JPS62221349A - 生理用ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生理用ナプキンに係るものであって、装着使
用中のねじれ、よれ、ずれ、等を原因とする経血の漏れ
発生、不快な使用感の発生を防止したものである。

従来の技術 従来、生理用ナプキンには種々のものが提案されている
が、装着使用中に発生する、ねじれ、よれ、ずれ、等を
原因とする経血の漏れ発生、不快な使用感の発生を防止
し得るものは存在せず、経血の優れた吸収力を有してい
るにも拘わらず、生理用ナプキンの上記ねじれ、よれ、
ずれ等によって、経血の漏れ事故を生じる欠点を有して
いた。

この装着使用中に、ねじれ、よれ、ずれ、等が発生する
のは、生理用ナプキンを使用者の股間に装着した時に、
生理用ナプキンの前後方向は側面から押圧されることが
ないのに、中央部方向の両側面は、使用者の大腿部によ
って押圧されるとともに大腿部の動きの影響を強く受け
る結果、生じるものと成っていた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上述のごとき問題点を解決しようとするもので
あって、従来装着使用中に生じていた、ねじれ、よれ、
ずれ、等の発生を防止し、生理用ナプキンが本来有して
いる、経血の吸収力を充分に生かし、装着使用中に発生
する、ねじれ、よれ、ずれ、等を原因とする、漏れの発
生を防止するとともに装着使用感を良好にしようとする
ものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上述のごとき問題点を解決するため、吸収本体
の長さ方向の中央部両側を弧状凹部とすることにより、
幅狭部を設けるとともに長さ方向の両端部の両側を弧状
に膨出して、一方幅広部と他方幅広部を形成し、幅狭部
の直径を４７ｍｍ〜５７ＩＩ１ｍの範囲として成るもの
である。

作　　用 本発明は上述のごとく構成したものであるから、使用者
の股間に生理用ナプキンを装着すると、使用者の大腿部
は幅狭部の両側の弧状凹部に適合し、中央部方向の両側
面は、使用者の大腿部によって押圧変形されることが少
ないものとなり、大腿部の動きの影響を受けることも少
ないから、従来装着使用中に生じていた、ねじれ、よれ
、ずれ、等の発生を防止することができる。しかしなが
ら、幅狭部の直径が狭すぎれば、局部の被覆が不十分と
なり、経血の確実な吸収は困難となるし、幅狭部の直径
が大きすぎれば、使用者の大腿部によって押圧されると
ともに大腿部の動きの影響を強く受ける為、幅狭部を設
けないのと同一の結果となり好ましいものではない０本
発明に於いては、幅狭部の直径を、種々の測定実験の結
果、４７ｎｍ〜５７＋ａｍに形成することが、生理用ナ
プキンの装着使用中に生じる、ねじれ、よれ、ずれ、等
の発生を防止するために極めて有効であり、これらを原
因とする経血の横漏れを防止するとともに装着感を良好
とすることが判明したものである。

