JPS6153882A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本廃明は、複数の回転ヘッドを用いて、１フィールドの
映像信号を複数のトラックに分割して記録し再生する磁
気記録再生装置に関し、特にテレビ画面に現れる部分の
映像信号の接続を良好に行なうための記録再生方式に関
するものである。

〔従来技術〕

従来、ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置（以下ＶＴ
Ｒと記す）、特に民生用ＶＴＲにおいては、１フィール
ドの映像信号を１本のトラックに記録する方式が採用さ
れている。ＶＴＲの小型化を考えるとき、ヘッドと磁気
テープの相対速度を変えない、即ち記録再生特性を変え
ないことを条件とすると、例えばヘッドが搭載されてい
る回転ドラムの回転数を２倍にし、回転ドラムの径を１
／２に縮小する方式が考えられる。この方式によると、
１フィールドの映像信号が２本のトラックに分割されて
記録されるので、１フィールドに２個の信号継目が存在
する。一方の継目を従来の１フィールド・１トラツクの
場合と同様に垂直帰線期間に置くと、他方は画面中央に
来る。従って、この方式を実現するには画面中央におけ
る映像信号の接続を良好に行なう必要があるが、これは
容易ではない。このことを以下で説明する。

今、２個のヘッドでそれぞれ画面の上半分と下半分とを
記録、再生するものとする。この時、記録時と再生時と
でテープテンションに差があると、ヘッド切換位置に時
間の不連続が生じ、いわゆるスキューが発生する。この
ことを第１図を用いて説明する。

第１図（ａ）において、２は磁気テープ、３ａ、３ｂは
それぞれヘッドｌａ、ｌｂにより記録されたトランクで
ある。再生時、ヘッド１ａがヘッド切換点Ａに来たとき
に、ヘッド１ｂが位置Ａと同時に記録された位置Ｂに来
ていれば、画面中央における信号の接続は良好に行なわ
れる。この様子を第１図（ｂｌに示す。なお、図中Ｐは
画面継目を表わしている。ところが、テープのテンショ
ン変動により位置ＢがＢ１にずれると、第１図（Ｃ）に
示すように、Ｂ、Ｂ１間の信号が欠落してしまう。また
、位置ＢがＢ２にずれると、第１図（ｄ）に示すように
、Ｂ２．Ｂ間の信号が繰り返し再生されることになる。

なお、第１図Ｔｅｌ、　＋ｄｌは、説明のためにスキュ
ー量を誇張して示している。実際のＶＴＲでは、スキュ
ー量は１水平期間以下であり、家庭用受像機で受けた場
合は内部同期のＡＦＣ回路により第１図（ｅ）に示すよ
うに画面の曲がりとして現われる。

いずれにせよスキューが発生すると、画面中央における
継目を意識させ、視覚上好ましくない。

しかるに、ヘリカルスキャン型ＶＴＲにおいてスキュー
を発生させないことは極めて困難であり、このことがフ
ィールド分割型ＶＴＲの実現を妨げていた。

ここで、近年、半導体技術の進歩に伴うＩＣの高築積化
、低価格化により、ＶＴＲにディジタル式時間軸補正器
（これは時間軸変動検出回路と時間軸変動補正回路とに
より構成され、以下ＤＴＢＣと記す）を持たせて、スキ
ューやジッタを補正することが可能になりつつある。例
えば特開昭５８−１２．１３８５号公報に示されるＤＴ
ＢＣでは、入力映像信号の時間軸変動量（時間軸誤差）
の検出は、所定方式のテレビジョン映像信号と局内標準
クロック信号との間に存在する所定の位相関係に基づき
、入力映像信号を標準クロック信号にてサンプリングし
、そのサンプル位相と所定位相とのずれに基づいて行な
うようにしている。またその補正は、入力映像信号の時
間軸誤差を、サンプリングクロック周期を単位とする大
きい誤差成分と、１サンプリングクロック周期以下の小
さい誤差成分とに区分し、前者をシフトレジスタからの
読出しタイミングを適切に澗整することによって、補正
するとともに、後者の精密な補正は、補正出力映像信号
を取出すＤ／Ａ変換器の、あるいは入力側Ａ／Ｄ変換器
の駆動用クロック信号を、標準同期信号にロックしたク
ロック信号にその時間軸誤差に応じた位相変菖周を与え
た信号とすることにより行なうようにしている。

しかし、このような装置において、単純に記録。

再生を行なったのでは、第１図にて説明したように、ス
キューによって信号の欠落や重複が起こってしまう。特
に、欠落の場合はＤＴＢＣによっても補正不可能である
。この問題点を解決する方式として、既に知られている
方式を以下に説明する。

