JP2004053231A - 家庭用冷蔵及び空調システム並びに家庭用冷蔵及び空調方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般家庭において用いられる大容量の冷蔵庫において、内蔵する冷凍機からの室内放熱や、コンプレッサーの稼動によってもたらされる低周波振動騒音を解消すると共に、個別設置型の家庭用空調装置の設置スペースや、電力エネルギーのロスを改善する。
【解決手段】屋外に設置した冷凍機と、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置並びにそれらの組み合わせが、屋内の所定の箇所に、所望に応じて選択的に設置可能であることを特徴するとする家庭用冷蔵及び空調システム、並びに該システムを用いた家庭用冷蔵及び空調方法。
【選択図】 なし
【解決手段】屋外に設置した冷凍機と、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置並びにそれらの組み合わせが、屋内の所定の箇所に、所望に応じて選択的に設置可能であることを特徴するとする家庭用冷蔵及び空調システム、並びに該システムを用いた家庭用冷蔵及び空調方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常屋内に設置される食品等を冷凍、冷蔵保管するための家庭用冷蔵庫並びに屋内の温度や湿度を調節するための家庭用空調システムに係り、詳しくは、コンプレッサーを中心とする冷凍機を屋外に設置し、各種の冷凍庫や冷蔵庫は屋内の所定の箇所に、選択的に設置され、該屋外冷凍機と各種弁、調整弁を含む配管を通じて一体に構成された家庭用冷凍冷蔵システムと、屋内の所定の箇所に設置した空調装置と、前記屋外冷凍機とを、各種弁、調整弁を含む配管を通じて一体に構成された家庭用空調システム、並びに該システムを用いた家庭用冷凍冷蔵方法及び空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時家庭用冷蔵庫は、通常一つのボックス内において、目的別ないしは機能別にセパレートされて一体に構成されている。具体的には野菜室、保冷室、冷凍室、チルド室、製氷室等その目的に応じて区分された各収納スペースが、扉を含むワンボックスの装置として構成されている。従って例え家庭用といえども必然的に大型化され、限られたキッチンに占める設置スペースが大きくならざるを得なかった。
【0003】
また、一般家庭用の空調装置、即ちエアコンは、各部屋の大きさに応じて選択され、通常各室に一台ずつ設置されているのが実情であり、屋外に設置される排気用フアンとの配管を含め、その設置場所とスペースについて多くの課題を残している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように大型化された家庭用冷蔵庫は、限られた室内において設置されるスペースが大きな禍となるばかりでなく、全国ほぼ一律の仕様に一元化されて設計されているため、使用目的に応じた収納スペースに自由度がなく、例えば寒冷地や温暖地、家族構成及び趣味趣向に応じて、収納スペースや設置場所を自由に選択することが不可能であった。また、大型化することにより必然的に大容量の冷凍能力が必要となり、エネルギーコストが大幅に上昇する一因となっていた。さらに、大型のコンプレッサーが設けられるために、比較的狭い一般家庭内においては、作動時の低周波音が健康障害など予期しない禍をもたらすと共に、室内に設置された大型冷蔵庫に組み込まれた冷凍機の排熱が、そのまま室内に放出されろなど改善を望まれる多くの課題が残されていた。
【0005】
一方、一般家庭用として通常各室に選択的に設置される空調装置においても、購入費用の増大と共に、上記如く排気用フアンとの配管を含むセットとしての設置場所に、大きな課題を残すばかりでなく、上記大型化された家庭用冷蔵庫と同様、エネルギーコストの省力化の面においても解決すべき課題が残されていた。
【0006】
上記課題を解決するために、種々検討した結果、特定の能力を有する冷凍機を屋外に設置し、該屋外冷凍機のもたらす冷却能力を活用し、その冷媒を屋内の所望の箇所に設置した冷蔵庫やエアコンに、適宜に循環させるというシステムを構成することによって、選択的にかつ効果的にそれぞれの目的を達成し得るとの知見を得、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明による家庭用冷蔵及び空調システムは、屋外に設置した冷凍機と、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置並びにそれらの組み合わせが、屋内の所定の箇所に、所望に応じて選択的に設置可能であることを特徴的構成要件とするとするものである。
【0008】
