JPS6182075A - 軸シ−ル装置 - Google Patents

軸シ−ル装置

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JPS6182075A
JPS6182075A JP20184384A JP20184384A JPS6182075A JP S6182075 A JPS6182075 A JP S6182075A JP 20184384 A JP20184384 A JP 20184384A JP 20184384 A JP20184384 A JP 20184384A JP S6182075 A JPS6182075 A JP S6182075A
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elastic
spring
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杉田 孝志
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/44Free-space packings
    • F16J15/445Free-space packings with means for adjusting the clearance

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は軸シール装置に係り、特に固定系たる軸シール
エレメントに可撓性をもたせてシール礪能を向上させた
非接触型の軸シール装置に関する。
(従来の技術] 従来の円筒型軸シール装置は、第17図に示す如く、回
転軸1に平行なシールリング2の平面で回転軸1との間
にシールすき間Cを形成しつつ、垂直な平面をケーシン
グ3の平面に圧接させ、この接触圧力によって回転部分
の密封を行なう緩衝機構を有する構成となっている。ま
た、端面型軸シール装置は、第18図に示す如く、回転
軸ランナ4に平行なシールリング5の平面でランナ4と
の間にシールすき間を形成して回転部分の密封を行なう
緩衝別構を有する構成となっている。したがって従来か
ら実施されている軸シール装置は、いずれにあっても回
転系、固定系ともに剛体面で構成されている。
[発明が解決しようとする問題点1 ところが、上述した従来のものでは軸シールが回転系、
固定系ともに剛体面で構成されているので、次のような
問題があった。
(1)  円筒型シールの場合、高速回転すると軸受流
体のUん断熱および軸1の遠心膨張により、シールすき
間Cが小さくなる傾向にあるが、著しいときにはC=0
となり焼付きに至る。
また、固定系たるシールリング2は層動性を良好にする
ため、カーボングラファイト等がしばしば使用されるが
、線膨張係数が小さいためすき間の管理が困難となる。
(2J@面型シールの場合、第18図で二点鎖線で示す
如く、シール面間の流体のせん断熱による変形が生じ、
この変形により合せ持つ軸受機能が低下し、接触のトラ
ブルが発生する。
(3)  また、いずれの場合も径方向又は軸方向に十
分なばね性がないため自動調心性が劣る。
このように、従来のものではシール面が共に剛だから、
高速・高温時におけるシールすき間を安定にせまく保持
することが困難であった。
[発明の目的] 本発明の目的は、シール面の固定系にばね性と減衰性と
をもたせて高速・高温の条件下でもシールすき間を安定
にせまく保持することを可能とする軸シール装置を得よ
うとするものである。
[発明の概要] 上記目的に沿う本発明の構成は、回転軸に臨んでこれと
の間に流体膜圧を発生してシールすき間を形成する弾性
のシールフォイルを設け、次いでこのシールフォイルの
回転軸と反対側にシールフォイルを制振する弾性のダン
プフォイルを重ね、更にこのダンプフォイルにこれを固
定系支承面に弾性支持する弾性のスプリングフォイルを
重ねた弾性フォイル積層構造を有したものである。これ
により、弾性フォイル板厚方向のバネ性、減衰性が回転
軸の周方向に分布して作用するようにし、高速・高温時
にシールすき間が無くなったり、焼付きが生じないよう
にしたものである。
また、上述したシールフォイルとダンプフォイルとスプ
リングフォイルとを連続して一体形成して、この一体形
成した一枚の弾性フォイルを回転軸と固定系支承面との
間に巻回しで組込んだ弾性フォイル積層構造を有したも
のである。これにより、フォイルの積層構造を得るため
に、個別のフォイルを重ねるのではなく、1枚の弾性フ
