JPS62183869A - 減圧内溶融金属溶射装置 - Google Patents

減圧内溶融金属溶射装置

Info

Publication number
JPS62183869A
JPS62183869A JP2661986A JP2661986A JPS62183869A JP S62183869 A JPS62183869 A JP S62183869A JP 2661986 A JP2661986 A JP 2661986A JP 2661986 A JP2661986 A JP 2661986A JP S62183869 A JPS62183869 A JP S62183869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
gas
air
molten metal
jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2661986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0459026B2 (ja
Inventor
Masuzo Hamamura
浜村 益三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2661986A priority Critical patent/JPS62183869A/ja
Publication of JPS62183869A publication Critical patent/JPS62183869A/ja
Publication of JPH0459026B2 publication Critical patent/JPH0459026B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、低温気体による減圧内溶融金属溶射装置に関
する。即ち、溶射筒の内部に円錐形管を内蔵することに
より、溶射筒内空間を2つに区分すると共に溶射筒と円
錐形管との間に僅かの間隙を形成し、この間隙より圧縮
低温気体を噴射させ、一方この噴射気流の内側に生じる
負圧圏内において溶射用線を電気的に溶融し、飛行させ
被射体に激突させて被着させるもので、アーク溶融範囲
を負圧下におき、同時に噴射気流を可能な限り低温化さ
せてアーク負荷を滅じ、且つ溶融粒子がオーバーヒート
するのを防止する独創的な技術により、耐着率の向上並
びに自然剥離防止の面で優れた低温気体による減圧内溶
融金属溶射装置の改良に関する。更に詳しくは、噴射気
流の外周に低温圧縮気体による別の環状の噴射気流を形
成して溶融した金属液相粒子が拡散するのを防止すると
共に冷却効果を高め、更に内外再噴射気流の間に溶射筒
の外周より再噴射気流のエジェクター作用で、外気を吸
引して負圧圏外周部、つまり噴射目体前面部分に溶融金
属液相体が滞留するのを防止し、有効附着量の顕著な向
上を図ったものに関する。
(従来の技術) 上述した低温気体による減圧内溶融金属溶射装置は、本
発明者が長年にわたる研究開発の結果完成したものであ
るが、従来のガスフレーム溶射や電気マーク弐溶射の手
段に較べて、減圧して低負荷部である負圧圏内での溶融
により、周線の融点が下がり融点以下の温度でオーバー
ヒートすることなく熔融でき、又、低温噴射気流によっ
て急速に冷却される上に、被射体までの間に、融点をは
るかに下回る温度となるが高速の低温噴射気流で高速に
加速されて運動エネルギーを与えられるため、過冷却現
象に似た状態が生じ、−挙に冷却固化されることなく低
温液相の状態で被射体面に堅実して瞬時に温度が下がり
、固化し被射体に喰い込み耐着するので、各金属粒子間
には、溶着現象が発見されず被射体に対する熱影響もな
く金属溶射独特の収縮は微小となり、各種金属素材をほ
とんど無制限厚さまで肉盛り加工が可能となり、さらに
、線爆法を採用することなく低電圧、小電流アークで充
分であり、金属の気化量も大幅に低減でき耐着率を著し
く高め得る等の勝れた効果がある。
ところで、この低温気体による減圧内溶融金属溶射装置
は、具体的には前述したように、又第12図に示したよ
うに、溶射筒(01)内に円錐形管(02)を内蔵し、
又溶射筒(01)の前端部には前面フラットな噴射口体
(04)を嵌合し、この噴射口体の中心部に穿設した円
孔の中に前記の円錐形管(02)の小径部を嵌入し、両
者の間に環状の僅かの間隙(05)が生ずるように形成
すると共に溶射筒と円錐形管と噴射口体とで区画された
気密室(07)を形成して該気密室に間隙(05)の後
端を連通させ、一方溶射筒(01)の筒壁にあけた丸孔
を介して圧縮低温気体の送気管(08)をこの気密室(
07)に連通し、かくして、圧縮低温気体が前記間隙(