一方、本発明による家庭用冷蔵及び空調方法は、屋外に設置した冷凍機と、屋内の所定の箇所に設置した冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置とが、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなす冷蔵及び空調システムにより、選択的に冷蔵及び空調することを特徴的構成要件とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の家庭用冷蔵及び空調システムは、屋外に設置される冷凍機と、屋内の所定の箇所に設置される冷凍庫を含む各種冷蔵庫、さらには同様屋内の所定の部屋に設置される空調装置とが、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなして構成されている。即ち、屋外に設置される一台の冷凍機を、屋内に設置される複数の冷蔵庫、或いは複数の空調装置が共用するものであり、それらが、各種の弁や調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、家庭用の冷蔵及び空調システムとして構成されている。
【0010】
より具体的には、屋外に設置された冷凍機によって冷却された冷媒が、各種弁や調整弁を含む配管を介して、室内に設置された冷蔵庫や空調装置に導入され、所望の温度に冷却するために機能する。用いられる冷凍機の容量は、系列において使用される各種の冷蔵庫や、空調装置に応じて適宜に選択されるが、冷凍食品等を安全に貯蔵する冷凍室を備える冷蔵庫に対応するためには、その冷凍能力は−17〜−18℃が必要となり、製氷等の軽冷凍においては−7〜−8℃であればよい。
【0011】
屋外冷凍機と室内に設置される各種冷蔵庫及び空調装置は、各種弁、調整弁を含む配管介して連結されるが、該各種弁、調整弁を含む配管等は保冷材によって十分に保護される必要がある。冷凍機によって所定の温度に冷却された冷媒は、この配管を介してそれぞれの冷蔵庫や空調装置に導入されて循環されるが、例えばそれぞれの装置の所望温度を保つためには、冷凍機の冷媒冷却温度を調節する他に、それぞれの装置、例えば空調装置への冷媒供給量をその出入口の調整弁によって調節することも可能である。
【0012】
上記のごとき調整弁の操作によって、冷凍機による冷媒冷却温度を一定に維持した状態で、各種冷蔵庫や空調装置等の所望の温度を、特定の範囲内において自由に設定することが可能である。従って特定装置の過冷却を未然に防止することができ、簡略な操作でエネルギーロスを効果的に押さえ省力化に多大に寄与する。
【0013】
本発明による上記システムによって所望の部屋の空調を実施する場合、空調装置に従来のように冷却機を備える必要はなく、該空調装置出入口に調整弁を設け、該調整弁の操作で冷媒の循環量を調整すると共に、ファンによる送風量の強弱によって室内の冷房温度を適宜に調節することが可能である。従って本発明による空調装置は、部屋の広さ等によってその容量を変える必要もなく、簡略な熱交換器と、フアンを内蔵した装置を必要量用意すれば足りる。
【0014】
また、本発明の空調装置によって室内を暖房する場合、別に設けた配管により、屋外冷凍機の排気系から暖気を導入し、この暖気によって暖められた空調装置の熱交換器からの送風により、殆どエネルギーロスなしで室内を暖房することも可能であり、寒冷地等において暖房を強にする場合においても、空調装置のヒーターを補助的に過熱することでまかなえるため、その省力化に大きく貢献する。
【0015】
本発明による上記システムによれば、冷蔵庫はその目的や用途に応じて分割したり、或いは組み合わせたり同一箇所において自由に選択できる。その他冷凍食品等を大量に保管する−17〜−18℃程度の強冷凍の冷蔵庫は、キッチン等より離れた倉庫や物置等に単独で置くことも可能である。また、ワインやビールなどの趣向品を冷却して保管する保冷庫とセパレートで組み合わせたり、或いは製氷室と組み合わせて別室に設置しておくことも自由に選択し得る。
【0016】
毎日の料理用に用いる食材を少量多品種貯蔵するための冷蔵庫においては、庫内温度−3℃未満程度の冷蔵温度が確保されれば良く、チルド室と野菜室を中心とした組み合わせでキッチンに設置すれば、狭いキッチン内に必要以上に大容量の冷蔵庫を設置するという不都合が解消される。
【0017】
このように本発明による家庭用冷蔵システムは、目的別や容量別にさまざまな組み合わせが可能であり、設置する部屋のレイアウトを巧みに取り入れて、縦型や横型など自由にデザインすることもできる。更に冷蔵庫の収納スペース各室の必要温度は、空調装置の温度調節と同様、各室の出入口に設けられた調整弁を操作し、その循環量を調整することによって確保される。
【0018】
【発明の効果】
本発明による家庭用冷蔵及び空調システムによれば、屋外に設置した一台の冷凍機の冷却能力により、室内に設置された複数の冷蔵庫や、複数の空調装置をそれぞれの目的に応じて稼動することができる。冷蔵庫においては目的別に分割し、或いはセパレートに組み合わせて設置場所を選択できるため、限られたスペースのキッチン等が、大容量の冷蔵庫によって占有されるという不都合が解消される。更には大容量の冷蔵庫に内蔵される冷凍機からの排熱が、室内に放出されることが未然に防止され、該冷蔵庫のコンプレッサーの稼動によってもたらされる、低周波の振動音による不快感も効果的に解消される。
【0019】
