JPS62205214A - ガス吹込みプラグの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、金属を精錬する精錬容器の底部に設けられ
、精錬時に溶融金属にガスを吹き込むガス吹込みプラグ
をｉ１！ａする方法に関する。

［従来の技術］ 金属、例えば鋼の製鋼方法において、転炉又は取鍋等の
精錬容器には、スラグの浮上分離、溶鋼温度の均一化、
脱ガス、脱炭処理等のため、溶鋼にガスを吹込むガス吹
込みプラグが設けられている。このガス吹込みプラグは
精錬容器の底部に取付けられ、ガスを通気する複数の気
孔が形成されており、この気孔を介して例えばアルゴン
（Ａｒ　）ガス、窒素（Ｎ２）ガス、酸素（０２）ガス
等を容器内に吹込んでいる。従来のガス吹込みプラグは
下記の（１）乃至（５）のようにして形成されている。

（１）耐火物材料の粉体の粒度を調節してこれをプラグ
の形状に成形する。次に、これを焼成してポーラスプラ
グを形成する。この場合、粒状粒子間に気孔が形成され
るので、無数の気孔が通気孔を形成している。

（２）耐火物原料に、モミガラ、木挽きクズ等の有機材
料を配合して成形して焼成する。この場合、焼成時に有
機物が燃焼して無数の気孔が形成され、これらの気孔が
プラグ内に通気孔を形成し・ている。

〈３）スラリー状の耐火物材料を含浸した、化学繊維製
の織物を巻取り、成形して焼成する。この場合、焼成時
に化学繊維製の織物が燃焼してプラグ内に網目状の通気
孔が形成される。　　　　゛（４）第４図に示すように
、耐火物原料に複数の直線状の金属バイブを埋め込み、
プラグに成形した後、焼成する。この場合、通気孔とし
て金３パイプの中空にガスが通気される。

（５）マグネシア質耐火材料をプラグ形状に成形する際
に、鉄バイブを埋め込み、焼成する。この場合、焼成時
に鉄バイブを酸化させて、酸化鉄ＦｅＯとし、マグネシ
ア中に拡散させて、直線状の通気孔を形成する。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、前述の（１）乃至（３）に記載のように
、プラグ中に無数の気孔を形成して通気孔を形成するい
わゆるポーラスプラグの場合には、プラグ本体に気孔を
形成する為にプラグを緻密に形成することができないか
ら、溶鋼による摩耗又は１８損によりその寿命が短いと
いう問題点がある。

例えば、従来のポーラスプラグでは、溶鋼の精錬時にお
ける摩耗あるいは溶損により溶鋼を２ヂせ−ジ処理する
毎に交換している。更に、通気孔は、プラグに形成され
た無数の気孔により形成されているから、通気孔を介し
て溶鋼に供給す゛るガスの制御が難しいという問題点が
ある。

一方、前述の（４）及び（５）に記載のよう【こ、金属
パイプを耐火材料に埋め込んで通気孔を形成する場合に
は、通気孔は直線状に形成されているから、通気孔を介
して供給するガスの供給量のｔｌＪ御は容易であるが、
バイブを用いているためにｉ′Ｊ造コストが高いという
問題点がある。

この発明は、断る事情に工みてなされたものであって、
寿命が良く、ガスの供給量の制御が容易であるガス吹込
みプラグを安価に製造することができるガス吹込みプラ
グの製造方法を提供することを目的とする。

Ｌ問題点を解決するための手段コ この発明に係るガス吹込みプラグの製造方法は、孔が形
成された基板を所定の空間に設置し、この基板の孔を介
してその一側面からガスを空間内に噴射しつつ、基板の
他側面に向けて耐火材料を溶射し、基板上に耐火材料を
積層することによって、ガス吹込み通路が形成されたプ
ラグを製造することを特徴とする。

［作用］ 基板の一側面からガスを供給し、基板に形成された孔を
介して基板の他側にこのガスを噴射する。

一方、基板の他側ではこのガスの噴射に対向して耐火材
料を溶射するから、ガス噴射部分を除いて耐火材料が積
層される。このように基板に形成された孔に対応した通
路が形成されながら耐火材料が緻りに積層されてガス吹
込みプラグが製造される。

し実施例〕 次に、添附図面の第１図乃至第３図を参照してこの発明
の実施例を詳細に説明する。

第１図に、この発明の実施例によるガス吹込みプラグ１
０を使用した取鋼１２を示す。取鋼１２には、その底部
に複数のガス吹込みプラグ１０が取付けられており、ガ
ス吹込みプラグ１０には、不活性ガスとしてアルゴンＡ
ｒガスを供給するガス導管１４が接続されている。ガス
吹込みプラグ１０から不活性ガスが吹込まれ、取鋼１２
内の溶鋼が攪伴される。このように、溶鋼の精錬時には
、不活性ガスにより溶鋼を攪伴し、溶鋼の温度を均一に
するとともに、溶鋼中の非金属介在物を浮上分離してい
る。

