JPS62151186A - ネコ白血病ウイルスワクチン - Google Patents

ネコ白血病ウイルスワクチン

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JPS62151186A
JPS62151186A JP61210817A JP21081786A JPS62151186A JP S62151186 A JPS62151186 A JP S62151186A JP 61210817 A JP61210817 A JP 61210817A JP 21081786 A JP21081786 A JP 21081786A JP S62151186 A JPS62151186 A JP S62151186A
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virus
cells
promoter
protein
infected
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JP61210817A
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ジャック ヘンリー ナンバーグ
ジェームス ハリス ギルバート
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Novartis Vaccines and Diagnostics Inc
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Cetus Corp
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C12N2710/24011Poxviridae
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    • C12N2710/24143Use of virus, viral particle or viral elements as a vector viral genome or elements thereof as genetic vector
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/13011Gammaretrovirus, e.g. murine leukeamia virus
    • C12N2740/13022New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は組換DNA工学及びネコ白血病の免疫予防の
分野に属する。さらに詳しくは、この発明は、ネコ白血
病ウィルス(FeLV)のウィルス性エンベロープ蛋白
質に対する免疫反応を生じさせる、白血病に対する感染
性組換ウィルスワクチンに関する。
〔背 景〕
ネコ白 rウィルス(FeLV) FeLVはネコにおいて悪性疾患及び非悪性疾患の両者
を惹起する伝染性の発癌性RNAウィルスの1群である
。感染されたネコはしばしば免疫抑制され、そして多く
が二次感染に罹る( Hardy等、Fe1ine L
euken+ia Virus (b980)) e 
FeLV惑染は感染の病気関連死の主要原因である。F
eLVの複製の間、ウィルスRNAゲノムのDNAコピ
ーが作られ、そして感染された細胞のDNA中に挿入さ
れる。組み込まれたFeLV−DNAは感染された細胞
から撒き散らされた一層多くのウィルスをコードする。
宿主の遺伝子との組換によってネコ肉腫ウィルス(Fe
SV)を生じさせることにより、このウィルスは細胞形
質転換を惹起することができる。
FeLVゲノムは、60〜70Sの単鎖RNAダイマー
であって、内部ウィルス蛋白質をコードす剣L1且遺伝
子、ウィルスRNA依存DNAポリメラーゼ(逆転写酵
素)をコードす薊Ll上遺伝子、並びにウイルスエンヘ
ロープ蛋白質gp7o及びp15Eをコードするenv
遺伝子から成る。FeLVenv遺伝子は前駆体糖蛋白
質gpssをコードしており、このgp85が蛋白質分
解的にプロセシングされて成熟gp70蛋白質及びp1
5E蛋白質が生ずる。これらの蛋白質はジスルフィド結
合を介して複合体となり、そして感染された細胞及びピ
リオンの膜二に存在する。主要エンベロープ糖蛋白質g
p10が宿主−リセブター認識及び結合に関与する。
はとんどの膜蛋白質は疎水性領域を含有し、この領域は
脂質膜に挿入されておりそしてこれによって該蛋白質を
該膜に付着していると信じられる。
疎水性p15B蛋白質はこのような膜付着蛋白質である
と思われる。Aく庖性口内炎ウィルス(VSV) G蛋
白質及びヘルペスシンプレックスgD蛋白質からのこの
ような領域の除去は、もはや膜に結合せずそして細胞培
養上滑中に分泌される分子をもたらす〔それぞれ、Ro
se等、伽旦、30ニア53−762(b982) ;
La5key等、Bio/ Technolo  、 
2 (6):527−532(b984) )。免疫グ
ロブリン発現細胞の進展において、IgM発現は膜付着
蛋白質から分泌形蛋白質に前進する。このような形の変
化は、1gM蛋白質から疎水性トランスメンプランセグ
メントを除去するRNAスプライシング事象を介して生
ずる( Alt等、釦旦、20 : 293−301 
(b980); Eaely等、蝕旦、皿:313−3
19 (b980))。
FeLVenv遺伝子のP15E蛋白質はLeLV疾患
に関連する免疫抑制に関連付けられている(Ma th
es等、Na ture、274:687−689 (
b97B)) 、不活、性化されたFeLVはインビト
ロでリンパ球の増殖を阻害することが報告されており(
Hebebrand等、CancerResearch
、 37 : 4532−4533 (b977)) 
、そしてこの効果はFeLVpL5B蛋白質に起因する
ものとされている(Ma thes等、前掲〕。
env遺伝子のDNA配列はJ、 Virol。
(b983)観: 871−880に記載されている。
PCT/US/84101963 (b985年12月
18日公開)は、FeLVのガードナー−アルンスタイ
ン(Gardner−Arnstein;GA)系のe
nv遺伝子のコード鎖のヌクレオチド配列、及びこれか
ら推定されるアミノ酸配列を記載している。ウィルスの
インターフェレンス試験及び中和試験は、エンベロープ
抗原の3つのサブグループ(A、B及びCと称する)が
存在し、これらは類似しているがしかし相互に異り、そ
して3種類の認識されるPeLVサブグループ(やはり
A、B及びCと称する)をもたらすことを示した。
サブグループAウィルスはこのウィルスグループのエコ
トロピック(ecotropic)構成員である。
サブグループBのウィルスは、エコトロピックサブグル
ープAウィルスとネコのゲノム内の内生FeLV一様配
列との間のインビボ組換現象に由来すると信じられる(
 Stewart等、J、 Virol、 、58(3
) :825−834(b986年6月)〕。ササブグ
ループCウィルスびサブグループCウィルスがサブグル
ープAウィルスと関連してのみ見出される点において、
サブグループはそれらの自然の分布を異にする[ Ja
rrett等、Int、 J、 Cancer、、21
 : 334−337(b978) )。異るサブグル
ープのウィルス間に共通の抗原決定基が存在するが、感
染性及び疾患進行に関して特異的な差異が認められてい
る(Jarrett等、Int、 J、 Cancer
、 21 : 466−472(b97B) ) 、サ
ブグループAウィルスが感染の伝播に必須であることが
、すべてのFeLVウィルス血症動物においてこのウィ
ルスが見出され、他方、サブグループCウィルス及び/
又はサブグループCウィルスは動物のおよそ50%にお
いて見出されるがしかしサブグループAウィルスと関連
してのみ見出される(Jarrett等、 Int、 
J、 Cancer、 21: 334−337(b9
78) ] という観察により証明されている。
FeLVに暴露されたネコの運命は、FeLVに対する
、特にFeLVエンベロープ抗原に対するその免疫反応
に依存するであろう。暴露された集団の約40%は抗−
FeLVエンベロープ抗体の高い力価を生成して免疫と
なり、約30%は適切に反応せずそして永続的に感染を
受けるようになり、そして約30%は感染されず免疫も
されないが感受性であり続けることが研究により示され
ている。感染された集団のかなりの部分が自然免疫を得
るという事実が研究者をして種々の材料をFeLVに対
するワクチンとして試みさせた。不活性化されたウィル
スは高投与量の場合以外無効であることが見出された。
精製されたgp70もまたワクチンとして一般に無効で
あることが報告された。死腫瘍細胞は白血病を予防する
ためには有効であるがウィルス血症の予防のためには有
効でないことが報告されている。
FeLVで形質転換されたセルライン(PL−74)の
組織培養培地から得られた可溶性腫瘍細胞抗原も試みら
れ、そしてFeLVウィルス感染の誘導の予防のために
有効であることが見出された。1985年12月18日
に公表されたPCT/US84101963は微生物的
に製造された組換FeLV蛋白質を基礎にしたFeLV
ワクチンを記載している。
ウィルスワクチン Mo5s、  B、等 (Methods  in  
Gene  Am  1ification  。
(エルセビール、化オランダ)Vol 3 、p202
−213(b983) : PNAS(USA) (b
982) 79 : 7415−7419;PNAS(
那漫−(b983)影し7155−7159: J、 
Virol。
(b984)弧: 857−864.及びPCT/US
85101863.1984年7月公開、国際公開11
kL賀084102077 )は、ワクチニアウィルス
ゲノムへの異種性(heterologous)遺伝子
の挿入を記載している。次に、これらの遺伝子は宿主内
でのウィルスの複製中に発現され、これらの遺伝子の産
物及びワクチニアに対する免疫反応が生ずる。この方策
を用いて、インフルエンザ(PNAS(b983)80
 : 7155 ; Nature (b984) 3
11 :578〕、ヘルペス・シンプレックス(Sci
ense(b985) 228ニア37) 、肝炎B 
(Moss等、Nature(b984)311 :6
7 ) 、及びプラスモジウム・クノウレシ(Plas
modiumknowlesi)  (Science
 (b984)224 :397)を包含する種々の病
原体からのチャレンジに対する有意な免疫反応及び/又
は保護が示された。
この技法は、ワクチニアウィルスプロモーターから下流
に異種性遺伝子を含有するプラスミド挿入ベクターの造
成を含み、すべては該挿入ベクター中のワタチニアチミ
ジンキナーゼ(TK)遺伝子中に挿入される。ワクチニ
アウィルスに感染された細胞へのワクチニアDNA及び
挿入ベクターの同時トランスフェクションがウィルスD
NA中のTK配列とプラスミドとの間の相同性組換を可
能にし、ワタチニアゲノムへの異種性遺伝子の挿入及び
ウィルスTK遺伝子の中断をもたらす。組換体ウィルス
はそれらのTK−マイナス表現型により選択することが
できる。
生組換ヘルペス・シンプレックスI (H5V I )
ウィルスが種々の目的のため、Roizman等〔並置
(b981)…:227−232 ;釦旦(b981)
旦:555−565 ;並置(b980)22:243
−255 : Dev、 Biol、 5tandar
dization(b982)屓:287−304 :
及びヨーロッパ特許074808A2(b982) )
により、最初ヘルペスウィルスの遺伝的研究において使
用するために開発された方法であって後に上記のワクチ