また、本発明による上記冷蔵システムは、全国一律でかつ一元的に設計される従来の家庭用冷蔵庫と異なり、収納スペースを構成する各室の容量や形状を自由に選択できるため、寒冷地や温暖地、家族構成や趣味趣向等に応じて、様々に組み合わせることも可能であり、しかも必要最小限のエネルギーコストが保証される。
【0020】
一方、本発明の家庭用空調システムは上記冷蔵庫と同様、屋外設置の冷凍機から導入される冷媒の冷気を活用するため、空調装置個々に冷却機能を設ける必要がない。従って、屋外に空調装置個々に設置する排気装置や、それに連なる配管も要しないため、それぞれ極めてコンパクトでかつ簡略な構造となり、取り付け位置などで制約されることもなく、その利便性が著しく優れている。空調温度の調節は各空調装置に設けられた調整弁の操作によって、冷凍機から導入されて循環する冷媒の流量によってコントロールできるため、操作が簡便でかつエネルギーロスがなく、特に温暖地で夏季に室内冷房が欠かせない地域等においては、その省力化に多大に寄与する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常屋内に設置される食品等を冷凍、冷蔵保管するための家庭用冷蔵庫並びに屋内の温度や湿度を調節するための家庭用空調システムに係り、詳しくは、コンプレッサーを中心とする冷凍機を屋外に設置し、各種の冷凍庫や冷蔵庫は屋内の所定の箇所に、選択的に設置され、該屋外冷凍機と各種弁、調整弁を含む配管を通じて一体に構成された家庭用冷凍冷蔵システムと、屋内の所定の箇所に設置した空調装置と、前記屋外冷凍機とを、各種弁、調整弁を含む配管を通じて一体に構成された家庭用空調システム、並びに該システムを用いた家庭用冷凍冷蔵方法及び空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時家庭用冷蔵庫は、通常一つのボックス内において、目的別ないしは機能別にセパレートされて一体に構成されている。具体的には野菜室、保冷室、冷凍室、チルド室、製氷室等その目的に応じて区分された各収納スペースが、扉を含むワンボックスの装置として構成されている。従って例え家庭用といえども必然的に大型化され、限られたキッチンに占める設置スペースが大きくならざるを得なかった。
【0003】
また、一般家庭用の空調装置、即ちエアコンは、各部屋の大きさに応じて選択され、通常各室に一台ずつ設置されているのが実情であり、屋外に設置される排気用フアンとの配管を含め、その設置場所とスペースについて多くの課題を残している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように大型化された家庭用冷蔵庫は、限られた室内において設置されるスペースが大きな禍となるばかりでなく、全国ほぼ一律の仕様に一元化されて設計されているため、使用目的に応じた収納スペースに自由度がなく、例えば寒冷地や温暖地、家族構成及び趣味趣向に応じて、収納スペースや設置場所を自由に選択することが不可能であった。また、大型化することにより必然的に大容量の冷凍能力が必要となり、エネルギーコストが大幅に上昇する一因となっていた。さらに、大型のコンプレッサーが設けられるために、比較的狭い一般家庭内においては、作動時の低周波音が健康障害など予期しない禍をもたらすと共に、室内に設置された大型冷蔵庫に組み込まれた冷凍機の排熱が、そのまま室内に放出されろなど改善を望まれる多くの課題が残されていた。
【0005】
一方、一般家庭用として通常各室に選択的に設置される空調装置においても、購入費用の増大と共に、上記如く排気用フアンとの配管を含むセットとしての設置場所に、大きな課題を残すばかりでなく、上記大型化された家庭用冷蔵庫と同様、エネルギーコストの省力化の面においても解決すべき課題が残されていた。
【0006】
上記課題を解決するために、種々検討した結果、特定の能力を有する冷凍機を屋外に設置し、該屋外冷凍機のもたらす冷却能力を活用し、その冷媒を屋内の所望の箇所に設置した冷蔵庫やエアコンに、適宜に循環させるというシステムを構成することによって、選択的にかつ効果的にそれぞれの目的を達成し得るとの知見を得、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明による家庭用冷蔵及び空調システムは、屋外に設置した冷凍機と、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置並びにそれらの組み合わせが、屋内の所定の箇所に、所望に応じて選択的に設置可能であることを特徴的構成要件とするとするものである。
【0008】
一方、本発明による家庭用冷蔵及び空調方法は、屋外に設置した冷凍機と、屋内の所定の箇所に設置した冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置とが、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなす冷蔵及び空調システムにより、選択的に冷蔵及び空調することを特徴的構成要件とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の家庭用冷蔵及び空調システムは、屋外に設置される冷凍機と、屋内の所定の箇所に設置される冷凍庫を含む各種冷蔵庫、さらには同様屋内の所定の部屋に設置される空調装置とが、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなして構成されている。即ち、屋外に設置される一台の冷凍機を、屋内に設置される複数の冷蔵庫、或いは複数の空調装置が共用するものであり、それらが、各種の弁や調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、家庭用の冷蔵及び空調システムとして構成されている。
