JPS621182B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、改良された浴場設備に関する。

〔従来の技術と問題点〕

一般の公衆浴場、ゴルフ場、冷泉加熱の温泉
地、病院、学校、寮など多人数の者が利用する浴
場設備においては、大きな浴槽に、温水ボイラに
よる熱湯に近い給湯口と、温度調節を目的とした
給水口が設けてある。この種浴槽は、槽内の湯の
温度が高いと水を加えて温度調節するものである
が、時には入浴し得ない熱さのため、折角の浴槽
内の湯をオーバーフローさせて廃棄させたり、こ
のエネルギーの損失は大きい。加えて浴槽の外周
から絶えず加熱される熱損失も加わり、熱損失は
膨大なものとなり、無駄な燃費が嵩むなど重大な
欠点がみられた。

このような問題点を解決するため、特公昭34−
9940号公報に示されるような人工温泉装置が提案
されている。この装置は、浴槽に対して絶えず上
方から適温の温湯を供給し、浴槽を常に一杯にし
てオーバーフローさせ、このオーバーフローした
温湯を瀘過器によつて瀘過して清澄化したのち、
この大部分をボイラーの加熱管に導いて加熱し、
この加熱された高温の湯と、瀘過された残りの低
温の湯を温度調節器に流通し、両者を適温とする
ように混合し、この適温化された湯を浴槽に絶え
ず供給しようとするものである。

しかしながらこの種のものは、オーバーフロー
した湯には洗場の汚損された排湯も混入されるこ
とから、瀘過設備に多くの費用がかかるととも
に、大量の湯を管理することからボイラーも大型
化せざるを得ない。更にこの種のものは、オーバ
ーフローした温度の大部分をボイラーで加熱する
ため、更に、ボイラーの規模が大型化するととも
に、大量の加熱湯に小量の低温湯を混合させるこ
とから、大型の温度調節器が必要とするなど、設
備コストが嵩むばかりでなく、不潔感が伴うなど
の問題点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、このような実情に対応すべくなされ
たもので、簡単な構成と合理的手段とによつて従
来の諸欠点を解消し、浴槽内への給湯温度を入浴
適正温度である43℃±１℃程度に設定し、加えて
浴槽内湯水を絶えず循環させて槽内湯温の均一化
を計るとともに、浴槽内温水レベルが常に一定と
なるよう自動調整せしめてオーバーフロー損失を
最低限に止め、併せて、洗場シヤワーなどの浴場
に太陽熱利用設備からの温水を主体とすることに
より、省エネルギー効果の向上と、燃費の大巾な
節減が計れる浴場設備を安価に提供せんとするも
のである。

〔発明の構成〕

従来技術の問題点を解決する本発明の構成は、
浴槽内の湯をとり出し、このとり出した湯をを瀘
過したのち設定温度に温度調整し、また、必要に
応じてタンク内の水を補給し、設定温度に温度調
整した湯を再び浴槽に循環供給させ、浴槽内に常
に設定温度の湯が設定レベルに保たれるようにし
た装置において、浴槽の上部に臨ませた給湯口
と、浴槽の下底部取湯口とを結ぶ循環パイプライ
ン４に、これの上手側から下手側に向け、少なく
とも、循環用のポンプ６、瀘過機８、温水ボイラ
５、混合三方弁９、給湯温度センサー１１を配設
し、上記温水ボイラ５の上手側循環パイプライン
４部と、上記混合三方弁９とを、温水ボイラ５へ
の湯の流量より多い流量の湯を混合三方弁９に供
給するパイプ１０にて接続し、温水ボイラ５にて
加熱された少ない量の湯と、浴槽からの比較的低
温の多量の湯とが混合三方弁９において混合され
るようにした手段、混合三方弁９から流出される
混合された湯温を給湯温度センサー１１にて検知
し、この検知信号により混合三方弁９を作動さ
せ、温水ボイラ５、および、パイプ１０からの湯
量を調節して給湯を設定温度に制御する手段、上
記ポンプ６の上手側に、塔タンク１４からの補給
水パイプライン１５を接続し、該補給水パイプラ
イン１５に、浴槽液面センサー１３の液面検知信
号により開閉する電磁弁１６を設け、浴槽内湯量
の不足を自動的に補うようにした手段を備えたこ
とを特徴とするものである。

