JPS6154092B2 - - Google Patents

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JPS6154092B2
JPS6154092B2 JP56045382A JP4538281A JPS6154092B2 JP S6154092 B2 JPS6154092 B2 JP S6154092B2 JP 56045382 A JP56045382 A JP 56045382A JP 4538281 A JP4538281 A JP 4538281A JP S6154092 B2 JPS6154092 B2 JP S6154092B2
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JP
Japan
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coil
axial
base
fan
atmospheric gas
Prior art date
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Application number
JP56045382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56150137A (en
Inventor
Chotararu Sekudei Aabindo
Daburyu Butsukuwaarudo Robaato
Ei Sukumooru Robaato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Midland Ross Corp
Original Assignee
Midland Ross Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Midland Ross Corp filed Critical Midland Ross Corp
Publication of JPS56150137A publication Critical patent/JPS56150137A/ja
Publication of JPS6154092B2 publication Critical patent/JPS6154092B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/52Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
    • C21D9/54Furnaces for treating strips or wire
    • C21D9/663Bell-type furnaces
    • C21D9/673Details, accessories, or equipment peculiar to bell-type furnaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27BFURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B11/00Bell-type furnaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内カバー内で金属のコイルが基部上
に置かれ、金属のコイルの中央軸方向通路を基部
の中央開口に整合させて垂直に配置し、軸流フア
ンを基部に近接して配置して雰囲気ガスを金属コ
イルの中央軸方向通路を上方へかつ次に金属のコ
イルの外側を軸流フアンの方へ下方へ循環させる
ようにした種類のバツチ・コイル焼なまし炉に関
する。
本発明は炉内の内カバー内での雰囲気ガスの循
環を効率よく行ないかつ乱流によつて生じる流れ
の損失を最小限にした簡単で便利な形の上記した
種類のバツチ・コイル焼なまし炉を提供すること
を目的とする。
本発明によれば、上記した種類のバツチ・コイ
ル焼なまし炉は軸流フアンの直下に、雰囲気ガス
の方向を変えかつ雰囲気ガスを全体的に軸方向へ
軸流フアンへ向ける整形部材及び転向羽根と、雰
囲気ガスの旋回流を最小限にする複数個の周方向
に離隔し半径方向に延在する整直部材とを配設し
たことを特徴とする。
本発明は、添付図面を参照して、以下述べる説
明と、前掲特許請求の範囲から、当業者には一そ
う明らかになるであろう。
本発明は先行技術に依るバツチ・コイル焼なま
し炉を示す第1図、第2図及び第3図及びバツ
チ・コイル焼なまし炉に関する本発明の一実施例
を示す第4図、第5図及び第6図を参照すること
