JPS6153042B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、台所などに備えられる流し台に関す
る。

従来技術 従来では水道水を活性炭に通過させて、殺菌用
に用いられている塩素イオンを除去して脱塩素
し、この脱塩素された水を使用している。このよ
うな脱塩素された水は常温で滞留しているとき、
細菌が増殖し危険である。

この問題は、たとえば実開昭48−37145に示さ
れた先行技術において生じる。

また他の先行技術は、たとえば特開昭56−
112206に示されている。この先行技術における流
し台では、その流し台本体の上部に設けられたカ
ランに供給される水と、流し台本体に収納されて
いる冷蔵庫とを共通の圧縮冷凍機によつて冷却す
る。圧縮冷凍機は、流し台本体に内蔵されてい
る。

このような先行技術では、圧縮冷凍機が流し台
本体に内蔵されているので、カランから多量の冷
水を供給することはできず、したがつてたとえば
酒類の水割り程度の少量の冷却水は得られるけれ
ども、日本料理などにおいて必要な多量の冷水を
作るには圧縮冷凍機が大形化し、流し台本体が大
形化するとともにそのような大重量の流し台本体
を施工する作業性が悪い。

目 的 本発明の目的は、浄化された水を安全に使用す
ることができるとともに、多量の冷水をカランか
ら供給することができるとともに流し台が小形化
され、施工が容易である流し台を提供することで
ある。

本発明は、カラン２が上部に取付けられた流し
台本体１内に、浄水器１０を収納し、水を浄水器
１０で浄化した後に、冷水器１３に導いて冷却
し、冷水器１３は流し台本体１が設けられた床９
の下方に配置されており、この冷水器１３で冷却
された水をカラン２に導き、床９の下方にはま
た、冷水器１３内の水を冷却するための圧縮冷凍
機が設けられることを特徴とする流し台である。

実施例 第１図は、本発明の一実施例の斜視図である。
流し台本体１の上部にはカラン２が設けられてお
り、ここから浄化されかつ冷却された水がバルブ
３の操作によつて排出されて使用される。この流
し台本体１の上部にはシンク４が設けられる。

第２図は、第１図に示された実施例の構成を簡
略化して示す図である。流し台本体１内には、引
出し５によつて開閉することができる冷凍室６
と、もう１つの引出し７によつて開閉することが
できる野菜などを貯留するための冷蔵室８とが形
成される。流し台本体１内の背後寄りには、浄水
器１０とミネラル化槽１１とが内蔵されている。
流し台本体１の浄水器１０およびミネラル化槽１
１よりも手前側には、扉３２によつて開閉可能な
収納庫が形成される。流し台本体１が乗載されて
いる床９の下方には、冷凍機を構成する圧縮機１
２と、凝縮器の一部としての冷水器１３と、蒸発
器１４などとが設けられる。

第３図は、上述の実施例の配管系統図である。
水道水は、管路１５から管継手１６を経て浄水器
１０に導かれる。浄水器１０は、活性炭などを含
み、水道水に含まれている殺菌用の塩素イオンを
除去して脱塩素する。この浄水器１０で脱塩素さ
れた水は、ミネラル化槽１１を経て、冷水器１３
から管路１７を経て、バルブ３からカラン２に導
かれる。冷凍機の蒸発器の一部１９は冷凍室６お
よび冷蔵室８に設けられており、食品の冷却を行
なう。冷水器１３、ならびに冷凍室６および冷蔵
室８を冷却する蒸発器の一部１９は、管継手２０
を介して床下に設けられた凝縮器１４および圧縮
機１２に接続される。管継手２０は、それらが分
離されたとき冷媒が放散されないように閉止する
機能を有する。圧縮機１２は、床下に設けられた
モータ２１によつて駆動される。シンク４は、管
２２から管継手２３を介して管２４に接続され排
水が行なわれる。

