
場合が好ましい。
ちなみにプラグ長が10mの場合で、単糸繊度3デニー
ル、総繊度50.000デニールの繊維充填量であると
きは、繊維束間に保持しうる液体量は約250μlが上
限となる。従ってプラグ長が20鶴の場合は保持しうる
液体量は約500μlに増加できるが、効果の面からは
400μβの液体量で十分である。
プラグへの液体の注入はマイクロシリンジ等を用いて実
施することができる。
注入される液体の種類は、プラグ製造時の保水性、製品
たばこの保管期間、たばこの香喫味に与える影響及び安
全性等の観点から検討した結果、水のほか、水溶性のた
ばこエキス類、グリセリン、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポ。
リエチレングリコールなどのポリオール類、シュークロ
ースのばかグルコース、フラクトースなどのIJ!!、
ペリラルチン、甘草エキス、アノミ糖などの甘味材、た
ばこ用香素類あるいは調合香料などの水溶液を使用し得
るが、特に20〜45%濃度のシュークロース溶液が繊
維束の毛管作用による保持性がすぐれていること、浸透
圧が高くカビあるいは細菌の繁殖が抑制されること、た
ばこの香喫味に与える影響が良好であること、安全性に
も問題がないことなどの点で最適である。
次に、液体を注入した個々のプラグの両端を、フィルタ
ー巻上工程及びその後の工程で破損して液体が流出しな
いようにシール材で密封する。しかし、このシール材は
喫煙時に指で軽く押圧することで容易に破れる程度の皮
膜に形成させる必要があることから、好ましいシール材
としての材質について種々の検討を行なった。この結果
、ポリエチレンワックス単独の場合は、高分子量のもの
では粘度が高いため皮膜を形成し難く、又、非常に硬い
ため指で押圧した程度では容易に破壊しない。一方、低
分子量のものでは粘度が低く皮膜を形成し易いが、その
皮膜は脆く、シール形成時に皮膜にピンホールが発生し
たり、フィルター巻上げあるいは巻たばこ接続時の巻上
げ工程で破壊したり、あるいは製品たばこの保管時に水
洩れを生じたりするおそれがある。そこで、低分子量ポ
リエチレンワックスと各種ロジン、高分子樹脂等との組
合せについて種々検討を行なった結果、ポリエチレンワ
ックスに低粘度のエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂を1
0〜20%の範囲で混合したものが相溶性にすぐれ接着
性、機械的強度を満足させ、適度の硬さと弾性を有する
皮膜が得られる点で最も好適であった。
シール材によるプラグ両端の密封は、溶融したシール材
を、表面をフェルトで形成した熱ロールを用いて正転し
ながら塗布する等の方法で厚さ約0.2〜0.3鰭の均
一な密封皮膜を形成させることにより行なわれる。
次いで、このようにして得られた液体含有フィルタープ
ラグをたばこ連用フィルターに巻上げるには、例えば、
このプラグの両端に通常のアセテートフィルタープラグ
を配置してトリプルフィルタータイプのフィルターを公
知の方法によりデュアルアクションプラグメーキングマ
シンによって製造し、このトリプルフィルクーをたばこ
巻上機によって従来のフィルター付きたばこと同様に巻
上げ製品たばことする。
添付の第1図は本発明のたばこ連用フィルターAの実施
例を示す一部切欠斜視図で、■は液体2を繊維間に保持
した疎水性複合繊維層部、3は被覆部、4はシール部で
ある。又、第2図は本発明のたばこ連用フィルターAの
使用形態の一例を示す斜視図で、たばこ連用フィルター
Aの両端にバンクアップフィルターとしてアセテートフ
ィルターBを接続し、フィルター巻紙5で巻上げ、トリ
プルフィルターに形成させる状態を示している。
〔作 用〕
本発明のたばこ連用フィルターによれば、水あるいは糖
類水溶性などの液体が、疎水性の繊維層間に毛細管現象
により強固に保持されるから、この繊維層を指で軽く押
圧してプラグ両端のシール材を破壊させても、保持され
た液体は繊維層内から容易に外部に流出することが防止
される。又、液体はたばこ喫煙時においても繊維層間に
遊離の状態で保持されるから、繊維層の容積に比例して
比較的多量の液体をプラグ内に充填させることが可能と
なる。又、喫煙される煙はすべて液体中を通過するから
、連中の粒子相成分、蒸気相成分の吸収濾過効果が極め
て向上すると共に、低沸点で水に易溶性の成分の除去効
果が特に著しい。しかし水に易溶性でない例えばリモネ
ンなどの香喫味上望ましいとされる樹脂成分の除去は比
較的少なく、煙成分の選択除去によるたばこ香喫味の大
幅な向上が得られる。
又、液体を保持させる繊維層に勢融着による複合繊維を
使用したから、可塑剤を全く使用することなくプラグ成
形性、物性等が良好であると共に疎水性に富み、液体保
持量を適宜に調節できるプラグを得ることが可能となっ
た。
さらに、プラグの被覆材及びシール材として、エチレン
酢酸ビニル共重合体樹脂を共通の素材として使用したか
ら、相互の接着性及び機械的強度が十分に得られ、特に
シール材についてはポリエチレンワックスと低粘度のエ
チレン酢酸ビニル共重合体との混合物を使用するように
したから、適度の硬さと強度を有する皮膜が得られ、指
圧により簡単に破壊されるが、フィルター巻上げその他
の工程では容易に破損されない特性のよいものが得られ
た。
〔実施例〕
実施例 1 第1成分にポリプロピレン、第2成分にポリエチレンと
エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂の2成分からなる樹脂
を用いて製造された疎水性複合繊維(単糸繊度3デニー
ル、総繊度so、oooデニール)を、第1成分の融点
以下、第2成分の融点以上である120±3℃の範囲で
熱処理しながら外径6鶴のトウに集束成形したのち、周
囲にエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂をプラグチック用
押出成形機を用いて厚さ1flに被覆し、外径8璽會の
フィルターロンドを調製した。
これを各10mの長さのチップに切断し、注入器を用い
て繊維層にシュークロース水溶液(濃度30%)250
μβを注入後、両端を低分子量ポリエチレンワックス(
分子量900)に低粘度エチレン酢酸ビニル共重合体樹
脂(メルトインデックス400g/10m1n、対数粘
度0.53)を15%混合して溶融したものをシール材
とし、フェルト表面の熱ロールを用い反転しながら塗布
し、厚さ0.2 酊の皮膜を形成させた。
得られたプラグの両側に、夫々長さ7.5鶴、外径8H
のアセテートフィルターチップを接続してトリプルフィ
ルターとしたのち、さらに長さ6゜龍、外径8mmの巻
たばこを接続して巻上げ、本発明の供試試料(試料A)
とした。
