JPS62171556A - 無段変速機の緊急発進制御方法 - Google Patents

無段変速機の緊急発進制御方法

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JPS62171556A
JPS62171556A JP61013169A JP1316986A JPS62171556A JP S62171556 A JPS62171556 A JP S62171556A JP 61013169 A JP61013169 A JP 61013169A JP 1316986 A JP1316986 A JP 1316986A JP S62171556 A JPS62171556 A JP S62171556A
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JP
Japan
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continuously variable
starting clutch
clutch
variable transmission
starting
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Pending
Application number
JP61013169A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Yano
矢野 泰之
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はトロイダル形無段変速機やVベルト式無段変速
機などの無段変速機の緊急発進制御方法に関するもので
ある。
従来技術とその問題点 従来、無段変速機の発進クラッチとしてはトルクコンバ
ータやフルードカップリングなどの流体クラッチが一般
に使用されているが、これら流体クラッチは円l偶な発
進性では優れているものの、伝達効率が悪いという欠点
がある。これに対し、動力断続クラッチとして広く使用
されている油圧式クラッチは、伝達効率は優れているが
その係合力を微細制御することが困難であるため、発進
クラッチとしては使用されていない。しかしながら、近
年ソレノイドパルプによるデユーティ制御によって微細
な油圧制御が可能となり、油圧式クラッチを発進クラッ
チとして使用する可能性が生まれてきた。
ところで、上記のようにクラッチ油圧を微細制御する場
合には高精度な制御装置が必要であるが、制御装置が高
精度になればそれだけ油圧系統あるいは電子制御系統の
僅かな異常によって動作不良を起こしやすい。例えばソ
レノイドバルブはハルブスティソクや断線などにより油
圧回路部品の中で比較的故障を起こし易く、一旦ソレノ
イドバルブが故障すると発進クラッチが係合不良となり
、発進が出来ない事態が生じる。したがって、万一油圧
系統や電子制御系統が故障しても緊急発進が行えるよう
に何らかのフェイルセーフ機構が必要となるが、別途緊
急発進機構を設けると装置が大型化するとともに高価と
なる欠点がある。
発明の目的 本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は、発進クラッチの係合不良による発進不能時
に別途発進機構を設けることなく容易に緊急発進ができ
る無段変速機の緊急発進制御方法を提供することにある
発明の構成 上記目的を達成するために、本発明は、無段変速部の下
流側に油圧式発進クラッチを配置してなる無段変速機に
おいて、上記発進クラッチの係合不良による発進不能時
に、無段変速部の変速比を高速比側に制御し、発進クラ
ッチをその遠心油圧により係合させるものである。
すなわち、発進クラッチの係合不良によって発進不能状
態となったとき、発進クラッチが無段変速部より上流側
に設けられていると、発進クラッチはエンジンと同一回
転数で回転するため発進し得るだけの遠心油圧を発生す
るのは困難であり、また発進クラッチを無段変速部より
下流側に設けても、通常の発進時と同様に無段変速部を
最低速比状態としたのでは、発進クラッチの回転数が不
足して発進し得るだけの遠心油圧は発生しない。
ところが、発進クラッチを無段変速部より下流側に配置
した無段変速機において、発進クラッチの係合不良時に
無段変速部を強制的に高速比側に変速すると、発進クラ
ッチは無段変速部より高速で回転するので、発進し得る
だけの十分な遠心油圧を発生し、緊急発進が可能となる
。また、発進不能時には無段変速部はエンジンにより空
転しているので、無段変速部に無理な荷重を加えずに容
易に高速比側へ変速できる。
実施例の説明 図面は本発明をトロイダル形無段変速機に適用した一例
を示し、第1図において、10は入力軸、2’Cは無段
変速部であるトロイダル変速部、30はローディングカ
ム装置、40は発進クラッチ、50は出力軸、51は前
後進切換機構、60はディファレンシャル装置であり、