ォイルを巻回するだけで積層できるようにし、シールエ
レメントに弾性体を使用することにより部品点数が増大
したり、組立作業が煩雑になったりしないようにしたも
のである。
[実施例] 本発明の実施例を第1図〜第16図に基づいて説明ずれ
ば以下の通りである。
第1図〜第4図はガス、蒸気、油等をプロセス流体とす
る非接触型の軸シール構造のうちの軸受機能を合わせ持
つ円筒型シール構造の実施例を示す。第1図に示す如く
、本実施例に係るシール構造は、固定系たるケース7の
支承面8上に、順にスペーサって浮かされたスプリング
フォイル10゜同じくスペーサ9で浮かされたダンプフ
ォイル11、そして密接されたシールフォイル12の基
本的に3枚の可撓性を有する薄板(弾性フォイル)を積
層するとともに、一端をキー13で係止固定してなり、
内殻のシールフォイル12と回転軸14とのシールすき
間Cに形成される流体膜圧のばね・減衰機能と、積層フ
ォイル構成によるばね・減衰機能との双方の機能によっ
て回転部分のシールを行なうようになっている。
各弾性フォイルはスペーサ9も含めて第2図に示す如き
フィルム形状をした別体構造で、ケース7内に挿入され
てリング状に支承面8を覆うようになっている。すなわ
ち、スプリングフォイル10は上下面ともフラットな弾
性フォイルから成り、これを支承面8から部分的に浮か
すスペーサ9の機能はラダーフォイル15が果している
。ラダーフォイル15は弾性フォイルの幅方向に両端部
分16.16を残して穿設した長さLoの矩形状窓部1
7を長さ方向に並設したもので、矩形状窓部17,17
間の竪格子がスプリングフォイル10のスペーサ9とな
る。
ダンプフォイル11は下面がフラットであるけれども上
面に流体が局所的に満たされ18る形状任意なポケット
18が約板厚の半分の深さで良さ方向に所定間隔を隔て
て加工しである。図示例では、ポケット18は十字形を
している。ダンプフォイル11をスプリングフォイル1
0から部分的に浮かすスペーサ9の機能は、スプリング
フォイル10の場合に使用したと同一形状のラダーフォ
イル15が果す。2つのラダーフォイル15.15の差
異は、特に第1図かられかるように、ケース7内への挿
入組立時にスペーサ9のピッチを部分の−ずらして取り
付ける点、すなわち、スプリングフォイル10を支承す
るスペーサ9,9間にダンプフォイル11のスペーサ9
が来るようにずらして積層する点にある。このように竪
格子たるスペーサ9,9をずらした2枚のラダーフォイ
ル15.15間にスプリングフォイル10を介在させる
ようにしたのは、スプリングフォイル10に波状変形性
を与えてばね機能を持たせるためである。このばね機能
を有する領域は、フォイル全幅りではなく、両端部分1
6.17を除く矩形状窓部17の長さLO/の部分であ
る。両端部分16゜17の長さL−Lo’の部分は、ば
ね性はなく、フォイル間は密着し、気密を保つ機能を有
する。
シールフォイル12は下面がフラットであるけれども上
面がしo(<Lo)のシールm域を有する断面凸形状を
している。そして、凸部たるシール領域面は、本シール
が非接触型のクリアランスシールであることから、摺動
性、耐摩耗性を考慮した表面処理を適宜施しである。図
示例ではシールフォイル12がブレーン型であるが、こ
の形状は任意であり、スパイラルグループ、ヘリングボ
ーン、ポケット型等いずれでもよい。また、その中央で
長さ方向に所定間隔を隔てて複数個のオリフィス19が
設けてあり、このオリフィス1つの真下に恰度ダンプフ
ォイル11のボケッ゛ト18が来るようにシールフォイ
ル12をダンプフォイル11上に重ねる。このようにオ
リフィス19をポケット18に連通ずるように重ねたの
は、シール領域で形成される流体膜圧をオリフィス19
を通してポケット18に解放することによりダンプフォ
イル11上面とシールフォイル12下面間に局所的に流
体膜を形成させてスクイズ膜ダンパ機能をダンプフォイ
ル11に与えるためである。ポケット18に流体膜圧が
作用したときダンプフォイル11の径方向外方への弾性
変形が許容されるように、オリフィス19.ポケット1
8位置はダンプフォイル11を支承するスペーサ9,9
間にもってくる。また、隣り合うオリフィス19.ポケ
ット18の間隔は、第1図の図示例ではスペーサ間ピッ
チの2倍となるようにしである。
このようにしてフォイルエレメントは、シールすき間C
が形成する流体膜圧のばね・減衰要素以外に、フォイル
間で形成するばね・減衰要素が支承部8の周方向に分布
して配置されることになる。
なお、フォイルエレメントの窓部17.ポケット18.