ニアウィルスの研究において用いられたのと類似の方法
を用いて造成されている。1(SV I遺伝子中の特定
の変化を細菌プラスミド上でインビトロ操作することが
でき、そして次にこれらの配列を、ウィルスゲノム配列
及びプラスミド配列を含有するようにトランスフェクト
された細胞中での相同性組換によりHSV Iゲノム中
に挿入することができる。この方法、及び生組換ワクチ
ニアウィルスの造成において使用される方策と同様の方
策を用いて、5hih等(PNAS(b984)81:
5867−5870)は、挿入され操作された肝炎8表
面抗原(HBSAg)遺伝子を発現する生組換HSV 
Iウィルスの造成を報告している。このHBSAg遺伝
子はH3Vプロモーターを用いる発現のために操作され
、そして細菌プラスミド中HSV IのTK遺伝子中に
挿入され、そしてHBSAg遺伝子を発現する組換H5
V Iウィルスの造成のために使用された。
本発明の方法により創成された感染性組換ウィルスはネ
コ白血病ウィルスワクチンとして有用である。このよう
なワクチンは種々の経路により、例えば非経腸的に(特
に、皮下に、訪中に、眼窩内に、被膜内に(intra
capsularly) 、らせん内に(intras
pirally) 、静脈内に、鼻内に)、鼻内エーロ
ゾルにより、乱刺(scarification)によ
り、又は経口的に投与することができる。組換ネコヘル
ペスウィルス(F HV)が使用される場合の好ましい
投与経路は皮下注射もしくは筋肉内注射によるか、又は
鼻内エーロゾルによる。組換ワクチニアウィルスが使用
される場合、好ましい投与経路は乱刺によるか、又は筋
肉内注射もしくは皮下注射による。
ゝ   れたサブユニ・・ト クチン ワクチンは非経腸ビヒクルと共に組換ウィルス自体から
実質上構成することができ、又は組換ウィルスにより感
染された細胞の調製物であって例えばホルマリンもしく
はb−プロピオラクトン(B P L)での処理により
不活性化されたものから誘導することができる。組換ワ
クチニアウィルスvFeLVenvにより感染されたヒ
ト・ヒーラ(Hela)細胞はその表面に、真正なFe
LVウィルスにより感染された細胞よりも実質的に多く
のFeLVgp 70を蓄積することが示された〔第5
図、及び例3(B)(2)における検討を参照のこと〕
。感染された細胞の全培養物、又はその手積製された両
分、例えば膜画分は当業界において知られている方法の
中でも特にホルマリン又はBPLにより不活性化するこ
とができ、そしてこれをFeLVgo 70に対する抗
体を生じさせるためのサブユニットワクチンとして使用
し、これによってFeLV感染に対してネコを保護する
ことができる。
膜蛋白質の粗調製物をウィルスに感染された細胞から単
離することができる。このような粗膜調製物の例は、下
記のU及1方迭のセクション、〔発明の開示〕 この発明は、FeLVエンベロープ蛋白質の発現をコー
ドする生組換ウィルス、該ウィルスの製造手段、及び該
ウィルスに基礎を置< FeLVワクチン又は該ウィル
スにより感染された細胞の不活性化調製物の形でのFe
LVワクチンを提供する。
従って、この発明の1つの観点は、免疫原性ネコ白血病
ウィルスエンベロープ蛋白質の発現をコードする組換形
ウィルスを製造するために哺乳動物細胞のトランスフェ
クションにおいて使用する挿入ベクターであって、 (a)レプリケータ−; (b)前記ウィルスのゲノムの非必須領域の少なくとも
部分;及び (C)前記ウィルスに感染された細胞内で活性なプロモ
ーター、翻訳開始コドン、及び前記蛋白質をコードしそ
して該プロモーターの制御のもとにあるDNA配列を含
んで成る、前記非必須領域内に挿入されたキメラ遺伝子
; を含んで成るベクターに関する。
この発明の他の観点は、ネコ白血病ウィルスワクチンと
して有用な感染性組換ウィルスに関し、該ウィルスは該
ウィルスに感染されるべき細胞内で活性なプロモーター
、翻訳開始コドン、及び免疫原性ネコ白血病ウィルスエ
ンベロープ蛋白質をコードしそして前記プロモーターの
制御のもとにあるDNA配列を含んで成るキメラ遺伝子
を有し、そして該キメラ遺伝子は前記ウィルスのゲノム
の非必須領域中に挿入されていることを特徴とする。
この発明のその他の観点は、上記の組換ウィルスにより
感染された宿主哺乳類細胞に関する。
この発明の他の観点は、上記の組換体ウィルスにより感
染された細胞又はその画分の不活性化調製物を含んで成
るFeLVワクチンに関し、前記画分は免疫原性ネコ白
血病ウィルスエンベロープ蛋白質に対する免疫反応を生
じさせるのに十分な量の該蛋白質を含有する。この不活
性化された細胞調製物はさらに医薬として許容される非
経腸担体を含んで成ることができる。
この発明の他の観点は、宿主中でのワクチン感染及び複
製に際して前記蛋白質に対する免疫反応を惹起するのに
十分な量の前記組換ウィルス、及び医薬として許容され
る非経腸ビヒクルを含んで成るFeLVワクチンに関す
る。
この発明の他の観点は、前記のワクチンのいずれかの有
効量によりネコを予防免疫することを含んで成る、ネコ
におけるFeLV感染を予防する方法に関する。
〔具体的な説明〕
この明細書において、“FeLVエンベロープ蛋白質”
なる語は、完全エンベロープ蛋白質(gp70及びp1
5Eの両者)、gp70蛋白質、FeLVのgp70エ
ンベロープ蛋白質及び他の菌属からのトランスメンプラ
ン領域、又はその免疫原性断片を包含することが意図さ
れる。” FeLVエンベロープ配列”なる語は上に定
義したFeLVエンベロープ蛋白質をコードするヌクレ
オチド配列として定義される。
これらの用語はサブグループ又は株に限定されない。
この明細書において使用する場合、“ゲノムの非必須領
域”なる語は、ウィルスの感染又は複製のために必須で
ないウィルスゲノムのDNA配列を意味する。
挿入ベクターを製造するために種々のプラスミド、コス
ミド、又はファージを使用することができる。造成され
た後、ベクターはFeLVエンベロープ蛋白質をコード
するDNA配列、及びウィルスに感染された後の宿主哺
乳類細胞中で活性なプロモーターの下流の翻訳開始コド
ンを含有する。ウィルスプロモーターが好ましく、特に
、操作されるべきウィルスの天然ゲノム中に存在するプ
ロモーターが好ましい。FeLVエンベロープ配列/開
始コドン/ウィルスプロモーターから成る造成物をこの
明細書中では“FeLVエンベロープ遺伝子発現カセッ
ト”と称する。ベクターはさらに、操作されるべきウィ
ルスのウィルス性ゲノムの非必須領域を含有する。好ま
しくは、非必須領域は組換体の選択を可能にするマーカ
ー機能を含む。すなわち、カセットの挿入による該領域
の中断は検出可能な表現型の変化を生じさせる。好まし
い非必須領域はチミジンキナーゼ(t k)遺伝子であ
る。
この領域はウィルスゲノムから切り出され、精製され、
そしてカセットを受は入るべきベクターに挿入される。
カセットを挿入するためにこの領域の便利な制限部位が
使用される。
下記の例1は、ネコ白血病ウィルス(FeLV)サブグ
ループBのガードナーーアルンスタイン(Gardne
r−ArnsteinHGA)株のネコ白血病ウィルス
(FeLV)エンベロープ遺伝子の発現をコードする組
換ワクチニアウィルスの造成を詳述する。
例2は、FeLVサブグループAウィルスのFeLVエ
ンベロープ遺伝子がクローン化されている同様の造成物
を記載する。
例3は、多数の異るタイプの実験により、例1に従って
造成されたサブグループBの組換ワクチニアウィルスv
FeLVenνによるFeLVエンベロープ遺伝子の発
現を特徴付ける。
第4図はネコ白血病に対する感染性組換ウィルスワクチ
ンの他の造成を例示し、この場合例1及び2のFeLV
のp15B )ランスメンプラン領域が水庖性口内炎ウ
ィルス(VSV) G蛋白質の疎水性トランスメンプラ
ン領域により喚き置えられている。
例4の造成物は好ましい造成物を代表する。
前記の(背景)の部で示したように、FeLVのp15
E膜付着蛋白はFeLV疾患に関連する免疫抑制に関連
付けられている。R4edel (J、 Virol、
 、54 :224−228 (b985))は、水庖
性口内炎ウィルス(VSV) G蛋白質の又は家禽ベス
ト(fowl plague)ウィルス・ヘマグルチニ
ンの疎水性トランスメンプラン領域が他のウィルス蛋白
質、セムリキ森林(Semliki Forest)ウ
ィルスE2蛋白質を細胞表面に向けることができること
を示した。従って、LeLVウィルスの免疫原性を増強
するためには、この発明に従って11製される感染性組
換ウィルスはFeLVのp15B蛋白質以外のトランス
メンプラン蛋白質をコードする遺伝子を含有することが
好ましい。
例1及び2の造成において、p15Eを機能的に置き換
えるために多くの異る由来の疎水性トランスメンプラン
領域を使用することができる。例えば、他のトランスメ
ンプラン蛋白質には赤血球細胞蛋白質グリコホリン及び
繊維状バクテリオファージのコート蛋白質が含まれる。
このような疎水性トランスメンプラン領域はvsv c
蛋白質、ヘルペスシンプレックスgD蛋白質、免疫グロ
ブリンMもしくはG蛋白質、又は家禽ペストウィルスか
らのものであることが好ましい。
このようなトランスノンプラン領域をコードする核酸配
列はサブグループA又はB FeLVのgp70蛋白質
をコードする配列の狂A 1部位内に挿入することがで
きる。肛A1部位は第2図及び第10図中に示されてい
る。細菌プラスミドp tGAΔf1gi^■の造成に
おいてはgp70遺伝子のC−末端近くの且■H1部位
を使用し、この場合且■A1部位を一層便利な1匹RI
部位に転換した。このEcoRI部位の挿入により、F
eLVgp85前駆体が正常であればプロセシングされ
てgp70及びp15Eをもたらす蛋白質開裂部位が除
去される。
プラスミドptG^ΔHg1AIにより形質転換された
E、コリ (E、coli) K−12株MM294−
1のサンプルがアメリカン・タイプ・カルチエアー・コ
レクション(^TCC)、12301パークラウンドラ
イブ、ロックビル、メリーランドに、1983年12月
2日に受託番号m39,533として寄託された。
これらの蛋白質ドメインの融合体を造成するための核酸
の操作は小プラスミド、例えばptc^ΔHg1AI中
で便利に行うことができ、そして次にそれぞれ例1及び
2のpVGA又はpVGA−へのenv遺伝子中に切り
替えることができる。
Mst 11部位はサブグループA FeLVウィルス
及びサブグループB FeLVウィルスの両者のgp7
Of+I域中に保存された部位である。切り替え手順は
、gp70のMstl[部位から任意の便利な遠位部位
に延びる断片を、前記の便利な小プラスミドから、完全
なFeLVgp 85 SN域を含有しそして匹敵する
断片(MstlIから適当な遠位部位まで)が切除され
ている挿入ベクター、例えばpVGAに切り替えること
により達成される。例4はこのような手順を例示し、こ
の場合断片A及びBが切り替えられる断片を代表する(
さらに第1O図を参照のこと)。
gp70env遺伝子及びトランスメンプラン蛋白質を
コードする代替可能な遺伝子を有するカセットを適切な
挿入ベクター中に切り替えた後、例1 (B)において
後記する方法に類似する方法に従って組換ワクチニアウ
ィルスを調製することができる。
最終的にカセットが導入されるウィルスはネコの細胞中
で高コピーレベルの複製を行うことができそしてネコの
細胞中での複製の間に異種性FeLVエンベロープ遺伝
子の発現を可能にするものでなければならない。ネコに
正常に感染するウィルス、例えばネコ・ヘルペスウイル
ス(FHV)を使用することができる。この明細書に記
載する要件に合致する限り他のウィルス、例えばワクチ
ニアウィルス及び他のポックスウィルスを使用すること
ができる。
ワクチニアウィルスがネコ中で複製することができるこ