浄水器１０において脱塩素された水は冷水器１
３において冷却されるので、殺菌が増殖するおそ
れがなく安全である。そのため塩素臭のない水を
常時使用することができる。このような冷たい水
を使用することによつて、料理、特に日本料理に
おける生魚の洗いや冷しソーメンや刺し身のけん
などの料理を良好に行なうことができる。また流
し台本体１に冷凍室６および冷蔵室８が設けられ
ているので、流し台に向かつて立つた状態で、そ
のすぐ手の届く範囲内で冷凍室６および冷蔵室８
から食品を出したり収納したりすることができ
る。そのため行動距離を短くすることができ、肉
体的負担度を軽減することができるようになると
ともに、料理時間を短縮することができる。また
特別に冷蔵庫または冷凍庫を配置する必要がなく
なり、構成の簡略化と配置スペースの低減とを図
ることができる。凝縮器１４は部屋の温度よりも
低い床９の下方に設けられているので、熱効率が
向上され消費電力の低減を図ることができる。ま
た蒸発器１４によつて台所の温度が上昇すること
はなく、快適である。圧縮機１２とモータ２１は
床下に設けられているので、台所では騒音が低減
される。

第４図は、本発明に従う上述の流し台本体１が
設置された台所の平面図である。カラン２５から
は、温水と常温の水道水との流量の割合を調整し
て水を供給することができる。またカラン２６か
らは、カラン２と同様に、浄水器１０からの冷水
が供給される。カラン２５，２６に関連してシン
ク２７，２８が設けられており、これらの下方に
は引出し２９が配置される。シンク２８の上部に
は、第４図の左右方向に移動する板状の調理台３
０が設けられる。引出し２９は、冷凍室または冷
蔵室を構成する。シンク２８の側方には、ガスレ
ンジ３０が配置される。このガスレンジ３０の隣
には、作業台３１が設けられ、流し台本体１に連
なる。

効 果 以上のように本発明によれば、流し台本体に設
けられたカランには、外部から供給される水の浄
化を浄水器によつて行なつた後、冷水器によつて
冷却されて供給されるので、希望するときに希望
する量の冷水を使用することができる。またこの
浄水器によつて浄化された水は、不使用時には冷
却されたままであるので、殺菌が増殖することが
抑えられ安全である。しかも従来からの冷凍庫ま
たは冷蔵庫では、冷水を使用した後には、水を補
充しておかなければならなかつたけれども、本発
明では、そのわずらわしさが無い。

また本発明では、冷水器１３は、流し台本体１
が設けられた床９の下方に配置されており、この
冷水器１３内の水を冷却するための圧縮冷凍機も
また床９の下方に設けられている。したがつて流
し台本体２を小形化することができるとともに、
比較的大形の圧縮冷凍機を床９の下方に設けるこ
とが可能となり、多量の冷水をカラン２から供給
することが可能となる。これによつて日本料理な
どのように多量の冷水を必要とする料理を行なう
ことができる。

さらにまた圧縮冷凍機は、床９の下方に設けら
れているので、それから生じる騒音が床９によつ
て遮断されて、騒音の低減が図られる。

流し台本体１内には、浄水器１０が収納されて
おり、冷水器１３と圧縮冷凍機とは床９の下方に
設けられているので、流し台本体１の床９上にお
ける設置移動が容易であり、また床９の下方にお
いて比較的大形でかつ大重量を有する圧縮冷凍機
を据え付けることが容易である。このようにして
施工作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は
その第１図に示された実施例の構成を簡略化して
示す断面図、第３図は第１図および第２図に示さ
れた実施例の配管系統図、第４図は本発明に従う
流し台を含む台所の平面図である。 １……流し台本体、２……カラン、３……バル
ブ、４……シンク、６……冷凍室、８……冷蔵
室、１０……浄水器、１１……ミネラル化槽、１
２……圧縮機、１３……冷水器、１４……凝縮
器、１９……蒸発器、２１……モータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カラン２が上部に取付けられた流し台本体１
   内に、浄水器１０を収納し、水を浄水器１０で浄
   化した後に、冷水器１３に導いて冷却し、冷水器
   １３は流し台本体１が設けられた床９の下方に配
   置されており、この冷水器１３で冷却された水を
   カラン２に導き、床９の下方にはまた、冷水器１
   ３内の水を冷却するための圧縮冷凍機が設けられ
   ることを特徴とする流し台。