JPS62135163A - 開栓操作検知可能な容器蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、容器蓋、特に蓋の一部を引裂いて開口する
形式の容器蓋に係り、この容器蓋の引裂用耳部に設けた
環状１旨リングに開栓操作した状態を検知する手段を設
けた容器蓋に関するものである。

〔従来の技術〕

今日、清涼飲料水、ビール等の飲料用のキャンプとして
、アルミニウム製のピルファープルーフキャップ（以下
ＰＰキャンプと称する）が広く使用されている。この種
の′８器蓋は、キャップ本体上部がロールオンされたね
し構造を有しており、下部は破断可能なゾリノシを介し
て接続されたピルファープルーフハント部（以下ＰＰバ
ント部と称する）を形成するもので、最下端部はキャッ
プ顎部に巻き込まれるようにしてシーリングされる。そ
こで、一般にこの種のキャップとしては、上部のローレ
ノ１〜構造部に指を掛けてねしることにより開栓され、
この際キャップの下部に設けられたブリッジが破断して
ピルファープルーフ性を証明するよう構成したもの（第
４図参照）と、キャップの下部のＰＰハンド部に垂直に
刻設された複数のスコアーが破断して開き、ピルファー
プルーフ性を証明するよう構成したもの（第５図参照）
とが実施されている。

また、近時、容器蓋の一部を引裂いて開口する形式の引
裂型容器蓋が種々提案されている。

この種の容器蓋は、一般に引裂動作に続いて容器開口部
から除去されるものであるが、そのまま容器開口部に残
留させて再使用するよう構成したものもある。この種の
引裂型容器蓋の構成例として、第６図に示すものが知ら
れている。

この容器蓋は、容器の開口部を被覆する円形平面部１０
と、この円形平面部１０の外周端部から下方に垂下延在
するスカート部１２と、スカート部１２の一端部から外
方へ延在した耳部１４の両端部から円形平面部１０の外
周端部近傍に沿って対称的に延在させスカート部１２と
の境界部付近で、終端させた引裂強度劣化線１６．１６
とから基本的に構成され、前記耳部１４の先端部に環状
ｔトノング１８が連結されている。

なお、前記耳部１４と環状上リング１８との連結部には
、開栓時に、多大の圧力が集中するため、耳部１４の一
部から環状上リング１８の連結ＢＩＳに亘って補強のた
めのエンボス２０が設けられている。従って、このよう
に構成された容器蓋は、前記環状上リング１８に七をか
けてこれを引張ることにより容易に開栓することができ
るものである（第７図ａ、ｂ、ｃ参照）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

最近、清涼飲料水に多量に使用されているこれらのねじ
式のアルミニウムＩｐｐキャンプの被った壜において、
一度開栓した後、農薬等の毒物を混入し、自動販売機の
取出口附近で消費者をして誤認せしめて飲用させ、中毒
により重体または死に至らしめる等の悪質な事件が頻発
している。

このような、従来使用されていたＰＰキャ・ノブは、ね
し式のため容易に開栓でき、また再密封も可能なことか
ら広く普及しているものであるが、いたずらを目的とし
た毒物混入等の面から見れば、上述の再密封可能である
ことがいたずらを容易にしている傾向があり、さらに消
費者をして一度開栓されたキャップでも初めて開栓する
ような錯覚に陥入らせる欠点となってしまう。

一方、前述の容器蓋の一部を引裂いて開口する形式の引
裂型容器蓋においては、環状上リングに１旨を通し、引
張りながら、キャノブス力−ｉ・から天面部にかけて刻
設された弱化スコアーを破断して、その結果キャップが
再現不可能に破壊されるため、上述のねじ式キャップに
比較して毒物混入等のいたずらをしても、消費者が開栓
する時に、既に一度開栓されたことが容易に発見し易い
利点がある。しかし乍ら、自動販売機を消費者が利用す
る場合、夜間等においては目視による未開栓の状態の確
認が困難であり、人によっては未確認のまま飲用する事
が全くないとは言えない。

本発明者は、この種容器蓋の第−開栓力（第７図ａ参照
）は２〜３　ｋｇの引張力を必要とする点に着目し、通
常の開栓操作に際しては、指をリング内に通し、確実に
手前に引張る事が要求される事から、この環状上リング
部分に開栓操作を確認できる手段を施すことにより、開
栓状態を容易に検知できることを突き止めた。

そこで、本発明の目的は、消費者が夜間等に目視での未
開栓状態の確認が困難でも、手指の感触によっていたず
らの有無を検知できる容器蓋を提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る開栓操作検知可能な容器蓋は、容器開口部
を破口する円形平面部と、前記円形平面部の外周端部か
ら垂下延在する環状スカート部と、前記スカート部の一
端部から外方へ延設した耳部とを有し、前記耳部の両端
で前記スカート部下端から上方に向い円形平面部内に延
在する引裂強度劣化線を設けると共に前記耳部の先端に
環状上リングを一体的または連結して設けた引裂型容器
蓋において、前記指リングのリング穴に対しフィルムを
張設することを特徴とする。

この場合、環状上リングに張設するフィルムは、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂
フィルムからなり、リング部分に熱融着し指で破断し得
るよう構成する。

また、前記フィルムには破断用弱化線を設ければ好適で
ある。

〔作用〕

本発明の容器蓋によれば、引裂型容器蓋の環状上リング
のリング穴に指による破断可能なフィルムを被覆固定す
ることにより、開栓操作した際には前記フィルムが破断
されるため、この破断状態を確認すれば耳部が開栓操作
されたことを容易に検知することができる。

〔実施例〕

次に、本発明に係る開栓操作検知ｉ’：ｉｌ能な容器蓋
の実施例につき添付図面を参照しながら以上詳細に説明
する。

第１図および第２図は、本発明容器蓋の一実施例を示す
もので、その基本構成は第６図に示す従来の容器蓋と同
一であるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付
してその詳♀１■な説明は省略する。

本実施例において、容器蓋は、封止ライナを１除きアル
ミニウム系合金、ブリキ、りし＋Ｊ、ｓ処理鋼または合
成樹脂等の飼料から選択的かつ一体的に構成することが
できる。また、容器蓋の内面すなわち円形平面部１０の
内側にはノ、カート部１２との境界部に沿って封止ライ
ナ（図示せず）が設けられ、この封止ライナは、塩化ビ
ニル樹脂コンパウンドまたはポリエチレンモールドライ
ナ等で構成することができる。そこで、本実施例の容器
蓋においては、環状上リング１８のリング穴を全面的に
ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の合
成樹脂製フィルム２２を張設し、リング部分に熱融着手
段等により固定したものである。

しかるに、本発明において、合成樹脂型フィルム２２を
環状上リング１８のリング穴に対し張設するに際しては
、例えば第３図に示すように、予め整列配置した容器蓋
の環状上リング１８の一側面に、所定幅のテープ状のフ
ィルムＦを供給し、次いで環状上リング１８のリング部
分に対しフィルムＦの上から適宜の圧着手段により圧着
させることによりフィルムをリング部分に融着固定し、
不要な外周部分は熱溶断することができる。しかる後、
適当なプレス機等により、リング穴に対し張設されたフ
ィルム２２に対し、第１図に示すように、中心から放射
状に延在する破断用弱化線２４を刻設することにより、
指による破断が容易で開栓操作状態を確実に検知するこ
とができるよう構成することができる。なお、フィルム
の性状または厚さ等により破断が容易な場合には、特に
破断用弱化線２４を省略してもよい。

なお、前述した実施例においては、破断用のフィルムを
環状上リング１８の一側面に張設した場合を示したが、
両側面に張設するごとも可能であり、その他破断用弱化
線の形状等について種々の変形が可能であることは勿論
である。

代案として、合成樹脂製フィルム２２を環状上リング１
８のリング穴に対し張設する手段としては、前記環状上
リングの形状に適合したダイスを設け、このダイスに対
し合成樹脂熔１丑物を押出してモールド成形加工するこ
ともできる。

また、第８図に示すように、環状指すングＩ８自体を耳
部の先端に対し合成樹脂（オによりモールド成形加工す
る方法も可能であるから、このような場合には、前記環
状上リング１８の成形加工と同時にリング穴部分をフィ
ルム状に覆う一体成形加工を行うことによって簡便に製
作することができる。

〔発明の効果〕

前述−した実施例から明らかなように、本発明によれば
、引裂用耳部の先◇ｊ）１に引張用の環状上リングを設
けた引裂型容器差において、環状上リングのリング穴に
対し破断可能なフィルムを張設することにより、開栓操
作に際しこのフィルムを詣で破断する必要があることか
ら、このフィルムの破断状態で開栓操作された状態を容
易に＠認検知することができる。従って、実際に開栓が
なされたかどうかは、次の段階において耳部の両側より
スカート部に延在する引裂強度劣化線の破断状態を詳細
に確認すればよい。

従って、本発明によれば、容器蓋が開栓操作された可能
性のある容器蓋を購買者等が一見して簡便に判断するこ
とができ、この種容器蓋をＯ；ｎえた商品の販売を極め
て安全に行うことができる。また、本発明の容器蓋はそ
の製造行程の一部に組み込んで実施することができるた
め、低コストに量産することができる。

”　　　以上、本発明の好適な実施例について説明した
が、本発明のＩＮ神を逸脱しない範囲内において種々の
設計変更をなしｉ！ｉ、ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る開栓操作検知可能な容′５蓋の一
実施例を示す正面図、第２図は第１図に示ず環状上リン
グ部分の要部断面図、第３図は本発明容器蓋の製作例を
示す説明図、第４図および第５図は従来のピルファープ
ルーフキャップのそれぞれ異なる構成例を示す側面図、
第６図は従来の引裂型容器蓋の斜視図、第７図ａ。 ｂ、ｃは第６図に示す容器蓋の開栓状態をそれぞれ示す
説明図、第８図は環状上リングを合成樹脂材料でモール
ド成形加工した本発明を適用し得る容器蓋の斜視図であ
る。 １０・・・円形平面部　１２・・・スカート部１４・・
・耳部　　１６・・・引裂強度劣化線１８・・・環状上
リング　２０・・・エンボス２２・・・フィルム　２４
・・・破断用弱化線ＦＩＧ、１

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器開口部を被覆する円形平面部と、前記円形平
   面部の外周端部から垂下延在する環状スカート部と、前
   記スカート部の一端部から外方へ延設した耳部とを有し
   、前記耳部の両端で前記スカート部下端から上方に向い
   円形平面部内に延在する引裂強度劣化線を設けると共に
   前記耳部の先端に環状指リングを一体的または連結して
   設けた引裂型容器蓋において、前記環状指リングのリン
   グ穴に対しフィルムを張設することを特徴とする開栓操
   作検知可能な容器蓋。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の容器蓋において、環
   状指リングに張設するフィルムは、ポリエチレン、ポリ
   塩化ビニル、ポリプロピレン等の合成樹脂フィルムから
   なり、リング部分に熱融着し指で破断し得るよう構成し
   てなる開栓操作検知可能な容器蓋。
3. （３）特許請求の範囲第１項または第２項記載の容器蓋
   において、環状指リングに張設するフィルムは、破断用
   弱化線を設けてなる開栓操作検知可能な容器蓋。