JPS62142653A - 記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、たとえばプリンタ、ファクシミリ等に適用可
能な新規なインクジェット方式の記録装置に関する。

（従来技術） 従来よシ、静電方式、感熱紙加熱方式、テーマル転写方
式、電子写真方式、インクジェット方式等様々のノンイ
ンノ！クトの記録方式が提案されてきた。

このような中で、インクジェット方式は、低騒音化、低
パワー化、小型化、多色カラー化が容易で、しかも、構
成要素が安価で済むという様々の利点を持つ非常に優れ
た記録方式であるところから、種々開発が進められてい
る。

また、インクジェット方式としては、圧力素子方式、静
圧加速方式、バブルジェット方式等がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、従来のインクジェット方式はいずれもノ
ズルの先端からインクを飛翔させるものでメジ、ノズル
の目詰まシという問題が完全に解決されないため、なか
なか普及しないのが現状である。″また、多数のノズル
を密集できず、多数ドツトの同時記録が因難なため、記
録速度が遅いという欠点も有していた。

本発明は、上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、固定したノズルを用いない全く新しい
インクジェット方式でメジ、目詰まりがなく、高速記録
が可能で、しかも、メインテナンス、色交換、位置決め
等が容易かつ確実に行なえるようにした記録装置を提供
しようとするものである。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するために、記録媒体に記
録用インクを保持し、この記録媒体を加熱素子により選
択的に加熱させることによって発生する気泡の圧力によ
υインクを被記録部材に向けて噴出させることにより被
記録部材に記録を行なう記録装置であって、前記記録媒
体、この記録媒体を移送する記録媒体駆動機構部、この
記録媒体駆動機構部によって駆動される記録媒体にイン
クを供給するインク供給手段、これらを保持する容器部
を一体化してなるカートリッジを具備し、前記容器部が
前記加熱素子のを配置したサーマルヘッドを囲む状態で
装着できるように頁通孔を有した構成としたものである
。

（作用） すなわち、本発明は上記の構成とすることにより、固定
したノズルを用いないため目詰ま夛がなく、高速記録が
可能で、しかも、交換が可能なためメインテナンス、色
交換等が容易かつ確実に行なえ、また、容器部が前記加
熱素子を配置したサーマルヘッドを囲む状態で装着でき
る頁通孔を有しているため位置決めが、確実に行なえ、
小型化も可能となる。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例を参照して説明する。

第１図は記録原理を示す説明図であシ、図中１はサーマ
ルヘッド、２は１０〜２００μｍ径の小孔（オリフス）
２ａ・・・を多数形成した金属、有機物質等からなる記
録媒体としてのフィルム、３はサーマルヘッド１のヘッ
ド部に配置された加熱素子、４は記録用インク（以後、
単にインクという）、５はインクの充填された小孔、６
は噴出されたインク滴、７はインク滴の噴出された小孔
を示す。

フィルム２を、矢印方向に移送するとインク４を溜めた
インク溜め部を通過したフィルム２の小孔２ａ・・・に
インク４が充填される。ついで、インク４の充填された
小孔５・・・が加熱素子３・・・が配設されたサーマル
ヘッド１まで到達した時、加熱素子３・・・に選択的に
電圧印加して急運加熱させる。

そして、この加熱素子３の加熱に伴って発生する気泡（
バブル）の圧力によりインク滴６・・・を噴出させて記
録を行なうものである。

第２図は本発明の記録装置を示す概略的縦断側面図でア
シ、図中８は被記録部材としての記録用紙であシ、この
記録用紙８は装置本体筐体１３４に装着された給紙カセ
ット４９内に多数枚一括して収容され、これらの取出側
下面は押上ばね３３・・・により上方向に押し上げられ
、最上端の記録用紙８が第１フイードローラ９に常時接
触し得る状態となっている。上記給紙カセット４９は、
装置本体筐体１３４に装着した時、その先端部に取付け
られたゴム磁石４７が装置本体筐体１３４側に設けられ
たプレート４８に磁気的に吸漸して、装置本体筐体１３
４に固定している。

上記第１フイードローラ９が取付けられた軸１３９は、
第３図に示すように給紙ソレノイド５１によってＯＮ　
−ＯＦＦする給紙スプリングクラッチ６３、および歯車
５６．５５を介して用紙搬送用モータ５４と連動する構
成となっている。

そして、給紙ソレノイド５１が当該装置に接続された画
像・データ等の処理装置１３３（第１５図参照）の記録
命苓に応答して励磁されることにより給紙スプリングク
ラッチ６３がＯＮし、これにより用紙搬送モータ５４の
動きが歯車５５　、５６、および給紙スプリングクラッ
チ６３を介して軸１３９に伝達され第１フイードローラ
９に接する最上端の記録用紙８が給送されるようになっ
ている。

また、第１７４−トローラ９を介して給紙カセット４９
から取出された記録用紙８は、第１給紙ガイド４４に浴
って上昇し、さらに、この移送方向に配置された互いに
転接する送シローラ対１０゜１０ｔ−介して第１．第２
の給紙ガイド４４．４５間に送り込まれ、被記録部材搬
送機構４３の吸着搬送ベルト１５とこれに転接する停止
中のレジストローラ１１との接触部に先端が突当るまで
送られ、この状態で待機する。

なお、この装置は、給紙カセット４９からの給紙以外に
手差し給紙台１３８からの給紙が可能となっておシ、手
差し給紙台１３８上に一括してセットされた厚紙等の記
録用紙８が、第２フイードローラ１９と分離ローラＪ８
の働きによって順次最下端部のものから一枚づつ取出さ
れ、前記給紙カセット４９からの給紙の場合と同様に吸
着搬送ベルト１５とこれに転接する停止中のレジストロ
ーラ１１との接触部に先端が突当るまで送られ、この状
態で待機する。

上記レジストローラ１ノは、図示しないクラッチ部を介
して前記用紙搬送用モータ５４（第３図参照）と連動す
るようになっており、クラッチ部ＯＯＮ動作により回転
するようになっている。レジストローラ１１の回転開始
・停止のタイミングは、記録用紙８の先端が第１　ＬＥ
Ｄ　２１の光を遮って第１ホトセンサ２２の導通がＯＦ
Ｆになってから一定時間を経過して記録用紙８の先端が
レジストローラ１１の前記転接部に突当りて適当な弛み
を生じるように定められている。

こうすることにより、記録用紙８の先端傾き（スキ、−
）を修正するとともに前記レジストローラ１１の転接部
に記録用紙８の先端を確実に押し込み、レジストローラ
１１と吸着搬送ベルト１５による記録用紙８の噛込みを
確実にしている。

なお、レジストローラ１１には、この局面に付着した紙
カスを除去する紙カス除去ブラシ５０が摺接され、記録
用紙８の記録面の汚れを防止するようになっている。

前記被記録部材搬送機８４３は、筐体部１４０内に前記
の第１．第２のローラ１２，１４、これらローラ１２，
１４に掛渡された吸着搬送ベルト１５、および空気吸引
ダクト３０を組込んでユニット化した第１浮動部として
の吸着搬送機構部４３ａと、この第１浮動部としての吸
着搬送機構部４３ａに組込まれた第２浮動部としてのベ
ルト案内板２７を有し、このベルト案内板２７を変位さ
せることにより吸着搬送ベルト１５を記録部ガイド３１
側に押付けたり退避させたシするベルト押付／退避手段
４Ｊｂとで構成されている。

ベルト押付／退避手段４３ｂは、次のような、＄１成と
なっている。すなわち、第２浮動部としてのベルト案内
板２７は、空気吸引ダクト３０内に一端を回動自在に支
持され、かつ他端がベルト案内板押付ばね２６により常
時下方に付勢された状態に収容されておシ、吸Ｎ搬送ベ
ルト１５金記録部ガイド３１に押付けるようになってい
る。また、前記押付板２７の裏面には電磁コイール２８
に対向する状態に吸着部材１４１が取付けられた状態と
なっており、上記電磁コイル２８が励磁されると、押付
板２７が押付ばね２６の付勢力に抗して変位するように
なっている。

