JPS6213711B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は広くはバーコード記号を走査し、読取
り、もしくは解析するためのレーザー走査システ
ム、そして特定すれば前記バーコード記号の読み
取り中において使用者の腕及び手を疲労させない
狭幅手持ち型の単眼及び複眼式レーザー走査ヘツ
ドに関するものである。

多くの産業、特に食料品店及び食品工業の分野
においては、それらの製品を種々の幅で隔たつた
複数の線の配列からなるバーコード記号により指
定するようになつてきた。このため種々のバーコ
ード用読取り及びレーザー走査システムが開発さ
れ、これらのバーコード記号パターンをデコード
してそれらの支払状況や在庫状況を表わす種々の
デジタル情報を発生するようになつている。

最近のミニチユアレーザースキヤナーは重量が
約1.1Kg（2.5lb）程度であり、これらはバーコー
ド記号の読取り作業を通じて使用者に支持される
携帯用レーザー走査ヘツドとして用いられるよう
になつてきた。これらのレーザー走査ヘツドはバ
ーコード記号の読取り作業にとつておおむね満足
すべきものであるが、ヘツド内で発生するレーザ
ービームがハウジング外に定められた基準平面に
近接したバーコード記号を横切る広い視界に沿つ
て掃引される必要があるため、使用者にとつては
比較的かさばつた大きさであるといえる。したが
つて広幅のヘツドに完全に含まれる掃引レーザー
ビームはヘツド内において非常に大きいデツドス
ペースを要求することになる。このデツドスペー
スはヘツドのケース幅を不必要に大きくするとと
もに、ヘツドの全体的な大きさ及び重量を大きく
するという望ましくない結果を与え、その操作容
易性及び完全携帯性を損ねることになる。略述す
れば、本発明はバーコード記号を読み取るための
走査システムにおける走査ヘツドの改良に存する
ものである。本発明のヘツドは好ましく軽量小型
化され、使用者のバーコード記号読取り操作を容
易にし、かつ腕及び手首を疲労させない手持ち支
持を可能にするものである。ヘツドは細長い本体
において、正面部、後部及びそれらの部分間にの
びる中間胴体部を具備している。ヘツドは互いに
横方向に隔たつた一対の側壁により所定の幅を持
つようになつている。好ましい実施例においてこ
の握持式ヘツドは銃型ハウジングを有し、本体の
下部においてハンドル部を支持している。

ヘツドは投射光線を発生するためにヘツド内に
取り付けられた光源手段、たとえばミニチユアレ
ーザー管もしくは半導体レーザーダイオードを具
備している。光学手段、たとえば少なくとも一つ
のレンズ及び光反射鏡からなる光学素子列がヘツ
ド内に取り付けられ、投射光線を前記正面部に近
接したハウジング外に位置する基準平面及びその
基準平面に近接して配置されたバーコード記号に
向かう光路に沿つて導くようになつている。記号
から反射された光線は基準平面からハウジングに
戻る光路に沿つて導かれる。

ヘツドはさらにその内部において前記後部の付
近に配置されたミニチユア高速走査モータ及びミ
ニチユアポリゴンミラー（多角筒鏡）を備えてお
り、ビームのうちの少なくとも一つ、すなわち投
射ビーム又は反射ビームあるいはその両方をバー
コード記号を横切る視界において掃引するように
なつている。ヘツド内には、たとえば一対のミニ
チユアフオトダイオードからなるセンサー手段が
配置されており、バーコード記号を横切る視界を
通じて反射光線の光強度を検出し、その検出光強
度を指示する電気アナログ信号を発生するように
なつている。ヘツド内にはさらに信号処理、たと
えばアナログ／デジタル処理回路からなる信号処
理手段が装備され、アナログ信号をデジタル信号
に変換してバーコード記号を記述するデータを発
生するようになつている。

この発明によればハウジングには窓手段が取り
付けられる。これは概略的にはヘツドの後部にお
いて走査手段に向かい合つて近接配置された単一
の光透過窓を含んでいる。この窓は掃引光線、す
なわち投射光線又は反射光線あるいはその両方の
光路中に配置形成され、掃引光線がこの窓を通つ
てハウジングの中間部及び正面部を通り抜け、妨
害されることなく外部に向かつて進行することを
許容するものである。

ハウジングの正面部及び胴体部の外側に掃引光
線を伝達することに基づき、掃引ビームの視界は
実質的にハウジングの幅から独立したものとな
る。換言すれば投射光線又は反射光線が掃引され
る角度範囲は、ハウジングの幅の関数とはならな
い。投射光線又は反射光線はハウジング幅より大
きい角度範囲において掃引されることができる。
さらに投射光線が掃引される角度範囲は工業規格
下に維持されることができ、ハウジングの幅は従
来の広幅設計に比して十分狭いものにすることが
できる。ヘツド内のデツドスペースの大きさは顕
著に減少する。ヘツドの全体的な大きさ及び重量
もまた十分に減少し、これによつて本発明の完全
な携帯性及び取扱い容易性に寄与させることがで
きる。ミニチユア化レーザー走査ヘツドの設計者
はしたがつて広幅ヘツドしか設計できないという
制約から解放される。

本発明の特徴は特許請求の範囲においてのみ規
定されるものであるが、その構成及び方法は付加
的な目的及び利益とともに添付の図面に関連して
行なう、以下の好ましい実施例の説明から最もよ
く理解されるであろう。

第１ないし６図を参照すると、まず参照数字１
０は、軽量で狭幅流線型の狭い筒口を付けた完全
携帯可能であつて腕及び手首が疲れない取扱い容
易な握持式双眼型レーザー走査ヘツドを指示する
ものであり、これはバーコード記号を読取り、走
査し、及び解析するためのレーザー走査システム
において用いられるものである。これらの記号は
種々の間隔を有する直線の配列からなり、そのパ
ターンの複合デジタル表現へのデコードにより、
製品の特徴を表わすようになつている。最近の使
用における典型的なバーコード記号はユニバーサ
ルプロダクトコード（UPC）、EAN、コーダバー
（Codabar）及びコード３９である。