また、浴槽内の湯をとり出し、このとり出した
湯を瀘過したのち設定温度に温度調整し、また、
必要に応じてタンク内の水を補給し、設定温度に
温度調整した湯を再び浴槽に循環供給させ、浴槽
内に常に設定温度の湯が設定レベルに保たれるよ
うにした装置において、浴槽の上部に臨ませた給
湯口と、浴槽の下底部取湯口とを結ぶ循環パイプ
ライン４に、これの上手側から下手側に向け、少
なくとも、循環用のポンプ６、瀘過機８、温水ボ
イラ５、混合三方弁９、給湯温度センサー１１を
配設し、上記温水ボイラ５の上手側循環パイプラ
イン４部と、上記混合三方弁９とを、温水ボイラ
５への湯の流量より多い流量の湯を混合三方弁９
に供給するパイプ１０にて接続し、温水ボイラ５
にて加熱された少ない量の湯と、浴槽からの比較
的低温の多量の湯とが混合三方弁９において混合
されるようにした手段、混合三方弁９から流出さ
れる混合された湯温を給湯温度センサー１１にて
検知し、この検知信号により混合三方弁９を作動
させ、温水ボイラ５、および、パイプ１０からの
湯量を調節して給湯を設定温度に制御する手段、
上記ポンプ６の上手側に、塔タンク１２４からの
補絵水パイプライン１５を接続し、該補給水パイ
プライン１５に、浴槽液面センサー１３の液面検
知信号により開閉する電磁弁１６を設け、浴槽内
湯量の不足を自動的に補うようにした手段太陽集
熱設備１７の蓄熱槽１８を、上記温水ボイラ５を
介して貯湯槽２０に接続し、この貯湯槽２０に接
続した温湯の循環パイプライン２２に、シヤワー
などの給湯負荷２１に給湯するようした手段、を
備えたことを特徴とするものである。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面について説明すると、１
は浴場建屋内に設置された大型の浴槽で、該浴槽
１の一側上部には給湯口２が、また、底部一側に
は取湯口３が設けてあり、この給湯口２と取湯口
３とは循環パイプライン４によつて連結されてい
る。該循環パイプライン４の中途部には温水ボイ
ラ５が接続してあつて、浴槽１内の温湯は、温水
ボイラ５の上手側に設けた循環ポンプ６の作用で
取湯口３から吸引され、少ない量の温湯を温水ボ
イラ５で加熱して給湯口２から再び浴槽１内に戻
されるよう循環方式がとられている。また上記ポ
ンプ６の上手側パイプライン４には、ヘヤーキヤ
ツチヤー７が配設され、ポンプ６の下手側には瀘
過機８が配設してある。

上記温水ボイラ５の下手側パイプラインには、
混合三方弁９が設けてあり、更に、この混合三方
弁９には、温水ボイラ５の上手側の上記循環パイ
プライン４に一端が接続され、かつ、温水ボイラ
５への給湯量より流量が多く、かつ、手動的に０
〜50％流量まで調整できるパイプ１０の他端が接
続せしめられている。

そして、上記混合三方弁９の下手側には浴槽１
に送られる給湯の温度センサー１１が設けてあつ
て、この温度センサー１１による測温検知信号に
より上記混合三方弁９が作動されるようにしてあ
り、パイプ１０及び温水ボイラ５を通過する流量
の割合を自動的に調節し、浴槽１への給湯温度
を、予め設定された温度、例えば43℃±１℃に自
動調整せしめるものである。

１２は浴槽１の一側に連結したレベルタンク
で、このレベルタンク１２に内蔵された浴槽１の
湯面レベルセンサー１３の信号が、上記ポンプ６
の上手側に接続せる塔タンク１４の補給水パイプ
ライン１５に設けた電磁弁１６に伝達され、塔タ
ンク１４の冷水が循環パイプライン４中に補給さ
れ、浴槽１内の湯量を常に一定に保つようにして
ある。