第２図は、従来知られている方式の原理を説明する図で
ある。同図＋ａ）に示すように、記録時には、画面の上
半分と下半分の映像信号を時間軸圧縮してそれぞれのト
ラックに記録し、再生時には、時間軸伸長を行なって元
に戻すものである。同図山）は、磁気テープ２上のトラ
ックパターンを示したもので、時間軸圧縮された映像信
号は、トラック４ａ、４ｂの斜線部Ｅに記録されている
。また、Ｃ，Ｄはヘッドの切換点である。従って、スキ
ューによって、Ｃ，Ｄと斜線部Ｅとが交わらないように
、記録時の圧縮率を適当に設定することにより、信号の
欠落や重複を避けることができる。

しかし、上記従来の方式では、約１／２フィールドもの
大容量のメモリを必要とし、さらにクロック周波数も異
なるものが２系統必要であるなど、回路規模が大きくな
るという欠点があった。

〔発明の概要〕

この発明は、上記のような従来のものの欠点を除去する
ためになされたもので、Ｎ個のヘッドを用い、１フィー
ルドをＮ本のトラックに分割して記録するＶＴＲにおい
て、各ヘッドの取付は位置の工夫、及び記録時と再生時
におけるヘッドの選択によって、即ち上記Ｎｌ［Ｉのヘ
ッドをそれぞれ隣り合うヘッドとの間隔が３６０°／Ｎ
近傍の互いに異なる値になるよう配置するとともに、各
トラックを記録時とは異なるヘッドで再生し、画面中央
の継目部において欠落のない再生信号をＤＴＢＣへ入力
するようにすることにより、再生画面における歪を大規
模な回路を用いることなく確実に補正することのできる
ＶＴＲを提供することを目的としている。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図について説明する。

第３図（ａ）は本発明の一実施例によるＶＴＲのへ・ノ
ド配置を示す図であり、図において、ｌａ、ｌｂは回転
ドラム５上に取付けられたヘッドであり、この両ヘッド
ｌａ、ｌｂのアジマスは同一である。

この図に示すように、ヘッド１ｂはドラム５の回転平面
においてヘッド１ａと（１８０十〇）°の角間隔をもっ
て取付けられている。即ち、ヘッド１ｂは、ヘッド１ａ
と対向する位置よりさらに角度θだけドラム５の回転方
向に進んだ位置に取付けられている。また、２は磁気テ
ープであり、ドラム５に（１８０＋２α）°巻付けられ
ている。

この第３図ｆａｌは、フィールド分割点部分を記録する
ときの様子をも示しており、ヘッド１ａは１フィールド
の前半（画面の上半分に相当）、ヘッド１ｂは１フィー
ルドの後半（画面の下半分に相当）をそれぞれ記録する
ように設定されている。

また第３図山）は、上記のように配置されたヘッドｌａ
、ｌｂを備えたＶＴＲによって記録されたテープパター
ンを示す図であり、図中、６ａ、６ｂはそれぞれヘッド
ｌａ、ｌｂによって記録されたトラックである。また、
Ｃ，Ｄ、Ｅで示す位置はそれぞれ同図＋８１の同一記号
の位置に対応している。従って、トランク６ａ上のＣ位
置に記録されている情報と、トラック６ｂ上のＥ位置に
記録されている情報とは同一のものである。また図中、
距離Ｌαは同図１ａｌに示す角度αに、距１１ＤＥは角
度θに対応している。

第４図は本実施例ＶＴＲの記録系、再生系の信号処理の
概略構成例を示し、図において、７は入力映像信号「を
ＦＭ変調するＦＭ変調器、１３ａ。

８ｂはヘッドｌａ、ｌｂに対応して設けられた記録アン
プであり、これらの記録アンプ３ａ、８ｂの出力ｓ、ｔ
がそれぞれ上記のように配置されたヘッドｌａ、ｌｂに
供給される。また、９ａ、９ｂはそれぞれヘッドｌａ、
ｌｂの再生信号ｕ、　　ｖを増幅する再生アンプ、１０
は該再生アンプ９ａ。

９ｂの出力を回転ドラム５０回転に同期して切換えて出
力する切換回路、１１はこの切換回路１０の出力をＦＭ
復繻するＦＭｆｆｉｌｌ器である。１４は各再生信号の
時間軸の変動を検出する時間軸変動検出回路」２と、そ
の検出結果に応じて上記時間軸変動を補正する時間軸変
動補正回路１３とからなり、補正映像信号Ｗを出力する
時間軸補正器であり、これは、例えば前述した特開昭５
８−１２４３８５号公報等に示されるように公知である
。