オリフィス1つ、凸部等は公知のフォトエツチング技術
等で加工成形する。
第3図及び第4図は、ケース7内に挿入すべく円筒形に
−巻きしたフォイルエレメントの合せ部を示すもので、
合せ端部の一方に凸部20を形成し、他方にこの凸部2
0と係合する凹部2)を形成し、これらを嵌め合せるよ
うにしたもので、これによりフォイルエレメント間のシ
ール性を保持するようになっている。
このようにして構成されたケース7とフォイルエレメン
トから成るフォイル軸シールエレメント22を実際に軸
シール装置に適用したのが第5図・〜第7図である。第
5図は緩衝機構を有するフローティングリング形式を、
第7図は固定リング型をそれぞれ示している。
さて、上記のような構成において、回転114の高速回
転が始まったり、雰囲気温度が高温になったりすると、
流体のせん断熱や回転軸の膨張によりシールすき間Cが
小さくなるので、第1図において、シールすき間Cに発
生する流体膜圧が一段と高くなり、この流体膜圧によっ
てシールフォイル12が径方向外方へ押される。したが
って、ラダーフォイル15のスペーサ9により弾性変形
が許容されるように支承面8上に積層して支持されたス
プリングフォイル10とダンプフォイル11のうちのス
プリングフォイル10が波状に弾性変形する。また、高
速回転に伴う回転軸14の自励振動によりシールすき間
Cに発生する昇圧流体膜圧の一部は、シールフォイル1
2に穿設したオリフィス19を通ってダンプフォイル1
1の上面に形成したポケット18に導かれる。このダン
プフォイル11上面のポケット18に導かれた流体膜圧
は、流路面積がオリフィス1つよりもポケット18の方
が大きくなっているので、シールすき間Cに形成されて
いる高圧の流体膜圧を低下させることなく十分大きなも
のとすることができ、そのため可撓性を有するダンプフ
ォイル11は局所的に径方向外方へ変位し、変位した部
分に流体が局所的に満たされることになる。
ところで、軸シール装置を高速・高温で安定に作動させ
るためには、流体膜圧によるばね・減衰要素以外に外部
の適切なばね・減衰要素がシール面に沿って配置されて
いることが必要である。
ところが、本実施例ではその外部の適切なばね・減衰機
能を、積層した5枚のフォイル構造により構成している
。すなわち、ばね要素として、シールすき間Cに発生す
る流体膜圧の作用によってスプリングフォイル10が支
承面8の周方向に沿って波状変形するので、周方向にば
ねが分布し゛C配置されることになる。また、外部減衰
要素としてシールすき間Cに発生する昇圧流体膜圧の作
用によってダンプフォイル11が局所的に変位し流体が
周方向に沿って局所的に満たされるので、この満たされ
た部分がスクイズ膜ダンパとして機能し、この機能が周
方向に分布して配置されることになる。したがって、本
実施例による軸シール構造によれば高速で発生ずる外乱
や自励振動を効果的に吸収あるいは制止するとともに、
高速・高温下で小さくなろうとする傾向にあるシールす
き間Cをゼロとすることなく、安定に且つ極めて小さく
保持することができる。
また、シールフォイル12とダンプフォイル11との面
間はその大部分が密着しており、ダンプフォイル11及
びスプリングフォイル10どラダーフォイル15,15
.の両端部分16.17との間も密着し、更にフォイル
エレメントの合せ端部も嵌め合せて隙間を小さくするよ
うにしであるので、密封性の向上をはかることができる
また、もともと自動調心作用があるフローティング型軸
シール装置は勿論のこと、固定式の軸シール装置にあっ
ても、シールエレメントかばね・減衰性を有するフォイ
ル積層構造を採用しているため、この構造自身で自動調
心性が付与されることとなり、回転軸14の接触を有効
に回避することができる。
すなわら、本実施例によれば回転軸14の熱・遠心力に
よる変形・膨張に対応して機能する能ノコは、従来の剛
体シール装置のそれをはるかにしのぐという特長がある
。このため、高速回転するターボ義械一般、特に高温ま
たは低温の流体をプロセス流体とするターボ圧縮機、タ
ーボ膨張機、ターボチャージャー、ターボ冷凍機等に適
用してメリットが大きい。
第8図は第1図の実施例の変形例を示すもので、第1図
と異なる点は、スプリングフォイル30゜ダンプフォイ
ル31.シールフォイル32を連続して一体加工し、こ