また、第１浮動部としての吸着搬送機構部４３ａは、第
１０−ラ１２に掛けられたローラ押当てはね２５によっ
て、また、第２浮動部としてのベルト案内板２７は押付
ばね２６によって弾性的に支持され、厚い記録用紙８が
供給された場合、その分だけ変位可能となっている。

また、第２浮動部としてのベルト案内板２７の衝撃は、
高粘性流体緩衝器２９によって緩衝されるようになって
いる。

このように吸着搬送＠構部４Ｊａとベルト押付／退避手
段４３ｂとから構成され、加熱素子３・・・に対して浮
動的に設けられた被記録部材搬送機構４３は、第１０−
２１２の軸を中心として回動自在な構成となっておシ、
記録用紙搬送路を開放すべく第２図の矢印入方向に回動
変位できるようになっている。

しかして、レジストローラ１１の回転開始にょシ記録用
紙８の先端がレジス）ｏ−ラ１ノと吸着搬送機構部４３
ｈの吸着搬送ベルト１５との間に噛込まれ、記録用紙８
はローラ押当てバネ２５の付勢力によって適当な圧力で
挟持される。そして、レジストローラ１１及び第１０−
ラ１２の挾持搬送力および吸着搬送ベルト１５による吸
着搬送力により搬送されることになる。

この時、記録用紙８は、ベルト押付／退避手段４３ｂの
作用によって記録部ガイド３１に押付けられ、記録部ガ
イド３１に摺擦しながら搬送される。

前記記録部ガイド３１は、サーマルベッドＩｔ−基準と
して固定されておシ、記録部ガイド３１の前記摺擦面が
加熱素子３・・・と一定間隔に保持されるようになって
いる。そして、記録用紙８の記録面（下面）が、サーマ
ルヘッド１のヘッド部に配置された加熱素子３・・・に
密着しながら移動するフィルム２の表面と微少間隔、た
とえば０．２瓢を常に維持しながら移動できる構成とな
っている。実際、実施例の性能試験によれば、フィルム
２の表面と前記記録面との間隙は、解像力８本／−を維
持するために０．１〜０．３　ｍの間になければならな
いことが確認された。

しかし、前記間隙を０．１−以下にしたのではインク４
が記録用紙８に浸み込んだ時、この部分が膨張して記録
面とフィルム２の表面が接触し、記録面がインク４で汚
れてしまう危険が生じてくることも確認した。したがっ
て１本実施例ではサーマルヘッド１の記録部ガイド固定
基準突起１３５（第６図参照）に記録部ガイド３ノのア
ーム部を押し轟て、前記間［！ｉ　’ｋ　０．２±０．
０５ｍになるように厳しく管理している。

記録用紙８の先端部が更に前進すると、吸Ｎ搬送機構部
４５ａの第２０−ラ１４と排紙ローラ１３とで挟持搬送
される。この時、前記記録紙８の記録面は、排紙ローラ
１３の針状ローラ部１０４により点状に支持されてお９
１両端には基準ローラ部１０５，１０６が吸着搬送ベル
ト１５と転接しているので過度の圧力を加えられること
もなく搬送されるので、未乾燥の記録画像が乱されるこ
とが無い、（第７図参照） さらに、記録用紙８が前進して、その後端がレジストロ
ーラ１１と第１０−ラ１２の転接部を通過する。この時
、記録用紙８の後端部分には被記録部材鈑送機′ａ４３
の全荷重を受けながら、記録部ガイド３１のところを摺
擦されつつ搬送されることになる。つまり、記録用紙８
の基本的な搬送力は、吸着ベルト１５の吸着搬送力のみ
となり、大きな摩擦力を受けながらも搬送になるため、
搬送に不確実さを伴うことになる。

しかし、本実施例では前記記録部ガイド３１に記録用紙
８を押付ける力は、ベルト押付／退避手段４３ｂを通じ
て伝達され、第２浮動部としてのベルト案内板２７はベ
ルト案内板２１への記録部ガイド３１からの反力により
、ベルト案内板押付ばね２６に抗しながら高粘性緩衝器
２９を通して、第１浮動部としてのａ着搬送機構部４３
ａの筐体部分に相対的に上方に押し上げられる。

こうして、記録用紙８の後端が通過した後、一時的に離
れたし２ジストローラ１１と吸着搬送ベルト１５は再び
転接するようになシ、したがって、記録用紙８にかかる
圧力は減じられ前記ベルト案内板２７の全荷重とベルト
案内板押付ばね２６の付勢力だけとなって、スムースな
記録用紙８の搬送が実現されることになる。

さらに、記録用紙８は前進し、記録用紙８の後端が記録
部ガイド３８のサーマルヘッド１側のエツジ部を通過す
ると前記ベルト案内板２７はどこからも反力を受けず、
ベルト案内板２７の全荷重とベルト案内板押付ばね２６
の力で下方に押し下げられるととＫなる。

このため、記録用紙８の後端が記録部ガイド３１の前記
エツジ部を通過した途端に、フィルム２の表面と記録用
紙８の記録面が接触し、記録用紙後端をインク４で汚し
てしまうという問題を有している。

しかし、本実施例では下記に述べる処置により、この問
題を解決している。まず、第２浮動部としてのベルト案
内板２７は前記したように高粘性流体緩衝器２９全通し
てすでに上方に押し上げられているから、記録用紙８の
後端が記録部ガイド３１の前記エツジ部を通過しても下
方への移動は前記高粘性流体緩衝器２９の緩衝効果でゆ
っくりと下降することになる。したがって、記録用紙８
の記録面がフィルム２の表面に近づく間に記録用紙８の
後端は加熱素子３を通過するようにできる。

また、さらに本実施例では記録用紙８の先端や後端に折
れや曲シがありて、フィルム２の表面を記録用紙８が接
触するのを防止するため、記録用紙８の先端または後端
が加熱素子３・・・を挟んで両端にそれぞれ±６瓢の間
はフィルム２の表面から離れて移動するよう電磁コイル
２８１ｃ励磁し、第２浮動部としてのベルト案内板２７
全体を上方に吸引するようにしている。

こうして、記録用紙８はフィルム２と接触して汚れるこ
ともなく、また、極めて、微少な間隙を維持してローラ
１３の配置部を通過して、きれいな記録がされたままの
状態で排紙トレイ１６上に排紙されることになる。

また、排紙時にあっては、記録用紙８の後端が第２　Ｌ
ＥＤ　ｊ　ｊの先ｔｍす、第２ホトセンサ２４の立上が
多信号を検知して、記録用紙８が確実に排紙されたこと
を検知するようにしている。

つぎに、第２図および第３図を参照してインク容器６４
から記録媒体カートリッジとしてのフィルムカートリッ
ジ４０へのインクの供給、およびフィルムカートリッジ
４０のインク供給部からフィルム２へのインクの供給に
ついて述べる。

前記フィルムカートリッジ４０とインク容器６４は分離
可能となっている。インク４はインク容器６４内に収納
され、このインク容器６４はフィルムカートリッジ４０
のインク容器取付は部６５にねじ込まれ固定される。こ
の際、インク容器６４の透明なインク供給チューブ７１
がインク容器取付部シール７３に密層したフィルムカー
トリッジ４０のパルプ６８をカートリッジパルプ用はね
６９の付勢力に抗して押し下げる。

一方、フィルムカートリッジ４０のパルプ６８は、イン
ク容器開閉棒ｙＯｆ、上方に押し上げ、したがりて、イ
ンク容器６４のパルプ６１ｔ−パルプ用ばね６６に抗し
て押し上げ、インク容器６４内のインク４を流出させる
。インク容器６４から流出したインク４は前記透明なイ
ンク供給チューデフ１の斜めにカットされた先端部が埋
まるまで流出し、フィルムカートリッジ４０の・ぐルブ
６８の周囲に開けられた小孔およびインク供給の導通路
９４を介してフィルムカートリッジ４０の容器部７７の
底部に形成されたインク供給路ｒｘ、９ｓ（第６図参照
）に流れ込む。

前記インク４は、さらにフェルトで構成されたインク供
給部材３７．３９に浸み込み、これを通してフィルム２
にイ／り４が塗布され、したがりてフィルム２の小孔２
１・・・にインク４が充填され。