次に動作について説明する。

入力映像信号ｒはＦＭ変調器７でＦＭ変調され、記録ア
ンプ８ａ、８ｂを介して、信号ｓ、ｔとしてヘッドｌａ
、ｌｂに供給される。ヘッドｌａ。

１ｂは第３図（ａ）で示したような位置関係で配置され
ているので、上記信号ｓ、ｔは同図（ｂｌに示すパター
ンで記録される。

次に再生時には、ヘッド１ａによって記録されたトラッ
ク６ａがヘッド１ｂにより、またヘッド１ｂによって記
録されたトラック６ｂがヘッド１ａにより再生されるよ
うに設定する。第３図（ｃ）９（ｄｌはフィールド分割
点部分を再生するときの様子を示しており、ヘッド１ｂ
がトランク６ａ上のＣの部分を再生するときには、ヘッ
ド１ａはトラック６ｂ上のＦの位置にある。即ち、ヘッ
ドｌａにより再生される信号は、ヘッド１ｂにより再生
される信号と比較して、トラック上での距離ＥＦ（ドラ
ム５の回転角では２θ）に相当する時間Ｔ（以下、遅延
時間Ｔと記す〉遅れたものである。この遅延時間Ｔをヘ
ッド切換時に予想される最大時間軸変動量よりも大きく
設定しておけば、画面中央におけるヘッド切換時に信号
が欠落することはない。

従って、各ヘッドｌａ、ｌｂにより再生された信号ｕ、
ｖを再生アンプ９ａ、９ｂ、切換回路１０、及びＦＭ復
調器１１を通して時間軸補正器１４に入力し、ヘッド１
ｂにより再生される画面の上半分の信号は所定時間の遅
延回路を通し、ヘッド１ａにより再生される画面の下半
分の信号は、画面中央におけるヘッド切換時の時間軸変
動量を検知し、その検知結果に応じて遅延時間が変化す
、　　　　　　　る遅延線を通すことにより、時間軸変
動を補正することができる。

このような本実施例では、２つのヘッドｌａ。

１ｂを所定の位置関係で配置するとともに、各トラック
を再生する際は記録時とは異なるヘッドで再生を行なう
ようにしたので、ヘッド切換時に再生信号が欠落するこ
とを無くすことができる。従って、該再生信号を入力と
するＤＴＢＣでは時間軸変動を確実に補正することがで
き、継目にスキューの発生するのを防止することができ
る。また、本実施例では従来のように大容量のメモリも
不要となり、装置を安価にできる。

なお、上記実施例では、同一アジマスの２個のヘッドに
より１フィールドを２本のトラックに分割して記録する
ものを示したが、一般に同一アジマスの８個（Ｎは２以
上の整数）のヘッドにより１フィールドをＮ本のトラッ
クに分割して記録するものにおいても、上記と同様に、
画面中央部における信号欠落を防止することができ、従
って継目部分にスキューを発生させないことが可能であ
る。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によれば、８個のヘッドを、それ
ぞれ隣り合うヘッドとの間の角度が３６０゜／Ｎ近傍の
互いに異なる値になるよう配置するとともに、各トラン
クを記録時とは異なるヘッドで再生するようにし、これ
により画面中央の継目におけるヘッド切換時の信号欠落
を防止するようにしたので、再生画面における歪を簡単
かつ安価な装置で確実に補正することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＴＲにおける時間軸変動の影響を説明するた
めの図、第２図は従来のＶＴＲにおける時間軸変動の補
正方式を説明するための図、第３図は本発明の一実施例
によるＶＴＲのヘッド配置及び動作を説明するための図
、第４図は本発明の一実施例によるＶＴＲの記録系、再
生系の概略構成図である。 １　ａ、　　１　ｂ−ヘッド、２・・・テープ、３ａ、
３ｂ。 ４ａ、４ｂ、６ａ、６ｂ・・・映像信号トランク、５・
・・回転ドラム、１２・・・時間軸変動検出回路、１３
・・・時間軸変動補正回路。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転ドラム上に設けられ１フィールドの映像信号
   をＮ（Ｎは２以上の整数）本のトラックに分割して記録
   するＮ個のヘッドと、該Ｎ個のヘッドの再生信号を入力
   とし画面の継目における各再生信号の時間軸の変動を検
   出する時間軸変動検出回路と、該検出結果に応じて上記
   時間軸変動の補正を行なう時間軸変動補正回路とを備え
   たヘリカルスキャン型磁気記録再生装置において、上記
   Ｎ個のヘッドは、それぞれ隣り合うヘッドとの間の角度
   が３６０°／Ｎ近傍の互いに異なる値になるように配設
   され、再生時には各トラックを記録時とは異なるヘッド
   が再生するものであることを特徴とする磁気記録再生装
   置。
2. （２）上記ヘッドの個数Ｎは２であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の磁気記録再生装置。