JPS6221561Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、セーター、カツターシヤツ等の衣
類のプライスカード又はポスカード（POS
CARD）の識別、管理を容易にする透明衣類袋に
関する。

セーター、カツターシヤツ等の衣類は展示時の
汚損を防止するために内部を透視出来る透明袋に
商品を入れて展示するのが一般である。

この際プライスカード、又は在庫、仕入等の商
品管理のためのバーコード、寸法、色、価格等を
表示したいわゆるポスカード（POS CARD）を
一定位置に設けておくことは商品管理上販売者に
とつて殊に有利である。

従来、これらのカードを透明袋の折り返し部に
カード挿入用の収納ポケツトを設けることは行わ
れていたが、これらは閉封時にポケツトの開口部
が透明袋の外面に設けられていた。しかしながら
このように収納ポケツトが外面に開口していた場
合、商品の運搬、移動、その他の商品の取扱い中
にこれらのカードが脱落したり、又は消費者が故
意に他の商品カードと差し替える等の事故が発生
し、これがためこれらのカードに基づく種々の商
品管理に正確さを欠く結果を招来する欠点があ
る。

この考案は、上述の欠点を解決するもので、そ
の目的とするところは、折り返し部に開口部を有
するカード挿入口を設けた折り返し部とし、この
折り返し部の端部に設けた接着面を透明袋主体に
接着して透明袋主体の開口部を閉封するようにし
た透明衣類袋において、上記折り返し部のシート
表面に引裂き部を設け、上部に開口を有するカー
ド挿入用ポケツトを前記折り返し部の裏面であつ
て、且つ前記引裂き部に部分的に重合する領域に
設けると共に、上記引裂き部に近接する位置に引
裂き線を設けたことにより、カード挿入用ポケツ
トの内部に収納されているカードは通常の透明袋
の閉封状態では透明袋の外部に脱落しないと共
に、カードを回収する際にはを透明袋本体を開封
することなく取り出すことができ、しかも不正な
カード交換を容易に察知できるようにした透明衣
類袋を提供するものである。

この考案を、以下添付図面に示す実施例に従つ
て説明する。

セーター、カツターシヤツ等の衣類は展示時の
汚損を防止するためにビニールシートのような透
明の衣類袋主体１に収容して販売している。

透明袋主体１の一側に袋物開口部２が設けら
れ、該開口部２よりカツターシヤツの如き商品３
が袋内部４に収容される。

開口部２に近接した位置にあつて開口部２に沿
つて折り返し線５が設けられ、この折り返し線５
の外側は折り返し部６となつている。

この折り返し部６の裏面の外端縁には接着面７
としてある。透明袋主体１の開口部２を閉封する
ように折り返し線５より折り返し部６を折り返
し、該折り返し部６の端部に設けられた接着面７
を透明袋主体１に接着する。

折り返し部６のシート面に手指等により引き裂
くための引裂き窓８を開設する。この引裂き窓８
は後記するカード１１の通過を許さぬようにカー
ドと比較して小面積の孔としてある。

更に、折り返し部６のシート裏面にはカード挿
入用ポケツト９を付設してある。第１図及び第３
図に図示するようにカード挿入用ポケツト９は上
記接着面７に近接した位置に開口１０せしめてあ
る。カード挿入用ポケツト９内に差入れられるカ
ード１１はプライスカード又はプライスカードと
商品管理カードを兼用するいわゆるポスカード
（POSカード）又は売上げカードであつて通常は
厚紙で形成されている。

折り返し部６のシートに設けられた引裂き窓８
に到らぬ近接位置から連続的な又は非連続的な引
裂き線１２を前記カード挿入用ポケツト９の領域
と部分的に重合する領域に設けてある。

第３図のようにカード１１の表面１３を折り返
し部の方向に向くように差入た後、折り返し部６
を折り返し線５より透明袋主体１の開口部２を閉
封するように折り返し、折り返し部６の端部接着
面７を透明袋主体１に接着すると、カード挿入用
ポケツト９の開口１０が接着面７に近接して設け
られているため、折り返し部６を接着した後には
カード１１はカード挿入用ポケツト９内での移動
は最小限に阻止でき、又カード挿入用ポケツト９
内に入れられたカード１１は折り返し部６の外部
より価格、サイズ、色、品番及びバーコードイ等
の表示を透視出来る。

販売者側において、売上時に売上等のカード１
１を取り出す際、引裂き窓８に手指を入れて、こ
れを引裂き線１２の方向に引張すると、引裂き窓
８と引裂き線１２との間が破れてカード１１は折
り返し部６のシート表より取り出すことが出来る
ものである。

なお、第１図〜第５図に関連して述べた実施例
ではカード挿入用ポケツト９に対応する折り返し
部６を破るのに引裂き窓８を開設したが、引裂き
窓８に代えて第６図に示すような引裂き線１２に
近接して設けた引張片１４とすれば、カードの取
り出し処理が容易となる。

この考案は、上述のように、折り返し部に開口
部を有するカード挿入口を設けた折り返し部と
し、この折り返し部の端部に設けた接着面を透明
袋主体に接着して透明袋主体の開口部を閉封する
ようにした透明衣類袋において、上記折り返し部
のシート表面に引裂き部を設け、上部に開口を有
するカード挿入用ポケツトを前記折り返し部の裏
面であつて、且つ前記引裂き部に部分的に重合す
る領域に設けると共に、上記引裂き部に近接する
位置に引裂き線を設けてあり、透明衣類袋の閉封
した状態ではカードは外部から抜取り、差し替え
等の操作は不可能であると共に、引裂き部を引裂
き線方向に引つ張ると引裂き部は引裂き線まで容
易に裂けるから、カード挿入用ポケツトの内部に
収納されているカードを袋部を開封することなく
取り出すことができ、商品の売上げ及び在庫等の
管理を迅速に図ることが出来るものである。

又、引裂き部と引裂き線との間が破れていた場
合には、カード差し替えが不正に行われた形跡を
逸早く発見することが出来る効果がある。

引裂き部は開口窓又は引張片のように引き裂き
に便利なようにしてあるので、カード取り出しの
操作は容易である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は一部を拡大して示した要部拡大断面図、第２図
は一部を拡大して示した部分斜視図、第３図は使
用状態を示す一部省略断面図、第４図は使用状態
を示す斜視図、第５図はカードの平面図、第６図
は引裂き部の他の実施例を示す斜視図である。 １……透明袋主体、２……開口部、５……折り
返し線、６……折り返し部、７……接着面、８…
…引裂き窓、９……カード挿入用ポケツト、１０
……開口、１１……カード、１２……引裂き線、
１４……引張片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 折り返し部に開口部を有するカード挿入口を
   設けた折り返し部とし、この折り返し部の端部
   に設けた接着面を透明袋主体に接着して透明袋
   主体の開口部を閉封するようにした透明衣類袋
   において、上記折り返し部のシート表面に引裂
   き部を設け、上部に開口を有するカード挿入用
   ポケツトを前記折り返し部の裏面であつて、且
   つ前記引裂き部に部分的に重合する領域に設け
   ると共に、上記引裂き部に近接する位置に引裂
   き線を設けたことを特徴とする透明衣類袋。 (2) 引裂き部が開口窓であることを特徴とする上
   記実用新案登録請求の範囲第１項記載の透明衣
   類袋。 (3) 引裂き部が引張片であることを特徴とする上
   記実用新案登録請求の範囲第１項記載の透明衣
   類袋。