フィルム２の移動と加熱素子３・・・の急速加熱による
イ／り４に気泡（バブル）により記録インク滴６として
使用される。

こうして、インク４がＹ８賀されてインク４の水準が前
記透明なインク供給チューブ７１の先端の斜めカット部
よシ下降すると、フィルムカートリッジ４・０のインク
供給部に設けられた空気吸込通路ｒ４よシ空気が吸入さ
れ、この空気が透ＢＡなインク供給チー−プ７１の前記
斜めカット部を通し７て、インク容器６４内に流れ込み
、新たなインク４を流出させる。

ところで、前記空気吸込通路７４は、インク供給部内の
上部に、１）、かつインク供給部内の空気容積は第２図
および第３図から判かるように可能な限シ小さくしてあ
り、後述するように弾性ゴムで構成されたシール部材兼
用の第１余剰インク掻取シ部材４１．９０と、第２余剰
インク掻取９部材４２．８９によりインク供給部への空
気の出入れは前記フィルム２の小孔２ａ・・・が、前記
第１゜第２余剰インク掻取り部材４１，９０，４２゜８
９を通過する時のみ可能となっているので、前記したイ
ンク容器６４からインク供給部へのインク４の補充はフ
ィルム２の移動時のみ可能となシ。

フィルムカートリッジ４０の交換時や当該の移動時など
の非動作時には行われないようになっている。

したがりて、フィルムカートリッジ４ｏにインク４が過
度に供給されて、フィルムカートリッジ４０から漏洩し
飛散するという問題を未然に防止できるようになってい
る。

さらに、フィルム２へのインク４の供給は、第２図およ
び第３図に示すようにフェルトで構成されたインク供給
部材３７．３９ｔ−通して行われているので、インク供
給部内で液体としての自由表面を形成しないようにする
ことができ、インク４は繊維の間に表面張力の力で捕捉
されているので、フィルムカートリッジ４０外へのイン
ク４の漏洩を防止することが容易となる。

つぎに、インク容器６４をフィルムカートリッジ４０の
インク容器取付は部６５から取シ外す場合の動作に付い
て述べる。

前記したインク４の補充によりインク容器６４内のイン
ク４が消費されて無くなってくるとインク４の水準はさ
′らに下降し、透明なインク供給チューブ７１にさしか
かる。この時、インク検知用ＬＤＥ７５の光が通過し始
めインク検知用ホトセンサ７６をＯＮ状態にし始める。

この信号の立ち上がシをとらえ、インク容器６４内のイ
ンク無しの状態を検知するようになっている。

当該装置は前記インク無しの検知信号にもとすき当該装
置の表示部分か、または当該装置と接続される画像・デ
ータ等の処理装置１３３の表示部分に、後述するように
、もしサーマルヘッド１にインク４が有るならばインク
容器６４のインク無し、つまシインク容器６４の交換を
支持する光示を行なうようになっている。

こうしてインク容器６４の交換が行われるが、本実施例
の場合、取外しの手順およびインク容器６４のパルプ６
７、フィルムカートリッジ４０のノ々ルプ６８の動作は
取付けの場合と全く逆となる。

すなわち、フィルムカートリッジ４０のパルプ６８が上
昇し、カートリッジパルプ用ばね６９の力でインク容器
取付は部シール７３の下面に密着し、フィルムカートリ
ッジ４０内のインク４がインク容器取付は部６５から外
部に漏洩し飛散するのを防止できるようになっている。

ところで、インク容器６４は本実施例では容量１００ｃ
ｃで前記したインク供給チューブ７１を除けばインク４
の耐候性を考慮して不透明な容器となっておシ、通常の
記録密度ではシート状記録用紙Ａ４版で２０００〜５０
００枚記録でき、一方、フィルムカートリッジ４０はフ
ィルム２の小孔２ａ・・・の紙粉やカビ、インクの乾き
による目詰まり等の問題により約１０万枚／Ａ４、期間
約３ケ年で交換が必要となる。このため、フィルムカー
トリッジ４０とインク容器６４は分離可能になっており
、かつ、その為にそれぞれの容器ごとにインク４の漏洩
や蒸発も容易に防止できるような構成となっている。

そこで、フィルムカートリッジ４０の当該記録装置への
取付けについて述べる。

当該装置では、サーマルヘッド１は本体筺体１３４に固
定されておシ、フィルムカートリッジ４０は第４図（ｂ
）および第５図に示すカートリッジ４０のフィルム露出
部８６に位置した容器７７に貫通窓４０ａを有しておシ
、この貫通窓４０＆部分で前記サーマルヘッド１ｆ：囲
むように本体筐体１３４にセットできるようになってい
る。

つまシ、第３図においてフィルムカートリッジ第１支持
部６０を本体筺体１３４の大部分に挿入し、他端に設け
たフィルムカートリッジ第２支持部６１を下方に向かっ
て押し下げるとカートリッジ固定はね６２が右方に移動
し、フィルムカートリッジ第２支持部６１の凹部に固定
ばね６２の頭部が落込み、フィルムカートリッジ４０が
固定されるようになっている。

前記したようにフィルムカートリッ／／４０の容器部分
が窓形状になりているので、フィルムカートリッジ４０
に十分な強度を持たせられる構造になっている。

また、前述したような取付けになっているのでフィルム
カートリッジ４０の着脱が容易で、１、インク容器６４
が付いたままでも着脱が容易に行なえる。つまシ、イン
ク４の色換えも簡単に行なえるようになっている。また
、フィルムカートリフジ４００着脱時には、第２図矢印
Ａに示すように被記録部材４３が回動し、さらに、矢印
Ｂに示すように記録部ガイド３ノが回動し、フィルムカ
ートリッジ４０の上部が大きく開放され、記録部に於け
る紙詰−＊ｂ＜−、ｙヤム）やフィルム２０紙カス除去
、フィルムカートリッジ４０の交換等が容易に行なえる
。

なお、フィルムカートリッジ４０を外した場合、フィル
ムカートリッジ４０内に残存したインク４が漏洩したシ
、または蒸発するのを防止するため。

フィルムカートリッジ４０には第５図に示すごとくカー
トリッジ用蓋８５が付いておシ、矢印りで示すごとく、
回動して、フィルム露出ｇ８６を覆い、かつ、前記蓋８
５の突起部がフィルムカートリッジ４０の第１余剰イン
ク掻取シ部材４ノ。

９０、および第２余剰インク掻取シ部材４２゜８９と密
着してフィルムカートリッジ４０を密閉するようになっ
ている。

また、第２図に示すインク吸収部材３４．３５は、前述
したようにフィルムカートリッジ４０の着脱の際にサー
マルヘッド１の上部に溜った余剰インク４がサーマルヘ
ッド１の壁面を通して流れ落ち当該装置内に飛散すると
いう問題があるが、本実施例では前記サーマルヘッド１
の下部分にサーマルヘッド１に接触したインク吸収部材
３４゜３５が付いておシ、流れ落ち飛散しようとするイ
ンク４１に吸収して、前記の問題を未然に防止している
。

さて、次にフィルム２の駆動時の動作に付いて述べる。

紺４図（ａ）は、記録媒体駆動機構部としてのフィルム
駆動機構部１４４の駆動部側面図、第４図（ｂ）は同部
分の平面図を示したものである。フィルム２は、駆動源
としての記録媒体駆動モータとしてのフィルム駆動モー
タ５２の記録媒体駆動そ一タ歯車としてのフィルム駆動
モータ歯車５８側から見て時計まわシ回転と、反時計回
シ回転とに応じて、第４図（、）において、スプリング
クラッチからなるワンウェイクラッチ１４５，１４５′
Ｉｉ−介して上方および下方にそれぞれ移動する。フィ
ルム駆動モータ歯車５８が時計方向に回るとフィルム駆
動歯車７８は第４図（、）側から見て時計方向に回転す
る。

すなわち、記録媒体移動用駆動軸としてのフィルム移動
用駆動軸８７に嵌着した左巻スプリング８４の一端が歯
車７８の凹部に係合されているので、歯車７８の時計方
向回転は左巻スプリング８４をフィルム移動用駆動軸８
７にさらに付くように巻付ける方向に作用し、歯車２８
の動力をフィルム移動用駆動軸８７に伝達する。