05)を通過して外部に噴出するよう構成すると共に溶
射機体を縦貫して繰出される2本の溶射用線(011)
、 (011’)の先端相互を噴射口体(04)の前方
に形成される負圧圏(F)内で継続出会させる構造にな
っている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者が開発した上記の溶射装置は、図示する通り、
噴射口体(04)の前面がフラットに形成されていてこ
の前面(04a)に開口した噴射口(06)から低温圧
縮気体が高速で噴射されるために、この噴射気流(A)
によって、この噴射気流の周囲に、該気流周面に沿って
前方へ至りその後外方に向って反転して噴射口体(04
)前面(048)に至り、再び気流周面に沿って前方へ
至る大きな渦流(V)が生じる。その結果、溶融金属液
相体(Q)が、この渦流に引出されてまきこまれ、噴射
口体(04)の前面で滞留してしまい、更に加えて、溶
融金属液相粒子(G)は飛行中に広がり角を有する吹き
付は気流(J)により飛散するもの(G′)が多量に認
められ、これらが有効附着量低減の大きな原因となって
いて、現実問題として被射体への有効附着量を4%も低
減させる結果となっているのが現状で、殊に、大型プラ
ントや橋染、送電線の鉄柱等の防錆処理に応用した場合
の周線損失は膨大な量になることは容易に想像される。
本発明はこれらの欠点を改良し、不拡散的に溶融金属粒
子を目的物に到達させ、有効附着量の大幅な増大を図ろ
うとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記の技術的課題を達成するために、溶射筒(
1)内に円錐形管(2)を内蔵し、又溶射筒の端部には
、截頭円錐形の噴射口体(4)を嵌合し、この噴射口体
の中心部に穿設しだ円孔(3)の中に該円錐形管(2)
の小径部が嵌太し、両者の間に環状の僅かの間隙(5)
が生ずるように形成すると共に溶射筒と円錐形管と噴射
口体とで区画された気密室(7)を形成して該気密室に
間隙(5)の後端を連通させ、一方゛ ′″″1′  
−圧縮低温気体の送気 管(8)をこの気密室(7)に連通し、かくして、圧縮
低温気体が前記間隙(5)を通過して外部に噴出するよ
う構成すると共に円錐形管(2)の後部を外気に開放し
、又噴射口体(4)の前方で噴射気流(A)の内側に生
じる負圧圏(7:)内で溶射用線の先端相互を継続出会
させ、更に、溶射筒(1)の前端周部に、前方に向って
突出する環状フード(13)を令→H−←辱装着すると
共に、該フード(13)内部には全周にわたる気密室(
16)を設けてこの気密室(16)に気体の送気管(1
7)を連通し、−ガス密室(16)の前端には、実質的
に環状の不拡散噴射気流(D)を形成する噴射口(14
)を穿設給口(19)・・を形成したものである。
以上の構成において、負圧圏の気圧はマイナス圧になら
ぬ程度の1気圧未満で、好ましくは0.5気圧程度であ
るが、必要に応じてその上下適宜に変更されるようにし
である。
低温気体は圧縮時点で5℃〜−5℃の適宜の温度に冷却
された圧縮空気やチッ素ガスを採用するが、管路等での
結露を予防する点等を加味すると0℃前後が好ましい。
又冷却手段は送気管の途中に公知の各種冷却機を介装し
て送気途中で冷却したり、予じめ冷却したものを送気管
に供給するようにする。又圧縮気体は噴射口から噴射さ
れるや否や気激に温度低下を見せるが、この時の温度低
下はより低い方が好ましいことは云うまでもなく、溶融
点周囲の雰囲気の冷却、更には溶融金属粒子の冷却にあ
たり好都合である。
又負圧圏の圧力調整は、円錐形管の後端を外気に開放す
ると共に、管端に開放量調整具を設けることによって行
なっても良く、変更の必要なき場合には開放量が予じめ
固定的に設定された円錐形管のみを採用すれば良きもの
である。
(作 用) 次に上記構成の作用について説明する。
溶融された溶射用線は先づ液相体となるが、減圧して低
負荷部である負圧圏内での溶融により、周線の融点が下
がり融点以下の温度でオーバーヒートすることなく液相
体となり、次にエジェクターの作用で噴射気流の方へ吸
引される。
そして該気流に突入した瞬間、液相体は細かく砕かれ、
その形は複雑な突起、たとえば樹枝のような技を有する
不定形状にギザギザな変形粒子になり、粒子表面積は一
挙に急拡大され、次の瞬間周辺冷気により急速に冷却さ
れ、更に噴射飛行中も引続いてこの周辺冷気によって冷
却される。
しかし、被射体までの間、融点をはるかに下回る温度(
10分の1〜40分の1)となるが、高速の吹き付は気
流で高速に加速されて運動エネルギーを与えられるため
、過冷却現象に類する状態が生じ、たとえば零度以下何
10℃の気温下でも消防ポンプ車から放水された水が液
相を保つと同様に、溶融金属゛\粗粒子液相を保持した