とが知られている( Ga5kel1等、シ1ユRec
ord、旦2 :171−172(b983)) 、ネ
コにおいて複製するワクチニアウィルスの能力を定量す
るため、ネコ、ネズミ及びヒト由来の細胞(それぞれC
RFK又はFc 9 ;L929;及びヒーラ−又は1
43B)に例1の組換ワクチニアウィルスを感染せしめ
、そしてウィルスの生産及びFeLVenv蛋白質の蓄
積を測定した〔下記の例3(C)及び第8図を参照のこ
と〕。
ワクチニアウィルス株WR及び誘導された組換ウィルス
の複製がネコ及びネズミ由来の細胞中で幾分制限される
ことが実験により示された。このようなウィルス生産の
減少は1ooo倍のオーダーであり得る。インビトロで
、そしておそらくインビボで生産されるFeLVgp 
70蛋白質の量の減少がウィルス生産のこのような減少
に随伴する。
インビボでのPeLVgρ70免疫原の生産レベルを上
昇せしめるために、ネコの細胞中で増強された複製を行
うウィルスベクターを使用するのが好ましい。ネコ細胞
中で増強された複製を行うこのようなウィルスベクター
を、この明細書においてはネコに馴化されたワクチンウ
ィルスベクター、又はネコが宿主である宿主域変異体と
称する。各場合において、この発明で使用されるウィル
スベクターはネコに馴化されていることが好ましい。こ
の発明において使用するために好ましいウィルスである
ネコ・ヘルペスウイルスが天然のネコに馴化されたウィ
ルスの1例である。
その自然状態ではネコに馴化されない宿主域変異体を単
離するため、親ウィルスベクター、例えばワクチニアウ
ィルスベクターWR株又は誘導された組換ウィルス、例
えばChakrabarti等〔勿ムCe1l Bio
l、  5 (b2) : 3403−3490(b9
85年12月)のβ−ガラクトシダーゼ標識花ウつルス
(青色標識ウィルス;νSC8又はvSC9)を、宿主
域変異体を生じさせるのに好都合な条件下でネコ細胞中
で繰り返し縫代する。McGuire等は、“ポックス
ウィルスの縫代中の宿主域変異体の発生に好都合な条件
”と題する彼等の論文(J、 Gen、 Virol、
19 : 301−310 (b973))中にこのよ
うな方法を十分に記載している。マウス細胞及びラビッ
ト細胞中で高効率で複製するWRワクチニアウィルスの
宿主域変異体が調製されている〔それぞれ、Dunla
p等、J、 In+muno1. 100 (6):1
335−1339(b96B);及びGangemi等
、Virol、、73 : 165−172 (b96
7))。
異種性FeLVエンベロープ遺伝子は、ウィルスDNA
と挿入ベクターとの哺乳類細胞への同時トランスフェク
ションにより、ウィルス中に導入される。用いられる特
定のウィルスに依存して、細胞は増殖性感染を達成する
ためにウィルスにより感染されなければならない。ヒト
細胞を含む色々な種の哺乳類細胞をワクチニアウィルス
と共に使用することができる。しかしながらネコヘルペ
スウィルスを用いるこの方法においてはネコ細胞のみを
使用することができる。同時トランスフェクションは非
必須領域(例えばTK配列及びウィルスDNA及び挿入
ベクターの間の非相同性(he tero logou
s)組換を可能にし、ウィルスゲノムへのカセットの挿
入をもたらす。ウィルスTK遺伝子を非必須領域として
使用する場合、挿入によりこの遺伝子が中断され、そし
て組換遺伝子をそのTK−マイナス表現型に基いて、又
は発現可能なE、コリβ−ガラクトシダーゼ(β−ga
l)遺伝子がマーカーとして使用されるChakrab
arti等、前掲の方法による青から白への変化につい
てスクリーニングすることにより選択することができる
他の方法として、DNA−〇NAハイブリタイゼーショ
ンを通して異種性遺伝子を検出することにより、又は細
胞中でのウィルスの複製を通して生産されるFeLVエ
ンベロープ蛋白質の存在を検出することにより組換体を
同定することができる。組換体の同定の後、常法に従っ
て純粋な組換体ウィルスを単離し、そしてこれを用いて
感受性宿主細胞に感染せしめて組換ウィルスの大ストッ
クを得ることができる。ウィルスを感染細胞から単離し
、そして種々の経路でネコに投与するために注射用ビヒ
クルと共に製剤化することができる。予防免疫において
使用する投与量及び投与方法はネコの体重及び齢に依存
して異るであろう。
(例) 次の例はこの発明をさらに説明するためのものであって
、この発明の範囲を限定するものではない。次の材料及
び方法を以下の例において使用した。
GA−FeLVウィルス(Mullins等、J、Vi
rol、、井: 688−703 (b981))を生
産するヒトRDはN、Davidson(カルテツク)
から得た。分子クローン化GA−FeLνプロウイルス
CMallins等、前掲〕を発現するイヌCF−2細
胞はJ、 Elder(ResearchInstit
ute of 5crips C1onic)から提供
された。
チミジンキナーゼ欠損ヒト・セルライン143B(We
ir等、 PNAS(USA)  、 79  :  
1210−1214(b982)  )はに、 Hue
bner(The Wister In5titute
)から得、そしてネズミL−929細胞は1.Old 
(MemorialSloan Kettering 
Cancer In5titute)から得た。
ヒト・ヒーラ細胞及びネコCRFKm胞[Crande
ll等、In Vivo 、 9 : 176−185
 (b973))はアメリカン・タイプ・カルチュアー
・コレクション(ATCC)から得た。ワクチニアウィ
ルスの野性型WR株はB、 Mo5s(N I H)か
ら得た。
CRFK以外のすべてのセルラインは10%ウシ胎児血
清(F B S)及びゲンタマイシン(50μg/ml
Hシエーリング)を補充されたドルベコ−イーグル培地
(DME ;イルビン・サイエンティフィック)中に増
殖せしめた。CRFK細胞は上記のように補充されたマ
ツコイ5A(改変)培地(ギブユ)中に増殖せしめた。
ワクチニアウィルスは標準的技法を用いて増殖せしめた
。細胞−関連ワクチニアウィルスを単離し、そしてJo
klik、 Virol、、18 : 9−18(b9
62)により記載されているようにしてシュークロース
勾配遠心により精製した。ウィルスDNAは精製された
ピリオンからNakano等(PNAS(USA) 、
79 : 1593−1596 (b982) )に記
載されているようにして調製した。ワクチニアウィルス
のプラークの定量及び単離のため、接種された細胞単層
(ヒーラ又は143 B ”)に0.6%アガロース、
2%FBS及び50μg/mllのゲンタマイシンを含
有する培地を重層した。tk−ウィルスプラークの単離
のため、アガロース上層をさらに25μg / Tri
 1ブロモデオキシウリジン(BUdR)とした。永続
して感染されている細胞からのFeLVウィルスを培養
上清から、Frankel等、J、 Virol、 、
18 : 481−490(b976)により記載され
ている方法を用いて部分精製した。
■■左且料 ワクチニアウィルス挿入ベクターpGs20(Mack
ett等、J、 Virol、 、49 : 857−
864(b984) )はG、Sm1th及びB、 M
o5s(N I H)から提供された。
このプラスミドは、ワクチニアウィルスのゲノム中外来
性遺伝子の挿入及び発現を可能にするベクターとして機
能する。pGs20により形質転換されたE、コリ)1
8101のサンプルはATCC嵐39 、249として
1982年11月30日にATCCに寄託された。この
寄託は、国際公開I’l&1W08410207?(b
984年6月7日公開;国際出願11hPCT/US8
3101863に基く)において言及されている。
分子クローン化GA−FeLV−Bプロウィルス(λH
F60) (Mullins等、前掲)はA、 Roa
ctl及びN、 Davidson(Caltec)に
よりpKC7由来プラスミドpKHR−1の形で提供さ
れた。このプラスミドはトランスフェクション・アッセ
イにおいて感染性である。このプラスミドは、L■■に
よる消化後の再環化によりFeLVenv遺伝子及び3
 ’ LTRのみを含有するように縮小された。この小
さいプラスミドρGApvは、これらの研究において使
用されるFeLVenv遺伝子配列を提供した。
FeLVgp 70−特異的モノクローナル抗体、クロ
ーン25.5はすでに記載されている(Lutz等、V
et。
Immunol、 and Immuno ath、 
 2:425−440(b981)) −このIgGI
抗体はFeLV感染性を中和し、そしてFeLVgp7
0中の定義された決定基を認識する[ Nunberg
等、PNAS (USA)、81 : 3675−36
79(b984) )。エンザイムーリンクド・イムノ
ソルベント・アッセイ(ELISA)のための抗体のホ
ースラディッショ・パーオキシダーゼ(HRP)接合体
は記載されているようにして調製した(Lutz等、J
、 I++uauno1. Methods 、 56
 : 209−220 (b983))。
同じエピトープ(公表されていない)を認識する他のウ
ィルス中和モノクローナル抗体(CIID8)(Gra
nt等、J、 Immunol、 、131:3042
−3048(b983)はC,Grant(Pacif
ic Northwest Re5earch Fou
nda−tion)により提供された。このIgG2抗
体はスタフィロコッカス(Sta h 1ococcu
s)プロティンAに結合する抗体を必要とする実験にお
いて使用した。
皿換旦Σへ広 使用した組換DNA法はManiatis等[Mo1e
cularC1onin : A Laborator
  Manual、Co1d SpringHarbo
r(b982) )により記載された通りである。核酸
酵素はニューイングランドビオラプス又はベセスダリサ
ーチラボラトリーズから得られ、そして製造者により記
載された通りに使用した。
組 ワクチニアウィルス法 組換ワクチニアウィルスを誘導するために使用した一般
的方法は記載されている( Machett等、前掲;
 Mo5s等、Gene Am 、 an虹Ana1.
、i:201−213 (b983))。ワクチニアウ
ィルスにより感染された143B細胞にワクチニアウィ
ルスDNA及びFeLVenv遺伝子を含有するpGs
20由来挿入ベクター(pVGA)をトランスフェクト
し、そして子孫ウィルスをBUdR(25μg/ml>
の存在下で増殖せしめることにより組換体(tk−)ゲ
ノムについて選択した。BUdR−耐性ウィルスをプラ
ーク−精製し、そして挿入及びPeLVenv遺伝子の
発現について次のようにしてスクリーニングした。ヒー
ラ細胞の単層に候補ウィルス単離体を感染せしめ、そし
て2日後に0. I M NazCOs(b)H9)(
ELISAコート緩衝液)中での細胞溶解により収得し
た。溶解物(lysate)の一部をELISAアッセ
イにおいて直接使用することによりFeLVgp70を
検出した。溶解物を用いてミクロタイターウェルをコー
トし、そしてHRP−接合モツクローナル抗体(25,
5)及び2.2′−アジノージ(3−エチルベンズチア
ゾリンスルホン酸) (ABTS ;シグマ)基質を用
いてFeLVenv蛋白質を検出した(Lutz等、V
et。
In+muno1..2 :425−440(b981
)) 、溶解物の残りを使用してドツトハイブリダイゼ
ーション分析用の高分子DNAを単離した。溶解物を0
.05M Tris(pH7,0) 、0.01M E
DTA 、 0.5%SDSに1周整し、そしてGro
ss−Bellard等、Eur、 J、 Bioch
em、、36:32−38(b973)により記載され
ているようにしてプロテイナーゼK(50Mg/mj!
