JPS6211747Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車のサイドカバーの改良に関
するものである。

自動二輪車において、レース等を行う場合、ゼ
ツケンプレートを兼ねるサイドカバーが車体の中
間部乃至後部に設けられ、かかるサイドカバーは
かなり大きく、ために車体への手掛け部分を適宜
に設けにくかつた。一方、車体を把持して持ち上
げたり、移動する場合、上記サイドカバー自体に
手を掛ける場所がなく、持ち上げ、移動に不便で
ある。

本考案は以上に鑑みなされたもので、その目的
とする処は、サイドカバーの一部に凹部を設け、
該凹部に手を差し入れて手掛けとして車体の持ち
上げ、移動を行い得るようにした自動二輪車のサ
イドカバーを提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従つて
詳述する。

第１図は自動二輪車１の概略側面図で、フレー
ム２前端のヘツドチユーブ３を介して前輪５を支
持するフロントフオーク４を操向自在に支持し、
フレーム２の前部下部にはエンジン６を、又上部
には燃料タンク７を各搭載する。フレーム２の中
間下部から後方に後輪９を支持するリヤフオーク
８を枢着延出し、フレーム中間上部から後方に延
出されたフレームリヤ部２ｂ上にはシート１０を
搭載し、リヤ部２ｂは左右に設けられ、シート１
０は燃料タンク７後方に延設される。

フレーム２の燃料タンク７を搭載した前部２ａ
の後方の左右のリヤ部２ｂの側面にはサイドカバ
ー１１を配設する。サイドカバー１１はシート１
０の両側の前部から後部の下方に設けられ、板状
をなし、実施例では中間部乃至後部１１ａの下方
への垂下長さを大きくし、この部分１１ａに実施
例ではゼツケン部１２が設けられている。以上の
サイドカバー１１は左右に備え、これの上端部は
各内方に折曲１１ｂし、折曲部１１ｂをリヤ部２
ｂの上面とシート１０の底板１０ａとの間に差し
込み、折曲部１１ｂ下の上部１１ｃ側面がリヤ部
２ｂの側面に臨む。

以上のサイドカバー１１のゼツケン部１２の中
央上部には前後方向に長さを有する凹部１３を設
け、凹部１３の上壁１３ａはリヤ部２ｂの下面に
当接し、従つてこの部分ではリヤ部２ｂは折曲部
１１ｂと上壁１３ａ間で挾まれることとなる。凹
部１３の奥室１３ｂと外表面との間の長さ、凹部
１３の高さ及び前後方向の長さは、手が差し込み
得るに必要、且つ充分の大きさとする。以上の凹
部１３は左右のサイドカバー１１に設けるものと
し、これに代え一方に設けても良い。

第４図は変更実施例で、サイドカバー１１１の
上端部を内方に折曲１１１ｂし、更に下方に折曲
垂下１１１ｄし、リヤ部２ｂへの係止を更に確実
化した。

以上で明らかな如く本考案によれば、サイドカ
バーの一部に凹部を設けたため、サイドカバーで
フレームリヤ部側方を覆いつつ手掛けができ、こ
の部分に手を差し入れて持ち上げや移動が行え、
特にフレームリヤ部直下に設けることによりこの
部分を支持してカバーに無理な力が働くことなく
持ち上げ、移動が行えるとともに、以上をサイド
カバーに凹部を設けるという簡単な構造で上記を
企画し得る等多大の利点を有する。

尚実施例ではゼツケンプレートとしたが、要は
サイドカバーに凹部を設けるものとし、レーサ以
外の一般の自動二輪車に実施することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は自動二輪車の側面図、第２図はサイドカバー部
の縦断正面図、第３図はサイドカバーの側面図、
第４図は変更実施例を示す要部の図である。 尚図面中１は自動二輪車、７は燃料タンク、１
０はシート、１１はサイドカバー、１３は凹部で
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 燃料タンク後方に設けられたシートの下部か
   ら下方に垂下され、シート下方を覆うように
   し、フレームリヤ部の外側方に配設された自動
   二輪車のサイドカバーにおいて、該サイドカバ
   ーの一部に手を差し込み得る凹部を形成し、該
   凹部の上壁をフレームリヤ部の下面に当接させ
   たことを特徴とする自動二輪車のサイドカバ
   ー。 (2) 前記凹部の上壁はサイドカバーの上部に連続
   し、このサイドカバーの上部には内方への折曲
   部が連続し、この折曲部と前記凹部上壁との間
   でフレームリヤ部を挾持するようにしたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の自動二輪車のサイドカバー。