JPS62158999A - 電気的遅延雷管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、岩石等を破壊する爆薬の起爆を目的として使
用される電気雷管で、電気的遅延素子を有する電気的遅
延雷管に関する。

〈従来の技術〉 従来の電気的遅延雷管は、特公昭５６−２６２２８号公
報、特開昭５４−４３４５４号公報、特開昭５７−３５
２９８号公報、特開昭５７−１４２４９６号公報、実開
昭６０−１８５６３７号公報などが知られている。

これらは、添装薬、起爆薬からなる爆薬部と電流により
発火する点火装置部からなる電気雷管部と、電気的に遅
延時間の機能を持たせた電気的遅延素子からなり、該電
気雷管部と該電気的遅延素子が、一つの金属製のハウジ
ング内に収納された構造となっている。

ここでいう電気的遅延素子とは、特開昭５７−１４２４
９６号公報で示されるように、タイマ及びタイマの出力
により動作するスイッチング素子からなる延時回路で、
その延時回路の動作電力を供給する為のエネルギーを蓄
積するコンデンサーを具備したものである。

このようなエレクトロニクス技術を応用した電気的遅延
雷管では、延時薬を使用した遅延雷管に比較し格段の高
秒時精度の雷管が得られるが、その構造が複線でかつ微
細な電気回路で構成されているため、取扱いや実用の際
の耐衝撃性に問題があるという欠点が見出された。すが
わち、電気的遅延雷管をダイナマイト等の爆薬の中に装
着して岩石等を破壊すると、例えば前段の発破孔で爆発
した時に次段の発破孔に装填されている雷管は極めて苛
酷な衝撃を受け、電気的遅延素子に何らかの異常が生じ
発破が不成功になるという問題点があることがわかった
。しかしながらこの耐衝撃性に関して、特公昭５６−２
６２２８号公報では何ら触られておらず、特開昭５４−
４３４５４号公報でｉｄｉ栓の中に埋め込む方法をとっ
ており、特開昭５７−３５２９８号公報においては、「
エポキシポツティング材のような材料、硬さの低い材料
、耐衝撃性を持つ合成２人材の中に封入する」と記載さ
れている。そこで我々の実験によれば、エポキシボッテ
ィングや軟質ゴムで封入したものでは衝撃により不作動
及び作動不良が生じるという結果が得られた。

そこで、実開昭６Ｏ−（８５６３７号公報にて、部分的
に空隙を設けるか或いは、気泡含有率の高い軟質のフオ
ーム状物質を設けて耐衝撃性を持たせたものを考案し、
落下、外部からの衝撃及び発破衝撃に対して効果を持た
せることが可能となった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、ハウジング材質とし２て肉薄の金属管を
使用しており、又、管の一部に環状締結部を有している
為、外部からの衝撃に対して限界があり、折れ、変形等
が発生するという結果が得られた。

〈問題点を解決するだめの手段〉 本発明者等は、従来より一層高い耐衝撃性を有する構造
について検討した結果、電気雷管部と電気的遅延素子部
を別々に作シ、結合し一体化し、該一体化したものを一
端が有底の合成樹脂製ハウジング内に内蔵し、合成樹脂
製枠で密封することにより得られた電気的遅延雷管が耐
振動性、耐衝撃性及び耐水性を有することを見い出し、
本発明を完成した。

即ち、本発明は、電気雷管部と、該電気雷管部１９の脚
線９ａ、ｂに結合された電気的遅延素子とが、一端が有
底の合成樹脂製ハウジング１４に内蔵され、合成樹脂製
枠１３で密封された電気的遅延雷管である。

本発明は原理的には、合成樹脂の持つ、軽い、化学的に
安定で水に強い、耐摩耗性がよい等に加えて、耐衝撃性
・耐振動性に優れた特性を生かし、電気雷管部や電気的
遅延素子に外部からの衝撃が加えられた場合、それを吸
収・緩衝させようとするもので、実用的にも十分使用可
能である。

以下、本発明を第１図によシ説明する。

第１図は、本発明の一実施態様の断面図であり、金属管
体１内に添装薬２と内管４で保護された、起爆薬３を内
蔵し、点火薬５とそれを加熱させる白金線６をゴム又は
合成樹脂製の塞栓８で固定し、金属管体１と塞栓８は１
７ａ　、　１７ｂで環状に締結させ、更に脚線９ａで電
気的遅延素子１０と結合し一体化して、ポリエチレン又
はぼりプロピレン等の合成樹脂製のハウジング１４に収
納し、固着部１２ａ。

１２ｂ　、　１２ｃを接着剤（例えば工？キシ系、ウレ
タン系、シリコーン系等樹脂接着剤）で固定し、空隙部
１１を設けて、開口部は脚線９ｂを通した合成樹脂製枠
１３で密封したものである。電気雷管部１９や電気的遅
延素子１０をハウジング１４内に収納し固定する方法と
して、ハウジング１４の底部内壁で電気雷管部１９が挿
入停止されるデーパ−のついた構造となっており、更に
、補強する為に、固着部１２ａを設けている。

−５＝ 電気的遅延素子１０は電気雷管部１９との結合付近とハ
ウジング開口部付近の２点に固着部１２ｂ。

１２ｃを設けている。

第２図は、本発明の他の実施態様の断面図であり、電気
雷管部１９と電気的遅延素子１０を結合し一体化させる
方法において、電気雷管部１９の塞栓部８から電気的遅
延素子１０にかけて熱収縮チューブ２０を設け、更に、
１２ｂ　、　１２ｅの固着部を設けて補強させたもので
ある。

開口部付近の固着部１２ｃで接着剤に低粘度のものを使
用した場合、空隙部１１への流れ込みが懸念されるので
、流れ込み防止の為に、ザム製のスペーサー１８を設け
ると、固着がよシ効果的となる。

合成樹脂製のハウジング１４の材質は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ＡＢＳ、塩ビ等を使用し外部からの衝
撃に対して、内部の電気雷管部１９及び電気的遅延素子
１０を保護できるものであれば良い。

ハウジング１４の形状は、親ダイ作成時のダイす・マイ
ト等への挿入性を考慮すると、ストレート構造よシも、
先端にアールの付いた、チーーξ−状の構造にした方が
より効果的である。

又、ハウジング１４の大きさは、肉厚が１〜２ｒｒｒｍ
で内径が、開口部付近で９〜１０φ胴、電気雷管部１９
の管底部付近で６〜γφ叫、全長は、電気的遅延素子１
０の大きさに応じて、７０〜１１０ｍの範囲で使用する
と良い。

尚、電気的遅延素子１００表面を保護する為に前述の熱
収縮チューブ２０の他に、電気絶縁性や耐水性の優れた
塗付型の樹脂で処理してもよい。

〈実施例〉 以下、実施例により本発明を説明する。

実施例１ 管体１は銅製、添装薬２は波ンスリット、起爆薬３はＤ
ＤＮＰ　、塞栓８は軟質ポリエチレン、点火薬５はロダ
ン塩素酸系、点火薬カップ７はエチレンビニル共重合体
で成型したものを使用して電気雷管１０を製造し、又、
電気的遅延素子１０はガラスエポキシ基板上に遅延回路
素子及びエネルギー脚線９ａを接続し、管体１と点火装
置１６とを１７ａ　、　１７ｂで締結して一体化し、肉
厚１閣の有底のポリエチレン製のハウジング１４に収納
し、固着部１２ａ　、　１２ｂ　、　１２ｃにはシリコ
ーン系接着剤を使用し、ポリエチレン裏枠１３で密封し
て第１図に示す如き電気的遅延雷管を製造した。

上記構造を有する電気的遅延雷管にて、次の条件でその
効果を確認した。

１、落下衝撃テスト ２ｍの高さからコンクリート床上に２００回落下させた
後に正常に作動するか否かの確認による。

２　折れテスト コンクリート床上に４５度の傾斜でサンプルを固定し、
１ｍの高さから５００ｇの重合度を落下させた後、折れ
変形等、並びに正常に作動するが否かの確認による。

１　発破衝撃テスト １孔あたｐ７５に９のＡＮＦＯを装填した発破孔から１
．０ｍ離れた場所に１．５ｍの深さの孔を堀りその中に
上記電気的遅延雷管を入れ、発破後に正常に作動するか
否かの確認による。

以上の結果を表−１に示す。

表−１ 管 ※２　特開昭５４−４３４５４号公報に開示の電気的遅
延雷管〈効果〉 本発明は、電気雷管部１９と電気的遅延素子１゜を別々
に作り、後で結合し、一体化して合成樹脂製のハウジン
グ１４に収納し、電気的遅延素子１゜の一部分を固定し
、空隙１１を設けることにょシ取扱いや、輸送時の機械
的衝撃に強く、更に実用上発破による衝撃に対しても強
く、耐水性にも優れた電気的遅延雷管を提供することが
可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気的遅延雷管の一実施態様の断面図
、第２図は本発明の電気的遅延雷管の他の実施態様の断
面図である。 １は金属管体、２は添装薬、３は起爆薬、４は内管、５
は点火薬、６は白金線、７は点火薬カップ、８は塞栓、
９ａ、９ｂは脚線、１ｏは電気的遅延素子、１１は空隙
、１２ａ　、　１２ｂ　、　１２ｃは固着部、１３は合
成樹脂裏枠、１４は合成樹脂製ハウジング、１５ｉｊ雷
管部、１６は点火装置部、１７ａ、ｂは環状締結部、１
８はスペーサー、１９は電気雷管部、２０は熱収縮チュ
ーブを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電気雷管部１９と、該電気雷管部１９の脚線９ａ、９ｂ
   に結合された電気的遅延素子１０とが、一端が有底の合
   成樹脂製ハウジング１４に内蔵され、合成樹脂製栓１３
   で密封された電気的遅延雷管