JPS6183697A - 鈍感型イニシエ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は例えば固体ロケットの点火器の一部を構成する
鈍感泣イニシエータ、詳しくは電橋を通電加熱して点火
薬を発火させ、その火炎によって起装薬に点火すること
によシ前記点火器の主装薬を着火する形式の鈍感型イニ
シエータに関する。

（従来技術） 鈍感型イニシエータは例えばロケット用点火器に要求さ
れるもので、前記電橋に所定の電流を通電しない限シ、
雷その他の外来ノイズによシ点火系ケーブルに誘導電流
が発生しても工期作動をしないようにしたものである。

第２図は従来のイニシエータの１例を示すもので、１は
イニシエータケース、２，２はインシュレータ３．４を
介してケース１に内装した１対のビン、５はビン２，２
の前端（図面において左端）に架橋したニクロム線コイ
ル等の電橋、６はこの電橋の囲りに配した点火薬、７は
この点火薬の前位にあってケース１に内嵌した薬筒、８
はこの薬筒に装填した起装薬、９は薬筒７の前端を封止
する封止板であって、斯かる構成のイニシエータをイニ
シエータケース１の前端部に形成したおねじ１ａを用い
て前記点火器の主装薬ケースに取付けることによ）起装
薬８を該主装薬に対峙させる。よって、ビン２゜２に前
記点火系ケーブルのコネクタを接続して適時に通電する
と、電橋５が発熱することで点、火薬６が発火し、その
火炎によシ起装薬８が点火されて必要量の熱エネルギを
放出する。これによって前記主装薬が着火して当該点火
器を作動させる。そして従来の鈍感型イニシエータにあ
っては、点火薬６として、例えばアジ化鉛のようにそれ
単独では熱感度の低い発火剤を主剤としてこれに適度少
量の酸化剤を加えるなどして熱感度をｖ４整した、熱的
に鈍感な火薬を用い、これによって規定値に満たない誘
導電流が流れたシ、あるいはその通電時間が短かかった
シして電橋５の発熱量が少いときは点火薬が発火しない
ようにしている。

（問題点） ところで前述のような鈍感な点火薬は一般に単位時間当
シ、あるいは単位重量当９の発熱量が少いので、イニシ
エータの如く少容量の点火薬を用いて起装薬に点火しよ
うとするときは、この起装薬として熱的に鈍感な火薬、
一般には爆薬を用いる必要が生じる。しかしながら爆薬
は爆発衝撃が大きいので、この衝撃が前記主装薬に波及
してこれを損壊したシ、あるいは点火器の強度増大を計
る必要から重量の増加を招く、などの問題があった。

本発明は上記問題に鑑がみ、起装薬として爆薬などの鈍
感な火薬類を用いない鈍感型イニシエータを得ることを
課題としてなされたものである。

（構成） 上記課題を解決するため本発明は次の構成としたもので
ある。すなわち前記点火薬が、常温では耐酸化性がある
とともに粉末は発火しやすいジルコニウム、タンタル、
ニオブなどの金属の粒子と酸化剤との混成体である鈍感
型イニシエータ。

（作用） 金属は一般に燃焼温度が高く発熱量が太きいとともに、
成る種の金属粉末は熱、衝撃等に鈍感で空気中でも爆発
的に発火する。

本発明の点火薬は、先づ斯かる金−の粒子を主剤とする
ものであるから、その粒径に応じて爆発感度を鈍感化す
ることができる。

次にこの金属粒子を酸化剤と混成することによってこの
混成体が鈍感化するので、前記粒径と剤化剤の混合比と
を適宜に選択することによシ所望の起爆抵抗を示す鈍感
な、かつ発熱量の大きい点火薬とすることができる。

そして次に、粒子を形成する金属が常温では耐酸化性が
あるものから選ばれているので、酸化剤と混在させても
長期間の安定性を保持しうる。

（実施例） 第１図は本発明の１実施例を示す。尚第２図と同一符号
を附した部分は前記従来のものと変らない。

図面において、２０はインシュレータ１４に埋設した耐
熱性のある板材、例えばセラミックの板材で前記ピン２
，２を前記インシュレータ３とインシュレータ１４と板
材２０とに貫通してその前頭面を板材２０と面一に露出
させ、前記電橋５を板材２０と密接するようＫして、こ
れらの前頭面に溶着し架橋しである。１６は電橋５の囲
υに配した前記混成体から成る点火薬、１８は爆発衝撃
の小さな起装薬、例えばボロン硝石系粉末火薬のような
爆速か比較的低い火薬類である。

点火薬１６の組成の１例を示す。

主剤：ジルコニウム粒子 燃焼熱　　１９５９　Ｃａｌ／ｇ　（文献より）平均粒
径　　　２．５　　μ 混合比　　　　５０重量受 酸化剤：塩素酸カリウム（ＫｃｌＯ４）平均粒径　　１
０　　μ 混合比　　　　５０重量係 パインター：テトラフローロエチレン　３３４４５５５
このイニシエータの作動経過は前記従来のものと同様で
あって、上記組成の点火薬を用いて作動試験をおこなっ
た結果、電橋の通電電流１アンペア（菟カニワット）、
通電時間１分では発火せず、これによって前記誘導′Ｃ
Ｃ並流はイニシエータを確実に不作動とじうろことが確
認できた。そして通電−流を規定の５アンペアにしたと
き当該イニシエータを一時に作！Ｉ史させることができ
た。

尚、前記セラミック等で作られた板材２０は点火薬１６
の高温火炎に耐えて熱消費を抑制しつつこれを前方へ反
射する作用をなし、これによって起装薬１８への点火性
能が向上する。また前述した如く電橋５を板材２０に密
接させることによυ相互の位置関係のばらつきを容易に
僅少とすることができ、これによって電橋５から板材２
０への熱伝達量のばらつきもまた僅少としうるから、イ
ニシエータを不作動に維持できる電流範囲について、そ
の再現性が確保される。

（効果） 以上説明したように本発明では、点火薬を鈍感化しても
十分な発熱量を確保しうるので起装薬の選択自由度が高
められる結果、爆発衝撃が小さい起装薬の装填が可能と
なる。　　　−

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す断面図、第２図は従来
のイニシエータの断面図である。 １・・・イニシエータケース ５・・・電橋　　　　　　６，１６・・・点火薬８．１
８・・・起装薬 特許出願人　　日産自動車株式会社 ｃ−−−９し

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電橋を通電加熱して点火薬を発火させ、その火炎によつ
   て起装薬に点火するイニシエータにおいて、前記点火薬
   が、常温では耐酸化性があるとともに粉末は発火しやす
   い金属の粒子と酸化剤との混成体である鈍感型イニシエ
   ータ。