JPS6214990Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば、魚等の串焼に適した食品を
チエーンに懸吊して加熱器に順次通し魚等を焼く
魚焼機懸吊用串の改良に関するものである。

（従来技術） 一般に、この種の魚焼機は、チエーンに魚を刺
した串を順次懸吊し、チエーンの移動につれて魚
が刺された串が順次加熱器内を通過して魚を焼く
ようになつている（例えば、実公昭53−35597号
参照）。従来技術の串はチエーンに掛止めする掛
止め部を有する串本体から成つており、刺された
魚等が串から脱落することがないように下端に鈎
型のストツパーを有する。しかしこの従来技術の
串ではストツパーは固定されているので大きな魚
を串刺しするのにはよいが、小さい魚を串刺しす
るのには不適当で魚を加熱器内で有効に焼くこと
ができるように配置することができなかつた。

（考案の目的） 本考案の目的は、チエーンに懸吊された魚等の
食品をその大きさに拘らず加熱器内の所定位置に
配置することができるようにした魚焼機懸吊用串
を提供することにある。

（考案の構成） 本考案の魚焼機懸吊用串は、串本体に摺動自在
に取付けられるストツパーを備えたことを特徴と
している。

（実施例） 本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
ると、第１図は本考案に係る串１０を備えた自動
魚焼機１２を示し、この自動魚焼機１２は、１対
の相対するバーナ１４，１４′から成る加熱器１
６と、これらのバーナ１４，１４′の間を通る加
熱送給部分１８ａとこの部分１８ａに平行な魚繰
入部分１８ｂとから成る無端状チエーン１８と、
このチエーンを駆動する駆動機構２０とを備えて
いる。

駆動機構２０は、無端状チエーン１８が掛け渡
されたスプロケツト２２，２２′から成り、一つ
のスプロケツト例えば２２は図示しない駆動源に
より接続されている。

本考案の串１０は、第２図に示すように、チエ
ーン１８から一定間隔をおいて突出する複数の突
片２４にそれぞれ掛止めされる掛止め部２６ａを
有する串本体２６から成り、焼かれるべき魚等の
食品２８はこの串本体２６に刺されてチエーン１
８に懸吊される。この串本体２６の掛止め及び掛
外しは魚繰入部分１８ｂで行なわれる。従つて、
魚等の食品２８はチエーン１８の移動につれて順
次加熱器１６を通過して焼かれる。

本考案の串１０は、第３図に示すように、串本
体２６に摺動自在に取付けられるストツパー３０
を備えている。第３図の実施例では、ストツパー
３０はくの字形に折曲げられたばね３２から成つ
ている。このばね３２は、第３図Ｂに示すよう
に、串本体２６が貫通する２つの孔３２ａを有
し、このばね３２は相対する辺が接近するように
把持して串本体２６の所定位置に移動させその位
置で把持を解放すると、ばね３２の拡りでその位
置に固定される。従つて、魚等の食品２８はその
大きさに応じて串１０の所定位置に配置すること
ができ、加熱器１６内内で有効に焼かれることが
できる。

第４図Ａは本考案の他の実施例を示し、この実
施例ではストツパー３０は串本体２６を包囲する
ように配置され一側に開口部３４ａを有するスト
ツパー本体３４とこのストツパー本体３４の開口
部３４ａの鍔３４ｂを締付けるねじ等の締付手段
３６とから成つている。この実施例でも締付手段
３６を緩めてストツパー本体３４を串本体２６に
沿つて所定位置まで移動し、締付手段３６を締付
けてストツパー３０を魚等の食品２８に相応した
位置に取付けることができる。

第４図Ｂは本考案の更に他の実施例を示し、こ
の実施例では、ストツパー３０は串本体２６を包
囲するように配置されたストツパー本体３８とこ
のストツパー本体３８を串本体２６に締付けて固
定するためにストツパー本体２６を貫通するねじ
等の締付手段４０とから成つている。この実施例
でもストツパー３０は焼くべき食品２８に合わせ
て所定位置に固定することができる。

尚、上記説明から解るように、本考案で魚とは
狭義の意味の魚の外にブロイラーその他の串焼き
に適した他の食品を包含するものと解釈すべきで
ある。

（考案の効果） 本考案によれば、上記のように、串焼きすべき
魚等の食品製品はその大きさに合わせて懸吊用の
串の所定位置に配置されるようにストツパーを位
置調節することができるから食品を加熱器内で常
に有効に焼くことができ、またストツパーは取外
すことができるから保管時に嵩ばることがない上
に洗浄が容易となる実益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る自動魚焼機の概略平面
図、第２図は魚を懸吊する手段の斜視図、第３図
Ａ，Ｂは本考案の串の要部正面図及びストツパー
の展開平面図、第４図Ａ，Ｂは本考案の異なる他
の実施例の断面図である。 １０……串、１２……自動魚焼機、１６……加
熱器、１８……無端状チエーン、１８ａ……加熱
送給部分、１８ｂ……魚繰入部分、２６……串本
体、２８……魚等の食品、３０……ストツパー、
３２……ばね、３４，３８……ストツパー本体、
３６，４０……締付手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 魚焼機の加熱器内を通過するチエーンに着脱
   自在に懸吊する串本体から成る魚焼機懸吊用串
   において、前記串本体に摺動自在に取付けられ
   るストツパーを備えたことを特徴とする魚焼機
   用懸吊串。 (2) 前記ストツパーはくの字形に折曲げられたば
   ねから成つている実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の魚焼機懸吊用串。 (3) 前記ストツパーは前記串本体を包囲するよう
   に配置され一側が開口するストツパー本体と前
   記ストツパー本体の開口部を締付ける締付手段
   とから成つている実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の魚焼機懸吊用串。 (4) 前記ストツパーは前記串本体を包囲するスト
   ツパー本体と前記ストツパー本体を貫通し前記
   ストツパー本体を前記串本体に締付けて固定す
   る締付手段とから成つている実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の魚焼機懸吊用串。