JPS6214805Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、手動で人体、動物等の細胞吸引を
可能にする細胞吸引装置に関する。

前立腺等の細胞を注射器で吸引して取出して検
査することは、診断を行なうのに際して有効な情
報を与えるが、このような細胞吸引には大きな力
が必要であり、通常の注射器を使つて手動で細胞
吸引を行なうことは不可能である。そこで、従来
からモータ等の動力を用いた細胞吸引が行なわれ
ているが、このような大がかりな方法では装置全
体が大型化してしまい、手軽に細胞吸引をするこ
とができない欠点があつた。よつて、この考案の
目的は、手動での細胞吸引が可能で手軽な細胞吸
引装置を提供することにある。

以下にこの考案を説明する。

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその平面図であり、長方形の金属製の外枠１の
一短辺１Ｂには注射器を取付けるための孔１Ａが
開いていると共に、短辺１Ｂの外側には注射器の
外筒を把持する外筒把持部２が取付けられ、短辺
１Ｂの内側には外筒の鍔部分を支持する一対の鍔
支持部３Ａ，３Ｂが取付けられている。外筒支持
部２は１対の湾曲した弾力性のある金属片２Ａ及
び２Ｂを対向させたものであり、図示Ｐ方向から
注射器の外筒を押し込むと、金属片２Ａ及び２Ｂ
がそれぞれ図示Ｑ方向Ｒ方向に開いて外筒を受け
入れ、外筒が外筒支持部２の底にまで達すると、
金属片２Ａ及び２Ｂは再び元の形に戻つて外筒を
把持する。また、鍔支持部３Ａ及び３Ｂでは、そ
れぞれ鍔支持部３Ａ及び３Ｂと外枠１との間隙に
外筒の鍔が挿入されて支持されるようになつてい
る。

このような構成において、注射器をその外筒４
の鍔４Ａが鍔支持部３Ａ及び３Ｂと外枠１との間
隙の真上にあり、外筒４が外筒支持部２の金属片
３Ａ及び３Ｂの中間点の真上にある位置から、Ｐ
方向に押し込めば注射器の外筒４は第３図に示す
ように外枠１に固定される。この状態で、親指、
人差指及び小指で外枠１を掴み、中指及び薬指を
注射器の内筒５の鍔５Ａにかけて手を握り締める
ようにすれば、手の握力を充分に活用して内筒５
を図示Ｓ方向に引つ張ることが可能となり、通常
のデイスポーザブルタイプの注射器を使つた手動
での細胞吸引ができることになる。

以上のようにこの考案によれば、デイスポーザ
ブルタイプの注射器を使つて、手動で手軽に細胞
吸引が可能となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその平面図、第３図はこの考案の使用状態を説
明するための図である。 １……外枠、２……外筒支持部、３Ａ，３Ｂ…
…鍔支持部、４……外筒、５……内筒、４Ａ，５
Ａ……鍔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 注射器の外筒と係合する孔を一短辺に設けた長
   方形の外枠と、前記注射器の外筒を把持し、前記
   短辺の外側に取付けられた外筒把持部と、前記注
   射器の外筒の鍔を支持し、前記短辺の内側に取付
   けられた一対の鍔支持部とで構成されたことを特
   徴とする細胞吸引装置。