JPS6159964B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヨーグルト、牛乳等の瓶容器をクレー
トに箱詰めするための瓶ケーサの瓶給送装置に関
するものである。

すなわち、コンベアで移送されてきた瓶群を一
定個数に仕切つて一列に整列せしめる整列プレー
トと、この整列プレートを間に挾んで配設された
瓶群を押出すプツシヤーと押出された瓶群を懸吊
するフツクバー保持枠とよりなり、プツシヤーは
フツクバー保持枠から解放された瓶を受取るべき
クレートの数に応じて区画配設され、かつクレー
ト相互間の配列間隔に応じた瓶数を残す空間を、
区画されたプツシヤー間の作動方向に設けるとと
もに、この瓶の直径に対応する上記の空間間隔
が、相隣接するクレートの縁部の幅にも対応する
ものであつて、整列プレートからフツクバー保持
枠に向つて瓶を押出す際、前記空間に瓶を残し、
この残つた瓶は次の瓶押出し時に新しい瓶と共に
押出すことができるように構成された瓶ケーサー
の瓶給送装置である。一般に瓶を箱詰めするため
のクレートは、その縁部が約10mmあり、クレート
を２個並べた場合、最低20mmの間隔を何らかの形
で確保しなければならない。

この間隔確保は、従来のケーサーにおいては整
壜台で確保するか、又はスライド板からなる整列
台の移動で確保するよになつている。

本発明はかかる方式でなく、プツシヤー機構で
クレート間隔分に相当する瓶数を残すことによ
り、確保するようにしたユニークな構成である。
又、本発明による給送機構は、プツシヤーによる
整列機構であるため、グリツパー機構に必要な整
瓶部への幅一杯の移送と異なり、整瓶部に広いス
ペースを必要とせず、コンパクトに構成でき、し
かもプツシヤーの区画部間を相隣接するクレート
の縁部の幅に対応させることにより、相隣接せる
クレートに整瓶部を収納させるため、確実に給送
することができるという特徴がある。以下、図面
に示す実施例について説明する。具体的な実施例
としては、コンベアで移送されてきた瓶群を一定
個数に仕切つて、列に整列せしめる整列プレート
と、この整列プレートを間に挾んで配列されたプ
ツシヤーとフツクバー保持枠とからなるもので、
該フツクバー保持枠は、前記整列プレートと直交
するフツクバーを複数本配列してあり、これに瓶
頚部が懸吊保持されるが、フツクバーの90゜回動
により、フツクバーから瓶が解放されるように構
成すると共に、フツクバーに対して瓶頚部を懸吊
せしめるべく瓶を整列プレートからフツクバーに
向つて押出すことができるようにプツシヤーを往
復動させるべく構成し、フツクバーから解放され
た瓶を下方から受取るべきクレートを昇降せしめ
るエレベーターと、該エレベーターに向つてクレ
ートを搬送せしめるコンベアとで構成されたもの
について説明する。

第１図において１は図示しないコンベアで移送
されてきた瓶群を一定個数に仕切つて一列に整列
せしめる整列プレートである。

２，３はこの整列プレートを間に挾んで配設さ
れたプツシヤーとフツクバー保持枠である。

プツシヤー２は左右一対のプツシヤー２ａ，２
ｂからなり、これらの中央２ｃは瓶一本分を収納
できる空間を形成しており、エアシリンダー。

４のピストンロツド５でプツシヤー２は往復動
する。そして、台枠６のガイドレール７，７に沿
つて往復動するようになつている。

８は整列プレート１の進行方向最先端に配設さ
れたボルト検出器であり、この検知から一定のタ
イミングを経て、エアシリンダー１０が作動し、
そのピストンロツド１１で揺動するフツクレバー
１２でフツク９を整列プレート１上に突出せしめ
て後続の瓶と遮断する。

次に、前記したフツクバー保持枠３にはフツク
バー１３が複数本架設されており、このフツクバ
ー１３は、水平のときは瓶の瓶頚部がこれで支持
され、垂直のときは瓶の瓶頚部がこれから解脱す
る。

フツクバー１３は、フツクバー保持枠３に固定
されたロータシリンダ１４と、これとクランク機
構１５を介して回動せしめられる。

なお、整列プレート１の前記したフツクバー保
持枠３に対向した面には、昇降するボトルガイド
１６があり、台枠６に固定されたエアシリンダー
１７のピストンロツド１８に取付けられ、ピスト
ンロツド１８の往復動により、ピン１９がボトル
ガイド１６の傾斜スリツト孔１６ａ中をスライド
し、これによりボトルガイド１６は昇降する。

２０はフツクバー１３に所定本数の瓶が懸吊さ
れたことを検出して、後述するクレートエレベー
ターを昇降せしめる検出器である。

又、２１はクレート搬送コンベアであつて、モ
ーター２３により駆動され、２２はクレート搬送
コンベア２１上にあるクレートを区切るためのエ
スケープバーであつて、シヤフト２４を中心とし
て前後に揺動するようになつている。