;シグマ)により処理した。フェノールによる抽出及び
エタノールによる沈澱の後、DNAを0. I M N
a0II、0.05M EDTAに再溶解し、Ka t
a tos等、塾[^cids Res、、1 :15
41−1552(b979)により記載されているよう
にしてドツトハイブリダイゼーションのために使用した
FeLVenv      の   の     膜蛋
白質を5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により
分析したCLaemmli s Nature (ロン
ドン)  、227  : 680−685 (b97
0))。幾つかの実験においては、膜蛋白質の粗調製物
をウィルス感染細胞から次のようにして単離した。細胞
を9体積の冷低張緩衝液(0,01M Tris (p
H7,4) 、0.01 MNaCl、O,OOIM 
MgCA z )中で膨化し、ソシテDounce均質
化により破砕した。低速遠心(b000Xg、10分間
)により核を除去し、そして次に29.000X gに
て60分間の高速遠心により膜画分を単離した。Loh
ry 、、J、 Biol、 Chew、、193 :
265−275(b951)の方法により蛋白質含量を
決定した。
ポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離されそして
電気泳動的にニトロセルロース(BA−85;シュライ
ケル及びシュエル)に移行された蛋白質に対してイムノ
プロット分析を行った (b979) )。すでに記載されているようにして(
Johnson等、Gene Anol、Techn、
、上:3−8(b984) :Nunberg等、前掲
〕プロットを抗体で処理しそしてこれと共にインキュベ
ートし、そして抗体−抗原複合体をHRP−接合第2抗
体(ラビット抗−マウス;アキュレートケミカルス)及
び酵素基質としての3,3′−ジアミノベンジジン(シ
グマ)を用いて可視化した( De Bias等、An
al、 Biochem。
皿:214−219 (b983) )。
生細胞間接免疫蛍光実験(Manger等、並置、築:
327−337 (b984))を行ってワクチニアウ
ィルス感染細胞の表面上のFeLVenv蛋白質の位置
を決定した。組織培養チャンバースライド(Lab −
Tek)中に増殖した感染された細胞の単層をリン酸緩
衝化塩溶液(PBS)によりおだやかに洗浄し、次に4
%ウシ血清アルブミン(BSA)を含有するPBS中モ
ノクローナル抗体25.5と共にインキュベートした。
再度注意深く洗浄した後、フルオレッセインー接合第2
抗体(ラビット抗−マウスIgG。
カッペルラボラトリーズ)との反応により免疫複合体を
可視化した。並行して調製した単層を冷(−20℃)ア
セトン中で固定し、次に25.5抗体と共にインキュベ
ートして全細胞FeLVenv抗原を検出した。
細胞内に存在するFeLVenv蛋白質と感染細胞の表
面上に存在するそれとをさらに区別するために免疫沈澱
実験を行った。感染された細胞を19時間の増殖期間に
わたってメチオニン不含有DME培地に(” S )−
メチオニン(63uCi/m1; ニューイングランド
二二一りレア)を加えたものの中で代謝的にラベルした
。ワクチニアウィルス感染において、2時間のインキュ
ベーション期間の後に細胞がラベルされた。単層をPB
Sで洗浄し、そしてC1108モノクローナル抗体(b
mg/mlのBSAを含有するPBS中)と共にインキ
ュベートして細胞の表面上のFeLVenv抗原と反応
せしめた。次に、単層を十分に洗浄した後、PBS中に
1%NP −40,1%デオキシコール酸ナトリウム、
0.1%SDS、0.OIMメチオニン、 0.005
M EDT八0へ005M 2−メルカプトエタノール
、1mg/mJBsA、及び100U/mA!アプロチ
ニン(べ一すンガーーマンハイム)を含有するRIPA
W衝液により細胞溶解した。スタフィロコッカス・プロ
ティンA−セファロース(シグマ)を用いて免疫複合体
を沈澱せしめ、そして洗浄した。抗体とのインキュベー
ションの前に細胞溶解された培養物から並行免疫沈澱を
行った。免疫沈澱した蛋白質をポリアクリルアミドゲル
電気泳動により分離し、そしてフルオログラフィーによ
り可視化した。
■上 この例は、FeLVサブグループBのガートナー−アル
ンスタイン株のFeLVエンベロープ遺伝子抗担持する
生組換ワクチニアウィルスの調製を記載する。
A、挿 ベクターの°告 1、二瓜前方迭 プラスミドDNAの単離、制限酵素処理及び連結におい
て、並びに適当な細菌宿主の形質転換において使用され
る方法は組換DNAの分野における標準的方法であり、
そしてManiatis等、前掲に記載されていること
が見出されよう。
プラスミドDN、Aベクターの造成において使用された
すべての酵素は二ニー・イングランド・ビオラプス、又
はベセスダ・リサーチ・ラボラトリーズのいずれかから
入手し、そして供給者の指示に従って使用した。
特にことわらない限り、制限消化は完全消化であり、1
μgのDNA当り5〜10ユニツトの酵素を用いて37
℃にて60分間行う。若干の消化は、目的により不完全
消化であり、これらは1μgのDNA当り0.05〜0
.5ユニツトの酵素を用いて37℃にて10〜60分間
行い、これらの条件は実験的に決定される。
連結反応は、66 m M Tris−HC7!(pH
7,6)、6.6mM MgC1z 、10mMジチオ
スレイトール(DTT);並びに接着末端連結のために
は0.1mMATP及び0.01〜0.05weiss
ユニットのりガーゼ/20μ1反応容積、又は平滑末端
連結のためには1.0mMATP及び1.0〜5. O
weiss :y−ニットの酵素/10μ1反応容積か
ら構成される緩衝液中で、T4DNAリガーゼを用いる
。反応は14℃にて6〜12時間行った。分子間連結を
行うための反応は接着末端については10〜150μg
のベクターDNAを含み、そして平滑末端については1
00〜200μgのDNAを含む。挿入DNAはベクタ
ーDNAに対して1〜20倍過剰に維持した。
分子内連結を含むための反応は10〜20μgのベクタ
ーDNAを含む。
2、G520   ベクター炉− 相同性組換及びワクチニアウィルスゲノムへのFeLV
env遺伝子の挿入を中介するために使用されるプラス
ミドベクターはすでに記載されているプラスミドpGs
20  (Mackett等、J、 Virol、 、
49:857−864 (b984))から導かれた。
pGs20プラスミドは、初期7、 5 K D蛋白質
(Venka tesan等、Ce1l、門:805−
813 (b981) )をコードするワクチニアウィ
ルス遺伝子のプロモーター領域の挿入によって中断され
そして不活性化されたワクチニアウィルスチミジンキナ
ーゼ(tk)遺伝子を含有する。便利なポリリンカー配
列が7.5 K D遺伝子の転写開始部位から下流に挿
入されており、この位胃での異種性配列の分子クローニ
ングが促進される(第1図)。
このプラスミドベクターをBamHIにより完全消化し
た。消化及びDNAの単離の後、線状プラスミドを10
MMずつの4種類のデオキシヌクレオチドトリホスフェ
ートの存在下でPol I (Klenow断片)と共
にインキュベートすることにより平滑末端を形成した。
次に、BamHI消化プラスミドを2個の部位の内平均
1部位での消化をもたらすように設計された条件下でE
coRIにより部分消化した。DNAを精製し、そして
FeLVエンベロープ遺伝子の挿入のためのベクターと
して使用した。
プラスミドpGApvを、上記のベクターへの全FeL
Vエンベロープ遺伝子配列源として使用した。
pGApvはpKHR−1(A、 Roach及びN、
 Davidson)に由来し、このプラスミドは、プ
ラスミドpKC7(Ra。
及びRogers、 Gene(b979) 7 ニア
9 )のユニークEcoRI部位にサブクローニングさ
れたFeLV−B(第2図)〔ラムダHF60、Mul
lins等、J、 Virol。
(b981)刹:668)のGA株の分子クローン化さ
れたプロウィルスを含有するプラスミドである。
pKllR−1をPvo■で消化し、そして分子内反応
に好都合な条件下で再連結した。このDNAを用いてE
、コリMM294株をアンピシリン耐性に形質転換した
。完全エンベロープ遺伝子を含有するがしかしFeLV
■L及び匪遺伝子のほとんど並びに細菌カナマイシン耐
性遺伝子を欠いている4、 8 k bプラスミドpG
Apvを含む細胞を単離した(第3図)。
pGApvをPstlにより消化することにより、サブ
クローニングのためにFeLVエンベロープ遺伝子挿入
部を調製した。DNAをPol I  (Klenow
断片)と共にインキュベートすることにより平滑末端を
生じさせ、単離し、そして次にEcoRIにより消化し
た(第1図)。
すでに調製したBan+HI/旦coRI(部分)−消
化ベクターpGS20、及び挿入DNAを次のようにし
て連結した(第1図)。DNAを各150μg/ m 
lの濃度で、前記の接着末端条件下でT4DNAリガー
ゼと混合した。この混合物を14℃にて6時間インキュ
ベートし、そして追加の酵素及びATPを添加してすで
に定義された平滑末端条件を与え、そしてインキュベー
ションを一夜続けた。得られたDNAを用いてE、コリ
MM294株をアンピシリン耐性に形質転換した。
FeLVエンベロープ遺伝子を含有するプラスミドを有
するアンピシリン耐性コロニーをコロニーハイブリダイ
ゼーション法(Maniatis等、前掲、p312−
328)により位置決定した。ニトロセルロース濾紙デ
ィスクを500〜800個のアンピシリン耐性コロニー
を含むプレート(上記から)上に1き、そして方向付け
のために印を付した。これらのディスクを、0.5 M
 NaOH,1,5M NaC1により飽和されたワッ
トマン3MM紙にコロニーを上側にして移し、そして5
分間インキュベートして細胞を溶解した。ディスクを0
.5 M Tris−1f(b! (pH7、4) 、
1.5 M NaCIIにより飽和された紙上に移して
中和し、そして5分間インキュベートした。
濾紙を、0.3 M NaCl、0.03Mクエン酸ナ
トリウム(2XSSC)及び0.2%ドデシル硫酸ナト
リウム(S D S)中で5分間ずつ3回洗浄し、次に
2XSSCのみの中で5分間ずつ3回洗浄した。
この濾紙ディスクを、3tp−ラベル化ニック−トラン
スレーションFeLVエンベロープ遺伝子プローブへの
ハイプリダイゼーがヨンにより検索した。
エンベロープ遺伝子配列は、FeLVプロウィルス(p
KHR−1中に含有される)をXhol及びEcoRI
によって消化することにより生成する2、 8 k b
断片に由来した。この又橡■/旦並R1断片を1匹R1
及びSal Iで消化されたバクテリオファージM13
J)8中にサブクローン化した。完全なM13mp8組
換体をニックトランスレーションにおいて使用した。ハ
イブリダイゼーションは次のようにして行った。濾紙を
42℃にて一夜、50%ホルムアミド、5 X S S
 C(LX = 0.15M NaCj! 、  0.
015Mクエン酸ナトリウム) 、0.05xPP 1
(IX−0,5MNa2HPO4,0,5M NaHz
PO4,0,05M Na4P z(++)、0.1%
SDS、0.1%ずつのFicoll 400、ウシ血
清アルブミン及びポリビニルピロリドン、並びに200
Mg / m lの変性サケ精子DNAから成る前ハイ
ブリダイゼーション溶液4mf/濾祇中でインキュベー
トした。濾紙を10 ’cpm/濾紙の二ツクトランス
レーションFeLVenv配列(比活性1〜5 X 1
0”cpm/μg)により42℃に て−夜、4ml/
濾紙の同じ前ハイブリダイゼーション溶液中で検索した
。ハイブリダイゼーションの後、ハイブリダイズしなか
ったプローブを25℃にて15分間4回、2xSSC1
0,1%SDS中で洗浄し、次に60℃にて0. I 
X S S C10,1%SDS中で洗浄することによ
り除去した。フィルターを乾燥し、そしてハイブリダイ
ゼーションをオートラジオグラフィーにより可視化した
FeLVエンベロープ遺伝子配列を含むコロニーを単離
し、そして増殖せしめ、そしてプラスミドを迅速アルカ
リ溶解法により単離した。所望のEc。
R1部位における正しい挿入の存在をBamHI及びE
coRIによるプラスミドの消化により確認して診断的
3kb挿入断片を得た。
ワクチニアウィルスのWR株(B、 Mo5s % N
 IHから入手)をヒーラ細胞中で増殖せしめ、そして
ウィルスを細胞質抽出物からシュークロースグラジェン
ト遠心により精製した。Nakano等、PNAS(b
982)79:1592に記載されている方法にわずか
の変更を加えてウィルスDNAを調製した。要約すれば
、精製されたピリオンを16.7 A260/mJの濃
度において0.01M Tris−HC1(pH7,8
) 、0.01MEDTA、 0. I M NaCl
、0.5%S D S 、 0.05M2−メルカプト
エタノール中で溶解した。蛋白質を50Mg/mlのプ
ロテイナーゼにの存在下で37℃にて2時間インキュベ
ートすることにより消化した。DNAを、0.OOIM
 Tris−HCl (p)17.8)、0.001M
 EDTA 、 0. I M NaCff1により飽
和された同容量のフェノールの添加により抽出し、そし
て界面が清浄になるまで水相を再抽出した。DNA溶液
を4℃にて0.OIM Tris−HCj! (pH7
,8)、0.01M I!DTAに対してこれを2回交
換して一夜透析した。NaClを0.25Mになるよう
に加え、そして−20℃の100%エタノール2.5容
量を添加することによりDNAを沈澱せしめた。沈澱し
たDNAを溶液からパスツールピペット上に巻き取り、
80%エタノール(−20℃)に移し、12.00Qx
 gにて5分間遠心することによりペレット化し、そし
て乾燥した。このワクチニアDNAを0.01M Tr
is−FICj! (pH7,4)、0.001M E
DTA中に溶解し、そしてA260により濃度を決定し
た。
ヒーラ細胞及びヒト143BT K−マイナス細胞(K
、 Huebner、 Wistar In5titu
teから入手)を110%のウシ胎児血清を補充された
ドルベコ−イーグル培地(DME)中で増殖せしめた。
ワクチニアウィルスのTK−マイナス変異株の選択のた
め、143B細胞を追加の25μg/mllのブロモデ
オキシウリジン(BUdR)を含有する培地中で増殖せ
しめた。
143B細胞のコンフルエント単層にウィルスストック
の稀釈物を37℃3時間にわたり間欠的な動揺を伴って
接種することによりプラークアッセイを行った。接種物
を除去し、細胞を一回洗浄し、そして単層に2%ウシ胎
児血清及び0.6%アガロースを含有するDMEを重層
した。37℃にて48〜72時間のインキュベーシヲン
の後、培養物をリン酸緩衝化塩溶液中Q、QO5%ニュ
トラルレッドと共にインキュベートすることによりプラ
ークを可視化した。単離のため、よく分離したプラーク
をガラス製パスツールピペットにより拾い上げ1m!!