ま\被射体の面上に衝撃的且つ塗着的に激突して被射体
面に付着するや否や瞬時に温度が下がり、固化し被射体
面に喰い込み強固に附着する。波射部の温度は14℃〜
55℃以下で、被射体及び積層部に何÷台熱影響を全く
与えない。粒子の耐着力は一般塗料の場合に比し15〜
25倍にも及ぶ。
ところで、噴射気流によってフード内側に気流の渦が生
じようとするが、−フード後端からの気体供給口から大
気あるいは圧縮低温の気体がフード内側空間に供給され
るので、噴射気流の外周部に、従前のような、渦流(V
)が生じず、従って、溶融金属液相体の一部がフード内
側で浮遊滞留するようなことがなく、すべてを噴射気流
にうまく乗せて飛走できる。又、噴射気流は、電弧溶融
点の前方、つまり溶射筒の軸芯前方に焦点状に一旦集合
した後反捲し合い、拡がり角をもつ吹き付は気流となる
ため、全く不拡散性気流とすることは困難であるが、フ
ード先端より環状となった空気あるいは圧縮低温気体の
噴気流が噴射されているために、拡散噴気流がこの円筒
状噴気流により、それ以上外方へ飛散することな(、一
本のビーム状噴気流となってそのま\被射体に到達する
ので、溶融金属液相粒子を強力に、且つ全く不拡散的に
被射体に飛走させることができる。被射体に至った粒子
は被射体面に衝撃的に衝突して喰い込み強固に附着する
が、粒子後部の複雑形状はそのま\保持され、後続の粒
子がこの付着先行粒子に順次喰い込むようにして、又周
囲の他の粒子のそれと絡み合って一体的に結合されて順
次金属の膜を形成することになる。
(実施例) 次に本発明溶射装置の実施例を図面に基いて詳述する。
第1図、第2図に示すように、(1)は溶射筒で、その
内部には截頭円錐形管(2)(円錐形管という)が一体
に形成され、該筒内空間を内外に2分し、又溶射筒の先
端部には、中央に、内拡がり状の円錐孔(3)を穿設し
て成る噴射口体(4)が気密的に、且つ着脱自在に螺着
され、図示のように、円錐形管(2)が円錐孔(3)の
内部に嵌太し、又両者の傾斜角を20°番4設定して、
両者の間に狭い環状の間隙(5)が生じるように構成さ
れ、この間隙の先端は環状の噴射口(6)を形成する。
そして、この円錐形管(2)と溶射筒(1)との間に気
密室(7)が形成される。
噴射口体(4)の前面(4a)は、図示する通り、その
外周縁から中実軸芯部に向って、内方に凹となる弧面を
呈し、気体供給口の一例である外気吸込口(後述)から
の吸込み外気が外周縁から噴射口(6)側に流れ易くし
である。尚、図例にては弧面となっているが、単一の傾
斜角を有する傾斜面であっても良い。
(8)は送気管で、溶射筒(1)の側壁にあけた丸孔か
ら気密室(7)内に連通し、圧縮された低温気体を気密
室(7)内へ供給する。従って、低温気体は、前記環状
の間隙(5)を通り、噴射口(6)より外方へ噴射され
て噴射気流(A)(第6図参照)自在に被嵌されている
。このキャップ(9)は有底筒状に形成されていると共
に、周側壁には周方向適当間隔で複数個(図例では8本
)のスリン) (9a)が端縁から底壁側に向って適当
寸法で刻設されていて、周壁の縮径量\を調整できるよ
うに構成されている。(10)はこのキャップ(9)に
外嵌される締付リングである。キャップ(9)の底壁に
は中央に溶線繰出口(9b)が、又その周囲に複数個(
図例では4個)の外気取入口(9c)−0が設けられて
いる。尚、このキャップ(9)の溶射筒(1)への取付
手段はスリン) (9a)並びに締付リング(10)に
代えてねじ込み式であっても良い。
(IIL(11°)は溶射用線で、一対の導管(12)
 。
(12’)で誘導される。これら導管(12) 、 (
12°)は溶射筒(1)の後方からキャンプ(9)の繰
出口(9b)、そして円錐形管(2)の内方を通り、は
\゛先端近くに達する。
溶射用線(11) 、 (11”)は該導管(12) 
、 (12’)内を通り抜けて円錐形管先端より外方へ
突出させて、噴射口体(4)のや−前方で噴射気流(A
)の焦点(0)よりも後方の溶融位置(P)で会合させ
である(第6図参照)。
(13)は実質的に環状の不拡散気流(D)を形成する
噴射口(14)・・を有するフードで、溶射筒(1)の
先端に着脱自在に取付けられている。第1図〜第4図の
記載に基いて、更に具体的に説明すると、フード(13
)は内外二重の円筒体(13a) 。
(13b)から形成され、外筒(13b)は前後端に夫
々内方に突出する内向きフラツフ(15) 、 (15
’ )を有し、この外筒(13b)を内筒(13a)に
気密的に嵌合させて内部に気密室(16)を形成し、更
に該気密室(16)に外筒(13b)の周側壁を貫通し
て送気管(17)を連通させて、低温の圧縮気体あるい
は空気(大気)を該気密室(16)内へ供給できるよう