実施例 以下本発明の一実施例を、図面に於て説明すれば、（１
）は防漏層で、不織布の表面をポリエチレンシートにて
ラミネートして形成した素材を、断面コ字型とした収納
部く２）の開口縁に、フランジ（３）を一体に突出して
成型するとともに平面形状を、長さ方向の両端部が弧状
に膨出し、中央部両側を両端部よりも幅狭な弧状凹部（
４）とすることにより形成している。この防漏層（１）
の外面には、不織布にて形成した外面層（５）を位置す
ることにより、樹脂ラミネート部に直接接触した結果生
ずる不快感を排除し、接触使用感を良好なものとしてい
る。また防漏層（１）の収納部（２）の開口部は、ポリ
プロピレン繊維とポリエチレン繊維から成る不織布によ
り形成した表面層（６）を、フランジ（３）の表面に溶
着固定し被覆している。この表面層（６）の内面には、
キルト綿から成るつなぎ層（７）を介して粉砕バルブ製
の吸収紙（８）を位置し、表面層（６）と吸収紙（８）
間に空間部が形成され、経血の流れが中断されるのを、
キルト綿製のつなぎ層（７）によって防止している。ま
た吸収紙（８）の内面には、比較的厚みを有する粉砕バ
ルブ層（９）を位置し、この粉砕パルプ層（９）の内面
には、シート状に形成した脱脂綿に、ウォーターシェッ
ド手段によりウォーターニードリングを施した、吸収拡
散層（１１）を介して、高分子吸収層（１２）を位置す
るとともにこの高分子吸収ＪＷ（１２）の外面に、遮蔽
層（１３）を介して前記防漏層（１）が形成され、吸収
紙（８）から遮蔽層（１３）までの構成部材によって吸
収本体く１０）を形成している。この吸収本体く１０）
の長さ方向の中央部両側を、弧状四部（１４）とするこ
とにより、幅狭部（Ｌ）を設けるとともに長さ方向の両
端部の両側を弧状に膨出して、一方幅広部（Ａ）と他方
幅広部（Ｂ）を形成し、幅狭部（Ｌ）の直径を４７ｍ輪
〜５７ｍｍの範囲としている。また吸収本体（１０）の
、長さ方向直径（Ｃ）を１５０ｍｍ〜１６０■とすると
ともに幅狭部（Ｌ）の一方に形成した一方幅広部（Ａ）
方向と、幅狭部（Ｌ）の他方に形成した他方幅広部（Ｂ
）方向の面積比率を１：１〜１　：１　、ｃ；としてい
る。

また吸収紙（８）から遮蔽層（１３）までの部材で構成
され吸収本体（１０）には、一定長さの線状の、エンボ
ス部（１６）を拡散間隔（１７）を介して複数個設ける
ことによりエンボス列（１８〉を形成し、このエンボス
列（１８）を拡散距離（１９）を設けて複数列形成し、
このエンボス列（１８）の拡散間隔（１７）と、拡散距
離（１９）を介した位置には、隣設するエンボス列（１
８）のエンボス部（１６）を、位置するとともに各エン
ボス部（１６）は、吸収本体（１０）の外周縁まで至ら
ないよう、外周縁と一定の吸収間隔（２０）を形成して
いる。また上記エンボス部（１６）は幅２〜４１、長さ
１５〜２５ｍｍに形成し、拡散間隔（１７）を５〜２５
ｍ＋＊　、拡散距離（１９）を１（１−２０ｍｍ、吸収
間隔（２ｏ）を、吸収本体（１ｏ）の長さ方向の両端で
２０〜３０ｍ＋＊、幅方向の両側で１０〜１８ｎｍとし
てｙ）る。

上述のごとく構成したものに於いて、使用者の股間に生
理用ナプキンを装着すると、使用者の大腿部（２１）は
幅狭部（Ｌ）の両側の弧状凹部（４）に適合し、中央部
方向の両側面は、使用者の大腿部（２１）によって押圧
変形されることが少ないものとなり、大腿部（２１）の
動きの影響を受けることも少ないから、従来装着使用中
に生じていた、ねじれ、よれ、ずれ、等の発生を防止す
ることができる。しかしながら、幅狭部（Ｌ）の直径が
狭すぎれば、局部の被覆が不十分となり、経血の確実な
吸収は困難となるし、幅狭部（Ｌ）の直径が大きすぎれ
ば、使用者の大腿部（２１）によって押圧されるととも
に大腿部（２１）の動きの影響を強く受ける為、幅狭部
（Ｌ）を設けないのと同一の結果となり、好ましいもの
ではない。そこで幅狭部（Ｌ）の直径を、種々の測定実
験の結果４７ｍｍ〜５７＋ａ＋ａに形成することが、生
理用ナプキンの装着使用中に生じる、ねじれ、よれ、ず
れ、等の発生を防止するために極めて有効であり、これ
らを原因とする経血の横漏れを防止するとともに装着感
を良好とすることが判明した。

実験例 幅狭部直径　フィツト感　漏れ　ずれ　よれ４０ＩＩ１
ｍ　　　　　　４．５　　４６％　　　４．０　４．６
４７ｍｍ　　　　　　４．３　　２０＄　　　４．２’
　　４．４５４ｍｍ　　　　　　４．２　　１２％　　
　４．７　４．３５７ｍｍ　　　　　　３．８　　２０
＄　　　４．０　３．８６０ｍ＋ｎ　　　　　　３．３
　　２３＄　　　３．９　３．５上記実験例は、月経開
始後２日目の女性パネル３０名（年令１８歳〜３５歳（
平均２８，５歳））に、３時間装着後の使用結果を表し
たものであって、フィツト感は、良いを５点、やや良い
を４点、普通を３点、やや悪いを２点、悪いを１点とし
て使用結果を採点し、その平均点を示したものであり、
点数の高いもの程フィツト感の良いことを示している。

