JPS6161687A - 水銀含有廃棄物より水銀を除去する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は廃マンガン電池、アルカリ電池、水銀電池等の
水銀含有電池及び蛍光管５体温計等の水銀台を廃棄物よ
り水銀を除去する方法であって、その目的とするところ
は、これら廃棄物の水銀を分離回収し、廃棄にともなう
公害問題を解消する事にある。

（従来の技術及び問題点） 近年、携帯用ラジオ、カセットテープ、計算機。

カメラ等各種電動機具の増大にともない使用される乾電
池量は増大し、特に放電特性の良好で水銀使用量の多い
アルカリ電池の使用割り合いが増加しており、新たな水
銀汚染源として注目されている。これらの廃棄物処理は
一般に埋立てもしくは焼却されるものがほとんどであり
水銀ガス処理工程が大きなものとなる。

一方、還元性雰囲気中で水銀廃棄物を乾溜加熱する方法
として加熱装置に不活性ガスを供給しつつ間接加熱し、
発生ガス中の有機成分をＬＰガスとともに後燃焼する様
な方法もあるが、排ガス量を押えることは出来るものの
、廃棄物を例えばキルンのような加熱装置で連続大１処
理する場合には不活性ガス供給量が増大し処理経費がか
さむ事となり、大規模設備へ適用することは、経済的に
不利となる。

（問題点を解決するための手段） 本発明の処理方法は、外熱式キルンを用いて廃棄物を還
元性雰囲気の下で乾溜加熱を行ない有機物の熱分解によ
り発生する可燃ガスを二次ｊ！！Ａ焼室に導き、酸素量
をコントロールしつつ供給し、完全燃焼させる。この時
の供給酸素は空気又は酸素ガスにより補い、供給量は燃
焼後の排ガス中の酸素濃度（０〜５ｖＯＩ１％）が極力
小さくなる様にする。この燃焼ガスは、冷却、除塵、洗
浄を行った後に加熱キルンに戻し、循環する事により加
熱雰囲気を還元雰囲気とする。

（作　用） 更に本発明を図面により説明すれば、脱水銀率向上と電
解部（ＭｎＯ□、ＺｎＯ，Ｃ等混合物）とジャケットａ
との分離が効率よく行われる様に、例えば乾電池類は、
破断し、密封状態を破壊し、又ボタン電池等は、分類後
、破断し処理する。又蛍光管等は軽く破砕した後に処理
する。

かかる前処理をした処理物は原料供給タック１より加熱
キルン２に投入されるが、供給装置３には、キルン内に
極力余剰空気が導入されない構造、例えば第２図に示す
二重ダンパー構造４、第３図に示す二段ロータリーフィ
ーダー構造５、第４図に示すダンパー６及びプッシャー
装置７などが考えられる。これらの装置において外部と
の空気遮断部に循環処理ガス８を入口より封入すること
により外気がキルン内に流入するのを防ぐ。

同様に加熱処理後の固形物排出側９にも、二重シール構
造（図示せず）が考えられるが、この空気遮断部にも循
環ガスを封入する。又、外熱式ロータリーキルン２の入
口、出口側フードのシール構造として第５図に示すラビ
リンス構造１０などが考えられるがラビリンスの中間部
へも循環ガス８を封入し、ガスシールする。上述のよう
な循環ガス８を封入する場合、封入される部屋を、十〇
〜　１０ｎＡｑの範囲となるようキルン炉内の発生ガス
吸引速度と量及び循環ガス封入速度と量を封入ガス量が
極力小さくなるようそれぞれ調整する。

ここで供給タンク１に装入された処理物は、上記のシー
ル法で還元性雰囲気に保持されたキルン炉内へ装入され
加熱される。加熱条件は高温の方が水銀残量は少なくで
きるが、同時に亜鉛及び亜鉛化合物の揮散が多くなる。

この亜鉛化合物はダクト内で冷却凝縮し時としてダクト
閉塞を起こす。

よって処理温度は、４００　ｃ〜７００℃の範囲とする
。処理加熱時間は、３時間〜５時間程度で充分である。

かかる処理条件により水銀は効率よく連敗除去される。

処理時に発生するガスは、可燃物を含むため二次燃焼室
１１に導入し、二次空気を酸素量をコントロールしなが
ら供給し燃焼する。かかる燃焼排ガスは高温となるゆえ
に湿式処理前にサイクロンを兼ねた間接冷却器１２によ
り冷却することにより処理する。高温ガス中の水銀は冷
却により凝縮し回収できる。かかる水銀と粉塵類はサイ
クロン作用によりガスより分離され回収される。更に一
部未回収水銀蒸気は酸化性の酸溶液、例えば過マンガン
酸カリ−硫酸素溶液の循環している吸収塔１３を通し洗
浄し、更に塩素骨をアルカリ洗浄、例えばカセイソーダ
系溶液の循環している吸収塔１４を通し洗浄する。かか
る処理によりり洗浄し、清浄化された排ガスは一部は放
出するが残りは循環ガスとし、加熱キルンに導かれる。

（効　果） 水銀含有廃棄物を還元性雰囲気で熱処理すること及び、
燃焼ガスを循環して還元性雰囲気を作る事によって、外
熱式キルンに不活性ガス（窒素。

アルゴン）を封入する一般的な方法よりも経済的方法を
提供できかつ完全な水銀の除去回収ができる方法を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す説明図、第２〜４図は
供給装置の一実施例を示す説明図、第５図はロータリー
キルンのシール部を示す説明図である。 １　・−・・−原料供給タンク ２　・−・−・−外熱式加熱キルン ３　・・−・・−原料供給装置 ４　・−・−・・二重ダンパー ５−・−・・−・二段ロータリーフィーダー６　・・−
・・・−・ダンパー ７　・・・・・・・・ブツシャ−装置 ８　・・・−・−循環処理ガス　 ９　・・・・−・・固形物排出口 ｌＯ・−・−・ラビリンス構造 １１・・−・・・二次燃焼室 １２−・〜・・・除塵冷却装置 １３−・−・・−吸収塔（酸洗浄） １４−’−・・・吸収塔（アルカリ洗浄）￥１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 廃マンガン電池、アルカリマンガン電池、水銀電池等の
   乾電池及び蛍光管、体温計等の水銀含有廃棄物を処理す
   るに当り、外熱式ロータリーキルンで上記廃棄物を４０
   ０℃〜７００℃の温度範囲で且還元雰囲気で加熱処理し
   、発生したガスを二次燃焼室に導き、二次空気又は酸素
   ガスを燃焼ガス中のＯ＿２濃度が０〜５％となる様に酸
   素量を調整しつつ供給し該発生ガス中の有機物を完全燃
   焼分解させた後、燃焼排ガスを間接冷却により冷却し、
   凝縮水銀及びダストを除去し、更に前記処理ガスを酸化
   性の酸性溶液及びアルカリ洗浄により、清浄ガスとしそ
   の一部を外熱キルンの還元雰囲気を作る為に循環するこ
   とを特徴とする水銀含有廃棄物より水銀を除去する方法