れをケース33の支承面34上に三重巻きしてスプリン
グフォイル30の端部に設けたキー35によってケース
33に係止固定した点である。一体加工した弾性フォイ
ル36は、第9図に示す如く、左からスプリングフォイ
ル部S、ダンプフォイル部り、シールフォイル部Eの順
に連続している。スプリングフォイル部Sとダンプフォ
イル部りとに形成される矩形状凹部37゜37は、既述
のラダーフォイル1−5の場合の如き穴の開いた窓では
なく、底部厚みtlを残した凹部である。矩形状凹部3
7はピッチbで長さ方向に複数個形成されているが、ス
プリングフォイル部Sとダンプフォイル部りとの境界部
は特に 1,5bのピッチで大きく形成しである。この
ように形成すれば、三重巻きにしてケース33内に組ん
だとき、スプリングフォイル部Sのスペーサ38゜38
間にダンプフォイル部りのスペーサ38が位置するよう
になって、ばねを周方向に分布して配置することができ
る。したがって、スプリングフォイル部Sとダンプフォ
イル部りとに表裏を目通しない矩形状四部37を設ける
ことによって、別体フォイルのとき必要としたラダーフ
ォイル15が不要となり、スプリングフォイル30及び
ダンプフォイル31自身がスペーサ38を有することに
なる。一方、シールフォイル部Eの凸部に形成されるオ
リフィス3つはこれと連通ずるポケット40をシールフ
ォイル部Eに一体的に有している。
したがって、シールフォイル32が重なるダンプフォイ
ル31表面に別個にポケット40を形成する必要がない
このように本変形例では5枚も必要としていたフォイル
をたった1枚のフォイルでシールエレメントを構成でき
て、部品点数が少なく軸シール構造の成形・組立・加工
が更に容易になり、低コスト化がはかれるという利点が
得られる。
次に、本発明を非接触型端面シール装置に適用した実施
例について説明する。
第10図に示す如く端面型シール構造の構成原理は円筒
型シール構造と基本的に同様で、中央に軸孔を有するス
プリングフォイル42.これとほぼ同一形状のダンプフ
ォイル43.シールフォイル44の3枚の円板状弾性フ
ォイルから成り、ダンプフォイル43とスプリングフォ
イル42とはその下面に放射状に並んだ複数個の扇形状
凹部45を有している。第11図に示す如く扇形状四部
45は円板上フォイルの外周側に気密を保つとともに複
数の取付は孔46を設けるための取付はリング47を残
すために外周側で閉塞し、また内周側に大きな弾性変形
を許容させるために内周側で開放している。スプリング
フォイル42とダンプフォイル43との違いは、取付孔
46の周方向位置に対する、周方向に複数個等配されて
いる扇形状四部45の加工位置に差があることである。
すなわち、第10図に示す如く、扇形状凹部45のピッ
チ角θの172だけ互いにずらして加工してあり、これ
によりフォイル板厚方向のばね性を周方向に分配して有
するようになっている。一方、シールフォイル44は上
面に複数本のスパイラルグループ48を刻設した場合を
例示してあり、スパイラルグループ48の外周側には複
数個の取付孔46を穿設した取付リング47が、内周側
にはシール性能を大きく支配するランド部4つが形成さ
れている。スパイラルグループ48は第12図に示す如
くフォイル厚さの部分の−ぐらいの深さでランナの回転
方向を示す矢印方向に漸次幅狭となっている。
第13図は、かかる3枚のフォイルエレメントを取り付
けた非接触型端面シール装置の実施例を示している。フ
ォイルエレメントの取付リング47.47.47部分を
重ねて取付板50に置き、取付孔46を合せて締付板5
1を重ね、取付ボルト52で締め込むことにより、3枚
のフォイルエレメント間の径方向の密封性を高めている
。フォイルエレメントを締め込んだランナ56側と反対
側の取付板50の一端には、ホルダ53に連結した気密
性のあるベローズ等の弾性部材54が接合され、ホルダ
53間との気密を保ちつつフォイル軸シールエレメント
55を弾性支持している。
既述の円筒型シール装置は真円のブレーン軸受として機
能させ、狭いシールすき間Cを安定に保持させてシール
機能を発揮させるものであるが、スパイラルグループ型
端面シール装置は特にグループ48の昇圧作用により軸
受機能とシール機能を発揮させるものである。すなわち