の培地に移し、そしてアガロースゲルからウィルスを放
出せしめるため激し′くピペット処理した。この懸濁液
を用いて直径16冒■のウェル中の143B細胞単層2
個に怒染せしめた。
野性型ワクチニアウィルスのTK遺遺伝子へのPeLV
エンベロープ遺伝子の組換を、Mackett等、PN
AS (b982) 79 : 7415により記載さ
れているマーカーレスキx −(maker resc
ue)技法を用いて行った(第4図)。要約すれば、1
43 B T K−マイナス細胞のコンフルエント単層
を収容する60鰭組織培養皿にワクチニアウィルスのW
R株を、細胞当り0.05プラーク形成ユニツト(pf
u)の感染倍率で感染せしめた。感染の2時間後、ワク
チニアウィルス感染細胞を挿入ベクターとワクチニアウ
ィルスDNAの混合物を用いてリン酸カルシウム同時沈
澱法によりトランスフェクトした。トランスフェクショ
ンは次のようにして行った。lμgずつのワクチニアウ
ィルスDNA及びpVG^を50μlの容積中で20M
gのキャリヤーサケ精子DNAと混合した。この溶液を
0,25M CaCβ2によりQ、5mlとし、そして
9.5mlの2xHBS(280mM NaCl Sl
 mM KCf 、 1.5 mM NazHPO4,
5、5m Mデキストロース、25 m M Hepe
s、 pt17.05)に常に撹拌しながらゆっくりと
添加し、そして室温にて30分間沈澱を形成せしめた。
DNA沈澱物をワクチニアウィルス感染細胞単層に加え
、そして37℃にて30分間インキュベートした。5m
/の増殖培地を加え、そして37℃にて4〜6時間イン
キュベーションを続けた。DNA溶液を除去し、単層を
1回洗浄し、そしてDME中15%グリセリン3mlを
加え、そして室温にて3分間インキュベートした。グリ
セリン溶液を除去し、細胞を3回洗浄し、そして5ml
の増殖培地を加えた。感染の48時間後、予想通りの細
胞変性効果を示す培養物を次のようにして収得した。細
胞を皿から振り離し、1100QXにて10分間ペレッ
ト化し、そして1mlの培地に再懸濁した。
ワクチニア感染細胞のトランスフェクションから単離さ
れたウィルスストックは大量の野性型ワクチニアウィル
スの存在下TK−マイナスウィルスの混合物を含んで成
る。TK−マイナス変異株(その内のいくらかは組換体
である)を単離するため、25Mg/mlのBUdRの
存在下TK−マイナスヒト143B細胞上で、前記のよ
うにしてストックにプラーク形成せしめた。これらの条
件下では、TK活性を欠くウィルスのみがプラークを形
成することができる。個々のよく分離したプラークをア
ガロース重層を通して拾い上げ、培地に懸濁し、そして
143B細胞の単層を収容する直径16■■のウェルに
移した。これらのウィルスクローンをB(IdRの存在
下で増殖せしめ、そして感染された細胞を、後に記載す
るように、DNAハイブリダイゼーション及びエンザイ
ムーリンクド・イムノソルベント・アッセイ(ELIS
A)によるFeLVエンヘロープ遺伝子の存在及び発現
についてスクリーニングするための材料源として使用し
た。
BUdRの存在下でのプラーク精製により単離されるT
K−マイナスウィルスは、自然発生TK−マイナス変異
株と相同性組換によるウィルスTK遺伝子へのFeLV
エンベロープ逍伝子の挿入によるウィルス性TK−マイ
ナス変異株との混合物である。
FeLV−含有ワクチニアウィルスをスクリーニングす
るために2つの方法を用いた。プラーク精製されたTK
−マイナスワクチニアにより感染された細胞を、DNA
ハイブリダイゼーションによりFeLV配列の存在につ
いてアッセイした。要約すれば、Gross−Bell
ard等、Eur、 J、旧ochem、 (b973
)共:32の方法の変法により高分子DNAを調製した
。感染細胞を0.1 M N82CO:+(pH9,0
)中で可溶化した。1501の細胞溶解物(l y5a
 te)を250、czAの0.01M Tris−1
1cJ (pH7、o)、0.0IM EDTA、0.
5%SDS及び50Mg/m7!ブロテイナーゼKに加
えた。溶液を37℃にて60分間インキュベートし、そ
して次に同容量のフェノールを用いて2回抽出した。2
.5容量の100%エタノールを添加することによりD
NAを溶液から沈澱せしめた。DNAを12,000x
 gにて5分間ペレット化し、乾燥し、そして1001
!の0. I M Na0tl、0.005M EDT
A中に?岩屑した。DNAアリコール50pEをKaf
atos等、Nuc、 Ac1ds Res、 (b9
76) 7 :15旧の方法によりニトロセルロース濾
紙に結合せしめた。濾紙を前記の前ハイブリダイゼーシ
ョン溶液中で37℃にて一夜インキユベートし、そして
前記のXho I / EcoRI −FeLVエンベ
ロープ遺伝子断片を含有する3Zp−ラベル化二ツクト
ランスレーションM13mp8 D N Aのl 06
cpm/濾祇の存在下で37°Cにて24時間インキュ
ベートした。
2XSSC10,1%SDS中で25℃にて5回洗浄し
た後、0.1xSSC,0,1%SDS中で60分間ず
つ2回洗浄した。濾紙をX−線フィルムに暴露してFe
LVエンベロープ遺伝子配列を含有するサンプルを同定
した。
次に、DNAハイブリダイゼーションにより陽性であっ
たウィルスクローンを、エンベロープ遺伝子の発現につ
いてELISAにより測定した。感染細胞を激しいピペ
ット処理により直径16■謙のウェルから取り出し、そ
して12,0OOX gにて10分間ベペレットした。
ペレットを200μlのEIJSAコート緩衝液(0,
I M NazCOz 、0.02%NaN、、pH9
,6)中に再懸濁しそして可溶化した。1:4から始ま
る一連の2倍稀釈物のアリコート100μβずつをミク
ロタイタープレートのウェルに加えた。蛋白質を、37
℃にて3時間インキュベートすることにより、プラスチ
ックウェルに結合せしめた。次に、プレートを3回洗浄
緩衝液(0,15MNaC1,0,05%トウィーンー
20)により洗浄し、そして過剰の液を除去した。Fe
LVgp70蛋白質上の決定基を認識するモノクローナ
ル抗体クローン25.5を用いてウェル中のPeLVエ
ンベロープ遺伝子生成物を検出した( Lu tz等、
Vet、 Immuno。
and Immuno ath、 (b981) 2 
: 425; Nunberg等、ハ易(b984)別
、:3675)。IgGを腹水から精製し、(Lu t
z等、J、 Immuno、 Methods(b98
3)56:209)、そしてレポーター分子としてのホ
ースラディツシュパーオキシダーゼと接合せしめた。こ
の接合体を緩衝液3 (0,15M NaCff、O,
OOIM EDTA、0.05M Tris−H(J 
 (pH7,4) 、0.05%トウィーンー20,0
.1%ウシ血清アルブミン〕中に1000倍に稀釈した
。100μlの抗体溶液を各ウェルに加え、そして抗体
を37℃にて60分間抗原と反応せしめた。洗浄緩衝液
によりウェルを3回洗浄することにより未結合抗体を除
去した。結合した抗体をウェル当り100μlの基質溶
液(b2,5MM2.2−アジノージ−(3−エチルベ
ンズチアゾリンスルホン酸)(ABTS) 、0.00
05%HzO□、0.05Mクエン酸、pH4,0)に
より検出した。室温にて20分間、緑色を発色せしめた
。100μlの0.2M  HFを添加することにより
反応を停止し、そして405nmの吸収を測定した。ワ
クチニアウィルス感染細胞の反応性を真正なFeLVに
より増殖的に感染されたヒト細胞のそれと比較した。エ
ンベロープ遺伝子生成物の強い発現を示すクローンをB
UdRの存在下で2回プラーク精製し、そしてFeLV
エンベロープ蛋白質を発現する幾つかの組換ワクチニア
ウィルスクローンを単離し、そしてvPeLVenvと
命名した。
ネコ白血病ウィルスエンベロープ遺伝子を発現するこの
組換ワクチニアウィルスは、1985年10月1日に、
ATCC1lhVR2215としテATCCニ寄託さレ
タ。
この例は、FeLVサブグループAのFeLVエンベロ
ープ遺伝子を担持する生組換ワクチニアウィルスが例1
 (A)及び(B)と本質的に同じ手順に従って調製さ
れ得ることを示す。ガードナー−アルンスタイン株すブ
グループBウィルスの代りに分子クローン化されたサブ
グループAウィルス(Stewart等、J、Viro
l、 、Vol、58(3):825−834(b98
6年6月)〕を使用する。
pVGA中のサブグループB enV遺伝子のBat 
I −Ball断片は、成熟gp70のアミノ酸lから
保存されたp15E蛋白質内の1点までをコードする領
域にわたる〔第2図〕。このBal I −Bal I
部位はサブグループAウィルス及びサブグループBウィ
ルスの両者中で保存された部位である(Stewart
等、上掲)。サブグループBからの前記見計1一旦吋■
断片は当業者により知られている方法によりサブグルー
プAウィルスからの同じ断片により置き換えてプラスミ
ドpVGA−Aを導くことができ、このプラスミドはF
eLシサブグループAの完全なgp70蛋白質及びpt
sE蛋白質をコードする遺伝子を含有する。このような
造成は例1 (A)のそれに木質的に類イ以する。
pVGA−Aを用いて、好ましくはベクターとしてネコ
に馴化されたワクチニアウィルスを用いて、組換体ワク
チニアウィルスを例1 (B)に記載したのと同じ方法
により造成することができる。
組換ワクチニアウィルスジFeLVenvにより発現さ
れたFeLVエンベロープ遺伝子生成物の分子量を免疫
的(ウェスタン)分析により決定した。ヒーラ細胞単層
に、1 pfu/細胞のMOIで、組換vFeLVen
ν又はワクチニアウィルスのWR株を感染せしめた。感
染の24時間後、細胞を培養容器からかき集めそして8
00Mgにて10分間ペレット化した。ペレットを5O
5−PAGEサンプル緩衝液〔2%SDS、0.1 M
 Tris−HCl  (pt17.0 )、0.1M
  DTT、10%グリセリン、0.1%ブロノフェノ
ールブルー〕中に溶解し、3分間音波処理し、そして1
00℃にて10分間加熱した。
真正なFeLVエンベロープ蛋白質サンプルは、あらか
じめGA−FeLV Bにより感染されたヒトRD細胞
の粗膜画分の調製により得られた。約10”の細胞を8
00Mgにて10分間ペレット化し、リン酸緩衝化塩溶
液により1度洗浄し、そして9容積のRB S (0,
OIM Tris−HCA (pH7,4) 、0.O
IMNaC!10.001M Mg(Jz )中に再懸
濁し、そして4℃にて10分間インキュベートした。細
胞を20ストロークのダウンス(dounce)ホモジ
ナイザーにより溶解した。懸濁液を1.600Mgにて
10分間透明にし、そして上清を29.OOOXgにて
60分間遠心した。この粗膜ペレットを0.OIM T
ris−H(b(pH7,4)、0.OOIM EDT
A中に懸濁し、5OS−PAGEサンプル緩衝液中に溶
解し、そして100℃に10分間加熱した。
蛋白質をアクリルアミドゲル上で電気泳動的に分離した
。分離の後、蛋白質を0.05M酢酸す) IJウム(
pH7,0)中で0.IV/cdにて60分間ニトロセ
ルロースに移行せしめた。移行の後、濾紙を250 m
 Jの5%無脂ドライミルク、1%オバルブミン、1M
グリシン中で30分間洗浄した。この濾紙を5分間ずつ
3回250mNの洗浄緩衝液(0,01M Tris−
H(b(pH7,4) 、0.15M Na(J、0.