実施例 2 液体としてシュークロース30%水溶液150μlを注
入した以外は実施例1と全く同様の条件で本発明の供試
試料、(試料B)を得た。
実施例 3 液体としてシュークロース水溶液の代りに水250μβ
を注入した以外は実施例1と同様の条件で本発明の供試
試料(試料C)を得た。
実施例 4 液体として水150μlを注入した以外は実施例1と同
様の条件で本発明の供試試料(試料D)を得た。
実施例 5 液体としてたばこエキス0.1%水溶液250μlを注
入した以外は実施例1と同様の条件で本発明の供試試料
(試料E)を得た。
実施例 6 液体としてポリエチレングリコール(分子量600)1
%水溶液250μlを注入した以外は実施例1と同様の
条件で本発明の供試試料(試料F)を得た。
実施例 7 液体として甘草エキス0.3%水溶液250μlを注入
した以外は実施例1と同様の条件で本発明の供試試料(
試料G)を得た。
実施例 8 フィルターロッドを20mの長さに切断し、これにシュ
ークロース30%水溶液400μlを注入した以外は実
施例1と同様の条件で本発明の供試試料(試料H)を得
た。
比較例 1 液体としてシェークロース30%水溶液130μlを注
入した以外は実施例1と同様にして供試試料(試料■)
を得た。
比較例 2 液体として水130μlを注入した以外は実施例1と同
様にして供試試料(試料J)を得た。
比較例 3                    
   )液体を全く注入しない以外は実施例1と同様に
して供試試料(試料K)を得た。
以上のようにして調製した試料A−Kについて、煙粒子
相成分であるタール、ニコチンの除去率、燻蒸気相成分
としての連中主要成分であるアセトアルデヒド、イソプ
レン及びアセトンの除去率、連中揮発性成分としてのピ
リジン、2−フルアルデヒド及びリモネンの除去率を夫
々測定した結果を第1表に示した。
供試試料の喫煙は、定容量型自動喫煙装置を用いて次の
標準条件で行なわせた。
喫煙容量:35m(2/回 喫煙時間:2秒 喫煙頻度:1回/分 喫煙長 =50鶴 又、煙粒子相成分は、極細ガラス繊維フィルター(ケン
ブリッジフィルターCM−113)で煙をl集し、その
増加重量よりガスクロマトグラフィ法で測定した水分量
を差し引いたものをタール量とし、ニコチンは水蒸気蒸
溜後、吸光度法により定量した。この定量値から次式に
よって除去率を求めた。
除去率R(%)=(甑−訂) /WcX100Wf:フ
ィルター付きたばこの主流煙中の成分量 Wc:フィルターの付いていないたばこ(コントロール
)の主流煙中の成分量 次に、連中蒸気相成分は、極細ガラス繊維フィルター(
ケンブリッジフィルターCM−113)を通過した8吸
煙分の連中蒸気相成分のうち、1゜95Cnf1につい
てガスクロマトグラフィにより測定した後、次式により
除去率を求めた。
除去率R(%) = (Ilc−Hf) /HcX10
0Hf:試料フィルター付きたばこ煙の蒸気相中成分の
ピーク高さ HC:コントロールたばこ煙の蒸気相中成分のピーク高
さ 更に、連中揮発性成分は、極細ガラス繊維フィルター(
ケンブリッジフィルターCM−113)により捕集した
主流煙を、溶媒(ジクロルメタン4:メタノール1)4
50μlを用いて抽出し、内部標準としてエチルフェニ
ルアセテート50μlを加えガスクロマトグラフィ法に
よって測定した後、次式により求めた。
P x = A x / A     ・・・・・・・
・・ 1)Rx = (Px cont −Px) /
Px cant  −2)Px:X成分のピーク比 Ax:X成分のピーク面積 A :内部標準のピーク面積 Rx:X成分の除去率 P x cant :コントロールのX成分のピーク比
第1表の結果から明らかなように、本発明のたばこ煙用
フィルターは液体注入量が150μ1未満の比較例1,
2及び液体を注入しない比較例3に比し、環中粒子相成
分としてのタール、ニコチンの除去率が大幅に向上する
と共に、蒸気相成分中で刺激性成分とされ、従来活性炭
吸着剤でないと除去が困難とされているアセトン、アセ
トアルデヒドの除去率も大幅に向上する。又、環中揮発
性成分についてはリモネンのように香喫味にプラスとさ
れる成分は水に非易溶性であるに拘らず比較的除去率が
低い反面、2−フルアルデヒド、ピリジンなどの香喫味
にマイナスとされる成分は水に易溶性でほぼ選択的に除
去される。
又、香喫味特性を代表する味、くせ、刺激及び香喫味の
総合評価についても、本実施例のフィルターは比較例の
フィルターに比し何れも優れていることがわかる。
さらに、液体として濃度30%のシュークロース水溶液
を注入したものは不必要とされる煙成分の除去率及び香
喫味の評価の何れにおいても最もすぐれていることがわ
かる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明のたばこ煙用フィルタ
ーによれば、疎水性複合繊維からなる繊維束の周囲を熱
可塑性樹脂で被覆して形成したフィルタープラグ中に、
たばこ煙の香喫味改善作用を有する液体を150μ!以
上保持させ、該フィルタープラグの両端部を指圧で破壊
可能な熱可塑性樹脂で密封して構成されるから、繊維束
内に注入された液体は毛細管現象により十分かつ強固に
繊維層間に保持されて、繊維束を指圧で軽く押圧して両
端部の密封を破壊しても、大部分は繊維層間に遊離の状
態で存在し、たばこ煙中の不必要な成分の濾過効果が極
めて良好となり、たばこの香喫味が著しく向上される。
又、液体を保持させる繊維束の素材として熱融着性複合
繊維を使用したから、疎水性、液体保持性、フィルタ成
形性等がよく、従来の水カプセル等の液体保持手段に比
し製造が容易である。
さらに、繊維束の被覆材にエチレン酢酸ビニル共重合体
樹脂を使用し、シール材としてエチレン酢酸ビニル共重
合体樹脂を配合した低分子量ポリエチレンワックスを使
用するときは、被覆材とシール材との接着性がよく、物
理強度も増加して、多層のフィルターの製造工程やたば
こ巻との接続時の巻上工程における破損が防止される等
の利点が得られる。従って従来たばこ煙中の蒸気相成分
の除去に不可欠とされている活性炭に代表されるガス吸
着剤の使用に比して大幅なコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明のたばこ煙用フィルターの実施例を示す
一部切欠斜視図、第2図は本発明の使用形態の一例を示
す斜視図を示す。 1・・・疎水性複合繊維層部、2・・・液体、3・・・
被覆部、4・・・シール部、5・・・巻紙、A・・・本
発明のたばこ煙用フィルター、B・・・アセテートフィ
ルター。 特許出願人  日本たばこ産業株式会社1・゛孫永作キ
1徐織比杉や 2・・・立1.苓 3・・・祇^弁 4 ゛シール(や 5・・・を織