これら構成部品はケーシング1.2及びカバー3,4に
よって覆われている。
エンジンのクランク軸5は、エンジンのトルク変動を吸
収するためのフライホイール6及びトーショナルダンパ
7を介して入力軸IOと連結されている。入力軸lOに
はトラクションオイルを吐出するギヤ式オイルポンプ8
がスプライン係合しており、オイルポンプ8を駆動して
いる。オイルポンプ8の左側には2個の軸受11.12
が隣接して配置されており、軸受11は入力軸10に作
用する図中左方向のスラスト荷重を支持し、軸受12は
後述するトロイダル変速部20の出力ディスク22に作
用する図中右方向のスラス[4ffiを支持している。
トロイダル変速部20は、入力軸lO上に回転自在に配
置された入力ディスク21及び出力ディスク22と、両
ディスク21.22の対向する円環面21a、22a間
に圧接状態で配置された2個のパワーローラ23.24
とで構成され、パワーローラ23 、24が転勤するに
つれて人力ディスク21と出力ディスク22とは互いに
逆方向に回転する。なお、トロイダル変速部20の変速
it、II御は、第2図に示す油圧制御装置によってパ
ワーローラ23.24を回転軸25.26を介して支持
したトラニオン27.28を人力軸10の軸線とは直角
方向に作動させることにより行われる。
入力ディスク21の背後には、人力ディスク21に入力
軸10の入力トルクに応じた図中右方向への推力(スラ
スト荷M)を付与するローディングカム装置30が設け
られている。このローディングカム装置30は、入力軸
10にスプライン係合するカムディスク31と、入力軸
10の端末部に蝮合し、皿バネ32を介してカムディス
ク31の背後を押圧支持するナツト33と、カムディス
ク31と入力ディスク21との対向面に形成されたカム
面21b、31a間に配置された複数のカムローラ34
と、各カムローラ34を2個ずつ一定の間隔を置いて保
持する保持器35とで構成されている。上記皿バネ32
は、カムローラ34とカム面21b、 31a間の接触
圧を与えるとともに、パワーローラ23と円環面21a
、22aとの初期接触圧を付与しており、入力トルクの
増大につれてローディングカム装置30の作動によりパ
ワーローラ23.24と円環面21a、22a間の接触
圧が増大し、滑りの無い動力伝達を行っている。
トロイダル変速部20の下流側には湿式多板クラッチか
らなる油圧式発進クラッチ40が配置されており、この
発進クラッチ40のクラッチ油圧は第2図に示す油圧制
御装置によって制御される。上記発進クラッチ40のク
ラッチドラム41は、入力軸10上に回転支持されかつ
出力ディスク22と一体回転するボス部材42にスプラ
イン結合しており、上記クラッチドラム41とクラ・ノ
チ板43を介して断続されるクラッチハブ44は、上記
ボス部材42上に回転自在に支持された駆動ギヤ45と
一体形成されている。なお、この実施例ではボス部材4
2を出力ディスク22と別体で形成し、ボス部材42の
左端部が出力ディスク22の背部と一体回転可能に係合
する場合を示したが、ボス部材42を出力ディスク22
と一体に設けてもよい。
入力軸10と平行に配置されたカウンタ軸46には、上
記駆動ギヤ45と噛み合う従動ギヤ47がスプライン結
合されるとともに、前進用駆動ギヤ48と後進用駆動ギ
セ49とが一体に形成されている。
出力軸50も入力軸10と平行に配置されており、□こ
の出力軸50上には前後進切換機構51が設けられてい
る。前後進切換機構51は、上記前進用駆動ギヤ48と
噛み合う前進用従動ギヤ52と、後進用駆動ギヤ49と
アイドラギヤ53を介して噛み合う後進用従動ギヤ54
と、スプラインハブ55と、切換スリーブ56とで構成
され、切換スリーブ56を第2図に示す前後進切換バル
ブ140によって軸方向に作動させることにより前後進
切換を行う。出力軸5oの右端部には出力ギヤ57が一
体に形成されており、この出力ギヤ57はディファレン
シャル装置6oのリングギヤ61と噛み合い、動力を車
軸62に伝達している。
第2図は油圧制御装置であり、8oは変速制御バルブ、
110はレギュレータバルブ、130はマニュアルパル
プ、140は前後進切換バルブ、150はクラッチ制御
パルプ、170はマイクロコンピュータなどからなるコ
ントローラである。
第2図において、トロイダル変速部2oのトラニオン2
7.28の上下両端部にはピストン70〜73を作動さ
せる油圧作動室74〜77が連設されており、この油圧
作動室74〜77に油圧を給排することによってトラニ
オン27.28は軸方向(図中上下方向)に移動可能で
あり、また自身の軸回りに回動可能である。上記油圧作
動室のうち、入力ディスク21の回転方向(図中実線で
示す)と対向する左下部と右上部が駆動側油圧作動室7
5.76 、これとは反対側の左上部と右下部が非駆動
側油圧作動室74.77となっている。
変速制御バルブ80は、バルブボデー81と、パルプボ
デー81内に摺動自在に挿通されたスリーブ82と、ス
リーブ82内に摺動自在に挿入されたスプール100と