また漏れは、３０名のパネルの内、漏れの発生した数を
％で表示したものである。また、ずれは、全くずれない
を５点、ずれないを４点、ややずれるを３点、ずれるを
２点、極度にずれるを１点として使用結果を採点し、そ
の平均点を示したもので゛あり、点数の高いもの程、ず
れの少ない事を示している。また、よれは、全くよれな
いを５点、よれないを４点、ややよれるを３点、よれる
を２点、極度によれるを１点として採点し、その平均点
を示したものであり、点数の高いもの程、よれの少ない
事を示している。

また異なる実施例に於いて、一方幅広部（Ａ）と他方幅
広部（Ｂ）の面積比率を変化させた場合を示せば、 面積比率　　フィツト感　漏れ　ずれ　よれ１：０．７
　　　　　２．８　　３３＄　　　２．５　３．５１：
１　　　　　　３．８　　２０＄　　　４．１　４．２
１：１．３　　　　　４．２　　１２＄　　　４．７　
４．３１：１．５　　　　　４．０　　１７１　　４．
５　４．５１：１．２　　　　　３．２　　２７＄　　
　２．１　３．８上記の各数値の算出方法は、前記実験
例と同一であり、また幅狭部の直径は、５４＋ｆｌ＋ａ
のものを用いた。

比軸例 上記実験例と同一の女性パネルに、幅７０Ｉｌｌ＋ｏ、
吸収部の長さ１７５ｍｍ、固定プレス部を含む全長が１
９５１の長方形状の角形生理用ナプキンを、同一条件で
使用した結果は、フィツト感２．６、漏れ２６．７％、
ずれ３．１、よれ２．３、となった。

また人体より断続的に流出する経血は、まず表面層（６
）にて吸収された後に、つなぎ層（７）を介して吸収紙
（８）に吸収され、粉砕バルブ層（９）に導かれる。粉
砕バルブ層（９）は、吸収力に優れ、セルロース繊維に
よる毛細管吸収により、経血を急速に吸収し、表面層（
６）、つなぎＪＩｇ（７）、吸収紙（８）等の人体接触
側を、サラッとした状態に保つ事ができる利点を有して
いるが、通常の状態に於いて、この吸収は吸収紙（８）
を介して接触した経血を、極めて限られた範囲で点状に
行ない、経血を厚み方向点状に移動させるものとなり、
面方向の他の部分に経血が分散されることはなく、一部
に集中したままとなるが、エンボス加工によって圧縮成
型された、密度の高いエンボス部（１６〉を、上述のご
とく設ける事により、経血はエンボス部（１６）内で面
方向への分散を行なうものどなる。このエンボス部（１
６）の経血の分散は、エンボス部（１６）に直接、また
は第７図の太矢印で示すごとく、拡散間隔（１７）を介
して経血がエンボス部（１６）に接触すると、密度の高
いエンボス部（１６）に於いて、経血は吸収本体（１０
）内へ吸収されるとともにエンボス部（１６）に従って
、細矢印で示すごとく面方向に流れ、エンボス部（１６
）の両端で拡散間隔（１７）および拡散層！（１９）に
吸収される。経血の量が多く、拡散間隔（１７）および
拡散距離（１つ）での吸収が困難な場合には、経血は、
拡散間隔（１７）および拡散層ｉ１１！（１９）を介し
て、隣設位置するエンボス部（１６）まで流出し、粉砕
バルブ層（９）、高分子吸収層（１２）等に吸収されな
がら、エンボス部（１６）に従って、面方向に流れるも
のとなる。従ってエンボス部く１６）の一部に接触した
経血は、粉砕バルブ層（９）、高分子吸収層（１２）等
の広い範囲に拡散するものとなり、高分子吸収層（１２
）の全面を有効に利用することができ、経血の一部集中
による、高分子吸収ＩＷ（１２）中への滞留を生じる事
が無い。また各エンボス部（１６）は、形成部材の外周
縁まで至らないよう、吸収本体（１０）の外周縁と一定
の吸収間隔（２０）を形成しているから、外周縁まで経
血が導かれることがなく、外周縁からの経血の流出を防
止できるものである。またこの経血は、粉砕バルブ層（
１９）を拡散された状態で通過した後、シート状に形成
した脱脂綿に、ウォータージェット手段によりウォータ
ーニードリングした、吸収拡散性の強い吸収拡散層（１
１）に接触し、再度、広い面積に拡散された後に、高分
子吸収層（１２）に接触吸収されるから、高分子吸収Ｊ
Ｗ（１２＞の全面を更に有効に利用することが出来るも
のとなり、経血の一部集中による粉砕バルブ層（９）中
への滞留を生じる事がない、また断面コ字型とした収納
部（２）を設けて防漏層く１）を形成し、この収納部（
２）内に粉砕バルブ１１（９）、吸収拡散層（１１）、
高分子吸収Ｊｌ（１２）等を収納することにより、経血
の側面からの漏出を防止することができる。またこの高
分子吸収層（１２）と防漏層（１）との間には、吸水紙
にて形成した遮蔽層（１３）を設けているから、高分子
吸収層（１２）に吸収された体液は遮蔽層（１３）によ
って外部から見ることができず、使用者に不快感を与え
ることがないとともに万一、体液が高分子吸収層（１２
）の吸収限界量を超えた場合にも、超えた体液の吸収を
行い、使用上の安全性を高める事が出来るものである。