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)疎水性複合繊維からなる繊維束の周囲を熱可塑性
    樹脂で被覆して形成したフィルタープラグ中に、たばこ
    煙の香喫味改善作用を有する液体を保持させ、該フィル
    タープラグの両端部を熱可塑性樹脂により指圧で破壊可
    能に密封したことを特徴とするたばこ煙用フィルター。
  2. (2)疎水性複合繊維がポリプロピレン、ポリエステル
    、ポリアミドの1種以上からなる第1成分で形成された
    繊維に、ポリエチレン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビ
    ニル共重合体の1種以上からなる第2成分で形成された
    繊維を熱融着して得られる繊維である特許請求の範囲第
    1項記載のたばこ煙用フィルター。
  3. (3)繊維束の周囲に被覆される熱可塑性樹脂がエチレ
    ン酢酸ビニル共重合体樹脂である特許請求の範囲第1項
    記載のたばこ煙用フィルター。
  4. (4)フィルタープラグ中に保持される液体が、水、た
    ばこエキス類、ポリオール類、糖類、甘草エキス等の1
    種以上を含むたばこ煙の香喫味改善作用を有する液体で
    ある特許請求の範囲第1項記載のたばこ煙用フィルター
  5. (5)フィルタープラグの両端部を密封する熱可塑性樹
    脂が、低分子量ポリエチレンワックスにエチレン酢酸ビ
    ニル共重合体樹脂を10〜20%混合した樹脂である特
    許請求の範囲第1項記載のたばこ煙用フィルター。
  6. (6)疎水性複合繊維からなる繊維束の周囲を熱可塑性
    樹脂で被覆して形成したフィルタープラグ中に、たばこ
    煙の香喫味改善作用を有する液体を保持させ、該フィル
    タープラグの両端部を熱可塑性樹脂により指圧で破壊可
    能に密封してなる液体含有フィルタープラグを、他の煙
    吸着用フィルタープラグと組合せて一体に紙巻きしたこ
    とを特徴とするたばこ煙用フィルター。
JP15930785A 1985-07-20 1985-07-20 たばこ煙用フイルタ− Pending JPS6222583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15930785A JPS6222583A (ja) 1985-07-20 1985-07-20 たばこ煙用フイルタ−

