JPS62214392A

JPS62214392A - 原子炉建屋のプ−ル構造

Info

Publication number: JPS62214392A
Application number: JP61056911A
Authority: JP
Inventors: 緒方　雅昭
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-03-17
Filing date: 1986-03-17
Publication date: 1987-09-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）この発明は、原子炉建屋のプール構造に関する。

（従来の技術）第５図に示すように、原子炉建屋１には、使用済燃料を
冷却する設備として使用済燃料貯蔵プール３が設けられ
ている。使用済燃料はこの使用済燃料貯蔵ブール３内に
設置される使用済燃料貯蔵ラック５（第６図）内に収容
され、ブール３内に満されたプール水によって冷却され
る。原子炉建屋１には、また、燃料交換時に機器を仮置
する機器仮置ブール６も設けられている。

このような使用済燃料貯蔵ブール３のプール構造は、四
方をほぼ同一厚さのプール側壁に囲まれて構成される。

このうち、原子炉建屋外壁７に対面した社屋側プール側
壁９は、原子炉建屋外壁との間に空間を隔てて配置され
る。したがって、原子炉建屋外壁７と建屋側プール側壁
９との二重構造故に、万−事故等によって建屋側プール
側壁９からプール水が漏洩しても、それが直ちに原子炉
建屋１内へ流出しないようになっている。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、建屋側プール側壁９は、他のプール側壁
１３と同様に原子炉建屋外壁７とほぼ同じまたはそれ以
上の肉厚に構成されることから、この二重構造の部分に
おいて原子炉建屋構築材料が多量に必要とされる。また
、二重構造であり、原子炉建屋外壁７と建屋側プール側
壁９との間に空間１１が形成されることから、原子炉建
屋上部構造のスペースが大きなものとなっている。

この発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、
建屋構築材料の減少を図るとともに、建屋上部構造のス
ペースの低減をも達成することができる原子炉建屋のプ
ール構造を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）この発明は、プール底壁およびプール側壁に囲まれて構
成される原子炉建屋のプール構造において、原子炉建屋
外壁に対面したプール側壁が仕切板から構成され、この
仕切板が他のプール側壁より薄肉に形成されたものであ
る。

（作用）したがって、この発明に係る原子炉建屋のプール構造は
、薄肉構造の仕切板を用いることにより原子炉建屋構築
材料の物量を減少し、仕切板が他のプール側壁よりも薄
肉である分だけ原子炉建屋外壁を内方位置に横築して、
原子炉建屋上部構造のスペースを低減させるものである
。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は、この発明に係る原子炉建屋のプ
ール構造の一実施例を使用済燃料貯蔵ブールに適用して
示す説明図である。

使用済燃料貯蔵ブール２１は、原子炉建屋の上部に形成
される。この使用済燃料貯蔵ブール２１には使用済燃料
貯蔵ラック２３が設置され、この使用済燃料貯蔵ラック
２３内に使用済燃料が収容される。また、使用済燃料貯
蔵ブール２１内はプール水２５で常時溝たされ、このプ
ール水２５により使用済燃料が未臨界に冷却される。

このような使用済燃料貯蔵ブール２１は、ブール底壁２
７と、このプール底壁２７に立設された４つのプール側
壁に囲まれて構成される。このうち原子炉建屋外壁２９
に対面した建屋側プール側壁３１は、他の３つのプール
側壁３３と構造が異なる。つまり、他のプール側壁３３
はコンクリート打設により構成されるが、建屋側プール
側壁３１は、プール側壁３３より薄肉の仕切板３５によ
り形成される。この仕切板３５の原子炉Ｌｌｉ屋外屋外
壁側９側、第３図に示すように多数の補強材３７が格子
状に配設される。また、仕切板３５の上部には上蓋３９
が取り付けられ、この上Ｗ　３９　Ｇ、を原子炉建屋外
壁２９に向って延在され、この建屋外壁２９の壁面に固
定される。これらの上蓋３９と補強材３７とにより、仕
切板３５はプール水２５の水圧や熱応力に耐え得るよう
構成される。