このとき、記録媒体駆動歯車としてのフィルム駆動歯車
５９は、やはシ時計方向に回転するが記録媒体移動用駆
動軸としてのフィルム移動用駆動軸８８に嵌着した右巻
スプリング８３を相対的に前記駆動−８８から緩ませる
方向に作用する。しかし、実施例の場合、前記駆動軸８
８と前記右巻スプリング８３の同一方向に回転している
ので実質的な前記駆動軸８８と前記右巻スプリング８３
とのスリップは生じる。

ところで、フィルムカートリッジ４０の着脱に際しては
、前記フィルム駆動歯車５９．７８は前記モータ歯車５
８と別々に噛合いフィルム２が緩んだままになったり強
すぎる張力が働いたままになる危険性を有している。し
かしながら、後者に付いては本実施例のような構成では
、前記駆動軸８８と前記右巻スプリング８３がスリップ
しこの上うな強過ぎる張力を緩和することができる。

さらに、第６図の実施例の移動機構の斜視図に示したよ
うに前記フィルムカートリッジ４０は、フィルム移動用
駆動軸８７．８８と反対の側に記録媒体テンシ冨ン機構
としてのフィルムテンシ冒ン機構１４２を設けているの
で、フィルム２の緩みも無く、フィルム２が適切な圧力
でサーマルヘッド１の先端加熱素子３・・・の部分を摺
擦しながら移動できるようになっている。フィルム移動
用駆動軸８７の一端には、ピン１０１によりラダーホイ
ール１００が固定され、前記駆動軸８８の一端にはトー
シ冒ンばね固定部９６に一端が係合した圧巻のトーシ璽
ンばね（ねじればね）９５が嵌着され、トーシ璽ンばね
９５の他端がラダーホイール９７の凹部９８に係合し、
ラダーホイール９７はラダーチェーン９９を介して前記
ラダーホイール１００と連結している。

ところで、ラダーホイール９７，１００にラダーチェー
ン９９を掛ける時、トーシヨンばね９５を介して記録媒
体巻付は軸としてのフィルム巻付は軸３６は反時計方向
へ、フィルム巻付は軸３８は時計方向回りに付勢するよ
うトーションばね９５を予め適切にねじって取付けるよ
うになっている。したがって、フィルム２にはトーシヨ
ンばね９５のねじれ力、つまＣ）ルクに応じて適切なテ
ンシ冒ンが掛けられるようになっている。

こうして、フィルム２を当該装置に取付けるとき、フィ
ルム２が緩んでしまうという問題を無くし、常にフィル
ム２が適切な圧力でサーマルヘッド１の先端部に密層し
ながら摺動するようになっている。

つぎに、第４図（ａ）　ｆ参照して駆動歯車５８が歯車
５８の取付は側からみて反時計方向に回る場合について
説明する。

この時は、駆動歯車５９が反時計方向に回転し、右巻ス
プリング８３がフィルム用駆動軸８８にからみ付くよう
に作用する。こうして、この場合にはフィルム２は下方
向に、こうして、フィルム駆動モータ５２の時計方向、
反時計方向の回転にし友がい、フィルム２ｆ、往復移動
することができ、右巻スプリング８３、左巻スプリング
８４とフィルム７７７．７機ｒ４１４２の作用でフィル
ムカートリッジ４０の着脱に際してフィルム２の緩みを
防止し、また、過度のテンションが発生してフィルム２
やサーマルヘッド１を損傷することが無いようになって
いる。

ともかく、前記しｆｃフィルム駆動モータ５２の動作に
よフ、フィルム２を往復動作させサーマルヘッド１の加
熱索子３・・・の部分にフィルム２の多数孔部分９２に
インク４ｆ、充填して送り記録音？ｉなうことができる
ようになっている。

さらに、フィルム２はサーマルヘッド１０両端に位置し
た第６図および第７図の図中１０２゜１０３で示す前記
フィルム２のサイドガイドからなるガイド手段にガイド
され、フィルム２の横ずれが防止できるようになってい
る。

ところで、前記し次フィルム２の多数孔部分９２の始ま
シや終わりがどの位置にあるかを知り、記録の開始に際
して、フィルム２の移動方向の前記多数孔部分９２の始
まりの位置が加熱索子３の所に来た時、記録を開始でき
るようにする必要がある。本実施例では第４１ｉＷ（ａ
）、伽）に示すごとく、フィルム駆動モータ５２の駆動
軸に記録媒体位置割出し盤としてのフィルム位置割出し
盤８０を取付け、この割出し盤８０にフィルム２の多数
孔部分９２の開始位置を示す記録媒体第１位置検出用ス
リットとしてのフィルム第１位置検出用スリット８１と
記録媒体第２位置役員用スリットとしてのフィルム第２
位置検出用スリット８２を設けて、記録媒体位置割出器
としてのフィルム位置検出器７９によりフィルム２の位
置を検知するようになりている。

フィルム駆動モータ５２の回転するトキフィルム位置検
出器７９は、前記スリット８ノの短スリットおよび長ス
リットによる燭光パルスおよび長光パルスを感卸し、こ
れに応答して電気制御回路３２に内蔵の一定周期のクロ
ックパルスと比較し、前記スリット８１の長スリットの
時計回シ方向後端において、前記スリット８１がフィル
ム第１位置検出用スリットである時判読し、またスリッ
ト８２の単一５Ｙｌ、パルスをフィルム位置検出器７９
で検知し、これがフィルム第２位置検知用スリットであ
ると判読する。こうして、フィルム駆動モータ５２がフ
ィルム第１位置検出用スリット８１を検知して停止して
いる。

このとき、フィルム２の非孔部分９１（第１２図参照）
フィルムカートリッジ４０のフィルム露出部８６を覆い
、多数孔部分９２はフィルムカートリッジ４０の第１、
第２の余剰インク掻取９部材８９．９０の下側のインク
供給部内に収納されている。このため、フィルムカート
リッジ４０ばフィルム２の非孔部分９１が挟持する工う
になっているため外気から密閉され次状態となりている
。

し比がって、フィルムカートリッジ４０内のインク４が
蒸発してインク４の粘度が大きくなり、フィルム２の小
孔２ａ・・・から飛出す速度全格したり、粘度が高く噴
出しないため、記録に悪影響を及ぼすという問題を未然
に防止できるようになっている。

さて、記録に際しては、実際の装置が接続される画像・
文字データなどの処理装置ノ３３（第１５図参照）から
の記録部４−ヲ受信し、第１フイードローラ９を駆動し
て記録用紙８ｔ−記録部分に送゛る前にフィルム２を一
定時間、つまり、予め設定され７ｔノ母ルス数だけフィ
ルム駆動モータ５２ｔｍ４図（ａ）の矢印のごとく反時
計方向に回転することによｐ移動して、多数孔部分９２
の進行方向端を加熱集子３の部分に位置させ、記録用紙
８の到来を待って記録用紙８の先端に同期してフィルム
２ｔ−移動させる。このとき、フィルム２の移動速度は
記録用紙８の移動速度４０−７秒のＶ２の速度２０　ｗ
ａ　７秒である。

実際、記録用紙８の速度ｔ−１０〜１００■／秒の間で
可変させた時でも記録用紙８の記録密度、すなわち、被
扱率７５％ではフィルム２と記録用紙８の相対的移動方
向が同方向、逆方向に係わらず、フィルム２の移動速度
はｖ／４以上であれは、はぼＤｌ、０（黒ペタ、被榎率
７５％）以上になることが判っ九。

この実数の模様を第１３図に示す。したがって、フィル
ム２の移動−は記録用紙８の記碌長さく記録方向）より
も短くでき、したがって、フィルム２の多数孔部分９２
の面積を小さくできて、フィルム２の製作を容易にする
ことができ友。すなわち、多数孔部分９２の面積が大き
いと小孔２＆の径（２５〜３０μｍ）′ｆｉｃ全面積に
亙り均一にすることが難しく、したがって、小孔２ａの
径が例えは周辺近くで小さくなるという問題を生じて、
記録濃度にムラが生じてくる。本実施例では面積を小さ
くできるので、この工うな間ｍｔ−未然に防止できるも
のである。