001M EDTA 、 0.1%SDS、0.2%ト
リトンX−100,1%無脂ドライミルク、0.1%オ
バルブミン)中で洗浄した。濾紙をモノクローナル抗体
クローン25.5と共にインキュベートすることにより
、FeLVエンベロープ蛋白質を検出した。腹水を洗浄
緩衝液中に1 : 200で稀釈し、そして濾紙を25
℃にて3時間、又は4℃にて一夜インキユベートした。
250mJの洗浄緩衝液中で5分間ずつ3回洗浄するこ
とにより未反応抗体を除去した。
ホースラディツシュパーオキシダーゼと接合したラビッ
ト抗−マウスIgGを製造者(アキュレート・ケミカル
ス社)の指示に従って稀釈し、そして濾紙を25°Cに
て1時間インキュベートした250m1ずつの洗浄緩衝
液中で5分間ずつ3回洗浄することにより未反応抗体を
除去した。濾紙を0.1M Tris−11(J!  
(pH7,5)中0.5mg/mlジアミノベンジジン
及び0.03%のH20□から成る酵素基質と共にイン
キュベートすることにより免疫反応性蛋白質を可視化し
た。
第5図に示すように、組換ワクチニアウィルスに感染さ
れた細胞により生産される蛋白質は真正なFeLVによ
り感染された細胞により生産されたそれと同時泳動する
。vFeLVenvにより感染されたヒーラ細胞により
発現される蛍白質のイムノプロット分析は、83KDの
見かけ分子量をもって泳動する免疫反応性材料の単一バ
ンドを示した(第5図)。この蛋白質はこれらの細胞か
ら調製された膜中に濃縮されており、この観察はenv
遺伝子生成物が膜に会合するという予想と一致する。真
正なGA−FeLVウィルスにより増殖的に感染された
イヌ細胞の膜調製物中に同じ分子サイズの蛋白質が観察
された(第5図)。
83KD蛋白質の見かけ分子サイズは、FeLVenv
遺伝子生成物の2つの可能性ある形、すなわち“gp8
5”前駆体蛋白質、又はプロセシングされた成熟“gp
70”蛋白質を区別しない。GA−FeLVの成熱“g
p70”の分子量マーカーを得るため、’gp70”を
含有するFeLVピリオンをGA−FeLV感染CF/
2イヌ細胞の培養上清から部分精製した。
ピリオン蛋白質のイムノプロット分析(第5図、GA−
PeLVウィルスと標示された最終レーン)は、vFe
LVenv又は真正なGA−FeLVのいずれかにより
感染された細胞の脱調製物中にすでに観察されたものと
同時泳動するバンドを示した。従って、これらの細胞中
に貯積するenv遺伝子生成物はプロセシングされた成
熟型の蛋白質gp70である。この帰属は、炭水化物成
分(51KD ;データは示さず)を除去するための無
水弗化水素処理(Mort等、Anal、 Bioch
em、、82 : 289−301 (b977))後
の蛋白質生成物の分子サイズ分析により確認された。
G^−FeLV”gl)70 ”グリコプロティンの8
3KDの見かけ分子サイズは、他のテトロウィルス“g
p70”蛋白質に比べてこの蛋白質中に存在する潜在的
なグリコジル化部位の数が多いことを反映しているであ
ろう。
定常状態蛋白質レベルのこれらの分析において、高分子
サイズ“gp85”前駆体蛋白質の蓄積は観察されなか
った。成W!gp10を生じさせるための蛋白質分解的
プロセシングがvPeLVenvで感染された細胞中で
効率的に起こることは、gpa5前駆体の開裂は他のF
eLVにコードされる蛋白質を必要とせず、そしてFe
LVウィルスの集成及びパッディングの過程と独立であ
ることを示している。
組換ワクチニアウィルスによるFeLVエンベロープ遺
伝子の発現の性質をさらに評価するため、発現された蛋
白質の細胞的所在をManger等、装置(b984)
進: 327−337により記載されている方法に類似
する生細胞免疫蛍光アッセイを用いて決定した。
60〜75%コンフルエンシープ143B細胞の単層を
収容する組織培養チャンバースライド(Lab−Tek
)に、ワクチニアウィルスのWR株又は組換ワクチンv
FeLVenvを10〜20 pfu/細胞のMolで
感染せしめた。感染後3時間、6時間及び24時間にお
いて、細胞(下記のように固定したもの又は未固定のも
の)を抗体と共にインキュベートして下記のようにして
PeLVエンベロープ遺伝子生成物の発現を検出した。
約胞を4℃のPBSにより3回注意深く洗浄した。細胞
を固定しないで細胞の表面上の抗原のみが抗体に接近で
きるようにするか、又は−20℃のアセトン中で15分
間固定して細胞の内部抗原も抗原に接近できるようにし
た。細胞(固定されているか、又は固定されていない)
を25℃にて60分間、4%のBSAを含むPBS中に
1 : 200稀釈されたモノクローナル抗体クローン
25.5 (上記)腹水液と共にインキュベートした。
細胞をPBSにより3回注意深く洗浄し、そして4%B
SAを含有するPBS中に1:50で稀釈された、フル
オレッセインイソチオシアナートと接合したラビット抗
−マウスIgGと25℃にて60分間反応せしめた。細
胞を再度PBSにより3回注意深く洗浄し、そしてPB
S中5中筒0%グリセリンにカバースリップを置いた。
細胞を紫外線エピフルオレッセンスにより観察し、そし
て写真撮影した。
これらの免疫蛍光分析の結果を第6図に示す。
パネルBにおいては、細胞は固定されておらず、そして
表面のみが利用可能である。パネルAにおいては、細胞
が固定されており、細胞の内部が抗体に暴露される。感
染後3時間という早期にFeLVエンベロープ遺伝子生
成物が細胞中に明瞭に発現された。表面蛍光は6時間後
に観察された。さらに、感染の24時間後、固定されて
いない細胞(パネルB)は特徴的な強い細胞表面染色を
示し、エンベロープ遺伝子生製物が組換ワクチニアvF
eLVenvで感染された細胞の表面に位置することが
示された。すなわち、この免疫蛍光アッセイの結果は、
envgp70蛋白質が組換ワクチニアウィルスにより
感染された細胞の表面に輸送され、そしてそこに蓄積す
ることを示した。
(2)免聚沈澱犬放 これらの知見を定量化するため、及びvFeLVenv
で感染された細胞内でのenv遺伝子生成物の輸送をF
eLVにより感染された細胞内でのそれと比較するため
、免疫沈澱実験を行ってgp70抗原の細胞内発現及び
表面発現を区別した。細胞単層をワクチニアウィルスに
より感染せしめ、そして19時間代謝的にラベルした。
次に、そのままの単層を抗−FeLVgp70モノクロ
一ナル抗体(C11D8;Grant等、J、 Tmm
unol、 、匪: 3042−3048(b983)
 )と共にインキュベートし、そして十分に洗浄した後
洗剤溶解(detergent−1ysis)及びスタ
フィロコッカスAプロティンによる免疫沈澱を行った。
この方法において、表面gp70抗原のみが沈澱する。
全細胞gp70抗原を、抗体とのインキュベートの前に
細胞溶解を行った並行培養物から免疫沈澱せしめた。第
7図は組換ワクチニアウィルスジFeLVenvにより
感染された細胞から得られた結果(いずれの場合もレー
ン3)と真正なGA−FeLVにより永続的に感染され
た細胞から得られた結果(いずれの場合もレーン4)と
を比較する。
第8図に関する図面の簡単な説明の欄において後記する
ように、1×107細胞は抗体とのインキュベーション
の前に細胞溶解されず(麦瓦免疫几結果)、他方2.5
X10b細胞は抗体とのインキュベーションの前に細胞
溶解された(全貞忽溌■璽免及丈澱結果)。処理された
細胞数との比較において免疫沈澱の結果を判断すれば、
vFeLVenvで感染された細胞中のgp70蛋白質
は細胞内及び細胞表面膜におよそ等しく分配され、他方
FeLVにより永続的に感染されている細胞においては
10%未満のgp70蛋白質が細胞膜上に蓄積する。
これらの結果は、組換ワクチニアウィルスにより感染さ
れた細胞はその表面上に、FeLVにより感染された細
胞より実質上多くのgp7oを蓄積することを示してい
る。
要約すれば、組換ワクチニアウィルスvFeLVenν
により感染された細胞内で、又はFeLVにより感染さ
れた細胞内で発現される場合、FeLVenv蛋白質の
合成、プロセシング、及び輸送において質的な差異は見
出されない。成熟gp70をもたらす!工Vgp85前
駆体の蛋白質分解的プロセシングはそれが蓄積する細胞
表面への移行の間に急速に生ずる。
C,vFeLVenvによ コードされたFeLVen
v i伝このセクションにおいて記載する実験において
は、ワクチニアウィルスの複製及びFeLVenv遺伝
子の発現をネコ由来の細胞中で試験した。獣医学172
 (b983))から、及び本発明者等により行われた
公表された安全性試験から、ワクチニアウィルスはネコ
において複製することができることが知られる。これら
の観点を定量化するため、ネコ、ネズミ及びヒト由来の
細胞(それぞれ、CRFK又はFc9 : L929 
;及びヒーラ又は143B)に組換ワクチニアウィルス
を感染せしめ、そしてウィルスの生産及びFeLVen
v蛋白質の蓄積を測定した。対応する細胞単層に感染倍
率1で感染せしめ、そして感染後48時間目に細胞を収
得した。細胞に会合したウィルスをヒーラ細胞を用いる
プラークアッセイにより定量し、そしてgp7oの蓄積
を感染細胞の膜沈澱から免疫的に決定した。これらの実
験は、ネコ由来の細胞中で実質的なワクチニアウィルス
の複製が生ずることを確認した。しかしながら、ネコ細
胞において得られるウィルス収量は、ヒト細胞において
得られるそれより実質的に少なかった(それぞれ、10
7細胞当り10” =10’pfu :IQ16〜10
”pfu)。ネコ細胞中でのウィルスの複製をさらに、
感染されたネコ細胞単層において観察される徐々にでは
あるが広範な細胞変性効果により証明した。ウィルス増
殖の’1412のパターンがネズミ由来の細胞において
観察された。
マウス上929細胞中で得られるウィルスの収量は一般
に、ネコ細胞中で得られるそれに匹敵した。
試験したすべてのセルラインにおいて、ウィルス生産は
、野性型WRウィルスにより感染された細胞又は組換v
FeLVenvウィルスにより感染された細胞中で頻偵
していた(データは示してない)。
すなわち、FeLV e n v遺伝子生成物の発現は
ウィルス生産のレベルに影響を与えないようであった。
確かに、およそのところ、vFeLVenvにより感染
された細胞中でのFeLVgp 70蛋白質の発現はウ
ィルス生産の観察されるレベルと相関するようであった
。すなわち、すべてのセルラインは感染中にFeLVg
p 70蛋白質を生産した。ウィルス生産の相対レベル
と調和して、ネコ細胞及びネズミ細胞におけるgp70
蛋白質の蓄積はヒト細胞におけるそれと比べて実質的に
低かった(第8図)。
しかしながら、ネコ細胞とネズミ細胞との比較において
、ウィルスの収量とFeLVgp 70の蓄積との間の
直接的関係は表面的には弱められる。感染されたネコ細
胞及びネズミ細胞においてウィルス生産は匹敵したが、
ネズミ細胞はPeLVgp 70蛋白質の一層高いレベ
ルを蓄積することが一貫して見られた。
例1の方法により調製されるpVGAOptsHI域が
水泡性口内炎ウィルス(VSV)G)ランスメンプラン
領域により置き換えられている好ましい挿入ベクターの
造成をこの例において記載する。
A、  VΣ仕引」里 pGFl (Rose等、J、 Virol、  39
:519−528(b981))のりSvG蛋白質cD
NAを工uI  (ヌクレオチド1291)及びNIa
I[[(ヌクレオチド1591)により完全消化する。
次に、トランスメンプラン領域及び停止コドンを含有す
る300bp断片を単離する。
次に、前記300bp断片を一致するAcc1部位及び
5刃1部位においてpUc18中に分子クローン化する
。次に、得られるプラスミドpUc8−VSVGを足並
R1及び1釦dII[により消化して、末端に過当なポ
リリンカー由来制限部位を有するVSV G断片を遊離