の3層構造となっている。上記スリーブ82には4(1
11i1のボート83〜86が形成されており、中央の
ボート83にはレギュレータバルブ110からライン圧
P。が導かれ、ボート84は潤?fk用ポートであり、
左側のボート85は油路87を介して駆動側油圧作動室
75.76と接続され、右側のボート86は油路88を
介して非駆動側油圧作動室74.77と接続されている
。スリーブ82の左端部にはピン89が直径方向に貫通
固定されており、スリーブ82はこのピン89を介して
ステッピングモータ等からなる変速制御用のアクチュエ
ータ90によって軸方向に作動される。すなわち、アク
チュエータ90の回転軸91の先端には雄ねじ92が形
成されており、この雄ねじ92と螺合する雌ねじ94を
有する筒体93がスリーブ82の左端部内側に挿入され
、こあ筒体93の右端部に形成した凹部95が上記ピン
89と嵌合して回転不能に係止されている。また、上記
ピン89の両端部はスリーブ82の外面に突出し、この
突出端部はバルブボデー81に当接して回り止めされて
いる。
したがって、アクチュエータ90の回転軸91がいずれ
かの方向に回転すると、スリーブ82及び筒体93はピ
ン89を介してバルブボデー81に対して回り止めされ
ているので、雄ねじ92が雌ねじ94内を螺進し、スリ
ーブ82と筒体93とを一体に軸方向へ作動させるよう
になっている。なお、アクチュエータ90としてはステ
ッピングモータのほが油圧ピストンを使用することも可
能であり、この場合はピストンロッドを直接ピン89に
係合させればよい。上記ピン89とスプール100との
間には、スリーブ82とスプール100とを相反方向に
付勢するスプリング101が介装されており、このスプ
リング101の付勢力により、上記雄ねじ92と−l1
1ねじ94とのバノクラノシによるガタを吸収するとと
もに、スプール100を揺動自在なベルクランク102
を介してブリシスカム103と常時当接させている。上
記ブリシスカム103は右側のトラニオン28の下端部
とロッド104によって連結されており、これによりブ
リシスカム103はトラニオン28と一体に回転してス
プール100を進退させることができる。
上記トロイダル変速部20の変速比を変える場合には、
アクチュエータ90を正転または逆転させてスリーブ8
2を左右いずれかの方向に作動させればよい。例えばス
リーブ82を図中左方へ作動させるとポー)83.86
が連通し、ライン圧は非駆動側油圧作動室74.77に
供給されるとともに駆動側油圧作動室75.76の油圧
はボート85からスプール100の軸心に設けた連通孔
105を介してドレン孔96よりドレンされる。したが
って、非駆動側油圧作動室74.77の油圧が高くなり
、左側のトラニオン27は下方へ、右側のトラニオン2
8は上方へそれぞれ移動し、これに伴ってパワーローラ
23.24に加わる接線方向の力の向きが変わるので、
左側のパワーローラ23とトラニオン27は上方から見
て左回り方向に回動し、右側のパワーローラ24とトラ
ニオン28は上方から見て右回り方向に回動する。すな
わち、トロイダル変速部20は低速比側へ変速される。
そして、右側のトラニオン28と一体回転するブリシス
カム103も右回り方向に回動し、ベルクランク102
を介してスプール100をボート86が閉じられるまで
左方へ押すので、トロイダル変速部20は所望の変速比
で維持される。上記のようにスリーブ82を左方へ作動
させるとトロイダル変速部20は低速比側へ制御され、
スリーブ82を右方へ作動させると高速比側へ制御され
る。
レギュレータバルブ110のボート111には、オイル
ポンプ8によりオイルタンク113からストレーナ11
4を介して送られた吐出油圧が導かれており、この吐出
油圧はスプール115の軸心に形成した連通孔116を
介して右端室117にも作用している。レギュレータバ
ルブ110にはライン圧PLを出力するボー目18と、
スプリング119を配置した背圧室120と、ドレンボ
ート121と、潤滑ボート122とが形成されており、
上記背圧室120には駆動側油圧作動室75.75の背
圧が油路123を介して導かれている。したがって、オ
イルポンプ8の吐出油圧はスプリング119のばね力S
Iと背圧室120に作用する駆動側油圧作動室75.7
6の背圧Pbとに応じて調圧され、ライン圧P、として
出力される。
ここでスプール115の右端部の受圧面積をA5、左端
部の受圧面積をA2とすると、ライン圧P5は次式で決
定される。
PL ・八、=S、 十Pb  −A2     ・・
・(11上式において、背圧pbは入力トルクが増加す
るにつれて増加するので、ライン圧P、も人力トルクに
応じて変化させることができ、ライン圧P5を入力トル
クに応じた必要最低限の/111圧に容易に調圧するこ
とができる。
マニュアルバルブ130は、シフトレバ−と連動してP
、R,N、D、Lの各レンジに作動されるスプール13
1を有している。入力側ボート132にはライン圧P5
が作用しており、出力側の2(liHのボート133.