に構成されている。又、フード先端側の内向きフラツフ
(15)には周方向等間隔を置いて前記多数の気体噴出
口(14)・・が設けられていて(図例では36個)、
気密室(16)内に送り込まれた圧縮低温気体あるいは
大気を各噴射口(14)・・から軸線に平行な直線状に
噴射させ、実質的な円筒ビーム状噴射流、つまり環状不
拡散気流(D)が得られるようにしである。一方内筒(
13a)の後端内周壁からは同方向等間隔を置いて嵌合
脚体(18)・・が軸芯に向って一体に突設されl (
図例では4個)、各脚体(18)・・間には溶射筒(1
)外周面とこの内筒(13a)内周面間に空隙を形成し
て、この空隙を、フード後方から、フード内側空間(E
)に、渦流発生防止用の気体(a)の−例でる、外気が
流入出来る気体供給口(19)としである。
つまり、噴射気流(A)並びに環状不拡散気流(D)の
噴出に伴うエジェクターを利用してこの気体供給口(1
9)より外気をフード内側空間(E)にとり入れること
で、噴射口体(4)の前面に生じる気流の渦流現象を解
消し、溶融金属液相体の滞留を防止するものである。(
20)はフード(13)を溶射筒(1)に固定するため
のビスである。
次に溶射用線の繰出しコントロール部を第6図の記載に
基づいて説明すると、ケース(21)内に、溶射用線送
り出し歯付きロール(22) 、 (22’ )と、該
ロールの軸(23)上のウオームホイール(24)と、
このウオームホイールに噛合する駆動ギヤ(25)とか
らなる減速機構が設けられていると共に、ロール(22
) 、 (22“)の直前に電源変圧器(図外)につな
がる4電端子(26) 、 (26’ )が設けられ、
該端子に密着貫通したポル) (27) 、 (27’
)で脱着できるように前記導管(12) 、 (12”
)が設けられている。
図中(28)は繰出しコントロール部から円錐形管(1
)内に延設される保護管体、(29)・・はこの繰出し
コントロール部のケース(21)の前面とキャップ(9
)との間に所望の間隔を保つスペーサーで、内部を固定
具の一例であるビス(30)・・が挿通できるようにな
っていて、キャップ(9)底壁に穿設しであるビス穴(
31)・・からこのスペーサー内部を通ってケース(2
1)壁にビス(30)・・をねじ込んでコントロール部
と溶射ノズル部とを着脱自在に結合できるように構成し
である。
次に以上の実施例構造の作用について述べると、今電源
の開閉器を閉じ、ロール(22) 、 (22°)を回
転すると、溶射用線(11) 、 (11°)の先端は
電弧熱で溶融を続ける。このとき、両送気管(8)。
(17)を介して夫々溶射筒(1)の気密室(7)とフ
ード(13)の気密室(16)とに夫々低温の圧縮空気
を供給する。まず溶射筒(1)側の送気管(8)に圧縮
低温空気を通じると、間隙(5)で一度絞られて後環状
気体噴射口(6)より噴射される低温気体は急激に膨張
して更に急速に低温となって急速に温度を下げ乍ら電弧
溶融点(P)の前方、つまり溶射筒(1)の軸芯前方に
焦点(0)状に一旦集合し、更に反撥し合い、拡がり角
をもつ吹き付は気流(J)となり、前方へ飛散する。こ
れと同時に、噴射口(6)と焦点(0)間に円錐形の真
空圏(F)が生じようとするが、キャップ(9)の外気
取入れ口(9c)・・より外気が侵入し、真空に代り、
その場に約0.5気圧程度(調節具により予じめ設定さ
れる)の負圧圏(F)が生じ、その気流は噴射気流の焦
点(0)へ吸引される。電弧溶融点(P)はこの負圧圏
(F)内の中心にあるため、溶滴(溶融金属液相体)(
Q)は、その負圧気流に乗って焦点(0)に吸い込まれ
ると同時に高速な噴射気流に破砕され樹枝状、ないし、
破砕スポンジ状などの、ギザギザな変形粒子(G)とな
るが、この時、この溶滴(ロ)の急激な表面積の著増に
よる冷却効果と低温の噴射気流による冷却作用とで粒子
はその変形形状のま\で急速に冷却され、引続き、低温
の高速吹き付は気流で高速度に加速され、この吹き付は
気流(J)と共に被射体に向って飛行する。
ところで、本発明は、この噴射気流(A)並びに拡がり
角をもつ吹き付は気流(J)並びにこれに包含される溶
融金属液相粒子(G)を5.送気管(17)を介してフ
ード(13)の気密室(16)内に導入され、その後先
端の噴出口(14)・・から噴射される環状の噴射気流
をもって包囲し、この包囲噴気流、つまり環状不拡散気
流(D)をもって、強力に、且つ不拡散的に被射体に向
って飛走させることができ、溶融金属液相粒子(G)の
飛散を効果的に防止できる。
又、噴射口体(4)の前面(4a)には、噴射気流(A
)の噴射にともなうエジェクター作用により、フード後
端の気体供給口(19)・・から常時外気(a)が供給
されるので、前面(4a)に気流の渦流(ν)が生ぜず