せしめる(第10図中に示すセクションA)。
プラスミドptGAΔHg1AI はFeLVgp70
のC−末端の先端を除くすべてをコードし、trpLE
 ’融合蛋白質をコードする。ptGAΔHg1AIの
誘導を第9図に要約する。
プラスミドp tGA及びp旦LE’の造成、起源及び
誘導はPCT/11584101963 (b985年
12月18日公開)に詳細に記載されている。この公開
された特許出願の該当部分を引用によりこの明細書に組
み入れる。プラスミドptcAは、第9図に示すように
、trpLE ’に融合した全FeLVgp 85前駆
体蛍白質の配列を含有する。
プラスミドptG^を且1A Iにより消化しく且れA
I:1〜5ユニット/μg、30〜60分間、37℃)
、そして1紅AI3’突出末端を、DNAポリメラーゼ
rのKleno−断片の3 ’−5’エキソヌクレアー
ゼ活性を用いて分解して平滑末端化した。次に、この材
料をll■で消化し、そしてポリアクリルアミドゲル電
気泳動により1.5 k b几■−平滑1紅Al断片を
単離した。プラスミドptrpLH’をEcoRIで消
化し、末端をKlenoh断片により修復した。次に、
この材料を几■で消化し、そして2.6 k bベクタ
ー断片をゲル電気泳動により単離した。1.6kb旦麩
■−平滑且れAl断片及び2.6 k b 1LLII
−修復旦並R1ベクター断片を混合し、そして2段階法
で連結した(分子間接着末端十分子内平滑末端)。この
材料を用いてE、コリをアンピシリン耐性に形質転換し
た。生じたコロニーからのプラスミドをEc。
RI部位及び且れ■部位の再形成についてスクリーニン
グした。目的とするプラスミドを第9図に9tGAΔH
g1AI として示す。
4 (B)(b)において要約した方法により調製され
たプラスミドptGAΔ)IgiAIをEcoRI  
(LeLVgp70のC−末端の近傍の前記丘A■部位
)により、そしてMstff (FeLVgp70内)
により消化する。次に、FeLVgp 70遺伝子のC
−末端の約半分を含む、この消化により開裂された56
0bp断片を単離する(第10図中セクションB)。
プラスミドpVGA (例1)をMstTI  (Fe
LVgp70内)で部分消化し、そしてHind m 
(もとのプラスミドpKHR−1中及びそれに由来する
pVGA中FeLVプロウィルスを挟むヒトゲノム配列
内)により部分消化した。pVGAのこのような部分消
化は、2個のMst U及び2個のHind U部位の
内のそれぞれ平均1個が開裂されるように設計された条
件のもとで行われる。次に、大断片(第1O図において
pVGA−VSVGのセクションCとして示される)を
単離する。この断片は、時計方向に、Hindl11部
位及びpGs20からのワクチニアウィルスTK遺伝子
の3′側半分;そして次にE、コリ複製開始点及びアン
ピシリン耐性マーカーを含む完全pGs20プラスミド
;そしてさらにpGs20TK遺伝子の5′側半分、p
Gs20の7.5 K Dプロモーター、及び最後にP
eLVgp 70の中央のMst11部位を含有する。
D−パ旦りづ5匹 前記4 (A) 、4 (B)及び4(C)に記載した
調製から単離されそしてそれぞれセクションA、セクシ
ョンB及びセクションCと称する3つの断片を混合し、
そして連結することにより、FeLVgp70のC−末
端において融合したVSV G蛋白質トランスメンプラ
ン領域をコードする配列を含有する目的プラスミドを得
る。
pVGA−vsvcと命名されるこのプラスミドを第1
0図に示す。次に、例1  (B)に記載した方法と同
様にして組換ワクチニアウィルスを調製することができ
る。この組換ワクチニアウィルスの感染によって発現さ
れる融合蛋白質はほとんど完全なFeLVgp 70 
env蛋白質及びVSV G蛋白質トランスメンプラン
領域を含有し、膜内での付着が保証される。
他の近傍の部位及びそのような部位に向けられた同様の
方策を用いて、カセットがgp70eJ[域及びFeL
Vp15E?+I域以外のトランスメンプラン領域を含
んでなる、概念的に同等な融合体を製造することができ
る。
劃」ユ FHV この例は、ネコ白血病に対する生組換ウィルスワクチン
の製造におけるワクチニアウィルスに代るものとしての
ネコ・ヘルペスウイルス(F HV)の使用を記載する
。FHVはヘルペスウィルス科の天然ウィルスである。
このものはネコに感染し、かなりの病的状態及び死亡を
もたらす呼吸器失意であるネコ・ライノトラカイチス(
rhinotracheitis)病をもたらす。家庭
のネコは日常的に、幾つかの市販の死菌ウィルスワクチ
ン又は弱毒生ウイルスワクチンによりネコ・ライノトラ
カイチス・ウィルスに対して予防免疫される。最近の弱
毒性生FHVワクチンの使用はFeLVエンベロープ遺
伝子を含む生組換FHVウィルスワクチンの使用を許容
し、このワクチンはライノトラカイチスに対して保護す
るのに加えて、FeLVエンベロープ遺伝子の発現の結
果としてFeLVに対して保護する。弱毒化されたFH
Vワクチン株が好ましい。
FeLVエンベロープ遺伝子を含有する、FHVを基礎
にしだ組換体ウィルスの造成方法は次の段階を含む。
・F)IV TKK伝子及びフランキング配列の分子ク
ローニング; ・完全なFeLVエンベロープ遺伝子又はFeLVgp
70遺伝子及び代替可能な由来からのトランスメンプラ
ン領域蛋白質をコードする配列及び転写を駆動するため
の適当な上流プロモーター(例えば、このようなプロモ
ーターにはH5V I TKプロモーター、H5Vff
−4プロモーター、FHV TKKH21−一ター、又
はFHVキャプシドもしくは主要エンベロープ糖蛋白質
プロモーターが包含されよう)を含有する組換DNAカ
セットの、TK遺遺伝円内の挿入; ・上記のように造成されたプラスミドとFHVゲノムD
NAとによるネコ細胞の同時形質転換による、FHV 
TK配列のインビトロ相同性組換及びFHVのゲノムへ
のプロモーターFeLVエンベロープ遺伝子カセットの
導入の許容; ・野性型ウィルス及び組換体ウィルスを含むトランスフ
ェクションからの子孫ウィルスの単離;並びに、 ・FeLVエンベロープ遺伝子生成物を発現するTK−
マイナスウィルスの単離。
これらの段階を以下に詳細に記載する。
A、J  云 の  クローニング TK遺伝子を包含するFHVゲノムのすべての制限断片
を含む組換DNAライブラリーを次のようにして造成す
る。FHVゲノムcDNAをPignatti等(Vi
rology(b979)93 : 260−264 
)により記載されているようにして単離し、そして幾つ
かのまれに切断する制限エンドヌクレアーゼ(例えば旦
coRI、且ザHI、旦旦dl[I等)のいずれかによ
り完全消化し、そして生ずる断片をManiatis等
、前掲、により記載されているようにしてプラスミド又
はファージスベクターに分子クローニングする。これら
の消化からの平均制限断片が5kbであると仮定すれば
、約100kbの完全FHVゲノムを含むためには約2
0個の異るクローンが必要とされる。TK遺伝子を含有
する特定の分子クローンを同定するために幾つかの方法
が使用される。
1つの方法は、宿主細胞中のTK欠損を補完する分子ク
ローン化FHV TK遺伝子の能力に基く。この方法は
TK−マイナスネコセルラインの単離を必要とする。T
K−マイナスネコセルラインは、ネコCRFK細胞(C
randall等、In Vitro (2974) 
 9 :176−185 )から、CRFK細胞をBU
dRの存在下で選択することにより、又は化学変異剤〔
例えば、Caboche 、 Genetics(b9
74)?7:309−322:van DaalenW
etters及びCoff1no 、、Mol、 Ce
1l Biol  (b9B2)2 : 1229−1
237 )により処理した後に選択的条件下で増殖せし
めることにより、単離することができる。最高濃度のB
UdRにおいて増殖することができる細胞クローンを単
離する。細胞溶解物をTK活性についてアッセイする(
 Lee及びCheng %J、 Biol、 Che
m、(b976)251 :2600−2604)こと
によりTK酵素活性の欠損が確認される。KT−マイナ
スネコセルラインが得られれば、前記のごときトランス
フェクション実験を行って、KT−マイナス表現型を補
完することができる分子クローン化配列をHAT選択選
択培地量定する。
TK−マイナスのネコセルラインを必要としない他の方
法は、PrV TK遺伝子を単離するためにKapla
n及びHen−Porat 、 nu旦■(b961)
13ニア8−92により開発された方法に従う、チミジ
ン類似体5−フルオロウラシル(FU)により処理され
次にチミジンにより処理された細胞は、新生(de n
ovo)(TK)経路又は再生(salvage) (
T K )経路によリチミジンを利用することが不可逆
的に不可能となる。これらの細胞は分裂することはでき
ないが、機能的TK遺伝子を含有するヘルペスウィルス
の複製を支持することができる。
約20個の別個の分子クローン化FHV断片をaroT
−耐性(TK−マイナス’)FHVウィルスからのFH
V DNAと共にネコ細胞に同時トランスフェクトし、
そして子孫ウィルスを単離する0分子クローン化断片が
TK遺伝子を含有しておれば、幾つかの子孫ウィルスは
トランスフェクトされた野性型TK遺伝子断片との組換
のために機能的TK遺伝子を含有するであろう。次に子
孫ウィルスを用いて、FV及びチミジンで処理されてい
るネコ細胞に感染せしめる。TK−プラスウィルスを含
有するウィルス集団のみがこれらの細胞で増殖すること
ができる。この感染からのウィルス収量が決定されよう
。この感染において有意な子孫ウィルスが生産されれば
、分子クローン化断片は野性型FHV TK遺伝子を含
有しているはずである。
この分子クローン化配列のDNA配列分子を用いて、他
のヘルペスウィルスの既知の類似のTK蛋白質との比較
により、Fl(V TK遺伝子の正確な位置における存
在を明らかにする。遺伝子内の便利な制限部位を用いて
、FeLVエンベロープ遺伝子を含有する発現カセット
のその後の分子クローニングを行う。
B、FeLVエンベロープ゛ −カセ・ト完全FeLV
エンベロープ遺伝子(例1に記、載されているような)
、又はFeLVgp70遺伝子及び代替可能なトランス
メンプラン領域(PeLVp15E以外)を含有するカ
セットが、エンベロープ遺伝子を含有するヱst I 
−EcoRI制限断片又は他の造成のための適当な制限
断片の5′末端からすぐ上流への強力なプロモーター配
列の並置により発現される。プロモーターは、HSV 
TKプロモーター、RSV LTRTR上−ター、FH
V TKプロモーター、HSVα−4遺伝子プロモータ
ー、又はヘルペスウィルスに感染された細胞中で活性な
他の種々の強力なプロモーターのいずれかであることが
できる。
組換FHV中のFeLVenv遺伝子の発現を駆動する
ために有用な追加の強力なプロモーターは、FHV感染
細胞を試験して感染中に豊富に発現されるFHV遺伝子
を決定することにより同定することができる。FHV構
造遺伝子、例えばキャプシド蛋白質又は主要エンベロー
プ糖蛋白質をコードする遺伝子、の幾つかの発現を駆動
する強力なプロモーターがこのような試験により見出さ
れよう。
次に、このような強力なプロモーターを単離することが
でき、そしてFeLVエンベロープ遺伝子の発現を駆動
するために使用され得る。インビトロでのプラスミドの
造成は日常的であり、そしてManiatis等、前掲
、により記載された方法を用いて実施することができる
これらのカセットを、ウィルスTK遺伝子を中断するよ
うに便利な制限部位においてFFIV TK遺伝子に挿
入する。このプラスミドを使用してこの発現カセットを
TK遺伝子においてFHVゲノム中に挿入する。
