JPS62144953A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、物体にパターンを印刷するために用いる印刷
装置に関する。さらに詳述すると、印刷インクによるパ
ターンが付着されたフィルムを、そのパターン付着面に
物体を押し付けることでパターンをこの物体に転写させ
る状態に支持する支持手段を備えた印刷装置に関する。

〔従来の技術〕

上述した印刷装置において、支持手段を水や液状金属等
の液体から構成したもの（例えば、特公昭５２−４１６
８２号公報、或いは、特公昭５３−３４５２６号公報参
照）、及び、支持手段を気体から構成したもの（例えば
、特開昭５１−２１９１４号公報参照）、が知られてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、支持手段として液体を用いたものは、液体が流
動抵抗の小さいものであることから、パターンの転写に
必要な力を得るためには、物体を大きな力でフィルムの
パターン付着面に押し付けなければならなかった。また
、支持手段として気体を用いたものは、パターンの転写
に必要な力を得るためには、加圧ポンプを設けたり気密
構造にしたりする必要があり、構成が大がかりになるも
のであった。

本発明の目的は、上記実情に鑑み、簡単な構成でパター
ンの印刷が行える印刷装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による印刷装置の特徴構成は、印刷インクによる
パターンが付着されるフィルムをそのパターン付着面に
物体を押し付けることでパターンをこの物体に転写させ
る状態に支持する支持手段を、粉粒体から構成したこと
にある。

〔作　用〕

つまり、粉粒体どうしの接触摩擦による適度な流動抵抗
があり、物体がフィルムのパターン付着面に押し付けら
れた状態で粉粒体が逃げにくいから、パターンを転写す
るための反力を、比較的小さな押し付は力によって生み
出すことができるのである。

特に、フィルムとして通気性フィルムを用いれば、例え
ば、椀の如き物体の内側面にパターンを印刷する場合に
、椀の内側の空気は通気性フィルムを通り、さらに支持
手段である粉粒体の各粒子間の隙間を通って抜けて行く
ので、椀の内側に空気が溜ることがない、従って、一方
向から物体を押し付けるだけで、この粉粒体に支持され
た通気性フィルムを椀の内側面に密着させることができ
る。さらに、物体の形状がより一層複雑な場合でも、上
述のように、空気が溜ることがなく、しかも、粉粒体が
適度な流動性を有するが由に、パターンが印刷されるべ
き物体の面に、通気性フィルムのパターン付着面を無理
なく馴染ませることができるのである。

〔発明の効果〕

その結果、物体に加えられる力が、パターンの転写のた
めの力に有効に利用されるから、装置を大がかりなもの
にする必要がなくなった。

また、印刷インクとして転写性のさほど高くないもので
も用いることができ、印刷インクの選択範囲を広くする
ことができた。

特に、フィルムを通気性フィルムから構成した場合には
、物体の凹部に空気から留まることがないから、複雑な
形状の物体にパターンを印刷する場合でも、フィルムの
パターン付着面に一方向から物体を押し付けることで確
実にパターンの転写を行うことができるようになった。

〔実施例〕

以下に、図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。

第１図（イ）ないしくハ）に示すように、前処理部（Ａ
）、転写部（Ｂ）、及び、後処理部（Ｃ）から、印刷装
置を構成してある。

第１図（イ）に示す前処理部（Ａ）は、従来公知の印刷
手段であり、凸版や平版或いは孔版式のものを用いるこ
とが可能である。第１図（イ）には、−例として凸版式
のものを示してある。パターンを現出するための版は版
ローラ（１）の外周に形成されており、この版ローラ（
１）に、インクローラ（２）から印刷インクが供給され
る。そして、版ローラ（１）の版によるパターンが、印
刷ローラ（３）を介して、この印刷ローラ（３）とプレ
スローラ（４）との間を通過するフィルムの一例である
通気性フィルム［５］の表面に現出されるようになって
いる。

通気性フィルム［５］の材質としては、澱粉質、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレンクリコール、ポリアクリ
ル酸、ポリビニルエーテル等を用いることができる。ま
た、通気性フィルム［５］としては、シート状のものを
シート状のまま、または、前処理部（Ａ）の終端でカッ
トして用いてもよいし、或いは、予めカントされたもの
を用いてもよい。そして、前処理部（Ａ）でパターンを
現出された通気性フィルム［５］は、続いて、転写部（
Ｂ）に送られるようになっている。