この給湯運転中において、塔タンク１４内の水
が補給されると、この水を温めるのに時間がかか
ることから、塔タンク１４内の冷たい水が電磁弁
１６を介し循環パイプライン４に供給され、循環
パイプライン４中の湯温が急激に温度降下した場
合、この温度降下した湯温は瀘過機８の下手側の
循環パイプライン４に設けられた温度センサー３
１によつて検知され、この検知信号が混合三方弁
９に伝達せしめられてこの混合三方弁９を働か
せ、パイプ１０からの流量を絞り、温水ボイラ５
への流量を多く調節することにより、設定温度に
近い湯が浴槽１内に連続して供給しうるようにし
てある。

尚このレベルセンサー１３の水位を浴槽１の上
縁に合わせることにより、常に浴槽１内にはオー
バーフロー寸前程度の湯が蓄えられるものであ
り、入浴者に心地よい清潔感が与えられるように
することができる。

１７は太陽集熱器で、この太陽集熱器の総面積
は、後述する洗場給湯負荷の容量に対応して決定
される。上記太陽集熱器１７によつて加温された
温湯は、蓄熱槽１８内に蓄えられ、この温湯は、
ボンブ１９によつて上記温水ボイラ５に導かれて
加熱され、貯湯槽２０内に蓄えられる。

２１は浴場設備の洗場の蛇口、あるいは、シヤ
ワーなどの給湯負荷で、この給湯負荷２１は、上
記貯湯槽２０に対する循環パイプライン２２の途
中に接続されている。２３はこの循環パイプライ
ン２２の貯湯槽２０上手側に設けられたポンプで
ある。また上記太陽集熱器１７設備中のパイプラ
イン２４、および、上記循環パイプライン２２
は、共に上記補給水パイプライン１５に接続され
ており、バルブ２５，２６などの開閉作用により
適宜塔タンク１４内の水が補給しうるようにして
ある。

図中２７は、上記混合三方弁９と並列にパイプ
ライン４に接続されたバイパス路で、混合三方弁
９が故障したときに、これの上、下手側のバルブ
２９を閉じ、バイパス路２７のバルブ２８を開く
ことにより、応急的に温度調整されない湯が浴槽
１に供給しうるものである。３０は上記太陽集熱
設備のパイプライン２４に設けられた循環用のポ
ンプである。

また上記温水ボイラ５の上手側と上記蓄熱槽１
８内に設けた熱交換器３３の流入口とをパイプラ
イン３４にて接続し、更にこの熱交換器３３の吐
出口と上記温水ボイラ５の下手側とをパイプライ
ン３５によつて接続することにより、循環パイプ
ライン４中を流れる一部を蓄熱槽１８に導き、太
陽集熱器１７による熱利用がなしうるようにす
る。また、上記温水ボイラ５に、浴場内の脱衣場
に設置せる空調機３６をパイプライン３７にて接
続し、脱衣場内の温度調整を行うことができるよ
うにしてある。

〔作用〕 次に作用について説明すると、先ず空の浴槽１
内に最初に湯を張る場合、先ず湯面レベルセンサ
ー１３の電気回路をONにすると、浴槽１内が空
であるためこのセンサー１３が働き、このセンサ
ー１３の信号によつて電磁弁１６が開き、塔タン
ク１４内の水が循環パイプライン４に連続的に供
給され、ポンプ６の作用で水は循環パイプライン
４を経て全て温水ボイラ５に送られ、加温された
ものが大量に浴槽１に供給せしめられる。このと
き、給湯温度センサー１１の温度信号は満水まで
殺されている。

そして浴槽１内の湯が取湯口３から循環パイプ
ライン４の上手側に導入されるが、この湯温が設
定温度（43℃±１℃）になるまで循環パイプライ
ン４の上手側に設けた温度センサー３２は動作せ
ず、上述の循環を繰り返しつつ浴槽内の温度は設
定温度まで上昇される。そして設定温度に達する
と初めて温度センサー３２が動作状態となり、こ
のセンサーの信号により上記給湯温度センサー１
１をコントロールし平常の運転状態となる。

そしてこのように、浴槽１内に所定のレベルま
で張り込まれた湯は、循環パイプライン４のポン
プ６の作用で、取湯口３から吸引され、ヘヤーキ
ヤツチヤー７において繊維状物が除去され、ポン
プ６を通り瀘過機８に入り、ここで不純物が除去
されて湯は浄化される。