発明の効果 本発明は上述のごとく構成したものであるから、使用者
の股間に生理用ナプキンを装着すると、使用者の大腿部
は幅狭部の両側の弧状凹部に適合し、中央部方向の両側
面は、使用者の大腿部によって押圧変形されることが少
ないものとなり、大腿部の動きの影響を受けることも少
ないから、従来装着使用中に生じていた、ねじれ、よれ
、ずれ、等の発生を防止することができる。しかしなが
ら、幅狭部の直径が狭すぎれば、局部の被覆が不十分と
なり、経血の確実な吸収は困難となるし、幅狭部の直径
が大きすぎれば、使用者の大腿部によって押圧されると
ともに大腿部の動きの影響を強く受ける為、幅狭部を設
けないのと同一の結果となり好ましいものではない０本
発明に於いては、幅狭部の直径を、種々の測定実験の結
果４７−〜５□ｍｍに形成することが、生理用ナプキン
の装着使用中に生じる、ねじれ、よれ、ずれ、等の発生
を防止するために極めて有効であり、これらを原因とす
る経血の横漏れを防止するとともに装着感を良好とする
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図は
分解斜視図、第２図は平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ
線断面図、第４図は寸法関係を示す平面図、第５図は股
間部との関係を示す平面図、第６図はエンボス部の平面
図、第７図はエンボス部での経血の流れの一例を示す説
明図である。 （１）・・・・・防漏層　（３）・・・・・フランジ（
１０）・・・吸収本体　（１４）・・・・弧状凹部（Ｌ
）・・・・・幅狭部　（Ａ）・・・・−万福広部（Ｂ）
・・・他方幅広部 第２図 第４図 第　　５　図 第６図 第７図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）吸収本体の長さ方向の中央部両側を弧状凹部とす
   ることにより、幅狭部を設けるとともに長さ方向の両端
   部の両側を弧状に膨出して、一方幅広部と他方幅広部を
   形成し、幅狭部の直径を４７ｍｍ〜５７ｍｍの範囲とし
   たことを特徴とする生理用ナプキン。
2. （２）吸収本体の長さを１５０ｍｍ〜１６０ｍｍとした
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の生理用ナ
   プキン。
3. （３）幅狭部の一方に形成した一方幅広部方向と、幅狭
   部の他方に形成した他方幅広部方向の面積比率を、１：
   １〜１：１．５としたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の生理用ナプキン。
4. （４）吸収本体の少なくとも一面を被覆する防漏層の外
   周には、フランジを防漏層と一体に突出したものである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の生理用ナ
   プキン。