JPS6217486Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6217486Y2
JPS6217486Y2 JP1982055037U JP5503782U JPS6217486Y2 JP S6217486 Y2 JPS6217486 Y2 JP S6217486Y2 JP 1982055037 U JP1982055037 U JP 1982055037U JP 5503782 U JP5503782 U JP 5503782U JP S6217486 Y2 JPS6217486 Y2 JP S6217486Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
reservoir
hydrogen gas
water tank
water amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982055037U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58160270U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1982055037U priority Critical patent/JPS58160270U/ja
Publication of JPS58160270U publication Critical patent/JPS58160270U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6217486Y2 publication Critical patent/JPS6217486Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、固体高分子電解質(Solid polymer
Electrolyte、以下SPEと略称する。)セルの陽極
室と水タンクとを、給・排水流路で接続して、当
該水タンク内の水を前記陽極室を経て前記水タン
クに戻す循環流路を形成すると共に、前記SPEセ
ルの陰極室に水素ガス回収用のリザーバを接続し
た水素ガス発生機に関するものである。
〔従来の技術〕
第1図はSPEセルの原理を説明する概略断面図
であり、第2図はSPEセルを使用した従来の水素
ガス発生機を示す。
SPEセル1は、カチオン交換膜28の両面に触
媒電極29,30を接合し、さらにその両側に陽
極34と陰極35を設けてカチオン交換膜28で
仕切られた陽極室2と陰極室3とを形成したもの
であり、入口aから陽極室2に水を供給し、か
つ、陽極34と陰極35間に電圧をかけることに
より、水の電気分解が行われて、陽極室2に酸素
ガスが発生すると共に、H+が生成され、そのH+
がカチオン交換膜28のスルホン酸基を介して陰
極35に向かい、H+が陰極35で電子を得て水
素ガス化し、この水素ガスが陰極室3に接続した
リザーバ(第2図に示す4)に回収されるように
なつている。
上記の水素ガス発生に際して、H+が陽極室2
から陰極室3に移動すると同時に、陽極室2内の
水も同じ働きによつて陰極室3に移動する。この
水は、カチオン交換膜28の含水率、温度によつ
て異なるが、電解される水の量の8倍位になるの
で陰極室3に対する水の補給は不要である。第1
図中のbは酸素と余剰水の出口、cは水素ガスと
陰極室3に移動した水の出口である。
ところで、第2図に示すような水素ガス発生機
の場合、陽極室2から陰極室3へと移動した水が
リザーバ4に一定量以上に溜まり、水素ガス取出
し流路32に溢れ出て、水素ガスと一緒に取り出
されると、例えば発生した水素ガスを、水素炎イ
オン化検出器や炎光光度計等の分析器における高
純度の水素ガス燃料として用いる場合、水分が混
在しているために燃料として用いることができな
くなつたり、あるいは中間に設けた水素ガス乾燥
管に過剰の負荷をかけて装置が故障するなどのト
ラブルが発生することになる。
このため、従来では、第2図に示すように、リ
ザーバ4に溜る水の水位を検出する水位検出器3
1を設けると共に、水タンク5から陽極室2への
給水流路8中に電磁式の開閉弁33を介在させ、
リザーバ4の水位が一定高さまで上昇したとき、
前記水位検出器31からの所定水位の検出情報に
基づいて前記開閉弁33を閉じて、陽極室2に対
する水の供給を中断させ、水素ガス発生に必要な
水を、水素ガスの発生圧によつて前記リザーバ4
から陽極室2に自然循環させるように制御してい
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の従来例においては、リザ
ーバ4内の水が陽極室2に戻り難いために、陽極
室2側のカチオン交換膜面に対する水の供給が不
足することがあり、その結果、セル1内部に異常
発熱を起こして、カチオン交換膜28が破壊され
る危険性が大であつた。
さらに、水の供給を中断させた開閉弁33が故
障によつて開弁不能となつた場合には、陽極室2
