JPS6210882Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は携帯電灯に関し、特に灯具筐体を手指で
握りやすくすると共に脇にもはさみやすくし、以
て携帯性の拡大を計ることを目的とする。

従来此種携帯電灯として、例えば実開昭50−
134980号公報に記載された如く、灯具筐体の前方
部を円筒状となし、後方部を矩形状となすと共
に、後方部に握持用貫通孔を開設したものが知ら
れている。この携帯電灯は、荷物を両手に持つた
りして両手が使用できない場合、灯具筐体を脇に
挾んで携帯することが考えられるが、歩いている
うちにズレ落ちたり、或いは前方へズレて前方部
が自重により下り、正面を照すことができない欠
点があつた。

本案の携帯電灯は係る欠点を解消するために成
したもので、円筒状灯具筐体の胴部中央部分のみ
を両側に凹所を形成して略矩形状の細胴となし、
該細胴には握持用貫通孔を横方向に開設し、さら
に該細胴には滑り止め用ゴム板を装備してなるこ
とを特徴とする。そして本案はこのように構成し
ているから、両手が使用できない場合においても
この細胴部分を脇にはさみこむことができると共
に該細胴に装備された滑り止め用ゴム板により灯
具筐体が脇からズレ落ちるのを防止するもので、
携帯がしやすいものである。また、灯具筐体の胴
部中央部分のみを略矩形状の細胴となし、前方部
及び後方部は円筒状であるから、細胴部分を脇に
挾んで歩いても前方部と後方部が前後方向へのズ
レを防止し、照射方向を維持できる。さらに、手
提時には握持用貫通孔に手指を挿入して上側の細
胴を握ることができるので、手提携帯もしやす
く、使用しやすいものである。

以下、本案実施例を図面に従つて説明する。

１は本案携帯電灯の円筒状灯具筐体で、この筐
体１の前方部には電球２や放物面状反射鏡３を内
装し、スイツチ４を有した円筒状灯体筐５が、後
方部には電池を収納した円筒状電池筐６が、夫々
設けられ、さらに胴部中央部分には両側に凹所を
形成して略矩形状の細胴７を形成し、しかもこの
細胴７の中央部分に握持用貫通孔８を横方向に開
設することにより該細胴７を上側細胴７ａと下側
細胴７ｂとに分割している。そしてこの上側細胴
７ａ及び下側細胴７ｂの両側には滑り止め用ゴム
板９を貼着装備している。

而して該携帯電灯は第２図イ，ロの如くにその
細胴７を使用者の胴と腕との間に挾むことにより
脇にはさんで携帯でき、使用者の両手が使用でき
ない場合でも容易に持ち運びができると共にこの
細胴７の滑り止め用ゴム板９により携帯電灯が脇
からズレ落ちることがない。また、灯具筐体の胴
部中央のみを略矩形状の細胴７となし、前方部と
後方部は円筒状であるから、細胴７を脇に挾んで
歩いても前方部と後方部が前後方向へのズレを防
止し、照射方向を維持できる。さらに、第２図ハ
の如くに握持用貫通孔８に手指を挿入して上側細
胴７ａを握ることにより、従来と同様に手提にて
も携帯できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本案携帯電灯の実施例に関し、第
１図は全体図、第２図は使用状態の図で、イは脇
に挾んだ状態の正面図、ロは同側面図、ハは手提
状態の図である。 １……円筒状灯具筐体、７……細胴、８……握
持用貫通孔、９……滑り止め用ゴム板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状灯具筐体の胴部中央部分のみの両側に凹
   所を形成して略矩形状の細胴となし、該細胴には
   握持用貫通孔を横方向に開設し、さらに該細胴に
   は滑り止め用ゴム板を装備してなる携帯電灯。