仕切板３５、上蓋３９および原子炉建屋外壁２９に囲ま
れた空間内には、放０４線遮蔽部材としての鉛毛４１が
密に充填される。この鉛毛４１により、使用済燃料貯蔵
ブール２１内の使用済燃料から発生する放射線が遮蔽さ
れる。また、仕切板３５、プール側壁３３およびブール
底壁３７の内面には、ステンレス製のライナ４３が一様
に貼着される。このライナ４３により、プール水２５の
漏洩が防止される。

このように、建屋側プール側壁３１が他のプール側壁３
３より薄肉の仕切板３５から構成されたことから、建屋
側プール側壁３１を薄肉構造とすることができ、原子炉
建屋構築材料の物量を低減することができる。また、建
屋側プール側壁３１を薄肉とした分原子炉建屋外壁２９
を原子炉建屋の内側へ配置することができ、原子炉建屋
上部構造のスペースを低減することができる。さらに、
原子炉建屋外壁２９を原子炉建屋の内側へ配置しない場
合には、使用済燃料貯蔵プール２１の容積を増大させる
ことができる。

なお、上記実施例では、この発明を使用済燃料貯蔵プー
ル２１に適用するものを説明したが、第４図に示すよう
に、この発明を機器仮置ブール４５に適用してもよい。

様器仮置ブール４５は、一般に、燃料交換時に一部の機
器を仮置するためのブールであり、通常時は空であるが
、燃料交換時には冷却と放射線遮蔽のために使用済燃料
貯蔵プール２１と同様プール水が満たされる。

この機器仮置ブール４５の原子炉建屋外壁２９に対面し
た建屋側プール側壁４７は、前記使用済燃料貯蔵プール
２１の建屋側プール側壁３１と同様に仕切板３５により
構成される。この仕切板３５も、上Ｗ３９、補強材３７
により補強される。

また鉛毛４１によって放射線の遮蔽がなされる。

この実施例でも、建屋側プール側壁４７が伯のプール側
壁４９に比し薄肉構造とされることから、前記実施例と
同様の効果を奏する。

〔発明の効果〕

以上のにうに、この発明に係る原子炉建屋のプール構造
によれば、原子炉建屋外壁に対面したプール側壁が、他
のプール側壁より薄肉に形成された仕切板によって構成
されたことから、建屋＋Ｒ築材料を減少させることがで
きるとともに、建屋上部構造のスペースを低減させるこ
とができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る原子炉建屋のプール構造の一実
施例を使用済燃料貯蔵プールに適用して示す断面図、第
２図は第１図の使用済燃料貯蔵プールの斜視図、第３図
は第１図の建屋側プール側壁を示す斜視図、第４図はこ
の発明に係る原子炉建屋のプール構造の他の実施例をｍ
器装置ブールに適用して示す斜視図、第５図は従来の原
子炉建屋を示す断面図、第６図は従来の使用済燃料貯蔵
プールを一部を切欠いて示す斜視図である。２１・・・使用済燃料貯蔵プール、２９・・・原子炉建
屋外壁、３１・・・建屋側プール側壁、３３・・・プー
ル側壁、３５・・・仕切板、３７・・・補強材、３９・
・・上蓋、４１・・・鉛毛、４５・・・機器仮置ブール
、４７・・・建屋側プール側壁。代理人弁理士　　則　近　憲　佑同　　　　　　　　三　　俣　　弘　　文第ｆ回第２図五る４図茶、５図 γ 第６　図

Claims

【特許請求の範囲】１、プール底壁およびプール側壁に囲まれて構成される
原子炉建屋のプール構造において、原子炉建屋外壁に対
面したプール側壁が仕切板から構成され、この仕切板は
他のプール側壁より薄肉に形成されたことを特徴とする
原子炉建屋のプール構造。２、仕切板は、補強部材と上記仕切板上部および原子炉
建屋外壁間に設置された上蓋とにより補強された特許請
求の範囲第１項記載の原子炉建屋のプール構造。３、仕切板と原子炉建屋外壁との間には放射線遮蔽材が
収容された特許請求の範囲第１項または第２項記載の原
子炉建屋のプール構造。４、放射線遮蔽体は鉛毛からなる特許請求の範囲第３項
記載の原子炉建屋のプール構造。