への水の補給ができなくなつてセル1が空炊きの
状態になり、異常過熱によつてカチオン交換膜2
8が即座に破損することになる。
このような実情に鑑み、本考案は、簡単な改良
によつて、水不足に伴うトラブルを確実に解消で
きるようにした水素ガス発生機を提供するもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案が講じた
技術的手段は、次の通りである。即ち、本考案の
特徴は、固体高分子電解質セルの陽極室と水タン
クとを、給・排水流路で接続して、当該水タンク
内の水を前記陽極室を経て前記水タンクに戻す循
環流路を形成すると共に、前記セルの陰極室に水
素ガス回収用のリザーバを接続した水素ガス発生
機において、前記リザーバに水量検出器を設け、
前記リザーバと前記水タンクとを、前記リザーバ
内の水を前記水タンクに戻すための戻し流路で接
続し、当該戻し流路中に、流路の絞り部と、前記
水量検出器からの所定水量検出情報に基づいて開
閉する開閉弁とを直列に接続した点にある。
〔作用〕
上記の構成によれば、リザーバ内の水量が所定
値に達すると、水量検出器が働いて戻し流路中の
開閉弁が開くので、水タンクからSPEセルの陽極
室への給水を断たなくても、リザーバ内の水は戻
し流路を通つて、しかも流路の絞り部による抵抗
を受けて低速で水タンクへと戻されることにな
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第3図は本考案に係る水素ガス発生機の一例を
示す。同図において、1はSPEセルで、既に第1
図に基づいて原理を説明したように、陽極室2で
酸素ガスを発生すると共にH+を生成し、かつH+
が陰極室3において水素ガス化して、その水素ガ
スが陰極室3の出口cに接続されたリザーバ4に
回収される。
5は水タンクで、酸素ガス取出し口6、水補給
部7を上部に備えており、その底部から前記セル
1の陽極室2の入口aにわたつて給水流路8が、
また前記陽極室2の出口bから水タンク5上部に
わたつて排水流路9が夫々設けられており、水タ
ンク5内の水を陽極室2を経て水タンク5に戻す
循環流路が形成されている。
尚、10は逆止弁で、酸素ガスの発生圧による
給水流路8から水タンク5への水の逆流を防止し
ている。11はドレンコツクで、水交換に際し
て、前記水タンク5と陽極室2及び給・排水流路
8,9の内部水を排出するものである。
12は水タンク5内の水位を基にして水量を検
出する例えばフロートスイツチ式の水位検出器
で、この水位検出器12には警報装置13が電気
的に連係されており、水タンク5内の水位が所定
以下になつたときに警報装置13を作動させて、
水タンク5への水補給が必要になつたことを報知
させるようになつている。尚、前記水補給部7に
電磁式開閉弁を備えさせて、この開閉弁を水位検
出器12に連係させることにより、所定水位の検
出情報を基にして自動的に水を補給させることも
できる。
14は前記リザーバ4の上部側に接続された水
素ガス取出し流路で、水素ガス乾燥管15、圧力
スイツチ16、異常ガス圧発生時に水素ガスを系
外に放出させる破壊板17、手動操作式の調圧器
18、圧力計19、ストツプバルブ20が介装さ
れている。水素ガス取出し流路14の端末には、
高純度の水素ガスを燃料とする例えば水素ガス炎
イオン化検出器や炎光光度計等の分析計21の燃
焼部が接続されている。
22は前記リザーバ4に設けた水量検出器であ
る。この水量検出器22は、リザーバ4内の水位
を基にして水量を検出する例えばスロートスツチ
式の水位検出器22,22から成り、或る所
定の水位とそれよりも高い異常水位とを2段にわ
たつて検出するようになつている。
23は前記リザーバ4内の水を水タンク5に戻
すための戻し流路で、リザーバ4の底部側と水タ
ンク5の上部側にわたつて設けられている。戻し
流路23中には、キヤピラリによつて形成された
流路の絞り部24と電磁式の開閉弁25とを直列
に接続してある。そして前記水量検出器22にお
ける下段の水位検出器22と前記開閉弁25と
はタイマー26を介して電気的に連係されてい
て、前記水量検出器22の下段の水位検出器22
による所定水位の検出情報に基づいて、前記タ
イマー26による設定時間だけ前記開閉弁25を
開弁させ、この開弁によつてリザーバ4内の水
が、リザーバ4内の水素ガス発生圧によつて強制
的に水タンク5内に戻されるように構成してあ
る。
前記戻し流路23には、流路の絞り部24を設
けて水の流れに抵抗を与えるように構成してある
ので、前記水タンク5に対する水の戻り速度が低
速になり、リザーバ4内の水素ガスの圧力P1が急
激に変動することがなく、従つて、調圧後の水素
ガスの2次圧力P2の変動が生じず、前記分析計2
1における水素ガスの燃焼を良好に維持すること
ができる。
即ち、流路の絞り部24を設けないときは、水
の戻り速度が急速になつてリザーバ4内の水素ガ
ス圧力P1が急激に降下し、それに伴つて2次圧力
P2も大きく降下する結果、前記分析計21におい