134をスプール131のランド135.136で切り
換えるようになっている。例えばP、 Nレンジにおい
ては、出力側ボート133.134は共にドレンされ、
D、Lレンジでは出力側ボート133にライン圧P、が
導かれ、Rレンジでは出力側ボート134にライン圧P
Lが導かれる。
前後進切換バルブ140は、前後進切換スリーブ56と
ロッド141を介して連結されたピストン142と、ロ
ッド141と一定範囲だけ相対移動可能に連結されたス
プール143と、スプール143を常時左方へ付勢する
スプリング144とを有している。上記のようにスプー
ル143をロフト141に対して相対移動可能に連結し
たのは、ロッド141の動きに対してスプール143が
遅れて動作するようにし、前後進切換時に発進クラッチ
40の十分な切れ時間を確保するためである。上記マニ
ュアルバルブ130の出力側ボート134は右側のピス
トン室145と接続され、マニュアルバルブ130の出
力側ポート133は左側のピストン室146とボート1
47とに接続されている。右側のピストン室145と連
通可能なボート148は後述するクラッチ制御バルブ1
50に接続されている。図示するようにり、Lレンジに
おいてはピストン142は右端位置にあり、ライン圧P
Lはボート147.148を介してクラッチ制御バルブ
150へ導かれ、Rレンジではピストン142は左端位
置にあって、ライン圧PLは右側ピストン室145およ
びボート148を介してクラッチ制御バルブ150へ導
かれる。さらにP、Nレンジではピストン142および
スプリング143はスプリング144により左方へ付勢
されるが、右側ピストン室145はドレンされているの
で、クラッチ制御バルブ150にライン圧P、、は導か
れない。
クラッチ制御バルブ150は、マニュアルバルブ130
オよび前後進切換バルブ140を介してライン圧PLが
導かれたボート151 と、ソレノイドバルブ152に
よって制御されるソレノイド圧Psが導かれたボート1
53と、発進クラッチ40ヘアキユムレータ160を介
してクラッチ油圧Pcを導くボート154 と、ドレン
ボート155とを有しており、これらボートを開閉する
スプール156はスプリング157によって常時右方へ
付勢されている。上記クラッチ油圧Pcはスプール15
6に形成した連通孔158を介して右端室159に作用
しているため、クラッチ油圧Pcは左端のボート153
に作用するソレノイド圧Psおよびスプリング157の
ばね力S2との和と釣り合うように制御される。
すなわち、スプール15Bの右端部の受圧面積をA3、
左端部の受圧面積をA、とすると、クラッチ油圧Pcは
次式で決定される。
Pc  −A3 =S2 +Ps  −A、     
 ・”(2)コントローラ170にはエンジン回転数、
車速。
スロットル開度などの走行状態に応じた信号が入力され
、これら信号に基づき上記アクチュエータ90を作動さ
せるとともに、ソレノイドバルブ152をデユーティ制
御している。ここでデユーティ制御とは、ソレノイドバ
ルブ152にON時間とOFF時間とを含む所定周期の
パルス信号を出力し、ON時間の周期に対する比(デユ
ーティ比という)を変化させることにより、デユーティ
比に比例したソレノイド圧Psを発生させる制御をいう
すなわち、デユーティ比をDu  (%)とすると、ソ
レノイド圧Psは次式で与えられる。
P s = P L  −Du           
  ・・・+31上記コントローラ170には円滑な発
進制御を行うために、例えばスロットル開度に応じた発
進時の目標エンジン回転数N、と、この目標エンジン回
転数N、に対して上下に所定の制御幅ΔN、を有する上
下限値CNE +ΔN (+ N (−ΔN、)とがデ
ータマツプとして記憶されており、実際のエンジン回転
数N。が上下限値の範囲外にあるときにはエンジン回転
数N力が逸早く範囲内に入るようにソレノイドバルブ1
52を連続的にON又はOFFさせ、範囲内にあるとき
には実際のエンジン回転数NEJGと下限値との差に応
じてデユーティ比Duを変化させるようになっている。
発進時におけるデユーティ比Duの一例を示すと次の通
りである。
N IJ 〉N E +ΔN、の時、Du−=100%
(ON)N、+ΔN、≧Nカ≧N、−ΔNEO時、N 
f/Q 〈N lニーΔN、の時、Du=O%(OFF
)また、上記コントローラ17Gにはショックの無い変
速を行うために1、例えばスロットル開度に応じた変速
