JPS6220137Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電池の電路を遮断および導通させるス
ペーサーに関するもので、特に電池を電池ホルダ
ーに収納したままの状態で、電池の電路を遮断お
よび導電させることができるようにしたものであ
る。

最近では、電池を電池ホルダーに収納した状態
で電気製品を輸送することが行なわれており、そ
の際に電池の電路を遮断する必要がある。このた
め種々の電池の電路遮断スペーサーが使われてい
る。

第１図はその従来の電池の電路遮断スペーサー
の断面図である。

電池１にはキヤツプ２が装着されており、この
キヤツプ２により電池１の電極１ａと、電池ボツ
クス３の極板４とを絶縁することにより電池の電
路を遮断している。

しかしながらこの方式によれば、電池の電路を
遮断するためには、電池１にキヤツプ２を装着し
てから電池１を電池ホルダー３に収納しなければ
ならず、また電路を導通させるためには、電池１
を電池ホルダー３から取りはずし、電池１からキ
ヤツプ２を取りはずした上で、再び電池１を電池
ホルダー３に収納しなければならなかつた。

本考案は上述した従来の課題に鑑み為されたも
のであり、その目的は電池を電池ホルダーに収納
したままで電池の電路を遮断および導通させるこ
とができ、さらに電池ホルダーの極板に過大な負
荷を与えることのない電池の電路遮断スペーサー
を提供することにある。

上記目的を達成するために本考案は、電池ボツ
クス内に挿入された電池の正極側肩部と電池ボツ
クスに設けられている電池接片との間に挿入さ
れ、かつ先端がテーパ状で、厚さが電池の正電極
突部の高さより厚い２本の足部から成るスペーサ
ーを、電池蓋に回転自在に設けたことを特徴とす
る。

以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第２図は本考案の一実施例による断面図、第３
図は第２図による動作説明図、第４図は第２図の
Ａ−Ａ線の断面図である。

第２図乃至第４図に示す如く、２本の足部１
２，１２から成るスペーサー１４は、ケース１６
に着脱可能な電池蓋１８の支持部１８ａに回転自
在に設けられている。そして、スペーサー１４の
足部１２，１２は、電池２０の正極側肩部２０ａ
と電池ボツクス２２の壁面２２ａとの間に挿入可
能であり、その挿入を容易にするため、先端１２
ａがテーパ状になつており、足部１２，１２の厚
さは、電池２０の正電極突部２０ｂの高さよりも
厚いため、スペーサー１４が、電池ボツクス２２
内に挿入されると、電池２０の正電極と、電池ボ
ツクス２２に設けられた電池接片２４とは接触せ
ず、電池２０の電路は遮断される。

よつて、電池２０の電路を遮断する場合には、
第３図の実線に示すように、スペーサー１４の足
部１２，１２を、電池ボツクス２２の壁面２２ａ
と、電池２０の正極側肩部２０ａとの間に挿入可
能な位置に配置し、電池蓋１８を矢印方向に押し
下げてケース１６に結合すれば良い。

次に、電池２０の電路を導通させる場合には、
第３図の二点鎖線に示すように、スペーサー１４
の足部１２，１２を回転移動して電池蓋１８に近
接させ、電池蓋１８を矢印方向に押し下げてケー
ス１６に結合する。

以上説明したように本考案によれば、電池蓋に
スペーサーを回転自在に設けたため、電池蓋をケ
ースに着脱することにより、電池ボツクス内に収
納された状態の電池の電路を遮断・導通させるこ
とができ、しかも、電池の電路の導電時におい
て、スペーサーを紛失することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電池の電路遮断スペーサーの断
面図、第２図は本考案の一実施例を示す断面図。
第３図は第２図の動作説明図。第４図は第２図の
Ａ−Ａ線の断面図。 １２……足部、１２ａ……先端、１４……スペ
ーサー、１８……電池蓋、２０……電池、２０ａ
……正極側肩部、２０ｂ……正電極突部、２２…
…電池ボツクス、２４……電池接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電池ボツクス２２内に挿入された電池２０の正
   極側肩部２０ａと電池ボツクス２２に設けられて
   いる電池接片２４との間に挿入され、かつ先端１
   ２ａがテーパ状で、厚さが電池の正電極突部２０
   ｂの高さより厚い２本の足部１２，１２から成る
   スペーサー１４を、電池蓋１８に回転自在に設け
   たことを特徴とする電池の電路遮断スペーサー。