そして大部分の湯はパイプ１０を通つて混合三
方弁９に至り、同時に残部は温水ボイラ５に送ら
れて加熱されたのち上記混合三方弁９に至り、こ
こで加熱された湯と、加熱されない湯とが混合さ
れ、設定温度、例えば43℃±１℃の湯温に自動調
整された湯が給湯口２から浴槽１内に供給循環せ
しめられる。

このとき、温度センサー１１によつて混合直後
の湯の温度が検知されるが、若し設定温度より湯
温が高い場合には、温度センサー１１の信号によ
り混合三方弁９が働き、パイプ１０からの流量を
温水ボイラ５からの流量より更に多くして温度降
下を計り、設定温度に調整し、また設定温度より
低い場合には、混合三方弁９を働かせて逆に温水
ボイラ５からの加熱温湯量を増加させることによ
り湯温を設定温度に自動調整し、給湯口２に導
く。

浴槽１内には、湯の清潔感を与えるために、オ
ーバーフロー直前の状態まで湯面を保持させるこ
とが望まれるが、入浴者によりその体積分が外部
に溢流排出された場合には、レベルセンサー１３
による信号が補給水パイプライン１５の電磁弁１
６を開成し、塔タンク１４内の水をパイプライン
４に設けたポンプ６の上手側に供給し、不足分を
補給する。

一方、太陽集熱設備中のパイプライン２４中の
水は、太陽集熱器１７によつて加温され、蓄熱槽
１８に蓄えられ、そしてこの温度はポンプ１９に
て温水ボイラ５に送られて加熱せしめられ貯湯槽
２０に蓄えられる。そしてこの貯湯槽２０内の湯
は、ポンプ２３により循環パイプライン２２を常
時循環し、シヤワーなどの給湯負荷２１において
使用される。そして蓄熱槽１８及び貯湯槽２０内
の不足水量は、上記補給水パイプライン１５を介
し塔タンク１４内の水が適宜補充せしめられる。

〔効果〕

このように本発明の構成によれば、次のような
効果が得られる。

(a) 従来の浴場設備のように、温水ボイラにより
湯わかしされた熱湯が、浴槽及び洗場給湯負荷
に使用され、湯水が無駄に使用せしめられて燃
費が嵩むことがない。即ち、従来の設備におい
ては、１日の約40トンの湯の使用がある場合、
そのうちの約40％の16トン量が洗場において消
費され、残りの24トン量の湯が浴槽で使用され
るが、この24トンのうち約半量の12トン量の湯
が浴槽からオーバーフローすることによつて消
費されている。

しかしながら本発明の設備によれば、浴槽内
へは設定温度の湯が常時間断なく供給され、従
来のように、入浴者が勝手に水を注入して湯加
減し得ないことから、オーバーフローによる湯
の損失は大巾に削減され、燃費の節約はきわめ
て大きい。

(b) 更に本発明では、レベルセンサーにより浴槽
内の水位が満杯近くに保持されるために、入浴
者に対して不快感を抱かせることがなく、加え
て浴槽内の湯は絶えず循環過程において瀘過さ
れることから清浄が保持しうる。

(c) 従来技術のように、浴槽からオーバーフロー
した湯を再循環させるものでないため、従来の
ような大規模な瀘過器、温度調節器、ボイラー
を必要とせず、設備費が少なくて済み、かつ、
入浴者に対する不潔感がない。

(d) 循環させる浴槽湯の一部をボイラーで加熱す
るので、従来技術に比べて適温の調節が容易
で、而もこの混合を三方弁で行うため温度調節
が適確に、而も、簡易な装置で行える。

(e) 洗場で使用する湯は、浴槽への供給湯と全く
別のラインで供給され、而もこの湯には、太陽
集熱設備による温湯が主体となるため、更に一
層燃費の大巾節減が計られ、特に日中入浴をな
すゴルフ場、冷泉加熱の温泉場、病院、学校な
どの浴場設備としてきわめて有効である。

