JPS62142267A - 超音波顕微鏡装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は超音波ＨＢ微鏡に用いる超音波集束レンズの
構造に関する。

〔従来の技術〕

超音波顕微鏡は、原理的には細く絞った超高周波超音波
ビームによって試料面を１度域的に走査し、その試料に
より散乱された超音波を集音して電気信号に変換し、そ
の信号を陰極線管の表示面に二次元的に表示し、顕微鏡
像を得るのであり、構成として透過型と反射型とに分け
られる。

第１図は従来の超音波集束レンズを使用した反射型の超
音波顕微鏡の原理図で、高周波発振器（１）からの信号
は方向性結合器（２）により上部及び下部電Ｐｉ　（３
ａ）　、　（３ｂ）及び圧電体（３ｃ）から成る送受兼
用トランスデユーサ（３）へ供給される。

この信号は超音波に変換されてこれが貼着された送受波
兼用のサファイア等の超音波伝搬媒体材から成る超音波
集束レンズ（４）の平面状の一面より内部に放射される
。該超音波集束レンズ（４）の他面は球面状にえぐられ
て球面レンズ部（４ａ）とされ、球面レンズ部（４ａ）
と対向して試′ｒ°１保持板（５）が配される。

超音波集束レンズ（４）と前記保持板（５）との間には
水等の音場媒体（６）が介在され、前記球面レンズ部（
４ａ）の焦点において試料（７）が保持板（５）に取付
けられる。保持板（５）は走査”Ａ　’＋Ｃ（８）でＸ
及びＹ方向に移動される。勿論、保持板（５）の代わり
に超音波レンズ（４）をＸ及びＹ方向に移動することも
可能である。走査装置（８）は走査回路（９）により制
御される。そこで、前記トランスデユーサ（３）より超
音波集束レンズ（４）内に入射された平面状の超音波は
前記球面レンズ部（４ａ）に伝播し、該球面レンズ部（
４ａ）により集束されて試料（７）へ到達する。その反
射波は再び超音波集束レンズ（４）　で集音され、トラ
ンスデユーサ（３）で電気信号に変換されて、前記方向
性結合器（２）を通って表示袋［（１０）へ供給される
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前記のような超音波集束レンズ（４）の構造
では、前記球面レンズ部（４ａ）外に到る超音波は集束
されないため、前記トランスデユーサ（３）の上・下部
電極（３ａ）、　（３ｂ）の面積は球面レンズ部（４ａ
）の開口径（４ｅ）により決定してしまう。そのため、
超音波の周波数を２００〜４００ＭＨｚとする場合、前
記開口径（４ｅ）は約０．２５〜３．５　ａｓと微小で
あるため、強い超音波ビームを得ることができないとい
う問題点がある。

そこで、この発明は上記の様な問題点に着目してなされ
たもので、球面レンズの開口径に左右されずにトランス
デユーサの面積を設定でき、強い超音波ビームを得るこ
とができる超音波集束レンズを提供することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕この発明は上
記のような目的を達成するために次のような手段を講じ
た。

すなわち、超音波伝搬媒体材から成る超音波集束レンズ
（４）の一方の面を球面状に突出した球面部（４ｄ）と
し、この球面部（４ｄ）の表面に超音波を発生するトラ
ンスデユーサ（３）を設け、上記球面部（４ｄ）に対向
する他方の面に球面状にえぐられ超音波を集束する球面
レンズ部（４ａ）を形成し、上記球面部に設けられたト
ランスデユーサ（３）の面積を上記球面レンズ部（４ａ
）の開口径（４ｅ）以上の大きさとした。

そのため、トランスデユーサ（３）で発生する超音波は
平面状ではな（球面状に球面レンズ部（４ａ）にむけて
放射され、トランスデユーサ（３）の上記間口径（４８
）に対向していない部分から放射された超音波も球面レ
ンズ部（４ａ）で集束される。

〔実施例〕

以下、この発明による超音波集束レンズの一実施例を図
面により説明する。

第２図（ａ）、　（ｂ）において、（４）はサファイア
等の超音波伝搬媒体材から成る超音波集束レンズで、該
集束レンズ（４）の−面は外方に突出した球面部（４ｄ
）、他面は球面状にえぐられた球面レンズ部（４ａ）と
なっている。なお、球面部（４ｄ）の曲率半径「、と球
面レンズ部（４ａ）の曲率半径ｒアとの曲率中心（０）
は予め一致させてお（。

（３）は前記集束レンズ（４）の球面部（４ｄ）上に形
成されたトランスデユーサで、ｊ亥トランスデユーサ（
３）はＳ　ｎ　Ｏ＋　　［ｎ　ｚ　０３等の透明導電材
または八〇。

Ａ／等の不遇明導電材からなる下部電極（３ｂ）　。

ＺｎＯ，ＰＶＦ２等の圧電体（３ｃ）及び下部’ＨＷａ
　（３ｂ）と同一材料の上部電極（３ａ）から構成され
、これらの電極（３ａ）、（３ｂ）及び圧電体（３Ｃ）
は前記球面部（４ｄ）上に順次スパッタリング、蒸着等
の方法により形成される。

次にこの超音波集束レンズ（４）の作用について説明す
る。高周波発振器からの信号がトランスデユーサ（３）
により超音波に変換され、この超音波は超音波集束レン
ズ（４）の球面部（４ｄ）より球面レンズ部（４ａ）に
向けて球面状に伝播される。そして、この超音波は球面
レンズ部で集束され試料に向けて放射される。

上記実施例における超音波集束レンズ（４）の場合には
、球面部（４ｄ）と球面レンズ部（４ａ）とのそれぞれ
の曲率中心（０）が−敗しているために、トランスデユ
ーサ（３）から放出される超音波は総べて球面レンズ部
（４ａ）に到達する。そのため、トランスデユーサ（３
）の上・下部電極（３ａ）　、　（３ｂ）の面積は前記
球面レンズ部（４ａ）の開口径に係わらず、任意な大き
さに設定でき、電極（３ａ）　、　（３ｂ）面積を大き
くすることによりパワーの高い超音波ビームを得ること
ができる。

さらに、トランスデユーサ（３）の各部分から曲率中心
（０）までの距離は総べて等しく、従って、前記トラン
スデユーサ（３）の各部分から放出された曲率中心（０
）に到達する超音波の位相はそれぞれ一致する。また、
超音波は球面レンズ部（４ａ）の総べての面に対して垂
直に到達して曲率中心（０）に集束するため、球面レン
ズ部（４ａ）と音場媒体（６）との境界面において超音
波の屈折がなく、よって、球面収差も除かれる。

そのため、試料により生ずる位相差について正確な情報
が得られ、球面収差が除かれることにより高分解能が得
られる。

なお、第３図は超音波集束レンズ（４）の球面部（４ｄ
）側に光学顕微鏡の光学レンズ部（１１）を配設したも
ので、試料（７）を前記集束レンズ（４）を介して光学
的に観察することができ、試料（７）の超音波像と光学
像との対比が簡単に行える。

この時、集束レンズ（４）の球面部（４ｄ）が光学系の
凸レンズの役目も果し、試料（７）を光学的に拡大する
ことにもなるので、光学レンズ部（１１）の作成が容易
になる。なお、その際、トランスデユーサ（３）の上・
下部電極（３ａ）、　（３ｂ）は透明導電材料を用いる
必要がある。

なお、上記実施例においては、球面レンズ部（４ａ）の
曲率中心と球面部（４ｄ）の曲率中心を一敗させた超音
波集束レンズ（４）としたが、必ずしも曲率中心を一致
させる必要はない。すなわち、超音波集束レンズ（４）
の球面状に突出した球面部（４ｄ）に超音波を発生する
トランスデユーサ（３）を設け、このトランスデユーサ
（３）の面積を球面レンズ部（４ａ）の開口径以上の大
きさとすればよいものである。

その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可
能であるのは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、超音波集束レン
ズの球面状に突出させた球面部に超音波を発生するトラ
ンスデユーサを設け、このトランスデユーサの面積を球
面レンズ部の開口径以上の大きさにしたことにより、ト
ランスデユーサで発生する超音波は平面状ではなく球面
状に球面レンズ部にむけて伝帳され、トランスデユーサ
の上記開口径に対向していない部分から伝帳された超音
波も球面レンズ部で集束される。そのためトランスデユ
ーサの面積を球面レンズ部の開口径に較べて大きくする
ことができ、超音波ビームの強度を高くすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の超音波集束レンズを用いた反射型超音波
顕微鏡の原理を示す図、第２図（ａ）。 （ｂ）　　は本発明の超音波集束レンズに係り、同図（
ａ）　　はその新卒面図、同図（ｂ）はその上面図、第
３図は光学レンズ部と超音波集束レンズとを組合わせた
状態を説明する説明図である。 （３）トランスデユーサ （３ａ）　　上部電極 （３ｂ）　　下部電極 （３ｃ）　　圧電体 （４）　　超音波集束レンズ （４ａ）　　球面レンズ部 （４ｄ）　　球面部 （４８）間口径

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 超音波伝搬媒体材から成り、一方の面を球面状に突出し
   た球面部とし、上記球面部に対向する他方の面を球面状
   にえぐられ超音波を集束する球面レンズ部とし、上記球
   面部の表面に超音波を発生するトランスデューサを設け
   た超音波集束レンズであり、上記トランスデューサの面
   積を上記球面レンズ部の開口径以上としたことを特徴と
   する超音波集束レンズ。