その駆動機構はエアシリンダー２５のピストン
ロツド２６がクランクアーム２７に連結され、ク
ランクアーム２７でシヤフト２４を正逆転せしめ
るようになつている。

次に、第２図をもとにして、クレートの搬送装
置について述べると、クレートｂはコンベア２１
によつて連続的に送られ、すでに送られたクレー
トｂに瓶を充填している間、後続のクレートｂは
エスケープバー２２で押えられている。

瓶充填位置にクレートｂが送られてくると、ク
レートストツパNo.１（２８）とNo.２（２９）が働
き、クレートｂをフツクバー保持枠３下方のエレ
ベータ３０上に載置する。

エレベーター３０は前後一対の受け３０ａ，３
０ｂからなり、これがエアシリンダー３１のピス
トンロツド３２で昇降する。

３５，３５はガイドピンで、機枠に固定された
クレート３３のガイドケース３４に挿通され、エ
レベーター３０を正しく上下動せしめるようにな
つている。

したがつて、クレートｂがコンベア２１によつ
て所定の位置に送られてくると、エレベーター３
０が上昇してクレートｂをコンベアー２１から持
上げ瓶の充填を容易ならしめる。

前述したクレートストツパー２８，２９は、側
面的にみて第３図のような構造をなし、エアシリ
ンダー３６のピストンロツド３７が突出すると、
ストツパーレバー３８が揺動し、クレートストツ
パー２８，２９が突出してクレートｂの移動を止
めるようになつている。コンベアー２１を構成す
るトツプチエーンは、チエーンレール４０に受け
られ、チエーンレール４０はレール受３９に取付
けられている。

４１は、クレートガイド。４２はクレートアジ
ヤスターであり、クレートガイド４１は台枠６の
前後に設けられた補助台枠６ａに支架され、クレ
ートアジヤスター４２は第４，５，６図に示すよ
うにクレートｂの口縁を位置規制するためのクレ
ートガイド板４２ａと瓶をクレートｂに向つて誘
導する瓶ガイド板４２ｂとからなつていて、フツ
クバー保持枠３に対しスプリング４３を介して弾
力的に懸吊されている。

さて、前記した装置の作動について説明すると
先ず、図示しないボルトコンベアーにより送られ
てきた瓶ａは整列プレート１上に送り込まれる。
瓶ａが整列プレート１上に並ぶと、最先端の瓶の
押圧によりボルト検知器８の近接スイツチが作動
する。

そこで、ボルトガイド１６がエアシリンダー１
７の働きで下降し、同時にエアシリンダー１０の
働きでボルトストツパー９が最先端の瓶からかぞ
えて13本以降の瓶移動を阻止する（第８図参
照）。

次いで、プツシヤー２がエアシリンダー４で前
進してから後退する。

この時、フツクバー１３は水平となつていて、
しかもプツシヤー２の前面板２ｄ上縁には第２図
に示すように、フツクバー１３の数だけ、スリツ
ト溝２ｆが形成されているので、フツクバー１３
を避けてプツシヤー２は前進できる。このプツシ
ヤー２の前進により瓶ａは整列プレート１から離
れて水平になつたフツクバー１３に懸吊される
（第７，９図参照）。

それは水平になつたフツクバー１３同志の間隔
が瓶の頚部より狭いので、瓶がフツクバー１３で
挾まれることになり、挾まれた状態でフツクバー
１３に懸吊され、プツシヤー２によつて瓶ａは押
され、フツクバー上をスライドしながらフツクバ
ーの奥端に到る。次に、ボルトガイド１６が再び
上昇してくると、ボトルストツパー９が整列プレ
ート１より引き下る。したがつて、後続の瓶ａが
コンベアで整列プレート１上に運ばれてくるの
で、前と同様の動作を４整列まで繰り返し、４整
列前進限で４整列確認近接スイツチ２０が作動す
る。この近接スイツチ２０によるエアシリンダー
３１の作動でクレートエレベーター３０が上昇
し、更にロータリシリンダ１４でフツクバー１３
が90゜回動して垂直になり、フツクバー１３で懸
吊されていた瓶ａは脱落し、クレートｂ内に装填
される。この装填に際し、瓶ａがクレートｂ内に
誘導されるようにクレートアジヤスター４２がフ
ツクバー保持枠３に設けられるのである（第４，
５，６図参照）。

瓶ａがクレートｂに装填されると、エレベータ
ー３０はコンベア２１より下降するので、クレー
トｂはコンベア２１に引き移され、クレートｂは
排出される。

次に、フツクバー１３が再び90゜回動して水平
となり、以下瓶の整列は前と同様に４整列までク
レートｂと関係なく整列せしめられる。

次に、クレート排出確認と予備クレート（空ク
レート）到着確認でエスケープバー２２が作動す
る。

つまり、第２図示状態のエスケープバー２２の
状態では、予備箱をエスケープバー２２の先端２
２ａで支えているが、エスケープバー２２の揺動
でその支えを外ずし後続の予備箱をエスケープバ
ー２２の後端２２ｂで支える。そして、外ずされ
た予備箱が移動してエレベーター３０上にくる
と、クレートストツパーNo.１（２８）が働いて予
備箱をストツプさせ、クレートｂを定位置にセツ
トする。

次いで、エスケープバー２２が逆に揺動して後
端２２ｂで支えていた予備箱をはなし、先端２２
ａで止める。そして、再び次の予備箱を先端２２
ａからはなすと、クレートストツパーNo.２（２
９）が作動して次の予備箱を一定位置にセツトす
る。

そして、瓶ａがフツクバー１３に４整列したこ
とを確認するとエレベーター３０が上昇して瓶ａ
がクレートｂに装填される。以下同様の動作を繰
返して装填が行なわれるのである。

以上の実施例ではクレートｂを２個並べ、これ
を瓶ａを４整列の形で装填するものについて説明
したが、設計によつてはその個数は問わない。

ただし、一般的にクレートｂの外縁が約10mmあ
り、クレートを２個並べた場合、最低20mmの間隔
を何かの形で確保しなければならない。この間隔
確保は、従来のケーサーにおいては、整瓶台で確
保するか、又は整列台の移動で確保している。

本実施例においては、プツシヤー機構でクレー
トｂの間隔分として一本の瓶ａを空間２ｃに残す
ことにより確保できるようにしてある。

つまり、プツシヤー２ａ，２ｂの間に空間２ｃ
があることにより、プツシヤーの前進で瓶一本が
空間２ｃに残ることになるが、次のプツシヤー２
ａ，２ｂの後退により、残された瓶ａ一本は整列
台上に送られてくる次の瓶群によつて移動せしめ
られ、次のフツクバー１３への供給に備えられ
る。

本実施例では、以上のようにプツシヤー機構の
採用により又整列プレート１上での瓶圧による瓶
のはみ出し防止のためのボルトガイド機構を取付
ける。

第２図に示すスライドレール４４，４４がそれ
である。これは瓶ａが直線上で相互に押し合いな
がら並んだ場合、必ず左右にはみ出す性質を防止
すると同時に、フツクバー１３に対して正しい瓶
ａの位置決めするために取付けるのである。

更に又、従来のケーサーにおけるクレートの位
置決めは、機種により種々あるが、第３図に示す
ようなクレートアジヤスター４２を設けることに
より、クレートｂ上昇時、自動的にクレートｂを
定位置に確保することができる。つまり、クレー
トｂがエレベーター３０により上昇する際、クレ
ートアジヤスター４２に角度をつけ、強制的にク
レート位置を確保するものである。

この機構により、装填前空クレートｂのクレー
トコンベア２１上での位置が多少ラフであつて
も、装填時は確実にクレート定位置が確保でき
る。

以上、何れにしても、本発明による瓶ケーサー
の給送機構は、プツシヤー機構でクレート間隔分
に相当する瓶数を残すことにより確保できるよう
にしたもので、残つた瓶は次のプツシヤー機構に
よる押し出しに使用され、整列プレート上の瓶の
整列をみだすことがなく、単に整列プレートと相
隣接するクレートの縁部の幅に対応する間隔をも
つて区画されたプツシヤー及び回動によつて瓶群
を懸吊と開放するフツクバーの保持枠とで簡単な
整瓶部を構成しているため、クリツパー機構に必
要な整瓶部への幅一杯の移送と異なり、広いスペ
ースを必要としないばかりか、相隣接するクレー
トの縁部の幅間隔を、従来のような整瓶台あるい
は、スライド板からなる整列台の移動によること
なく、確保することができ、プツシヤー機構で相
隣接するクレートに収納するための瓶列の給送を
確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の平面図、第２図は同上正
面図、第３図は同上側面図、第４図はクレートア
ジヤスターの第５図Ａ―Ａ平面図、第５図は同上
正面図、第６図は同上側面図、第７図はケーサー
要部の斜面図、第８図乃至第１１図は動作説明図
である。 １…整列プレート、２…プツシヤー、３…フツ
クバー保持枠。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コンベアで移送されてきた瓶群を、一定数に
   仕切つて一列に整列せしめる整列プレートと、こ
   の整列プレートを間に挾んで配設された瓶群を押
   出すプツシヤーと押出された瓶群を懸吊するフツ
   クバー保持枠とよりなり、プツシヤーはフツクバ
   ー保持枠から解放された瓶を受取るべきクレート
   の数に応じて区画配設され、かつクレート相互間
   の配列間隔に応じた瓶数を残す空間を、区画され
   たプツシヤー間に作動方向に設けるとともに、こ
   の瓶の直径に対応する上記の空間間隔が、相隣接
   するクレートの縁部の幅にも対応するものである
   瓶ケーサーの瓶給送装置。