て水素炎が立ち消えする虞れがあり、しかもその
後、水素ガスの供給が継続されることによつて水
素ガスの爆発事故を誘発する危険性が大である
が、上記の通り、戻し流路23中に流路の絞り部
24を設けることによつて、このような事態を未
然に回避できるのである。
尚、リザーバ4内の水を水タンク5に戻す際、
リザーバ4内の水位が、リザーバ4に対する戻し
流路23の接続箇所よりも低くなると、リザーバ
4内の水素ガス圧力が急激に低下するので、リザ
ーバ4内の水位が戻し流路23の接続箇所よりも
上位にある間に、開閉弁25を閉じて水の戻し制
御を完了するように、開閉弁25の開いている時
間を前記タイマー26によつて設定するものであ
る。
一方、前記水量検出器22における上段の水位
検出器22には警報装置27を電気的に連係し
てあり、前記リザーバ4内の水を水タンク5に戻
す制御時において、何らかの原因によつて開閉弁
25が開弁しなくなつた場合、リザーバ4内の水
位がしだいに高くなつて、やがては水量検出器2
2における上段の水位検出器22が異常水位を
検出し、この検出情報に基づいて警報装置27が
異常事態の発生を報知するようになつている。
尚、本考案における流路の絞り部24として
は、上記のようにキヤピラリによつて形成する
他、オリフイスやノズル、可変絞り弁などによつ
て形成することも可能である。また本考案は、水
量検出器22による異常水位警報の構成を省略し
て実施することも可能であり、あるいはタイマー
26による設定時間経過後において未だ水量検出
器22が所定水位を検出しているときに警報装置
27を作動させるように構成して実施することも
可能である。また上記の実施例では、水量検出器
22として、リザーバ4内の水位に基づいてリザ
ーバ4内の水量を検出するようにしたものを示し
たが、リザーバ4の重量あるいは容量を基にして
水量を検出させるなど、水量検出器22によるリ
ザーバ4内の水量検出の手段は各種変更可能であ
る。
〔考案の効果〕 本考案は、上述した構成よりなるから、次の効
果を奏し得るのである。
リザーバ内の水が所定水量に達すると、水タ
ンクからSPEセルの陽極室への給水を断つこと
なく、戻し流路中の開閉弁を開いてリザーバ内
の水を戻し流路から水タンクに戻すので、陽極
室の水が不足することがなく、カチオン交換膜
の両面が常に水に浸かつた状態となるので、異
常発熱がなく、空炊きによるカチオン交換膜の
破損を回避できる。
リザーバから水タンクへの水の回収はリザー
バ内の水素ガスの発生圧を利用して行なわれる
ので特別なポンプ等の装置が不要でコスト的に
も有利であり、それでいて前記戻し流路には流
路の絞り部を設けて、リザーバ内の水を低速で
水タンクに戻すようにしたので、リザーバ内の
水素ガスの圧力の大幅な変動がなく、従つて、
例えば発生した水素ガスを調圧して燃料として
用いるような場合に、調圧後の2次圧力を安定
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はSPEセルの原理を説明する概略断面
図、第2図は従来の水素ガス発生機の構成図であ
る。第3図は本考案に係る水素ガス発生機の構成
図である。 1……固体高分子電解質(SPE)セル、2……
陽極室、3……陰極室、4……リザーバ、5……
水タンク、8……給水流路、9……排水流路、2
2……水量検出器、23……戻し流路、24……
流路の絞り部、25……開閉弁、27……警報装
置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 固体高分子電解質セルの陽極室と水タンクと
    を、給・排水流路で接続して、当該水タンク内
    の水を前記陽極室を経て前記水タンクに戻す循
    環流路を形成すると共に、前記セルの陰極室に
    水素ガス回収用のリザーバを接続した水素ガス
    発生機であつて、前記リザーバに水量検出器を
    設け、前記リザーバと前記水タンクとを、前記
    リザーバ内の水を前記水タンクに戻すための戻
    し流路で接続し、当該戻し流路中に、流路の絞
    り部と、前記水量検出器からの所定水量検出情
    報に基づいて開閉する開閉弁とを直列に接続し
    てあることを特徴とする水素ガス発生機。 (2) 前記水量検出器によつて、前記所定水量とそ
    れよりも多い異常水量とを検出させると共に、
    前記異常水量情報に基づいて作動する警報装置
    を設けてあることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第(1)項に記載の水素ガス発生機。