FHV TK遺伝子内、にFeLVエンベロープ遺伝子
発現カセット(p15E領域を含むか又は他のトランス
メンプラン領域を含む)を含有する組換挿入ベクターを
使用して、FHVゲノムDNAと共に例1におけるよう
にしてネコ細胞に同時トランスフェクトする。トランス
フェクトされた細胞内でのプラスミド配列及びゲノムT
K遺伝子配列間の相同性組換現象が、ゲノムTK遺伝子
内にFeLVエンベロープ遺伝子カセットを含有する組
換ウィルスを生じさせる。このトランスフェクションか
らの子孫ウィルスを収得し、そしてBUdR選択の存在
下でTK−マイナスネコ細胞中で増殖せしめるか、又は
TK−特異的薬剤ara Tの存在下で野性型TK−プ
ラスのネコ細胞中で増殖せしめる。これらの薬剤のいず
れかの存在下でTK−マイナス子孫ウィルスのみが効率
的に複製することができる。2ラウンドの選択の後、ウ
ィルスをクローン化し、そして例1に記載したようにし
てFeLVエンベロープ遺伝子の存在及び発現について
アッセイする。
以上、具体的な例示によりこの発明を説明したが、この
発明の範囲内において、多くの変法を行うことができよ
う。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ワクチニアウィルスTK遺伝子に挟まれたF
eLVエンベロープ遺伝子とワクチニアプロモーターと
を含有する挿入ベクターpVGAの誘導の流れ図である
。 第2図は、GA−FeLV Bプロウィルスゲノムのダ
イヤグラム、及び例1において使用したエンベロープ遺
伝子断片の拡大図である。非−拡大図上に示された制限
酵素開裂部位は例1において使用した関連部位のみであ
る。拡大図には後記の例4に従って調製されるこの発明
の発現プラスミドの製造のために使用することができる
制限部位が示されている。 第3図はPeLVエンベロープ遺伝子を含有するプラス
ミドpGApvの誘導の流れ図である。 第4図は組換ワクチニアウィルスvFeLVenvの形
成の流れ図である。 第5図は、組換ワクチニアウィルスvFeLVenvに
よりコードされたFeLVエンベロープ遺伝子産物及び
真正なGA−FeLV Bによりコードされたそれの免
疫的分析(ウェスタン プロット)の結果を示す。 レーンは、(b) vFeLVenvにより惑染された
ヒーラ細胞からの細胞膜蛋白質(b50μg)、(2)
WRワクチェアウイルスにより惑染されたヒーラ細胞か
らの細胞膜蛋白質(250μg)、(3)真正な分子ク
ローン化GA−FeLV−βウィルスを発現するイヌG
F/2細胞からの細胞膜蛋白質(250μg)、及び(
4)CF/2細胞の培養上清からの部分精製されたGA
−FeLVウィルス、を示す。 第6図は、vPeLVenvにより感染された細胞の免
疫蛍光分析の結果を示す(パネルA及びB)。ヒーラ細
胞単層に組換ワクチニアウィルスvFeLVenvを低
倍率感染で感染せしめ、そして感染後24時間に間接免
疫蛍光により試験した。FeLVenv蛋白質をFeL
Vgp 70特異的モノクロ一ナル抗体を用いて検出し
た。パネルAは、冷アセトン中で固定されそして透過性
にした細胞中の全体細胞免疫蛍光を示す。パネルBは生
細胞免疫蛍光を示し、この場合には感染された細胞の表
面に発現されたFeLVenv蛋白質のみが検出される
。顕微鏡写真のための露出時間はそれぞれ0.5分間及
び2分間であった。 第7図は、組換ワクチニアウィルスvFeLVenvに
より感染された細胞を用いる免疫沈澱の結果、及び真正
なGA−FeLVにより永続的に感染された細胞から得
られたそれとの比較を示す。(表面免疫沈澱はlXl0
’細胞からであり、他方全細胞溶解物免疫沈澱は2.5
X10’からであった。)レーンは、(b)非感染ヒー
ラ細胞、(2)WRウィルスにより感染されたヒーラ細
胞、(3) vFeLVenvウィルスにより感染され
たヒーラ細胞、及び(4) GA−FeLVにより感染
されたヒトRD細胞である。 第8図は、ヒト細胞、ネズミ細胞及びネコ細胞中でのv
FeLVenv−によりコードされたenv蛋白質の発
現を示すイムノプロット分析を示す。ヒト−ヒーラ細胞
、ネズミL929細胞、及びネコCRFK細胞の匹敵す
る細胞単層に組換vFeLVenvウィルス、又はWR
ワクチニアウィルスを感染せしめた。脱調製物(b00
/jg蛋白りを分析してPeLVenv蛋白質を測定し
た。 第9図はプラスミドptGAΔHg1AIの作製方法の
フローチャートである。 第10図は、FeLVエンベロープ遺伝子のp15Bア
ンカー領域に代るものとして水庖性口内炎ウィルス(V
 S V)プロティンGトランスメンプラン領域を用い
る好ましい挿入ベクターpVGA−VSVGを示L  
                以下余白FeLVe
nv遺伝子を含有する 組換ワクチニアウィルスの生成 143(tk−)細胞の BudR選択 凋   − 図面の浄書(内容に変更なし) 第68図   VF@LV an@! : 衣面兵芒し
μjcr)i」1山(b7J’、、−二支史なし)図面
のびδ(内容に変更なし) 、8゜ ′ ネズミ        ネコ 3二9,7   ′二讐   °”′ ハブ胞 p!GA−ΔHgi Al (4,2kb)FIG、 

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、免疫原性ネコ白血病ウイルスエンベロープ蛋白質の
    発現をコードする組換形ウイルスを製造するために哺乳
    動物細胞のトランスフェクションにおいて使用する挿入
    ベクターであって、 (a)レプリケーター; (b)前記ウイルスのゲノムの非必須領域の少なくとも
    部分;及び (c)前記ウイルスに感染された細胞内で活性なプロモ
    ーター、翻訳開始コドン、及び前記蛋白質をコードしそ
    して該プロモーターの制御のもとにあるDNA配列を含
    んで成る、前記非必須領域内に挿入されたキメラ遺伝子
    ; を含んで成るベクター。 2、前記非必須領域が前記組換形の選択を可能にするマ
    ーカー機能を含む特許請求の範囲第1項に記載の挿入ベ
    クター。 3、前記非必須領域が前記ウイルスのチミジンキナーゼ
    遺伝子を含んで成る特許請求の範囲第1項に記載の挿入
    ベクター。 4、前記ウイルスがネコに感染することができるウイル
    スである特許請求の範囲第1項に記載の挿入ベクター。 5、前記ウイルスがネコに馴化されたウイルスである特
    許請求の範囲第4項に記載の挿入ベクタ6、前記ウイル
    スがワクチニアウイルスである特許請求の範囲第4項に
    記載の挿入ベクター。 7、(i)前記ウイルスがワクチニアウイルスであり、
    そして前記プロモーターがワクチニアウイルスプロモー
    ターであり;あるいは (ii)前記ウイルスがネコ・ヘルペスウイルスであり
    、そして前記プロモーターがヘルペスシンプレックスI
    チミジンキナーゼプロモーター、ネコ・ヘルペスウイル
    スチミジンキナーゼプロモーター、ヘルペスシンプレッ
    クスα−4プロモーター又はネコ・ヘルペスウイルスキ
    ャプシドもしくは主要エンベロープ糖蛋白質プロモータ
    ーである特許請求の範囲第1項に記載の挿入ベクター。 8、ネコ白血病ウイルスワクチンとして有用な感染性組
    換ウイルスであって、該ウイルスは該ウイルスに感染さ
    れるべき細胞内で活性なプロモーター、翻訳開始コドン
    、及び免疫原性ネコ白血病ウイルスエンベロープ蛋白質
    をコードしそして前記プロモーターの制御のもとにある
    DNA配列を含んで成るキメラ遺伝子を有し、そして該
    キメラ遺伝子は前記ウイルスのゲノムの非必須領域中に
    挿入されていることを特徴とするウイルス。 9、前記組換ウイルスがネコに馴化されている特許請求
    の範囲第8項に記載のウイルス。 10、前記ウイルスがワクチニアウイルスである特許請
    求の範囲第9項に記載のウイルス。 11、宿主中でのワクチン感染及び複製に際して免疫反
    応を生じさせるのに十分な量の感染性組換ウイルス並び
    に非経腸ビヒクルを含んで成るネコ白血病ウイルスワク
    チンであって、該感染性組換ウイルスが、該ウイルスに
    感染されるべき細胞内で活性なプロモーター、翻訳開始
    コドン、及び免疫原性ネコ白血病ウイルスエンベロープ
    蛋白質をコードしそして前記プロモーターの制御のもと
    にあるDNA配列を含んで成るキメラ遺伝子を有し、そ
    して該キメラ遺伝子は前記ウイルスのゲノムの非必須領
    域中に挿入されていることを特徴とする、ワクチン。 12、感染性組換ウイルスにより感染された細胞又は細
    胞画分の不活性化調製物の免疫原的有効量及び非経腸ビ
    ヒクルを含んで成るネコ白血病ウイルスワクチンであっ
    て、該感染性組換ウイルスが、該ウイルスに感染される
    べき細胞内で活性なプロモーター、翻訳開始コドン、及
    び免疫原性ネコ白血病ウイルスエンベロープ蛋白質をコ
    ードしそして前記プロモーターの制御のもとにあるDN
    A配列を含んで成るキメラ遺伝子を有し、そして該キメ
    ラ遺伝子は前記ウイルスのゲノムの非必須領域中に挿入
    されていることを特徴とする、ワクチン。 13、前記感染性組換ウイルスがネコに馴化されている
    特許請求の範囲第12項に記載のワクチン。 14、ネコにおけるネコ白血病ウイルス感染の予防方法
    であって、免疫原的有効量のワクチンをネコに予防免疫
    注射することを含んで成り、該ワクチンが感染性組換ウ
    イルス及び非経腸ビヒクルを含んで成り、該感染性組換
    ウイルスが、該ウイルスに感染されるべき細胞内で活性
    なプロモーター、翻訳開始コドン、及び免疫原性ネコ白
    血病ウイルスエンベロープ蛋白質をコードしそして前記
    プロモーターの制御のもとにあるDNA配列を含んで成
    るキメラ遺伝子を有し、そして該キメラ遺伝子は前記ウ
    イルスのゲノムの非必須領域中に挿入されていることを
    特徴とする、方法。 15、ネコにおけるネコ白血病ウイルス感染の予防方法
    であって、免疫原的有効量のワクチンをネコに予防免疫
    注射することを含んで成り、該ウイルスが感染性組換ウ
    イルスにより感染された細胞又は細胞画分の不活性化調
    製物及び非経腸ビヒクルを含んで成り、該感染性組換ウ
    イルスが、該ウイルスに感染されるべき細胞内で活性な
    プロモーター、翻訳開始コドン、及び免疫原性ネコ白血
    病ウイルスエンベロープ蛋白質をコードしそして前記プ
    ロモーターの制御のもとにあるDNA配列を含んで成る
    キメラ遺伝子を有し、そして該キメラ遺伝子は前記ウイ
    ルスのゲノムの非必須領域中に挿入されていることを特
    徴とする、方法。 16、コードされている前記免疫原性ネコ白血病ウイル
    スエンベロープ蛋白質がFeLVgp85を含んで成る
    特許請求の範囲第1項に記載の挿入ベクター。 17、コードされている前記免疫原性ネコ白血病ウイル
    スエンベロープ蛋白質がFeLVgp70、及び該Fe
    LVgp15Eと異る由来のトランスメンブラン領域蛋
    白質を含んで成る特許請求の範囲第1項に記載の挿入ベ
    クター。 18、前記トランスメンブラン領域蛋白質が水疱性口内
    炎ウイルスG蛋白質である特許請求の範囲第17項に記
    載の挿入ベクター。 19、前記免疫原性ネコ白血病ウイルスエンベロープ蛋
    白質がFeLVサブグループAに由来する特許請求の範
    囲第1項の挿入ベクター。
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