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15930785A JPS6222583A (ja) 1985-07-20 1985-07-20 たばこ煙用フイルタ−

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6222583A true JPS6222583A (ja) 1987-01-30

Family

ID=15690941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15930785A Pending JPS6222583A (ja) 1985-07-20 1985-07-20 たばこ煙用フイルタ−

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6222583A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5331981A (en) * 1990-07-18 1994-07-26 Japan Tobacco Inc. Smoking article having flavor solution releasably housed in a plastic container

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5331981A (en) * 1990-07-18 1994-07-26 Japan Tobacco Inc. Smoking article having flavor solution releasably housed in a plastic container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11576428B2 (en) Smoking article filter and method of manufacturing the same
US20200345063A1 (en) Smoking article filter and insertable filter unit therefor
US3347247A (en) Tobacco smoke filter
EP2503911B1 (en) Novel filter segment comprising a substrate loaded with a smoke-modifying agent
CN102100401B (zh) 香烟以及形成香烟的方法
JP5188395B2 (ja) 中空繊維を有するシガレット
JP2003530866A (ja) 香味剤物質で含浸された成形マイクロキャビティ繊維の紙巻たばこフィルター
US2813051A (en) Method of producing an absorbent element for filters
US3882877A (en) Filter for tobacco smoke
JP2701974B2 (ja) タール流出のプロフィルが一様なフィルタ
JPS5932112B2 (ja) タバコフイルタ
JPS6342680A (ja) 通気性巻きタバコ
JP3150528B2 (ja) 香料保留性複合繊維を用いた喫煙用フィルタおよび喫煙用パイプ
JPS6222583A (ja) たばこ煙用フイルタ−
KR20210040816A (ko) 에어로졸 발생 기재를 저장하는 액상 저장부
US20210378290A1 (en) Paper sheet filter element for a smoking article, and associated method
JPH0453507B2 (ja)
US5509429A (en) Uniform tar delivery profile filter
CN216315560U (zh) 过滤器元件,包括其的过滤器、多节棒和吸烟制品
CN116035256A (zh) 一种用于烟支抽吸的降温增香方法
JPS6133911Y2 (ja)
KR20240013386A (ko) 가열식 궐련
JPS5934352B2 (ja) タバコフイルタ−
JPS61152861A (ja) アセテ−ト繊維の濾過体及び製造方法