【0010】
より具体的には、屋外に設置された冷凍機によって冷却された冷媒が、各種弁や調整弁を含む配管を介して、室内に設置された冷蔵庫や空調装置に導入され、所望の温度に冷却するために機能する。用いられる冷凍機の容量は、系列において使用される各種の冷蔵庫や、空調装置に応じて適宜に選択されるが、冷凍食品等を安全に貯蔵する冷凍室を備える冷蔵庫に対応するためには、その冷凍能力は−17〜−18℃が必要となり、製氷等の軽冷凍においては−7〜−8℃であればよい。
【0011】
屋外冷凍機と室内に設置される各種冷蔵庫及び空調装置は、各種弁、調整弁を含む配管介して連結されるが、該各種弁、調整弁を含む配管等は保冷材によって十分に保護される必要がある。冷凍機によって所定の温度に冷却された冷媒は、この配管を介してそれぞれの冷蔵庫や空調装置に導入されて循環されるが、例えばそれぞれの装置の所望温度を保つためには、冷凍機の冷媒冷却温度を調節する他に、それぞれの装置、例えば空調装置への冷媒供給量をその出入口の調整弁によって調節することも可能である。
【0012】
上記のごとき調整弁の操作によって、冷凍機による冷媒冷却温度を一定に維持した状態で、各種冷蔵庫や空調装置等の所望の温度を、特定の範囲内において自由に設定することが可能である。従って特定装置の過冷却を未然に防止することができ、簡略な操作でエネルギーロスを効果的に押さえ省力化に多大に寄与する。
【0013】
本発明による上記システムによって所望の部屋の空調を実施する場合、空調装置に従来のように冷却機を備える必要はなく、該空調装置出入口に調整弁を設け、該調整弁の操作で冷媒の循環量を調整すると共に、ファンによる送風量の強弱によって室内の冷房温度を適宜に調節することが可能である。従って本発明による空調装置は、部屋の広さ等によってその容量を変える必要もなく、簡略な熱交換器と、フアンを内蔵した装置を必要量用意すれば足りる。
【0014】
また、本発明の空調装置によって室内を暖房する場合、別に設けた配管により、屋外冷凍機の排気系から暖気を導入し、この暖気によって暖められた空調装置の熱交換器からの送風により、殆どエネルギーロスなしで室内を暖房することも可能であり、寒冷地等において暖房を強にする場合においても、空調装置のヒーターを補助的に過熱することでまかなえるため、その省力化に大きく貢献する。
【0015】
本発明による上記システムによれば、冷蔵庫はその目的や用途に応じて分割したり、或いは組み合わせたり同一箇所において自由に選択できる。その他冷凍食品等を大量に保管する−17〜−18℃程度の強冷凍の冷蔵庫は、キッチン等より離れた倉庫や物置等に単独で置くことも可能である。また、ワインやビールなどの趣向品を冷却して保管する保冷庫とセパレートで組み合わせたり、或いは製氷室と組み合わせて別室に設置しておくことも自由に選択し得る。
【0016】
毎日の料理用に用いる食材を少量多品種貯蔵するための冷蔵庫においては、庫内温度−3℃未満程度の冷蔵温度が確保されれば良く、チルド室と野菜室を中心とした組み合わせでキッチンに設置すれば、狭いキッチン内に必要以上に大容量の冷蔵庫を設置するという不都合が解消される。
【0017】
このように本発明による家庭用冷蔵システムは、目的別や容量別にさまざまな組み合わせが可能であり、設置する部屋のレイアウトを巧みに取り入れて、縦型や横型など自由にデザインすることもできる。更に冷蔵庫の収納スペース各室の必要温度は、空調装置の温度調節と同様、各室の出入口に設けられた調整弁を操作し、その循環量を調整することによって確保される。
【0018】
【発明の効果】
本発明による家庭用冷蔵及び空調システムによれば、屋外に設置した一台の冷凍機の冷却能力により、室内に設置された複数の冷蔵庫や、複数の空調装置をそれぞれの目的に応じて稼動することができる。冷蔵庫においては目的別に分割し、或いはセパレートに組み合わせて設置場所を選択できるため、限られたスペースのキッチン等が、大容量の冷蔵庫によって占有されるという不都合が解消される。更には大容量の冷蔵庫に内蔵される冷凍機からの排熱が、室内に放出されることが未然に防止され、該冷蔵庫のコンプレッサーの稼動によってもたらされる、低周波の振動音による不快感も効果的に解消される。
【0019】
また、本発明による上記冷蔵システムは、全国一律でかつ一元的に設計される従来の家庭用冷蔵庫と異なり、収納スペースを構成する各室の容量や形状を自由に選択できるため、寒冷地や温暖地、家族構成や趣味趣向等に応じて、様々に組み合わせることも可能であり、しかも必要最小限のエネルギーコストが保証される。
【0020】