、溶融金属液相体をすべて噴射気流に乗せて焦点(0)
に吸引させるので、フード(13)内方での滞留がなく
なる。
−を与えられているため、過冷却現象が生じて、−挙に
冷却固化されることなく液相を保ったま\で飛行して、
被射体面にそのま\堅実すると共に、耐着するや否や更
に瞬時に温度が下がるので、耐着時の温度は著しく低下
する。しかし、耐着粒子後部の複雑形状はそのま\保持
され、後続の粒子がこの耐着先行粒子に順次喰い込むよ
うにして、又周囲の他の粒子のそれと絡み合って一体的
に結合されて順次金属の膜を形成すること\なる。
次に第8〜10図はフード(13)の噴射口(14)の
変形例を示し、又第11図はフード内側空間(E)への
渦流防止気体(a)の供給手段の変形例を示す。
第8図に示す噴射口(14)・・は、先の実施例の多数
の半円状の孔を所定間隔で密に並べたもの(第2図)に
代えて、周方向適当長さの長孔とした場合を示し、又第
9図に示す噴射口(14)は完全なリングとなっていて
、外筒(13b)の噴射口(14)より後方内面に、周
方向所定間隔で、内筒(13a)との間隙を規制すると
共に整流機能を有する突起体(13c)・・を一体に設
けたものである。又第10図は、環状不拡散気流(D)
の噴き出し方向を先の実施例の軸線と平行にした場合に
代えより軸芯に向かうようにしたもので、その噴射角(
θ)を噴射気流(A)の噴射角、約18゜〜22°より
も少ない17°〜21″の範囲に定め、且つ噴射気流(
A)の噴射角よりも大きくならぬよう角度設定し、具体
的には内筒(13a)の先端に斜め内方、つまり軸芯側
に向かうよう噴射口(14)・・を形成しである。
更に、第11図に示す気体(a)供給手段は、先の実施
例の外気を吸引する手段に代え、積極的に井箒咎巷気体
をフード内側空間(E)に供給するようにしたもので1
、具体的にはフード(13)の後端に気密室(16)と
は、図示するように、中間内向きフラツフ(13d)で
気密状に隔絶した気体室(32)を形成すると共に、こ
の気体室(32)に圧縮低温気体あるいは大気を供給す
る供給管(33)を接続し、更に、内筒(13a)には
フード内側空間(E)への気体供給口(19)・・を周
方向に所定間隔置きに設けて構成しである。
(発明の効果) 以上実施例で説明したところからも理解でかるように、
本発明は噴射気流並びに溶融金属液相粒子を包含する拡
がり角を有する吹き付は気流の周囲を不拡散気流で包囲
して、吹き付は気流ともどもに溶融金属液相粒子を強力
、且つ不拡散的に被射体に飛走させることができるので
、溶融金属液相粒子が飛行途中で飛散するのを効果的に
防止できる上に、噴射目体前面の気流の渦流現象もフー
ド後端からの気体供給によって効果的に解消できるので
、噴射目体前面の溶融金属液相体、あるいは粒子の滞留
を効果的に防止できる。その結果、溶融金属液相粒子の
被射体への有効附着率を大幅に向上できるに至った。
ちなみに、第12図に示す本発明者によって開発された
従前の構造とこれを改良した第1図に示す本発明装置と
を同一条件下においてその有効附着率を試験的に比較し
た結果は、本発明では64〜71%もの高附着率を得ら
れたものに対して従前のものでは60〜67%程度しか
得られず、総合的にみて約4%も有効附着率の向上を図
れることが判明した。従って殊に橋染、大型プラント、
タンク、送電線の鉄柱あるいは大型船舶の防錆処理では
その溶線損失を大幅に抑えることができる。
又、噴射気流並びに吹き付は気流を、剛体ではなく、環
状の不拡散気流で包囲するために、殊に吹き付は気流か
ら溶融金属液相粒子が飛散してきても粒子形状を保護し
たま\でこれを不拡散的に飛走させることができ、耐着
率を低減させない効果が得られる上に、フードによりア
ークを遮蔽するので、作業者の目の保護に効果的であり
、更にフードを用いるものであるから、構造上簡便な改
良を加えるだけで良く簡単で、且つ廉価な構造で上述多
大の効果を得る等産業利用上の価値は大きいものである
尚、実施例のように環状の不拡散気流(D)並びに渦流
防止気体(a)を得るのに圧縮低温気体を用いる場合に
は、噴射気流(^)周囲の雰囲気あるいはフードを効果
的に冷却できて金属の気化量を一層効果的に抑制でき、
耐着率の向上に一層貢献できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は正面
図、第3図、第4図は要部の拡大断面図で夫々第1図中
m−m線、rV−rV線に沿った断面を示し、又(TI
)図は夫々(イ)図中ローロ線に沿った断面を示す。第
5図は背面図、第6図はコントロール部を示す断面図、
第7図は作用状態を示す説明図、第8図、第9図、第1
0図は夫々フードの噴射口の変形例を示す要部の正面図
と断面図、第11図は渦流発生防止気体供給口の変形例
を示す要部の断面図、第12図は従前の例を示す断面図
である。 符号説明 (1)・・・・・・溶射筒、(2)・・・・・・円錐形
管、(3)・・・・・・円錐孔、(4)・・・・・・噴
射口体、(4a)・・・・・・前面、(5)・・・・・
・間隙、(6)・・・・・・噴射口、(7)・・・・・
・気密室、(8)・・・・・・送気管、(9b)・・・
・・・溶線繰出口、(9c)・・・・・・外気取入口、
(11) 、 (11”)・・・・・・溶射用線、(1
3)・・・・・・フード、(14)・・・・・・噴射口
、(16)・・・・・・気密室、(17)・・・・・・
送気管、(19)・・・・・・渦流発生防止用の気体供
給口、(A)・・・・・・噴射気流、(D)・・・・・
・環状の不拡散気流、(E)・・・・・・フード内側空
間、(F)・・・・・・負圧圏、(G)・・・・・・溶
融金属液相粒子、(J)・・・・・・吹き付は気流、(
0)・・・・・・焦点、(P)・・・・・・電弧溶融点
、(Q)・・・・・・溶融金属液相体、(V)・・・・
・・渦流、(a)・・・・・・渦流発生防止気体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]溶射筒(1)内に円錐形管(2)を内蔵し、又溶
    射筒の端部には、截頭円錐形の噴射口体(4)を嵌合し
    、この噴射口体の中心部に穿設した円孔(3)の中に該
    円錐形管(2)の小径部が嵌入し、両者の間に環状の僅
    かの間隙(5)が生ずるように形成すると共に溶射筒と
    円錐形管と噴射口体とで区画された気密室(7)を形成
    して該気密室に間隙(5)の後端を連通させ、一方 圧縮低温気体の送気管(8)をこの気密室(7)に連通
    し、かくして、圧縮低温気体が前記間隙(5)を通過し
    て外部に噴出するよう構成すると共に円錐形管(2)の
    後部を外気に開放し、又噴射口体(4)の前方で噴射気
    流(A)の内側に生じる負圧圏(25)内で溶射用線の
    先端相互を継続出会させ、更に、溶射筒(1)の前端周
    部に、前方に向って突出する環状フード(13)を装着
    すると共に、該フード(13)内 部には全周にわたる気密室(16)を設けてこの気密室
    (16)に気体の送気管(17)を連通し、一方気密室
    (16)の前端には、実質的に環状の不拡散噴射気流(
    D)を形成する噴射口(14)を穿設し、且つ、フード
    (16)後端に、フード内側の空間(E)に渦流防止用
    の気体(a)を供給する気体供給口(19)・・を形成
    してあることを特徴とする減圧内溶融金属溶射装置。 [2]噴射口体(4)の前面(4a)はその外周縁から
    中央の円孔(3)に向かうほど前方へ張り出す傾斜面に
    形成されている特許請求の範囲第1項記載の減圧内溶融
    金属溶射装置。 [3]気体供給口(19)・・はフード(13)後端内
    周面と溶射筒(1)先端外周面との間に形成され、フー
    ド内空間(E)を溶射筒(1)外周の大気に連通させる
    空隙である特許請求の範囲第1項記載の減圧内溶融金属
    溶射装置。 [4]気体供給口(19)・・は、フード(13)後端
    に気密状に形成されていて気体を供給される気体室(3
    2)をフード内側空間(E)に連通させる気体噴出口で
    ある特許請求の範囲第1項記載の減圧内溶融金属溶射装
    置。 [5]フード(13)の気密室(17)に供給される気
    体は常温気体か圧縮低温気体のいずれかである特許請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の減圧内溶
    融金属溶射装置。
JP2661986A 1986-02-07 1986-02-07 減圧内溶融金属溶射装置 Granted JPS62183869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2661986A JPS62183869A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 減圧内溶融金属溶射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2661986A JPS62183869A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 減圧内溶融金属溶射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62183869A true JPS62183869A (ja) 1987-08-12