第１図を参照すると、ヘツド１０は概略的には
ハンドル部１２及び狭幅胴体部１４を有する銃型
ハウジングを具備している。ハンドル部１２は使
用者の掌に収まる程度の断面寸法及び大きさを有
する。胴体部及びハンドル部は合成プラスチツク
材料のような軽量で弾性及び衝撃耐性を有する自
己支持（self−supporting）材料からなつてい
る。プラスチツクハウジングはなるべくなら注入
成型されるが、中空の薄いシエルを形成するよう
に真空成型又は吹付成型を行うこともできる。シ
エルは約16.4cm³（50in³）より小さい容量の内部空
間を画成するものである。この16.4cm³という特定
の値はそれに限定されるものではなく、ヘツド１
０の全体の容量及びサイズをおおむね規定するた
めに設定されたものである。この全体の容量はし
たがつて16.4cm³より小さくすることができ、ある
種の適用例では約8.2cm³（25in³）の大きさにする
ことができる。

本体部１４は長さ方向の軸心に沿つてほぼ水平
にのびており、前端における正面部１６と後端に
おける盛上り後部１８及び正面部及び後部の間に
のびる中間胴体部２０を具備している。本体部１
４は盛上り後部１８を突出させた頂壁１１と、頂
壁の下方における底壁１３と、所定の幅だけ互い
に横方向に隔たつた一対の側壁１５，１７と、正
面壁又はノーズ１９、及び正面壁と反対側の後部
壁２１を有する。

光源手段、すなわちアノードもしくは出力端２
３（第４図参照）及びカソードもしくは非出力端
２５を有するレーザー管は本体部１４内において
長さ方向に沿つて取り付けられ、投射コリメート
（整正）レーザー光線を発生すべく作動するもの
である。光学手段、すなわち光学素子列もまた、
本体部内に取り付けられ、投射ビームを第１及び
２図に示すように正面部１６に近接したハウジン
グ外部に位置する基準平面に向かつた光路に沿つ
て進行させるように作動するものである。読み取
られるべきバーコード記号は基準平面に近接して
配置される。基準平面は後述するが、投射光線の
焦点深度内のいずれかに配置され、そのバーコー
ド記号から反射された光は基準平面からハウジン
グに戻る光路に沿つて導かれるようになつてい
る。

第４及び５図に最もよく示す通り、光学素子列
は光学ベンチ２４とその光学ベンチのシリンダ開
口２５内に固定されたネガレンズ２６、すなわち
凹レンズ２６と前記ベンチの傾斜面２７上に固定
された光反射鏡２６′と前記ベンチの別の傾斜面
２６上に固定された別の光反射鏡２８とセツトね
じ３１により前記ベンチに調整可能に取り付けら
れたポジレンズ、すなわち凸レンズ３０並びに可
撓性金属ブラケツト３３上に調整可能に取り付け
られた別の光反射鏡３２を含んでいる。

光学ベンチ２４はより小さい開口２５と連通す
る拡大円筒凹部３５を有する。レーザー管２２は
円筒支持スリーブ３４内に正確に受容され、この
スリーブ３４はまた、開口２５内に正確に受容さ
れている。凹部３５及び開口２５の間のシヨルダ
ーには導電素子としてのワツシヤー３６が配置さ
れる。ワツシヤー３６はレーザー管の出力端２３
との間で電気機械的接触を形成するものである。
レーザー管の非出力端２５は別の導電性素子、好
ましくは弾性ワイヤー３８が取り付けられる。ワ
イヤー３８は非出力端２５の周りにループを形成
した１つのコイル端とレーザー管の全長に沿つて
のびる中間緊張ワイヤー部分及びセツトねじ３７
によりベンチ２４に固定れた他端を有するもので
ある。ワイヤー３８はなるべくなら弾性スプリン
グ材料からなり、その緊張機能は出力端２３を好
ましく付勢してそれをワツシヤー３６に対し電気
機械的に接触させるようにするスプリングバイア
ス手段を形成する程度にされている。非出力端２
５はワイヤー３８を介して接地接続され、ハンド
ル部１２内に取り付けられた電力供給素子４０か
ら高電圧電力線（図示せず）がベンチ２４に形成
される別の開口内に取り付けられたバラスト抵抗
４２に電気的に接続される。バラスト抵抗はまた
図示しないが、ワイヤーによりワツシヤー３６に
電気的に接続される。レーザー管の出力端又は非
出力端のいずれもが、いかなる電気ワイヤーにも
ハンダ付などの直接接着手段によらないで接続さ
れるため、レーザー管を所望に応じて効果的に載
置（on−site）方式において交換することができ
る。開口２５及び凹部３５は機械的に整列してい
るため、スリーブ支持されたレーザー管及びその
出力端がそれぞれ凹部３５及び開口２５に完全に
挿入されたとき、レーザー出力光線を自動的に光
学整列させることができる。

比較的廉価な大量生産技術により、高い絶縁破
壊電圧（約500V／mil）を有する、たとえば商標
名Delrin又は商標名ガラス充填型Norylなどの寸
法的に安定した防炎性材料をモールド成型又は機
械加工することにより得られた軽量一体部分であ
る。異なつてレーザー管を用いることにより、及
びレーザー管自体と開口２５及び凹部３５におけ
る寸法公差の変動により不可避的に生ずるような
ビーム整合状態のわずかな変動を考慮してレーザ
ー管の出力端にごく近い位置にきわめて弱い負レ
ンズ２６（約−24mm）を配置するとともに、光路
中のすべての素子をビームが中心軸を通らない場
合においても妨害されることなく通過できるに十
分な大きさに形成される。弱レンズ２６の至近の
取付け及びレンズ２６と３０との間の短い光路
（約38mm）の設定は光路の残り部分における光学
的許容差がシステム性能を犠性にすることなく、
約0.5度だけずれることを可能にするものであ
る。これはベンチが実用的な寸法公差で廉価に大
量生産されることを可能にするものである。

したがつて、出力端２３から放出されたレーザ
ービームはまず負レンズ２６を通過し、初期コリ
メートビームとして発散し、進行する。この発散
ビームはミラー２６′に入射し、ここでミラー２
８に向かつて反射する。ミラー２８に投射したビ
ームは上向きに反射し、正レンズ３０を通過して
基準平面における約0.2mm（8mil）〜0.25mm
（10mil）の直径を有するほぼ円形のスポツトとな
るように集束される。このスポツトサイズは基準
平面のいずれかの側における焦点深度を通じてほ
ぼ一定の値に維持される。レンズ３０から収束ビ
ームは調整可能なミラー３２上に入射し、そこで
横向きに反射して走査ミラー４４に向かう。この
ミラー４４は走査手段の一部を形成するものであ
る。

走査手段はなるべくなら高速走査モータ４６か
らなつている。このモータは出力シヤフト４１を
有し、その上に支持板４３を固定している。走査
ミラー４４はプレート４３上に固定される。モー
タ４６はシヤフトを典型的には360゜より小さい
所望の弧状範囲において交互円周方向に往復振動
させるように駆動される。振動速度は１秒あたり
複数回にされる。この発明の好ましい実施例にお
いて、走査ミラー４４及びシヤフトは一体的に振
動し、これにより走査ミラーはこれに入射するビ
ームを約25゜の弧状範囲において１秒あたり約40
回の振動数で繰返し掃引するものである。

ベンチ２４に支持されたブラケツト４９上に
は、迫持受４８のようなストツパ手段が固定され
ている。この迫持受４８は走査ミラー４４のため
のプレートの振動工程内に配置され、ミラーが走
査中において360゜の完全１回転を生じないよう
にする。迫持受は走査中におけるミラーに衝撃を
与えるものではなく、ミラーが常にヘツドの前方
に向かうように正確な整列状態を維持するもので
ある。

走査モータ４６はベンチ２４上において長さ方
向の軸心からわずかにずれた位置に支持される。
その他のミニチユア走査素子も所望に応じて用い
ることができる。

図面にはレーザービームを、記号を横切つてそ
の所定の方向（Ｘ軸走査）の長さだけ周期的に掃
引するための単一の走査素子のみが示されている
が、ヘツド内には記号を前記所定の方向と実質的
に直交した横断方向（Ｙ軸走査）に沿つて掃引す
るための別の走査素子を設置することもできる。
ある種の適用分野においては多線走査を用いるの
が好ましい。

再び第１図及び第２図を参照すると走査ミラー
４４はヘツドの後部１８における投射ビームの光
路内に配置され、モータ４６はその投射ビームを
角度範囲Ａにわたつて基準平面に近接配置された
バーコード記号を横切る視界内で周期的に掃引す
るように作動する。レーザー光線透過用走査窓５
０は盛上り後部１８において開口５１の背後に支
持され、走査ミラー４４に近接してこれと向かい
合つている。すなわちこの明細書を通じて要素間
が“近接対向している”という表現は一つの要素
が別の要素に対し典型的には約2.54cm（1in.）よ
り小さい距離に位置している場合を指すものであ
る。第１図に示す通り、走査窓５０の投射ビーム
光路内における配置及び形状は走査ミラー４４か
ら進行する投射ビームが盛上り後部１８内におい
て約2.5cm以下の距離だけ移行して走査窓５０を
透過し、さらにハウジングの中間胴体部２０及び
正面域１６を無障害で通過し、ハウジングの外部
に出てから基準平面に近接して配置された記号に
投射することができるように考慮されている。

走査ミラー４４が走査窓５０に近ければ近いほ
ど与えられた走査角度における掃引ビームの視界
が広くなる。走査窓の幅寸法は投射ビームの掃引
に関する制限係数となる。これは走査窓の境界と
なるハウジング壁がその走査窓の幅を越えて掃引
されたビームを切り取つて阻止するからである。
したがつて走査ミラーは掃引された投射ビームの
視界を最適化するために、可能な限り走査窓に近
接して配置される。

第２図に最もよく示す通り、掃引された投射ビ
ームの視界は本体部１４の幅からは実質的に独立
したものである。視界、すなわち掃引された投射
ビームの横断ビーム寸法は本体１４の正面部及び
胴体部２０の前方部分の幅より大きいものであ
る。当然ながらこれは掃引された投射ビームがハ
ウジングの正面及び中間胴体部の外部に伝播され
たことに基づくものである。側壁１５，１７はレ
ーザー光路内には存在しないため、掃引投射ビー
ムを切り取り阻止するものではない。走査窓５０
は頂壁１１上の盛上り後部１８上に支持されて頭
越しの無障害伝播を可能にするものである。

好ましい実施例において本体部１４の幅は約
4.445cm（1.75in.）であり、その結果基準平面に
おける視界は約8.89cm（3.5in.）となる。従来の
広幅設計においてハウジングの幅は与えられた走
査角度において8.89cm（3.5in.）の視界を得るた
めに、同じく8.89cm（3.5in.）以上の大きさとさ
れてきた。しかしながら掃引投射ビームを外部出
射する方式は、本発明のヘツドを狭幅の流線型に
するものである。側壁１５，１７は従来技術にお
いて掃引光線を受け容れるべく前方に向かつて発
散するような配置にする必要はなく、図に示す通
り実質的に平行したものであり、あるいはこれと
同様の、別の形状が採用される。

好ましい実施例において基準平面はヘツドの正
面壁１９から約5.08cm（2in.）の位置であつて、
ポジレンズ３０から約24.13cm（9.5in.）の直線距
離の位置に設定される。基準平面の視界深度はそ
の基準平面の各側において約6.985cm（2.75in.）
である。これらの数値は本発明をこれに限定する
ものではなく、単なる例示であることに留意すべ
きである。

レーザー光線透過用非走査窓５２は正面壁１６
のセンサー手段５４に近接対抗して取り付けられ
ている。センサー手段５４は記号を横切る視界を
通じてその記号から返つてくる反射光線の光強度
を検出して、その強度を表わすアナログ電気信号
を発生すべく作動する。センサー手段の検出範囲
を拡大するために一対のフオトダイオード５４
ａ，５４ｂからなるセンサー素子が長さ方向の軸
心の両側に配置される。これらのセンサー素子は
交差した面内において前側方を向いている。正面
壁１９は対称的に構成された一対のテーパ壁部１
９ａ，１９ｂからなり、各壁部は開口５３ａ，５
３ｂを有する。一対の非走査窓部５２ａ，５２ｂ
はそれぞれ開口５３ａ，５３ｂの背後に固定され
る。各非走査窓部は対応するセンサー素子に近接
対向して配置される。これらの非走査窓部は反射
光線の光路内において配置形成され、反射鏡がそ
れを通つてセンサー素子に達するように配慮され
ている。非走査窓部を単一でなく、なるべくなら
小型のものを２個用いるのは、２個の窓で、より
大きい外周寸法を得ることにより基本的に機陥的
強度を強くするためである。

走査窓５０は非走査窓５２の後方に配置され
る。各窓５０，５２は基準平面及び正面壁１９か
ら互いに異なつた距離にある。走査窓５０は上述
した通り非走査窓５２よりも持ち上げられた位置
にある。非走査窓部は長さ方向の軸心の両側に位
置する。又、走査窓は長さ方向の軸心上に位置す
る。

本体部１４内にはプリント回路板５９が取り付
けられ、この板５９上には参照数字５５，５６，
５７，５８などで示す種々の副回路要素が取り付
けられる。信号処理手段５５はセンサー素子によ
り発生したアナログ信号を処理してバーコード記
号を記述したデータを表現するデジタル信号を発
生するものである。副回路５６は走査モータ４６
のための駆動回路を構成する。又、副回路５７及
び５８はレーザー管のための安全回路及び電圧調
整回路を構成するものである。

本体の正面部及び後部にはシヨツク支持手段が
配置され、本体内におけるレーザー管光学素子及
び走査素子を緩衝的に支持するものである。なる
べくならゴム物質からなる環状緩衝カラー６０は
レーザー管２２の前端を包囲するとともに、底壁
１３及び回路板５９の下側と係合する。回路板支
持素子６１ａ，６１ｂは頂壁１１の下方にのびて
回路板５９を堅固に支持するものである。一対の
ゴム製緩衝素子６２，６４は光学ベンチ２４の両
側に固定されてそれぞれハウジング後部１８にお
いて側壁１５，１７と係合するものである。緩衝
素子６２，６４及びカラー６０は互いに長さ方向
に隔たつた３つの位置においてハウジングの薄壁
と係合し、ハウジングがレーザー管と、光学素
子、及び走査素子に対してねじれることを許容す
るものである。

レーザー管２２への電源はハンドル部１２内に
支持された電力供給素子４０により提供される。
12VDCのバツテリー電圧を1KVまでステツプア
ツプ（積上げ）した電力供給素子はヘツド内にお
ける最も重量の大きい素子であり、したがつてこ
れをハンドル部内に支持することはヘツドの重心
を低くして重力的平衡をよくするものである。

かさばらないように巻き縮めることができるコ
イル型ケーブル６６（第６図参照）は、ヘツド１
０をバツテリー駆動式デコードモジユール６８及
び主コンピユータ７０を含む走査システムの外部
部分に電気接続するものである。コイル型ケーブ
ル６６は可撓性のすぐれたものであり、使用者が
ヘツド１０を過大な力を要しないで１つの記号か
ら次の記号へと自由自在に移動することを可能に
するものである。ケーブル６６はいずれも比較的
薄くて、かつ可撓性を有する複数の導電ワイヤー
を具備している。たとえば１本のワイヤーは電源
素子４０におけるバツテリーからデコードモジユ
ール６８への12VDC低電圧を流すのに用いられ
る。又、別のワイヤーはアナログ／デジタル信号
処理回路５５からのデジタル信号をデコードすべ
くデコードモジユール６８に伝達するために用い
られる。この信号伝達用ワイヤーは非高周波シー
ルドされた可撓性ワイヤーからなつている。他の
ワイヤーは低電圧制御信号及び通信信号を伝達す
るためのものである。ケーブル６６のすべてのワ
イヤーは共通プラグ型コネクタ７２に一括接続さ
れる。ヘツド内には協同コネクタ７４が取り付け
られ、前記コネクタ７２と協同するようにこれを
収容する。これらの互いに協同するコネクタ７
２，７４を使用することにより、電気接続用ケー
ブルを載置接触の方法においてのみ容易に交換す
ることができる。コネクタ７４とヘツド内の種々
の要素との間の電気接続は、説明を簡略化するた
め図示を省略する。

デコードモジユール６８は所定のソフトウエア
プログラムにおけるアルゴリズムに従い、ヘツド
内で発生したデジタル信号を処理して所望のデー
タ、たとえばバーコード記号を表わすコード信号
を演算する。デコードモジユール６８は制御プロ
グラムを保持するためのPROMと一時データスト
レージを行なうためのRAM、並びにこれらの
PROM及びRAMを制御して所望の演算を行なう
ためのマイクロプロセツサからなるものである。
デコードモジユールはまた、後述するようなヘツ
ド内の動作素子を制御するための制御回路、並び
にヘツド又は主コンピユータ７０との通信を行な
うためのツーウエイ通信回路を含んでいる。主コ
ンピユータ７０は基本的にはラージデータベース
であり、デコードされた信号のための情報を提供
するものである。たとえば主コンピユータはデコ
ードされた信号に対応する小売価格情報を提供す
ることができる。

手操作引金スイツチ７６はハンドル部１２が本
体１４に連結された部分において、ヘツド上に取
り付けられる。引金スイツチ７６を押圧すると、
マイクロプロセツサを動作させてデコードモジユ
ールをオンにすることができる。引金スイツチを
解放すると、スプリング７８がそのスイツチを初
期位置に復帰させ、マイクロプロセツサが遮断さ
れる。一方、マイクロプロセツサはケーブル６６
を介してヘツド内の動作素子に電気接続されてお
り、引金スイツチによつて選択的にオン又はオフ
にされたとき、それらの動作素子を付勢し、及び
消勢するものである。

従来技術のヘツドにおいて引金スイツチはレー
ザー管をオン・オフにするか、又は走査モータを
オン・オフするかのみのために用いられていた。
しかしながら本発明の引金スイツチはマイクロプ
ロセツサをオン又はオフにし、これによつてヘツ
ド内の動作素子をオン又はオフにするものであ
る。マイクロプロセツサは積層バツテリーからデ
コードモジユールに至る大電力ドレインである。
したがつてマイクロプロセツサのオンタイムを記
号が読み取られているとき、すなわち引金スイツ
チが押圧されているときのみであるように制御す
ると、電力ドレインは実質的に減少し、バツテリ
ーに寿命を実質的に（５時間以上）延長すること
ができる。

本発明の別の特徴はヘツド１０から隔離された
主コンピユータ７０によりマイクロプロセツサを
オン又はオフにすることができるように具体化し
た点にある。コンピユータ７０は典型的にキーボ
ード及び表示装置を具備している。使用者がたと
えばデコードされるべきコードを打ち込むことに
より、キーボードにエントリーすると、コンピユ
ータはマイクロプロセツサを作動させて、その情
報をストアし、次いでそのマイクロプロセツサを
遮断する。マイクロプロセツサはコンピユータの
要求がある限り、再びオンにされる。引金スイツ
チ及びキーボードコンピユータ入力は、マイクロ
プロセツサを直接制御するとともに、ヘツド内の
動作素子を間接的に制御するための、互いに独立
した駆動手段である。

引金スイツチではなく、マイクロプロセツサを
用いてレーザー管を直接制御することによる別の
有益な特徴は、管理レコードを保持するためにレ
ーザーオンタイムの正確な記録を保持できること
である。当然ながら、レーザーオンタイムを手動
で記録するよりもマイクロプロセツサのソフトウ
エアにおいてレーザーオンタイムを保持すること
のほうがはるかに容易である。

可視指示器、すなわちランプ８０，８２，８４
のセツトは、回路板５９上に取り付けられ、各ラ
ンプは頂壁１１における、対応した開口の下方に
位置している。これらのランプは使用者に対し走
査システムの状態を可視表示すべく作動するもの
である。たとえばランプ８０はレーザー管が付勢
される限り点灯し、したがつて使用者にレーザー
管がオンされているか否かを連続的に指示するも
のである。ランプ８２はデコードが成功したとき
に点灯する。ここで投射ビームは約40走査／秒の
速度で記号を掃引するものであることを想起すべ
きである。この反射ビームは最初の走査において
成功的にデコードされるか、又は後続のいずれか
の走査において解読される。マイクロプロセツサ
は成功的な走査が得られる限り、ランプ８２を点
灯させて使用者に対しヘツドが別の記号を読み取
り得る状態にあることを知らせるものである。

走査システムの動作は以上の説明から自明であ
るものと考えられるが、これを手短かに復習する
と、まず銃型ヘツドはそのハンドル部を握持さ
れ、その胴体部は読み取られるべきバーコード記
号に向けられる。胴体は狭い幅であり、正面部及
び中間胴体部における障害が存在しないため、記
号の観察は容易に行なわれるようになつている。
胴体部の正面壁は記号に近接して配置され、記号
は基準平面のいずれかの側において視界深度内の
いずれかの位置に配置されることができる。

ここで引金スイツチが押圧され、これによりマ
イクロプロセツサが作動してレーザー管、走査モ
ータ、センター素子、及びプリント回路板上に形
成されたすべての電子回路を付勢する。レーザー
管はレーザービームを発し、これは前述した光学
素子列を通つて走査ミラーに達し、この走査ミラ
ーは走査窓を通してビームを反射し、ヘツド本体
における胴体部及び正面部を経てヘツド外部に出
射させる。この反射ビームは非走査窓部を経てセ
ンサー素子に達し、その結果信号処理回路によつ
て処理されることになる。処理された信号はデコ
ードモジユールに導かれてデコードされる。一た
び成功的なデコードが行なわれると、マイクロプ
ロセツサはランプ８２を点灯させるとともに、ヘ
ツドを消勢し、使用者はヘツドが別の記号に向け
られるべきであることを告知される。コイル型ケ
ーブルの好ましい可撓性はヘツドの次の記号への
移動を容易にするものである。

さらにヘツドを１つの記号から次の記号に移動
させることはヘツドが比較的軽いことにより容易
なものとなつている。ヘツドは前述したすべての
要素を含めて453.6ｇ（１ｂ）より軽いもので
ある。これはミニチユア化携帯用レーザー走査ヘ
ツドの分野においてはきわめて重要なことであ
る。

双眼式ヘツド（一対の非走査窓部５２ａ，５２
ｂが１つの走査窓５２を構成し、走査窓５０が他
の窓を構成している。）は盛上り後部の走査窓５
０とともに、従来のヘツドに関するいくつかの問
題点を克服したものである。これらの問題点及び
本発明の双眼式ヘツドがこれらの問題点をいかに
解決したかという説明を容易にするため、第７
Ａ，７Ｂ，７Ｃ、及び７Ｄ図においてそれぞれ頂
部平面の略図を示すこととする。第７Ａ図は本発
明に関連する1980年米国特許願第125768号におい
て示された型の広幅ヘツドを略示し、第７Ｂ及び
７Ｃ図はその広幅ヘツドの変形ではあるが、従来
技術の問題のすべてを解決できない型のヘツドを
略示するものである。それに対し第７Ｄ図は第１
〜６図に関してすでに説明した本発明の狭幅双眼
式ヘツドを略示するものである。

第７Ａ図は投射ビームを単一の正面窓９２を通
して所定の弧状長さ、たとえば25゜の走査角度Ａ
において掃引するための前述したような後部走査
手段４４，４６を有する細長い胴体部８６を示す
ものである。反射ビームは正面窓９２を通過して
前述した通りのセンサー素子５４ａ，５４ｂによ
り検出される。胴体部はこの中で投射ビームを掃
引させるべく比較的広幅となつており、ハウジン
グの正面は基準平面に比較的近い位置になつてい
る。

第７Ａ図に比較すれば第７Ｂ図は、より狭い胴
体部８８を示しており、この胴体部８８は投射ビ
ームを単一の正面窓９４を通して比較的大きい走
査角度Ｂ、たとえば45゜の角度範囲において掃引
するための比較的前方に位置する走査手段４４，
４６を有する。反射ビームは正面窓を通つてセン
サー素子５４ａ，５４ｂにより検出される。ハウ
ジングの正面は基準正面からより隔たつた位置に
ある。

第７Ｂ図に比較すると、第７Ｃ図における走査
手段４４，４６は胴体部９０のほぼ中央に位置し
ており、投射ビームを単一の正面窓９６を介して
基本の25゜走査角を通じて掃引するように動作す
る。反射ビームはさらに正面窓を透過してセンサ
ー素子５４ａ，５４ｂにより検出される。ハウジ
ングの正面は基準平面から比較的遠く位置するこ
とになる。

第７Ｄ図はすでに述べた本発明の実施例であ
り、詳細に述べる必要はないが、後部走査手段４
４，４６がハウジングの後部に位置する走査窓５
０を有することに留意すべきである。走査窓５０
は掃引された投射ビームが胴体部１４内には入ら
ないように持ち上げられている。反射ビームは別
の窓、すなわち胴体部正面に配置された非走査窓
５２を通過する。

レーザー走査ヘツドの性能を見積もる場合にお
いて、記号を横切る走査のスポツト速度の変動
は、理想的には一定であり、したがつて記号処理
回路がスポツト速度の変動を補償すべき複雑な回
路を有することなく単純に構成できるようにすべ
きである。たとえば視界深度Ｃ内の点Ｘにおける
スポツト速度は、点Ｙにおけるスポツト速度より
大きいものとする。走査角Ａが小さければ小さい
ほど投射スポツト速度の変動は小さくなることは
明らかである。したがつて第７Ａ，７Ｃ，７Ｄ図
に示したような25゜の走査角は第７Ｂ図の走査角
45゜よりもスポツト速度変動の見地からは好まし
いものといえる。

上述した通り、走査窓又は光出射窓上の汚点付
着の問題は、走査能力に悪い影響を与えるもので
ある。特にこれは窓が走査スポツトを比較的小さ
なものに集束するような光路中の位置に設けられ
ている場合に著しい。したがつてスポツトサイズ
が大きければ大きいほど、そして出射窓と基準平
面との距離が長いほど、走査性能は好ましいもの
となる。基準平面から最も遠く位置する後部出射
窓５０を有する第７Ｄ図のヘツドは、汚点に関し
て最も低い感度を有するが、第７Ｃ，７Ｂ及び７
Ａ図のヘツドは汚点に対してより鋭敏な感受性を
示すことになる。

光センサーの効果という見地からはセンサー素
子を基準平面に近づければ近づけるほど、これら
のセンサー素子による検出感度を高めることがで
きる。したがつて第７Ｄ及び７Ａ図のヘツドは最
も高い光感度を有し、第７Ｂ図のヘツドは低い光
感度を有し、さらに第７Ｃ図のヘツドは最も悪い
光感度を有する。

使用者がヘツドを操作するにあたつてはヘツド
から作用位置までの距離が遠い場合よりも近い場
合のほうが測定容易であることは言うまでもな
い。典型的には使用者はヘツド、たとえば胴体部
正面壁から0.635cm（0.25in.）から15.24cm（6in.
）程度までのいずれかの点に位置する記号に向け
て使用するのが好ましい。この正面壁の距離が
22.86cm（9in.）から30.48cm（12in.）程度までの
記号についてはヘツド走査はより困難なものとな
る。したがつて第７Ｄ及び７Ａ図のヘツドは、使
用者の扱い易さという見地からは最も好ましく、
第７Ｂ図のヘツドはやや扱いにくいものとなり、
さらに第７Ｃ図のヘツドは最も扱いにくいものと
なる。

より重要なことは胴体の幅が走査幅により規定
されるか否かということである。第７Ａ図におい
ては、走査の全幅は胴体部８６に納まらなければ
ならず、したがつて広幅で不体裁な設計とならざ
るを得ない。走査手段が第７Ｂ図に示す通り、胴
体部の幅を狭くするように前方に移動すると、同
一の視界を得るための走査角はより大きくなけれ
ばならない。前述した通り走査角を拡大すること
はそれがスポツト速度の変動特性を悪くするた
め、満足すべき解決とはならない。走査手段を第
７Ｃ図に示すように胴体部の中央に向かつて後退
させると、走査角がその初期弧状長さに維持さ
れ、これにより本体を狭くすると光センサーの効
果は減殺され走査距離の有利な判断が損なわれ
る。

非後方反射モードにおいては投射ビーム及び反
射ビームが通過しなければならない単一の正面窓
の使用は矛循した要求を抱えることとなる。そこ
でビームのために後部窓及び正面窓を形成するこ
とにより、これらの矛循した要求が解決される。
第７Ｄ図のヘツドは光出射窓上の汚点に対して最
も感じにくく、しかも最も狭い胴体幅を有し、ス
ポツト速度変動を通じて最適の制御を行なうこと
ができ、走査距離の判断を容易にするとともに、
光センサーの効果を最適にするものである。

本発明によればハウジングは種々の素子を収納
するに十分な容積のみを要求する。これはヘツド
の形状、コスト及び重量にとつて好ましいもので
ある。走査幅な胴体部を変形することなく、１つ
の幅から別の幅に変更することができる。走査手
段を後部走査窓に近接して取り付けることによ
り、投射ビームの視界をきわめて広いものにする
ことができる。同様にセンサー手段を正面非走査
窓に近接して取り付けることにより、反射ビーム
の視界をきわめて広いものにすることができる。
さらに走査及びセンサー手段をそれらに関連する
窓に近接して取り付けることにより、従来技術に
おけるような狭いスリツト開口を除去し、投射ビ
ームの光学素子配列を容易にし、さらにビーム角
が変動した場合に、投射ビームの不本意な切取り
を回避するものである。

第１図に示した引金スイツチ７６はスプリング
７８を圧縮すべく動作するが、このスイツチ７６
は過負荷安全機構を有するものである。引金７６
の後部にはグローブ７５が形成され、これによつ
て使用者の引金係合部７７及びスイツチ駆動引金
部７９を形成する。引金上のガイド指７１はハン
ドル１２における正面迫持受７３に形成されたガ
イド孔に突入している。使用者はヘツドを使用す
る場合、使用者係合部７７を押圧してスイツチ駆
動部７９を回動させ、これによりスプリング７８
を押圧する。しかしながら使用者が所定の安全負
荷限度を上回る過大な力で使用者係合部７７を押
圧した場合には、この使用者係合部７７がグロー
ブ７５の存在によるわずかな構造的弱点に基づい
てスイツチ駆動部７９に関してわずかに撓むこと
になる。この特徴はスプリング７８及びこのスプ
リングを支持した回路板を保護するものであり、
それらが引金スイツチに与えられた過負荷から損
傷を受けないようにするものである。引金のため
の所定の安全負荷限度は予め設定され、使用者係
合部７７はこの限度を上回る負荷を受けたときに
のみ撓むようになつている。さらなる安全特性と
して使用者係合部７７は正面迫持受７３に当接す
るまでの間のみ撓むようになつており、これによ
り引金がそれ以上、後方に移動することを阻止す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従つて構成されたレーザー管
使用による銃型狭幅双眼式の携帯用レーザー走査
ヘツドを示す側断面図、第２図は第１図の実施例
の部分破断頂部断面図、第３図は第１図の３−３
線に沿つて見た後部断面図、第４図はレーザー管
及び光学素子列の一部を示すために第１図の実施
例の詳細を図解した頂部断面図、第５図は第１図
の実施例の正面断面図、第６図は第１図の実施例
をより小さい縮尺で線図的に描いたことにより走
査システムの残り部分に対するヘツドの接続状態
を示すための正面斜視図、第７Ａ図は従来技術に
よる広幅ヘツドの頂部平面略図、第７Ｂ図は従来
技術の変形例であつて、レーザー走査ヘツドの設
計にとつて好ましくないものを示す頂部平面略
図、第７Ｃ図はさらに別の変形例であつて、不満
足なレーザー走査ヘツドの設計を示す頂部平面略
図、第７Ｄ図は第１図のレーザー走査ヘツドの頂
部平面略図である。 １０……レーザー走査ヘツド、１２……ハンド
ル部、１４……本体部、１６……正面部、１８…
…盛上り後部、２０……胴体部、２２……レーザ
ー管、２３……アノード、２４……光学ベンチ、
２５……カソード、４０……電源、４４……走査
ミラー、４６……走査モータ、５０……走査窓、
５２……非走査窓、５４……センサー素子、７６
……引金スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バーコード記号を読み取るための走査ヘツド
   において、 (a) 正面端とこれに隣接した正面部、前記正面部
   の後方に位置する後部、及び前記正面部と後部
   との間の内空間を完全に包囲するように前記正
   面端から後方に延びる少くとも一つの外壁から
   なる外壁構造を有する細長い胴体部を含むハウ
   ジングと、 (b) 前記ハウジング上において、前記正面端から
   前記後部に向かつて前記胴体部の長さの約半分
   以上後退した位置に設けられた窓からなる実質
   上正面を向いた光透過性の窓手段と、 (c) バーコード記号への投射光線を発生するため
   に前記ハウジング内に取り付けられた光源を含
   み、前記投射光線を、前記窓を通つて正面端位
   置を過ぎ、その正面端を越えて前記ハウジング
   の外部に設定された基準平面に向かう光路に沿
   つて導くことにより、前記基準平面に近接して
   配置されたバーコード記号に入射させ、これに
   よつて前記バーコード記号から前記ハウジング
   に戻る光路に沿つて進行する可変の光強度を有
   する反射光線を発生するために、前記ハウジン
   グ内に取り付けられた手段と、 (d) 前記投射光線を前記ハウジングの外部に突出
   し、かつ前記正面端と前記窓との間における前
   記一つの外壁の幅に沿つた走査行程にわたり、
   前記バーコード記号を横切る視界を通じて掃引
   するために、前記ハウジング内における前記窓
   の背後において、前記記号走査の視界を前記正
   面部に遮らせないように配置された走査手段
   と、 (e) 前記バーコード記号を横切る視界内における
   前記反射光の可変強度を検出し、その検出光強
   度を指示する電気信号を発生するために、前記
   ハウジング内に取り付けられたセンサー手段、
   及び (f) 前記電気信号を処理して前記バーコード記号
   を記述するデータを発生するために、前記ハウ
   ジング内に取り付けられた信号処理手段を備え
   たことを特徴とするバーコード記号を読み取る
   ための手持型走査ヘツド。 ２ 前記一つの外壁が前記正面端から後方に延び
   る頂壁部分を有する頂壁であり、前記走査手段が
   前記正面端と前記窓との間の頂壁部分の上方で光
   走査するように配置されたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の走査ヘツド。 ３ 前記光源がビームスポツトを有するレーザー
   光源からなり、前記投射光線を導くための手段が
   前記ビームスポツトの断面積を前記投射レーザー
   光線の通路に沿つて変調するための手段を含み、
   さらに前記窓が前記投射レーザー光線を、その通
   路中において前記窓の部分で比較的大きい断面積
   とし、前記基準平面において比較的小さい断面積
   とするような位置に配置されたことにより、前記
   窓へのレーザー光線の入射に伴う不所望の干渉に
   基づく記号読取上の逆効果を少なくすることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の走査ヘツ
   ド。 ４ 前記外壁がさらに前記正面端と前記後部との
   間において、前記正面部の外形幅だけ互いに隔つ
   た一対の側壁と、前記一対の側壁間に位置し、か
   つそれらに接続された底壁及び前記底壁の上方に
   位置しており、前記正面端から前記一対の側壁間
   を後方に延びる頂壁部を有する頂壁を含み、前記
   走査手段が前記ハウジングの正面端と窓との間に
   おける前記頂壁部の上方で光走査するように配列
   されたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の走査ヘツド。 ５ 前記光源が投射レーザー光線を発生するため
   のレーザー光源からなり、前記走査手段が前記視
   界を前記正面部の幅範囲に制限しないように配列
   されているとともに、前記投射レーザー光線を前
   記バーコード記号を横切つて走査することによ
   り、そのバーコードから反射させるように動作す
   るものであり、さらに前記窓手段が前記走査され
   た投射レーザー光線を透過させるものであること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の走査ヘ
   ツド。 ６ 前記窓が投射レーザービームを透過させるた
   めの走査窓を構成するとともに、前記窓手段が前
   記ハウジングの正面部において、その部分に設け
   られたセンサー手段に近接配置された非走査窓を
   構成する別の窓を含むものであり、前記非走査窓
   は前記反射光線を前記センサー手段に導くように
   配置された光透過性材料からなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の走査ヘツド。 ７ 前記走査窓が投射光線の光路に沿つて前記非
   走査窓の後方に位置しており、各窓は前記基準平
   面から互いに異なつた距離に位置するものである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第６項記載の走
   査ヘツド。 ８ ハウジングの後部が前記正面及び中間胴体部
   の上方に突出したものであり、前記走査窓がハウ
   ジングの前記突出する後部において前記非走査窓
   及び前記中間胴体部より高い位置に取り付けられ
   たことにより、ハウジングの正面部及び中間胴体
   部の上方外部において投射光線の無障害進行を許
   容するものであることを特徴とする特許請求の範
   囲第６項記載の走査ヘツド。 ９ 前記細長い胴体部が長さ方向の軸を有し、前
   記非走査窓が前記長さ方向軸の両側に位置する一
   対の非走査窓部を含むことにより、前記センサー
   手段の視界を拡大するものであり、前記走査窓が
   前記長さ方向軸上に配置されたことを特徴とする
   特許請求の範囲第６項記載の走査ヘツド。 １０ 前記光源が、投射レーザー光線を発生する
   ためのレーザー管を前記光学手段に対し、ハンダ
   付によらないで自動的に光学整列するように取り
   付けるための差替手段を含むことにより、使用中
   におけるレーザー管の迅速な交換を容易にしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の走査
   ヘツド。 １１ 前記投射光線を導くための手段が開口を有
   する光学ベンチを含み、前記レーザー管が前記開
   口内においてわずかの余裕をもつて受け容れられ
   た出力端を有するとともに、前記光学ベンチが前
   記開口と同軸の凹部を含み、前記差替手段が前記
   レーザー管を受容するためのスリーブを含み、前
   記スリーブが前記凹部中に嵌受されたことによ
   り、前記レーザー管とその出力端を前記投射光線
   を導くための手段と光学的に整列させるように支
   持したことを特徴とする特許請求の範囲第１０項
   記載の走査ヘツド。 １２ 前記光源が投射レーザー光線を発生するた
   めのレーザー管からなり、前記投射レーザー光線
   を導くための手段が前記レーザー管を光学整列関
   係において同軸的に受容する開口を有する光学ベ
   ンチを含むとともに、ネガレンズ及びポジレンズ
   を有する光学トレインを含み、前記レンズの少く
   とも一つの位置は調整不能であるが、他のレンズ
   の位置は調整可能としたことを特徴とする特許請
   求の範囲第６項記載の走査ヘツド。 １３ 前記光学トレインが複数の光反射鏡を含
   み、前記反射鏡の少くとも一つの位置は前記光学
   ベンチ上において調整不能であるが、他の少くと
   も一つの反射鏡の位置は光学ベンチ上において調
   整可能としたことを特徴とする特許請求の範囲第
   １２項記載の走査ヘツド。 １４ 前記走査手段が出力シヤフトを有する軽量
   高速の走査モータと、前記モータを駆動すること
   により前記出力シヤフトを360゜より小さい弧状
   範囲において１秒間あたり複数回の振動を生ずる
   ように往復回転振動させるためのモータ制御手
   段、及び前記シヤフト上において共に振動できる
   ように取り付けられた光反射手段を含むことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の走査ヘツ
   ド。 １５ 前記走査ヘツドがさらに前記光反射手段の
   振動路中に配置されたストツパ手段を含むことに
   より、前記光反射手段及びシヤフトが360゜より
   大きい弧状範囲において振動することを阻止する
   ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   ４項記載の走査ヘツド。 １６ 前記走査モータのシヤフト及び光反射手段
   が約25゜の弧状範囲において一体的に往復振動す
   るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
   １４項記載の走査ヘツド。 １７ 前記基準平面が非走査窓から約５cm（約２
   インチ）、そしてポジレンズから約24cm（約9.5イ
   ンチ）の位置に設定されたものであり、前記基準
   平面における視界が約９cm（約3.5インチ）、前記
   ハウジングの所定の幅が約4.5cm（約1.75イン
   チ）であり、さらに前記基準平面における視界深
   度が約7.5〜15cm（約３〜６インチ）であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１２項記載の走査
   ヘツド。 １８ 細長い胴体部が長さ方向の軸を有し、セン
   サー手段が前記長さ方向軸の両側に位置するとと
   もに前記ハウジングの両側に対する異なつた方向
   に面して位置する一対のセンサー素子を含むこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の走査ヘ
   ツド。 １９ ハウジングが軽量の弾性プラスチツク材料
   から形成されているとともに、前記ハウジングの
   正面部及び後部において緩衝支持手段を装備した
   ことにより、前記光源と投射光線を導くための手
   段、及び走査手段を前記プラスチツクハウジング
   に対して緩衝的に支持したことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の走査ヘツド。 ２０ 光源がレーザー管からなるとともに、前記
   投射光線を導くための手段が光学ベンチを含み、
   前記緩衝支持手段が前記レーザー管を包囲する緩
   衝カラー素子と前記光学ベンチの両側における一
   対の緩衝支持素子を含み、前記緩衝支持素子及び
   前記カラー素子が互いに長さ方向に隔たつている
   ことにより、前記ハウジングのねじれが前記レー
   ザー管及び前記投射光線を導くための手段に及ば
   ないようにしたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１９項記載の走査ヘツド。 ２１ ハウジングが銃型であつて、使用者の手に
   把持される大きさのハンドル部を有し、前記胴体
   部がハンドル部に接続されたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の走査ヘツド。 ２２ ハンドル部がそのヘツドを胴体部の下から
   把持できるようにその胴体部の下側に取り付けら
   れており、前記光源と走査手段とセンサー手段及
   び信号処理手段のための電源手段が前記ハンドル
   部内に装備された電源素子を含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲第２１項記載の走査ヘツド。 ２３ 前記電源手段が前記ヘツドをその電気系統
   に接続するための巻き畳み可能なコイル型ケーブ
   ルを含み、前記ケーブルが一つのバーコード記号
   から次のバーコード記号への使用者によるヘツド
   走査に抗する張力を生じないだけの可撓性を有す
   るものであることを特徴とする特許請求の範囲第
   ２２項記載の走査ヘツド。 ２４ 前記電源手段が前記ハンドル部内に取り付
   けられた直流電源素子を含み、前記ケーブルが低
   電圧の直流を通ずるための薄いワイヤー胴体を含
   み、前記センサー手段がアナログ電気信号を発生
   し、前記信号処理手段が前記アナログ信号をデイ
   ジタル電気信号に変換するものである場合におい
   て、前記ケーブルが前記デイジタル信号を電気系
   統に導くために無線周波数遮断シールドされたワ
   イヤー胴体を含み、さらに前記ワイヤーが共通プ
   ラグコネクタに接続され、さらに前記ハウジング
   内において前記プラグコネクタを受容してこれと
   係合することにより、ケーブルの迅速な交換を可
   能にするための受容コネクタを含むことを特徴と
   する特許請求の範囲第２３項記載の走査ヘツド。 ２５ 前記走査ヘツドがさらに前記光源と走査手
   段とセンサー手段及び信号処理手段を選択的に制
   御するための制御手段を含み、前記制御手段が前
   記ヘツドから離れた位置おいて前記光源と走査手
   段とセンサー手段及び信号処理手段を直接制御す
   るためのマイクロプロセツサを含み、前記制御手
   段がさらに前記マイクロプロセツサを付勢及び消
   勢することにより、前記光源と走査手段とセンサ
   ー手段及び信号処理手段の制御を付勢し、及び消
   勢するための手動引金手段を含むことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の走査ヘツド。 ２６ 前記制御手段がさらに前記ヘツドから離れ
   た位置において前記マイクロプロセツサを介して
   それに接続されたコンピユータを含み、前記コン
   ピユータは前記マイクロプロセツサを付勢及び消
   勢することにより、前記光源と走査手段とセンサ
   ー手段及び信号処理手段の制御を付勢及び消勢す
   るものであり、前記コンピユータ及び前記引金手
   段が互いにマイクロプロセツサを制御すべく独立
   的に動作するものであることを特徴とする特許請
   求の範囲第２５項記載の走査ヘツド。 ２７ 光源がレーザー光線を発生するための半導
   体レーザーダイオードからなり、前記走査ヘツド
   がさらに前記ハウジング内に取り付けられた前記
   レーザーダイオードを付勢するための低電圧電源
   を含むことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の走査ヘツド。