一方、本発明の家庭用空調システムは上記冷蔵庫と同様、屋外設置の冷凍機から導入される冷媒の冷気を活用するため、空調装置個々に冷却機能を設ける必要がない。従って、屋外に空調装置個々に設置する排気装置や、それに連なる配管も要しないため、それぞれ極めてコンパクトでかつ簡略な構造となり、取り付け位置などで制約されることもなく、その利便性が著しく優れている。空調温度の調節は各空調装置に設けられた調整弁の操作によって、冷凍機から導入されて循環する冷媒の流量によってコントロールできるため、操作が簡便でかつエネルギーロスがなく、特に温暖地で夏季に室内冷房が欠かせない地域等においては、その省力化に多大に寄与する。
Claims (2)
- 屋外に設置した冷凍機と、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置並びにそれらの組み合わせが、屋内の所定の箇所に、所望に応じて選択的に設置可能としたことを特徴とする家庭用冷蔵及び空調システム。
- 屋外に設置した冷凍機に、屋内の所定の箇所に設置した冷凍庫を含む各種冷蔵庫及び各種空調装置とが、各種弁、調整弁を含む配管を介して一体に系列をなし、選択的に冷蔵及び空調することを特徴とする家庭用冷蔵及び空調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241185A JP2004053231A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 家庭用冷蔵及び空調システム並びに家庭用冷蔵及び空調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002241185A JP2004053231A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 家庭用冷蔵及び空調システム並びに家庭用冷蔵及び空調方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004053231A true JP2004053231A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31943961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002241185A Pending JP2004053231A (ja) | 2002-07-19 | 2002-07-19 | 家庭用冷蔵及び空調システム並びに家庭用冷蔵及び空調方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004053231A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8161760B2 (en) | 2006-12-28 | 2012-04-24 | Whirlpool Corporation | Utilities grid for distributed refrigeration system |
US8336321B2 (en) | 2006-12-28 | 2012-12-25 | Whirlpool Corporation | Hybrid multi-evaporator central cooling system for modular kitchen |
CN104456794A (zh) * | 2014-11-29 | 2015-03-25 | 四川长虹电器股份有限公司 | 制冷装置 |
CN110068085A (zh) * | 2018-01-23 | 2019-07-30 | 林铭 | 一种光伏语音智能集成式空调 |
-
2002
- 2002-07-19 JP JP2002241185A patent/JP2004053231A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8161760B2 (en) | 2006-12-28 | 2012-04-24 | Whirlpool Corporation | Utilities grid for distributed refrigeration system |
US8336321B2 (en) | 2006-12-28 | 2012-12-25 | Whirlpool Corporation | Hybrid multi-evaporator central cooling system for modular kitchen |
CN104456794A (zh) * | 2014-11-29 | 2015-03-25 | 四川长虹电器股份有限公司 | 制冷装置 |
CN104456794B (zh) * | 2014-11-29 | 2017-01-25 | 四川长虹电器股份有限公司 | 制冷装置 |
CN110068085A (zh) * | 2018-01-23 | 2019-07-30 | 林铭 | 一种光伏语音智能集成式空调 |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070306 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |