JPS62152530A - 反応塔内の固形物排出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は例えば石油の精製工程において、反応塔内に充
填された触媒又は堆積した触媒などの固形物を流動化し
て反応塔外に排出する装置に関するものである。

ｉｌｌ 〔発＃の背景〕 一般に石油の精製工程において１反応塔内に触媒を充填
し、気化した重油ガスを通過させて精製を行なっている
。その際に用いる触媒は粒状のものであるが、時間の経
過と共に触媒間に固着又は堆積物が生じ１反応塔内に固
形化して堆積する。

この反応塔内の固形化した充填物又は堆積物は、定期的
に精製工程を停止し、細分化して反応塔外に排出（抜き
出す）する作業を行なっている。

従来、この作業は、反応塔上部から作業者が反応塔内に
入り、さく号機、スコップなどを用いて充填物又は堆積
物を細分化し、上部から小量ずつ反応塔外に搬出してい
た。しかし、この作業は作業能率が低いばかりでなく、
窒素ガスの充満された反応塔の中で作業員がエアーライ
ンマスクを着用して行なっており、危険度が大きく、し
かも多くの工数及び時間がかかるなどの問題点を有して
いた。

また、ビールなど醸造用タンク内を洗浄する方法として
は、例えば特公昭５１−２２３４号公報などで示すよう
にタンク内面の汚れ部分に流体をノズルから噴射させて
洗浄するものである。

しかしながらこの洗浄方法では、汚れ部の洗浄のみを目
的としており、前記の如く固形化した堆積物をタンク外
へ排出する考慮はされていない。

〔発明の目的〕 本発明の目的は、反応塔内における固形物の排出作業の
向上および安全性の向上を図るようにしたことにある。

〔発明の概要〕

本発明の特徴は、反応塔内に充填又は堆積して固形化し
た充填物又は堆積物を反応塔外へ排出する装置において
、前記固形化した充填物又は堆積物に高圧の液体を噴射
して流動化する手段と、この流動化した堆積物および液
体を反応塔外へ吸出す手段とから構成したものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明装置の一実施例を図面により説明する。

第１図および第２図において、■は石油の精製工程で使
用する反応塔２は水などの液体を高圧（約１００ｋｇ／
ａｍ”　）に加圧するための遠心型のポンプ、３はポン
プによって加圧された高圧の液体を固形化した触媒など
の充填物又は堆積物Ｓにジェット噴射して流動化する複
数のノズルで、このノズル３は複数（３本）のガイド捧
５に支持されている。また、ガイド棒５は、反応塔１の
上部側に設けられ、かつ揺動モータ７により旋回可能な
旋回テーブル６に機構８を介して取付けられている。さ
らに、前記ガイド捧５は旋回テーブル６に軸受９を介し
て上下方向に移動可能に連結されている。前記ポンプ２
．ノズル３などにより反応塔ｌ内の固形化した充填物又
は堆積物Ｓを流動化する手段を構成する。４は反応塔内
で流動化した充填物又は堆積物Ｓおよび液体を反応塔１
外に排出するための吸出管で、この吸出管４はゴムホー
ス１１を介して真空ポンプ１０に接続されている。

また、吸出管４は前記ノズル３と同様に３本のガイド捧
５に支持されており、上下方向に移動可能である。これ
ら吸出管４、真空ポンプ１０などにより、流動化した充
填物又は堆積物を排出する手段を構成する。１２はノズ
ル３、吸出管４、ガイド棒５、ゴムホース１１などをテ
ーブル６に対して上下方向に巻上げて移動させる巻上機
、１３は真空槽、１４は固液分前機、１５は液体が充填
されるタンク、１６はタンク１５内の液体が不足したと
き不足分を補なう液体補給機、１７は作業架台で、この
作業架台１７にはテーブル６、揺動モータ７などが設置
されている。

第３〜第５図は、前記高圧噴射用のノズル３および吸出
管４を詳細に説明するための図である。

複数のノズル３は第３図に示す如く吸出管４の周囲に６
個配置されており、３個のノズル３ａと３個のノズル３
ｂは交互に位置するように配置する。

このノズル３ａは下向きに堆積物Ｓを粉砕する際に用い
られるもので、第４図に示す如く噴射口が下向きになっ
ている。

、また、３個のノズル３ｂは横向きの噴射口を有してお
り１円周方向に堆積物Ｓを粉砕して流動化する際に用い
られている。

次に本発明装置の動作について説明する。

作業が開始されると、巻上機１２によって、ノズル３お
よび吸出管４を下方に移動する。そして、所定の位置ま
で移動した後１巻上機１２の運転を停止する。この状態
でポンプ２の作動によりタンク１５に充填されている液
体を高圧化してノズル３に供給する。ノズル３に供給さ
れた高圧の液体は、ノズル３の噴射口から堆積物Ｓに向
って噴射され、この噴射力による粉砕によって堆積物Ｓ
は流動化する。このとき、旋回テーブル６は揺動モータ
７により旋回しながら下向き（垂直方向）のノズル３ａ
によって噴射を行ない堆積物Ｓを下向きに粉砕する。あ
る程度粉砕が進んだ時点で、揺動モータ７を停止すると
共にノズル３ａへの液体の供給を停止する。粉砕によっ
て流動化した液体を含む堆積物Ｓは、真空ポンプ１０に
より吸出管４を介して反応塔１外の真空槽１３内へ排出
される。この排出作業が終了すると、再び旋回テーブル
６を旋回しながら横向き（水平方向）のノズル３ｂによ
って噴射を行ない円周方向に充填物又は堆積物Ｓを粉砕
する。この作業が終了すると、前記と同様に流動化した
充填物又は堆積物Ｓの吸出作業を行なう。

以上の粉砕作業および吸出作業を交互にくり返し行なう
ことによって、反応塔１内の堆積物Ｓを。

全て無駄なく容易に反応塔１外に除去することができる
。

前記真空槽１３内に液体を含む堆積物Ｓがある一定量貯
まると、この堆積物Ｓは固液分離機１４に送られる。こ
の固液分離機１４では流動化した堆積物Ｓを触媒と液体
に分離し、この内、液体をタンク１５へ供給すると共に
触媒は廃棄するようになっている。また、タンク１５へ
は液体供給機１６より不足した液体を供給する。

これらの作業は、従来の如く作業員が反応塔内に入るこ
となく、外部からの制御機構（図示せず）により自動的
に短時間で行なうことができる。

ちなみに、従来の作業で１２日かかつていたものを、１
０日以内で行なうことが可能である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、作業具が反応塔内に入ることなく充填
物又は堆積物を反応塔外へ容易に排出することができる
ため、充填物又は堆積物の排出作業の向上および安全性
の向上を図るなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の全体構成を説明するための図、第
２図は本発明装置の要部拡大図、第３図〜第５図は本発
明装置におけるノズルおよび吸出管の配置状態を説明す
るための図である。 ■・・・反応塔、３・・・ノズル、４・・・吸出管、５
・・・ガイド捧、６・・・旋回テーブル、１２・・・巻
上機、１４・・・固液分離機、Ｓ・・・充填物又は堆積
物。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、反応塔内に充填又は堆積して固形化した充填物又は
   堆積物を反応塔外へ除去する装置において、前記固形化
   した充填物又は堆積物に高圧の液体を噴射して流動化す
   る手段と、この流動化した充填物又は堆積物を反応塔外
   へ吸出す手段とから構成したことを特徴とする反応塔内
   の固形物排出装置。 ２、前記流動化する手段は、複数のノズルと高圧の液体
   をノズルへ供給するポンプなどから構成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の反応塔内の固形物排
   出装置。 ３、前記吸出手段は、真空ポンプとこの真空ポンプに接
   続する吸出管とから構成したことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の反応塔内の固形物排出装置。 ４、前記ノズルは、垂直方向および水平方向にそれぞれ
   配設したことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
   反応塔内の固形物排出装置。 ５、前記ノズルは旋回可能に設けたことを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載の反応塔内の固形物排出装置。