によつて当業者によつて理解されるであろう。
第1図から第3図に示される先行技術に依るバ
ツチ・コイル焼なまし炉1において、加熱室3は
外壁2内に囲まれている。加熱室3に熱を供給す
るためバーナ4のごとき加熱装置が設けられてい
る。内カバー7が炉1の支持床8上の基部6上に
密閉するように据付けられている。好適なシール
12が基部6と内カバー7との間に配置されてい
る。シール12は砂、または例えばセラミツク繊
維の如き絶縁材料を以て成るブランケツト型シー
ルであり得る。使用されるセラミツク繊維の一種
はカオウールである。コイル14の如き加工物
は、基板13のごとき基部支持手段上に軸方向に
積み重ねられる。基板13はデイフユーザ支持体
22と普通支持体23によつて支持される。言う
までもなく、当業界において知られている任意の
支持手段が使用され得る。各加工物即ちコイル1
4は外側面と軸方向の通路とを有する。積み重ね
られたとき、軸方向通路の軸線は基部6に対し概
ね垂直である。複数個のコイル14は他のコイル
と同軸に積み重ねられ、これらコイル14の軸方
向通路は、積み重ねられたコイル14を貫通する
軸方向路30の一部を構成する。対流放熱板17
は、複数個のコイルが処理されるとき、各コイル
14の間に配置され得る。対流放熱板17は軸方
向の開口と、該開口から外側即ち周面へ連通する
通路であつて雰囲気ガスが軸方向の開口から外側
面へ流れる、即ち半径方向へ流れる、のを許すも
のとを有する。前記軸方向の開口は前記軸方向路
30の一部を構成する軸方向通路と同軸である。
ラジアル・フアン即ち半径流フアン18が、基
部6の中心に配置された半径流フアン軸19に担
持されている。一般的に、前記半径流フアン軸1
9の軸線は軸方向路30と同軸である。半径流フ
アン18は台板13の軸方向の開口15を通じて
軸方向路30と連通している。普通使用される半
径流フアンは約61cm(24″)の直径を有し、25定
格馬力を有し、約142m3〜284m3(5000ft3
10000ft3)毎分の流量を提供し得る。半径流フア
ンが使用されるとき、基部支持体は戦略的に配置
され、且つ空気動力学的に設計されなくてはなら
ない。デイフユーザ支持体22と普通支持体23
は特別の設計形状を有する。デイフユーザ支持体
22は細長くてその端部を丸くされており、特別
の方向に取付けられなくてはならない。普通支持
体23は内側のデイフユーザ支持体の周囲に同心
的に半径方向に分散され、湾曲した、または丸い
横断面を有しなくてはならない。このことは、直
接に基板13と前記支持体が配列されている支持
床8との間の基部空間25へ前記半径流フアン1
8から強制的に送り込まれる雰囲気ガスの圧力低
下を最小にするために重要なことである。
半径流フアン18を有する基部6内の冷却管2
4は、一般的に整列形状に配設される。整列形状
は、第1図および第2図に示されるごとき正方形
横断面分布の如きコンパクトな形状である。かく
の如きコンパクトな形状は、典型的には約10cm
(4″)または約11cm(41/2″)である最小高さ(H)
を可能にする。冷却管24における圧力低下は、
最適の冷却管形状が使用される場合よりも大きい
かもしれないが、前記最小高さ(H)は、半径流フア
ン18から、カバー壁26とコイル14の外径と
の間の環状空間27内への最高送風速度を可能な
らしめる。
一般的に、焼なまし法は、加熱、均熱及び冷却
の諸工程を含む。熱処理工程間、雰囲気ガスは基
部に配された半径流フアン18によつて内カバー
7の内部をコイル14に添つて循環される。雰囲
気ガスの方向は第1図において矢印によつて表さ
れている。雰囲気ガスは半径流フアン18によつ
て半径方向へ強制推進されて、基板13と床8と
の間の基部空間25を通り、そしてデイフユーザ
支持体22、普通支持体23及び冷却管24の間
を通る。次いで、雰囲気ガスは内カバー壁26と
コイル14の外側面との間の環状空間27を通つ
て上昇して、内カバーの頂と一番上のコイル14
の頂との間の頂部空間29に進入し、次いでコイ
ル14の軸方向路30を通つて下降して半径流フ
アン18へ戻る。さらに、雰囲気ガスは環状空間
27から対流放熱板17を通つて軸方向路30に
達する。
処理さるべき加工物の周囲に沿つて内カバー7
において雰囲気ガスを循環させるため基部6に半
径流フアン18を配置することは、加熱工程間に
おける熱伝達と温度の均一性とを向上させる。し
かし、依然として加工物の非均一加熱が部分的に
行なわれ、それによつて、特に加熱間に熱伝達が
生じる速度が制限される。一番上のコイル14の
頂上外側端縁31に生じるコイルの局部的過熱区
域即ちホツトスポツトは対流と放射とによつて発
生される。一番上のコイル14の頂上外側端縁3
