JPS6222170Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は川や沢、あるいは、海その他の岩場等
において足裏に装着して使用する滑り止め金具で
あつて、その目的とするところは、伸縮自在であ
つて足の大小に関係なく簡単に装着でき、沢歩き
等の際足の滑りを確実に防止しうる極めて頑丈な
滑り止め金具を提供せんとするにある。

本考案は、馬蹄形であつて周囲に歯３を形成し
た前半部１とそれよりも小さ目でやはり周囲に歯
２ａを形成した後半部２とからなり、前半部１に
は外周部２個所と内側１個所にそれぞれ紐孔４，
５，６を設け、紐孔４，６には強靭な紐７を、ま
た、紐孔５，６には強靭な紐８を挿通し、更に幅
方向にバンド９を渡し、一方後半部２の方にも前
半部１同様に紐孔１０，１１，１２を透設し、紐
７を紐孔１２から紐孔１０へ挿通するとともに紐
８を紐孔１２から紐孔１１へ挿通し、更に幅方向
にバンド１３を渡してなる滑り止め金具であつ
て、図面はその実施例を示すものである。前半部
１は足のひらに位置することになり、また、後半
部２は踵部に位置することとなるものであつて、
それらの表面にはカバー布を定着することが好ま
しい。また、前半部１と後半部２の内側には、通
例打抜き折曲することによつて複数のツメ１４，
１５を形成する。

本考案の作用について説明するに、第１図に示
す状態において地下足袋やクツを履いたまま、足
のひらを前半部１の上に載せ、また、踵を後半部
２の上に載せる。その際前半部１と後半部２との
間隔は、紐７，８を持つて前半部１あるいは後半
部２をずり動かすことによつて簡単に調整でき
る。そして、バンド９，１３を足の甲に掛け、次
いで、紐７，８の後端側を踵部の後側に回して交
差させた後、足首を縛つて一結びする（第５図
Ａ）。また一方、紐７，８の前端側を足指部に回
して一結びし（第５図Ｂ）、前記紐７，８の後端
側とこの前端側とを足の甲上において結着する
（第５図Ｃ）。かくして本金具は足に確固と固定さ
れる。この状態で岩場を歩けば、足裏を損傷しな
いことは勿論、歯２ａ，３並びにツメ１４，１５
があるために足が確実に岩に掛かり、滑ることが
なく、また、本金具は前半部１と後半部２に分か
れているので、歩き易い。

本考案は上述した通りであるから、河川や海浜
の岩場や渓谷等において、足を滑らせて転倒した
り足裏を損傷したりするおそれがなく、安全に歩
くことができ、また、簡単に装着でき、しかも足
の大きさに合わせて長さを調整しうる効果のある
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の表面図、第２図はそ
の裏面図、第３図はその側面図、第４図は使用状
態を示す平面図、第５図は同上側面図である。 符号の説明、１……前半部、２……後半部、２
ａ，３……歯、４，５，６……紐孔、７，８……
紐、９……バンド、１０，１１，１２……紐孔、
１３……バンド、１４，１５……ツメ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 馬蹄形であつて周囲に歯３を形成した前半部１
   とそれよりも小さ目でやはり周囲に歯２ａを形成
   した後半部２とからなり、前半部１には外周部２
   個所と内側１個所にそれぞれ紐孔４，５，６を設
   け、紐孔４，６には強靭な紐７を、また、紐孔
   ５，６には強靭な紐８を挿通し、更に幅方向にバ
   ンド９を渡し、一方後半部２の方にも前半部１同
   様に紐孔１０，１１，１２を透設し、紐７を紐孔
   １２から紐孔１０へ挿通するとともに紐８を紐孔
   １２から紐孔１１へ挿通し、更に幅方向にバンド
   １３を渡してなる滑り止め金具。