さて、このようにしてフィルム２が移動して多数孔部分
９２の第１、第２の余剰インク掻取り部材８９．９０側
の後端が加熱素子３０部分に到達する。このとき、フィ
ルム位置検出器７９はフィルム第２位置検出用スリット
８２ｔ−検知する。勿論、このようなフィルム２の各部
の位置とフィルム位置割出し盤８０の第１．第２位置検
出用スリット８ノ、８２の相互の相対位置が前記し友関
係になるためには、フィルムカートリッジ４０の初期設
定時フィルム２が第１、第２の余剰インク掻取９ｓ材８
９．９０％ＪＶＣ巻取られていることが必要であり、フ
ィルム駆動モータ５２は、フィルム位置検出器７９がフ
ィルム第１位置検出用スリット８１の長スリット、短ス
リット対の内、短スリットの位置全検知して停止してい
ることが必要である。

゛本実施例では、このようなことを前提としている。

さて、連続的に記録用＃；８が送られ偶数番目の記録用
紙８が記録されるときには、前記多数孔部分９２の第１
、第２の余剰インク掻取９部材８９．９０側の終端がフ
ィルム巻取シ軸３８に達するまで巻込まれ、インク４が
供給された後、前述したフィルム２の移動方向と逆方向
にフィルム２ｔ−移動して加熱素子３・・・に前記終端
が到達するのを一定時間待って、前記記録用紙８の先端
に同期して記録するようになっている。

ま次、連続的な記録において、奇数番目の記録用紙８の
記録に際しては第１、第２の余剰インク掻取９部材４１
．４２側の多数孔部分９２の端がフィルム巻取シ軸３６
に巻き込まれ、インク４が供給され之のち加熱素子３・
・・まで戻って記録用紙８の先端に同期してフィルム２
ｔ−移動するようになりている。

このようなフィルム２の往復移動によ少記録を続行して
いるため二ンドレ誠のフィルムでなくとも連続的な記録
が可能となる。

さて、次に、第１、第２の余剰インク掻取９部材４１．
９０および４２．８９の配置は第６図に示すごとくフィ
ルム２との接触位置が互いに食違りて配置され、第２の
余剰インク掻取フ部材４２．８９を第１の余剰インク掻
取り部材４１．９０の上方に位置ずけている。このよう
な、配置を取り几必然性を第１、第２の余剰インク掻取
り部材４１．４２で説明する。

まず、フ□イルム２はフィルム巻付は軸３６．３Ｂがサ
ーマルヘッド１の頂点に対して下方向に来るように配置
せねば、記録部分をコンパクトに納め、記録用紙８を加
熱素子３に厳しいギャップを保って接近させて搬送する
ことは不可能である。この九め、フィルム２に対してサ
ーマルヘッド１側に位置し几第１の余剰インク掻取り部
材４２．８９に対して下方に位置するようにすれは、第
２の余剰インク掻取り部材８２．８９間の距離を小さく
でき、フィルム２のフィルムカートリッジ４０のフィル
ム露出部８６の面積を小さくできる。

し友がって、フィルムカートリッジ４０をコンパクトに
形成できる。フィルム２の移動時の余剰インク掻取シ効
果の点から見ると次のようになる。

まず、第６図でフィルム２が矢印Ｇ方向に移動する場合
について述べる。インク供給部材３９でインク４を補給
されたフィルム２は上方向に移動し、第１の余剰インク
掻取ｐ部材４１でフィルム２よシ余剰インクが掻取られ
る。しかし、記録時には多数孔部分９２が前記余剰イン
ク掻取９部材４１を通過するので、余分なインク４はこ
の多数孔部分９２を通してサーマルヘッド１と反対の側
に一定量だけ移動する。

さらに、この反対側に移動し友インク４は前記第２の余
剰インク掻取ル部材４２で掻取られ、再びサーマルヘッ
ド１側に移動する。こうしてフィルム２がＧ方向に移動
して、フィルム２の多数孔部分９２が前記第１、第２余
剰インク掻取り部材４ノ、４２を通過する時には、フィ
ルム２には、小孔２ａ・・・ばかりでなく、フィルム２
の全面に亙って十分な量のインク４が塗布・補給される
。

したがって、このことによって、前述したように、記録
用紙８の速度に比してフィルム速度ｔＶ４まで下げるこ
とが可能となり友のである。

さて、今度は逆に多数孔部分９２が前記第１、第２の余
剰インク掻取り部材４１．４２の部分を下方に向かって
移動する場合について考えてみる。

この場合には最初に第２の余剰インク掻取９部材４２に
よりフィルム２の記録側面が掻き取られる。

し九がって、フィルム２の表面に付着した余分なインク
４ｔ−掻き取るとともにフィルム２に付着し次ゴミや紙
粉も掻き取る。こうして、余剰インク掻取９部材４２の
先端に溜り九インク４は、フィルム２の多数孔部分９２
の小孔２ａ・・・全通してサーマルヘッド１側に移動し
、次に第１の余剰インク掻取り部材４１により再び掻き
とられ、第１余剰インク掻取シ部材４ノの先端に溜る。

この、掻き取られ、溜った余剰インク４は、再びサーマ
ルヘッド１と反対側の前記した多数孔部分９２の小孔２
ａ・・・全通して移動する。このようにして、記録時の
余剰インク４は、フィルムカートリッジ４０のインク４
の供給部に回収される。

一方、フィルム２の非孔部分９１がＦ方向、りまシ、下
方に向かって前記第１、第２の余剰インク掻取９部材４
１．４２を通過する時の状態を述ぺる。この時、フィル
ム２のサーマルヘッド１と反対側の面は、すでに第２の
余剰インク掻取り部材８９で清掃されているので、第２
の余剰インク掻取９部材４２によるインク掻取シの必要
はない。

ただし、第２余剰インク掻取り手段４２の先端には、紙
粉やプムが堆積する。

一方、サーマルヘッド１側のフィルム面も予め第１の余
剰インク掻取９部材９０によって清掃されているので、
第１の余剰インク掻取り部材４１によるインク掻取フの
必要性もほとんど無くなる。

こうして、フィルム２の非孔部分９１がフィルムカート
リッジ４０の記録媒体露出部としてのフィルム露出部８
６１ｃ覆うとフィルム２の露出部はきれいに清掃され、
フィルムカートリッジ４０の着脱に際して手などを汚す
といつ次危険も無くなる。

マ几、非孔部分９１の移動方向の長さＭ、Ｎ（第１２図
参照）がフィルムカートリッジ４０などのフィルム露出
幅Ｅ（第６図参照）よシも長い九め、第１の余剰インク
掻取９部材４１．９０、第２の余剰インク掻取９部材４
２．８９の間の間隙を通して空気が出入シすることを防
止できる。

し友がって、インク４の蒸発も防止でき、インク４の粘
度が変化しないようにすることができるので、記録印字
の品質を一定に保つことができるのである。

次いで、フィルム２に付着し良紙カスの除去動作に付い
て述べる。

前記したように第２の余剰インク掻取９部材４２の先端
部分に堆積した紙カスやゴミは、フィルム２ｆＧ方向に
移動するとフィルム２に付着しｔままフィルム２と一緒
に移動し、サーマルヘッド１の頂点の加熱素子３部分ま
でやってくる。この時、フィルム２をサーマルヘッド１
の加熱素子３を挟んで前後に数回小さく移動させ、同時
に第３図の吸着ファン５３を起動させ、吸着ベルト１５
の吸着口１０７全通して前記したフィルム２上の紙カス
やゴミを空気吸引ガイド５７内に吸込んでしまうもので
ある。

このようにして、フィルム２に付着し良紙粉やゴミを除
去できるようにしたので、フィルム２の多数孔部分９２
の小孔２ａ・・・に紙粉やゴミが詰まってしまうことを
防止できるのである。

本実施例では、一連の連続記録が終了してから一定時間
おいて、前記紙カス除去工程を実施しており、記録速度
を落してしまうという問題が起きないようにし友もので
ある。

また、前記し友ようにフィルム２の非孔部分９１にて前
記紙カス除去工程を実施しているので、フィルム面のイ
ンク４が清掃されているので、インク４等が空気吸引ガ
イド５７内に吸い込まれたり、吸着ベルト１５にインク
４が付着するというような問題を防止することもできる
。

ここで、一連の記録動作が終了した時のフィルム２の動
作に付いて述べる。

一連の記録動作が終了しｔ後、一定時間の間、フィルム
２は記録時の移動速度よシ遅い速度で移動させている。

これは、一連の記録動作が終了しないウチはサーマルヘ
ッド１の加熱素子３・・・の部分からインク４が枯渇す
るのを防止する几めに行なっているのである。その後、
前記した紙カス除去工程を一定時間つづけ、その後フィ
ルム２の非孔部分９１でフィルムカートリッジ４０のフ
ィルム露出部８６を覆うようにしている。

ところで、第１の余剰インク掻取９部材４１．９０は弾
性部材からなっており、そのサーマルヘッド１に向かっ
たエツジは、フィルム２の下面に（ＳＱしてサーマルヘ
ッド１に密着し、サーマルヘッド１の壁面を通して流れ
落ちるインク４を、フィルム２の多数孔部分９２の小孔
２ａ・・・を通してフィルムカートリッジ４０のインク
供給部内に回収できるようになっている。前記第１、第
２の余剰インク掻取９部材４１．９０、及び４２．８９
はフィルムカートリッジ４０の内部と外部の空気やイン
ク４の出し入れを防止するシール部材を兼ね、非通気性
の材料で出来ている。

つぎに、フィルム２の小孔２＆の径と小孔２ａ間のピッ
チの関係に付いて第８図を参照して説明する。

図中矢印Ｉはフィルム２の移動方向を示し、小孔２ａの
中心を結ぶ線は矢印Ｉに対して一辺が直交する正三角形
からなっている。図中Ｈ，ｖは加　　゛熱素子３の形状
寸法で、それぞれ、１００μｍ〜１２５μｍとなってい
る。図中りは小孔２ａの径で実施例では、２５１１ｍ　
、小孔２ａの中心間距離Ｐは４５μｍで、小孔２＆と小
孔２ａの最少距離りは２０ｔｒｍとしている。実験によ
れば、前記し友記号を用い、隣合う小孔２ａ間の最大距
離をＰとすればＨ≧２Ｐ、Ｖ≧２Ｐ＋Ｄの関係式を満比
すことと、実施例のように解像力８本／−の場合には、
小孔２＆の径りがＤ＝１５〜３５μｍ、ＰがＰ＝４０〜
５０μｍの範囲に入るようにすることが良い印字品質を
得るために必要だった。

加熱素子３の形状に付いても良い印字品質を達成し、記
録時の熱効率を向上するために特別の配慮が必要となる
。

第１４図で加熱素子の断面形状を示す。

ここで、加熱素子３及び電気導体１０８，１２１は、Ａ
ｔ２０３などの薄い耐摩耗性絶縁膜１３６で覆われてい
る。さて、加熱素子３が電圧印加され急速に加熱され、
気泡（バブル）が発生し、この圧力によりインク４の充
填された小孔２ａ内のインク４が急速に噴出され記録さ
れるが、本実施例では加熱素子３の抵抗を３０００に選
び、２４Ｖをパルス幅１１０μ　ｓｅｃで印加して記録
用インクを噴出させ、記録を行なうようにしている。こ
のとき、消費されるエネルギは約２１００・ｒｇ／素子
である。

このエネルギは、加熱素子とフィルム２の隙間１２４の
厚さＴが３μｍ以上であるとほぼ一定であるが、Ｔが１
０μｍ以上になると噴出力が悪くなり、印字品質が悪化
してくる。ま九、Ｔが３μｍ以下になると加熱素子３当
りのインクの消費エネルギは２１００以上になシ、Ｔを
小さくすればする＃１ど大きなエネルギが必要となるこ
とがわかり几。そこで、本実施例では、Ｔ＝３μｍとし
た。図中、１２２はガラスゲレース層を示す。

次に加熱素子３の耐久性等の点から次のような改善が図
られている。

すなわち、特願昭５９−１１８５１号で提案されている
ように、加熱素子、（発熱抵抗体）として、酸化ルテニ
ウムを主成分とし、Ｍ（ＭはＣａ。

Ｓｒ、　Ｂａ、　Ｐｂ、　Ｂｉ　、　Ｔｔから選ばれた
少なくとも−ｍ）の酸化物をｙＩ／Ｒｕ　（原子比）で
０．６〜２含有する金属酸化物薄膜を用いている。

このように金属酸化薄膜を用いることによ夕、従来のよ
うな酸化による抵抗値の変化を考慮する必要が無くなり
、大きな電力を印加して高温にすることが可能となり、
マた長時間使用における安定性が増す、ま几、この金属
酸化物薄膜は比較的高いシート抵抗値を有する九め、高
い発熱密ｉｔ得るのに比較的小さい電流ですむ、そのた
め、従来のごとく発熱抵抗に接続される導電層に流れる
電流が少なくなシ、この部分からの発熱を低減できる。

よって、印字の際に起こるいわゆる印字ゲケを低減でき
る。ま九、かかる薄膜は正の抵抗温度計数を有するので
ＳｎＯ２系材料が有している欠点を改良でき、初期から
大きな電力を印加することができ、高速化に好適で有る
等の特長がある。

次にサーマルヘッドの構造について第１１図にもとづき
述べる。

加熱素子３の構造については第１４図で述べ友が、本実
施例では、加熱素子３及び電気導体１０８゜１２１は約
１５１ｔｒｎのポリイミドフィルム１２３上に形成され
ており、これがアルミニュームからなる金属製支持体１
３７に接着固定される構造となっている。消費エネルギ
配分の計算から推定されることは、加熱素子３のパルス
的加熱により消費されるエネルギの大部分（７０％以上
）がインク４の噴出に使用されるのではなく、ポリイミ
ドフィルム１２３やフィルム等を蓄積されるということ
である。なお、サーマルヘッド１のドライバ、１２０は
保護カバーである。

こうして、実施例のようにＡ４縦送シのラインプリンタ
で解像力８本／、、で、記録速度４０瓢／秒でちれば、
例えばグラフィック記録のように高被覆率の記録を行な
う場合など、サーマルヘッド１の全消費エネルギの最大
籠は約１２０Ｗにもなシ、そのうち約１０７Ｗ分が上記
ポリイミドフィルム１２３やフィルムに蓄積されること
になってしまう。

このような熱蓄積は、フィルム２やインク４の温度をイ
ンク４の沸点近くまで上昇させ、し念がって、熱蓄積の
ある場合とない場合でインク４の噴出の状況そのものを
変えてしまう。つまシ、記録の熱履歴が記録画像の濃度
にムラを生じさせるという問題をひき起こしてしまう。

しかして、本実施例では厚さ約１５μｍのポリイミドフ
ィルム１２３の上に加熱素子３′１ｆｔ電気導体１０８
．１２１を形成し、これをアルミニュームからなる金属
性支持体１３７に接着しているので加熱素子３で発生し
、蓄積し比熱エネルギは速やかに金属製支持体１３７に
伝達・拡散する。

金属製支持体１３７に拡散しｔ熱エネルギは、当後支持
体が金属製であるため、極めて速やかに熱伝導し、加熱
素子３の部分を冷却するように作用する。こうして、加
熱素子３の力Ｕ熱サイクルを短縮でき、記録速度を上昇
させることが出来るのである。

次に第９図および第１０図（＆）Ｑ））にし友がい、す
−マルヘッド１のインク有無検知素子１０９゜１１２の
構造について述べる。本実施例ではサーマルヘッド１０
両端に電気導体をつき合わせ几インク有無検知素子の露
出導体部１１０，１１１があって、この露出導体部１１
０，１１１は耐摩耗・絶縁層１３６がなく直接インク４
ｆＣ接触するようになっている。

ところで、インクの導電率は、１０　　Ｓ／ｉｎで電圧
が印加されればわずかな電流を流すことができる。この
状態を第１０図（ａ）に示す、前記露出導体部１１０，
１１１にスイッチＳＷによって０Ｎ−ＯＦＦ　ｌ、、電
圧パルスを送ると、もし、第１０図（ａ）のようにイン
ク４がサーマルヘッド１の頂点にあれば、スイッチＳＷ
がＯＮになり友ときＱ点の電圧は前記露出導体部１１０
，１１１間に電流が流れるために一時的に低下する。こ
の信号を増巾し、インク有ｐｔ検知するようにしている
。第１０図（ｂ）のようにインク４が無いときは前記し
九と同様のスイッチＳＷ動作をしても電流が流れないの
で、前記し几ような電圧降下は生じない。