1は、内カバー7の頂部と側部とに露出され、そ
の結果として、内カバー壁26から放射エネルギ
を受取る他区域よりも多量の放射熱を供給され
る。さらにまた、第1図において矢印によつて示
される対流径路は積み重ねたコイル14の非均一
加熱を生じさせて、一番上のコイル14の頂部外
側端縁31におけるホツトスポツトの発生の一因
となる。半径流フアン18からの雰囲気ガスは、
それが内カバー7とコイル14との間を壁に添つ
て上へ推進されるに従つて加熱される。空気はそ
れが一番上のコイルの頂上外側端縁31に達して
ホツト・スポツトをさらに強く熱する時点までに
その最高温度に加熱される。熱い雰囲気ガスは内
カバー7の頂上と一番上のコイル14との間の頂
部空間29内に進入し、次いで軸方向路30を通
つて下降する。雰囲気ガスは一番上のコイル14
において最も熱く、それが半径流フアン18に向
かつて下降復帰するに従つてその熱を非均等に放
散する。従つて、一番下のコイル14の下内側か
ど33は最上外側かど31に比べるとき最小量の
熱を受取る。
内カバー7が加熱され得る温度は、コイル14
の最上外側かど31と外側面は、コイル14の下
内側かど33と内側面が焼なましのための適正温
度にされるのに充分な量の熱をより迅速に受取る
ために過度に加熱されることを許されないから、
制限される。この問題は、積み重ねられたコイル
のうち上のコイルは通常最も軽いコイルであると
いう事実によつて複合される。それらは、より小
さい質量を有するから、積み重ねられたコイルの
うち下のコイルに比べより速く熱くなる。したが
つて、内カバーの内部において雰囲気ガスを循環
させるために半径流フアンを使用しても、内カバ
ーが加熱され得る温度は制限され、加熱の非均一
性は依然として生じる。非均一の加熱処理に加え
て、非均一の軸方向及び半径方向勾配は、コイル
の巻きを反らせそして固着させる。
半径流フアンの流速を増加させることは、それ
によつて一そう均一の加熱が達成され得る一手段
であることは注目される。流速を増すことによつ
て、雰囲気ガスは内カバー壁26とコイル14と
の間の環状空間27をより急速に通過する。一番
上のコイルの熱い外側頂上かどに沿つて通過する
雰囲気ガスは、熱を奮つてそれをコイル14の内
側の軸方向路30内に運搬する。半径流フアン1
8を使用して流速を増加しても、ホツト・スポツ
トが一番上のコイルの頂上外側かどに発生する。
本発明は、おのおの軸方向通路を有する少なく
とも1個の加工物、例えば1個または複数個の金
属コイル、を焼なまし処理するための炉である。
前記少なくとも1個のコイルは、基部支持装置上
に軸方向に積み重ねられて内カバーの如きカバー
装置内に配置される。複数個のコイルが配置され
るときは、コイルはおのおのの軸方向通路が軸方
向路の一部を構成するようにして同軸に積み重ね
られる。内カバーの内部に強制的に雰囲気ガスを
推進する装置が配設され、それによつて雰囲気ガ
スは軸方向路を通つて上昇し、加工物の外側面に
添つて該雰囲気ガスを推進する装置へ復するよう
にされている。熱は内カバー内のコイルへ供給さ
れる。好ましくは、内カバーは加工物を加熱室内
に密閉する。内カバーは加熱され、熱は内カバー
から加工物へ伝達される。本発明の一推奨実施例
は、第4図〜第6図に示されるバツチ・コイル焼
なまし炉とその運転方法である。しかし、この特
定実施例は本発明の範囲を限定するものと見なさ
れてはならない。
第4図に示される焼なまし炉は、加熱室103
を内部に画成する炉外壁102を有する。加熱室
103は当業界において知られている任意の好適
な装置によつて、例えば加熱室103内に燃焼ガ
スを導入し得るバーナ104によつて加熱され得
る。加熱室103内には、基部106上に密閉し
て取付けられた内カバー107が位置する。基部
106は支持床例えば炉床108上に支持され
る。任意の好適な密閉装置112例えば砂または
セラミツク繊維の如き絶縁材料が内カバー107
と基部106との間にシールを形成するように使
用され得る。使用され得るセラミツク繊維の一種
はカオウールである。
半径流フアン18が先行技術によるバツチ・コ
イル焼なまし炉1においては使用されているが、
本発明を説明するのに使用されるバツチ・コイル
焼なまし炉101においては、雰囲気ガスを推進
する前記装置は基部106に配置された軸流フア
ン120である。軸流フアン120の使用の結果
として基部は修正され、運転方法は改良される。
軸流フアン120は、基部106の中心軸線に
沿つて配置される軸流フアン軸121に取付けら
れる。基部空間125が基板113と炉床108
との間に画成される。整形部材139が軸流フア
ン120の直下において基部106に軸線方向に
取付けられ、それによつて、基部空間125から
軸流フアン120へ通過する雰囲気ガスを軸方向
に導くのを助けるようにされている。転向羽根1
40が前記整形部材139の近辺に同軸に取付け
られる。転向羽根140は基部空間125から軸
流フアン120へ流れる雰囲気ガスを軸方向に導
くのを助ける。複数個の整速部材141が転向羽
根140に添つて均等に配列されてそれに結合さ
れ、それによつて、基部空間125から軸流フア
ン120へ進む雰囲気ガスが軸流フアン軸121
を通る軸線を中心として螺線状に渦流を形成する
ことを阻止するのを助ける。
軸流及び半径流フアン性能の比較は特有速度に
基いて為され得る。特有速度は、フアン回転速度
×流量平方根÷出力3/4に対する圧力に等しい。
軸流フアンは高特有速度運転、即ち低圧高流量運
転に適している。半径流フアンは低特有速度運転
即ち高圧低流量運転に適している。軸流フアン1
20を有する基部106は高流量における圧力低
下を最小にするように設計されなくてはならな
い。軸流フアン120を使用するとき基部空間1
25の高さ(H′)は半径流フアン18を用いる
ときの相当高さ(H)よりも大きくさるべきである。
その理由は、軸流フアンを使用するときの大流量
と低圧力とを受容するために比較的大きな流れが
通る区域を基部空間125に必要とするからであ
る。
前記基部106は、さらに、軸流フアン120
と共に使用されることが好ましい整形部材13
9、転向羽根140、及び整直部材141を収容
するように設計される。このことは高さ(H′)
が、第2図に示されるごとき半径流フアン18を
有するバツチ・コイル焼なまし炉1の基部6と共
に用いられる高さ(H)よりも少し大きくされること
を必要とする。好ましくは、高さ(H′)は約17.8
cm(7″)と約25.4cm(10″)との間である。この
ような追加の高さによつて、冷却管134の形状
は最適熱伝達及び雰囲気ガス流特性を得るように
設計され得る。推奨される一設計は第4図と第5
図に示される千鳥管配列である。千鳥管配列は、
基部106内を流れる雰囲気ガスに対しより均等
に露出され、従つて熱伝達を向上させるという利
益を提供し、且つ、圧力低下を小さくする。この
ことは、特性的に高静圧を発生せず、システム抵
抗を最小に保つことが望まれる軸流フアンを使用
するとき特に重要である。
本発明のバツチ・コイル焼なまし炉において
は、複数個の内支持体135と外支持体136と
によつて支持される基板113の如き支持手段が
配設される。1個または複数個のコイル114が
基板113上に同軸に積み重ねられる。基部10
6に配置された軸流フアン120を雰囲気ガスを
推進する手段として使用するとき、少なくとも1
個のコイルの軸方向通路を通る軸方向路130は
軸流フアン120に対して整合され、従つて、雰
囲気ガスは基部106から推進されて軸方向路1
30と通過する。軸流フアン120を使用すると
きは、半径流フアン18を使用するときにデイフ
ユーザ支持体22と普通支持体23について必要
とされる態様に内支持体135と外支持体136
を戦略的に配置する、または特に空気動力学的に
設計することを必要としない。好ましくは内支持
体135と外支持体136は、風圧低下を最小に
するように基部106の軸線を中心として半径方
向に配列される。
本発明の雰囲気ガス循環法を助長するために軸
流フアンを使用することのもう一つの利益は、軸
流フアンは現存するバツチ・コイル焼なまし炉の
基部内にも取付けられ得ることである。
本発明の内カバー107内の雰囲気ガス流の方
向は先行技術による炉のそれとは逆である。本発
明の炉の作動において、雰囲気ガスはコイル11
4の内部通路を以て構成される軸方向路130を
通つて上方へ推進される。次いで、雰囲気ガスは
頂部空間129において内カバー107の頂とコ
イル114の頂との間を通過するとともに、コイ
ル114の外側面と内カバー107の内カバー壁
126との間の環状空間127を通つて下降し、
そして、基板113と床108との間の基部空間
125を通過する。複数個のコイル114が軸方
向に積み重ねられている場合、雰囲気ガスは軸方
向路130から、第1図の基板17に似た態様
で、しかし逆方向に、コイル114間に積置され
た対流放熱板117を通過して環状空間127へ
進入する。
本発明の雰囲気ガス流の方向は1個または複数
個のコイルの均等な加熱を生じさせる。雰囲気ガ
スは基部106から軸方向路130を通つて進む
間にその温度を減じられる。一番上のコイルの頂
上内側端縁132に達したとき、雰囲気ガスの温
度は再循環径路において最低である。この最低の
温度において、雰囲気ガスは頂上内側端縁132
と頂上外側端縁131とへより少ない量の熱を伝
