JPS6212361Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はハンガー・フラツト商品用ラツクに
関する。

アパレル商品を大別すると、スーツ、ドレスな
どハンガーにかけて格納するハンガー商品と、シ
ヤツ、セータ、スラツクスなど折畳み、或は更に
箱詰めしてラツクに積重ね格納するフラツト商品
とがあり、従来は両商品を別の格納装置に収納し
ていたのである。殊に、フラツト商品の格納には
屡々スチールラツクが使用されるが、将来商品の
取扱高が変化した場合にスチールラツクは変更が
困難であり、またトロリーコンベヤとの接続が一
般に不可能で、しいて接続しようとすればコンベ
ヤ用レールの支持構造を付加しなければならず、
不経済である。

本案の目的は、ハンガー商品とフラツト商品と
のいずれの収納にも、きわめて簡易に応ずること
ができるハンガー・フラツト商品用ラツクを提供
するにある。

そのため、本案は、垂直平面内に間隔をもつて
配置した直立支柱の各々に前記垂直平面より両側
方の突出するブラケツトを上下多段状に且つ各段
ごとに同高に固定し、各段のブラケツトの先端上
に各段別に前記垂直平面と平行するハンガーレー
ルを固定し、直立支柱間において同高のハンガー
レール上に載置した棚板を当該支柱に着脱可能に
固定した構成を有する。

以下本案の実施例について説明すると、１は垂
直平面内に一定間隔をもつて床に固定した直立支
柱であり、その上端を水平継材２にて連結し、各
支柱１に前記垂直平面から両側方に水平突出する
ブラケツト３を上下多段状に且つ各段ごとに同高
に固定する。ブラケツト３は第３図に示す如く、
両端より高い中央の受部４とサドル状当金５とが
支柱１を前後から挾みつけるようにボルト６にて
しめつけ固定される。ブラケツト３の両端上に固
定した受座７の上に前記垂直平面とほぼ並行する
ハンガーレール８をねじ９にて固定する。ハンガ
ーレール８の上面は受部４とほぼ同高とする。

ハンガーレール８はハンガー商品Ａをハンガー
にて吊持するに用いられる。したがつて、ハンガ
ーレール８は所定の上下間隔をもつて適当な段数
だけ設けられる。

ハンガー商品Ａを格納する代りにフラツト商品
Ｂを格納するため、相隣る支柱１間において両側
のハンガーレール８，８上に棚板１０を載せる。
第４図のように、棚板１０は両側に半円凹み１１
を有し、これが支柱１，１に嵌合して側方へのず
れを防ぐ。また第３図の如く、支柱１にサドル金
具１２をボルトにて抱き合せ固定して棚板１０の
中央部を受部４に接せしめる。かくして棚板１０
は支柱１に確実に固定されてラツクを形成し、こ
れにフラツト商品Ｂを格納することができる。

棚板１０の一方のみをハンガーレール８上に載
せ、他方を受部４にて支持すれば、他方のハンガ
ーレール８をハンガー商品Ａの格納に使用するこ
とができる。

第５図、第６図は本案を利用したアパレル商品
の格納装置の概略を示す。本案ラツク１３，１３
…を横方向に一定間隔をもつて配置し、各ラツク
１３間の中央にトロリーコンベヤ１４の分岐レー
ル１５を設置して、図示しないトロリーによりハ
ンガー商品Ａ及びフラツト商品Ｂのラツク搬出入
を行う。

本案は上記構成を有し、棚板の簡単な着脱作業
のみで、ハンガー商品とフラツト商品のいずれの
格納用にも切換え使用することができ、両商品の
取扱高に応じてラツクを経済的且つ有効に利用す
ることができるほか、ハンガーレールをトロリー
コンベアのレールに接続して使用することもでき
る効果がある。

本案はアパレル商品のほか、一般にハンガー吊
持物品と積重ね商品の両用ラツクとして広く利用
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の一実施例を示し、第１図は部品立
面図、第２図は側面図、第３図は棚板固定構造を
示す部分拡大側面図、第４図は棚板の平面図、第
５図は本案を用いた格納装置の立面図、第６図は
第５図のＡ−Ａ線断面平面図である。 １……直立支柱、３……ブラケツト、８……ハ
ンガーレール、１０……棚板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直平面内に間隔をもつて配置した直立支柱の
   各々に前記垂直平面より両側方に突出するブラケ
   ツトを上下多段状に且つ各段ごとに同高に固定
   し、各段のブラケツトの先端上に各段別に前記垂
   直平面と平行するハンガーレールを固定し、直立
   支柱間において同高のハンガーレール上に載置し
   た棚板を当該支柱に着脱可能に固定したハンガ
   ー・フラツト商品用ラツク。