JP1982055037U 1982-04-15 1982-04-15 水素ガス発生機 Granted JPS58160270U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982055037U JPS58160270U (ja) 1982-04-15 1982-04-15 水素ガス発生機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982055037U JPS58160270U (ja) 1982-04-15 1982-04-15 水素ガス発生機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58160270U JPS58160270U (ja) 1983-10-25
JPS6217486Y2 true JPS6217486Y2 (ja) 1987-05-06

Family

ID=30065641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1982055037U Granted JPS58160270U (ja) 1982-04-15 1982-04-15 水素ガス発生機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58160270U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613259Y2 (ja) * 1986-10-25 1994-04-06 株式会社エステツク 水素ガス発生機
JP4615679B2 (ja) * 2000-07-26 2011-01-19 株式会社神鋼環境ソリューション 水素・酸素供給システム
JP4531522B2 (ja) * 2004-10-14 2010-08-25 本田技研工業株式会社 高圧水素製造装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
PROCEEDINGS OF THE 15TH INTERSOCIETY ENERGY CONVERSION ENGINEERING CONFERENCE=1980US *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58160270U (ja) 1983-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3002039A (en) Electrical batteries
US5306577A (en) Regenerative fuel cell system
US5277994A (en) Variable pressure passive regenerative fuel cell system
AU613405B2 (en) Metal/air battery with recirculating electrolyte
AU2014214641B2 (en) Water recapture/recycle system in electrochemical cells
US5407756A (en) Anode assembly for a variable pressure passive regenerative fuel cell system
US20130130141A1 (en) Direct oxidation fuel cell system
JP2020196906A (ja) 水電解装置異常診断用プログラム及び水電解システム
KR101865045B1 (ko) 전지 스택 시스템
JP7288346B2 (ja) 水素・酸素発生装置
JPS6217486Y2 (ja)
US6712944B2 (en) Gas/liquid phase separator for electrolysis cell
EP0115423B1 (en) Filler unit for topping up a container with liquid
CN212283209U (zh) 一种氢燃料电池用气液分离器
CN211605295U (zh) 燃料电池的排水装置及燃料电池
JP2011216370A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
US20090004511A1 (en) Battery Watering System
CN114420977B (zh) 一种燃料电池阳极系统、控制方法及燃料电池
US7851096B2 (en) Humidifying a reactant flow of a fuel cell system
US3519486A (en) Control of electrolyte in a fuel cell
JP2000357529A (ja) 燃料電池システム
KR101089990B1 (ko) 연료 전지 시스템 및 연료 전지 시스템을 동작시키기 위한 방법
US4702972A (en) Electrolyte replenishing system for a laminated fuel cell
JPS63152880A (ja) 液体電解質型燃料電池発電装置
CN114784329B (zh) 燃料电池氢气循环系统及其气水分离器和排水排氢方法