JPH0459026B2 JPH0459026B2 (ja) 1992-09-21

Family

ID=12198490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2661986A Granted JPS62183869A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 減圧内溶融金属溶射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62183869A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305431A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Anest Iwata Corp スプレーガン用空気キャップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305431A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Anest Iwata Corp スプレーガン用空気キャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0459026B2 (ja) 1992-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6861101B1 (en) Plasma spray method for applying a coating utilizing particle kinetics
US5041713A (en) Apparatus and method for applying plasma flame sprayed polymers
US4370538A (en) Method and apparatus for ultra high velocity dual stream metal flame spraying
US6986471B1 (en) Rotary plasma spray method and apparatus for applying a coating utilizing particle kinetics
KR960004430B1 (ko) 가스 분무에 의한 분말 제조방법
US6322856B1 (en) Power injection for plasma thermal spraying
US5744777A (en) Small particle plasma spray apparatus, method and coated article
US6845929B2 (en) High efficiency nozzle for thermal spray of high quality, low oxide content coatings
JPH06501131A (ja) 高速アーク溶射装置および溶射方法
US5486383A (en) Laminar flow shielding of fluid jet
US5220150A (en) Plasma spray torch with hot anode and gas shroud
CN110181066A (zh) 高球形度3d打印钽粉末、其制备方法及应用
CN105252012A (zh) 一种多电极等离子弧连续制造金属粉末的装置及方法
US5855642A (en) System and method for producing fine metallic and ceramic powders
JPS62183869A (ja) 減圧内溶融金属溶射装置
CN201180154Y (zh) 可送粉末的复合式电弧喷涂枪
CN206153008U (zh) 一种电弧喷枪
CN110042337A (zh) 一种氩气保护微束电弧喷涂枪
JP2000351090A (ja) レーザ溶射用ノズル
GB1003118A (en) Method of fusing atomizing and spraying a refractory oxide
JPH03192697A (ja) シールドプラズマジェットの温度・速度低下防止方法
CN105986145B (zh) 气喷气冷式超微钛合金雾化装置及其气喷气冷式喷盘
CN207563135U (zh) 一种铝扁管喷锌枪
CN210237749U (zh) 一种喷嘴保护罩
JPS61291406A (ja) 酸化物超微粒子の製造方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees