JPS62126613A - ガス絶縁誘導電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はガス絶縁誘導電器に関するものである。

〔発明の背景〕

従来のガス絶縁誘導電器のモールドコイルは特開昭６０
−５７９１０号公報に記載されているように、平角銅線
を複数個のブロック巻線に分割し、積層するものであっ
たが、コイル全体をモールドするため熱放散がやや悪く
、また、予めモールドしたコイルを複数個組み合せるた
め作業性が低下する欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、冷却効果
がよく、製作を容易にすることを可能としたガス絶縁誘
導電器を提供することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

すなわち本発明は導体と層間絶縁材とが重ね巻きして形
成された条巻線の低圧巻線および高圧巻線を備え、前記
高圧巻線は複数個の前記条巻線が絶縁筒上に配設された
直線スペーサに係合する条巻線間スペーサを介して軸方
向に積層されているガス絶縁誘導電器において、前記高
圧巻線の条巻線の外周にはこれら外周と一体にモールド
される半硬化状のプリプレグ材が設けられ、前記条巻線
と前記条巻線間スペーサとの間Ｍれら両者間が一体にモ
ールドされる半硬化状のばて状熱硬化性レジンが設けら
れたものであることを特徴とするものであり、これによ
って条巻線は半硬化状のばて状熱硬化性レジンを介して
条巻線間スペーサと一体にモールドされ７条巻線の外周
は半硬化状のプリプレグ材と一体にモールドされるよう
になる。

〔発明の実施例〕

以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
１図から第４図には本発明の一実施例が示されている。

同図に示されているようにガス絶縁誘導電器は導体と層
間絶縁材（共に図示せず）とが重ね巻きして形成された
条巻線の低圧巻線１人および高圧巻線ＩＢを備えている
。高圧巻線ＩＢは軸方向に分割された複数個の条巻線１
ａから１ｅが、絶縁筒２上に配設された条巻線間スペー
サ３を介して積層されている。

このように構成されたガス絶縁誘導電器で本実施例では
高圧巻線ＩＢの条巻線１ａから１ｅの外周に、これら外
周と一体にモールドされる半硬化状のプリプレグ材４を
設け５条巻線１ａから１ｅと条巻線間スペーサ３との間
には、これら両者間が一体にモールドされる半硬化状の
ばて状熱硬化性レジン５を設けた。このようにすること
Ｋより高圧巻線ＩＢの条巻線１ａから１ｅの外周には、
これら外周と一体にモールドされる半硬化状のプリプレ
グ材４が設けられ、条巻線１ａから１ｅと条巻線間スペ
ーサ３との間には、これら両者間が一体にモールドされ
る半硬化状のばて状熱硬化性レジン５が設けられるよう
になる。従って条巻線１ａから１ｅは、半硬化状のばて
状熱硬化性レジン５を介して条巻線間スペーサ３と一体
にモールドされ、条巻線１ａから１ｅの外周は、半硬化
状のプリプレグ材４と一体にモールドされるようになり
、冷却効果がよく、製作を容易にすることを可能とした
ガス絶縁誘導電器を得ることができる。

すなわちアルミ条または銅条などの裸条導体と耐熱性絶
縁フィルム（例えば芳香族ポリアミド）などの層間絶縁
材とを重ね巻きして構成された複数個の条巻線１ａから
１８は、渡り線６により順次直列接続しである。各条巻
線１ａから１８の間には矩形状のや巻線間スペーサ３が
設けであるが、この条巻線間スペーサ３は円周方向に最
小でも４個配置されている。この条巻線間スペーサ３の
上。

下面に条巻線１ａから１ｅと一体に固着モールドされる
半硬化状のばて状熱硬化性レジン５を設けたが１条巻線
間スペーサ３の円周方向の位置は第２図にも示されてい
るように、高・低圧巻線ＩＢ。

ＩＡ全全体軸方向に支持しているコイル押え７゜８の配
置される位置に合わせて少なくとも４個所は設置するよ
うにする。

条巻線１ａから１ｅは第３図にも示されているように、
共通の内側の絶縁筒２の円周方向外周に複数個接着・配
設された断面凸状の直線スペーサ９ａと断面矩形の直線
スペーサ９ｂとの上に巻回しである。この場合に直線ス
ペーサ９ａには第４図にも示されているような矩形状の
条巻線間スペーサ３を係合させ、条巻線間スペーサ３の
円周方向の位置を固定すると共に、半径方向への離脱を
防止するようにした。なお直線スペーサ９ａ。

９ｂは耐熱性絶縁材料、例えば芳香族ポリアミドボード
積層品で形成しである。

各条巻線１ａから１ｅの外周にはガラステープに予めエ
ポキシレジンを含浸し、半硬化状にしたプリプレグ材４
を巻回した。

このように構成した巻線全体を常圧下、加熱炉中で所定
の温度と時間とで加熱し、加熱後徐冷した。このように
することにより条巻線間スペーサ３の上、下面に設けた
半硬化状のばて状熱硬化性レジン５が硬化して、各条巻
線１ａから１ｅと条巻線間スペーサ３とが一体にモール
ドされ、各条巻線１ａから１ｅの外周に設けた半硬化状
のプリプレグ材４が硬化して、各条巻線１ａから１ｅの
外周にガラス繊維で機械的強度を向上したレジン層、す
なわちＦＲＰ層が形成され、各条巻線１ａから１ｅは強
固に結束されるようになる。

低圧巻線１人は条巻線であるが、帯状導体に密接して内
・外周にプリプレグ１ｏが巻回され、高圧巻線ＩＢと同
様加熱硬化により一体に形成される。

この高・低圧巻線ＩＢ、１人は鉄心１１の外周に複数個
配設したスペーサ１２を介して同心配置され、高・低圧
巻線ＩＢ、ＬＡ上、下端部はクッション材１３．１４を
介してコイル押え７，８により全体を係合１組立てられ
る。

このように本実施例によれば従来のように巻線全体をモ
ールドし、このモールドしたものを組み合せる必要がな
くなって、冷却効果がよく、裏作を容易にすることがで
きると共に、小形軽量で電位分布がよく、短絡機械力の
大きなガス絶縁誘導電器を得ることができる。

すなわち短絡時に巻線に作用する電磁力が示されている
第５図にも示されているように、内側巻線（低圧巻線Ｉ
Ａ）には上下方向の電磁力Ｆ１゜Ｆ２が作用すると同時
に、半径方向に低圧巻線ＩＡを押しつぶそうとする電磁
力Ｆ、が作用する。

この上下方向電磁力Ｆ、、Ｆ’２に対しては低圧巻線１
人の条巻線自体の強度が十分あり、電磁力Ｆ５に対して
はスペーサ１２（第１図参照）を適切に選べばよい。高
圧巻線ＩＢにはタップが設けてあり、通常最低電圧の場
合には軸方向の中央部に位置するコイルセクション（条
巻線１ｃ）はタップとして全部抜けることがあり１条巻
線１ａ、ｌｂには上方向の電磁力Ｆ３が、条巻線１ｄ、
ｌｅには下方向の電磁力Ｆ４が作用すると共に、条巻線
ｌａ、ｌｂ、１ｃｔ、ｌｅ全体を半径方向に押し広げよ
うとする電磁力”ａ＋Ｆ７が作用する。条導体の場合、
電磁力Ｆ、、Ｆ７によりその条巻線１　ａ＋　　１　ｂ
、　　１　ｄ、　　１　ｅノ導体が破ＩＦｒ−ｔルケ−
スは殆んどない。しかし各ターン間が相互に円周方向に
ずれを生じて層間絶縁材を破損し、絶縁破壊に到る恐れ
があるが１本実施例では上述のように高圧巻線ＩＢの外
周をＦＲＰでたかを嵌めたように鉢巻状にモールドした
ので、この変位が十分に抑制され、強固な巻線（高圧巻
線ＩＢ）を得ることができる。

また、上下方向の電磁力Ｆ３．Ｆ４については条導体自
身のこの方向の曲げ剛性が大きいので、条導体自身が変
形することはない。しかし条巻線間スペーサ３を介して
積層された各条巻線１ａ。

１ｂおよびｌｄ、ｌｅなどが軸方向全体に圧縮され、振
動するが、条巻線１ａ、ｌｂおよびｌｄ。

１ｅは条巻線間スペーサ３と熱硬化性レジン５で一体に
モールドしたので、軸方向にも強固な巻線（高圧巻線Ｉ
Ｂ）を形成することができる。

そしてまた、各条巻線１ａから１ｅの内周側は直線スペ
ーサ９ａ、９ｂ（第１図参照）に接する個所以外は冷却
媒体に直接曝され、外周面はプリプレグ材による薄いＰ
Ｒ，Ｐ層で覆われているのみであり、各条巻線１ａから
ｌｅも冷却媒体が自由に通過できるので、通電により各
条巻線１ａから１ｅに発生した熱損失は速やかに冷却媒
体に伝達され、熱放散が極めて良好となる。従って大容
量変圧器の場合も断面積の小さな導体を使用することが
できるので、小形軽量化が可能である。

さらに、高圧巻線ＩＢを条巻線１ａから１ｅとすること
により高圧巻線ＩＢの直列静電容量を大きくできるので
、平角銅線を巻回して形成される円板巻線などに比べて
雷サージ電圧等に対する高圧巻線ＩＢの電位振動が低減
でき、絶縁の信頼性が向上できる。

さらにまた、本高圧巻線ＩＢの形成に当っては絶縁筒２
上に両面にばて状熱硬化性レジン５を塗布した条巻線間
スペーサ３を介して条巻線１ａからｌｅを巻回し、外周
に半硬化状のプリプレグ材４（共に第１図参照）を巻回
した後、加熱すればよいので、量産性にすぐれた安価な
ガス絶縁変圧器などのガス絶縁誘導電器を得ることがで
きる。

また、条巻線１ａから１ｅの各巻線セクションは条巻線
間スペーサ３に接する部分でその軸方向端部が熱硬化性
レジン５で充填されているので、条巻線間スペーサ３と
条巻線１ａからｌｅ（共に第１図参照）との間にガスく
さびすなわちガス空間を生じることがない。従って電界
集中を生じる恐れがないので、高電圧においても信頼性
の高いガス絶縁誘導電器を得ることができる。

〔発明の効果〕

上述のように本発明はガス絶縁誘導電器の冷却効果がよ
く、製作が容易となって、冷却効果がよく、製作を容易
にすることを可能としたガス絶縁誘導電器を得ることが
できろう

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス絶縁誘導電器の一実施例の縦断側
面図、第２図は第１図の側面図、第３図は第１図のＰ−
Ｐ矢視図、第４図は同じく一実施例の条巻線間スペーサ
の斜視図、第５図は同じく一実施例の短絡時の巻線に作
用する電磁力の分布図である。 ＩＡ・・・低圧巻線、ＩＢ・・・高圧巻線、ｌａ＋１ｂ
。 ｌｃ、ｌｄ、ｌｅ・・・条巻線、２・・・絶縁筒、３・
・・条巻線間スペーサ、４・・・半硬化状のプリプレグ
材（ＦＲＰ）、５・・・半硬化状のばて状熱硬化性レジ
ン、９ａ・・・断面凸状の直線スペーサ、９ｂ・・・断
面鱈１　口 招Ｓ口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、導体と層間絶縁材とが重ね巻きして形成された条巻
   線の低圧巻線および高圧巻線を備え、前記高圧巻線は複
   数個の前記条巻線が絶縁筒上に配設された直線スペーサ
   に係合する条巻線間スペーサを介して軸方向に積層され
   ているガス絶縁誘導電器において、前記高圧巻線の条巻
   線の外周にはこれらの外周と一体にモールドされる半硬
   化状のプリプレグ材が設けられ、前記条巻線と前記条巻
   線間スペーサとの間にはこれら両者間が一体にモールド
   される半硬化状のばて状熱硬化性レジンが設けられたも
   のであることを特徴とするガス絶縁誘導電器。 ２、前記半硬化状のプリプレグ材が、ガラステープにエ
   ポキシレジンを含浸して形成されたものである特許請求
   の範囲第１項記載のガス絶縁誘導電器。 ３、前記条巻線間スペーサが、前記絶縁筒の所定間隔を
   介して設けられた直線スペーサの少なくとも４個と係合
   して形成されたものである特許請求の範囲第１項記載の
   ガス絶縁誘導電器。