時の目標エンジン回転数が予めデータマツプに記憶され
ており、目標エンジン回転数と実際のエンジン回転数と
の大小関係に応じて変速制御用アクチュエータ90を正
転又は逆転させ、上述のようにスリーブ82を進退させ
ることによって目標エンジン回転数を維持しつつショッ
クの無い変速制御を実現している。なお、目標エンジン
回転数と実際のエンジン回転数との差の大きさに応じて
アクチュエータ90に入力される入力パルスの周波数を
変化させ、アクチェエータ90の回転速度を変化させて
変速速度を可変としてもよい。
上記構成の油圧制御装置において、ソレノイドバルブ1
52はバルブスティックや断線等により動作不良を起こ
し易(、その場合には発進クラ・7チ40に十分な油圧
が供給されず、発進不能となる。
本発明はこのような不具合を解消するため、発進クラッ
チ40の係合不良に基づく発進不能時に発進クラッチ4
0の内部に溜った油の遠心油圧を利用して緊急発進を行
うものである。その動作を以下に説明する。
第3図は上記コントローラ170による制御の一例を示
し、動作がスタートすると、まずエンジン回転数Nい、
発進クラッチ40の入力回転数N in、出力回転数N
、M、スロットル開度θなどを入力する(180)。な
お、入力回転数N inとしては発進クラッチ40のク
ラッチドラム41あるいは出力ディスク220回転数を
検出すればよく、出力回転数N。
とじては例えば駆動ギヤ45の回転数を検出すればよい
。つぎに、エンジン回転数N力と予め設定されている初
期回転数N、とを比較する(181)。この初期回転数
N1は発進クラッチ40を切るべき最低回転数であり、
アイドル回転数よりやや高い例えば11000rp程度
に設定されている。N E/G < N 1のときには
そのまま発進クラッチ40を係合させるとエンジンが停
止してしまうため、発進制御を行わない。NE/G≧N
、のときには続いて入力回転数N1nと出力回転数N1
1llTとの差を所定値εと比較する(182)。この
値εは発進クラッチ40が係合状態にあるか否かを判別
するための基準値であって、例えば200rpm程度に
設定されている。
IN、nNユ1≦εの場合には発進クラッチ40が既に
係合を完了している、換言すれば発進が完了しているこ
とを意味するので、ソレノイドバルブ152にON (
Du =100%)信号を出力しく183)、変速制御
に移行させる(184)。一方、IN、n−NI]JT
l>εの場合には、発進クラッチ40が係合途中あるい
は未係合であることを意味するので、つぎにエンジン回
転数Nm、と所定値N2とを比較する(185)。この
値N2は、発進クラッチ4oが係合せずエンジンが空吹
かし状態にあるが否かを判別する基準値であって、例え
ば4000rpm程度に設定されている。Nア≧N2の
時にはエンジンが空吹かし状態にあるため、発進クラッ
チ40が故障して発進不能と判断して警告ランプあるい
は1i報ブザーなどによって運転者に警告する(186
)とともに、トロイダル変速部20の変速比を高速比側
へ制御する(187)。これにより、エンジン回転数N
力はトロイダル変速部20によって増速されて発進クラ
ッチ40に伝えられるため、発進クラッチ40の内部に
溜った油には高い遠心油圧が発生し、この遠心油圧によ
って発進クラッチ40は係合を始める。
このとき、遠心油圧は回転数の二乗に比例して上昇する
ので、円滑な緊急発進が可能である。
一方、N E/G 〈N 2の時にはエンジン回転数N
が単位回転数だけ上昇するに要した時間Tを計測しく1
88) 、この時間Tを設定値T。とt比較する(18
9)。この値T。はエンジン回転の異常な上昇を判別す
るための基準値であって例えば0.25 X 1O−3
sec/rpm程度に設定されている。T≦Toのとき
にはエンジン回転数NFAが急激に上昇した、換言すれ
ば発進クラッチ40が保合不良の状態にあることを意味
するので、発進クラッチ40が故障したと判断して上記
と同様に運転者に警告する(186)とともにトロイダ
ル変速部20の変速比を高速比側へ制御しく187) 
、緊急発進を行う。一方、T>T。
のときにはエンジン回転数NFAが緩やかに上昇した、
すなわち発進クラッチ40が正常に係合を開始している
ことを意味するので、トロイダル変速部20の変速比を
低速比に固定しく190) 、以下に示す正常な発進制
御に移行させる。
正常な発進制御においては、まずスロットル開度θに応
じた目標エンジン回転数N、および制御幅ΔNEを読み