【図面の簡単な説明】

図は管略図である。 １……浴槽、２……給湯口、３……取湯口、４
……循環パイプライン、５……温水ボイラ、６…
…ポンプ、９……混合三方弁、１０……パイプ、
１１……温度センサー、１２……レベルタンク、
１３……レベルセンサー、１４……塔タンク、１
５……補給水パイプライン、１６……電磁弁、１
７……太陽集熱器、１８……蓄熱槽、１９……ポ
ンプ、２０……貯湯槽、２１……給湯負荷、２２
……循環パイプライン、２３……ポンプ、２４…
…パイプライン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 浴槽内の湯をとり出し、このとり出した
   湯を瀘過したのち設定温度に温度調整し、ま
   た、必要に応じてタンク内の水を補給し、設定
   温度に温度調整した湯を再び浴槽に循環供給さ
   せ、浴槽内に常に設定温度の湯が設定レベルに
   保たれるようにした装置において、 (b) 浴槽の上部に臨ませた給湯口と、浴槽の下底
   部取湯口とを結ぶ循環パイプライン４に、これ
   の上手側から下手側に向け、少なくとも、循環
   用のポンプ６、瀘過機８、温水ボイラ５、混合
   三方弁９、給湯温度センサー１１を配設し、 (c) 上記温水ボイラ５の上手側循環パイプライン
   ４部と、上記混合三方弁９とを、温水ボイラ５
   への湯の流量より多い流量の湯を混合三方弁９
   に供給するパイプ１０にて接続し、温水ボイラ
   ５にて加熱された少ない量の湯と、浴槽からの
   比較的低温の多量の湯とが混合三方弁９におい
   て混合されるようにした手段、 (d) 混合三方弁９から流出される混合された湯温
   を給湯温度センサー１１にて検知し、この検知
   信号により混合三方弁９を作動させ、温水ボイ
   ラ５、および、パイプ１０からの湯量を調節し
   て給湯を設定温度に制御する手段、 (e) 上記ポンプ６の上手側に、塔タンク１４から
   の補給水パイプライン１５を接続し、該補給水
   パイプライン１５に、浴槽液面センサー１３の
   液面検知信号により開閉する電磁弁１６を設
   け、浴槽内湯量の不足を自動的に補うようにし
   た手段 を備えたことを特徴とする浴場設備。 ２ (a) 浴槽内の湯をとり出し、このとり出した
   湯を瀘過したのち設定温度に温度調整し、ま
   た、必要に応じてタンク内の水を補給し、設定
   温度に温度調整した湯を再び浴槽に循環供給さ
   せ、浴槽内に常に設定温度の湯が設定レベルに
   保たれるようにした装置において、 (b) 浴槽の上部に臨ませた給湯口と、浴槽の下底
   部取湯口とを結ぶ循環パイプライン４に、これ
   の上手側から下手側に向け、少なくとも、循環
   用のポンプ６、瀘過機８、温水ボイラ５、混合
   三方弁９、給湯温度センサー１１を配設し、 (c) 上記温水ボイラ５の上手側循環パイプライン
   ４部と、上記混合三方弁９とを、温水ボイラ５
   への湯の流量より多い流量の湯を混合三方弁９
   に供給するパイプ１０にて接続し、温水ボイラ
   ５にて加熱された少ない量の湯と、浴槽からの
   比較的低温の多量の湯とが混合三方弁９におい
   て混合されるようにした手段、 (d) 混合三方弁９から流出される混合された湯温
   を給湯温度センサー１１にて検知し、この検知
   信号により混合三方弁９を作動させ、温水ボイ
   ラ５、および、パイプ１０からの湯量を調節し
   て給湯を設定温度に制御する手段、 (e) 上記ポンプ６の上手側に、塔タンク１４から
   の補給水パイプライン１５を接続し、該補給水
   パイプライン１５に、浴槽液面センサー１３の
   液面検知信号により開閉する電磁弁１６を設
   け、浴槽内湯量の不足を自動的に補うようにし
   た手段 (f) 太陽集熱設備１７の蓄熱槽１８を、上記温水
   ボイラ５を介して貯湯槽２０に接続し、この貯
   湯槽２０に接続した温湯の循環パイプライン２
   ２に、シヤワーなどの給湯負荷２１に給湯する
   ようした手段、 を備えたことを特徴とする浴場設備。