、端面型シール構造は、第10図に示す如くポンプ・イ
ン型のスパイラルグループ48をシールフォイル44上
面に加工し、第13図に示すように、低圧側(外周側P
2 >の流体を高圧側(内周側P+ )へ向けてポンプ
・インさせるように設計しである。したがって、スパイ
ラルグループ48は、軸受機能とともに、低圧側流体P
2をグループエンドまで昇圧させて、高圧流体P1の外
方流出を妨げる作用を果たし、もってシール性能を高め
る機能を発揮する。なお、シール性能はシールフォイル
44のランド部49のシールすき間Cの大小に依存する
ところ大であり、このランド部49のシールすき間Cを
いかに安定に小さく保持できるかが全体のシール性能を
支配する。
ところで、非接触型端面シール構造の設計上、圧力バラ
ンスは重要である。第14図に示す如く、シールフォイ
ル44上面に作用するP2〜P′〜P1の積分値と、取
付板50に作用するP2.P。
および弾性部材54等のオフセラ1−力Foの総和が定
常状態で等しくなるように圧力バランスを定める。ここ
でP′はスパイラルグループ48のグループエンド部で
発生する圧力であり、P2.P。
は、回転数および作動すき間の関数である。
また、スパイラルグループ型ではポンプ・アウト型も考
えられる。これはグループを内周側に設はランド部を外
周側に設けた構造であり、第15図に示すような圧力バ
ランスとなる。すなわち、グループのボンピング機能は
、P2の低圧側流体を外方に昇圧させ軸受閤能をもたさ
せるとともに、Plの高圧側流体が内周側へ流入するの
を制限する効果がある。以上のようなシール機能は通常
の剛体面シールにおいても同様な作用があるので、フォ
イル構造の特性ではない。
特にフォイル構造の端面シールが剛体面シールに比して
優れた機能を発揮するのは高速領域においてである。す
なわち、非接触型端面シールは非常に狭い作動すき間で
運転されることになるので、高速領域では流体のせん断
熱による面内発熱が生じ、シール面が熱変形して平面度
が低下する。ところが、本発明によるフォイル構造の非
接触端面シールは、上述の熱変形に対応できる機能を有
する。第16図に示す如く、ランナ56が変形しても扇
形状凹部45を有するスプリングフォイル42及びダン
プフォイル43でバックアップされるシール面は可撓性
を有するので、ランナ56の変形に対応した変位を呈す
ることができ、非接触性を保持することができる。その
結果、シール面の熱変形に起因する高速シールの使用限
界の低下防止をはかることができ、この種トラブルの原
因を解消できる。また、フォイルエレメントの可撓性の
効果は、熱変形のみならず遠心変形、異物侵入等に対す
る許容度の向上にも及び、実用性を格段と拡張すること
ができる。
[発明の効果J 以上型するに本発明によれば次のような優れた効果を発
揮する。
(1)  シールフォイル、ダンプフォイル及びスプリ
ングフォイルから成る弾性フォイル積層構造を有するた
め、高速・高温時に発生する流体のせん断熱や熱・遠心
膨張によってシール面間が変形しても、弾性フォイルの
ばね性や減衰性によりシールすき間がゼロとなったり、
接触したりすることがないから、焼付きや抱着き等のト
ラブルが生ぜず、したがって安定に小すき間を保持する
ことができる。
(2)シかも、弾性フォイルのばね性と減衰性により大
きな自動調心作用が得られるので、組立が容易となる。
(3)  また、シールフォイルとダンプフォイルとス
プリングフォイルとを別体でなく連続して一体成形した
ため部品点数が少なく、低コスト化をはかることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適一実施例を示す要部正断面図、第
2図は第1図におけるフォイルエレメントの展開斜視図
、第3図はスプリングフォイル、ダンプフォイル又はシ
ールフォイルの合せ端部の嵌合状態を説明する斜視図、
第4図はラダーフォイルの合せ端部の嵌合状態を説明す
る斜視図、第5図はフォイル軸シールエレメントを組込
んだフローティングリング型軸シール装置の側断面図、
第6図は第5図のフォイル1袖シールエレメントの正断
面図、第7図はフォイル軸シールエレメントを組込んだ
固定リング型軸シール装置の側断面図、第8図は第1−
図の変形例を示す正断面図、第9図は第8図におけるフ
ォイルエレメントの展開図、第10図は本発明の他の実
施例を示すフォイルエレメントの分解平面図、第11図
は第10図におけるスプリングフォイル又はダンプフォ
イルの要部斜視図、第12図は同シールフォイルの要部
斜視図、第13図は第10図のフォイルエレメントを組
込んだ端面シール装置の側断面図、第14図はスパイラ
ルグループ型端面シールのポンプ・イン型圧カバランス
の状態図、第15図は同じくポンプ・アウト型圧カバラ
ンスの状態図、第16図は第13図におけるランナが変
形した場合のフォイルエレメントの対応を示した断面図
、第17図は従来の円筒型シールの概略構成図、第18
図は同じく端面型シールの概略構成図である。 図中、8は固定系支承面、10はスプリングフォイル、
11はダンプフォイル、12はシールフォイル、14は
回転軸、30はスプリングフォイル、31はダンプフォ
イル、32はシールフォイル、34は固定系支承面、3
6は連続して一体となった弾性フォイル、42はスプリ
ングフォイル、43はダンプフォイル、44はシールフ
ォイル、56は軸ランナである。 特 許 出 願 人  石川島播磨重工業株式会社代理
人弁理士 絹  谷  信  雄 第1図 第2図 第3図   第4図 第5図 第8図 42 ・ズ7゛ソ二り7フイ」し 44・・・シーIし7fイ1し 第13図 第16図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転軸と固定系支承面との間に、流体膜圧を発生
    してシールすき間を形成するシールフォイルと、該シー
    ルフォイルを制振するダンプフォイルと、該ダンプフォ
    イルを上記固定系支承面に弾性支持するスプリングフォ
    イルとから成る弾性フォイル積層構造を有することを特
    徴とする軸シール装置。
  2. (2)液体膜圧を発生して回転軸との間にシールすき間
    を形成するシールフォイルと、該シールフォイルを制振
    するダンプフォイルと、該ダンプフォイルを固定系支承
    面に弾性支持するスプリングフォイルとが連続して一体
    となった弾性フォイルを形成し、この弾性フォイルを上
    記回転軸に巻き付けるごとく回転軸と固定系支承面との
    間に積層してなる弾性フォイル積層構造を有することを
    特徴とする軸シール装置。
JP20184384A 1984-09-28 1984-09-28 軸シ−ル装置 Granted JPS6182075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20184384A JPS6182075A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 軸シ−ル装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20184384A JPS6182075A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 軸シ−ル装置

Publications (2)

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JPS6182075A true JPS6182075A (ja) 1986-04-25
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226612A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Toshiba Corp 軸シール装置
CN104896101A (zh) * 2015-05-26 2015-09-09 浙江工业大学 一种波箔型箔片端面气膜密封结构
WO2018155463A1 (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 イーグル工業株式会社 シール装置
EP3587872A4 (en) * 2017-02-22 2020-12-09 Eagle Industry Co., Ltd. WATERPROOFING DEVICE

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