ガス吹込みプラグ１０は、第２図に示すように、耐火材
料からなり、高さ約２５１の円錐台形状に形成されてお
り、ガス吹込み用の支持器具１Ｇに保持されている。プ
ラグ１０には、直径約０．８Ｍ通気孔１８が約２５個形
成されている。各通気孔１８はプラグの高さ方向に沿っ
て、プラグを口過するように形成されている。

次に、第３図を参照してカス吹込みプラグ１０を製造す
る製造装置１９について説明する。鉄板製の基板２０に
、直径約１厘の孔２２を２５個、等間隔に形成し、この
基板２０上に、円錐台形状の空間２４を規定するように
受けれんが２６を設置する。孔２５の直径はプラグに形
成すべき通気孔の径に応じて設定される。空間２４は受
けれんが２６と基板２０とによって規定され、ガス吹込
みプラグ１０の凹型を形成している。基板２０には、受
けれ／Ｖが２６が設けられている側と反対側にガス供給
器具２８が嵌着されている。

このガス吹込みプラグ１０の製造方法について説明する
。基板２ｏの一側においてガス供給器具２８から通路形
成用ガスとして窒素ガスを供給する。この窒素ガスは基
板２０に形成された孔２２を介して基板の他側に噴射し
、受はレンガ２６側に囲まれた空間２４に、約５０ｍ／
秒で噴射される。

一方、基板２０に対して受はレンガ２６側から溶射バー
ナ３０により耐火れんが材料を溶射する。

溶射バーナ３０としてはプロパン−酸素溶射バーナが用
いられてい る。耐火材料としてマグネシア８０％、転炉スラグ２０
％を混合した粉体状材料を供給し、基板２０上に溶射し
て耐火れんが材を積層する。この場合、基板２０の孔２
２からは、比較的高速で通路形成用ガスが噴出している
から、孔２２に対応する部分のみが除かれて耐火材料が
Ｉｌｌされる。

円錐台形状の空間２４に耐火材料を充填した後、これを
自然放冷する。放冷後、受けれんが２６及び基板２０を
取除き、溶射によって形成したガス吹込みプラグ１０を
取り除く。

このように形成されたガス吹込みプラグ１０は溶射によ
って形成されているから、Ｗｉ密な組成であり、溶損又
は摩耗されにくい。更に、ガス吹込みプラグ１０には、
基板２０の孔２２に対応して、基板の孔にほぼ等しいガ
ス供給用の通気孔１８が形成される。この実施例では直
径約０．８ｍの通気孔を形成することができた。

このように形成したガス吹込みプラグ１０を、３２０ト
ンの処理能力の取鍋１２の底に装着して用い、１０チヤ
ージまで連続使用することができた。

この発明は上述した一実施例に限定されず、この発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。

例えば、基板２０はプラグを溶射後取除いたが、これに
限らず、基板２０を除去せずに、ガス吹込みプラグと一
体のまま使用してもよい。

また、通路形成用のガスは窒素ガスに限らず、他の不活
性ガスを用いても同様な効果を得ることができる。更に
、通路形成用のガスの噴射速度は、約５０ｍ／秒に限ら
ないが、形成するプラグの長さに応じて適当に調節され
ることが望ましい。

基板に形成される孔の数は、上述の実施例の如く２５個
に限らず、攪拌状態に応じて種々選択することができる
。

［発明の効果］ この発明によれば、所定の径の通気孔を有するガス吹込
みプラグをパイプを用いずに簡単に製造することができ
るから、安価であり且つ通気孔を介して供給するガスの
制御が容易である。更に、プラグの通気孔を除く部分が
緻密に形成されているから、ガス吹込みプラグの寿命を
長くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の実施例によるガス吹込みプラグを
用いた取鍋のｔｊ１断面図、第２図は、第１区に示すガ
ス吹込みプラグの断面図、第３図は第１図に示すガス吹
込みプラグの製造［１を示す図、第４図は従来のガス吹
込みプラグの断面図である。 １０・・・ガス吹込みプラグ、２０・・・基板、２２・
・・孔、２８・・・ガス供給器具、３０・・・溶射バー
ナ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 ↑ γ又 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）孔が形成された基板を所定の空間に設置し、この
   基板の孔を介してその一側面からガスを空間内に噴射し
   つつ、基板の他側面に向けて耐火材料を溶射し、基板上
   に耐火材料を積層することによって、ガス吹込み通路が
   形成されたプラグを製造することを特徴とするガス吹込
   みプラグの製造方法。
2. （２）前記基板の他側面側に、形成するべきプラグの形
   状に対応する溶射空間を規定することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載のガス吹込みプラグの製造方法
   。