出し、実際のエンジン回転数Nいと上限値(N E +
ΔNU)  とを比較する(191)。
N力>N、+ΔN、であれば発進クラッチ40の係合が
不十分であることを意味するので、ソレノイドバルブ1
52を連続的に0NL(192) 、これにより発進ク
ラッチ40のクラッチ油圧Pcが上昇して係合力が増大
するため、エンジン回転数N、1が低下する。一方、N
6≦N、+ΔN、であれば続いて実際のエンジン回転数
Nいと下限値CN、=ΔN、)とを比較しく193) 
、N、<N〔−ΔNεであれば発進クラッチ40の係合
が過剰であることを意味するので、ソレノイドバルブ1
52を連続的にOF F L(194) 、これにより
発進クラッチ40のクラッチ油圧Pcが低下して係合力
が減少するためエンジン回転数N力が上昇するsNH+
ΔNE≧NE/G≧N6−ΔNεの時には(4)式から
エンジン回転tllNいに応じたデユーティ比Duを演
算しく195)、デユーティ比Duをソレノイドバルブ
152に出力する(196)ことにより、クラッチ油圧
Pcを微細制御する。上記のように発進クラッチ40は
、実際のエンジン回転数N力が目標エンジン回転数N、
の上下附値の間に収束するように徐々に係合され、スム
ーズな発進を実現できる。
本発明者は、第1図、第2図に示すトロイダル形無段変
速機においてソレノイドパルプ152をOFF状態に保
持したまま、トロイダル変速部20の変速比を変化させ
て発進クラッチ40が発生する遠心油圧による保合トル
クについて計測した結果、トロイダル変速部20の変速
比を160より高速比側へ制御すれば、発進クラッチ4
0は実用エンジン回転数範囲で発進し得るだけの十分な
係合トルクを発生し、本発明の緊急発進制御方法が実現
可能であることが確かめられた。
なお、上記実施例では発進クラッチ40の係合不良に伴
う発進不能をエンジン回転数N力及びその変化によって
判断したが、これのみに限らず、クラッチ油圧Pcを検
出して発進の可否を判断してもよく、またソレノイドパ
ルプ152への配線の断線の有無を電気的に検出しても
よい。
また、本発明は上記実施例のようなトロイダル形無段変
速機に限らず、■ベルト式無段変速機などいかなる無段
゛変速機にも通用可能である。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明によれば無段変速
部の下流側に油圧式発進クラッチを配置した無段変速機
において、この発進クラッチが係合不良の時に無段変速
部を高速比側に変速することにより、発進クラッチ内部
で発生する遠心油圧によって緊急発進を行うようにした
ので、緊急発進用の発進機構を別途設けることなく、安
価に且つ容易にフェイルセーフ機構を構成できる。
特に発進クラッチは無段変速部より下流側に配置されて
おり、発進前においては無段変速部はエンジンにより駆
動されて空転しているので、無段変速部に無理な荷重を
かけることなく容易に高速比側に変速することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例であるトロイダル形無段変速機の
構造図、第2図はその油圧制御装置の回路図、第3図は
コントローラによる制御の一例のフローチャート図であ
る。 20・・・トロイダル変速部(無段変速部)、40・・
・発進クラッチ、80・・・変速制御パルプ、90・・
・アクチュエータ、150・・・クラッチ制御バルブ、
152・・・ソレノイドバルブ、170・・・コントロ
ーラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)無段変速部の下流側に油圧式発進クラッチを配置
    してなる無段変速機において、上記発進クラッチの係合
    不良による発進不能時に、無段変速部の変速比を高速比
    側に制御し、発進クラッチをその遠心油圧により係合さ
    せることを特徴とする無段変速機の緊急発進制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013042259A1 (ja) 2011-09-22 2013-03-28 トヨタ自動車株式会社 無段変速機
JP2017062039A (ja) * 2006-09-26 2017-03-30 トロトラク・(ディヴェロプメント)・リミテッド 連続可変変速機

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