これによって、イシク４が無いこと全検知でき、記録動
作を禁止することができる。以上、記述したように本実
施例ではさらにサーマルヘッド１の加熱素子３・・・の
列の両端にインク有無検知素子１０９．１１２ｆ付は念
ので、さらに、インク４がないとき加熱素子３・・・を
加熱し、空炊きすることによって加熱素子３を損傷して
しまうというような問題をなくすことができるのである
。

つまシ、例えば加熱素子列３・・・の一端側には、イン
ク４があシ、他端にはインク４が無い時でも、このイン
ク有無検知素子１０９，１１２の信号のＡＮＤでインク
有無を検知しているので、インク無しを検知できるので
ある。

本実施例では、前記したようにサーマルヘッド１にイン
ク有無検知素子１０９，１１２を設けるとともに、イン
ク容器６４にもインク検知用ＬＥＤ７５とインク検知用
フォトセンサ７６からなる補充インクの有無検知手段を
設けたことである。この両インク有無検知手段は前述し
たようにそれぞれ独自の役割を持つと同時に、以下に記
述するように、それぞれの状態の組み合せに応じて本実
施例の記録装置に様々の動作をさせることができる、ま
ず、本実施例では前記し几サーマルヘッド１のインク有
無検知手段１０９，１１２は常時電圧を印加すれば、イ
ンク４が電気分解してしまい、水素や酸素などのガスが
発生し友９、前記露出導体部１１０．１１１５ｆ腐蝕し
てしまうという問題がある之め、記録動作に先だって前
記露出導体部１１０．１１１に電圧を印加し、インク有
無の検知をしているのである。

さらに、こうすることによって、記録動作の開閉、例え
ば記録用紙８を給紙してしまった後で記録中に記録動作
を中止し、しばらく経過した後、つｔｐサーマルヘッド
１にインク４が到達したあと、記録動作と再起動し九と
きは、フィードローラ等の慣性によって記録用紙の正確
な位置がずれてしまうという問題も事前に予防できる。

また、本実施例では、上記サーマルヘッド１のインク有
無検知動作によりインク無を検知したときは、フィルム
駆動モータ５２を駆動しフィルム２ｔ−第６図矢印Ｇ及
びＦのように一定時間の間、往復移動動作させた後、再
び前述したサーマルヘッド１のインク有無検知動作を行
ないインク有無を検知するようにしている。

このため、一時的に停止して、サーマルヘッド１の加熱
素子列３・・・からインク４が蒸発して無くなってしま
っても、上記インク有無検知動作の再動作によって、フ
ィルムカートリッジ４０内部までインク４が無いのかど
うかも検知できるし、新しいフィルムカートリッジ４０
ｆセツトしたばか９でインク容器６４からフィルムカー
トリッジ４０内のインク供給部材３７．３９までインク
４が到達し九かどうかも確認できるのである。

こうして、サーマルヘッド１のインク無が検知されたと
きは、当該記録装置が接続されている画像又は文字又は
データ等の処理装ｆＲ１３３の表示部にインク無に胸す
る状態表示を行ない、操作者に対処を指示するようにな
っている。

ところで、前記したサーマルヘッド１のインク有無検知
動作及びインク有無検知信号とインク容器６４の補充イ
ンクの有無検知信号と記録装置の動作は密接に関連して
いる。実際、本実施例では、サーマルヘッド１のインク
有の検知信号とインク容器６４のインク有の検知信号が
同時に発生したときのみ被記録部材、つまシ記録用紙８
を前記加熱素子３に向って給送するようにしている。こ
れによって、記録中にインク４が無くなシ、記録動作を
中断しなければならない危険は事前に防止できる。

まｔ、前述したようにサーマルヘッド１のインク無の検
知信号と前記インク容器６４の補充インク有の検知信号
が同時に発生したときは、フィルム駆動モータ５２やフ
ィルム移動用駆動軸８７゜８８等からなるフィルム移動
機構を動作させ、サーマルヘッド１の加熱素子３にイン
ク４が到達するを保つことができるようになっている。

このとき、フィルムの移動速度は通常記録時には２〇−
で移動させているが、それよりもゆっくりとした速度、
実施例では５鴎／秒で動作させている。このことによっ
て、インク４が無い時にサーマルヘッド１とフィルム２
の摺擦によって、電気導体１０１１．１２１の耐摩耗絶
縁膜が破損してしまうのを防止している。

このように、１サーマルヘツド１のインク無の検知信号
がインク有の信号に変わるまで前記フィルム移動機構を
動作させて、フィルム２を往復移動させるようにしてい
る。

そして、前記した画像又は文字又はデータ処理装置１３
３の表示部分に「待ち」状態を表示し、サーマルヘッド
１にインク４を供給している途中にあることを知らせる
ようにしている。

ところで、サーマルヘッド１のインク有の検知信号とイ
ンク容器６４の補充インク無しの検知信号が同時に発生
し九ときは、当該記録装置の表示部か画像又は文字又は
データ等の処理装置１３３にインク補充を指示する表示
を行ない、操作者にインク容器６４′ｔ−交換して新比
なインク４ｔ−補充させる。こうして、新たなインク容
器６４が取付けられ、インク容器６４の補充インク無の
検知へ号がインク有の検知信号に変ってからは、一定時
間の間記録動作を中止し、つｔシ、加熱素子３に向って
記録用紙８を移送することを禁止するようにもしている
。これは、フィルムカートリッジ４０内のインク供給手
段としてのインク供給部材３７．３９に充分なインク４
が浸みわｆｔＤ、フィルム２にインク４が常に同じ状態
で供給されるようにしているのである。

ま几、本実施例では、前記し几サーマルヘッド１のイン
ク無の検知信号とインク容器６４の補充インク無の検知
信号が同時に発生し九ことを知る手段によって、フィル
ムカートリッジ４０が、当該記録装置がセットされてい
ないことを検知している。この模様を第１５図に示す。

実際、上記し良状態ではフィルムカートリッジ４０がセ
ットされてない場合と、フィルムカートリッジ４０がセ
ットされていても、サーマルヘッド１にもインク容器６
４にもインク４が無い状態と金示しているが、しかし、
どちらの場合も操作者に大きな意味でインク補充を指示
しているのである。

そして、これによって、フィルムカートリッジ４０の当
該記録装置にセットされているかどうかを検知する手段
を有さなくともサーマルヘッド１のインク無しと容器６
４の補充インクなしが発生する。はとんどの場合が実質
的にフィルムカートリッジ４０がセットされてないこと
を意味しているのである。こうして、本実施例ではサー
マルヘッド１のインクなしとインク容器６４の補充イン
クなしの検知信号が同時に発生し几ことを検知して、フ
ィルムカートリッジ４００着脱有無と検知するようにし
ている。

つぎに、第１１図にし友がって、サーマルヘッド１の全
体の構造を記述する。

図中１３７は、アルミニュームからなる金属製支持体で
、サーマルヘッド１は金属製支持体１３７の両サイドに
金属製冷却部材１１４，１１５ｆ有し、金属製冷却部材
１１４，１１５の表面に温度検知素子１１７，１１８ｆ
有している。図中１１３゜１１６はサーマルヘッド１０
発熱体であって加熱索子３に平行して、その近傍に配置
されている。

本実施例では、環境の変化や加熱索子３の熱履歴に応じ
てサーマルヘッド１０発熱体１１３゜１１６ｔ一温度検
知素子１１７，１１８の出力信号によりＯＮ又はＯＦＦ
　してサーマルヘッド１の頂点部分が一定温度になるよ
うに制御している。

まず、金属製冷却部材１１４，１１５は、フィルム２に
直接接触し、外気温の上昇や熱履歴によるサーマルヘッ
ド１の温度上昇を有効に冷却し、インク４の蒸発を抑え
ることができ、かつサーマルヘッド１の頂点部分の熱履
歴を速やかに温度検知素子まで伝導させ、サーマルヘッ
ド１の加熱素子３・・・の近傍を常に一定の温度に制御
することができる。

また、加熱素子３の両側に前記金属製冷却部材１１７．
１１８とサーマルヘッド１の発熱体１１３゜１１６ｔ−
配飯して、フィルム２が往復移動しても加熱素子３０表
面まで搬送されるインク４やインクの充填された小孔２
ａの部分を、予め加熱素子３に加える電圧パルスにより
供給されるエネルギを小さくするようにしている。

なお、第１５図中、１１９はサーマルヘッドのドライバ
、１２６〜１３２はドライブ回路部である。

以上説明し友ように上記実施例によれば、フィルム２、
このフィルム２にインク４ｔ′供給するインク供給手段
としてのインク供給部材３７，３９、フィルム２を移送
するフィルム駆動機構部１４４、これらを保持する容器
部７７、および容器部７７の内部と外部の空気およびイ
ンク４の出入れを規制するシール部材１４３を一体化し
てカートリッジ化し、このフィルムカートリッジ４０を
着脱自在としたから、メインテナンス、色交換等が容易
かつ確実に行なえる。

ま几、フィルム２にフィルムカートリッジ４０の着脱い
かんにかかわらず、常に張力が作用するようにしたフィ
ルムテンション機構１４２を設は九ので、フィルムカー
トリッジ４０から前記フィルム２が飛びだして傷付け７
ｔ、りすることもなく、記録装置へフィルムカートリッ
ジ４０を装着する際、サーマルヘッド１に前記フィルム
２が常に密着するように取ｐ付けることができる。

また、フィルムテンシ、ン機’１１１１１４２において
、フィルム巻き付は軸３６．３８に当該フィルム巻き付
は方向と逆方向のトルク、つｔ、ｂ、フィルム２を巻き
付ける方向にトルクを生じるトーションはね（ねじれば
ね）９５ｔ−嵌着し、第１及び第２のフィルム巻き付は
軸３６．３８が互いにトーションはね９５ｆ：介して、
前記フィルム２に張力を生じせしめるように付勢される
几め、極めて簡単な機構で前記フィルム２に張力を発生
させることができる。

また、少なくとも前記フィルム２、インク供給手段とし
てのインク供給部材３７．３９、フィルム駆動機構部１
４４、これらを保持し収納する容器部７７、この容器部
２７の内外の空気又は記録用インク４の出入れを規制す
るシール部材１４３を一体的に構成してなるフィルムカ
ートリッジ４０１Ｃおいて、前記容器部７７にサーマル
ヘッド１を囲むように形成した貫通窓４０ｇを有してい
るので細長形状をし次フィルムカートリッジ４０であっ
ても充分な強度を持たせられる。

さらに、貫通窓４０ａ部には、通常、インク４が塗布さ
れ几フィルム２が露出しているため、この部分を蓋８５
で覆うことにより、手で前記フィルム２に直接触れずに
済む。また、同時にこの蓋８５はフィルムカートリッジ
４０のシール部材１４３と密着しているのでフィルムカ
ートリッジ４０の容器７１の内外の空気又は記録用イン
ク４の漏洩を防止することができる。こうして、寿命の
きたフィルムカートリッジ４０２！−１外部を汚すこと
なく廃却することができる。

ま几、前記フィルム２のフィルム駆動機構部１４４に、
２つのフィルム巻き付は軸３６．３８を設け、前記フィ
ルム２０巻き付は方向に回転自由で逆方向に噛付き駆動
するワンウェイクラッチ１４５を、それぞれ、前記巻き
付は軸３６．３８の一端に嵌着しているので、一つの駆
動源５８の正回転及び逆回転に応じて前記フィルム２を
順方向及び逆方向からなる往復移動する°ことができる
。

なお、前記ワンウェイクラッチ１４５がスプリングクラ
ッチであるため、前記フィルム巻き付け軸ｓ　ｔｙ　、
　（ｓｇ）の一方を駆動したとき、他の一方の前記フィ
ルム巻き付は軸（３６）、３　ｇＶＣ嵌着されたワンウ
ェイクラッチ１４５が適度な摩擦を有しながらスリップ
する几め、前記フィルム２が駆動開始時のはずみで緩ん
でしまうというような問題を未然に防止することができ
る。

［発明の効果］ 本発明は、以上説明したように、記録媒体に記録用イン
クを保持し、この記録媒体を加熱素子により選択的に加
熱させることによって発生する籠 気泡の圧力によりインクを被記録部材に向けて噴出させ
ることにより被記録部材に記録を行なう記録装置であっ
て、前記記録媒体、この記録媒体を移送する記録媒体駆
動機構部、との記録媒体駆動機構部によって駆動される
記録媒体にインクを供給するインク供給手段、これらを
保持する容器部を一体化してなるカートリッジを具備し
、前記容器部が前記加熱素子のを配置し九サーマルヘッ
ドを囲む状態で装着できるように貫通孔を有した構成と
したものである。したがって、固定し九ノズルを用いな
いため目詰まりがなく、高速記録が可能で、しかも、交
換が可能なためメインテナンス、色交換等が容易かつ確
実に行なえ、また、容器部が前記加熱素子を配置し友サ
ーマルヘッドｔｌｉむ状態で装着できる貫通孔を有して
いる之め位置決めが確実に行なえ、小型化も可能な記録
装置を提供できるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例を示すもので、第１図は記録
原理の説明図、第２図は概略的縦断側面図、第３図は概
略的縦断正面図、第４図（ａ）はフィルム移動機構の駆
動部側面図、第４図（ｂ）はフィルム移動機構の駆動部
平面図、第５図はフィルムカートリッジの斜視図、第６
図はフィルム移動機構及びインク供給部の斜視図、第７
図は排紙ローラ部の斜視図、第８図は小孔の径及びピッ
チと加熱素子形状の関係を示す図、第９図はサーマルヘ
ッドのインク有無検知手段を示す斜視図、第１０因仏）
はインク有時のインク有無検知手段の動作説明図、第１
Ｏ図Φ）はインク無時のインク有無検知手段の動作説明
図、第１１図はサーマルヘッドの断面図、第１２図はフ
ィルムの多数孔部と非孔部の形状説明図、第１３図はフ
ィルム速度と記録濃度の関係を示す図、第１４図は加熱
素子の近傍の構造を示す図、第１５図は電子制御回路の
概略図である。 １・・・サーマルヘッド、２・・・記録媒体（フィルム
）、２ＩＬ・・・小孔、３・・・加熱素子、４・・・記
録用インク、５・・・インクの充填された小孔、６・・
・噴出され友インク滴、７・・・インク滴の噴出された
小孔、８・・・被記録部材（記録用紙）、３４．３５・
・・インク吸収部材（インク吸収手段）、３７．３９・
・・インク供給部材、４０・・・記録媒体カートリッジ
（フィルムカートリッジ）、４０ｈ・・・貫通窓、４１
．９０・・・第１余剰インク掻き取フ部材（シール部材
兼用）、４２．８９・・・第２余剰インク掻き取り部材
（シール部材兼用）、５２・・・駆動部としての記録媒
体駆動モータ（フィルム駆動モータ）、７７・・・カー
トリッジの容器部、８５・・・カートリッジ用蓋、１４
４・・・記録媒体駆動機構部（フィルム駆動機構部）。 ａ 第１図 （ａ）　　　　　　　　　　　（ｂ） 第４図 第　５　図 第９図 第１Ｑ図 第　１１　　図 第　１２　　図 バフ−７７反覆今　７５°ム 第１３図 第１４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録媒体に記録用インクを保持し、この記録媒体
   を加熱素子により選択的に加熱させることによって発生
   する気泡の圧力によりインクを被記録部材に向けて噴出
   させることにより被記録部材に記録を行なう記録装置で
   あって、前記記録媒体、この記録媒体を移送する記録媒
   体駆動機構部、この記録媒体駆動機構部によって駆動さ
   れる記録媒体にインクを供給するインク供給手段、これ
   らを保持する容器部を一体化してなるカートリッジを具
   備し、前記容器部が前記加熱素子のを配置したサーマル
   ヘッドを囲む状態で装着できるように貫通孔を有してい
   ることを特徴とする記録装置。
2. （２）カートリッジは、貫通孔を閉じる蓋を備えている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の記録装置
   。