達する。雰囲気ガスは、一番上のコイルの上方の
頂上空間129を通過するとともに一番上のコイ
ルの外側端縁131に沿つて下降するとき、熱を
除去することによつて加熱速度を実際上おそくす
る。このようにして、一番上のコイルの外側端縁
131におけるホツト・スポツトの発生は防止さ
れる。雰囲気ガスは環状空間127を通つて下方
へ進むにしたがつて内カバー107とコイル外側
面から熱を奪いつつそれ自体の温度を増す。加熱
された雰囲気ガスはそれが基部空間125を通過
する間にコイルへ熱を伝達する。下内側かど13
3は軸流フアン120によつて軸方向路130内
へ推進される加熱された雰囲気ガスに対して露出
される。従つて、雰囲気ガスが推進される方向
は、頂上外側かど131においてはホツト・スポ
ツトを、下内側かど133においてはコールド・
スポツトをそれぞれ緩和する。コイルはより均等
に加熱されるから、内カバー107内の温度は、
より急速な熱処理を可能にするように増され得
る。
内カバー107の内部の最高温度は二つの要因
によつて決定される:即ち、内カバー107内の
コイル114のピーク温度と、内カバー107と
コイル114とにおける温度勾配とによつて決定
される。内カバー107における大きい勾配はそ
れを熱応力によつて変形させ得る。コイル114
における大きい勾配はコイル114の巻き片間の
固着を生じさせ得る。これら限界下において、高
流量の熱は、それがコイル114の表面上に、よ
り均等に分配されるときにのみ供給され得る。し
たがつて、本発明に従つて雰囲気ガス流方向を採
用することによつて、内カバー107とコイル1
14とにおける温度勾配は小され、より高い温度
が加熱時間を短縮するために使用され得る。
加熱サイクルにおいて、放射はバツチ・コイル
焼なまし炉における卓越した熱伝達方式である。
本発明の雰囲気ガス流れ方向の使用による一そう
均等の加熱は、さらに、より高い雰囲気ガス速度
の使用によつて一そう効果的な熱伝達を可能にす
る。より高い空気速度は冷却方式において一そう
効果的である。より大きい雰囲気ガス流量が、在
来のバツチ・コイル焼なまし炉の場合よりも使用
され得る。例えば、約283〜708m3(10000〜
25000ft3)毎分の流量が、コイルの均等加熱を助
長する手段として働らく逆流れパターンの故にホ
ツト・スポツトを生じることなしに使用され得
る。先行技術によるバツチ・コイル焼なまし炉の
場合と同じように、対流放熱板117は、より一
そう均等の熱伝達をさらに助長するように、一そ
う大きい流量に対しても使用され得る。現在にお
いては、前記流量はフアン技術水準によつて制限
されるに過ぎない。
一般的に、軸流フアンは高静圧を発生せず、従
つてシステム抵抗は最小に維持さるべきである。
軸流フアンを配置される基部の構造の説明におい
て述べたごとく、高さ(H)は冷却管134の千鳥配
列を許すように増される。高さ(H)を増して冷却管
を千鳥配列することによつて基部における圧力低
下は最小にされ得る。軸流フアンの使用に関連し
て、支持体135,136は基部内において特別
な配列を必要とせず、また、特殊な形状を有する
ことも必要としないが、それらは、雰囲気ガスが
基部を通つて軸流フアンへ復帰するとき雰囲気ガ
スの圧力低下を最小にするように放射状に位置さ
れることが推奨される。
第4図に示される型式のバツチ・コイル焼なま
し炉の基部に配された約51cm(24″)のバツフア
ロ・フオージ四枚羽根軸流フアンによる実験テス
トは、毎分3200回転で約453m3(16000ft3)毎分及
び圧力ヘツド水柱約7.62cm(3″)の結果を生じ
た。軸流フアンは30馬力以下で作動される。フア
ン吐出口の排出デイフユーザは本発明には必要で
ないが、排出デイフユーザの使用は一定馬力数に
対しより大きい流量を生じた。バツチ・コイル焼
なまし炉の基部に半径流フアンに代えてそれと同
じ流量の軸流フアンを用いることによつて33%の
サイクル時間の短縮が達成可能であると予想され
る。軸流フアン回転速度は熱応力によつて制限さ
れ、許容応力は温度の増加にともなつて減少す
る。温度によつて制限される速度を必要とする比
較的大きい流量が希望されるならば、二速度フア
ンが使用される。比較的大きい流量は加熱及び冷
却間に使用され、比較的小さい流量は均熱間に使
用される。もし標準モータ速度以外の速度が使用
さるべきであるならば、別のフアン軸とモータ速
度とが使用され得る。速度は適正なプーリ比を選
ぶことによつて達成され得る。
在来のバツチ・コイル焼なまし炉は内カバーと
基部との間にサンド・シールを使用している。本
発明による大流量と逆流れ方向の使用の結果とし
て、露出サンド・シールから砂が捕捉される。こ
の現象は雰囲気ガスを砂からそらせるそらせ板を
用いることによつて、または金属対金属サンド・
シールもしくはブランケツト・シールを用いるこ
とによつて防止され得る。ブランケツト・シール
は、強化セラミツク繊維(例えばカオウール)ラ
イナを砂の代りに用いた修正形式のサンド・シー
ルである。ブランケツトは変形し、従つて定期的
に取り換えなくてはならないが、それは砂の捕捉
に起因するコイル破損を完全に防止する。
軸流フアンによる増加された雰囲気ガス流量の
可能力は、加熱サイクルよりも冷却サイクルに一
そう大きな効果を有する。既に説明されたごと
く、加熱サイクルは対流熱方式によるよりも放射
熱方式によつて一そう制御される。冷却サイクル
の初期において内カバー107は周囲に対して熱
を放射し、各コイルの外側面は内カバー107に
対して熱を放射する。内カバー107の熱慣性の
量が小さく、且つ、各コイルの外面の半径方向伝
導率が小さいから、内カバー107と各コイルは
急速に冷却して放射熱伝達の効果を生じさせない
温度になる。対流熱伝達係数は、加熱サイクル間
よりも冷却サイクル間において大きい。これは冷
却間の空気の平均温度が加熱間のそれに比べ相当
低いという事実に因る。気体運動速度を一定と仮
定すれば、対流熱伝達係数は、気体温度が低下す
るにしたがつて大きくなる。したがつて、増加さ
れた雰囲気ガス速度は、加熱時間よりも冷却時間
の短縮に一そう有効である。半径流フアンに比較
して大きい軸流フアン流量は、より急速な冷却サ
イクルを生じさせる。
以上説明した構成により、本発明は内カバー内
での雰囲気ガスの循環を効率よく行ないかつ乱流
によつて生じる流れの損失を最小限にし、しかも
構造が簡単で経済的であり、優れた焼なまし処理
性能を発揮するという効果を奏する。
本明細書に開示され、説明されそして図解され
た本発明の推奨形式に対する修正、変更及び改良
は、本発明の原理と教示とを理解する当業者によ
つて容易に考え出されるであろう。従つて、本発
明の範囲は、本明細書に説明された本発明の特定
実施例に限定さるべきではなく、本発明が達成し
た技術的進歩によつて限定さるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は在来型のバツチ・コイル焼なまし炉の
断面図であり、半径流フアンによる雰囲気ガス循
環パターンを示す図面;第2図は第1図に示され
るバツチ・コイル焼なまし炉の基部の断面図;第
3図は第2図のバツチ・コイル焼なまし炉の基部
の3−3線に沿つた断面図;第4図は本発明の一
推奨実施例に基いたバツチ・コイル焼なまし炉の
断面図であり、軸流フアンによる空気循環パター
ンを示した図面;第5図は第4図に示されたバツ
チ・コイル焼なまし炉の基部の断面図;第6図は
第4図に示されたバツチ・コイル焼なまし炉の基
部の6−6線に沿う断面図であつて軸流フアンを
部分的に示している図面である。 図面上、101は『バツチ・コイル焼なま
し』;102は『炉外壁』;103は『加熱
室』;104は『バーナ』;106は『基部』;
107は『内カバー』;108は『炉床』;11
3は『基板』;114は『コイル』;117は
『対流放熱板』;120は『軸流フアン』;12
5は『基部空間』;126は『内カバー壁』;1
27は『環状空間』;129は『頂部空間』;1
30は『軸方向路』;134は『冷却管』;13
5は『内支持体』;136は『外支持体』;13
9は『整形部材』;140は『転向羽根』;14
1は『整直部材』を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 内カバー内で金属のコイルが基部上に置か
    れ、金属のコイルの中央軸方向通路を基部の中央
    開口に整合させて垂直に配置し、軸流フアンを基
    部に近接して配置して雰囲気ガスを金属のコイル
    の中央軸方向通路を上方へかつ次に金属のコイル
    の外側を軸流フアンの方へ下方へ循環させるよう
    にしたバツチ・コイル焼なまし炉において、軸流
    フアンの直下に、雰囲気ガスの方向を変えかつ雰
    囲気ガスを全体的に軸方向へ軸流フアンへ向ける
    整形部材139及び転向羽根140と、雰囲気ガ
    スの旋回流を最小限にする複数個の周方向に離隔
    し半径方向に延在する整直部材141とを配設し
    たことを特徴とするバツチ・コイル焼なまし炉。
JP4538281A 1980-03-28 1981-03-27 Method and device for heat treating workpiece Granted JPS56150137A (en)

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