第１図（Ｅｌ）に示す転写部（Ｂ）は、上述した通気性
フィルム［５］を載置支持する支持手段としての粉粒体
［６］、及び、その容器（７）、並びに、パターンを印
刷されるべき物体［８］を保持して通気フィルム［５］
のパターン印刷面［５ａ］に押し付ける押付機構（９）
等から構成されている。

そして、前処理部（Ａ）から送り込まれた通気性フィル
ム［５］は、粉粒体［６］の上にパターン付着面（５ａ
）を上にして載置される。この状態で、押付Ｉ！構（９
）により物体［８］を通気性フィルム［５］のパターン
印刷面［５ａ］に当接させ、さらに図中下向きに力を加
えることによって、物体［８］の全部ないし一部を粉粒
体［６］の中に埋没させる。

これにより、粉粒体［６］からの反力で通気性フィルム
［５］のパターン付着面（５ａ）が物体［８］に押圧さ
れ、通気性フィルム［５］上の印刷インクが物体［８］
に転写されるようになっている。

そして、粉粒体［６］はある程度の流動抵抗があり、比
較的小さな力によっても、パターンを転写するための力
を生み出すことができる。しかも、粉粒体［６］はある
程度の流動性も有しており、また、各粒子の間を空気が
通り抜けることができるから、パターンを印刷されるべ
き物体［８］が、複雑な形状、例えば椀のような形状を
有している場合であっても、通気性フィルム［５］のパ
ターン付着面（５ａ）を無理なく物体［８］のパターン
が印刷されるべき面に馴染ませることができるのである
。従って、押付機構（９）としては、図中上下方向にの
み物体［８］を移動させる構成にすればよく、構造を簡
単なものにすることができる。

支持手段としての粉粒体［６］は、具体的には、ガラス
ピース、樹脂粉粒、或いは、金属粉粒等が用いられ、形
状は球形が好ましい。そして、その粒径は、ガラスピー
ズでは７０μｍ程度、鉄粒等の金属粉粒では２００μｍ
ないし２．０００μｍが好ましく、一般的に５０μｍな
いし２，０００μｍが好ましい。さらに、その比重は重
いほど良好なパターンの転写が行える。

なお、この転写部（Ｂ）において、押付機構（９）に、
または、容器（７）を介して粉粒体［６］に、或いは、
それら両者に、パイブレーク等によって振動を与えるこ
とも好ましい。つまり、振動を加えられることによって
、物体［８］のパターンが印刷されるべき面と粉粒体［
６］の各粒子との接触圧が高められるから、転写が良好
に行われ易くなるのである。また、粉粒体［６］或いは
物体［８］に対する加熱装置を設けることも、良好な転
写を行うには好ましい。さらに、先の実施例の押付機構
（９）に加えて、或いは、押付機構（９）に替えて、気
体によって粉粒体［６］を浮遊させることで、通気性フ
ィルム［５］のインク付着面（５ａ）を物体［８］に押
し付けるようにしてもよい。

転写部（Ｂ）でパターンを印刷された物体［８］は、そ
の後、押付機構（９）により引き上げられ、第１図（ハ
）に示す後処理部（Ｃ）に送られる。後処理部（Ｃ）は
、前述した通気性フィルム［５］を除去する溶液（１０
）、及び、その槽（１１）からなり、この溶液（１０）
中に物体［８］を浸漬することで、パターンのみが残留
する物体［８］が得られるようになっている。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）ないしくハ）は本発明に係る印刷装置の実
施例を示す概略構成図で、第１図（イ）は前処理部を、
第１図（Ｕ）は転写部を、第１図（ハ）は後処理部を、
夫々示す。 ［５］・・・・・・フィルム、（５ａ）・・・・・・パ
ターン付着面、［６］・・・・・・支持手段、［８］・
・・・・・物体。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）印刷インクによるパターンが付着されたフィルム
   ［５］を、そのパターン付着面［５ａ］に物体［８］を
   押し付けることでパターンをこの物体に転写させる状態
   に支持する支持手段［６］を備えた印刷装置において、
   前記支持手段［６］を粉粒体から構成してある印刷装置
   。
2. （２）前記フィルム［５］が通気性フィルムから構成さ
   れたものである特許請求の範囲第（１）項に記載の印刷
   装置。